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衣替えの季節 これで解決!単衣と半衿と帯の組み合わせの巻

星わにこ
2015/05/27 00:00
 着物の暦ではまだ袷の時期だなんて信じられない気温が続く今日このごろ。すっかり単衣で過ごしています。この時期は天気予報とにらめっこで、23度超えたら単衣。すなわち、もうすっかり単衣生活に入っています。  でも、この時期悩んでしまうのが、帯や小物との取り合わせ。早々に単衣にスライドしてしまったら、帯はいつから夏物でいいの? 半衿はなにをつけたらいいの? 襦袢は?  礼装の場合はなるべく本来の時期のとりあわせにあわせて、そうでない場合はもう6月に入ったら、小物は夏物でオッケーじゃん? と思っています。先取り上等。見ている側も「あら涼しげ」とは思っても、「早い」「寒々しい」などという感想は、真夏日には浮かばないのでは。  そんなわけで小物との取り合わせの目安を一覧にしてみました。ご参考になれば幸いです。  6月は単衣の他に、この時期しか着られない紗袷という贅沢な着物があります。本来は一年の中で6月末の10日間しか着られない、と言われたものですが、今は単衣と同じ扱いで6月と9月に着用します。  襦袢は、中旬くらいまでは単衣で以降は絽なのですが、下に着るものなのでかなりなフライングも平気なのではないでしょうか(笑)。  着物のコーディネートを考える時には、いつも季節と格の決まり事と、手持ちのものと着たいものとの間でうーんと唸ってばかり。でも、これを考えるのもキモノの愉しみの一つだと思うのです。  改まった場合でなければ、「絶対こうでなくてはならない」ということはありません。  たくさんキモトモができて、皆それぞれの着こなしを楽しんでいることを知りました。答えは一つではないと、いつも思います。  好ましいと思う着物姿も千差万別。よく「あなた間違ってるわよ!」と言う人がいますが、程度にもよりますが(笑)間違ってるというあなたが間違ってるんじゃ? と思ってしまいます。  正解不正解じゃなく、素敵かどうか、そんな基準のほうが、楽しく着られる気がします。  一方で、私はこれが着たいから着る! の一点張りも見苦しく感じるときがあります。緩やかに、でも自然と季節の決まりを意識した着こなしで「もうそんな季節なのね」と見る人に感じてもらうのも、着物の魅力かと思います。  せっかく着物を着るのですもの、自分も周りの人も快適な、着こなしがしたいですね。

雨の季節に紫陽花カラー☆染めの単衣と帯の妄想コーデ の巻

星わにこ
2015/05/20 00:00
 間もなくやってきますね……アレが。そう、梅雨。晴天が続きまくった東京も、このごろはなんだか曇り空。もう一気に夏着物が着たい! くらいの勢いでしたが、しっとりと単衣も楽しみたい気分になってきました。  今回の妄想コーデは単衣で、染めのコーデを考えてみました。  http://bit.ly/1c3wpzq 「染め」の作業にはとてもとてもたくさんの水を使います。美しい染めには、水の力が宿っているのです。  そんな水を感じる「ぼかし」の入った紅型染めの着物。普通は紅型は顔料で染めるため、はっきりとした印象になりますが、こちらの着物は染料で染めることによって、はんなりと柔らかい雰囲気になっています。ぼかしも滲むように入っていて、濡れたようなしっとりした美しさです。  帯は墨流し。墨流しは、水の表面に墨を落として模様を作り、それを布に写し取る技法。不思議なマーブル、同じ模様は二度とはできません。平安の昔からある技法だそうです。偶然の模様は、見ていて飽きません。  そんな、柔らかな染めの単衣と帯。唐花(中国の花モチーフ)の文様ですが、全体の色を見ているとなんだか紫陽花のようですね。雨の日に美しく輝く、紫陽花気分で着こなしたいコーデです。  ガラスの帯留など、レインドロップス気分で取り入れても。光が入る透明感のあるものも、これからの季節取り入れたいアイテム。  単衣の時期は短く、そして気温と天気予報とのにらめっこになりますが、それだけにお気に入りの装いが出来ると嬉しいもの。季節の装いを楽しみたいですね!

いち利モールで「さわって選べる」で単衣のお誂え体験! の巻

星わにこ
2015/05/13 00:00
 台風、真夏日と「風薫る五月」ってなんのこと? という東京です。こういう時は本当に着るものが悩ましいですね。私は先週のわーと日本橋からすっかり単衣で過ごしていますが、真夏日と言われるとさらに夏着物に手が伸びそうになってしまいますね。  さて、わーと日本橋も無事閉幕し、トルソーの森の撤収にいってきました。一体一体脱がせて、シワに気をつけながら畳んで、シワを伸ばすために腰紐を五角形に畳み直し、お借りしたものを確認して梱包しなおすのは、実は着付よりも時間がかかったかも! という作業でした。  でも、大切なコーディネートを扱わせていただき、また送付されてきた梱包の箱にまた収めながら、梱包資材や畳み方から、着物に対する考え方や想いまでまたまた勉強させていただきました。  展示では着付け師の名前もクレジットされたので「着付てくれてありがとう!」とおっしゃっていただけたのも嬉しい体験でした。未熟ではありますが、これを励みにまた頑張ります!  そのわーとで、新しい単衣に袖を通しました。去年、セールのおりにいち利モールで購入し、仕立てておいたものです。時期を逸してご紹介しそこねていたのですが、「ネットで着物を仕立てるってどうなの?」と思っていらっしゃる方の参考となればと思い、いまさらですが書いてみます!  以前、ネットでポリの反物をフルレングスの道中着に仕立ててもらったり、持っている反物をお仕立てに出したりということはあるのですが、実は着物をネットで反物から購入し、お仕立てをお願いするのは今回が初めてでした。  まずは反物選び。今回は「普段にがんがん着られる単衣の紬が欲しい!」という希望のもと、20000円以内で該当商品をチェック! 木綿もいいなという気持ちもあり(すでに目的から外れている‥‥)、ず~っと目をつけていてセールになっていた久留米絣をポチッ。  そして本来の目的に戻り、お手頃価格の浜松民芸紬を2つポチポチッ! そして勢いでらくちん帆布バッグとか帯揚とかをポチポチポチ!! 備考欄に「さわって選べる希望」として、お願いしました。  そしてなんと次の日には発送のお知らせが。は、はやっ!! というわけでポチった翌々日にはもう家の鏡の前で反物3本を前に「どうしよう」と唸るわたし。「全部いただくわ!オホホホ!」と言えるマダムじゃないので、悩みに悩んでちょっと光沢もあり、カジュアルすぎない格子柄の黒い浜松民芸紬にこれ決定!   早速返送用の伝票を貼って、そのまま段ボールで選ばなかった反物を返送しました。その後、受領のお知らせと仕立てについてのメールが。  今回単衣希望ということで、寸法にプラスして手縫いかハイテク仕立てか、居敷宛の有無、バチ衿か広衿か、撥水加工の有無を聞かれました。  寸法は、細かく指定できるようになっていて、袖幅などは尺寸での指定になります(センチでもOK)。以前仕立てた着物の寸法表を引っ張り出してメモメモ。わからないところは身長とヒップと裄、体重(あうう)を書けば、大体割り出してもらえると思います。ここはサバを読んでもいいことはないので(笑)思い切って正直に申告しました。  今回は、手縫い、広衿、居敷宛&撥水加工なしでお願いしました。そして、仕立て代と返品した反物の差額を戻してもらって、お仕立てに入っていただきます。  そして‥‥待つ事1ヵ月ほど。発送のお知らせが~\(^O^)/  赤くて可愛いボックス型のダンボールの中に、ちょっと素敵なオリジナルたとう紙にくるまれて、やってきました~マイサイズ単衣!!  羽織ってみて大満足! あとは単衣の季節を待つばかり‥‥‥ということでやってきました単衣の季節!!   わくわくしながら取り出してしつけをとり、纏うと、軽い! オーダーなのでばっちりマイサイズ。とても着やすかったです。じゃーん! こちらが着用写真です(ちゃんと撮った写真がなかったので、ゆるキャラの玄武岩の玄さんと2ショットで失礼!)。  このシステムを利用して思ったのは、レスポンスがとてもいいこと(逆にこちらのお返事が遅れて迷惑をかけてしまったりしたのですが、お急ぎの方には有難いと思います)。送ってもらって返送して‥‥とか手間がかかるなあ~とちょっと思っていたのですが、そういうストレスをあまり感じませんでした。  そしてなにより、反物を手に取って実際にあててみるとネットで見ている時と印象が変わる~! 今回は、注文したときの優先順位的に浜松紬A=久留米絣、予備で浜松紬Bだったのですが、見てみたらダントツ浜松Bが気に入ってしまい、そちらを注文しました。ほんと、わかりませんね~。  これもいいけど、ちょっとこれもいいかも、というのがあったら、ぜひ「さわって選べる」を利用して実物を見てみてはいかがでしょうか。高額賞品だったらなおさらのこと。出来上がるまでの楽しみや、納得感、満足度が全然違うと思います。  悩むようだったら、返送期間内にお友達とかに一緒にみてもらってもいいかも。盛り上がること間違いなし!のさわって選べるパーティとか楽しそうですね。バーチャル試着室で狙いをさだめたら、次はじっくり反物を比べてみてくださいね!

和×Art わーと日本橋で着物の森に迷い込む の巻

星わにこ
2015/05/06 00:00
 いきなり初夏のようになり、単衣に手が伸びる今日このごろ。GWは皆様いかがお過ごしでしょうか?  5月2日からコレド室町で「わーと日本橋」というイベントが開催されています。もうおでかけになった方もいらっしゃるかもしれません。和×Artなので着物だけではないのですが、和が楽しく身近に感じられるイベントとなっています。竹のあかりのオブジェや空中茶室、宝塚をどりの衣装展示などの他に、「きものコーディネートの森」があります。  なんと200点近いコーディネートがトルソー展示で一気に見られる企画です! メーカーや小売店だけでなく、きものを愛するいろんな人たちが、イチオシコーデを出品しています。  今回わにこはコーディネートは出品していないのですが、このコーディネートのトルソー着付スタッフとしてお手伝いに入りました。  2日間に渡って、朝から晩まで黙々とトルソーに着付ける人々。トルソーへの着付は展示用の場合、帯結びもちょっと特殊で、なるべく痛めないように着装していきます。終わった時の達成感はすごかったですが、もう手首も指も頭も使いすぎて限界でした。なにもかもがパンパン(笑)。  出品者さんから着物と帯ほか着付小物までセットにして送っていただくのですが、「帯枕がありません!」「衿芯がありません!」などというトラブルは当然あり。  帯枕はプチプチで形を作って。衿芯はコピー用紙をナナメに折り畳んで長くし、見える場所だけでも固くする、などなどあるもので対応していきます。  帯揚の模様はココ出して!のような指定もあり四苦八苦。帯も、どこを見えるように出すか、など着付って本当に本当にセンスが問われる作業なんですね。体力だけでなく、なけなしの知恵と気力を振り絞って頑張りました。  そしてトルソーはいわゆる和装用のふかふか寸胴二本足なで肩の子ではなく、バリバリ洋装用でツルツルの子たち。ぷちぷちで簡単に補正して着付けるのですが、滑る! そしてスタイルがよすぎて泣かされる! そしてどんどんやらないと間にあわない!  このナイスバティ達との死闘が繰り広げられました(笑)  一緒に着付けているのは本当に「先生」がたばかりで、もうもう、それはそれは美しく、早く着せ付けていかれます!! 仮絵羽やモデル仕立て(反物を着物の形に仮縫いしてあるもの)をどんどん美しく着せ付けていかれます。仮絵羽のものなどは衿のところを特別なやり方で留めて行きます。鮮やかなお手並みに、感嘆の声しか出ませんでした。  振袖やお引きなども美しく着せつけられていき、本当はずっと見学していたいくらいなのですが、自分も微力ながらお手伝いせねばならないので、なかなかそんな余裕もなく。任せていただいたものに全力投球! でもう本当になにもかもを使い果たした二日間でした。  そして同時に、未熟さを激しく痛感(><) 担当させていただいた出展者の皆様に菓子折りをもって頭を下げに行きたい気分です。今回、着付した人の名前もわかるような展示になっているので、私の名前を見かけたら「これか‥‥」とご覧になってくださいませ。担当したコーディネートはどれも本当に素敵でした。 「これを見て欲しい」という気持ちで選ばれたコーディネートですから、見ている方にもそれが伝わってきます。コーディネート一式が詰め込まれた箱からはいろんな想いが飛び出して来て、それを伝えるお手伝いをさせていただいているんだという気持ちになりました。  そしてマネキンがズラリと並んだ姿は圧巻!! 展示は四季にわかれています。特に夏が充実しているので、これからのコーディネートの参考になります。  普段、着物を着ている人に会っても、よっぽど親しくないかぎり、上から下まで後ろから前からじろじろ見る訳にはいきませんが、トルソーちゃんなら大丈夫! 心ゆくまで眺められます(笑) 写真や、衣桁にかけてある状態よりも、ずっとずっとその着物「らしさ」がよくわかります。  そして動かないトルソーに簡易なプチプチ梱包材の補正だけで、美しく布を纏わせる。「着付」というお仕事の奥の深さ、専門性を目の当たりにしました。そのあたりも、ぜひご注目ください!  このゴールデンウィーク後半戦、日本橋へきものコーディネートの森に迷い込みにいってみませんか。一人でお気に入りハンティングにでかけても、友達とわいわいおしゃべりしながら見ても、きっと新しい発見があるはずですよ!  http://wa-art.net/