秋の長雨は「すすき梅雨」ともいわれますが、今年は本当に雨が続きますね。雨で大変な思いをされている方も多いのではと心配になります。着物でおでかけもしづらいですよね。
久しぶりにキモトモ4人で、お出かけしよう!と約束した日もやっぱり雨が降りました。ひどく降られることはなかったのですが、止んだなと思うとパラパラ‥‥。1日中そんな調子の予報だったので、迷わず洗える着物のセオアルファに袖を通しました。
集合した4人は、セオアルファ2名(1人はブーツ)、某老舗洗える着物1名、ワンピース1名と、それぞれ「雨の日はこれ」という、着物好きならこうするかしらというチョイスが揃いました。とにかく自分の負担にならないおでかけが一番!
今回のお散歩コースは、国立駅から徒歩9分ほどのところにある、国分寺市に残る「沖本家住宅」。洋風と和風が一体となった、別荘庭園の風情が漂う昭和初期の建物です。こちらを利用した「カフェおきもと」で、アフタヌーンティー風のランチをいただきました。
和館は外からしか見学できませんでしたが、洋館を利用したカフェでは、2階に残る多摩空襲の焼け跡や、焼夷弾の跡も見せていただきました。昭和8年築ということで、戦争をくぐり抜けてきた建物なのだなあと、歴史の重みを感じます。
ランチは可愛いアフタヌーンティー盛り付けで、国分寺産の野菜「こくベジ」が使われていたり女子心も、お腹もしっかり満足。予約時間いっぱいおしゃべりしてカフェを後にしました。
傘をさす人、ささない人。道ゆく人も半々の中、一応傘をさしつつの我々はそのままぶらぶら10分ほど坂道を歩いて、一橋大学へ。ちょっとお邪魔して校内の風格ある建造物を外から見学させていただきました。

Photo:渡部瑞穂
有名な伊東忠太設計の兼松講堂(昭和2年築)をはじめとする建物には「怪獣がいっぱいいるのよ!」と詳しい友に言われて「?」って思ったら、本当にグリフィン、ライオン、蛇などなど、たくさんの空想と実在の動物たちのレリーフがそこかしこに。探して歩くのも楽しかったです。
目を引いたのが時計塔棟の屋根の上で睨みをきかせている2体の動物。「ワニのような鋭い歯!」というと「しっぽがないわよ」と友たち。
「狼かしら?」などといいつつ調べてみると幻獣(地獄の番犬、ライオンのデフォルメとも)で、門番として狛犬のように一対で入り口を守っている魔除けなのだそう。
重厚でありながら細部に伊東忠太の『生命(アニマ)』が宿っている、とても魅力的な学舎群は本当に素晴らしかったです。平安神宮や築地本願寺なども有名ですが、伊東忠太の建築物をもっと見てみたくなりました。
さてちょっと歩き疲れたところで、大学から徒歩7分ほどの駅前に戻り、昭和29年開業のレトロな「ロージナ茶房」でカフェタイム。

昭和感あふれるプリンやフルーツゼリー、チーズケーキなど思い思いのスイーツを楽しみつつ、着物トーク。それぞれの今年のやらかし(お買い物)の話でも盛り上がりました。
セオアルファも広衿にしたら暑い、居敷あてつけるとやっぱり暑いよねなどなど実感に基づいた有益情報交換も。もう15年来のキモトモさんたち、大好きなものを深く語れるって、やっぱり楽しい!!
雨だけど、出掛けてよかった。心にたっぷり栄養をもらった1日でした。