片貝
新潟県小千谷市の片貝町にある「紺仁工房」で作られている片貝木綿は、日常着におすすめの着物です。太さの違う経糸が規則的に並んでいるので、さらりとした着心地で、表面の凹凸が合わさることで着崩れがしにくいという特徴があります。男女のどちらにも仕立てられるような色合いの格子模様のものが多く、帯の合わせ方でいろいろなコーディネートが楽しめます。
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片貝木綿の特徴
片貝木綿は、新潟県小千谷市の片貝町にある「紺仁工房」で作られている木綿織物のことです。太さの違う3種類の経糸が規則的に並んでいるのが特徴で、太い糸だけが肌に当たるためさらっとした着心地になります。また、糸の太さの違いによって表面に凹凸ができ、この凹凸が組み合わさることでしっかりと布地同士が重なるのでずれにくく、着崩れしにくいという利点があります。木綿特有の優しい風合いがあり、気軽に着られるのも魅力です。着れば着るほどに生地が柔らかくなって肌に馴染んでいきますので、日常的にお召しいただくのにおすすめです。
シックなものからポップなものまで
片貝木綿と言えば格子模様も特徴の一つで、どの年代の方にも違和感なく着こなせます。また、男女のどちらにも仕立てられるような色合いのものも多く、それだけに日常的に気軽にお召しいただけます。主に単衣で着られる着物なので春や秋に着るのが一般的です。紺や青のような落ち着いた色合いだけでなく、ピンクやベージュなどのかわいらしい色合いのものもありますので、大人かわいいコーディネートがしたい方にもおすすめです。華美な柄がないので半幅帯や博多帯を合わせて小粋に着こなしたり、染帯と合わせてしゃれた感じで着こなしたりできます。
片貝木綿の歴史
片貝木綿は250年以上の歴史を持つ「紺仁工房」で作られていますが、歴史は比較的新しい着物です。昭和20年代に起こった、実用的な道具から美を見出さそうという民芸運動の一貫として生まれました。長い歴史の中で培われてきた技術で生産された日常着としての着物は日常に溶け込む素朴な美しさがあり、まさに「用の美」を体現した1枚と言えます。このように日常を意識して誕生した着物なので、お手入れも自宅で洗濯できるようになっています。押し洗いをして、脱水にはかけないようにします。ハンガーで陰干しをすれば、自重でシワが伸びます。