夏に食べたいお菓子のひとつに、鮎菓子があります。どら焼き風の生地に求肥をはさんで折りたたみ、鮎に見立てた和菓子です。
優しい味も大好きなのですが、鮎の形がとっても可愛いのですよね。私も岐阜生まれなのでとても馴染みの深いお菓子で、和菓子屋さんで見かけるとついつい手に取ってしまいます。
先日、『お菓子な人びと』という、全国各地の郷土菓子や関係食品を食べ比べしながら学べる美味しいワークショップで、この鮎菓子が取り上げられると知り、参加してきました。
講師は以前、鮎菓子の「若鮎まるけ茶会」を拙宅で開催してくれた、鳴海彩詠先生。会場は、登戸のおしゃれなレストラン、花冠 Le Cafe et Salon Gastronomie。カウンター席で解説を聞きながら、鮎菓子を楽しみました。
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この時味わった10種類を上回る、13種類(!)のお味見をしながら、鮎菓子の話を聞く、贅沢な時間でした。

主催の日本食文化会議の松本先生、並木先生のお話もありました。発祥は鵜飼や鮎で有名な岐阜と言われていますが、もともとはポルトガルやスペインから渡って来た「南蛮菓子」であるカステラやカスドールをアレンジして生まれた生地だそう。
カステラが渡って来た当時、日本には小麦粉と砂糖のお菓子はありましたが、卵を使った生地はなかった。真似ようとしたけれども、「卵を泡立てて使う」という技術がなかったため、小麦粉、砂糖、卵という材料が同じでもふんわりせず、もっちりとした生地「中花種(ちゅうかだね)」が出来上がりました。
それがどら焼き系の和菓子となり日本各地で様々な進化を遂げました。中にあんこではなく、求肥を挟む岡山の「調布」というお菓子がありますが、鮎菓子もそういった各地の和菓子の影響をうけながら現在の形になっているそうです。

彩詠先生の鮎菓子フリークぶりは重々承知していたつもりだったけど、今回のために岐阜中をかけめぐり、地形や水系まで踏まえた鮎菓子MAPを作られていて、まじで、す、すごすぎる!!ってなりました。
それから、数々の鮎菓子グッズコレクションの披露もあり、可愛かったです! 鮎菓子愛が炸裂していて最高でした。
生鮎菓子は半匹ずつ、干菓子は丸っといただいたのですけど、さすがにお腹いっぱいになりました(笑)。お店ごとに特色があって食べ比べはとても楽しかったです。求肥もプレーンなものから、紫蘇や牛蒡、いちごや南濃みかん風味、またあんこやこんにゃくあんを挟んだ変わり種も。干菓子、せんべいも美味しかった!
私も鮎の帯をして、岐阜県民魂を表明(笑)。この日の彩詠先生は、鮎菓子を抱える鵜のTシャツ! いつも茶人で着物姿しかみたことがなかったので新鮮でした。
余談ですが、わにこの故郷中津川市加子母の仁太郎という和菓子屋さんでも鮎菓子がある(求肥がさわやかな柚子風味)のですが、なんと今年は、ナフサ不足の影響で包装用品の値上がりのため、作られていないとのこと。こんなところにも、国際紛争の影響が……。復活を祈っております。
どんなことでも、極めた人の話を聞くのは本当に面白い! 好きなことなら尚更! まだまだアンテナを張って、いろんなことを学んでいきたいなと思った夜でした。