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布を挟む、貼付けるだけで帯が因み柄に変身!の巻

星わにこ
2020/01/29 00:00
 雪になるかと思ったら夜更け過ぎに一瞬雪へと変わって、朝にはまた雨でほっとしたようながっかりしたような東京住まいのわにこです。毎年この時期どかっと1,2回降っている気がするのですが、暖かい冬ですね。  さて、もう先々週の話なのですが、友人たちと作っている「フォントかるた」の本が出た!ということで、セミナーが開催されたので着物で行ってきました。  人前に立つような場合、着る洋服がないっ!というわけで着物一択、という理由(切実)もありますが、やはりかるたといえばお正月、お正月といえば着物。着物といえば、醍醐味は因み柄。  因み柄とは、着物を着ていく場所や会う人、季節に因んだ柄を取り入れること。因み遊び、なんて言葉もあると思いますが、洋服より着物のほうが恥ずかしくなくこれができて、遊び心があるような気がするのは私だけでしょうか。  たとえば、歌舞伎を見に行くならその演目や役者さんの名前に因んだ柄の着物や帯、小物を選ぶとか、もうすぐ節分だから鬼さんの小物を帯にぶら下げて、升柄の着物を着るとか、考え始めるとウワー!楽しい!ってなるやつです。  そして、それは人に気付かれなくても自分が上がればそれでいいし、もし見つけてもらって「アラ素敵」なんて言われたらもう天にも昇る気持ちです。神に感謝です(オーバー)。  さて、そのフォントかるたに因み‥‥というお題。実は、フォントかるた制作チームメンバーでキモトモの伊達千代さんが、秋にフォントの国際イベントが東京であった際にオープニングパーティに着物で出るやで!ということで、フォントかるた柄の付け帯を作ったのです。  そのとき、自分の分もいつか作ろうと思ったはずなのに、やっぱり「ずぐ」がでないまま、「この時しないでいつするの」というシーンを迎えてしまいました‥‥。伊達さんは「もちろんあの付け帯でいくよ!」というし、えー今からじゃもう間に合わない(しくしく)と、夏休み最終日みたいな気持ちになっていたわにこですが、ピコーン!ひらめきました(古表現)  付け帯を作る時間がないなら、付け帯に布を貼付けちゃえばいいじゃない。  というわけで、自分の持っている付け帯でそういう乱暴を働いても許してくれそうな木綿の子に、布を半衿付け用のテープで貼りました。はい。貼りましたとも。  広範囲に貼ると、ヨレたりずれたりの危険が高くなるのでお太鼓の部分だけに布を貼り、胴の部分も前柄にナナメに切り嵌め風に入るように配置して、基本挟むだけ。内側の見えないところでテープで留めてあります。  これはもう、本当に付け焼き刃なので、使ったらすぐ布を外す前提です。長期でそのままにしておくと、テープが変質してヨロシクないことになってしまいますので念のため。  これだと、クリスマスの帯とかバレンタインの帯とかわざわざ買わなくても、因み柄の布が少しさえあれば、ちょっとお遊びコーデができちゃいます。  できあがったのがこちら。じゃじゃーん。  全体は洋服の中に入っても浮かないように、落ち着いた色のコーデにしてみました。前帯は、こんなかんじでナナメに布をはさみ、「フォントかるた」のロゴがいいところにくるように工夫しました。帯留は、わたくし、星でございます(笑)。  写真の後ろ姿はセミナーにきてくれたデザイナーさんのキモトモが撮ってくれました! やっぱり、着物好きは見てくれてる☆ 夏休み最後の日の工作、頑張ってよかった(笑)  時間をちゃんととって、付け焼き刃にしないようにしなくては‥‥。とおもいつつなかなかよかったので、両面テープをアイロン接着テープにして、もうこの付け帯はフォントかるた帯とすることにしました。  イチから作り帯を作るよりずっと楽。前帯だけのポイントなら、普通の帯でも簡単にできちゃいますよ。ちょっと遊びを入れたいな!というようなとき、帯+お好きな布で、トライしてみてはいかがでしょうか。  最後に、フォントかるた本、あまり売れてない!?みたいなので、ちょっと宣伝させてください(爆)。文字やフォント好きの方だけじゃなく、イメージ図や身近な用例でこんなにフォントって種類があるんだ~って楽しめるフォント入門にとってもいい本ではないかと自負しております。よかったら見てみてね!