新着記事

アーカイブ

メールマガジン・会員登録はこちらから

雨の日も安心!セオアルファで国立アンティークカフェ巡りの巻

星わにこ
2026/09/16 00:00
秋の長雨は「すすき梅雨」ともいわれますが、今年は本当に雨が続きますね。雨で大変な思いをされている方も多いのではと心配になります。着物でおでかけもしづらいですよね。 久しぶりにキモトモ4人で、お出かけしよう!と約束した日もやっぱり雨が降りました。ひどく降られることはなかったのですが、止んだなと思うとパラパラ‥‥。1日中そんな調子の予報だったので、迷わず洗える着物のセオアルファに袖を通しました。 集合した4人は、セオアルファ2名(1人はブーツ)、某老舗洗える着物1名、ワンピース1名と、それぞれ「雨の日はこれ」という、着物好きならこうするかしらというチョイスが揃いました。とにかく自分の負担にならないおでかけが一番! 今回のお散歩コースは、国立駅から徒歩9分ほどのところにある、国分寺市に残る「沖本家住宅」。洋風と和風が一体となった、別荘庭園の風情が漂う昭和初期の建物です。こちらを利用した「カフェおきもと」で、アフタヌーンティー風のランチをいただきました。 和館は外からしか見学できませんでしたが、洋館を利用したカフェでは、2階に残る多摩空襲の焼け跡や、焼夷弾の跡も見せていただきました。昭和8年築ということで、戦争をくぐり抜けてきた建物なのだなあと、歴史の重みを感じます。 ランチは可愛いアフタヌーンティー盛り付けで、国分寺産の野菜「こくベジ」が使われていたり女子心も、お腹もしっかり満足。予約時間いっぱいおしゃべりしてカフェを後にしました。 傘をさす人、ささない人。道ゆく人も半々の中、一応傘をさしつつの我々はそのままぶらぶら10分ほど坂道を歩いて、一橋大学へ。ちょっとお邪魔して校内の風格ある建造物を外から見学させていただきました。 Photo:渡部瑞穂 有名な伊東忠太設計の兼松講堂(昭和2年築)をはじめとする建物には「怪獣がいっぱいいるのよ!」と詳しい友に言われて「?」って思ったら、本当にグリフィン、ライオン、蛇などなど、たくさんの空想と実在の動物たちのレリーフがそこかしこに。探して歩くのも楽しかったです。 目を引いたのが時計塔棟の屋根の上で睨みをきかせている2体の動物。「ワニのような鋭い歯!」というと「しっぽがないわよ」と友たち。 「狼かしら?」などといいつつ調べてみると幻獣(地獄の番犬、ライオンのデフォルメとも)で、門番として狛犬のように一対で入り口を守っている魔除けなのだそう。 重厚でありながら細部に伊東忠太の『生命(アニマ)』が宿っている、とても魅力的な学舎群は本当に素晴らしかったです。平安神宮や築地本願寺なども有名ですが、伊東忠太の建築物をもっと見てみたくなりました。 さてちょっと歩き疲れたところで、大学から徒歩7分ほどの駅前に戻り、昭和29年開業のレトロな「ロージナ茶房」でカフェタイム。 昭和感あふれるプリンやフルーツゼリー、チーズケーキなど思い思いのスイーツを楽しみつつ、着物トーク。それぞれの今年のやらかし(お買い物)の話でも盛り上がりました。 セオアルファも広衿にしたら暑い、居敷あてつけるとやっぱり暑いよねなどなど実感に基づいた有益情報交換も。もう15年来のキモトモさんたち、大好きなものを深く語れるって、やっぱり楽しい!!  雨だけど、出掛けてよかった。心にたっぷり栄養をもらった1日でした。

胸の真ん中盛り補整におすすめY字パッドとやっぱり姿勢の巻

星わにこ
2026/09/09 00:00
このコラムでよく読んでいただいている記事のひとつに「胸の補整は真ん中盛りで!の巻」があります。 胸がカパッと開いちゃう場合は、衿の重なりの下に土台を作ると落ち着きます。また肩下のシワは、その部分を埋めるのではなく、真ん中部分に高さを持たせるとよいというお話です。 肩下に補整を入れすぎると上半身が大きく見えてしまいますから、なるべく真ん中に寄せる。 そして、あとは姿勢ですね。胸の真ん中が高くなるイメージ大事です。「私はハト‥…」と思うといいかも(いいのか)。 胸の大きい方は和装ブラでご自分の胸を寄せてあげてこの「ハト胸」を作ることができますが、小さい方、細い方はこの部分に足してあげるとよいです。 といっても具体的にどうしたらいいのという話なのですが、ハンドタオルなどを盛りたい部分に入れるのをおすすめしています。またはパッドを組み合わせて小さなV字にして入れると鎖骨下から自然に補整ができます。 でも、組み合わせたりすると結構ずれちゃったりしますよね。 私自身は体に厚みのあるタイプなので、胸の補整を入れたら、もうラガーマンみたいになってしまいます(笑)。なので、普段は胸の補整を入れないのですが、必要な方には綿やタオルを入れたりして対応する部分です。 そこで、今年発売された、たかはしきもの工房の「胸パッドY字型」が、「こういうのが欲しかった!」という形でした。 使い方として、私がおすすめするのは、肌着に挟む方法です。 ブラなどに挟み込む方法だと、この補整はハリがあるので、動いているうちに補整が上にずり上がってしまうことがあります。 ブラの上、肌着の合わせにしっかりと挟み込みます。 このとき気をつけたいのが、肌着をゆるっと着ていると、ズレて落ちてしまうこと。肌着も、きちんと体を支えるようにピタッと着てください。 それでも心配なときは、安全ピンやマスキングテープなどで肌着に固定してみてもよいでしょう。 そして仕上げは、長襦袢の衿でしっかりとこの補整を押さえることです。 ここがふわっとしてしまっていると、補整も動いてしまいます。 それでも胸の補整がカパカパで落ちてきちゃうというようなことがある場合は、やっぱり姿勢に気をつけてみてください。巻き肩で、胸の真ん中が凹むような姿勢をとると、補整もズレてしまいます。 「私はハト‥‥」という呪文を思い出し、胸を張って真ん中を出してみてください。 出しすぎて、今度は反り腰にならないようにほどほどで……。 これは補整を足さない方も同じです。姿勢は胸元の美しさに直結しています。 私も気を抜くと、スマホ見ながら巻き肩になってしまいがちなので、着物のときは意識して胸を張っています。 肩のシワや、カパカパする胸元にお悩みの方は、ぜひ「真ん中盛り+姿勢」、試してみてください!

「お菓子な人びと」鮎菓子を鮎帯で食べ比べまくる!の巻

星わにこ
2026/09/02 00:00
夏に食べたいお菓子のひとつに、鮎菓子があります。どら焼き風の生地に求肥をはさんで折りたたみ、鮎に見立てた和菓子です。 優しい味も大好きなのですが、鮎の形がとっても可愛いのですよね。私も岐阜生まれなのでとても馴染みの深いお菓子で、和菓子屋さんで見かけるとついつい手に取ってしまいます。 先日、『お菓子な人びと』という、全国各地の郷土菓子や関係食品を食べ比べしながら学べる美味しいワークショップで、この鮎菓子が取り上げられると知り、参加してきました。 講師は以前、鮎菓子の「若鮎まるけ茶会」を拙宅で開催してくれた、鳴海彩詠先生。会場は、登戸のおしゃれなレストラン、花冠 Le Cafe et Salon Gastronomie。カウンター席で解説を聞きながら、鮎菓子を楽しみました。 関連記事:岐阜の鮎菓子「若鮎」まるけの茶会をしたよの巻 この時味わった10種類を上回る、13種類(!)のお味見をしながら、鮎菓子の話を聞く、贅沢な時間でした。 主催の日本食文化会議の松本先生、並木先生のお話もありました。発祥は鵜飼や鮎で有名な岐阜と言われていますが、もともとはポルトガルやスペインから渡って来た「南蛮菓子」であるカステラやカスドールをアレンジして生まれた生地だそう。 カステラが渡って来た当時、日本には小麦粉と砂糖のお菓子はありましたが、卵を使った生地はなかった。真似ようとしたけれども、「卵を泡立てて使う」という技術がなかったため、小麦粉、砂糖、卵という材料が同じでもふんわりせず、もっちりとした生地「中花種(ちゅうかだね)」が出来上がりました。 それがどら焼き系の和菓子となり日本各地で様々な進化を遂げました。中にあんこではなく、求肥を挟む岡山の「調布」というお菓子がありますが、鮎菓子もそういった各地の和菓子の影響をうけながら現在の形になっているそうです。 彩詠先生の鮎菓子フリークぶりは重々承知していたつもりだったけど、今回のために岐阜中をかけめぐり、地形や水系まで踏まえた鮎菓子MAPを作られていて、まじで、す、すごすぎる!!ってなりました。 それから、数々の鮎菓子グッズコレクションの披露もあり、可愛かったです! 鮎菓子愛が炸裂していて最高でした。 生鮎菓子は半匹ずつ、干菓子は丸っといただいたのですけど、さすがにお腹いっぱいになりました(笑)。お店ごとに特色があって食べ比べはとても楽しかったです。求肥もプレーンなものから、紫蘇や牛蒡、いちごや南濃みかん風味、またあんこやこんにゃくあんを挟んだ変わり種も。干菓子、せんべいも美味しかった! 私も鮎の帯をして、岐阜県民魂を表明(笑)。この日の彩詠先生は、鮎菓子を抱える鵜のTシャツ! いつも茶人で着物姿しかみたことがなかったので新鮮でした。 余談ですが、わにこの故郷中津川市加子母の仁太郎という和菓子屋さんでも鮎菓子がある(求肥がさわやかな柚子風味)のですが、なんと今年は、ナフサ不足の影響で包装用品の値上がりのため、作られていないとのこと。こんなところにも、国際紛争の影響が……。復活を祈っております。 どんなことでも、極めた人の話を聞くのは本当に面白い! 好きなことなら尚更! まだまだアンテナを張って、いろんなことを学んでいきたいなと思った夜でした。