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続・お片づけ!箪笥の整理と不要な着物の寄付の巻

星わにこ
2017/03/01 00:00
 まだまだ北風の冷たい毎日ですが、スッキリとした気分で春を迎えたい!と部屋の片付けを進めているわにこです。  またまたさかもと先生に教わりつつ、1日で一気に着物を片付けましたよ!  帯締・帯揚のときに予行練習したのがよかったのか、流れについて覚悟(笑)を決め、とにかく家中にある着物関連のものを引っ張り出してきて、種類別にしてまとめ、用途別・色別などに分けて収納していくのですが‥‥‥。  明らかに収納(箪笥)の容量に対して、モノが多すぎる!!!!! というのが、よくわかりました。今までは、ちらちらと引き出しをあけて覗いては「これ着るかなー。でもいつか着るかもー」とそのままにしていたものも、一度外に出して、全部並べてみると「やっぱり着ないか‥‥」と納得したり。  カラダはひとつなわけなので、いくら着物に関して意地汚いワタシでも、さすがに諦めがつくようです。  箪笥の観音扉部分だけ、片づけ前を写真を撮ったのですがあまりにもヒドくてビックリ(笑)。写真にして「客観的に見る」というのも効果があるかも。。。お恥ずかしすぎる(><)箪笥からいろんなものがはみ出して、箱に入れたまま天井まで積み重なっているし(汗)箪笥の盆のなかも、なにがどうだか(汗)状態。  一度全部出して、要不要、さらに種類別にわけて再度収納していくとあら不思議、スッキリとしました。  ここで大切なのは「モノの住所を決める」すなわち! 出したものを適当に戻さないで、きちんと元の場所に戻しやすくすること。  畳み方を工夫して、色もグラデーションにするなど一目で「ここにこれが入る」というのがわかるようにする、というのがセオリーですが、着物の場合、畳紙に入れちゃうともうなにがなんだか(^^;)  引っ張り出してめくってまた戻して‥‥としているうちにどんどんわからなくなってしまいます。そこで、盆の横に何が入っているかのラベルをつけることにしました。工夫の余地ありですが、まずは付箋紙でラベリング。  上に積み重なっていた箱も、空箱だったりして(^^;)袋帯なども引き出しに収納できるものはして、礼装用の一張羅だけ箱にいれておくことにしました。  箪笥への入れ方としては、湿気は下にたまるので、大事なものほど上に入れておいた方がよいとのこと。なので、この観音扉については上から ・第一礼装 <留袖・喪服> ・訪問着、付け下げ ・色無地、江戸小紋 ・小紋 ・単衣・夏物 というような順番で入れ直し、それぞれについて付箋に名前を書いておきました。畳紙にも何が入っているか書いてラベリング。あとは、着たり、コーデに悩んで引っ張り出したら「必ず元にもどす」だけ。  頭のなかで大体これはここ‥‥というのではなくきちんと場所を決めて住所も書いてあれば大丈夫そうです。  そしてできあがったのがこんなかんじ!  なんだかもう別の箪笥みたいですね。今までぐしゃぐしゃにしていてごめんなさい!   上の箱にも、何が入っているかラベリングしました。畳紙に入れるような柔らかものお着物はすべてここに収まるだけ。  普段よく着る紬やポリ、木綿などは、畳み方を変えて引き出しの中に入れました。着物を半分の長さに畳んで、更に三つ折りに。風呂敷に入れて持ち運ぶときや普段もよくこの畳み方をしていてそんなに折シワがついて困った!という経験がないので、試してみることに。  こうすると、大体二~四枚重ねて横に三枚入るので、どこになにが入っているか探しやすいし、下から引っ張り出してきても上の着物がぐしゃぐしゃになったり、戻し難かったりということが軽減されるのでは!というトライです。続けてみてよさそうだったらこのまま、やはり不都合があるようだったら畳み方を変えてみます。  普段遣いの名古屋帯は、くるくるまるめて畳む方式で引き出し1段分。 参照:見やすくコンパクトに収納☆名古屋帯のくるくる巻畳みの巻  半幅帯も、アドバイスをいただいて畳み方を変えたら一目でわかるようになりました! スゴイ! こうやっていつも「ここにコレがある」と意識に叩き込むことで、お蔵入りも防げそうです。  あとは、袋帯とポイント柄でシワにしたくない名古屋帯の引き出し、羽織もの(コート、道中着、水屋着)などの引き出し、単衣の着物の引き出し、などそこに入るだけと決めて収納。  夏物の普段着は今は着ないので、衣替えのときに入れ替えるように風呂敷に包んでプラケースに入れました。  ここまで先生の手を借りながら一気に一日で進めて超スッキリ!!! はみ出した分は、毎年恒例のお着物チャリティバザール(略してきもチャリ!)に出すことにしました。毎年、なにかしら出しているのですが、今回は、結構な量が出ました(^^;) 参照:震災5年目のきもチャリ!(お着物チャリティバザール)の巻  考えてみると、キモチャリ!で買ったものもいっぱいあって、ヘビロテしているものも結構あります。着ないものは自分のところで箪笥の肥やしにしないで、またそういう場に出して、誰か活用してくださる方のところにお嫁入りしてほしいなあ、と願いをこめて。また、そうやって寄付することで、勉強したい子どもたちの役に少しでもたてたら。  譲ったり、売ったり、寄付したり‥‥そうやって誰かのお役にたてるように、着物も循環させるとまたいい気が箪笥に入ってきそうな気がします。  このきもチャリ!ももう6年目に入ります。毎年仲間とこの季節に東日本大震災の復興を願って、細々と続けているものです。今年は3月10日(金)~12日(日)にチャリティイベント「wasurenai」の1コーナーとして開催予定です。 不要な着物や帯がもしありましたら、寄付という選択もあると覚えておいていただけると幸いです。他にも全国で、着物のチャリティに取り組んでおられるところがありますので、興味があったら探してみて下さい。 参照:着物チャリティについて  この季節になるといろいろと考えます。満点スリップでもおなじみの気仙沼の「たかはしきもの工房」も東日本大震災で被災し、津波の被害を受けました。  4年前、いち利モールのおでかけイベントで女将の話を初めて聞いたのですが、被災したドロドロの着物を洗ったり、甦らせたりと、それはとても大変なことなはずなのになんと明るく前向きなんだろう!と衝撃を受けました。今年もまた女将の話を聞く機会があるとのこと。着物の話というわけではありませんが、もう一度改めて聞いてみたいと申し込んでみました。 参照:困難を自分の力に変えたい時に効く話  それにしてももうあれから6年、でもまだたった6年。  直接被災したわけではないけれど自分の生活にもいろいろな影響がありました。ショックだったと言うだけでなく、忘れずに、気持ちもモノも整理して、日々悔いなくスッキリ丁寧に暮らしていきたいなと改めて感じる、早春でした。

ハートに四つ葉のクローバー 可愛い帯締めアレンジの巻

星わにこ
2017/02/22 00:00
 雨水の候も過ぎ、一気に春めいてきましたね。私もお雛様を出してみました。通勤路の商店街では、それぞれのお店が雛人形をディスプレイしていて、とても見応えがあります。お雛様には「この子が健やかに成長して欲しい」と願う親の愛がこめられているから、どのお雛様もよいお顔をして、みるものをほんわかした気持ちにさせてくれるのだなあと、いつも思います。  さてさて、ひなまつりにはぜひ着物を!という妄想コーデの続きで、今日はひなまつりにもピッタリな、ちょっと可愛い帯締めの結び方アレンジをご紹介します。  バレンタインのとき話題になっていたハートの形の帯締め、とってもカンタンにできるんですよ。  まずは普通に帯締めを結んだら、帯締めの房を下から上に通して、少し輪をのこします。上に通した房をまたその輪に通して下に下ろします。左右同じようにして形を整えれば出来上がり!  そのアレンジで、四つ葉のクローバーもできます。こちらは同じように輪を作り、上からまた輪を作って帯締めにはさんで、輪の大きさを同じに整えます。左右同じようにすればOK!  朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」でも四つ葉のクローバーが出てきますが、可愛くてハッピーになれそうなモチーフですよね。  ハートもクローバーも、作った結び目はど真ん中は避けて、右か左か好きなほうに少し寄せるとバランスがとれます。  このアレンジには丸組の帯締めが一番向いています。写真では、冠組の帯締めで結びましたが、丸組のほうがゴロゴロしないで綺麗に仕上がります。平組の帯締めは、裏表を出したり、輪が丸く仕上がりにくいので避けたほうが無難です。  帯締めの結び方だけでもこんなに華やかに楽しめます。自分でアレンジを加えてオリジナルの結び方を楽しんでもいいですね。全体のコーディネート次第で、大人っぽくも可愛くも、古典的にも現代的にもなりますよ! お試しあれ

雛人形はいつから飾るの? 桃の節句の妄想コーデの巻

星わにこ
2017/02/15 00:00
 バレンタインが終わると、一気にお菓子売り場がひなあられだらけになりますね。そう、次のイベントは雛祭り。桃の節句です。花屋さんの店先にも、桃の花が並び始めて、春を感じますね。  女の子の健やかな成長を祈り、雛人形を飾りますよね。しまうのが後れると婚期を逃す、なんてよく言いますが、逆に飾るのはいつからがいいのでしょうか。  節分が過ぎて立春(2月4日ごろ)から2月中の大安など縁起の良い日に飾るとよいと言われています。立春から数えて15日目の二十四節気の雨水(うすい)に飾ると良縁に恵まれるとも。  雨水のころになると、春一番が吹いたり、暖かい陽気の日もあったり、日が暮れるのも少しずつ遅くなって、だんだんと春の訪れを感じられるようになります。我が家は子どもは男の子だけなので、自分のために小さなお雛様を飾るだけですが、雨水に出してみようかな。今年は2月19日だそうです。  小さな女の子の着物姿は本当に可愛い。七五三だけでなくぜひ桃の節句にも着物でお雛様とお写真撮ってみてくださいね! ぜひお母様も一緒に。子どもはあっという間に大きくなりますから、いい想い出になりますよ。  小さい子だけでなく、大きくなっても女の子の着物姿は可愛い! ティーンエイジャーにこんな着物を肩揚げして着せてあげたら可愛いだろうなあ~という桃の節句のコーデを妄想してみました。  ピンク、白、緑の菱餅カラーでまとめてみました。帯締めの天然石がお団子やキャンディみたいで可愛いです(食べもののことばっかり)。  ドットの小紋は、ふんわりとした色が桃のようで、可愛い!! 帯は小花が刺繍されていて、春を感じます。10代の女の子にピッタリ。あーこんな着物、着てみたいな~!!  もちろんお母様も、おばあさまも可愛い着物でぜひ一緒に祝ってください!! いくつになっても、可愛いものが好きな気持ちは大切にしたいですよね。  淡い春色の着物で、雛祭り。いかがでしょうか。

「ときめき」でお着物収納見直し大作戦!その2・帯締編の巻

星わにこ
2017/02/08 00:00
 節分も過ぎ、暦の上では春ですね。まだまだコートは手放せませんが、本格的な春が来る前に、なんとかモノを片付けたい!と思い立った先週。 > 前回の様子はこちら  さかもと先生のアドバイスに従って、全部帯揚と帯締を出してみて、その量にびっくり。たたんで、たてて、色はグラデーションに……とやってみたところ、帯揚はさっとまとまったものの、帯締で手が止まってしまいました。だってもう……。いくら整えて箱に入れたりしていても、気がつくとごちゃごちゃになってしまうし、引き出しは深いけど、帯締を立てて収納ってちょっと難しい………。  しかし、色別に分けて、一目で見渡せるように収納するって、帯揚ってどうしたらいいんだろう……と考え続けてしばし。箱を積み重ねるので下がわからなくなったりするのなら、浅い引き出しならすぐにわかるかも。  レターケースはどうかな?と、家にあったレターケースの中身をあけて帯締めを入れてみたところ、なんかいいかんじ!!   結んで入れるとたくさん入らないしゴロゴロしてしまうので、「帯〆まとめてスッキリ」という帯締めをまとめる秘密兵器を使って帯揚を棒状に整え、並べていれる事に。  色別、礼装用と冠組などの普段用、そして三分紐&二分紐に分けて整理。  そして、前回収納ケースにいれた帯揚をごっそり箪笥の引き出しに移動。選ぶ時、帯揚と帯締はセットで見渡したいですもんね。もう、このときの移動のラクさと言ったら。そのままよいしょっとボックスから引き出しに移しただけ。ちゃんと整理されていれば、移動や引越しは簡単なんだ! と目からウロコがボロボロ……。  上の引き出しに夏用の帯揚・帯締めを入れておき、夏になったら引き出しごと入れ替えればオッケー\(^O^)/  帯留も小引き出しに入れて、一目で見渡せるようにして、帯まわりはこのスペースで全部決められるように。これで、あの帯留どこに置いたっけ~? あのブローチは……あっアクセサリーボックスかも……あれっ違った、前使った時に……うわードコドコ~ウロウロ~(長い!)ということがなくなるはず!  帯揚や帯締は使わないものはチャリティ行き……にしたつもりが、帯締の赤系の引き出しがまだぎゅうぎゅうなので、手に取って握って見比べて、あまりに似たものは「ときめく」方を残して、一つに決めました。  使う使うと思っていても、身体は一つなわけですし、2本同時に使うような事はまずないわけで、同じ色はいらないもんね……。まあ、良く見ると違うんだけど……そういうこと言うときりがないんだ、と「一目で見られる」ようにしたことでスッと理解できたかも。  一目で見渡せるようになったことで「これを持ってる」というのが頭にインプットされるし、自分の趣味の偏り(笑)もよくわかって、好きだからと似たものばっかりを買ってしまうのも防げそう。  なんだか、いつもごっちゃごちゃでどんどん積み重ねてしまって、どこになにがあるかわからなくなって、結局上の方にあるものをいつも使っちゃう……なんていう悪循環から抜け出せそう!  そして、帯揚や帯締たちもキレイに並んでいると、なんだか嬉しそうです。  祭りで一気に片づけたあとは、日常の片づけ。入れるところ=モノの住所が決まっていると、元に戻すのもできそうです。あとはもう少し、数を絞ってもいいかも……と思い始めました。間に合わせで買ったもの、安いからと買ったものから卒業したいな……と。そのあたりは徐々に。  もうひとつ、お片づけについて先生に教えていただいたことは「イメトレをする」ということ。頭のなかで「こんなインテリアがいい」「こんな空間で暮らしたい」などなるべく具体的に想像すること。ネットや雑誌で気に入った写真とかがあったら、保存してイメージを固めていくと、だんだんそれに近づいていけるのだとか。  なるほど。妄想は得意なのでお任せください!!(違う) でも、帯締と帯揚の収納を考える中で「どうしたら一番いいか」ということを延々と考え続けて、実現したときの嬉しさ。ちょっとハマリそうです。  この調子で今月の後半には、いよいよ禁断の牙城(!?)着物と帯にチャレンジ予定です。先延ばしにしないで、春までには絶対片づいた空間で生活できるようになる!と決意。覚悟が大事。  どうぞお楽しみに! さかもとりえ先生のブログ『ときめきながらお片づけ~MAMA'S LESSON~』

「ときめき」でお着物収納見直し大作戦!その1・帯揚編の巻

星わにこ
2017/02/01 00:00
 皆様、着物や帯に小物類の収納はどうされていますか?  洋服やバッグ・靴なんかは「いらない!もう使わない!」とバンバン捨てられる私なんですが、こと着物関連になると意地汚いというかなんというか、ハギレひとつでも捨てられない! いつか‥‥なにか‥‥と思ってしまい、どんどん増えて現在えらいことになっています。定期的に譲ったり寄付したり売ったりするのですが、それにも増して増えるスピードが(^^;)  そのあたりなんとかならないかなとすがる思いで、ときめき片づけコンサルタントのさかもとりえさんの講座を受けに行ってみました。  ときめき‥‥といえば、そう。今全世界で650万部も売れているという「人生がときめく片づけの魔法」の近藤麻里恵さんの『こんまりメソッド』です。そのモノが自分にとってときめくもの=必要なものかどうか見極めて、所有し、片づけるというもの。  今から12年程前、「ガラクタ捨てれば人生変わる」という本で、相当ものを捨て、洋服などびっくりするほど少なくし、本も半分以下、なによりフィギュアなどのコレクショングッズをすべて手放した私ですが、どうも着物は上手くいかない。ときめきお片づけの本も一度読んだのですが、そのときはどうもピンとなかった。が、今回は!?  ときめきお片づけのポイントとしては ・自分の理想の暮らしをきちんとイメージする ・必要なモノ(ときめくモノ)だけを持つ ・持っているモノを把握する  その上で、モノの定位置をきちんと決め、使ったら元にもどす。  書き出すとカンタンなのですが、これができないんですよね~。いくつかの具体的な方法などをレクチャーしていただいた中で、靴下の収納についての説明があったんですが、まず全て靴下を出したら、きちんと手にとって自分にとってそれがときめくもの=必要なものかを判断した上で、「たたんで」「色をグラデーションにして」「一目でどれくらいあるか把握できる量」にするという図があったのです。こうしておけば、使ったらどこに戻せばいいかわかる(モノに住所ができる)ので、適当に引き出しにつっこんでどんどんぐちゃぐちゃになり、あれどこいったっけ‥‥ということがなくなる、というのがナルホド!!!  これ!! 帯揚だあ!!!  そう思った私は家に帰って早速帯揚と帯締めの引き出しをオープン!  私は、帯揚・帯締などの小物はひとつの引き出しの中にいれて、その引き出しを開ければ帯揚と帯締をコーデできるようにしています。あちこちにおいておくと、わけがわからなくなるので、絶対その引き出しに戻すのが私の鉄則。  が、が、が、このところ、着物や帯など大物はあるものをお手入れしたりコーデで変化をつけたりで楽しめるよね、ということで増えなくなってきたものの、「コーデで変化」の魔法を求めて、ついつい小物類が増えてしまい。  ちゃんと収まっていたはずの引き出しの中が気がついたらギュウギュウ。  夏物と冬物を入れ替えてもなおパンパンなところへもってきて、福袋と新年会のくじ引きで当たって増えちゃったりして……。もう限界!  かろうじて元の場所に戻っているだけで、どんどん上に積み重ねていてなんだかわからない状態に! これじゃあ帯揚さん帯締さんも可哀想ですね。  まず全部出してみる。あの小さな引き出しにこんなに入っていたのかと、猫もびっくり。その数帯揚約30枚、帯締約50本。  これは‥‥‥(><) 早速帯揚を畳み直しながら、ときめくかしらと確認しつつ、混ざっていた夏物は別にして、ケースに入れ直しました。それがこちらです。  じゃーん。今までは使用頻度や縮緬か綸子か、みたいに分けていたのですが、色のグラデーションにしたことで格段にスッキリ! しかも、使ったものもどこに戻せばいいか一目瞭然です。写真では見えませんが、間に二枚ほどダンボールの仕切りを入れています。そうすると取り出しやすさ、戻しやすさが格段にアップします。  夏物は別にして、結局使っていないもの、ときめかなかったものは、寄付に出すことにしました。  本当は、もう少し減らして、夏物もここに入っちゃうくらいにするのが理想な気がする……。でも今はこれで袷のシーズン乗り切ることに。さかもと先生からは「夏物は同じ収納ケースを用意して夏物を入れておき、ケースごと入れ替えるといいですよ」とアドバイスをいただきました。なるほど! 一瞬で入れ替えられますね!  さてそんなわけで帯揚はわりとすんなりいったのですが、問題が帯締!!!  だいたい色別に分けたものの、これどうしたら。それに、なんでこんな似たようなものばっかり持ってるの! 冠組の似たような色ばっかりじゃないの! と改めて自分の趣味の偏りに愕然。  でも、ちょっとの色の差なんだけど、これであう、あわないが結構あるんだよね~。。。と帯締を握りしめてしばし思考停止のワタシ。  ここでもうひとつ、先生に教えてもらった大事な片づけの極意。 「片づけは祭り!期限を切って、短期間に完璧に終わらせる!」  そしてなにがなんでもやりきる 「覚悟を持つ!」  ハイッ! がんばります! だって私は、変わりたいんです! スッキリとした空間で暮らし、あれどここれどこと探す時間をなくしたいんです!  長くなったので、帯締の収納は次回ご紹介しますね(えええ)。もし、私はこうしてるわよ、なんて妙案ございましたら、教えて下さいませ。さてどうなりますか、お楽しみに。 さかもとりえ 先生のブログ『ときめきながらお片づけ~MAMA'S LESSON~』

着物でうそつき!? 簡単便利なインナーの巻

星わにこ
2017/01/25 00:00
 誰かが「私うそつきなの」と言ったらドキッとしませんか? 
 でも、着物姿の女性には結構「うそつき」の人が多いんですよ(笑)。
 「私も!」という方もいらっしゃると思います! そう、着物で「うそつき」と言ったら、通常は肌襦袢を着て長襦袢(半襦袢)を着て、その上に着物(長着)を着ているところを、長襦袢(半襦袢)を省略して代替品にしているということです。簡易な着方のことですね。
 「うそつき襦袢」は、肌襦袢に半衿がついているようなもの。これを着れば、すぐにその上に着物(長着)を着られます。簡単ですね!!
 袖の部分は、筒袖のまま着たり、「うそつき袖」と呼ばれる袖だけを縫い付けたり、マジックテープやホックでつけたりします。
 さらに進化してこの半衿部分がファスナーでとりかえられるものもあります。「き楽っく」シリーズがそうですね。
 着物は好きだけど、半衿を縫うのがもう本当に苦手で‥‥という方にもなんと便利なものでしょうか!! そしてとにかく種類が豊富。衿や袖のお洒落心も満たしてくれます。なんと好きな布をファスナー仕立てにしてくれるサービスもあります。
 また、肌襦袢と半衿が一体型ではなく、パーツとして「うそつき衿」を追加すパターンもあります。半衿だけで仕立ててあるものを紐やベルトで着用して、袖は「うそつき袖」になります。
 この別パーツ型も、ボディ部分は同じでも衿や袖の素材(夏・冬とか色とか)をかえることによって、1年中着られる便利さがあります。こちらもお洗濯は全部洗濯機でできますから、らくちん!「満点スリップ」のうそつきシリーズなどがそれです。
 私はこのたかはしきもの工房の満点スリップ+うそつき衿+うそつき袖を愛用しています。満点スリップは汗っかきさんの強い味方。着物は汗で汚れますから、便利なだけでなく安心インナーとしても頼もしいんです。それから、このうそつき衿はベルトで固定するタイプですが、形がよくできていて、とてもキレイに衣紋が抜けるので「あらキレイね」と褒めてもらえることが多いです。カンタンでしかもキレイに着られて上級者に見られるとはなんとうそつき(笑)。
 ほかにも昔からあって愛用者が多い、うそつき衿を紐と肌襦袢についている小さな衿芯で固定するタイプの装道シリーズとか、いろんな「うそつき」があります。自作している方もいますし、やっぱりみんな簡単に着たいがために、いろいろ考えられているんですよね。
 「ふぁんじゅ」というTシャツのようにも着られる洋服の形で、衿の部分に衿芯を入れれば半衿のようになるものもあります。最初に見たときはおお!!と感動しました。男性は衿を抜かないので、Tシャツに半衿がついた商品はあるのですが、女性用では難しいと思っていたからです。とても便利ですが、衿あわせが固定されているので、着る人の体型を選ぶかも。私はちょっと衿が浮いてしまいます。でも、洋服感覚で着物が着られて超・時短! キモトモは、昼は洋服のように着ていて、夜は着物姿に華麗に変身していましたよ。  
 いずれも「絹の長襦袢はお手入れが‥‥」「インナーはざぶざぶお洗濯したい」「半衿つけしたくない!」「とにかく簡単に着たい!」などという、普段から着物は着たいけど‥‥という時に出て来るお悩みを解決してくれる便利なものが「うそつき」なんです。
 うそつき、インチキ、簡単に着られて美しい着物姿の女性が増えたら、それはそれでいいではないですか。着たいけど‥‥と二の足を踏んでいた人にもハードルが下がりますよね。  伝統、決まりを守って、なんてことばかりでは着物はやがて着られなくなってしまうでしょう。礼装は別かもしれませんが、普段着だったら好きな着方でいいと思います。
 今年の成人式は、短時間着用のお嬢さんにたかはしのうそつき衿を使って長襦袢なしで振袖を着付けさせてもらいました。着物を着慣れないお嬢さんだったのですが、「楽でした!他の子よりめっちゃ早く歩けるし神でした」(笑)と感想をいただきました。もちろん、長襦袢を着ないことをおすすめしているわけではありません。選択肢のひとつとして、そういうラクチンな方法もある、と知っていたらもっと着物の世界は身近に感じられると思うのです。
 便利グッズやインナーも、着物を楽しむ方法として取り入れることを怖がらないで、自分がいいなと思える着方で、着物を着る人がもっと増えたらいいなと思います! うそつきでもうそつきじゃなくてもいいじゃないかー(笑)  いつも言ってますが‥‥今年も言いますね!
 みんな、もっと着物着ようぜ!

着物で歌舞伎の日!恒例新春浅草歌舞伎の巻

星わにこ
2017/01/18 00:00
 歌舞伎ファンならご存知の、新春浅草歌舞伎。若手の花形歌舞伎俳優が出揃う「若手歌舞伎俳優の登竜門」、なんと37年の歴史があるそうです。浅草公会堂は、歌舞伎座よりも客席数が少ないため、舞台が近い! お年玉(年始のご挨拶)もあり、これから歌舞伎の世界を担っていく若手俳優さんたちを身近に感じ、一層応援したくなります。  ぬる~い歌舞伎ファンのわたくし、今回二度目の浅草歌舞伎。前回は母と二人、着物で観に行った想い出が。勘三郎丈と好江夫人が挨拶に出てたなあ、とか獅童が毛抜きをやってたとか記憶を便りにサーチしたら、なんと2004年。13年も前でした!   そのとき浅草の舞台で活躍していた勘太郎丈(現在は勘九郎丈)、七之助丈、亀治郎丈(現在は猿之助丈)はもう今や堂々たる歌舞伎座主演級の役者さんばかり。一緒に観た母ももういないし、私も年もとるわけだわ‥‥。  な~んて感傷にひたっている間もなく、お友達のおかげで花道横というスペシャルな席で観られることになり、何を着ようかどうしようか心拍数が跳ね上がります! しかも「着物で歌舞伎の日」という、着物で観劇するとプレゼントがもらえる素敵な日。きっと晴れやかな着姿のお客様がたくさん‥‥ああっ!どうしよう!!と悶々。  絞りの訪問着をひっぱり出して、鼻息荒く浅草に向かいました。新春、週末の浅草は人出も多く、華やかな雰囲気。浅草公会堂の中は、素敵な着物姿でいっぱい。粋な男着物の方もちらほら。目の保養です~~!! 入口では着物の人に記念品が配られていました。今年はハーフ手拭い。嬉しい!  さて、いよいよ開幕の前に、お年玉。この日は尾上松也丈がご挨拶でした。間近で見ても、かっこいい!! ちょっと噛んだり間違えたりもご愛嬌。好感度アップです。  文句無しで楽しめる華やかな演目が多いという浅草歌舞伎、昼夜通しで御覧になる方も多いとか。今回は夜の部、「双蝶々曲輪日記より角力場」「御存知鈴が森」「棒しばり」を観劇しました。中村隼人くんのつっころばしの可愛いこと、梅丸の美しいこと!!! 目がハートになってしまいました。若いっていいなあ!!!!  鈴が森では、白井権八が花道でスラリと振った刀に手が届きそう!! 「お若えの、お待ちなせえ」の親子競演も見所です! 棒しばりでは笑わせてもらいました。歌舞伎通のキモトモさんがとってくれた席が本当に花道横(裏側)で少しお席が高くなっていて、目の前を役者さんの足が!!足が!!  わあ~足袋に爪が書いてある!とか、素足の人、足袋の人、下駄の人草蛙の人、役柄に応じて足元も様々。臨場感たっぷりで大満足でした。こいつぁ春から縁起がいいわえ~~♪  会場内には役者さんたちが並んだ金屏風パネル前で一緒に写真が撮れたり、SNSに名台詞ふきだしをもった写真をアップするとステッカーがもらえたり、楽しいコーナーも。入場券がなくてもみられる浅草公会堂入口には、チャリティ羽子板が並べられており、贔屓の役者さんの羽子板に入札して落札するとチャリティになるという恒例のコーナーも。役者さんたちの個性あふれる直筆羽子板も面白い。  お正月の晴れやかな気分を満喫した一日でした。 コーデは絞りの訪問着/引き箔に組紐紋様の帯/七宝編み波目の帯締/だんだら模様の帯揚 でした。帯締めは紅白で、お正月やお祝いごとに重宝です(^^) 髪の毛を切ってしまったのでアップにできなかった。やはりこういうときはアップのほうが盛り上がりますよね(><)。

昭和にタイムスリップ!?着物でマネキンチャレンジの巻

星わにこ
2017/01/11 00:00
 今年の成人式も終わりましたね! 新成人の皆様、そしてご家族の皆様、おめでとうございます。私も毎年この日は、着付のお手伝いをさせていただき身が引き締まる思いがします。  東京は昼ごろまで雨模様で、ハラハラしました。今年は、お一人着付けさせていただきましたが、成人式が午後からとのことで着付が終わって外に出る頃には青空に。本当にほっとしました。またこの先1年、精進して美しく新成人のお嬢さんを送り出せますように、と切に思います。  さて、皆様マネキンチャレンジってご存知ですか? 昨年10月にアメリカの学生がSNSに投稿した動画が発端で、マネキンのように動かないでストップモーションのような状態の動画を投稿するのが大流行。ビヨンセやヒラリー・クリントン、有名スポーツ選手などがこぞって投稿しています。  マネキンになりきって静止している人たちの間をカメラが動いて撮影するのですが、これが面白いのです。中には「これどうやって止まっているの!?」と思うような動画もあって、びっくりしたり。ツイッターやインスタグラムで #manequinchallenge などのハッシュタグでたくさん見ることができます。  1月7日に、私も仕事場である「昭和な家」でマネキンチャレンジに参加しました。昭和な家は昭和30年築の二件長屋。友人とそこの半分を借りてスタジオ&アトリエにしています。昭和な家でやるのでコンセプトは「昭和30年代のお正月」ということで、参加者を募って、小道具なども凝って撮影してみました! ごらんくださいませ。 > 「昭和な家」昭和30年代のお正月  羽根つき、コマ回しをする子どもたち。年賀の挨拶にくるお客様。七輪でおもちを焼いたり、七草粥を作ったり。百人一首では熱戦が繰り広げられ、黒電話ではデートの約束? こたつにはみかん。お茶をいれたり、おみくじを見たり‥‥。柱時計のねじを巻くと、時間が動き出します。  小道具もアートディレクターの力作がいっぱい。宙に浮いている羽根つきの羽根や、コマ回しの紐、のび~るお餅やふくらむお餅。七輪の中の真っ赤におこった炭は子ども用の鹿の子。カルタが飛んで障子にささっていたり、急須から出るお茶が止まっていたり。細かいところが面白いんです。 キャプション:小道具でも遊んでいます~。うちわもレトロでしょ?  この日、実はとっても寒くて、外にいる子どもたちは「さむ~~い!!!」といいながら、一生懸命協力してくれました。  みんな自前で昭和な衣裳を用意。ヘアスタイルも昭和風にしていくれていたり、なんとカツラを用意してくれた人も! コーディネートも昭和なかんじで、ということでアンサンブルや絣模様、おばさまやお母様のものなど、本当にその年代の着物の人も。着方も、胸元をゆったりさせたり、衣紋をつめ気味にしたり工夫してくださっています。私はウールの絣の着物に割烹着、てぬぐいを姉さんかぶりのおばちゃんスタイルで参加しています。  着物の種類や柄、色、着方にも、時代の流行ってあるのですよね。着物が普段に着られていた時代には、もっともっと自由に着られていたはず。アルバムをめくったり、資料を見たりするのも楽しかったです。  そして、意外と「動かないでいる」というのが難しい。ついまばたきとかしてしまうんですよね~。カメラが来ると緊張して、目が乾く(笑)。  今はスマホで気軽に動画が撮影できますし、とっても楽しいので、みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか? できたら着物で‥‥そして#kimono #manequinchallenge などのタグで着物のマネキンチャレンジがたくさん見られたら楽しいかも!  キャプション:楽しかった! ご参加の皆様ありがとうございました!!  実は年末から風邪をこじらせて中耳炎になってしまい着物をきていなかった私。この日初着物でした。健康第一ですね。今年も楽しんでたくさん着られますように!

妄想コーデ☆宝づくしに市松・七宝、縁起柄でお正月!の巻

星わにこ
2017/01/04 00:00
 あけましておめでとうございます。もう三が日過ぎてしまって、早! でもまだまだ1月中はお正月! 気持ちも新たに、今年もばんばん妄想してまいりますヨ(せんでええ)。  ということで、お正月は縁起のよい柄コーデでたくさん福を授かりたい! そんなお宝尽くしの妄想コーデを考えてみました。  着物と帯は「宝尽くし」。その名の通り、お宝が散りばめられている模様です。お宝は、仏教由来のものや日本独自のものまでいろいろなモチーフがあります。 「打ち出の小槌」は七福神の大黒様が持っている、願いを叶えてくれる小槌。 「金嚢(こんのう)」は財宝を入れる袋。宝袋。 「隠れ蓑」「隠れ笠」は笠は男性、蓑は女性の宝物で、身を隠す=身を守る縁起物。 「分銅(ふんどう)」は金の重さを秤で測るもの。富や財力。 「丁字(ちょうじ)」は香料のグローブ。高価で薬や染料としても使われた。 「宝巻(ほうかん)」書物の巻物。知恵や知識の象徴。 「宝鍵(ほうやく)」蔵の鍵。富の象徴。 「七宝(しっぽう)」光り輝く7つの宝玉。 「如意宝珠(にょいほうじゅ)」観音様が手に持っている願いが叶う珠。 などなど、パっと見では「何のお宝かわからない」というモチーフがたくさん。 でも、意味を知ると有難い気持ちになりますね。宝尽くしは、これらのモチーフの組み合わせ。どれとどれがないといけないという決まりもないですし、この他にも宝船や七福神、花模様などと組み合わせて「宝尽くし」と呼ぶこともあります。要は、お宝いっぱいの模様!ということですね。  半衿と帯揚は七宝模様。宝尽くしにも出てきますが、七宝とは七つの宝玉、「金、銀、 瑠璃(るり)、 玻璃(はり)、しゃこ、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)」を現しているそう。  また、帯締めは市松模様。この模様はもともと石畳模様と言われていたものが、江戸時代中期に歌舞伎役者の初代佐野川市松がこの模様の袴を用いて人気を誇ったことから、市松模様と呼ばれるようになったそう。どこまでも模様が同じように繋がっていくことから、子孫繁栄や長寿、事業拡大などの縁起模様として知られています。 http://bit.ly/2hJdb6g  ここにあげたものだけでなく、縁起のよい模様やモチーフはたくさんあります。好きな縁起模様を身につけて、福を招きたいですね。  ここ数年落ち込むことが多かったのですが、縁起柄のパワーもいただいて心機一転いい1年にしたい!と意気込んでおります。コラムもまた皆様に楽しんでいただけるよう練ってまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします\(^O^)/

年間コーディネート分析&福袋で小物増強作戦!?の巻

星わにこ
2016/12/28 00:00
 もう年末。今日が仕事納めの方も多いのでは。大掃除に年賀状、お正月準備などやることがてんこ盛り‥‥。えっ、年賀状は今頃書いてちゃ間にあわない? そんなこんなで毎年バタバタの年の暮れですが、今年のことは今年のうちに清算して、新しい年は清々しい気持ちで迎えたいものですね。  今年は私「記録」を意識してみた年でした。手帳を1年間つけてみる、というトライに挑戦してみて、1年間の目標達成度を何日できたかとか具体的な数値で見てみる面白さに目覚めました。うすぼんやりと「これできてないなあ」とか「結構いけたんじゃね?」と思っている事が「やってないつもりが意外とやっていた」とか、「できてるつもりがもう少し要努力」など客観的に判断できますね。  そこで今年はどれくらい着物を着たかな~とカウントしてみると76回。だいたい1週間に1、2回の頻度ですね。思ったよりも着てなかったなあ。  そして、Facebookページに、コーディネートの記録をした物を並べてみました。ババァァ~~ン!  写真がない日もありますが、着物を着た日はなるべく写真を撮ったつもり、で63コーディネート。こうしてみると、着物、帯、小物、かなりワンパターンです!! 好みが偏っているのもよくわかります(汗)。  出番のなかった着物や帯、使いどころを考えてみなくては。どうしても使いそうにないものは譲ったり処分したりしようと決意。ギュウギュウでスペースがないと、新しいものが入れられません。   並べてみると、帯留や帯飾りをしているコーデは華やか。持ってるのになかなか使わないアクセサリーも、もっと使ってみたらお洒落が楽しめそう。  小物もヘビロテアイテムがはっきりとわかります。そればかりに手が伸びる時があるのですよね~。もう少し小物でメリハリつけてみたいな、と手持ちのものとにらめっこ。だいたい、これが欲しい!と衝動買いすると似たような物がタンスの中にある罠にはまるので、冷静に見渡してみました。  と思っていたら、今日からいち利モールにも中身が見える福袋が並び始めました。1月1日からの販売だそう。これはアタリをつけてゲットしなくては!! しかも使いやすそうな小物のセットです。帯締め帯揚げは、本当にいくらでも欲しくなるのですよね~。あれ不思議です。  いや、いかん! 計画的にコーディネートをするんだった!  あーでも、他にも初売りがたくさん‥‥あ‥‥仕立て代も安くなってる‥‥えーじゃあ欲しかったあの反物を‥‥うー‥‥あー‥‥‥ ハッ!!! 原稿を書こうと思っていたのに、初売り情報を見ていたらあっという間に時間がっ!!締切がっ!! 初売り恐るべし(笑)  1年間コーデ写真を撮り続けてみて勉強になったので、来年も続けていろんなコーディネートにチャレンジしてみたいと思います。  みなさんもぜひ、着物を着た日はコーディネート記録を。いろんなことが見えてきます。コーデの記録がしやすくて衣替えカレンダーや着物に特化した情報がたくさんつまった市販の「着物手帳」もありますよ。  ああでもないこうでもないと大好きな着物のことを考えている時間は至福の時間。来年もまた、そんな時間がたくさん持てますように。  今年も拙いコラムにおつきあいいただきまして、どうもありがとうございました! 皆様どうぞよいお年をお迎え下さい。そして初売りでお気に入りをゲットしてくださいませ~(笑)

赤コーデは勝負色! 「真田丸」の赤備えと房に注目の巻

星わにこ
2016/12/21 00:00
 大河ドラマ「真田丸」皆さん御覧になってましたでしょうか。私近年珍しく、大河を最後まで視聴しました! 最初は主人公の影の薄さと周りの濃さにびっくりしつつ、クライマックスにむけて「ああ、この時のためのこの1年」というような見事な展開に胸を躍らせました。  春休みには徳川家康の日光御鎮座400年ということで東照宮へ。ゴールデンウイークは信州上田まで馳せ参じ、年末は大阪城に!(時間の関係で近くまで行っただけですが‥‥)上田城も大阪城も六文銭の赤い旗がはためいて盛り上がっていました! 「赤備え(あかぞなえ)」というのは甲冑や旗などを朱色で統一した軍団編成のこと。最初は甲斐武田の飯富虎昌が用いたとされ、「武田の赤備え」が有名です。他に井伊直孝の「井伊の赤備え」。彦根城のゆるキャラひこにゃんも、この井伊の赤備えです。そして真田幸村が大坂の陣で敷いた「真田の赤備え」。  赤は太陽や血の色であり、生命力を象徴する色。遠くからでも目立ち、人間の脳を刺激し興奮させる色と言われています。「勝負色」ですね。年末のバーゲンでも赤い「SALE」の文字が踊ると闘争本能に火がつきますよね(つきませんか)。そして、赤は飛び出て見える色でもあります。甲冑が赤ければ実際よりも迫って見えたり、強そうに見えたりするのでしょう。  また身につけている本人のテンションを上げてくれ、赤い衣類を身につけると実際血行がよくなったり、暖かく感じたりするようです。巣鴨で売ってる赤いパンツとかもこういう効果ですよね。  上田と大阪に行った時に赤い旗がズラ~ッとはためいているのをみると、確かにテンションアップしました!  どちらも、帯締めと帯揚を真っ赤にして「赤備え」気分のコーデで行ったのですが、これだけでも気分があがりますから、全身赤になったらこれどうなるんでしょうか(笑)。やっぱり勝負服は全身赤!? と盛り上がっていたらキモトモに「全身赤とかサンタさんか還暦でしょ!」と言われ、ちとしょんぼり。  とはいえパワーを引き出す「赤」。ポイントで取り入れるだけでも効果ありそうですよ! 冬の寒さも吹き飛ばしてくれそうです。ちょっと元気がないなというようなとき、コーデに取り入れてみるとよいかもです。  それにしてもわたしがこんなにハマって見続けたのはなぜかしら、と考えたのですが、真田丸には「房」がめちゃめちゃ登場してきていたのですよね。特に大阪城は房天国! 置き物、襖など細部に至るまでインテリアは房だらけ。  そして、合戦になってくると、甲冑の房、馬の房、陣羽織の房と、房天国でした。それに気付いてからは、幸村が現れれば前から見ても房、後ろから見ても房、もう最後の赤い房だらけの馬具をつけた馬上のこれまた赤い房だらけの甲冑で鼻血が出そうでした。  まあ、わたしのような視点で見ている人はそういないかとは思いますが‥‥。年末に総集編がありますので、興味があったら房にも注目してみてください!  総集編が終わったら、真田丸(房)ロスでがっくりきそうなわにこでした! おまけ:大阪城前で赤備え(気分)にて。赤ってちょっと差すだけでも効きますね!

木枯らしに負けない!着物の足元防寒対策の巻

星わにこ
2016/12/14 00:00
 着物で一番冷えるのは三首(首元、手首、足首)です。その他は重ね着していますし、特にお腹周りは帯で本当に温かい。私が昔お世話になっていたアパートの大家さんは、「冬は着物が一番よ!」とおっしゃってましたっけ。  私は洋服でもスカートをはかないので、脛がスースーするのが一番苦手。なので冬は足袋の下に足袋下ハイソックスを履いて防寒しています。薄手の靴下なので足袋をストレッチにしたりワンサイズアップしたりして履いていますが、この暖かさには換えられません!!  ストッキングやもっと薄手のものもあって、足袋のサイズを気にせずに履けますが、暖かさがイマイチに感じてしまいます。礼装のときなどはそちらを選びますが、普段は断然、足袋下ハイソックス!  またもっとカジュアルなスタイルのときには、厚手の足袋ハイソックスを愛用しています。足袋型の靴下より厚手でヒザ下まであったか!   厚手だと足の形も出づらいので、最近はこの上に足袋カバーを履いてしまい、足袋を履いているような顔をすることもしばしばです(笑)。  ハイソックス型のよいところは、トイレに入る時に影響しないという事です。 防寒対策でスパッツやトレンカなどを履くと、よっぽどローライズでないかぎり帯の下にもぐってしまいますから、上げ下ろしが大変。モゾモゾアクションが着崩れにも繋がってしまいます。  それからもし出先でめちゃめちゃ暖かかったりしたら最悪脱ぐ事も可能だということ。  しかし、ひらり‥‥と着物の裾がはためいたり、ふとした拍子に見える足袋から覗く白い足首からふくらはぎ‥‥‥。とても色っぽいですよね。着物のお色気ポイントでもあります! まあ、そこは暖かさとどっちをとるかというご自身の選択で(笑)  足袋からはみ出ないタイプのインナーもありますし、足袋自体が暖か素材(別珍やフリースなど)もあります。  ものすご~く寒い日にずっと外、みたいな時は奥の手で足裏用のホッカイロを貼ったりもします。でも、実はあれ、つま先に貼るものなんですが足袋はつま先が割れているので指が暖まらないのですよねー。末端のつま先から冷えてきますから、足袋用に先が割れているホッカイロがあったらいいのにと思ったりします(ニッチすぎ?)。  洋服の人はファーのついたロングブーツとかなのに、なぜ着物は足袋1枚でふきっさらしなのか、かなり不利(不利っていうのか)ですよね。と思っていたら最近はスッポリ草履をつつむファーのカバーもあるとか? いろいろ考えますねー! だったら最初からブーツでもいいような気もしてきます。  思考グルグルしつつ、まだまだ考える余地があるかも? な冬の着物の足元事情でした。

冬に楽しみたい☆ウールの普段着物の巻

星わにこ
2016/12/07 00:00
 寒くなってきましたね。セーターが恋しい季節です。冬になると着たくなる着物、それはウール。  ウールの着物といえばアラフィフ以上には懐かしいものではないでしょうか。単衣仕立てで、家でお手入れできて、暖かい。冬の普段着にピッタリな着物です。少しチクチクする肌触りだったり、重かったりするものも多いですが、タートルネックとスパッツを着た上に羽織って半幅を結べば、全身暖かくて普段着に最高。コートを羽織ればおでかけも平気だし、もちろんキチンと襦袢の上に着ればカジュアルな外出着にもなります。  正絹の着物に比べてしまうと、ちょっとゴワゴワした感じが好きになれず、ずっと袖を通さないでいましたが、先日友達がちょっとサイケなウールの着物を上手く着こなしていて、それがとっても可愛くて、またちょっと着てみたくなりました。  絣柄のものなんかは「ザ☆昭和」になりがちですが、これも若い人が上手くコーデすれば可愛くなっちゃうのかも? なにより自分でお手入れできるのが魅力ですよね。  なかなか売っていませんが、昔は普段着として流行ったものなので、おばあちゃんやお母さんの箪笥に1枚くらいしまってある可能性が高いもの。また、リサイクルショップなどで激安で手に入れられる可能性も高いです。  おふるやリサイクルものはサイズが小さくても普段着ならご愛嬌。むしろ裄が短いほうが家事をしたりするのには好都合だったりします。対丈でも無問題ですし、はだけるのが気になるなら短めに着付けて前掛けとかしてもカワイイですよ~。  ひとつだけ、中古を手に入れる場合に気をつけたいのが「虫食い」。ウールだけに、虫食いの穴があいちゃっていることがよくあるのです。私も昔、お気に入りのウールの着物に穴があいていたのを発見したときはショックでした~! 結構「えっ」というところにあるので、よく見てください。  ですので保管のポイントとしては、防虫剤を入れて、必ず絹の着物とは別にしておくこと。ウールは虫がつきやすいので、本来虫がつきにくい正絹の着物も、もらい被害にあいやすいのです。モスリンもウールの一種ですので、モス襦袢やモス腰紐なども別に保管がおすすめです。  よく、浴衣を着て着物の所作を身に付けようといいますが、冬はウールの着物で過ごすのもいいですよ。着物姿で生活すると、どうしたらどこがはだけるとかどこが着崩れるとか、NGな動作もわかりますし、着崩れてしまったらどこをひっぱればなおるかなんてことも身に付きます。  着物は楽に着て、着崩れたら直せばいいのです。気軽な普段着からトライしてみましょう\(^O^)/   ちょっとウールがマイブームなわにこでした。

2016ドレス風☆クリスマス妄想コーデの巻

星わにこ
2016/11/23 00:00
 本当に日が短くなってきましたね。ぽちぽちと街でクリスマスツリーを見かけるようになりました。もうすぐ12月。いよいよ1年も終盤! 本当に時が過ぎるのが早くてびっくりします。  今年も懲りずにクリスマスコーデを考えてみました。12月に入ったらもうクリスマス柄でイケちゃいますから、季節のお花よりも意外と長い期間、しかも天気なども気にせず確実に使える柄ですし、話題にもなりますし、持っていてもソンはない柄のひとつかも。  クリスマスシーズンのおでかけが多い人は、クリスマスコーデをいくつか妄想、いえ用意しておくといいかもしれません。  ちなみにわにこのここ数年のクリスマス妄想コーデは‥‥ 2013年 リボン柄の帯に雪の結晶の米沢紬 2014年 真っ白なクリスマス柄の帯に江戸小紋の霰模様 2015年 ニット柄の帯にほっこり結城紬  でした。  着物や帯のクリスマス柄はハードルが高かったら、帯留や半衿、帯揚などでクリスマス感を出してみては。帯留は、最近は「えっ!」というくらい大きいものが流行しているみたいですよ。ブローチを代用してもいいですね。  またちょっとハンドメイドが得意な方ならチャレンジしやすいアイテムなので、手作りもいいですね。帯留金具は手芸店やアクセサリーパーツ屋さんに売っています。帯留以外にも帯飾りやヘアアクセなど小物の手作りはハマりますよ~。  でも、やっぱり毎年クリスマスにはザ!クリスマスな帯が欲しいな~と思い続けてはやン年。そんなわけで今年のクリスマス妄想コーデはクリスマス帯とクリスマスカラーの色無地をあわせて、ドレス風にはじけてみました! http://bit.ly/2gD9fbb  冬の街に負けない、華やかなグリーンの色無地に、思いっきりクリスマスな帯。半衿は黒にラインストーンがキラキラ輝くパーティ仕様。帯揚帯締めは赤で、着物とあわせてクリスマスカラーに。別名クリスマスツリーコーデ(笑)。ドレスに負けない華やかさ!  帯飾りをつけたり、髪飾りをつけたり、もっとキラキラ度をアップさせると気分も盛り上がりますね。このコーデだったらヘッドドレスやミニハットをつけたり手袋をしたりしても可愛いかも! 襦袢の袖や裾にレースを足したり、いっそブーツやヒールでドレス風に着てもいいですよね。バッグは絶対クラッチバック。着物にはちょっとレトロな小物がしっくりきます。  クリスマスという時点で日本の伝統が‥‥とかもう関係ないですから、思いっきり自由におしゃれに、着物で楽しみましょう!

舞台「祇園の姉妹」明治座・マダム観劇マニュアル!?の巻

星わにこ
2016/11/16 00:00
 着物でおでかけする先といえば、王道は食事や観劇。着物で観劇といえば歌舞伎や能などの伝統芸能を思い浮かべるかもしれませんが、外せないのが「ザ☆商業演劇」。商業演劇とは、いわゆる東宝や松竹の興行で、座長公演と呼ばれるようなもの。大抵は二幕、三幕の4時間近くの長丁場で、休憩時間に食事をしたりしてゆったりとした時間を楽しみます。全部お芝居なこともあれば、歌手の座長公演であれば後半歌謡ショーだったりもします。  とにかく、劇場に入ったら仕事・家事など現実を忘れて頭をからっぽにし、芸達者な皆様のお約束バリバリの間違いない演技に、涙を流したり笑ったりすればよし。わかりやすく、カタルシスのある演目が多いですから、難しいことを考える必要もありません。  好き嫌いは分かれるかもしれませんが、私はこれが結構好き!! 特に時代劇や昭和初期などの時代物は、主に男女共に着物姿で(アタリマエですが)、着物スキーにはとってもとっても楽しいのです  今回は商業演劇の殿堂、明治座に「祇園の姉妹」というお芝居を、お友達6人で観にいってきました。着物を着るのが楽しくなる季節‥‥。華やかにお洒落して集まりましょう! ということで、訪問着や華やかな小紋のマダムが集結いたしました! 私も大好きな房がいっぱいついてる琵琶の付け下げに袋帯、パールの帯留と指輪という盛装で! いやあ~やっぱり晴れ着はいいですね。気分も晴れますっ(笑)。  舞台は昭和初期の京都・祇園。古風な姉・梅吉(檀れい)と、勘定高い妹のおもちゃ(剛力彩芽)という芸妓の姉妹のところへ、かつて姉の旦那であった古沢(松平健)の木綿問屋が倒産したという知らせが。そしてその古沢がふらりと現れ、姉妹の家に居候することに‥‥。  というオハナシなんですが、主演の二人の美しい&可愛いこと。芸妓の引き着姿も二度、普通の着物も何度も衣裳替えあり。置屋の女たちや、木綿問屋の本妻(山本陽子)に妹(大河内奈々子)らのそれぞれの役柄にあった衣裳も見所。舞妓はんや祇園の街の人々、風俗もうまく散りばめられています。  昭和11年という設定(「細雪」とほぼ同じ時代ですね)なので、長羽織姿もちらほら。特に本妻は紋付の黒羽織でビシッと決めて梅吉のところにやってきます。  ひたすらに古沢を慕う梅吉とは対照的に、男を手玉にとろうとする妹、おもちゃのおきゃんな可愛さと口先八丁にハラハラしたり。そしてダメ男のはずの古沢が憎めなかったり、その出戻りの妹(大河内奈々子)と元番頭(葛山信吾)の恋の行方にやきもきしたり。  世間の片隅で身を寄せ合う古沢と梅吉が「人生もほどいて洗って‥‥洗いはりでけたらええのに」というセリフには、やられました~! なんかもう汚れてヨレヨレになって、なにもかも最初からさっぱりとやり直ししたくなること、ありますよねっ。あれっ、ないですか(笑)  そんなこんなのうちに第一幕1時間25分終了。30分の休憩が入ります。お弁当を予約して席で食べる事もできますが、今回は食堂を予約してみました!  チケットと同じように、お弁当や食堂も予め予約ができちゃうのです。予約すると、甘味のオマケがあるので事前に予約をして支払いを済ませておき、さっと移動して、皆であれはよかったわね、あそこはどうよ、などと演目の話に花を咲かせながら綺麗な松花堂弁当のお食事。お茶も飲み放題でのんびりいだだけます。(そんな名前で予約するなというツッコミはアリで。人生是ネタでございます。予約チケットみせたらこちらです、とすぐ案内してもらえました(笑))。  食べ終わったら席に戻るとちょうどよい時間になります。そしてまた、昭和初期の祇園に心は飛んで‥‥‥。後半1時間25分もあっという間でした。  かつて映画になった作品で、その結末がちょっとアレ(アレって)だったのでどうかな~と思っていましたが、さすがは明治座の舞台。ままならぬ中にもほんわかと心に火の灯る、後味のよい終わり方になっておりました。  カーテンコールでは役者さんたちによるちょっとした小芝居も見られたり(笑)。芸達者な役者さんたちに、ひたすら拍手!!のワタクシたちでした。  混み合うエスカレーターは避けて階段で降りれば出口はすぐ。劇場横の大看板の前で記念撮影がお約束です(^^)。さすがマイキモトモ。ポーズもお見事!(笑)。ちなみにこういった集合写真の場合、レンズのゆがみで端っこのほうが膨らんで見えるので、真ん中で映った方がオトクです(?)  いやあ、それにしてもですね、4時間近く食事もとりつつ、スマホの電源も切って楽しむお芝居。映画だって2時間ですから、これはホントに贅沢ですよね~。  周りを見ると、観客の年齢層の高いこと!! 年齢を重ねても、これだけの時間お芝居を見る体力と財力。見習いたいものです。そして、アラフィフの私達などその皆様に比べれば、ピチピチの剛力彩芽ちゃんみたいなもの(あ、嘘です、すみませんすみません)。「あらお着物いいわねえ」「皆素敵ねえ」なんて袖を触られながら(笑)お褒めに預かる事もしばしばです。お世辞だって褒められて悪い気はしませんよね~(笑)。この鷹揚な感じは商業演劇の客席の特徴かも。  「祇園の姉妹」、着物好きさんの観劇におすすめです! 27日まで上演中ですよ~。  さて、着物好きさんの観劇におすすめといえば! あの! 名作舞台「細雪」、来年春の上演が決定しました。今度は次女だった賀来千香子さんが長女に、三女だった水野真紀さんが次女にスライド。三女、四女はタカラジェンヌの紫吹淳さん、壮一帆さんということで、新しい細雪になりそう。  またオーディションで一般の方が舞台に立つチャンスもあるみたいですよ!   もう二年も前になりますが、私も前回、参加させていただいたのは本当によい想い出になっております。今でも夢みたい~(笑) わにこ「細雪」オーディションに挑戦!の巻 わにこの女優体験記★「細雪」エキストラに出演しちゃいましたの巻  着物で商業演劇。もしまだ未体験でしたら、オススメいたします! マダムのお楽しみですわよ~(笑)。

100均のロング温泉タオルで簡単ウエスト補整の巻

星わにこ
2016/11/09 00:00
 皆様補整はどうされていますか? 体を筒型に整えると着物が綺麗にラクに着られますし、体型カバーにもなります。細い人は細いなりに、そうでない人もそれなりに(^^;)。私は1ミリでも痩せて見えたいので以前は補整なんて!と思っていましたが、和装ブラをして適宜補整を入れて体を筒型に整えたほうがスッキリとみえるんだと納得してからは、結構しっかり補整を入れるようにしています。  特にウエスト部分の補整は重要だと感じています。基本は補整パッドを使っていますが、涼しくラクに、気楽に着たいときにはタオル補整をしています。お腹にお肉はたっぷりあるので(涙)そんなに必要はないのですが、ラインが整うだけでなく汗とりにもなるし、帯との間のクッションにもなって体が楽なので浴衣のときもこの補整だけは欠かせません。  ウエストのタオル補整というと、いろいろなやり方があると思います。20代のころ、着付けを最初に習った時に作ったのが、タオルを三つ折りにして、端を三角形に折ってひもを縫い付けたもの。ヒップのところにもう一枚タオルをはさんで装着していました。  あとは、タオルを巻いて、その上から腰紐で止めたり。さらしの補整もやりました。今は、中にタオルを入れてボリュームを調整できるたかはしきもの工房の腰スッキリパッドに落ち着いています。  が、タオルだけで補整するときに、とても便利なものを発見! 100円ショップで見つけた「職人」というロングタイプの温泉タオルです。これが通常70~80センチのところ、100センチあるもの。その名の通り、職人さんが頭にタオルを巻く時に余裕をもって縛れるというもの。  これだと、ヒモをつけたり、タオルを巻いて上から腰紐でとめたりしなくても、ウエストにまいたら端をちょっとはさみこめば止まるのでラクに補整できます。いままでのタオルだと寸足らず(爆)だったワタシもこれなら大丈夫!  やり方は簡単! タオルを二ツ折もしくは三ツ折にしたら、ヒップ上の窪みにハンドタオルやタオルを当てて抑え、前に回して、タオルの端を折り上げて上側にはさみ込むだけ。  タオルは分厚いよいタオルだと私の場合モコモコしすぎてしまう(爆)し、洗ってすぐ乾く薄いタオルのほうが使いやすいので「欲しいものがあった!」と、売場で見つけたときにはコーフンしてしまいました(笑)。  だって紐とか縫い付けるのは面倒くさいし、乾かしたりするのにもそのままのほうがいいですよね。買ってきて、さっそくウエストに巻いて、折り込んでピッ!と止まったときの満足感。これはいい! 後にハンドタオルをはさめば、ヒップ上の補整もできました。  そんなにがっちり止まるわけではありませんが、上から襦袢や着物を着てしまうので、それまでずれなければいいわけで。紐の結び目も1つでも少ない方がラクチンですし、結ぶという動作が挟むだけに変わっただけでも時短です(鼻息)。  プチプライスでちょっと便利なものが見つかると嬉しいですよね。ほんのちょっと長いだけなのに‥‥使えるヤツ。もしウエスト補整のタオルがちょっと短いなと思っていらっしゃったら、試してみてください!"\

スマホアプリで着物雑誌の表紙になろう☆の巻

星わにこ
2016/11/03 00:00
 このところ、びっくりするほど急に寒くなって、あわてて羽織やストールを出してきたわにこです。俄然、着物のオンシーズンになってきましたね!  さてさて最近、Facebookなどで流行っているのが、雑誌の表紙風に写真を加工できるスマホアプリ。いろんな雑誌のものが出ていますが、11月15日の着物の日にむけて、その名も「きものブック表紙アプリ」。プレジデント社「七緒」、世界文化社「きものサロン」、ハースト婦人画報社「美しいキモノ」の表紙になれちゃうアプリです。  早速FB&キモトモの皆さんが、素敵な着物姿で雑誌の表紙を飾っていました! こういう顔ハメ看板系のなりきりお遊びが大好物な私ももちろんチャレンジ☆ 合成だけあって、パネル前で撮るよりもよりホンモノ感が高いです。  そして、1冊の雑誌につき、文字の色違い、配置違いや特集名違いなど4パターン用意されているので、着物の雰囲気にあわせたり、色とコーデすることも可能。これはハマります~(笑)。京都織物卸商業組合が、着物の日PRのために作成したのだとか。  それぞれの雑誌の表紙は「それっぽい」写真を選ぶとなんちゃって度アップ。 「美しいキモノ」はひたすら女優気分でニッコリ!! 「きものサロン」はドラマチックに! 「七緒」はふんわりほっこり、目線を外して笑わない(笑)背景に雰囲気があるものを‥‥。などなど、それぞれなりきりで撮ってみても楽しそうですよね~!  手持ちの写真で遊んでみました。全然上記の特徴とは違いますが‥‥(爆)  大変失礼いたしました。  さてそもそも「着物の日」ってなんだろう? と思いましたら、七五三のお祝いの日にかけて、家族みんなで着物で外出してほしいと昭和41年に全日本きもの振興会が制定した日なのだとか。いまいち浸透していない気もしますが(失礼な)、語呂合わせで5月29日の呉服の日よりは、着物でおでかけには、よい気候かもしれませんね。  あ、普通の(?)雑誌の表紙アプリのほうも、結構はまります(笑)。なんでもない写真が面白く見えたりして楽しめますよ!

帯締をベンジンで洗ってみた。の巻

星わにこ
2016/10/26 00:00
そろそろ袷だけで勝負できるかな、と、週末に箪笥の中身を入れ替えたわにこです。小物も、夏・単衣用を仕舞い、袷用を手に取りやすいところに入れ替えました。  ふと、帯締がくすんでいるような気がして、ベンジンクリーニングにチャレンジすることにしました。広口のガラスびんなどに帯締や帯揚を入れ、そこにひたるくらいベンジンを入れてシェイクする、というものです。  昔、母がシルクのスカーフやネクタイをシャカシャカしてた記憶があります。やり方は知っていたのですが、今回はじめてチャレンジしてみることに。  自宅にあったベンジンが、気がついたら揮発してしまっていた(ちゃんと中蓋がしまってなかったのね‥‥爆)ので薬局まで買いに行きました。染み抜き用のものは洗濯用洗剤コーナーの片隅に置かれていたりします。  ベンジンはいろんなメーカーから出ていて、エリモト、リグロインという名前で売られているものもあり、着物のお手入れ用にはそれらをおすすめされることが多いです。お値段も結構まちまちです。  ベンジンは揮発性が高く、引火もしますので換気のよいところで作業します。今回はシミ抜きや衿汚れ落とし等よりも量を使うので、ベランダでトライ!  まず帯締をビンに入れ、ドボドボッと帯締が浸るくらいにベンジンを入れます。そしてシャカシャカシャカ!としばらくシェイクして、取り出します。このとき、房の部分はギュっと絞ります。素手だとちょっと爪が白くなったので、絞るときには、炊事用の手袋などをするとよいと思います。  房を整えて陰干しすると、ベンジンが揮発して気持ちよい程早く乾きます。  ビフォーアフターは、というと、古いシミやヤケなどはおちないのですが、手あかが落ちてスッキリ、という感じです。ビフォーアフターを‥‥と思って写真に撮ったのですが、いまいち違いがわからない(爆)という程度です。帯締めの色などにもよると思いますが‥‥。  これではコラムにならないゾ? というわけで、帯締の半分だけベンジンに浸けて振って洗ってみることに。こうすれば比較しやすいはず!  そして‥‥‥2本やってみた結果‥‥‥。たしかに、言われてみれば、しない(上)より、シェイクしたほう(下)がキレイになってる‥‥気がする‥‥。が、いかがでしょうか?  生成りのほうは、結構スッキリしていますよね。濃紺のほうも、白ちゃけた、というか色あせたかんじがなくなって、ツヤが戻ったかんじがします。  わかりやすいように、画像を調整してみてこれくらいなので、肉眼でパっとみて劇的に「すげえええ!! キレイになったぁぁ!!」という程ではない‥‥かな?(歯切れが悪いよw) でも確かに、乾いたあとは少しツヤが戻ってこざっぱりします。  帯締は、もともとクリーニングやお手入れに出したりするものではありませんし、このお手入れは必須ではありませんが、油系の汚れをつけてしまったときなどは強い味方になってくれるはず(大体あとになってからしか気付かなかったりして手遅れな場合が多いんですが‥‥涙)。  リサイクルなどで手に入れた古いものも、一度シャカシャカしてから使えば、さっぱり気持ちよく使えますよね。希に色落ちしたりするものもありますので、まとめてやるより1本1本やったほうがよいと思います。また、ジップロック系の袋類にいれて揉むとよいという情報もありますが、ものによっては袋が溶けてしまう場合もありますので、ガラスびんをおすすめします。  帯揚も同様に、ビンに入れてシャカシャカすれば、さっぱりします。ただし、落ちるのはドライクリーニングと同様、油系の汚れのみ。水溶性、汗などの汚れは落ちませんのでご注意ください。また、金糸・銀糸の使ってあるものも変色の原因となりますのでこの方法は使えません。大切なものは専門家にご相談くださいね。  洗った後、ビンに残ったベンジンには汚れが溶け出していますので、もったいないからと元の容器に戻したりはしないでくださいね。とっておく場合は、しっかり蓋をしてビンごとジップロックに2重に入れるなどしておいてください。ビンのまま置いておくと、専用容器ではないので揮発してしまいます。いずれにしても火気厳禁ですので、取扱いには注意してください。  こういうお手入れは自己責任ですが、知っておいてソンはないはず。小物も時々は、手入れすると気持ちもスッキリしますよ(^^)。"

ハロウィン・コーデは色で決めよう☆の巻

星わにこ
2016/10/19 00:00
 朝は寒いなと思っても、日中結構気温があがるのでコーデに迷う今日このごろ‥‥とはいえさすがに袷でも耐えられるようになってきた東京です。  街はすっかりハロウィン一色。カボチャの限定パッケージお菓子が気になります(お菓子か)。大体一周して、限定ものよりは定番もののほうがやっぱり美味しいよね、ということにはなるんですが、やっぱり買ってしまうんですよね‥‥。何故人は限定に弱いのでしょうか。  着物も、定番以外にやはり季節ものでも楽しみたいですよね! ハロウィンコーデはそのものズバリ!なアイテム(ジャックオランタンやオバケ、黒猫の帯とか着物とか‥‥)はハードルが高いので、小物と色あわせでハロウィンっぽく見せるのもひとつアリかと思います。  色。黒、オレンジ、赤、紫‥‥このあたりを逃げ場なくみっちり組み合わせていくと雰囲気がでます。  というわけで今年のハロウィンコーデは、あえて色だけで攻めてみました。  http://bit.ly/2e4gIwQ  どれも特にハロウィンがモチーフなわけではありませんが、全体的にハロウィンなイメージ。  もちろん半衿や帯揚、帯留などにチラリ、ハロウィンイメージのアイコンをつければますます気分が盛り上がる事間違いなし。  あとは魔女帽子を被ったら、立派なハロウィンコーデの出来上がりです。私もこーんな感じで楽しんでみましたヨ! 着物も帯もハロウィンじゃなくても、魔女帽子だけでもいいような気もしてきましたが(笑)、要は楽しんだモン勝ちってことで(どうでもいいけど嬉しそうですね、ワタシ……(汗))。  ちなみにハロウィン、ここ10年くらいですっかり秋の行事として定着してきた感があります。昭和生まれのワタシの子どものころはなかったような。もともとは古代ケルト人の収穫祭で悪霊を追い払う、という行事だったそうですが、アメリカの民間行事として定着、それが日本でも定着、という流れのようです。クリスマスなどと違って特に特定の宗教の行事ではないというのが、なんだか意外でした。  またハロウィンの時期は日本のお盆のようなもので、亡くなった人が帰って来ると信じられており、同時に魔物もやってくるため、魔女やお化けなど怖いものに仮装することで魔除けになると考えられました。だから、皆コワ~イものに仮装するんですね。  私にとってハロウィンは、子どもと一緒に楽しめるイベントのひとつ、ぐらいに思っていたのですが、そう思うと今年は仮装に気合いが入りそうです(コスプレ好きなだけ?)。  着物だから、いや着物だからこそ楽しめるお洒落もいろいろ。季節を取り入れるのは、着物のお洒落の醍醐味。いろんな行事を楽しんじゃいましょう!

キモノEXPO行ってきました!着物でイベントへGOの巻

星わにこ
2016/10/13 00:00
 急に冷え込んで、いきなり秋が深くなったようなこの数日。袷でおでかけしたくなって10月12日から開催されている「キモノEXPO」初日に行ってきました!   着物、帯から草履や小物まで、一気に見られます。いつもいち利モールのネットウインドウショッピングでコレどうかな~と思っている実物が見られるチャンスでもあり。  会場につくと、来場記念のオリジナル腰紐がもらえました。可愛くて、モスリンで使いやすそうです。なにげにウレシイ。  今回のお目当ては大人気の「体験講座」。いつも参加してみたいな~と思っていた体験講座や茶話会が会場で同時開催されているのです~(要予約)。今回は、「刺し子刺繍帯留」のワークショップに参加しました。  ワークショップの時間が来るまで、ブースを拝見。職人さん、作家さんから直接お話が聞けるのは勉強になります。きものクリニックもあるので、お手入れなども相談できます。   1)入口で~す。この看板が目印。 2)いち利モールの「ミヤコレ」いろいろ、実物が見られます 3)もうクリスマス~(><)可愛い! 年々帯留が巨大化している気がするのは私だけでしょうか。 4)帯の「扇や」さんは、帯専門。オリジナルの帯のほかに、羽織や着物、スカーフなどからのリメイク帯も請負ってくださるそう。着物1枚で名古屋帯2本、もしくは名古屋帯と半幅帯など2本の帯ができるそうなので(羽織からは1本)お母様の着物を娘二人で分ける、な~んてこともできそうですね。催事中は特別価格だそうです。 5)草履の「岩佐」さんの刺繍の猫さん鼻緒、可愛すぎる!! 6)靴底に使うゴムを草履に採用、砂利道でもラクに歩けるオリジナルの台に、職人さんがその場ですげてくれます。台と鼻緒を選んで当日お持ち帰りできるのは嬉しい。  お話を聞きながら(物欲と闘いながらw)の時間はあっという間。ワークショップの開始時間にテーブルに。「つまみ細工」や「水引帯留」のコーナーもあり、参加の皆さんの熱気がスゴイです。  わたしは「刺し子刺繍帯留」にチャレンジ! 最初に土台の布の色と糸の色を決めるのですが、これが悩むんですわ~~~~~~~~(><)  見本を見ながら、参加の皆さんと「これもいいですね」「こっちも」な~んて言っていると、全然決まりません(笑)  結局藤色に白という大好きな色のとりあわせに決定。えっと、これならあまり糸がはっきり見えない(アラが目立たない(爆))と思った……とかいう理由ではないですよ? ゴホンゴホン。でもまた、他の方が選ばれた色を見て「それもいいな~」なんて、羨ましくなったり(笑)。  先生に刺し方をデモンストレーションしていただき、早速自分で。ちょっと「離せばわかるお年頃」になってきたローガンズなワタシには、布目を数えながら刺すというのが思ったより大変(^^;)。途中解いてやりなおしたりしながら、タテヨコ&ナナメと刺していき「花十字」という模様が完成しました。  糸をつい強くひっぱってしまい、お手本のようにふんわりと作ることができませんでした。簡単なようで難しい~(><)  刺し終わったらわたを詰めて帯留の台に貼って、帯留に。遠目でみれば、なかなかのできばえ(?)満足! 所要時間は1時間半~2時間程度でした。始まると皆さん無言でひたすらちくちく。無心に針を刺していると、時間もあっという間。途中琴の生演奏もあり、素敵な音色に耳を傾けながら針を動かしていると、いろんなことも忘れて、集中できてとてもよい時間が過ごせました。その上、帯留も持って帰れて大満足!  一人で行っても、参加の皆さんお着物好きの方ばかりですから、話も弾んであっという間に時間が過ぎて行きます。  体験講座も茶話会もとても人気があり満席が多いようですが、当日でも定員に空きがある場合は参加できるそうです。予約優先だそうなので、興味がある講座があったらお問い合わせしてみてくださいね!  目の保養もたーくさんさせていただき、帰途につきました。キモノEXPOは東京・有楽町交通会館での開催は15日(土)まで、そのあとは銀座いち利さんにて2日間。また10月19日(水)から23日(日)は大阪御堂筋ホール心斎橋で開催されます。  着物でおでかけというと、どこにいこうか‥‥と悩む方が多いかもしれませんが、こういうイベントに行くのも一つの選択肢。張り切ってお洒落していくと褒めてもらえるし(笑)、身につけているものについて、詳しい人にアドバイスをもらえたりすることもあるので、きものイベントに着物で行くのはオススメですよ!  着物が見たいからと、いきなり呉服屋さんに入るのは相当覚悟がいりますが、こういうイベントだと気軽に、たくさんの商品を見る事ができるので私は好きです。  この日は、久しぶりに袷のやわらかものを着たくなって、バーガンディの付け下げに房の帯で。帯揚は夏に生藍で染めたものです。やっぱりどっしりと重いものを着ると、テンションあがります~!! お洒落しておでかけって楽しい!  秋はEXPOの他にもきものサローネ後半戦などなどきものイベント目白押し。好みのイベントにぜひ着物でおでかけしてみてはいかがでしょうか。