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楽しんだもの勝ち!浴衣つれづれ夏。の巻

星わにこ
2022/08/03 00:00
暑い日が続きますね。陽炎が立ちそうな街の中を、日傘の着物姿を見かけると涼しげな気持ちになりますね。と、同時に「すごい‥‥まじすごい」と尊敬の念を覚えます。 まあ夏着物はやっぱり気合いだなあ~と思う今日このごろです。だってね、涼しくはないですからね。夏は何着ても暑いし‥‥夏着物はほんと脱ぐ時が一番幸せだったりするし(笑)。それでもなぜ着るかといえば、着たいから! そして大きなお祭りはないものの、ちらちらと浴衣姿も見かけます。今回は今年浴衣について思ったこと徒然をつぶやきますね。 今年はファストファッションチェーンの発売した2部式浴衣が話題になりましたね。着付けの仕組みがわかってしまうと、普通に着付けた方が断然早くて調整がきくのでいらない、となると思いますが、まったく着付けとか知らん!という人には福音なのかもしれません。昔から二部式や羽織るだけ、みたいな便利着付け着物系はいろんなものが出ては消え、出ては消えていますが、やはり応用の効かなさなのかな~と拝察。 時々七五三とかでも、着付けをしらなくても子供に着せられる!みたいな便利仕立てのものを見かけますが、マジックテープとかボタンやホックとかまじで融通がきかなくて「普通に紐で結ばせて!」と言いたいこともしばしば。ジャストサイズならいいのかもしれませんが、逆に面倒にしているのではと思う商品も結構あります。 でも、二部式発売ということよりも衝撃だったのは商品見本の着付け写真。えもんは詰まってぶっかぶかの上半身に低い位置の帯、なんとなくゆるふわなワンピース調の着付けでした。 プリントも洋風で可愛い色柄なこともあり、えー‥‥こんな風に変わっていくの? とちょっと不安になりましたが、子供につきあって行った武蔵野美術大学のオープンキャンパスには、学生さん制作の浴衣が展示してあり、そのデザインが斬新で素晴らしいのはいうまでもなかったのですが、着付けは伝統的で、ちょっとほっとしたり。 今年は浴衣フェアものぞいたりしたのですが、昔ながらの注染や絞りだけでなく、アフリカンプリントの浴衣やアイヌモチーフの浴衣などいろんな文化を取り入れたものも素敵でした。 浴衣は昔から、着物ではできないような大胆な柄を楽しんだりしたものですから、自分がかっこいいと思うものを自由に楽しんだらいいですよね。 帯だって結ばないやり方、簡単なやり方がいっぱいYouTubeで見られるし、下駄がなければサンダルでいいじゃない。帽子をかぶっても素敵だし、浴衣ってだけでテンションもあがりますから。 昨日見かけた道ゆく10代だろう浴衣のカップルは、二人とも自分でYouTubeとか見て着付けたんだろうなあ~ってかんじで、女の子はえもん詰まってて、男の子はウエストに帯してて、以前の私なら「ああーもっとこうしたらいいのに!」なんて気にするところだったと思うのですが、もう令和の今はなんかもうそれはそれで「あらいいわね~~!!」って心から思うようになってきました。 だってもうね、そんな、二人で浴衣でデートなんてそれを実現させただけでブラボーですよ。スタンディングオベーションですよ。きっと一生の思い出になるのよね、なんて勝手にうんうん頷きながら後ろを歩くおばちゃん(私)。ちなみに私には浴衣デートの思い出はありません(寂)。 着たいなと思ったら、着たほうが絶対楽しいよね。浴衣を探したり、買ったり、着方を知ったり‥‥。そこに、誰かが間違ってる、という権利はないはず。 着付けも時代とともに変わっていくものだから、若い人は若い人がこれでいいなと思ったように着ればいいよね~なんてしみじみ思うわけでした。あ、若くない人も(笑)。 一方で、私も今年は浴衣を衝動買い。セオαの柄物の浴衣で、よくみると猫がいるという模様に一目惚れ‥‥単衣代わりにも着ちゃおうかなと思っています。 素材も綿、綿麻、ポリエステルといろいろありますが、ポリエステルの進化はめざましくセオαなんかは比較的涼しく、どんなに汗をかいても洗濯機で気兼ねなく洗えるし乾きも早いので、じわじわと夏物にセオαが増えてきている私です‥‥。 浴衣は着物よりも比較的チャレンジしやすい価格帯ということもあるので、いろいろ試してみるのもいいですよね。 暑い暑いと敬遠していましたが、気がついたら真夏も折り返し! ぐだぐだしてないで、気合いを入れてやっぱり浴衣、着なくっちゃ!