久留米絣
久留米絣は福岡県久留米市周辺で作られている綿織物で、日本三大絣の一つです。木綿のもつ温かく優しい肌触りと風合いが特徴で、素朴な絣模様が美しい着物です。着るほどに肌になじみ、模様の色合いも冴えてきますので、日常的に長くお召しいただけます。藍染めが主体となっていますので、落ち着いた雰囲気があり、帯との組み合わせで表情が変わります。産地から直接仕入れた久留米絣を揃えていますので、お好みのものをお選びいただけます。
- 並び順:
- 表示件数:
夏は涼しく、冬は暖かく
福岡県久留米市を中心に生産されている絣のことを久留米絣と言います。日本三大絣の一つで、古くから人々に愛されてきました。糸を藍と白に染め分け、それを織り上げることでコントラストが美しい絣模様を表します。綿織物特有の肌触りの良さがあり、通気性の良さから夏は涼しく、内側の熱が外に逃げにくいので冬は暖かいのが特徴です。着るほどに馴染むので、1年を通して日常的にお召しいただくのがおすすめです。緻密な絣模様は素朴な温かさを感じさせ、久留米絣特有のにじみやかすれが独特な雰囲気をかもし出しています。着続けて洗濯を繰り返すことで模様も色合いが冴えていきますので、長く愛用していただけます。藍染が主体ですので、帯の色で表情が変わります。さまざまなタイプの帯を合わせてコーディネートして、久留米絣をお楽しみください。
久留米絣の歴史
久留米絣は、江戸時代後期に久留米にいた12歳の少女によって誕生したと言われています。藍染の着物を洗うと白い斑点ができますが、この斑点のでき方を糸を解いて調べ、その通りに染め上げたのが久留米絣のきっかけです。この織物が評判となり、のちに絵や文字を模様に取り入れた絵絣や、細かい模様が生地一面に広がる「小絣」などが考案されていきます。農家の副業として盛んに生産され、明治以降には全国に広がり庶民に愛用されるようになりました。長い伝統と高い芸術性を持つ久留米絣が評価され、1957年に国の重要無形文化財としても指定されるほどになりました。人々に好まれていた久留米絣ですが、洋服が台頭するようになり生産量が少なくなってしまいました。現在では、着物として仕立てられるだけでなく、久留米絣を使ってカバンや洋服なども製作されるようになりました。