新着記事

アーカイブ

メールマガジン・会員登録はこちらから

腰にクッション☆着物で長時間椅子に座っても疲れないゾの巻

星わにこ
2017/10/25 00:00
 台風が次々とやってきて気持ちが休まりませんが、被害が出ないよう祈りつつ、雨でもがしがし着物ででかけているわにこです。  台風はともかく、雨の日も装備さえしっかりすれば着物で外出も怖くありません。なんともう4年も前(えええ)に書いた記事ですが、参考にしていただけたら幸いです。 >正絹着物でもできる雨の日対策  この装備に、さらに大雨とか、寒い時期には撥水加工のモンペをはくという技も加わりました。今、めちゃ気になっているのは、撥水加工の足袋カバーです。ビショビショの足袋を履き替えるより、撥水加工の足袋カバーをするほうがスマートですね。  さて、例によって雨の中、観劇の予定があり‥‥どうしようかと思ったのですが、せっかくなので頑張って着物で行きました! 結構本降りだったので、洗える着物に洗える羽織、アイロンをかけた雨コートに雨草履で完全装備。  シアタークリエで上演中の「土佐堀川」という作品で、NHKの朝ドラ「あさがきた」の原作です。高畑淳子さん主演で、テレビよりたぶんずっと事実に近いビジュアルで(笑)、広岡浅子氏の一生を舞台化。もの凄いバイタリティで、次から次へと起こる困難も乗り越え、嫁ぎ先の加賀屋の家業を炭坑経営などで建直し、日本初の女子大を設立、生命保険会社も軌道にのせ‥‥。  いやいや、人間負けとったらあかんでー!!という気持ちにさせられる、元気がでる舞台でした。  席につくと、劇場のスタッフさんが「お着物なので‥‥腰にクッションにお使いになりますか?」と膝掛けを渡してくださいました。お帰りの際は座席に置いたままで結構です、とのこと。私はこのサービスは初めてだったので、おお、こんなサービスがあるんだ、とありがたくお借りして試してみました。  まるめて腰にあたる部分にあててみると、椅子にもたれたとき、帯枕が邪魔をして猫背になりがちなのを腰で支えてくれるので、ラクちん!  本来は着物の時、帯が椅子の背にあたらないように座った方がいいのでしょうが、劇場でそれは嫌われます。なぜなら、背筋をのばして前のめりに観劇していると後ろのお客様が見づらいから。  帯枕をやわらかいタイプの空芯才にしてからもたれるのは嫌じゃなくなったのですが、乗り物ではシートリクライニングで少し倒すとこの猫背問題は解決されるものの、リクライニングのない椅子で3時間近い観劇時間‥‥やはりちょっと腰が疲れます。これは目からウロコの発見でした。同行の友人は、半巾帯でペタンコだからいらないわ、と断っていましたが、お太鼓の人にはとてもいいサービスだなあと思いました。  長時間椅子に座るようなとき、自分でも、ちょっと腰にあてるクッションや膝掛けを持参するといいのかも!  ちょっと嬉しいサービスで、新たな発見!でした。シアタークリエさん、ありがとうございました。

憧れの山葡萄のかごバッグ☆ナデナデして育成するゾの巻

星わにこ
2017/10/11 00:00
 皆様お元気ですか! 10月なのに真夏日とか、本当に体がついていかなくて見事に風邪をひきこんだわにこです。まだまだ単衣は仕舞い込めませんね。  さて、先日実家に帰省した折、山葡萄のかごバッグを見かけて一目ボレ。しかもとってもお得になってます。ずっと欲しかったアイテム、欲しい!と思ったものの‥‥  私が知ってる皆さんがお持ちの山葡萄のバッグに比べるとなんだか白ちゃけていて、ピンピンヒゲが飛び出していてこれどうなの!?  それはそれは素敵な飴色の山葡萄のバッグの持ち主に聞いてみると「最初はそうなのよ!」とのこと。お手入れは、タオルなどのやわらかい布で拭いて磨いてあげること、そしてひたすら手でなで回すこと!「こんな色になるのには何年もかかっているのよ~」。  山葡萄の蔓で編んで作る籠は、もともと山仕事の道具入れに使われていた丈夫なもの。10年20年と使い込んで、育てていくんだそうです。また壊れたりしても、修理して長く使えるそう。  もう私もいい年なんで、早くしないと使い込む機会も失ってしまうかも(笑)(いやあまり笑い事でなく) というわけで、えいっ!と購入してしまいました。ちょっと早い自分の誕生日プレゼントです。  持ち帰って早速、タオルでゴシゴシ。これでササくれていたヒゲが少し収まった? 手でなでまわして、というので、手のひらでナデナデ‥‥とするとあれっ!! ちょっと撫でただけなのに、なんだかツヤが。  嬉しくなってナデナデナデ‥‥‥。飛び出しているヒゲは決してひっぱって抜いてはいけないとのことで、ライターなどであぶって焼ききるといいとのこと。そ、そんな怖いこと! と思いましたが、試しにヒゲにライターの炎を当ててみると、見事に飛び出している部分だけチリッと焼けてなくなります。面白くて次々とヒゲをチリチリ焼いてしまいました。  そうするとかなり見た目もスッキリして、さっき買ってきた籠バッグと同じとは思えないくらい、ツヤっとしてスッキリ。あらこれはなんと手入れのしがいがあること!  あとはひたすらナデナデするのと、仕舞い込まないで風通しのいいところに置いておき、普段もばんばん使うとよいとのこと。(猫の爪とぎにされないよう気をつけなければ!)  和装バッグの代名詞のように思っていましたが、実は最初のころはささくれがあるので、着物を痛めてしまうかもしれないので、落ち着くまではジーンズなどの普段着のときにガンガン使うといいわよ、と言われました。  なんだか、結城紬の有名なエピソード、おろしたてはゴワゴワするので女中さんに着せた‥‥みたいなお話ですね(笑)。  ブラシと油で手入れする方法もありますが賛否両論あるようで、まずは先達の教え通り、手でナデナデして育成してみたいと思います。  今は和装だけじゃなく、ナチュラル系のファッションが好きな人にも「育てるバッグ」として人気があるそう。雑に使って古くなってダメになるんじゃなくて、丁寧に使い込んで味が出る、ってなんかいいですよね。自分もそんな人間になりたいなあ。  山葡萄のカゴバッグと一緒に成長していけたらいいなあと思う、人生折り返し地点でございました。

アイロンで雨コートのはっ水効果を復活させる!の巻

星わにこ
2017/10/04 00:00
 皆様雨コートのお手入れはどうされていますか? 私が持っているものはポリエステル製なのでたま~に汚れてきたなと思ったらザブザブと洗う程度。  はっ水加工について特に意識したことはなかったのですが、雨の日に出かけた時、キモトモの持ち運びのときにシワになってしまった雨コートを見たお店の方が、「はっ水加工は、熱を加えると復活するからアイロンをかけたりドライヤーをかけたりするとよい」と教えてくれたのです。  早速家に帰って自分も試してみると‥‥あらー。すぐに水がじんわりしみていたのに、アイロンをかけると、水をかけてもコロコロ…‥。ついていたシワもとれてパリっとキレイに。これはイイ!!!  それから思いついた時には洗ってアイロンをかけているのですが、先日また思い出してやってみました。やっぱり気持ちいい!!  ついでにヨレヨレになっていた折りたたみ傘もお風呂場でザーっと洗って、アイロンをかけたらなんだか新品のようになりました。これもおすすめです!!  熱を加えることで、はっ水加工に使われているフッ素が効果を取り戻すのだそうです。  アイロンをかけるときには、洗濯表示を見てアイロン可か確認してくださいね。温度や当て布など表示に従ってください。熱を加えればいいといっても、乾燥機はNG。  そして、アイロンをかけるに気をつけたいのは、汚れていると汚れも定着させてしまうので、汚れがないか確認すること。  それから、フッ素は油分も嫌いますので、ドライクリーニングはNG。手の脂もよくないそうなので、濡れたらタオルなどでやさしく水分をとりましょう。傘なども同じですが、使った後濡れたままにしておくとはっ水加工の効果が落ちてしまうので、ドライヤーでさっと乾かすだけで随分違うそうです。  はっ水スプレーをかけるのもよいですが、アイロンで復活させる方法もおすすめです。  たまにしか使わないものですが、お手入れしておくと気持ちよく使えるもの。衣替えの時期に、一度雨コートを見直してみませんか。