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無理にでも着物を着る時間をつくることの巻

星わにこ
2024/11/27 00:00
気がついたら私もあと数年で還暦という年齢になりました。子育てがひと段落したら、時間ができるかな~と思っていたけど、相変わらず日々バタバタしていて落ち着いて何かに取り組める気配がありません。 私は主に仕事でいっぱいいっぱいになっていますが、この年齢だと家族のことや介護で大変な人も多い。自分の体力も衰えていくし、生きていくということはなかなか大変なことなんだなあと思います。 時間ができたらやりたいことがある、とか思っていたけれど、暇にはなかなかならないし、本当に年をとるということはできていたことができなくなっていき、思うように動けなくなっていくのだなと実感しています。 だから、やってみたいなと思っていることがあったら後回しにしないでやってみたほうがいいと思うのですが‥‥でも、時間がない! 着付けのレッスンをしていると、生徒さんが「練習する時間がありませんでした」とおっしゃることがあります。それはもちろん、予習復習をしてレッスンのときに疑問を解決して、上手くなっていくのが理想なんですけど、できないときはできないですよね。 私もお習字のレッスンに月2回いっているのですが、忙しいを言い訳に練習も思うようにできず、先生に見ていただくものを前日になんとか書き上げて持っていくのが精一杯なことがほとんど。それでも、レッスンをする場所にいき、その時間は筆を持って机に向かい、他のことは忘れて文字に取り組むと心が穏やかになります。 だから、着付けのレッスンもこの場に来て、着物を着るだけでもいいんですよとお伝えしています。着る時間がなかったら、動画を見るだけでもいいし、それができなければレッスンに来るだけでもいい。着物を着たいな、という気持ちがあって、細々とでも取り組めれば十分。 日々忙しい中、時間を作ってレッスンに来るだけでも、自分を褒めていいじゃないかと思います。 そうして細々と続けると、一定時間を経てある日気がつくとできるようになることがあります。よく資格試験に合格するには何時間勉強時間が必要、みたいな目安を言われたりしますが、なんでもある日ぱっとできるようになることはなくて、やらないとできるようにはならない。 着物も定期的に着ることで、上手くなっていく。初心者はもちろん、上手な人も、着れば着るだけこなれていきますよね。まがりなりにも続けていれば形になるということもあるし、なにより好きなことをする時間を持つという心の豊かさも大事だなあ~と感じています。 この先も、余裕があって趣味に十分に時間を注ぎ込めることもないかもしれないけれど、それでも好きなことができる時間をちょっとでもいいから持ちたい。 着物も忙しいから、面倒だから、暑いから、寒いから、雨だから、だから……とつい今日はいいか、となってしまいがちなんですが、好きな着物を着る時間が心を豊かにしてくれると感じたら、無理にでもその時間を作ることが大事なのかもな~と思います。好きなことができると、そのために頑張れたりもしますし、機嫌よく日々が過ごせますよね。 自分の誕生日は、いままで後回しで、家族や友達が何かしてくれたら嬉しいなとかそんなふうに思っていた部分があり、期待通りじゃないとがっかりすることも。でも今年の誕生日は美容院に行き、自分の食べたいものを自分で用意して自分をお祝いしてみました(笑)。案の定子供は「あ!忘れてたゴメン」と言っていましたが、自分で気に入ったように好きなものを食卓に並べたので、大変満足しました。今後はこれでいけばノンストレス! なんだか抽象的な話になってしまいましたが、自分が望んでいることを叶えてあげられるのは結局自分。好きなことをする時間って結構無理をしないと作れないし、年齢を重ねてきて、やりたいことがあったらいつやるの? いまでしょ!と感じることが多くなりました、というお話でした。

ちょっとしたパーティで着物!と着物友達(キモトモ)の巻

星わにこ
2024/11/20 00:00
先日、私が子育て真っ最中にお世話になったものの一つに勝間和代さん主催の『ムギ畑』というワーキングマザーのためのWEBサイト(現在は閉鎖)がありました。いろんな悩み事も相談すると知恵が授けられる会員制の伝言板システムにとてもお世話になったものです。 また、ムギ畑ではオフ会も盛んに行われており、また個別の部活動(?)もありました。かなり後発で入会した私(会員番号5000番台)ですが、着物とそばを愛する会「きもそば倶楽部」とクリエイターとマスコミで働くWMが集まった「くりこみ倶楽部」の仲間に入れてもらい、今でもメンバーの皆さんに大変ほんとにめっちゃどうかしてるくらいお世話になっております。 そんなムギ畑の仲間による全国オフが先日開催され、わくわくで参加してきました。今から四半世紀前に仕事をしながら子育てもしていたメンバーも、子育ても終了していたり、定年を迎えたり、もう孫がいる人もちらほら。 最も大変な時期を一緒に乗り越えてきたメンバーは絆も強いし、なによりめっちゃパワフル!! パーティは出し物に次ぐ出し物で、会場みんなで踊ったり歌ったり、本当に楽しかったです。 私はというと図々しく新刊を持っていって、皆さんに購入していただいたり(感謝)もちろん着物で参加して、キモトモの皆さんと写真を撮ってもらったり。パーティの着物の割合は1割くらいかな? 皆様素敵な装いでした。 そもそもムギ畑には、今『昭和な家スタジオ』を一緒にやっている渡部瑞穂ちゃんに誘ってもらって入ったのですが、瑞穂ちゃんと一緒に昭和な家で着替えて参加。二人で何を着るか相談したり、半衿つけをしたり、そんな時間も楽しかったです。そしていつも一緒にいるのに2ショットを撮り忘れる私たち。。。 着物を着続ける動機として、人生を一緒に楽しめるキモトモ(着物友達)がいるというのは大きいですよね。私も、彼女たちがいるかぎり、着物を着ている気がします。これからもどうぞよろしくお願いしたい! ここからクリスマスパーティや忘年会や新年会が目白押し。コロナ禍で感覚を忘れていましたが、今年はまた着物で出掛けて楽しもうかな、と思っております。

我が家の猫たちと着物のおはなしの巻

星わにこ
2024/11/13 00:00
しつこく告知させていただいておりました、この連載をまとめた新刊本『裏ワザ満載、無理なく楽しむオトナの着物生活』 が本日11月13日発売になります! もうドキドキしすぎて真っ白に燃え尽きかけのわにこです。 まだ本の話なの~?という感じですが、もう少しだけお付き合いください。 2013年のこと、私の初めての着物本『おキモノ生活のすすめ 幸せ100倍はじめませんか?』(もはや絶版)を読んでくださったいち利モールの方からWebコラムを書きませんか、とお声掛けいただき始まったこのコラム。 6月連載開始でしたので、もう足掛け12年目に突入。毎週1本のコラムを書くというのは結構大変で、常にネタを探している毎日です。私の周りの方は一度ならずこのネタ探しの犠牲‥‥いえ協力をしてくださっているはず。中には、読者の方からご連絡をいただいてコラムにさせていただいたことも。 1週間てあっという間で、「うわっっ!!もう締め切りじゃん!」(ギリギリ)というのを毎週繰り返しているわけですが(申し訳ありません)、毎度うまく描けない、これでいいのかと煩悶しつつ、今の自分にはこれしかできない!と勇気を振り絞って原稿を提出しています。『オトナの』というタイトルなのに、いつまでも未熟な自分が恥ずかしいです……。 イラストにはほぼ毎回、茶トラとキジトラの猫が登場していますが(やっと本題?)これは我が家の飼い猫で、いわし(茶)とさわら(キジ)という名前です。姉妹猫です。知人のマンションの庭で産まれてミャーミャーいっていた5匹のうち、2匹をひきとってきたのが2013年の5月。 このコラムとほぼ同じ年です。手のひらサイズの子猫だったのが、今や立派なシニア猫。この間には、家族が亡くなったり、引っ越ししたり仕事にも変化があったり、小学生だった子どもも今や大学生。正直しんどいこともたくさんありましたが、子どもと猫を私が守る!という気持ちでがんばってこれたのかなあ~と思います。 どんなにしんどくても、猫がいればそれだけで心がほっとしたものです。いえ猫様のおかげで生きているといってもいいのかもしれないのでございます(猫しもべ)。 着物好きの方には、猫好きの方も結構多いのでは?と思うのですが、猫と着物のあるあるとしては ・大事な着物ほど、上に乗る(絹のほうが好き) ・引き出しをあけると中に入る ・着付けの時、紐にじゃれてくる ・着物をかけておくと、裾の中に入り込んでいる などなどあると思います。 うちの猫と着物の事件簿としては帯締めの房を食いちぎられたことと、古着の大島紬の上におしっこをされて、うわ~ってなって洗面台でじゃーっと水を流したら、水があふれて床がびしょ濡れになってしまい、フローリングにダメージがでたことですね。どちらもね、私が出しっぱなしにしていたのがいけないという、反省案件です。猫様は悪くないんです‥‥。 で、何の話かというと、コラムイラストにでてくる猫は実在しております、ということを言いたかっただけなのでございます。 本にもこれでもかと登場してツッコミをいれてくれていますので、もしよかったらお手にとっていただけると幸いです! それから、このコラムも今後とも、変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願いいたします!

「裏ワザ満載、無理なく楽しむオトナの着物生活」はこんな本です(宣伝すみません)の巻

星わにこ
2024/11/06 00:00
暑い暑いとついこの間まで言っていたのに、流石に11月になりますと東京も寒くなってきました。こたつ開きによいと言われている亥の日(2024年は11月7日)を待たずにこたつを出してしまいました。生気を吸い取る恐ろしい魔物ですが、これがないと生きていけません。早速猫も吸い込まれていきました。 さてさて、先週お話しさせていただいたわにこの新刊『裏ワザ満載、無理なく楽しむオトナの着物生活』の見本が届きました! じゃじゃ~~ん!  ご協力いただいた皆様やいち利モールのこのコラムの担当様のところにも発売より一足早く届いたようです。開封の儀を行いまーす、と連絡がきましたが、どうだったでしょうか? ドキドキします。毎週アップ&メルマガやSNSに素敵な紹介文を書いていただいている担当様には足を向けて眠れない私です。。。(ほめほめ紹介文を書いてほしいという圧ではありません決して) 2年前の既刊『その着物、どうする? 好きだから知っておきたい保管・メンテ・処分の方法』に続く着物好きさんに贈りたい一冊となっています。装丁も同じデザイナーの原沢ももさんに手がけていただき、姉妹のような本になりました。しかも今回176ページ!! 前回の144ページから32ページも増量で、読み応えもバッチリです。すみません、自分で言わないと誰も言ってくれないので頑張って宣伝しています、お許しください。 『その着物、どうする?』では増えすぎた着物や譲られ着物をどうするか、いろいろと解決策を探りましたが、今回はこのコラム「オトナの着物生活」連載で培ったちょっとでも楽して楽しく着物を楽しみたい私が、ない知恵を絞りまくり、また皆様からのお知恵を拝借したネタを集めました。 書いたコラムをそのまま転載しても、話が長い私の文章はどうなのかしら?ということで、イラストと短めの文章と、おまけ写真を1Pにお弁当のように詰め込み、どこから読んでもよし、お暇な時にぱらぱらめくったり、あれなんだっけ?というときに思い出すのに使ってもらえたりすると嬉しいなと思って書きました。 想いがあふれすぎて、イラストの文字もこれでもかぁ~と書き込みすぎたため、ちょっと(いえかなり)暑苦しい内容となっていますが、なにかひとつでもお役にたつことがあれば幸甚です。 すでにこのコラムで一度書いたことですが、今の時代にあうよう加筆や修正をしたり、書き下ろしのネタやコラムもあります。これ知ってるわ、という題材でも、新たに楽しんでいただけるのではと思っております。 いよいよ来週11月13日水曜日の発売となります。全国の書店で、またはオンライン書店でお求めいただけると、嬉しいです! どうぞよろしくお願い申し上げます。 『裏ワザ満載、無理なく楽しむオトナの着物生活』星わにこ著(河出書房新社)ISBN:978-4-309-29452-0

皆様のおかげで「オトナの着物生活」が本になります!の巻

2024/10/30 00:00
急に寒くなりましたね。先週、うちの月下美人が今年二度目の花を咲かせました。一晩だけのほんの短い時間の開花だけど、とびっきり大きく美しく華やかで、部屋いっぱいに香りが広がる存在感。何度見ても感動です。そして、花が終わってもなお、美しいんですよね~。 酢の物や天ぷらにしても食べられるらしいんですが、うちの小さな鉢では1,2輪しか咲かないため、毎回夢の名残をしばらく楽しみます。 さてさて本題なのですが、12年間毎週水曜日に書き続け(させていただい)ているこのWEBコラム「オトナの着物生活」。どこがオトナなのかというおとなげない私の着物つれづれ話を、毎週読んでくださる皆様のおかげで続いております。その本数なんと500本以上! 塵も積もればといいますが、本当にびっくり。ありがとうございます。 それがこの度、書き下ろし含む145本のネタをリライトしてまとめた本になりました! わ~~~~パチパチ!! 2年前上梓した『その着物、どうする?好きだから知っておきたい保管・メンテ・処分の方法』に続き、河出書房新社さんから『裏ワザ満載、無理なく楽しむ オトナの着物生活』として2024年11月13日に全国書店にて発売になります! 予約も始まっております! 最初、本の企画が通ったときには「もうネタはあるんだから、楽勝だぜ」と思ったのですが、なんせ10年以上前からの原稿なので、昔のイラストなどは印刷するのに解像度が全く足りず、全てモノクロ原稿にかき起こしをすることになり、執筆期間はひたすら写経のような日々でした。 いろんな時期の原稿があるので、見やすいようにまとめなおしたりと頑張りました。ネタは同じでも、イラストも本文もすべて書き下ろしなので、今までコラムを読んでくださった方でも楽しんでいただけると思います。 この連載をはじめてから、いろ~んなことがあって、44歳だった私ももう56歳!! その間に着物を着ながら考えたあれやこれやをぎゅっと詰め込んでおります。ぜひ、お手にとっていただけたら幸いです。 このコラム連載がなかったら、生まれなかった本。本当に皆様と担当様のおかげでございます。次回からはちょっと制作秘話(というほどでもないけど)なお話をさせていただければと思います! どうぞよろしくお願いいたします。

着物にハロウィンは相性よし★の巻

星わにこ
2024/10/23 00:00
やっと涼しくなって、袷の着物が楽しめるようになってきましたね。まだ油断ができない日もありますが、箪笥の中身も入れ替えてわくわくしています。 季節にあった着物や帯、小物を身につけるのも楽しみのひとつ。10月であればやっぱりハロウィンでしょうか。全身でなくても、模様や色でハロウィンぽいものを取り入れるだけでもうきうきします。 街はハロウィンの飾り付けや季節商品が並んでいて、土日にはイベントもあって、可愛いコスプレの子どもたちが歩いていたりします。 普段着の洋服でやったら、大人の場合ちょっと恥ずかしかったりもしますが、着物なら案外平気。着物の時点ですでにちょっとコスプレ入っていますしね(笑)。ハロウィンやクリスマスは、着物と相性よしです。 飛行機の中の時間つぶしでハリーポッターシリーズの映画を見始めてしまい、ちょっと魔法ブームでもある私。着物のコーディネートをあれこれ妄想しまくっている吾輩です(闇)。 取り入れやすいのは半衿や帯留めや帯飾りなどでハロウィンモチーフのものを身につけること。ちらっとしか見えなくても、自分的には満足度が高いんですよね~。私はこの時期のためだけに、蜘蛛の巣の半衿とキラキラの蜘蛛のチェーンアクセサリーを温存しています。 かぼちゃ(ジャックオランタン)、黒猫、魔女帽子、蝙蝠、月、蜘蛛、蛇、髑髏、おばけちゃんなどなど。ちょっと可愛いデフォルメなどされていてもいいですよね。 あとは以前、ハロウィンのモチーフのものがなくても「オレンジ」「紫」「黒」を組み合わせるとハロウィンコーデのできあがり!というコラムを書いたことがあるのですが(もう……8年前!)最近はそれに深い緑もありかな!と思っています。 緑といえばスリザリン……あとは、マクゴナガル先生も緑のローブを着ていて素敵ですよね~(ハリーポッターの見過ぎ)。 気がつくともうあと1週間くらいしか、今年のハロウィンコーデを楽しめる期間がなくなっててちょっと焦っていますが、来年のために仕込んでおくのもまた楽し。 忙しかったり大変だったりするときは、そんな余裕もないけど、ふと季節のコーデを考えるだけでもちょっとハッピー、着られればさらにハッピーになれる。着物って心の栄養だな、って思っています。

出版記念パーティに牛首紬で!の巻

星わにこ
2024/10/16 00:00
先週の金曜日、たかはしきもの工房の女将こと髙橋和江さんの本『動画でわかる!誰でもカンタン楽ちん着付け』(河出書房新社)の出版記念パーティが開催されました。会場は東京タワーのすぐそばで、真っ赤なタワーを久々に見上げてテンションもアップ。 華やかなパーティ会場は、ほとんどの参加者さんが着物で目の保養とはこのこと! 主役のたかはし女将は白の相良刺繍の美しい訪問着で、とお~~っても素敵でした! また、月刊アレコレ編集長の細野美也子さんが、黒の五つ紋に袋帯でお祝いの装いでいらしたのも素敵でした。改まったブラックフォーマル、かっこよかったです。 「パーティ」というと、何を着ていこうかな!というワクワクもありますよね。さて私はというと、訪問着?華やかな小紋? いろいろ迷ったのですが、私の一張羅、牛首紬に袋帯で出席することにしました。限りなく白に近いグレーに淡いグリーンの縦ぼかしに流線が入った、よそ行き紬なのです。帯には扇子を差して、ちょっと華やかに大ぶりの帯留をしてみました。 誂えたときのお話はこちら…… ご褒美着物をネットで誂えちゃった★その1の巻 会場では久しぶりに顔をあわせる方もいて、とってもとっても素敵な時間を過ごさせていただきました。着物でパーティ、笑顔、笑顔が花咲いていて、本当に楽しかったです!! 出版された本は、普通の着付けの本と違ってなんと半分が補整=土台の作り方。補整でインナーの土台作りをしっかりすると、着付けが断然楽になるんです。着物はもう着られるわ、という方にも補整の見直しにお役立ちな一冊です。わにこもイラストを描かせていただきました(宣伝すみません)。 補整って実は、年齢とともに変わっていくものなんですよね。ちょっと太ったり痩せたりしたときも、見直しどきなんですよ。10月18日発売予定ですので、ぜひチェックしてみてくださいね!

SPILE ESSEN2024 ドイツでフォントかるたを袴姿で紹介したよ!の巻

星わにこ
2024/10/09 00:00
友人たちと『フォントかるた』という、変わり種かるたを作ってから早7年。『フォントかるた』を世界に広めたい!という野望を胸に、昨年に続きフォントかるた制作チームとしてドイツで行われる世界最大のアナログゲーム見本市SPIER ESSENに参加してきました。 日本からもたくさんのゲームメーカーが出展していましたが、私たちはJapon Blandのブースの共同出展コーナーの一員として渡独。昨年はチームの他のメンバーが参加したのですが、今年は大学生になった息子と二人で参加させてもらうことになりました。 41回目を迎えるこのイベントは年々規模が拡大し、今年は世界53カ国から出展者が集い10月3日~6日の4日間で20万人以上が来場。英語ネイティブの方ばかりではないので、なんとかコミュニケーションを取れるかんじですが、私はかなり難ありのため、デモプレイは息子にお任せ。いや~ほんとに若い頃もっと真面目に勉強しておけばよかったと思う後の祭り感すごかったです。息子よあとは頼む……。 1995年にドイツで生まれた『カタンの開拓者たち』というボードゲームにハマってから、このドイツのイベントのことは噂に聞いており、私にとって密かな憧れでした。夢が叶うことってあるんですね。 昨年もメンバーが袴姿(かるた競技版と弓道版)で売り子をしたので、私も袴を持参。襷掛けをして、袴にはかるたの札をアイロンプリント。自己満足ですが、やった感ありありです。もうこれだけが私の使命と言っても過言ではなかった(違うはず)。 会場にはコスプレイヤーもたくさん。日本の作品では鬼滅の刃が人気なようで、炭治郎も3人くらい見ましたよ。その他の着物姿は残念ながらほとんど見かけませんでした。ハイライトとしては、トランプのクイーンとジョーカーコスプレのお二人が、かるたのデモプレイをしてくれたのが最高!でした。カードゲーム国際交流! フォントかるたは『欧文版』を販売しており、その名の通り同じアルファベットが書いてあるがフォントが違う取り札を、フォント名と解説(ヒント)を聞いて札をとるかるた。 日本ではかるたと聞くと説明しなくてもルールがわかるので、すぐ「よし、たくさんとるぞ!」と腕まくりをする人が多いのですが(?)、海外では『かるた』は知られておらず、その説明から入ります。ゲームとしては単純と思われることも多く、なかなかかるたのおもしろさ、エキサイティングさを伝えきれないもどかしさはありましたが、「フォントが好き!」という方たちには刺さっている手応えが。このあたりは日本のイベントと同じだなと感じました。 欧文版は英語と日本語のバイリンガル仕様になっていますが、EUで販売するにあたり、ドイツ語版とフランス語版もダウンロードできるよう用意したので、基本お客様にはどこからいらしたか伺うようにしていました。もちろんドイツが一番多いのですが、イギリス、ベルギー、フランス、ノルウェイ、フィンランド、台湾、韓国……と覚えきれない国名を聞きました。中には、息子と他のゲームのデモプレイをして楽しかったからと、次の日わざわざブースを再訪してくれ、フォントかるたを買ってくれたウクライナからポーランドに避難してきているという若者もいました。みんなが好きなことを心から楽しめるよう、世界が平和であってほしいと願わずにはいられませんでした。 そして、このイベントでは各国語版が出版され、国際的に活躍されている他のゲームデザイナーさんたちとお話ができるのもまた大変いい刺激になりました。ゲームを購入してサインをしてもらったり‥‥。日本で遊んだこともある大ヒットゲームの作者さんにも会えたりして、感動。世界は広いな~! とてもとても、よい体験となりました。私にとっては23年ぶり、息子にとってははじめての海外旅行。この円安の中、送り出してくれたチームのメンバーには感謝しかありません……。フォントかるたも世界に翔けますように……。 フォントかるたは、日本のゲームマーケットはじめあちこちのイベントに参加していますので、もしついでがありましたらブースに遊びにきてくださいね! 和文版もかなりマニアックで楽しめますよ!

胸の補整は真ん中盛りで!の巻

星わにこ
2024/09/25 00:00
いつまでも暑いと思っていましたが、急にぐっと秋めいてきましたね。着物を着るのが楽しい季節がもうすぐやってきます! 夏もいいけど、やっぱり本音は暑い(笑)。 先週は、銀座いち利の横浜店さんでたかはしきもの工房の補整講座を担当させてもらいました。ちょこちょこ「ブログ見てますよ~」とお声かけいただき、めっちゃ嬉しはずかしでした。いつも「これ、読んでくれてる方いるのかな」と思いつつ書いているのですが、ちゃんと読んでくださってる方がいらっしゃった!!と気合いが入りました。ありがとうございました。 さて、その補整講座でちょっとお話しさせていただいたことなのですが、よく肩の下に縦にシワが入る場合は、タオルでV字に補整を入れるといいと言われますよね。でも、あまりここに補整で厚みを足してしまうと肩がいかつく見えたり、太って見えてしまうことがあります。 留袖や訪問着など胸にシワを出したくない時は必要かもしれませんが、普段からがっつり補整をするのも大変ですよね。 以前こんなコラム(巻き肩も原因?クリオネポーズで着物の肩のシワなおしの巻)を書いたことがあります。 姿勢の改善、和装ブラで鳩胸づくりで肩のシワはぐんと減らせるというお話でした。もう一つ、体の厚みや胸のボリュームが足りなくて胸に補整を入れる場合も、胸全体に入れるというよりは特に胸の真ん中に鳩胸を作るイメージで入れると、衿もずれにくく綺麗な胸元になります。 胸は潰したり平らにしたりしたほうがいいというわけではなく、衿が重なる下に膨らみがあり、土台になっていると女性らしい綺麗な胸元になります。 洋装用のブラだと、ちょうどこの衿が重なる部分が凹んでしまうので、襟元が崩れやすくなってしまいます。和装用のブラで、寄せて上げる。もしくは胸の中心を高く補整することで綺麗な胸元がメイクできます。 襟元の崩れ、肩のシワで悩んでいらっしゃる方がいたら、真ん中盛りの補整を一度試してみてください!

インナーを制すものは着付けを制す!の巻

星わにこ
2024/09/18 00:00
いきなり大きく出た感のあるタイトルで失礼します。わたくし、きちんとサラリーをいただいて働いたことが大学卒業後の1年しかなく、以降ずっとフリーランスでいろんな仕事をしてきました。 ずっと続けているのはこのWEBコラムをはじめ、イラストや文章を書く仕事がひとつ。WEBやDTPデザイン系の仕事もしました。40代で着付けを習い、カメラマンの友人とスタジオを借りて着付け+写真撮影の仕事や、着付け教室もやっています。気づけば、着付けも仕事にしてからもう10年以上。最初はただの着物好きとしてこのコラムを書き始めたわけで、思えば遠くにきたもんだ~なんて自分でもちょっとびっくり。 着付けと並行して、たかはしきもの工房でアドバイザーの仕事をしつつ補整について学んだのですが、実感しているのは「インナーの時点できちんと着られていると、着物を着るのは超らくちん」ということです。 逆に言うと、肌襦袢、補整、長襦袢を適当に着ていると、いくら着物や帯を綺麗に着ようと思っても難しい。お化粧でベースメイクが大事なのと一緒です。 でも、実はインナーの着方って、着付け教室なんかでもほどんど教えてくれないですよね。さらっと通り過ぎることがほとんどです。 私も、たかはしでインナーの付け方をじっくり習うまでは、かなり適当に着ていたし、「見えるところじゃないし‥‥」とおざなりでした。 それが、2つのことに気をつけてインナーをきちんと身につけるようになってから変わりました。 ひとつは、適宜補整をすること。補整はいらないわ~という方もいらっしゃいますが、女性の体は凹凸があり、着物は直線断ちなのでそのままだとキレイに沿わせることができません。それを助けるのが補整です。 やりすぎるとただ太って見えてしまうので、必要なところに必要なだけ入れることが大事です。 もうひとつは、布で体を支えるようにピタッと肌着を着ること。ぶかぶかと生地が余っている状態では、着物に響いて着崩れの原因となります。余りは空気を抜くようにして、肌襦袢をピタッと着てください、とレッスンのときにお伝えすると「えっ!こんなに?」とだいたい驚かれます。 苦しいほど紐をぎゅうぎゅうに締めて止めるのではなく、面で体を支えるとしゃっきりして気持ちがよいものです。それには、自分にあったサイズの肌着を着るのも大事です。 これもふわっとゆるっと着るほうが好き、などお好みがあるのでなんとも言えない部分がありますが、着崩れに悩んでいる方は、このインナーをピタッと着るということを一度試してみていただきたい。 きっと着付けが変わりますよ~~! ※9月21日、銀座いち利横浜店で試着もできる「たかはしきもの工房補正講座」に、星わにこが参ります。詳しくはこちらよりお問い合わせください。

落語協会「謝楽祭」で高座体験してきました!の巻

星わにこ
2024/09/11 00:00
9月8日日曜日、落語協会のファン感謝イベント「謝楽祭」(シャレが効いてる!)に行ってきました。毎年湯島天神で行われているのですが、今回初めてお邪魔しました。キモトモさんがスタッフで参加されているとのことで、陣中見舞い兼ねて落語好きの友達とレッツゴー! 11時過ぎに神社に着くと、すでに押すな押すなの大賑わい。いつも高座で拝見している落語家さんたちが、出店をしたりその辺を浴衣で普通に移動していてめっちゃ距離が近い! そこに笑点のオレンジ担当林家たい平師匠が!こっちではつる子師匠が甘味を売ってる! ファンの人たちも心得たもので、あちこちでサインをもらったり写真を撮ってもらったり、和気藹々とした雰囲気でした。 しかし9月といえどまだまだ暑い!! 灼熱の境内はものすごい熱気。たくさんの芸人さんたちが屋台を連ねて、美味しそうなものや面白そうなものを販売しているようなのですが、初心者はどうしていいかわからずうろうろしていると、おはやし連の皆様の「おはやしチントン店」というコーナーが。なんと1000円で好きな出囃子を生演奏してもらって高座にあがれるというドリームが叶うとのこと! 早速、柳家喬太郎師匠の出囃子『まかしょ』をリクエストして、太鼓と三味線方のお二人の贅沢な生演奏で、緊張しながら高座にあがって、紫の座布団に座りお辞儀まで! ロボットみたいになってる私の動きに合わせて、ちゃんと演奏の尺も合わせていただいて、お辞儀が終わった時にピタッと終了して超気持ちよかった&感動~~~~!! プロってすごい!!! その時の様子はこちらです。ご興味のある方は見て笑ってください!手ぬぐいと扇子を貸していただいたのですが、どこに置くのが正解かわかりませんでした。お粗末。。 その後限定手ぬぐいを購入し、喬太郎師匠のサインの列に並んでなんと扇子にサインをいただいて2ショット撮影まで! あちこちで師匠がたが気軽にサインや撮影に応じていて、ファンサがすごかった(語彙) 初参加で胸がいっぱいになってしまったのと目移りしすぎて、キョロキョロしただけで終わってしまいましたが、帰ってきてSNSチェックなどして、いろんな楽しみ方をしている方々の投稿を読み、来年はあの屋台が見たい!とか空くじなしの福扇を買うぞ!など、すでに来年に向けてわくわくしている私でした。この1年ほど忙しいやら落ち着かないやらで足が遠のいていましたが、また落語を聞きにいくぞ~~~!と盛り上がった素敵なお祭りでした!

足袋のこはぜって4枚?5枚?の巻

星わにこ
2024/09/04 00:00
足袋のこはぜは、掛け糸にかけて足袋の足首を留める爪型の金具のこと。「鞐」「小鉤」「甲馳」などとも書かれます。江戸時代の足袋は足首のところを紐でくくって留めていましたが、明治時代になってこのこはぜが普及しました。伸縮性のない生地でできた足袋を、しっかりと足にフィットさせてくれるのがこはぜです。 一見不便なようですが、これがたとえばファスナーやホックやボタンだったら、どうなのでしょうか? 多分、正座したときにあたって痛かったりするのではないでしょうか? ホックだと外れてしまうかも。形を変えず愛用され続けているのは、足袋のために開発されたパーツだからこそでしょうか。 今は伸縮性があってすぽっと履ける足袋型のカバーなどもありますが、やはり昔ながらの足にあった形の足袋を装着する安心感には及びません。草履は靴と違って足全体のカバーはされないので、足袋がきちっとしていると安定する気がします。 さて前置きが長くなりましたが(通常運転)、大人の足袋の「こはぜ」は4枚と5枚がありますよね。フォーマルは5枚でカジュアルは4枚とかよくいいますが、特に決まりはないそうです。 5枚のほうが足首を長く覆うので、足首を見せたくなければ5枚、4枚だと足首部分が短くて動きやすいのでそちらを好む人もいます。関西では5枚が好まれ、関東では足首がちらっと見えると粋だということで4枚が好まれるとも。歌舞伎の助六の足袋はなんとこはぜが2枚。粋を追求したということでしょうか。 5枚のほうが足首が細く見えるとも言われます。本来見えるところではないので気分ではあるのですが、細く見えたい乙女心的にぐっときます。 一方、正座などの多いシーンでは、5枚は足がしびれやすいかも(経験談)。このあたりはお好みで! こはぜには、メーカーのロゴやサイズの刻印がされていたり、金色だったり銀色だったり結構バリエーションがあります。今度足袋を履かれる時、こはぜにも注目してみてください。なかなか奥深いですよ~。

衿下(褄下)の寸法って結構大切!の巻

星わにこ
2024/08/28 00:00
衿下(褄下)とは、衿先から裾までの長さのこと。一般的に身丈の半分で仕立てられることが多いです。 現代ではおはしょりから2~3センチ見えているくらいが好まれているのではないでしょうか。腰紐で衿をしっかり押さえて、かつ衿先が平らに腰の後ろのほうに引かれていることで、着崩れしにくくなります。 ズバリ衿下が長く、すっきりしていると足が長く見えます! 昔と違って腰の位置が高い人も増えていますし、単純に身丈の半分という寸法でなく自分にあった寸法を探ってみるといいかもしれません。 一方長すぎると、衿がだら~んとおはしょり下に見える状態になりますので、なんだか足が短く見えてしまいます。それに加えて、上前が浮きやすかったりぴらぴらしやすかったりします。 昔の着物などを着ると結構この衿下が短いものが多いです。昔は短めが好まれたということも聞きます。あまり目につくところではありませんが、実は着付けのとき、裾合わせの肝になる部分でもあります。 初心者の頃はあまり気にも留めない部分かもしれませんが、この部分が腰紐に平らにきれいにかかっていて、腰に張り付くように後ろに向かって沿っていると、腰回りもすっきりします。 体型だけでなく、腰紐の位置など着付けの好みもありますので、自分のベストの位置を探ってみましょう。くれぐれも足が長く見えるなら‥‥と長くしすぎないように! ちょうどいい位置にあると、着付けが格段にしやすくなりますよ!

日本の夏!浴衣で盆踊りっていいなの巻

星わにこ
2024/08/21 00:00
あっというまに八月後半。まだまだ暑い夏とはいえ、暦の上ではもう秋、ピークは越したような気がしますね。 先週はコンサートと盆踊りの浴衣の着付けのお仕事をいただき、たくさん浴衣姿が見られて嬉しかったです。それぞれお似合いの浴衣で、暑さに負けずシャン!と微笑む皆さん、美しい~。やっぱり夏は浴衣ですね! 盆踊りは荻窪タウンセブン屋上だったのですが、2日間大盛況! 可愛い浴衣や甚平さんの子どもたちがいっぱいで、とっても可愛いかったです! ドラえもんやサザエさん、ちびまる子ちゃんなどで踊る子たち、見ているだけでおばちゃんの心は潤いました! 東京音頭や炭坑節などおなじみの盆踊りナンバーで踊る老若男女の皆様も浴衣率が高く、目の保養でした。 二日目の着付けが終わった後、友達と合流して盆踊りを見ながら屋台の生ビールや唐揚げなどを堪能。久しぶりの屋外ビール、めっちゃおいしかったです。お盆らしく、亡くなった人の話などして二人でしんみりしたり笑ったり。 実は私は盆踊りが大好き。故郷の岐阜は郡上の徹夜踊りが有名ですが、盆踊りが盛んです。荻窪も生の太鼓が入って、盛り上がっていました! 「踊ったことなぞない」という友達をひっぱって、盆踊りの輪に入って踊りました(笑)。 なんか盆踊りなんて古いとか時代遅れと思われているのかなと思いきや、最近は定番曲だけじゃなく、ヒット曲で踊ったり、盆ジョビということでボン・ジョヴィの「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」で盛り上がったり、愛され続けているんですよね。着物や浴衣と同じく、日本人の心に根付いているものなんでしょうか。 盆踊りの起源は諸説あるようですが、お盆の時期の先祖供養の行事のひとつとして行われてきました。この夏、やぐらの周りで走り回っている子どもたちも、きっと盆踊りの心を受け継いでいくのでしょう。ご先祖さまもきっとニコニコ空の上から見守っているのではないかしら、なんて思いながら。若い頃は何も思わなかったけど、盆踊りって御供養行事なんだなと改めて思った56歳の夏でした。

巻ける!天然竹ヒゴの簾(すだれ)の帯板の巻

星わにこ
2024/08/07 00:00
昨年の春の東京キモノショーで発売になったたかはしきもの工房の「べっぴん帯板『簾』」。竹ヒゴの帯板は、なんとくるくる巻けて筒状で持ち運べるのです。帯板を持ち運んだことがある方なら、あのかさばり具合になんとかならんかと思われたことがあるはず。その問題がするりと解決です! だいたい直径4センチくらいの筒になってしまうので、本当に持ち運びが楽だし収納も楽! べっぴん帯板は、通常タイプや浴衣用のメッシュのものなどが今まで出ていますが、どれも長めで体の脇までしっかり帯のシワをとってくれる優れもの。下線に入っている大きなカーブが、長い帯板なのに腰骨にあたらず、非常に快適なシリーズです。でも、なにしろ長いので、ちょっと持ち運びがな~と思っていたところ、この「簾」が登場したというわけです。すごい。 しかも、竹で出来ているので熱もこもらず非常に涼しい! 今までのどんな帯板より涼しく感じます。大事なことなので2回言いました。メッシュもいいんですが、やはり天然素材のせいか、全く熱を持たなくてノーストレスです。もわっと感がありません。入手以来2回目の夏を迎え、実感しています。 凹んだり折れたりしないの?とも言われますが、竹ヒゴがしっかりしているので大丈夫。でも帯が凹んだりはしませんが、ボールペンを帯に挟んだら、ペンの形に帯板が沿っていて笑いました。トランスフォーマー!! あと、簾が日本の美とでもいいましょうか、佇まいがとても綺麗なんです。ちょっと素敵なお値段ですが、着けるたびにちょっと雅な気分になれて、お気に入りです。前から見るともう帯板だけで出かけてもよくね?と思うくらいの美しさです。 「海苔巻き!?」と呟く方もいらっしゃいますが、ノンノン! 御簾をご想像くださいませ。ちょっと高貴な気分になれちゃいます(想像力!) 毎回上に帯を巻いて隠してしまうのがもったいないわ、と思いながら巻いてます。後ろがゴムでなければ出かけられるのに(笑) 機能面だけでなく、お気に入りのアイテムを身につけていると気分もあがりますよね。私的、久々の大ヒットアイテムのご紹介でした。

衿元を指1本浮かせるといいこと3つの巻

星わにこ
2024/07/31 00:00
暑中お見舞い申し上げます。もう何を着ても暑いわけですが、ここまで日差しが強いと、着物で全身を覆うのは直射日光を遮って、却って涼しいのかもしれません。シルクにもUV効果があるそうですし、夏着物は実は暑さ向きなのかも?(と自分に言い聞かせて着ています・笑)。 そこでポイントになってくるのが通気性。着物は袖口や身八ツ口が開いていたり見た目よりも風が通ります。もう一つ、風を通したいポイント、それが衿元と衣紋です。 やはり衣紋は抜き気味のほうが、夏は涼しいです。 あとは衿と首の隙間があると、ぐんっと涼しくなります。 半衿の衿合わせの角度は礼装の時や若い人は鈍角に、普段着や年齢があがると少し鋭角になってくるのが一応のセオリー。それぞれお好みでいいと思いますが、どの角度のときも、普段着でしたら人差し指を鎖骨のあたりから半衿の内側に差し込んで、耳の下あたりまでしごいて、少し浮かせるようにしてみてください。 パカパカにならないよう、ちょっとだけ隙間ができれば完了。こうすると、首元が詰まらないので見た目もすっきりするし、自分も苦しくありません。 隙間から風も通って涼しいです。特に夏は、全然違うので隙間も大きくすることも。あとは、ファンデーションや皮脂などの衿汚れもつきにくくなります。 少しゆったりした風情にもなりますので、大人っぽくも見えますよ。教えてもらったとき、ちょっとしたことでこんなに違うんだ、と感動した着付技です。 もちろん、開ければ開けただけ涼しいですが、開けすぎるとだらしなくなってしまいます。隙間は、ほんの少し空気が通った感触があればOK。 ちょっと首から衿が離れるだけで体感温度が本当に変わりますので、ぜひ試してみてください!

麻の足袋はマジ涼しい。の巻

星わにこ
2024/07/24 00:00
 いよいよ梅雨も明け、連日の猛暑&ゲリラ豪雨。激しい季節になりました。ハードル高いなあといいつつも、果敢に夏着物を着るのは根がMなのかな?と自分で思うくらい、年々厳しくなっているような気がします。もうほんと、東京は亜熱帯になっちゃったんでしょうかね。  あれやこれやでちょっとでも涼しく着たいと思うのですが、意外と見落としがちなのが足元。浴衣なら裸足でもいいですが、冷房のきいたところで素足は年齢を重ねてくると結構響くんですよね~。そんなわけで本日は夏の足袋考です。  夏の足袋は、なんといっても「麻」。麻のものが風を通して熱がこもらず、とても快適です。足袋なんてそんなに変わらんじゃろと思っていた初心者の頃の自分に力説したい。変わります!!  レースのこはぜのないタイプのものは、涼しげに見えますが合繊なので見た目ほどは涼しくないです。あと足を支えてはくれないので、ピッタリ足袋を履く良さに慣れてしまうとなんだか心許ない。  レースで二重になっている足袋もありますが、やっぱり麻の足袋にはかないません。見た目の涼しさも大事ですが、麻に慣れてしまうと他が履けなくなってしまいます。私はもう5、6月くらいから「暑いなあ」と感じたら、麻足袋出動です。 ちょっと暑いなと思うと、もう手放せないアイテムになりました。 まだ履いたことないよーという方いらしたらぜひ試していただきたいです。 また、たかが足袋、されど足袋。今は涼しい新素材の足袋なども出ていますので、足元からの涼しさも追い求めてみてもいいかもしれません。

みず色着物でミッチーのワンマンショーに行きました!の巻

星わにこ
2024/07/10 00:00
今回は私の推し語りをさせてください。かれこれ四半世紀近く、途中産休を挟みながら毎年1回及川光博さんことミッチーのワンマンショー(ミッチーのライブ)に参泉(ミッチー用語で参戦のこと)しているわにこです。大学の同級生がミッチーのベイベ(ミッチー用語でファンのこと)で、誘ってくれたのがきっかけ。初心者ベイベ(ミッチー用語で初めてライブに参加した人のこと)でいきなり、「愛と哲学の小部屋」(ライブ中に行われるファンの質問に答えるコーナー)で質問が読まれたのをきっかけに、すっかりミッチーの虜になってしまいました(単純)。 以来、友達と年に一度一緒にワンマンショーを楽しみ、帰りに乾杯して、ミッチー素敵だったね、私たちよくがんばってここに来れたね、また1年がんばろうね!と励まし合って解散までがワンセットで続いております。ここ数年は7月なので、まるで織姫彦星のような私たち(笑)。 ミッチーのライブはとにかく踊ります。いっぱいいっぱいでダンスの予習もできない年もあるけれど、ポンポンを持ってスタンダードナンバー『死んでもいい』をミッチー&会場のベイベたちと一糸乱れぬ振りで踊れば、悩みも汗も涙も煩悩も飛んで行きます。できれば、ミッチーさんも私たちも心も体も健康を保ち、できるだけ長くこの年中行事を続けていきたいと切に願っています。 さて、そんなミッチーさんの二つ名に「嵐を呼ぶ男」というのがあります。それは、ワンマンショーの日は雨降りが多いから。結構、降ります(笑)。そして今年私は7月6日に参泉だったのですが、いや、降りました!!ちょっとやそっとじゃなく、ちょうど移動時間を狙ったかのように、見事な雷と土砂降り。東海道新幹線も停電の影響で止まったそうで、辿り着けなかったベイベもいた模様です。どんだけハードルあげてくるんでしょうか! 私も、渋谷でバスに乗ろうとして見事に土砂降りに遭遇。雨の予報は出ていたのでセオアルファの着物に洗える付け帯だったので、雨コートはいいかと置いてきたのが運の尽き。駅を出て3秒で全身ずぶ濡れになりましたね!! ええもういっそ清々しいほど濡れました(笑)コートがあってもダメだったかもしれない雨でした。バッグだけは、撥水風呂敷で包んだので無事でした。セールでぽちっといてよかったぁ!! 足袋も笑えるくらいびしょびしょ!! バスの中で脱いで吸水ポーチに入れて、足元は裸足で草履姿になりました。夏でよかった‥‥。 さてミッチーのワンマンショーには毎年テーマカラーがあるのですが、今年は『みず色ワンピース』という新曲があり、水色の服を身につけての参泉するとより楽しめる仕組み。水色のワンピースのベイベがやっぱりずぶ濡れで2人ほどバスに乗っていました。私はもちろん水色の着物(笑)。ミッチーのベイベは結構着物率高いんですよ。会場には他にも水色の着物や浴衣のベイベがちらほらいて、勝手に親近感を感じていた私です。 『みず色ワンピース』はミッチーのワンマンショーに水色のワンピースを着てうきうき出かける彼女にちょっぴり妬けるけど、相手がミッチーなら仕方ないかという理解ある彼氏(笑)の気持ちをミッチーが歌うというミッチーの創作スタンスがナナメ上すぎな名曲。とっても可愛い曲で、お気に入りです。 私にはそんな優しい彼氏はいないのですが(爆)、毎回「仕事も詰まってるし家のこともロクにできてないのにワンマンショーに行ってる場合なのか、こんな派手な格好をして」と思いつつ、脳内のもう一人の優しい私が「いいじゃない!なんのために頑張ってるの!行っといで!楽しんでおいで!」と背中を押してくれるため(爆)「わかるぅ~~」となっちゃう曲。Youtubeでも聴けるのでよかったら聴いてください!(推し活) まあそんなこんなでベイベの需要を汲み、素敵な夢のようなショーを毎年行なってくれるミッチーには感謝しかありません。そしてそこにいく道が困難であればあるほどハートも燃え上がるのかも? ちなみに、セオアルファの着物と麻のステテコは、びしょ濡れになりましたが3時間歌って踊って笑っているうちにすっかり乾きました。愛の力ですかね(違)。そんな風に、推しに会いにいくためなら着物でもずぶ濡れになったっていいじゃないかと、嵐の中妙に盛り上がる(吊橋効果?)夏の日の思い出ができました。 次の日は着物から帯から、帯枕に腰紐などなどまで全部お洗濯しました~~! いい天気でさっぱり~~! 無事風邪もひかずにすみましたし、また1年がんばります!(でも来年は降らないでほしい・笑)

浴衣でおでかけ!に持っていきたいアイテム8選の巻

星わにこ
2024/07/03 00:00
早いものでもう今年も半分が過ぎてしまいました。7月頭はまだ梅雨が明けていませんが連日蒸し蒸しで、しかも雨が降るかもということで非常に着物ででかけるのに厳しい日々です。 そうはいっても、仕事で着物!のときはありますので、雨でもなんでも!なんとかして着物で出かけるのですが、やはりそれなりの『装備』があると安心です。 雨対策については、こちらの記事が梅雨の時期よく読んでいただけているようです。 関連記事:着物好き必携☆雨の日の味方、撥水風呂敷・撥水足袋・吸水ポーチの巻 この撥水風呂敷はめちゃめちゃ便利で、雨が降らないと思っていてもバッグに入れておくと、ぱらぱらっときちゃった!というときに本当に便利。今、なんと夏物セールでお安くなってます。私も気になってた柄を追加ポチ‥‥。 さて、本題の「浴衣でおでかけ!で持っていきたいもの」ですが、やはり急に降られたときのために雨対策はほしいところ。 スマホや財布など通常の必需品にプラスのおすすめアイテムは ・晴雨兼用傘(折り畳み軽量タイプおすすめ) ・撥水風呂敷 ・てぬぐい2枚 ・着付けクリップ ・扇子 ・大きめサマーストール ・絆創膏 ・冷汗汗拭きシート です。全部持つ必要はないですが、あるといい理由は下記の通り。 晴雨兼用傘:ぜひ入れて欲しい&最近ほんと買ってよかった!と思っているのが、折り畳み自動開閉の軽量タイプ。洋服のときにも必ず持ち歩いているのですが、暑い時には日傘(あると全然違う!)急な雨には雨傘として大活躍。しかも自動開閉ってすごく便利なんですよね!! 片手でさっと開けて閉じられるってすごい!! それを吸水ポーチにいれればまたバッグにしまえて置き忘れもありません(これほんと重要)。 撥水風呂敷:帯を保護したり、バッグを保護したり。外で座る?となったときお尻に敷いても。なにかと使えます。食事のときに帯や膝の保護にもよいですが、ちょっと大袈裟になるかもなので空気を読んで(笑) てぬぐい:ハンカチがわりに、食事のときに、汗拭きにと万能選手。雨にふられたときなどには2枚あると安心です。吸水ポーチ代わりにも。 着付けクリップ:帯がゆるんできちゃった?みたいなピンチや、トイレにいくときなどに便利に使えます。 扇子:ハンディ扇風機でもいいんですが、浴衣にはやっぱりこちらが素敵。うちわもいいですね! 大きめサマーストール:冷房がきついときなど、首元や肩に羽織るとGood。 絆創膏:万一の下駄の鼻緒ずれに。 冷汗汗拭きシート:めっちゃ暑い屋外で、本当に嬉しい!! 浴衣を着る前に体を拭いてから着ても効果大ですよ~! パックごと持ち歩くのはちょっと‥‥だったら小さめジップロックに小分けして。 夏のイベント、お祭り、花火、ビアガーデン‥‥いろいろ浴衣で出かけたいシーンはてんこ盛り! 楽しいおでかけになるよう、ちょっと持ち物も工夫してみてくださいね。

やっと着られた!紗袷でしあわせ~♪の巻

星わにこ
2024/06/26 00:00
紗袷とは、絽と紗、もしくは紗を二重(無双)に仕立てた着物のこと。透ける生地が二重になっているので、微妙なモワレ模様になり、また表側の生地はだいたい無地で裏側の生地に模様を描くことでそれが表地を通して透けて見えるのがとても美しい着物です。 長年憧れ続けてきたこの「紗袷」。以前もこんなコラムを書いたことがあります。 関連記事:いつかは欲しい!憧れの紗袷(しゃあわせ)の巻 戦後に新橋の芸者さんが5月末の「東をどり」の際に着てから流行したといわれ、5月末から6月頭のほんの10日間ほどしか着ることができないとも言われます。 年に10日間しか着るチャンスがないなんて、すごくスペシャル感ありますよね。今では、5月末から6月、また9月の単衣の時期には着用OKじゃない?と言われていて、秋の柄の紗袷もあります。 生地もさることながら、縫製もとても難しく、縫える和裁師さんも減っているそうです。いつかは着てみたいと思いつつ、お値段もですが着用期間の短かい贅沢な着物であることも相まって指をくわえてみているだけだったのですが、昨年リサイクルで自分のサイズピッタリのものを見つけ、えいやー!と購入してしまいました。 透ける裏地の絵柄が柳葉の模様で、表地にはドロンワーク(織糸を束ねたりして穴を作り透けた模様を作る刺繍の技法)で水玉があらわされていて、葉っぱの上を水滴が転がる様な、なんとも可愛らしい意匠にも一目惚れ。 あまりに好みすぎて、買った時点で満足しすぎてしまい、大事に仕舞い込んでいました。今年は東をどりを観に行ったのですが、そこでまさに紗袷を着ている方をお見かけし「ここに!!着てくるべきだった!!」と気付いたけれど後の祭り。その後もなかなか着る機会がなく6月も終わりに近づいて‥‥となったとき、着る機会が訪れたのです。 昨年から、元気が出るお金相談所の安田まゆみ先生に監修いただいたり、先生の著書にマンガを書かせてもらったりとご一緒させていただいた本が3冊。いずれもなんだかばたばたしてしまい、打ち上げもしてなかったのですが、みかねた共通の友人の片付けコンサルタントのさかもとりえさんが「出版祝いをやりましょう!」とセッティングしてくれたのです。 りえさんは、拙著『その着物、どうする?』でも着物の収納のアドバイスをしてくれた頼れるお片付けのプロ。私に安田先生を紹介してくれた恩人でもあります。今回は5月に出た本『もめないための相続前対策』にこんなブログも書いてくれました。 全然着物とは関係ないんですけど、今後相続に関係ある人は知識として持っていたほうがいい情報が詰まった本です。私はマンガを担当させていただいて、いろいろ考えさせられました……。 そして、その出版のお祝いということで、銀座のアルマーニのレストランでシャンパンでアペリティフ‥‥という「ここで紗袷を着ないでいつ着るの?」という素敵シチュエーション。ですよね? ですよね? 暑いけど、夕方からだったのでなんとかがんばって着て行きました。 素敵なお二人と、素敵なお祝いの会。この間までの私だったら「暑いから……」とか言い出しそうでしたが、東をどりのときに「これからの人生、着物を着る機会は有限。機会を逃したらもう次はないかもしれない」と強く思ったのです。 そしていつも着物はそれを着た時のことを記憶するアルバムみたいなもの、と言っているのですが、まさに「紗袷でしあわせ」な記憶を残すことができました。あの時、これを着ていたな、というのはいつまで経っても忘れないものですよね。しあわせなデビューができた紗袷の着物、また素敵な機会が巡ってくること(6月か9月でなんとか単衣が着られる気温の時という限定条件有)を願って‥‥。 紗袷に絽の帯、スッキリと帯揚げなし 6月なので真珠の帯留で 暑いの面倒だの言わないで、せっかく持っている着物は、箪笥から出して活躍させてあげたいなと思ったことでした。