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袴のリボンに水引でワンポイントチャームの巻

星わにこ
2023/03/15 00:00
卒業式シーズンですね。コロナ禍でいろいろな式典も我慢してきたお子さんたちが、晴れ晴れと卒業式に臨めるのは本当によかったな~と思います。 2年前に成人式が中止になってしまったお嬢さんの記念写真の撮影をさせていただいたのですが、今年は卒業式。同じ振袖に袴をあわせて着付けをさせていただきました。とてもとても嬉しかったー! いまや振袖に袴をあわせるコーディネートもすっかり見慣れてきたように思います。お袖が長いと華やかでいいですよね~。 お母様は、拙著『その着物、どうする? 好きだから知っておきたい保管・メンテ・処分の方法』で、着物の収納・お片付けを監修してくれたさかもとりえさん。着物の準備も完璧でした! お祖母様が用意してお母様が来た振袖を受け継いで、キラキラの笑顔で卒業式に向かう姿を見て、涙~~~!! 佳き日の門出、本当におめでとうございます!! 「成長」を祝う縁起の良い蝶が舞う振袖に蝶の刺繍の袴姿が、とても素敵でした。 水引の髪飾りをつけていらしたので、袴のリボンに水引の飾りを添えさせてもらいました。リボンだけでも可愛いのですが、コサージュやワンポイントの飾りをつけても可愛いですよね! リボンの変形結びもいいし、シンプルな乙女結びもやはりスタンダードでよき‥‥。 本人の個性や学校の雰囲気にもよるとは思いますが、それぞれのスタイルで 袴は、後ろの帯をちょっと大きめに結ぶとバッスルドレス(※)みたいでいいですよね。ふわりと膨らむと、本当に可愛らしいし、着ている本人もテンションあがるんですよね~。 この時期、卒業式に出る先生のふりをして袴で出かける(コスプレ?)なんてこともしたことがありますが、実に楽しい。あと、とってもとっても楽ちんなんですよね。もっと普段に袴を履いたらいいのに。 なーんて思いながら、晴れの門出のお祝いの着付けをさせてもらえるってなんて幸せなんだろうと思う、春の日でした。 ※19世紀ヨーロッパで流行した腰あてをしてふわりと後を盛り上げるスタイルのドレス
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二色のふき・十二単の五衣のような振袖の巻

星わにこ
2023/03/08 00:00
どうも、振袖が好きすぎて困るわにこです。また振袖の話題で失礼します。 私が着付けを担当しているスタジオでは、成人式の記念撮影もしています。レンタルも多いですが、お持ち込みのお振袖での撮影もあります。お嬢様用にあつらえられたものもあれば、ママ振もあります。 先日、お母様が20歳のときに着た振袖のお持ち込みがあったのですが、初めて見るお仕立てでした。 袖口と裾のふきと、袖の振りが赤と緑の二重の二色になっていて、辛子色の比翼がついています。さらに振りの部分から見える襦袢が裏表違う色(辛子色と朱色)で無双になっており、重ねると十二単の五衣(いつつぎぬ)のように見えるというもの。 絹の織りなす色の襲に、思わずうっとり‥‥。 伊達襟も、ふきの色目に合わせた色が用意されていました。比翼でついている辛子色の間に緑の伊達襟を挟む込み、ふきと同じように二色になります。 振袖は蝶々の大きくて華やかな地紋が入った色無地に花紋が入っていて、あでやかな真朱(まそほ)色がとても素敵でした。 振袖自体が一色なので、ちらりと見えるふき、袖口、襟元に密やかにこぼれる色がとても効いていて、おしゃれ!! よく見ないとわからないところもまたこれぞ着物の醍醐味という感じで痺れます。 着物が大好きで、凝ったものや特別感が大好きだったというお祖母様が、お母様のために誂えたまさに世界に1枚だけの振袖。 「20歳のときは、なんだか演歌歌手みたい‥‥ってあんまり気に入らなかったんだけど、娘がこうして着てくれて、大切にしていてよかった。誂えてくれた母にも感謝です」とおっしゃっていて、じーん。 母から娘へ、さらに孫に‥‥着物と一緒に受け継がれていく気持ちを思うと、胸がいっぱいになります。 受け継ぐ着物と簡単に言いますが、子供を産み、それが女の子で、健康に育って無事成人しそれを祝う‥‥誰でも叶えられることかというと、実はそうでもなく、だからこそ尊いなあと感じます。 写真スタジオの仕事は、そんなご家族と着物の物語に触れられる大好きな仕事です。人生はいろいろあるけど、大切な人と笑顔で写真を撮る幸せのお手伝いをすることができる‥‥だから続けているのかもな、と、着物で笑顔のご家族を見ながら有り難く思うのでした。

振袖をドレス風に★還暦ライブ衣装の巻

星わにこ
2023/02/22 00:00
先日、松岡美桔さんのライブにいってきました。美桔さんはミュージカルの舞台などを中心に活躍されている女優さんで、着物繋がりのお友達でもあります。パワフルな歌声がかっこいい! 2019年には両足の人工股関節置換術を受けてリハビリを経て見事復帰し、2021年のレ・ミゼラブルにも出演。もうほんとに、尊敬する歌姫なのです。 このたび、なんとその美桔さんが還暦とのことで、記念にチャリティライブを開催。おなじく友達の初田せつちゃんのスタイリングで、20歳の時に着た振袖をドレス風に着ることに。当日せっちゃんが来られないため、急遽ピンチヒッターで着付のお手伝いに入りました。 その振袖は、美桔さんのお母様が紅型でご自分で染めて作られたそう。一ツ紋も入っていて、母の愛が溢れる素晴らしいもの。 今回はそれをワンピースの上に羽織って、ドレス風に。 ウエストをゴムベルトで止めてベルト部分で裾を引き上げ、帯を結んでドレス風な着こなしにトライ。途中で衣装替えもするので、さっと脱げる形です。 帯は織兵児帯を薔薇結びにして華やかに。とっても素敵でした。 お母様は昨年コロナで亡くなられており、ライブではそのお母様のエピソードも語られて、思わず涙‥‥。きっときっと還暦振袖で舞台に立つ娘を天国で見守っておられるはず。 ウクライナ支援と、児童虐待を受けた子どもたちの生活支援を行っているNPO団体へのチャリティライブということで、国境や人種、ジェンダーなどのボーダーを越えた平和や平等への想いが、歌声からひしひしと伝わってきました。 米倉斉加年さん作『多毛留』の朗読も。小さい時、母に買ってもらった絵本の挿絵が40年以上の時を越えて脳内に鮮やかに蘇り、鳥肌がたちました。百済の国から流れてきた乙女と漁師の物語と挿絵はそれはそれは美しくて、怖くて、悲しくて。 子どもの時にはわからなかった物語の意味を、教えてもらいました。 どうしようもないこと、起こってしまったこと。そして、なにを選んで生きるのか。 そのときわからなくても、いつかわかることもある。 年を重ねて、見える景色もある。 いろんな想いを受け取り、私も、がんばろ!と思えたライブでした。 60th anniversary charity live “Beyond Borders” ~Reading & Singing~ https://eplus.jp/sf/detail/3795840001-P0030001 25日まで配信されています♪ <おまけの宣伝> 着物と関係ない話で恐縮ですが、星わにこの4冊目のコミックエッセイ 『53歳シングルマザーのライフプラン』世界文化社 が本日2月22日に発売になりました。 着物の話はほとんど出てこず、計算や計画を立てるのが苦手で 行き当たりばったり人生のわにこが、コロナで仕事や体調に 不安を覚えて、エンディングノートとライフプランに取り組んだ お話です。人生後半戦、どうやって生きていこうかな、と 考えている方の、お役に立てば嬉しいです!

ニャンニャンニャンの日・猫結びの巻

星わにこ
2023/02/15 00:00
もうすぐ2月22日。ニャンニャンニャン、というわけで猫の日ですね。我が家にも2匹の猫がおります。知り合いの和裁士さんのマンションのお庭でノラちゃんが5匹子猫を産んだのを、そのままでは保健所に連れて行かれてしまう‥‥というので保護。先代の猫を20歳で看取って半年の我が家にも、どうかとお声がかかりました。 家族会議ですぐに引き取りが決まり、そのまま迎えにいって残っていた2匹を引き取ってはや9年。時がすぎるのは早いものです。いつも、絵の中に勝手に登場させているのがこの2匹。 姉妹だけあって、本当に仲良し。いつもくっついています。いっちょかみ気質で要領のいい女子力の高い茶トラの「いわし」と、人見知りで慎重でどうもワンテンポずれがちなキジトラの「さわら」。毎日布団を占拠され、小さくなって寝ている私ですが、これも幸せというやつですよね。まだまだ長生きしてほしいと思っています。 先代の猫から数えると、猫様の下僕暦も30年近くなりますが、本当に猫様にお仕えできていることをありがたく思っております。着物好きには猫好きも多いとも言われますが、同志の方がいらしたら深く頷いていただけるかと‥‥。これからもイラストの中に出てくると思いますが、猫派でない方も生ぬるく見守っていただけると幸いです。 さて、そんな猫の日にむけて、帯の猫結びのご紹介です。猫耳結びともいわれるこの結び方は、「て」を耳に見立てるもの。 名古屋帯をお太鼓と同じように胴に巻いて、ひと結び(からげてクリップでもOK)。「て」を耳に見立てるように、ななめに折りあげてクリップで止め、仮紐で止めます。 その上に銀座結び用の帯枕か仮紐でお太鼓を被せて、銀座結びと同じようにお太鼓を作ればできあがりです。 お太鼓の上線を少し丸い形にするとより猫っぽくなります! この、「て」で作る耳の形をいろいろ工夫すれば他の動物もできますね。 後ろ手で結ぶのは不可能なので、自分でやるときは前結びで結びます。半幅でもできますが、今回は名古屋帯での結び方のご紹介でした。銀座結びの変形になります。 回すときに耳が崩れがちなので気をつけて。何度か練習してみるとコツがつかめます。 結んでくれるか、後ろでちょっと形を整えてくれる誰かがいたらありがたい‥‥っていうやつですよね。 ほんとに猫の手も借りたいというところですが、ここで全く役に立たないのが猫様の愛おしいところです。最高。 皆様も素敵なニャンニャンニャンの日をお過ごしください。

肌襦袢の衿は見せるの?見せないの?の巻

星わにこ
2023/02/08 00:00
また今週も着物の衿周りについてずっと考えていたわにこです(まだなのか)。といっても、掛け衿ではなくて、衣紋のほうですが‥‥。 皆様肌襦袢はどんなものを使っていらっしゃいますか? 私はたかはしきもの工房の満点スリップを愛用しているのですが、とても衣紋が深くくれているので、まず肌着が衣紋の内側でこんにちはすることはありません。 でも昔ながらの肌襦袢って、結構この衣紋のところが詰まっている形のものが多いです。ぐっと深く抜けているのは、花嫁さん用くらい。 なぜなら、今ほど衣紋を抜いて着なかったから。また見せて着る着方もあったから。 肌襦袢に細い衿(小衿)がついている場合は、その衿に沿って襦袢を着ることでストッパーになって衣紋が安定し、また汚れも防いでくれる役割を果たしてくれます。 その場合、ちょろっと小衿が見えちゃった、というようなことではなく、しっかりと衣紋の内側に小衿が沿って見えているように着付けます。 この小衿が綺麗に見えるように、小衿用の衿芯もあります。紐で結んで止めるタイプの美容衿と呼ばれるようなものは、この肌襦袢の小衿に衿芯を入れたところに沿わせるようにして安定させて使ったりします。 今は、この肌襦袢の小衿を見せて着るという着方をすることが少なくなりました。 また、昔より衣紋をしっかり抜く着方が増えたためか、この小衿のない肌襦袢やスリップ型の肌着が増えています。礼装などでは肌襦袢の衿は見えないように着付けることがほとんどです。 だから、小衿が見えていると「見えてはいけないものが見えちゃってる」みたいな気持ちになることもあるかと思いますが、そういう着方もあると心得ておくといいと思います。 この小衿がついている肌着を見せないように着る場合、衣紋部分をぐ~っと抜いて着てもどうしてもちょろっと見えてしまうことがあります。 見せるならしっかり見せる、見せないなら見せないというわけで、この小衿を取ってしまうと、はみだしが防げます。衿全部を取るのは大変なので、衣紋の部分だけを切り取って縫えばOK。 どうも肌襦袢の衿がこんにちはしてきちゃうというお悩みがあって、肌襦袢に小衿がついている場合はそんなカスタマイズもおすすめです。 あとは、昔書いた記事ですが、脇線の「馬乗り」と呼ばれる部分をほどくことで衿を深く抜くことができるようにもなりますよ。 肌襦袢の小衿が衣紋から見えるときはどうしたらいいの?の巻 簡単に衿が抜けるようにカスタマイズしておくと、着る時あっちこっちひっぱらなくてもいいので、思い切ってやってみるのもひとつの手です。もうそんなの面倒くさ~い!という場合は新しい肌着を買ってもいいかも。 もちろん、そのときは衣紋の部分が抜けた形になっているかも要チェックや!(スラムダンク) あとは、着るときに自分で衿を詰めてしまうのも原因なので、肌襦袢を着たら後ろに引いて衣紋をすっきり抜いておきましょう。 これも、自分がどれくらい衣紋を抜いて着たいかという好みもありますので、参考にしていただければ幸いです。 着物が普段着だった時代の知恵には、「汚れを防ぐ」ということが重要視されていたんだなあ~と、衿周りについて考えてしみじみと思ったことでした。

レースや布をはさむだけ!おしゃれ掛け衿の巻

星わにこ
2023/02/01 00:00
先週からずっと掛け衿のことを考えていた私ですが、昔リサイクルで購入した紬の着物で、どうしても衿の筋汚れが目立ってしまっているものを裏表取り替えればいいのでは、と自分で取り外してみたことがあります。 結局そのときは変色が裏まで響いてしまっていたためどうにもならないな、と掛け衿を取り付けるのはあきらめて、掛け衿をとったままで着たことがあります。 掛け衿があってもなくても、そんなに気になることもなく、そのまま愛用しています。 仕立て変えのときには、本衿と掛け衿を使い回して、掛け衿の汚れているところを目立たないところにもっていったり、掛け衿自体の長さを出すために本衿を掛け衿に繰り回すこともあります。 江戸時代の町娘が、衿の汚れ防止に黒繻子の掛け衿をしているのを見たことがあると思いますが、あんな風に上から布をかけてしまってもいいのでは。 伊達襟を表に出したバージョンみたいなかんじ、幅広レースで衿を挟んでみました。じゃーん。 縫い付けなくても、挟むだけで大丈夫。ズレるのが気になるのであれば、衣紋の内側など少し縫ったり、安全ピンなどで止めてもいいかも。 汚れを防げて可愛くて一石二鳥。センスが問われるところですが、自分が楽しい、テンション上がる!と思えればよいと思います。洋服のつけ衿感覚でも楽しめそうですね。 レースが必要な長さは、伊達襟と同じくらい。110~125センチあれば十分です。下前見えない部分をケチれば100センチでもいけるかも。ここは体の厚みや帯の位置にもよりますので、自分はどれくらい必要か試してみてください。 細身で小柄な方なら100センチ不要かもしれません。 挟むだけの場合は、上前に挟んだ分がしっかり帯に抑えられる位置まで必要です。 もちろんざくざく縫い付けてしまってもいいと思います。でも、すぐ外すし面倒だなと思う場合は挟むだけでもいける、ということで(どこまでもズボラ……) もともとは汚れを防ぐため‥‥と思いましたが、可愛いし、襟元のおしゃれもいろんな可能性があるよな~とちょっと楽しくなってしまったわにこでした。

掛け衿の縫い目の位置、今昔の巻

星わにこ
2023/01/25 00:00
掛け衿(共衿)の長さって意識されたことありますか?  着物を着る時、羽織って背中心を合わせる時に目安にする方も多いのでは。でもこれ、着物によって縫い目が上のほうだったり下のほうだったりすることはありませんか? 掛け衿はそもそも、痛みやすく汚れやすい衿をカバーするもの。掛け衿を取り替えることで衿がきれいになります。 昔は取り替えられるように、着物の反物を裁つ時に、共衿二枚裁ちといってあらかじめ掛け衿を2枚とっておくこともありました。 昭和47年、48年に発行された和裁本『新しい和服裁縫』『現代和裁全書』には、一般的な裁断のほかに共衿二枚裁ちが紹介されていますが、平成14年発行の『上手に縫える着物の仕立て方』には紹介されていません。 なぜかというと、共衿二枚裁ちは普通の裁断で必要な反物の長さより50センチほど必要なので、身長が高い人が増えた今はあまりできないからということと掛け衿をつけ替えることが減ってきているからなのではないでしょうか。 これも人の好みではあるのですが、掛け衿は今は長いほうが一般的で、縫い目の位置はどんどん下のほうになってきています。中には寸法指定して長くして帯に完全に隠れるようにする方も。 これは着物雑誌のグラビアなどで本縫いの着物ではないいわゆるモデル仕立てを着用する場合、掛け衿がないため、そこに縫い目がない写真を見慣れてしまって違和感を感じなくなっているからでは?という説もあります。 でもやはり掛け衿はあるもの、ということで、量産の浴衣などでは衿は1枚の布だけど、掛け衿の位置にタックをとってあたかも掛け衿をつけているかのように見せている「なんちゃって掛け衿」みたいな縫い方もあったりします。 私の持っているものも、自分で誂えたものは掛け衿が長いし、リサイクルやいただきものは掛け衿が短いので、仕立てられた時期と比例しているように感じます。昔のものは短い、といっても身長が低くて細身の人が着れば、私が着るよりも縫い目は下の位置にくるはずですし、一言で掛け衿といっても着る人の体型や帯の位置との相関関係などでまた変わってきます。掛け衿が短めだと少し太って見えたりする気はします。 掛け衿が長めのものであれば「スッキリしてる。最近(といっても平成からもう長めだと思います)のものだな」と思うし、短めの着物を見ると「ああ、昭和な時代のものを受け継いで大切に着ていらっしゃるんだな」と好ましく思います。 私は完全に帯に隠れてしまうよりは、胸下、帯の少し上に少し掛け衿の縫い目があったほうが立体感があって好きですが、これも本当に好みですね。 一度意識し始めると、めっちゃ人の掛け衿が気になり出します(笑)。人の胸元をジロジロ見る怪しいおばちゃんにならないよう自重していますが、ちらっちらっと見るのもまた失礼かもしれず、悩ましい!!(見るな!) 自分好みの掛け衿の長さ、なかなか深くて夜しか眠れません!(寝とるやないけ!) もし「あんまり考えてみたこともないわ」という方がいらしたら、自分好みの位置について考えてみるのも楽しいですよ。

正月太りも怖くない。秘技V字で細見え効果!?の巻

星わにこ
2023/01/18 00:00
皆様、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。ご多聞にもれずしっかり正月太りをしてしまった私です。 これはまずいよね~~と、まんまるころころの写真を見ながらため息をついていたところ、帯締めのちょっと細見え技というのを教えてもらいました。 それは帯締めの結び目だけを少し下に下げてV字にするというもの。 これをすると少しリズムがついて、すこし細く見える効果も! ありやなしやと‥‥。コツは、脇は真ん中で結び目だけを気持ち1センチくらい下げる、というもの。本当に気持ちなんですけどね、ちょっと粋にも見えます。 あとは帯も少し前下がりにする、おはしょりも真ん中をすこし下げるという帯周りのすっきり錯覚技と合わせるとかなりいいのでは!! 目の錯覚を利用して!お腹すっきりに見えるおはしょりラインの巻 礼装などには向かないですが、普段着やパーティには使える技ではないでしょうか。帯締めは真っ直ぐと誰が決めた、と石川さゆり先生も斜め帯締めを実践しておられます。今年の紅白も健在で思わず拍手でした。という余談はさておき‥‥ 細かいことですが、帯締めの位置は結構全身の着あがりのポイントになり、印象を左右します。 帯の位置と同じで、年齢が若いと少し上目、年配になってくると下げるという認識の方も多いのでは。 例えば振袖の帯締めの位置は、帯の真ん中から上にするのがセオリー。真ん中でもよいのですが、その位置より下がることはありません。 一方、年齢を重ねてきたら真ん中より下にするのかというと、礼装では真ん中にしますし、カジュアルでも絶対そうかというとそうでもなく、お好みもあると思います。 ただ、年齢とともに、ヒップの位置が下がるんですよね~。それでそのヒップに合わせてお太鼓を作ると、お太鼓の位置も下がるわけですよ。そうすると、その下がったお太鼓の中を抑える「て」を抑える帯締めも、位置が下がるわけですよ。だから、帯締めの位置も自然と下がってくるというわけです。 でも、前から見た時はちょっと若々しくしたいな!というわけで私は前は真ん中に持ってくる派です(笑) そしてさらにV字技を使えば、ふふふふふ。(そんなこと言ってないで痩せたらというツッコミは今年もなしでお願いします) 気軽に位置はずらせますから、着物を着たときに鏡を見ながら自分の好みの帯締めの位置を再確認してみてはいかがでしょうか?

2023成人式(二十歳を祝う会)の振袖雑感の巻

星わにこ
2023/01/11 00:00
もはや毎年恒例となってまいりました、成人式コラム。なんといっても1年で一番振袖姿が見られる、振袖好きにとって目の保養の1日。そして着付けをする身にとっては1年でもっとも緊張する日といってもいいかもしれません。 昨年の民法改正で18歳成人になりましたが、20歳を対象に20歳を祝う会として成人式の後継イベントを行っている自治体が多いようです。18歳の1月は高校3年生の受験など進路を決める時期でなかなか落ち着いてお祝い事の準備はしにくいと思われますし、飲酒喫煙なども結局20歳からしか認められないのでやはり20歳でのお祝いは、よいタイミングなのかもしれません。 コロナ禍でたくさん我慢をしたせいもあるのでしょうか。今年の成人式はまた集まりがよかったような気がします。仕事場の近くの中野区の会場は、たくさんの若者が集まって、3月中旬並みと言われる暖かさと青空の下で本当に眩しいくらいでした。本当に晴れの日を迎えられた皆様、そして見守ってこられたご家族の皆様、おめでとうございます!! さて今年はまた、昭和な家スタジオでお二人のお嬢様のお支度をさせていただきました。おふたりともママ振(お母さんの振袖)で、自分の好きな色の小物で自分らしく着こなしていて、本当に素敵でした~~! ママ振は受け継ぐ素晴らしさもありますし、SDGsですし、NHKのニュースでも3割がママ振と取り上げていました。いろんな流行はあると思いますが、自分らしい装いでお祝いできたらいいですね。 お一人は、付き添いを楽しみにしていたお母様が体調を崩してしまい、お友達が代わりにきてくださって、着付け完了後にビデオ通話をして、お嬢さんの晴れ姿にお母様が涙、涙で、私たちもおめでたいことなのに泣かないの、と笑いながらもらい泣き‥‥!  自分のお母様が十三詣りのときに作ってくれた振袖を、お嬢さん用に仕立てなおして、小物もお嬢さんが好きな色やモチーフのものを時間をかけて一緒に揃えて、やっと迎えた日ですもの‥‥。自分が付き添いに来られなくてどんなにもどかしかったことでしょう。無事に笑顔で成人式に向かう姿を見たら、泣くよねーー。 もうお一人も、ママが成人式に着た振袖で出席。スタジオのカメラマンみずほちゃんのお友達のお嬢さんということで、お支度はママ世代がみんなでわいわい。髪飾りが足りないかも?とどんどん足して華やかに。もう、どんだけ盛っても可愛い!! 今年はお二人の身長が違っていたので、背が高い方用の帯結び、低い方用の帯結びをそれぞれ研究して臨みました。なんとか思い通りに仕上がってほっとしました。本当に成人式前は毎年緊張します! 撮影も同じなのですが、一生に一度のお祝いと思うと本当に身が引き締まる思いがします。無事、送り出せたことに感謝です。 着付け終了後、成人式会場をウォッチングへ。今年は和洋ミックスコーデが少なく、古典的な着付けが多かったような気がします。本当にね、みんな違ってみんないいよねえ~~~!!とみずほちゃんと頷き合う。男子の羽織袴姿も少ないけれどいて、これもまた素敵!! 白羽織袴でお揃いで祭り鉢巻のグループもいて、ほっこりしました。 帰り道に仕事場の氏神様とお寺にお参りをしてほっと一息。と思ったら椅子からおっこちて顔面強打してしまったわにこです。ほっとしすぎ‥‥。前歯のところをぶつけてただいま、オバQみたいな唇をしております。やれやれ、マスクがあってよかったぜ‥‥。きっと気をつけて生活しなさいという、神様のおつげ。同年代の皆様、椅子に乗っての作業はやめましょう‥‥。だめ絶対。 20歳のぴかぴかパワーに触れて、今年も一年、体に気をつけて(ここ大事)がんばろうと思う年の初めでありました。

着物と落語で初笑い!笑顔は自分で掴みにいこう!の巻

星わにこ
2023/01/04 00:00
あっ!という間に年があけて、三ヶ日も終わり。皆様どんなお正月を過ごされましたか? 今年は久しぶりの帰省やおでかけをされた方も多いのではないでしょうか。 私もお友達の家でにぎやかに年を越し、三日には着物友達と落語で初笑い! 柔らか物を着ておでかけしてみんなの笑顔に会えて‥‥久々に晴れやかな年始となりました。まだまだ感染予防に気をつけなくてはいけませんが、それでも人と会えるということは、こんなに幸せなことかと改めて感じた年始です。 でかけた先は『かめあり亭新春寿寄席』亀有リリオホール。亀有といえばこち亀、というわけで、両津さんの銅像と写真を撮ったりしながら、それぞれ素敵なコーディネートのお友達とそぞろ歩き&昭和な家のカメラマンのみずほちゃんに写真を撮ってもらったりしつつ、ホールに向かいました。 客席も、着物姿がちらほら。師匠方も紋付袴姿ありで、初春らしいいでたちでした。男性着物ってやっぱり素敵。そして羽織をさっと脱ぐ所作も、何度見てもほれぼれします。そういう姿が見られるのも楽しみのひとつ。 そして、やっぱり手を叩いて笑えるって幸せ! 落語はニワカな私ですが、どの噺も笑った笑った! 中でも扇辰師匠の夢の酒、引き込まれました~。女房のいじらし強さがウケる! 江戸家子猫師匠の鶯の初鳴きも素晴らしかった。5月に5代目猫八を襲名されるそうですが、私も3代目から知っているということで長く生きてきたんだな‥‥とここでもびっくり。 権太楼師匠は一時退院での出演とのことで大丈夫かしら?と思ったのですが、火焔太鼓の熱演、すんばらしかったです。お大事になさってください!! (マスクは写真を撮る時だけ外しました) そして私のコーディネートはこちら。 松の袋帯 竹の節入りの真珠の帯留 梅の小紋 お正月、ということで組み合わせてみました。自己満足ですけど、楽しい! お友達のコーデも素敵だったので紹介しちゃいます!黒の着物に赤い半衿で、「大奥」(よしながふみ)に出てくる水野祐之進イメージコーデ、お母様の泥大島で親孝行コーデ、素晴らしい縫い締め絞り、綾秦節先生プロデュースの豪華訪問着、これまた綾秦コレクションの訪問着ととりどりで目の保養でした。 そして、自分になんかあったら着物頼むね、とお互いに依頼しあうところまで(笑)いやほんと、大事だよ‥‥。 ついなにかと億劫で、まあいいかやらなくても、と思ってしまいがちですけれど、人生後半に入り寿命は伸びているけれど健康でいろいろなことができるのはそうは長くはない。あと、年とともに無理がきかなくて明らかに稼働時間も減っている(爆)。三ヶ日くらいごろごろするか、という気持ちと、着物を着て落語にいくぞ!という気持ちで、出かけるまでには逡巡もあったわけですが(笑) 生きていくということはいろいろなことがあり、楽しいことばかりでもありませんが、雲間から光が差すように、心が晴れやかになる時は本当に幸せを感じます。また、そういう時間や瞬間は、積み上げてきたものや自分から求めていかなければなかなか手にすることができないと、この頃思います。 去年は、ちょっとしんどいなと思うと着物を着るのをやめてしまいがちでしたが、やっぱり面倒でもなんでも着てしまえば、本当に心がしゃんとするんですよね~。できないときもあるけれど、ちょっと動けるときには手を伸ばして。たくさん着物も着て楽しもう!と思っています。今年は、着物を着る機会をとコミックを描く量を増やしたい! そしてこのコラムもなんと足掛け11年目に突入です。いつもだらだらと思ったことを書いているだけのようなコラムを読んでくださって本当に感謝しております。着物好きな皆様に、楽しんでいただけるようなものがかけるよう、精進して参ります。 今年もどうぞよろしくお願いいたします!