そんな私の20年前の出産は、今思い出しても命がけでした。私は高齢出産で子宮筋腫の手術歴もあったため、帝王切開での計画出産の予定だったのですが、予定日の2日前に思いもよらない激痛が。夜中に緊急入院したところ、子宮破裂を起こしていたそうです。あとから夫に聞いた話では、当時「母体は生存確率2割、子どもは4割」と告げられていたとか。
幸いお医者さまたちの必死の処置で二度の手術を経て、一命を取りとめました。子どもも無事で、本当に奇跡のようでした。
輸血は8リットル。全身麻酔から覚めた時、人工呼吸器をつけられていて夜間だったためしばらく外せず、それがすごく苦しかった。外科病棟にいて、子どもと対面できたのは出産から3日後でした。元気な赤ちゃんですよと聞かされていたものの、自分の状態が悪くて会うことができず、本当に無事なのかなと不安でずっと泣いていたような気がします。
出産後も体力が戻らず、上京してくれた義母や母に助けてもらう日々。母子手帳を見たお医者さんに「ご本人ですか?」と驚かれるくらい、生きているのが不思議なほどの出産だったようです。実は私自身も、仮死状態で生まれ血まみれで24時間保育器に入れられていたそうで……。まさに九死に一生を二度味わった人生。改めて産婦人科に携わる医療関係者の皆さんへの感謝でいっぱいです。
「出産は病気じゃない」なんてよく言われますが、決して安産ばかりではなく、命を賭ける場面になることもある。身をもって実感しました。
今は子どももすっかり手が離れて、あとは学費だけが課題です(笑)。友人の中にはもうお孫さんが誕生した人もいて、私も次のステージに差しかかっているんだなぁと感じます。
この頃はもう友達もお孫さんが誕生している人も多く、私もさらに大人の階段を登ったんだな~としみじみしています。このコラムの担当さんにもお子さんが生まれて勝手にばぁば気分で話を聞かせてもらって幸せのお裾分けをしてもらったり。もうね~ほんとね!!赤ちゃんは天使ですよね!!
うちの子の未来は神のみぞ知るですけれど、若い頃インド人の占い師さんに「あなたは73歳まで働き、孫もできる」と言われたことがあります(笑)。それを聞いた時は「え~そんなに働くの~」と思ったけど、今は妙に現実味のある数字になってきました。
女の人生ってまあいろいろありますよね。人には言わなくても、それぞれが何かを乗り越えて生きているんだと思います。そして、ときどきご褒美がなければやっていられない。私にとって着物はそのご褒美であり、着るたびに気分が上がるし「これはこんな風に私のところに来たな」とか「あのとき着たものだな」などと思い出を呼び起こす装置でもあります。
この先のおひとり様人生も視野にいれつつ、これから先、あと何回着物に袖を通せるのかはわからないけれど、ハッピーな気持ちでまた着物に袖が通せるよう、日々を大切に積み重ねていきたいと思っています。
子育てがんばった!自分へのご褒美着物。の巻
そんな私の20年前の出産は、今思い出しても命がけでした。私は高齢出産で子宮筋腫の手術歴もあったため、帝王切開での計画出産の予定だったのですが、予定日の2日前に思いもよらない激痛が。夜中に緊急入院したところ、子宮破裂を起こしていたそうです。あとから夫に聞いた話では、当時「母体は生存確率2割、子どもは4割」と告げられていたとか。
幸いお医者さまたちの必死の処置で二度の手術を経て、一命を取りとめました。子どもも無事で、本当に奇跡のようでした。
輸血は8リットル。全身麻酔から覚めた時、人工呼吸器をつけられていて夜間だったためしばらく外せず、それがすごく苦しかった。外科病棟にいて、子どもと対面できたのは出産から3日後でした。元気な赤ちゃんですよと聞かされていたものの、自分の状態が悪くて会うことができず、本当に無事なのかなと不安でずっと泣いていたような気がします。
出産後も体力が戻らず、上京してくれた義母や母に助けてもらう日々。母子手帳を見たお医者さんに「ご本人ですか?」と驚かれるくらい、生きているのが不思議なほどの出産だったようです。実は私自身も、仮死状態で生まれ血まみれで24時間保育器に入れられていたそうで……。まさに九死に一生を二度味わった人生。改めて産婦人科に携わる医療関係者の皆さんへの感謝でいっぱいです。
「出産は病気じゃない」なんてよく言われますが、決して安産ばかりではなく、命を賭ける場面になることもある。身をもって実感しました。
今は子どももすっかり手が離れて、あとは学費だけが課題です(笑)。友人の中にはもうお孫さんが誕生した人もいて、私も次のステージに差しかかっているんだなぁと感じます。
この頃はもう友達もお孫さんが誕生している人も多く、私もさらに大人の階段を登ったんだな~としみじみしています。このコラムの担当さんにもお子さんが生まれて勝手にばぁば気分で話を聞かせてもらって幸せのお裾分けをしてもらったり。もうね~ほんとね!!赤ちゃんは天使ですよね!!
うちの子の未来は神のみぞ知るですけれど、若い頃インド人の占い師さんに「あなたは73歳まで働き、孫もできる」と言われたことがあります(笑)。それを聞いた時は「え~そんなに働くの~」と思ったけど、今は妙に現実味のある数字になってきました。
女の人生ってまあいろいろありますよね。人には言わなくても、それぞれが何かを乗り越えて生きているんだと思います。そして、ときどきご褒美がなければやっていられない。私にとって着物はそのご褒美であり、着るたびに気分が上がるし「これはこんな風に私のところに来たな」とか「あのとき着たものだな」などと思い出を呼び起こす装置でもあります。
この先のおひとり様人生も視野にいれつつ、これから先、あと何回着物に袖を通せるのかはわからないけれど、ハッピーな気持ちでまた着物に袖が通せるよう、日々を大切に積み重ねていきたいと思っています。
自分好みの素材と長さの腰紐は超楽ですの巻
きんち紐などは勿体無くて切れない……という方もいますが、もったいない>楽 なら切らなくてOK。もったいない<楽 なら、切ればよし。
着物や帯も圧倒的にマイサイズが着やすいわけですから、腰紐も自分サイズにカスタマイズしてみてください。あと、人には見えないものですが好きな色や柄、手触りなどお気に入りのものを使うとテンションがあがりますよ。たかが腰紐と侮るなかれです。
もし今、なんとなくそこにある腰紐を使っていたら……着付の要、腰紐も自分のお気に入りを見つけてくださいね。
夏の着物と美術鑑賞は心の栄養の巻
小千谷縮、綿麻、セオアルファとそれぞれ夏らしい華やかさ、涼やかさあふれる着こなしで、素敵100万点。
五島美術館はお庭も素晴らしく、照りつける太陽と木陰のコントラストの下を日傘で歩く姿は絵になるぅぅ!! 美とは、お洒落とは、健康あってこそ……! もう若い頃のような無理はできないし、これからますます衰えるであろう体力をちょっとでもなんとかしないとと切実に思いました。
そしてほそぼそと仮名書道を習っている身としては、本で目にしている古筆切の実物が!!これでもか!!と展示されているのに大興奮! 皆様と別れてしばしぐるぐると1000年前の紙と墨を目にする奇跡!!
特にこの3年ほど高野切第一種の臨書を続けているので、これが!!紀貫之様(推し)の書いたお手蹟!本物!!と、凝視しすぎて目が血走っていたかもしれません。印刷物では見ることのできない、料紙の雲母砂子のキラキラに気絶しそうに。
キモトモが「こんな手蹟(て)のお手紙をもらったらそれは惚れるわよね」と言っていましたがウンウンガクガク頷きまくり。
他にも藤原行成、公任、小野道風はじめ綺羅星のようなスーパースターズの書蹟がずらり!! そして表装の、使われている古裂の素晴らしいこと………。
「こんなに揃うことは滅多にありません」と館長さんもおっしゃっていましたが、弩級の感動でした。今回もキモトモに行こうよと誘ってもらって会期終わりギリギリに駆け込んだのですが(会期が終わってからコラムを書いてすみません……)、本物の持つ力に圧倒され、本や動画を見て分かったつもりになっていないで、チャンスがあれば自分のみたいものを見に行こう!という気持ちになりました。
着物に、仮名書に……目と心に栄養の夏の日でした。
国立能楽堂オープンデイに行ってきたよ!の巻
ここから揚幕をくぐり、橋がかりをわたり、舞台へと進みます。釘を1本も使わず組み上げられた空間は、能舞台は日常の空間とは異なり、あの世や天国、地獄といった「異世界」を表現。やわらかな檜の舞台には、1983年の建立以来40年以上にわたってついた舞台の跡が残されています。しかし、なんとも清浄な空間で、立っているだけで気持ちが引き締まるようでした。
また、橋がかりを渡って、舞台裏に戻ったのですが、本当に異空間から現世に戻ってきた!という気持ちに。能は、神事なのだなあとしみじみ感じ入りました。
展示室も見学させていただき、無料なのにここまで見せていただいていいのでしょうか!と思わず拝むレベルでした。
最後にマスコットキャラクターの般若ちゃんと記念撮影をして帰ってきました。国立能楽堂の門を出るとこれまたさらにさらに現世に戻ってきた感。浮世の諸々が少し洗い流され、心がすっきりしたような気がいたしました。
この国立能楽堂オープンデイは毎月1回、来年の3月まで開催されています(2月はお休み)。毎回ご案内くださる流派が変わるそうです。お能が大好きな方も、どんなものか興味がある方も、大満足間違いなしの贅沢企画です。
着物で参加するときっと一層盛り上がりますよ! おすすめです!

ちょっとでも涼しく着る!夏の普段着物の十ヶ条の巻
1から順にご説明しておきますと
1)着物を着るときはキンキンに冷やした部屋で
着物を着た段階ですでに汗だくにならないように、冷房の効いた部屋で着付を!
2)衣紋は抜きをちょいと大きく、衿元は、指1本入れて少し体から浮かせるとマジ涼しい
涼しさは、風の通り道があると段違い。衣紋が詰まると夏にハイネックを着ているようなもの。衿元が少し大きく空いて、さらに少し浮くだけで風が抜けます!
3)お太鼓より半幅マジ涼しい
お太鼓は背中を大きく覆いますし、帯枕、帯揚げが暑い! 胸元の紐が2本なくなるし、半幅や兵児帯は軽くて楽ちんで涼しいです。
4)帯揚げしないとマジ涼しい
お太鼓でも、普段着だったら帯枕にかけるカバーの色が白でなければ、帯揚げをしなくても気づかれない(経験談)帯揚げがないだけでかなり涼しくなるのでぜひお試しを。
5)ステテコはいたほうがマジ涼しい
汗は肌着に吸ってもらったほうが暑くない。特にステテコは足の間の汗を吸ってくれて快適です。
6)角袖より筒袖がマジ涼しい
角袖は、袖の部分が二重になるということですよね。それが筒袖だと、布の量が減って涼しいんです。
7)日傘と扇子必携
自分で日陰を作りましょう。着物に日傘は相性よしです。携帯扇風機もいいですがやはり着物のときは扇子がいいですよね。涼しげな風情も醸せます。
8)保冷剤を味方につけよう
物理的に冷やせ! 駅まで持つだけでもありがたい。小さな保冷剤を握ったり、胸元や帯下にはさんだり。
9)暑い場所には居続けない
一番大事なのは、暑い場所に長くいることはできるだけ避けること。長時間炎天下を歩いたり冷房をつけなかったりするのはNGです
10)冷房対策も忘れずに
体を冷やすことばかり考えているとやられるのが、夏の冷房! 移動の電車や出先で汗をかいたのが冷え冷えになってつらい(とくに首筋)ということもあります。夏用のショールや、アームカバーを持ち歩くと助かります!
最後に書きましたが、実は夏は冷房も油断大敵なのですよね。
12年前にこんなコラムを書いていました。
関連記事:冷房対策にアームカバーを!の巻
首筋にスカーフを巻くのがカッコ悪いみたいなことを書いてますが、今の私は、ちょっとでもひやっとしたらすかさずショールを巻いています! 格好よりも健康第一!と思うようになったのは、年齢を重ねたせいでしょうか(笑)
無理せず、楽しみたいですね。とはいえ夏着物を着るには1に気合い、2に気合い、3,4がなくて5に気合い、です(私の場合)。工夫をして、ちょっとでも楽に、ですが、それだけでは歯がたたないのが夏着物。
だけど、頑張って着る甲斐がある、それが夏の着物だと思います。今年の夏も、着物を楽しめますように!
半幅帯を後ろに回す時、真ん中にきてるか簡単に確認する方法の巻
そんなの~ずっと前から知ってた!という方も多いかと思いますが、わにこ的にはコペルニクス的発見(大袈裟)だったので、書いてしまいました!
ただしクリップをつけっぱなしにしないよう注意!ですね(笑)
これだけではちょっと短めなので、最近のお話をちょっと。
暑い!とにかく暑いですよね。でも着物は結構覚悟を決めて着てしまえば、ずっと屋外にいたりしないかぎり、意外となんとかなります。
今年は小千谷縮の産地見学に行ったこともあって、毎年「ちょっと太って見えるから~」なんて思っていたのですが、気にしているのは自分だけで何を着てもそう変わらない誤差の範疇だなあと最近は思うように。
敬遠しないで着てみたらやっぱり涼しいですね~。半幅帯も「背中が広く見えるから」「お尻が大きく見えるから」と思っていたけど、まあそれも元が太いんだからお太鼓しようが半幅しようが誤差の範疇ですよねえ~という気持ちになり、半幅をしてみたらやっぱり涼しい。
半幅をしても、以前はなんか物足りなくて帯揚げをしたり、三重ゴム紐を使ったりしていたんですが、それもしない結び方をすると俄然楽で涼しい。ほんと、1本でも紐を減らすと涼しいですよね。
気に入っているのは笹結びです。
関連記事:紐も帯揚げも帯締めもいらない。変形笹結びが気に入ってますの巻
そこから変形させたり、あれこれ楽しんでいます。今年はちょっと半幅帯を探求してみよう!と思っているわにこでした。
オトナの振袖!還暦振袖撮影のおはなしの巻
そして、卒業後永きに渡ってずっと友情を持ち続けられるということも本当に素晴らしいですよね。集まった皆さんは、女子大生に戻ったみたいにとっても楽しそうで、私も一緒に盛り上がってしまいました。
成人式の時にも思うのですが、何事もそのお祝いの日が迎えられるのが普通、なんてことはなくて、無事に生きてこられたことの尊さ。特に還暦ともなると、そんな重みも増してきます。
こうやって大事に想ってくれる人たちがいる限り、人は生きているのだろうなと思います。また、人生を大事に生きなくてはと、亡くなってからも励まし続けてくれているのだろうなと。私も先日亡くなって30年経つ弟の学生時代の友達からお墓参りをさせてほしいという連絡を受け、家族以外にも大事に思ってくれている人の存在に涙が出ました。私も亡くなった大切な人たちのことを忘れずにいたいと強く思います。
山あり谷あり。順風満帆でなにもない平坦な人生など滅多にないのではないでしょうか。それぞれがいろんなことを乗り越えて迎えた干支ひとまわり、還暦からの出発の振袖姿はとっても輝いていました。オトナの振袖、やっぱり素敵です。
なんか胸がいっぱいでなかなか書けなかったのですが、やっぱり書き残しておきたいと思いキーボードをたたきました。
時には自分のポンコツぶりに嫌になってしまうこともあるけれど、生きていられることに感謝して、また着物を楽しめることにも感謝して、日々過ごしていきたいと改めて思っているわにこでした。
夏は小千谷縮!涼しさの秘密「湯もみ」を見学の巻
見学の時に湯もみをされていた反物が、なんと私が持っている譲られ着物の小千谷縮と同じ柄だったのです。なんだか、その子の生まれるところに立ち会ったような気持ちになりました。見学させていただき、感謝です。
百聞は一見に如かずと言いますが、文章や写真では見て知っていたつもりででも、実際職人さんの手でこうして仕上げられているのだと見るとやはり感動。一層愛着が湧きそうです!
一年の中でも暑い時期が増えて着る時期も長くなって、大活躍の小千谷縮。今年はたくさん着るぞ!と思った旅でした。
見学させていただいたときの反物は杉山織物さんの商品でした。ありがとうございました。
急な雨にも!いつもバッグに晴雨兼用折り畳み傘と吸水ケースを。の巻
頭につけているのは初演のときに購入したサザエさんカチューシャです。なにげに愛用しています♪ 太ったねずみ男じゃないですよ? サザエさんですよ?
今回ショックだったのはですね、15年ほど前に購入した紗布コートがよく見たら少し丈が足りなくなってる??? 縮んだ??? という慰めはさておき、私が成長して体の厚みが増したためだと思われます(書いていて悲しくなってきた)。
1昨年少し痩せたと思ったのにすっかり元に戻ってしまったので、気持ちを新たにサイズ調整に励みたいと思います……もうなんの話だかわからなくなってしまいましたが(恒例)、雨予報がなくても折り畳み傘と吸水ケースと、撥水風呂敷はバッグにいれておくと慌てなくてすみますよ!というお話でした。
ストレッチレースを腰紐に!半衿の飾りに!の巻
一般的な腰紐の長さは7尺(210cm)ですが、のびるので2メートルでも十分では?とカット。
特に端の処理もせず使ってみたら、あら?いいかも??
結び目もごろつきませんし、端も挟み込むといい具合に伸びてピタッと止まり、あら、腰紐の端っこがたらりと見えちゃったわ、ということもありません。もう少し短くてもいいかも?(すみません、見栄を張りました)
幅が広めでゴムの締め付け感もあまりありませんし、着物にもほどよく摩擦力が働いてずれないので、あまりぎゅうぎゅう閉めなくても綺麗に止まります。レースで可愛いし、胸紐のほうが向いているかもしれません。
そして見えても腰紐感が薄いので、半幅帯の飾り結びのときなどにも使っても可愛いと思います。私はぱたぱた結びのときに使ってみましたが、いい感じでした。
また先日、素敵なレースの半衿をしている方に遭遇。伺ったらインド刺繍レースのものを衿幅に縫い付けているだけなんだそう!賢い! とってもゴージャスで素敵でした。
そこで私も、余った1m分を「これだ!」とばかりに半衿の上からちくちく。これはこれで可愛いかも!
縫い物が不得意のため、あまりハンドメイドに興味がない私なのですが、切りっぱなしでも問題なく、多少下手な縫い目もあまり気にならないこのストレッチレースという素材、いろいろ試してみたくなりました。
帯に飾り紐として使ってもいいですよね。
あとついで買いで13センチ幅のストレッチレースを買ってみたんですが、ちょっとこれも面白い使い方を考えてみたのでうまく行ったらご報告します!
以上ずぼら自作野郎のご報告でした!
第100回「東をどり」鑑賞に紗袷で。の巻
そして舞台はいうに及ばず。女性の目から見てもぽ~っとなるくらい美しい芸妓さんたちが、美しい舞を披露。新橋の東京らしい粋な雰囲気、また他の花街の芸妓さんたちもそれぞれの雰囲気があり、うっとりの連続。贔屓の芸妓さんに声がかかるとまた盛り上がります。歌舞伎とはまた違う、女性ならではの美しさに魂を持っていかれちゃいます。
そして幕間には、憧れの料亭の食やお酒も楽しめます。昨年はお茶席に入りましたが、今年はお祝い気分で思い切ってドン ペリニヨンで乾杯しちゃいました! わお!! 長身黒服のイケメンがサーブしてくれる黄金の泡~~~。夢心地でございました(笑)。
他にも枡酒やビール、おつまみセットなどもあり30分では回りきれないので狙いを定めていくのがおすすめです。来年は料亭の卵焼き食べ比べがしてみたい(行く気マンマン)。。。芸妓さんが幕間に出てきてくれるので、運がよいと一緒に写真もとってもらえます。
そしてまた舞台に戻り、まわる橋をテーマの趣向を凝らした演目から、圧巻のフィナーレに。黒のお引きでずらりと芸妓さんたちが勢揃いするフィナーレは本当に華やか!!! 最後はてぬぐいがまかれて幕が降ります。今年はお友達の協力で、秀千代姐さんの手拭いをゲットしました。嬉しいっ!
華やかな高揚感の中劇場を出たら、向いの喫茶店「茶房 絵李花」で昭和なケーキセットなどいただきながら、舞台の感想やおしゃべりをして解散。この喫茶店は演出家の宮本亜門さんの実家としても有名で、待ち合わせをする人たちで賑やかです。この店内がまた華やかな着物姿の方が多く、夢の続きのようでした。
東をどりが、この先も続くことを願いつつ、自分自身もまた元気に1年過ごして、華やかな舞台を着物で観にこられたらいいな!と思った1日でした。
<昨年の様子>
「東をどり」で花柳界の華やかな踊りを堪能しました
琵琶に白蛇。歌舞伎座へ弁天小僧の因みコーデで、の巻
傘を片手にどうして悪の道に入ったかを語るつらねと呼ばれる場面では、5人の盗賊がそれぞれの物語をモチーフにした衣装を着ています。
日本駄右衛門・・・・白波に方位磁石
弁天小僧菊之助・・・・弁天様の琵琶と白蛇、菊の花
忠信利平・・・・雲に龍
赤星十三郎・・・・尾長鶏と凶星
南郷力丸・・・・稲妻と雷獣
いずれもその生い立ちや台詞にちなんだ図柄で、歌舞伎らしく大胆! 「問われて名乗るもおこがましいが」「さてどんじりに控えしは」など、ずらりと並んで述べる七五調の口上はきっとどこかで聞いたことがあるはず。
今回このシーンは六代目菊之助が弁天小僧。日本駄右衛門の市川新之助、忠信利平は坂東亀三郎、赤星十三郎は中村梅枝、南郷力丸は尾上眞秀と平均年齢11歳という歌舞伎の次世代を担うお子さんたちがずらり。そのお父様方がまた若いころから見ているわけですから、えーあの〇〇さんちの赤ちゃんがもうこんなに大きくなって!!と感慨ひとしお。完全に気分は近所のおばちゃんです。ずっと片手を真横に伸ばして重い番傘を持っているので、ぷるぷるしているのもが、がんばれ!と孫を見るような気持ちで応援したくなってしまいます。
せっかくなので因み柄で・・・・と手持ちの着物で考えて、弁天小僧の衣装、琵琶に白蛇をテーマにすることに。仕舞い込んでいた琵琶の柄の訪問着に菊之助にちなんで菊の袋帯。数-SUU-さんの帯留「大蛇」の白蛇さんバージョンで、自己満足コーデのできあがり。
素敵な訪問着の友人と、五代目菊五郎の胸像の横で記念写真も撮ってもらいました!
今回「知らざあ言って聞かせやしょう」という台詞で有名な序幕では八代目菊五郎が美しいお嬢さん(お母様そっくり)から、正体がバレて弁天小僧だと名乗るシーンと最後に屋根の上で立ち回りをするシーンは八代目菊五郎(私にとっては菊之助)が演じていて、脂の乗った感が素晴らしかったです。市川團十郎(私にとっては海老蔵)との同級生当代菊団コンビも盤石感。あまり歌舞伎に詳しくない私もとっても楽しめました。
今回八代目菊五郎襲名で、先代の菊五郎さんはなんと言う名跡になるのかなと思ったら、なんとそのままだそう。50年以上名乗った「菊五郎」を名乗り続けたいという七代目の希望で、二人の菊五郎が存在するという史上初の状況だそうです。二人の菊五郎が舞台に立つという歴史的瞬間を見られて感動でした。まだ11歳の菊之助くんのしっかりぶりにも驚き! これからが本当に楽しみですね。いつか9代目菊五郎を見られるよう元気で長生きできたらいいな。
6月8日(日)にはBSフジで「2人の菊五郎 11歳の菊之助 ~密着100日 世紀の襲名ドキュメント~」という番組も放映されるそうなので見なくては。歌舞伎の世界を描いた映画『国宝』も6月公開予定ですし、ちょっとだけ歌舞伎熱が高まりそうなわにこなのでした。
祝印刷博物館新館長就任!京極夏彦コーナーに着物で行こうの巻
そして先生の書斎に並ぶ本が壁に印刷されてあたかも憧れの場所に立っているかのような気持ちに。写真OKゾーンなので、友達に写真を撮ってもらいました! 私、嬉しそう(笑)
第Ⅲ期、第Ⅲ期も見に行かねば!
そして5月中に全国の紀伊国屋書店で京極夏彦新館長の著書(単著のみ)を購入すると、京極夏彦直筆メッセージをプリントしたレシートがもらえます。そしてそれを印刷博物館に持っていくと
企画展「黒の芸術」期間内、優待価格で入館できるキャンペーンもやっています。
また、来週5月20日のNHK Eテレ「あの人の本棚」(21:30~)では先生が登場! みつしり本が詰まった本棚で埋め尽くされた書斎が見られます。これも楽しみ!
また百鬼夜行シリーズを最初から読み直し始めてしまいました。やっぱり面白い~~! 大好きな方もそうでない方も、印刷博物館へぜひ着物や浴衣でおでましください。楽しいですよ!
印刷博物館・ブラックレターの森へ黒い着物とTシャツ帯で巻
会場では印刷好きの方に「この帯どうなってるんですか?」「写真とっていいですか?」なんて話しかけていただきました(照)チーム全員黒コーデをしていったので、いいですねえ~とフォトコーナーの前で印刷博物館の方にもお写真をとっていただきました(笑)
あと、また次回ご紹介させていただきますが、印刷博物館の新館長にあの!京極夏彦先生が就任されて京極コーナーもできています。こちらも必見です!
久々に因みコーデをしてみて(コスプレともいう)、楽しかったです! 皆様もぜひ印刷博物館に黒コーデでお出かけください! ミュージアムショップでフォントかるた『Black Letter』も販売していただいております(宣伝!?)。
背中の斜めシワは背中心のズレが原因だったの巻
この方法の落とし穴はひとつあって、掛け襟自体が左右対称でないとできません(爆)まずほぼほぼないとは思いますが100%とは言い切れませんので、あれ?と思ったら掛け襟自体も確認してくださいね(笑)私の着物も古いもので一枚だけ左右の長さがちょっとずれてるのがあります。
なんか背中に変なシワが入るな~と思ったときは、上記お試しくださいませ。
こんなことを言っていても、私もなかなかいつも完璧には着られません。人間だもの(みつを)。でも悩みが多いからこそ、なぜそうなるのか?を考えます。あとは、ちょっとでも楽に着られるために腐心しております(笑)。もうほんとにね、もう一人自分がほしいっ! もう一人の自分に着付けてもらいたいっ!とよく思います。
ゆるゆるに着れば楽だけど崩れる。紐でぎゅうぎゅうに押さえて動きも制限すればキレイだけど辛い。そして自分が「ここで納得」ポイントは人それぞれ。この間は、いつも着物を着ている友人の腰紐のゆるさに度肝を抜かれました。でも、その人がよくて悩みや問題がなければそれでいいわけですよね。私も家でリラックスしつつ着るときはゆるゆるです。
体型や動き方も十人十色ですし、着物に求めるものは人それぞれ。宗派(?)が違う場合は、自分の考えを押し付けないのも大事だなあと思います。そんなこんなで私の意見も、絶対ではなく、参考にしていただければ幸いです。また盛大に話が逸れてきましたが(いつもか)今日も自分的「楽でキレイな着付」について考えてばかりのわにこがお送りしました。
半衿が消えちゃう?ときの対処法の巻
チームふくよか所属の私は、身幅は足りないことこそあれ余って困るという経験をあまりしたことがないため気が付かなかったのですが、腰紐を結んだ後、上半身の襟合わせを深くしすぎるとやはり半襟が消えるのですよね。
対処法としては、脇でタックをとって見頃が深くかぶさりすぎないようにすること。とったタックは胸紐や伊達締めで押さえます。
以前教えていただいた「コーリンベルトのダブル使い」も有効です! タックをとるのが簡単になります。
関連記事:コーリンベルト2本使いで脇をスッキリさせる技!の巻
身幅がありすぎると、衿合わせを程よくした場合、脇にあまりが出てぶかぶかするのでタックをとったほうがスッキリします。
一方身幅が狭いと衿がどんどん鋭角になって半襟が見え過ぎちゃったりもするので、このあたりはやはり着物はマイサイズが着やすいね、という結論になってきます(^^;)
それでも着ていて半衿が潜った場合は、半襟を引っ張り出すよりは着物を脇に撫でてひっぱって帯につっこんで半衿を出したほうが効果が高いです。
つらつらと書いてしまいましたが、結構原因はひとつというよりはいろんな要因が重なっていることも多いので、自分の場合はどれかな?と思いつつ、着るときに気をつけて着てみてくださいね!
お太鼓は「て」を入れる前に整えろ!の巻
もし後結びで「お太鼓の形がいつもイマイチ」と悩んでいる方がいらしたら、「て」を入れる前の段階で形を整えてみてください。たったそれだけですがぐんと楽に整えられるようになります。ぜひお試しください。
桜着物コーデで期末のご褒美ランチの巻
桜の帯揚げは東日本大震災があった年の春に「桜染め体験」を申し込んでいて、余震もあったり不安なことが続く中キモトモとどうするか悩んでえいやっと参加した時に染めたものです。あれから13年(!)そしてキモトモの春らしい袋帯はその1年後に銀座くのやさんが閉店になるときに求めたもので、その時のことも思い出したり。不義理ばっかりの私とも長くおつきあいしてくれているキモトモに感謝です。
美味しいお寿司ランチの後は、日比谷公園までお花見散歩。桜はまだ5分咲きほどでしたが、気分はすっかり春! わいわい言いながら写真を撮りっこするのも楽しい時間です。コラムに描くんでしょ!といっぱい写真を撮ってくれてありがとう。。出かける度になにかとネタにされることにキモトモのみんなが慣れている(笑)
大人になって、着物を通じて友達がたくさんできて、あちこちおでかけして、お互いの箪笥の中身も把握しつつ(笑)たのしく過ごせてキモトモにはもちろん、ほんと着物にもありがとうと言いたいです。
そして毎年美しい姿を見せてくれる桜にも。
歳をとってきて、単に桜が美しくて春が楽しいという気持ちだけでもありませんが、一緒に思い出す少しほろ苦い気持ちも生きてきた大切な証なのかもしれません。春は別れと出会いが交錯して、後何回、どんな気持ちで桜を眺めるのだろうと思うとちょっとおセンチにもなったりしますが、やっぱり春は春。新しい年度が始まり、周りの人々が新しい生活をはじめ。心からおめでとう、がんばってね!とエールを送りたい。私は特になんの変化もないようですが、それでも時は巡っていき、この春のことも想い出になっていくことでしょう。
今年はこの寒さでまだ少し、桜が楽しめるかな?と次の機会を待っています。春はちょっとおセンチにもなるわにこでした。
仮名手本忠臣蔵を観にいってきたよの巻
雨で自撮りしそこねたので平置きで失礼します……。あまり演目とは関係ありませんが柴草の小紋に雪月花の帯。母の帯留に一緒に行ってもらいました。大好きな仁左衛門様見えたかなー!
私は本当にたまにしか歌舞伎座にも行かない(行けない)のですが、それだけに観た演目はどれも忘れがたく、忠臣蔵も平成19年に観た時には七段目、由良之助は松本幸四郎(白鸚)、おかるが玉三郎、寺岡平右衛門が仁左衛門というキャストでした。
おかると平右衛門の兄妹のシーンはとにかく可愛くて美しかったんだけど、仁左衛門様が「めーい!」ってなんか違うな~、由良之助の役で見たいな~~ってず~~っと思っていたので、夢が叶った!という感じでした。
そして今回は、五段目の斧定九郎が中村隼人!!!イケメンの色悪えらいこっちゃ!!ってなりました。気流しの黒羽二重に破れ傘。伸びた月代に白塗りの手足でクールビューティ。おかるの父与市兵衛から金を奪い、斬り殺し、返り血をあびたのかシケ(カツラの前髪がはらりとしているところ)を手で払い、着物の裾をぎゅっと絞る。財布の中身を改めて、セリフはたった一言「五十両‥‥」。
決めっ決めの見栄に大向こうがかかった後、勘平に猪と間違えられて銃で撃たれて絶命するのですが、撃たれてからがまたこれ長い。もんどり打ちつつ、口から赤い血がぽたり、ぽたりと尻ッ端折りにしてあらわになっている白い太ももに‥‥!! 誰こんなけしからん演出考えた人。いやすごかったです。客席の女性たちの双眼鏡構え率が(笑)。
そして今回の寺岡平右衛門は松也で、これはとっても仁に合っている感じで「めーい!」もしっくりきました。あと驚いたのは竹森喜多八の中村橋之助。声が!声が!お父さんの若い頃に激似!! なんか若い頃、いやあ~先代にそっくり~なんていうおじさんやおばさんの話を聞いて「先代知らんし!」などと思っていた私ですが、もう完全にそっち側です。代々の芸が見られるって本当にすごいことだなあ、と年をとった今はそう思います。
まあこれも毎回歌舞伎のネタの時に同じことを書いている気がしますが‥‥。年をとるとはそういうことです。そうじゃないですか?(中島みゆき)
中村勘九郎七之助兄弟のおかる勘平は完璧でしたし、仁左衛門由良之助はまさに錦絵のようで、私が妄想した通り(病が深すぎる)で感動でした。。。
悪天候にもかかわらず、歌舞伎座は着物姿がちらほらで、「ですよね!」ってなりました。がんばって着ていってよかったです。私のこのペースではこの先何度歌舞伎を見られるのかなと思ったら、この一度の僥倖を噛みしめずにはおられません。引揚げの場で、菊五郎丈の服部逸郎が「世にたぐいなき忠義。あっぱれ!」と浪士たちを見送るシーンは本当に胸熱でした。
外に出たらば小雨。雪だったら完璧だったけど、そこまで行くと出来過ぎだから‥‥人生は腹八分目でちょうどいいのかも?なんて、夜の歌舞伎座を後にしたのでした。
美濃和紙を継いで、書いて、送る「和紙まるけな茶会」の巻
でも、継がれて、長くなっていく紙を見るとなんだか心が暖かくなってきました。
数日前に大切な友人が亡くなったばかりで、着物を着て出かける気力もなくしかけていたのですが、いつも明るかった彼女の顔を思い出してえいっと出かけて。道中、別の友人の新築のおうちを見学させてもらい、イベントにたどり着き、心尽くしのお茶とお菓子をいただいて、気持ちがほぐれて。
出来上がった美しい紙に、筆ペンやガラスペンで手紙を書き、和紙の封筒に入れて封印をし、自分宛に送る。数日後にそれを受け取るまでが、お茶会。私は茶会記とガラスペンでイラストを書いて送ったのですが、巻紙を開くと、またお茶会の様子が蘇り。
ばらばらの気持ちを丁寧に集めて、真っ白な紙を無心で継いで、次へと繋げていく。終わったあとも、まだ繋がっている。人生も。
本当に贅沢な時間でした。
気持ちがあふれすぎてその場で友人への手紙は書けなかったけれど、美しい紙を見ていたら、白くて柔らかな和紙の中にいろいろな思い出が浮かんで、またいつか会えるのだとそんな気持ちになりました。
彩詠さんのお茶会は、いつも初めてみること、聞くことがたくさん。お抹茶だけでなく、アルコールランプやビーカーを使って実験のように淹れる中国茶や美濃で産まれた見たこともないお菓子。新しい扉が開く、なんだか魔法にかけられているみたいな不思議な時間なのでした。
ほかにも魅力的な作家さんの和小物やワークショップがてんこもりで、今回はキンゾウ商店さんの着物にもあう大人ターバンと、富士商会さんの刺繍の蝶々ブローチをゲットしてきました。
「一欅庵 和の暮らし展」展は春と秋に定期開催されているので、要チェックや!





































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