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おはしょりナナメをまっすぐにする方法★の巻

星わにこ
2023/03/29 00:00
着付けについて考えるシリーズ(シリーズだったの?)、今回はおはしょりに注目してみました。 よくおはしょりは指1本分、などと言われます。だいたい7センチ前後ですが、背の低い人は控えめに、高い人はもう少しあってもバランスがとれると思います。 このおはしょりですが、裾つぼまりに着付けをする(上前の端を上げる)と、左側が長くなり、ナナメになります。これは構造上いたしかたないこと。 昭和時代のきもの本などを見ていると、ナナメでも当然ですよね!という感じですが、平成以降は床と平行に、まっすぐおはしょりを仕上げるようになっています。ナナメが変だな、と思うのは、着付け教室でもそう習うし、雑誌などでもまっすぐだから。 でも、このおはしょりをまっすぐにしようと思うとちょっと手直しをしなければなりません。 いくつか解決方法はあって、まず帯を結ぶ前にまっすぐに整えて伊達締めや胸紐で押さえてしまうやり方。 これは他装でよく行う方法。綺麗におはしょりを整えてから帯を結ぶので綺麗に仕上がります。でも、この方法の欠点は、着崩れて衿がゆるんだりした場合、おはしょりをひっぱって直す、ということが難しいこと。 胸下の紐が苦手ではない人はこれでもいいと思いますが、私は苦しくなってしまうので、この方法が苦手です。崩れないように胸紐や伊達締めをきつく結ぶと体がしんどいですから、着崩れても引いて直せるようにしておいたほうが楽です。 また、腰紐自体を左上がりにナナメに結んでおはしょりをまっすぐに見せるやり方もあります。これは体に紐がナナメにあたるので、体が歪む原因にも。 じゃあ一体どうしたらいいの?ということですが、帯を結び終わってから、おはしょりを帯につっこんでまっすぐに整える方法を採用しています。 見えるところ、おはしょりの長い部分をぐっと帯の中に押し込んだら、両手の4本指を下から差し込んで脇に扱いて真っ直ぐにします。このときちょっとお腹をひっこめるとなおよし。 着付けヘラを持っている方は使うとよりすっきりと扱くことができます。 これで胸元が緩んだりしたら、一度おはしょりを引っ張り出して下まで引き、緩みを直して、また帯につっこめばOK。 つっこんだだけでも、よほど帯が緩かったりしなければ、落ちてきたりすることはありません。 胸紐で調整する派の方も、よかったら一度試して見てください。楽ちんですよ! 次回はもうちょっとおはしょりについて考えたいと思います。「おはしょりを一重にするには」編、お楽しみに!

「お太鼓止め」は短い帯の救世主!の巻

星わにこ
2023/03/22 00:00
まだ三月半ばなのに東京ではもう桜が満開に近い状態で、あまりの早い春にあわあわ。年度末で追いまくられているうちに春が終わってしまうのでは? とドキドキしております。 でも、キモノオタクは通常運転。また日々着付けのことなど考えているのですが、最近は「お太鼓結び」を最速で結ぶにはというのを試していて、ずっと仮紐を使って結んでいたところをきものクリップを使うということをしてみたら、かなり時間短縮になりました。 結ばない代わりに、仮紐で押さえるところをクリップで止めるのですが、ゆるまないし、小さめのクリップならつけっぱなしでもOK。むしろ外さないほうが手間もない。ということでいいぞ!と思ったのですが、やっぱり時々クリップの形がぽこっと出そうで気になる時も‥‥。 そこで銀座いち利の女将さんの動画を見て、「お太鼓止め」を使えばいいのでは!と思い、使ってみたらめっちゃよかった! 平らでしっかりと止まり、つけていても違和感ゼロです。 関連動画:【便利グッズ】使ってみたシリーズ お太鼓止め編 あと、最近更なる胴回りの成長を遂げてしまった私‥‥(悲報)。先日、喪服を出してみたらあれっ!入らない!? なんか、しまっておいたら縮んじゃったのかな‥‥よくあることだって友達に聞いたな‥‥そうそう、帯もしまっておくと短くなっちゃうって聞いたことがあるな‥‥という現実逃避はおいておて(爆) 帯の長さが足りないためにお太鼓の返しが不十分で、このままではお太鼓が落ちてしまう危険が‥‥という時、このお太鼓止めがいい仕事をしてくれるのです。 まずは、結ばずにお太鼓止めで帯を止めることで、帯の長さが稼げること。 そして、さらに返しが短くてお太鼓が落ちそう!というときには、短い返しの部分(「て」で隠れるところ)にお太鼓止めを差し込むだけ。「て」を差し込む前にクリップをしてくださいね。 返しをクリップで止める場合は2ついるので、3つ必要です。 今までそんな時のピンチ案は「隠し仮紐」一択だったのですが、新たな裏技発見です。 関連記事:短い帯は隠し仮紐で固定できるぞ。の巻 実はこの返しを止めるのは、お太鼓止めを使う前に文房具のダブルクリップでもやったことがあります(爆)。ただ、挟むのにちょっと力がいるし、うしろに手をまわしてするのでちょっとがんばらないとだめ、また帯が傷つくかも?という場合はやめた方がいいかも。 お太鼓止めは差し込むだけでOKなので、比較的楽です。前結びの方だともっと楽に対処できると思います。 なんという‥‥なんというチームふくよかの強い味方‥‥。(チームふくよかでは、「裏技に頼らず痩せろよ」というつっこみは受け付けておりませんので悪しからず‥‥) 他にも、半幅結びの結び目を固定したり、帯が緩まないようさまざまな使い方ができるお太鼓止め。 お値段もリーズナブルなので嬉しいですね。もし、帯が箪笥にしまっていたら縮んじゃった!(縮まない)&お太鼓止め裏技やったことないわ、という方がいらしたらぜひ試してみてくださいね!チャオ!

袴のリボンに水引でワンポイントチャームの巻

星わにこ
2023/03/15 00:00
卒業式シーズンですね。コロナ禍でいろいろな式典も我慢してきたお子さんたちが、晴れ晴れと卒業式に臨めるのは本当によかったな~と思います。 2年前に成人式が中止になってしまったお嬢さんの記念写真の撮影をさせていただいたのですが、今年は卒業式。同じ振袖に袴をあわせて着付けをさせていただきました。とてもとても嬉しかったー! いまや振袖に袴をあわせるコーディネートもすっかり見慣れてきたように思います。お袖が長いと華やかでいいですよね~。 お母様は、拙著『その着物、どうする? 好きだから知っておきたい保管・メンテ・処分の方法』で、着物の収納・お片付けを監修してくれたさかもとりえさん。着物の準備も完璧でした! お祖母様が用意してお母様が来た振袖を受け継いで、キラキラの笑顔で卒業式に向かう姿を見て、涙~~~!! 佳き日の門出、本当におめでとうございます!! 「成長」を祝う縁起の良い蝶が舞う振袖に蝶の刺繍の袴姿が、とても素敵でした。 水引の髪飾りをつけていらしたので、袴のリボンに水引の飾りを添えさせてもらいました。リボンだけでも可愛いのですが、コサージュやワンポイントの飾りをつけても可愛いですよね! リボンの変形結びもいいし、シンプルな乙女結びもやはりスタンダードでよき‥‥。 本人の個性や学校の雰囲気にもよるとは思いますが、それぞれのスタイルで 袴は、後ろの帯をちょっと大きめに結ぶとバッスルドレス(※)みたいでいいですよね。ふわりと膨らむと、本当に可愛らしいし、着ている本人もテンションあがるんですよね~。 この時期、卒業式に出る先生のふりをして袴で出かける(コスプレ?)なんてこともしたことがありますが、実に楽しい。あと、とってもとっても楽ちんなんですよね。もっと普段に袴を履いたらいいのに。 なーんて思いながら、晴れの門出のお祝いの着付けをさせてもらえるってなんて幸せなんだろうと思う、春の日でした。 ※19世紀ヨーロッパで流行した腰あてをしてふわりと後を盛り上げるスタイルのドレス
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二色のふき・十二単の五衣のような振袖の巻

星わにこ
2023/03/08 00:00
どうも、振袖が好きすぎて困るわにこです。また振袖の話題で失礼します。 私が着付けを担当しているスタジオでは、成人式の記念撮影もしています。レンタルも多いですが、お持ち込みのお振袖での撮影もあります。お嬢様用にあつらえられたものもあれば、ママ振もあります。 先日、お母様が20歳のときに着た振袖のお持ち込みがあったのですが、初めて見るお仕立てでした。 袖口と裾のふきと、袖の振りが赤と緑の二重の二色になっていて、辛子色の比翼がついています。さらに振りの部分から見える襦袢が裏表違う色(辛子色と朱色)で無双になっており、重ねると十二単の五衣(いつつぎぬ)のように見えるというもの。 絹の織りなす色の襲に、思わずうっとり‥‥。 伊達襟も、ふきの色目に合わせた色が用意されていました。比翼でついている辛子色の間に緑の伊達襟を挟む込み、ふきと同じように二色になります。 振袖は蝶々の大きくて華やかな地紋が入った色無地に花紋が入っていて、あでやかな真朱(まそほ)色がとても素敵でした。 振袖自体が一色なので、ちらりと見えるふき、袖口、襟元に密やかにこぼれる色がとても効いていて、おしゃれ!! よく見ないとわからないところもまたこれぞ着物の醍醐味という感じで痺れます。 着物が大好きで、凝ったものや特別感が大好きだったというお祖母様が、お母様のために誂えたまさに世界に1枚だけの振袖。 「20歳のときは、なんだか演歌歌手みたい‥‥ってあんまり気に入らなかったんだけど、娘がこうして着てくれて、大切にしていてよかった。誂えてくれた母にも感謝です」とおっしゃっていて、じーん。 母から娘へ、さらに孫に‥‥着物と一緒に受け継がれていく気持ちを思うと、胸がいっぱいになります。 受け継ぐ着物と簡単に言いますが、子供を産み、それが女の子で、健康に育って無事成人しそれを祝う‥‥誰でも叶えられることかというと、実はそうでもなく、だからこそ尊いなあと感じます。 写真スタジオの仕事は、そんなご家族と着物の物語に触れられる大好きな仕事です。人生はいろいろあるけど、大切な人と笑顔で写真を撮る幸せのお手伝いをすることができる‥‥だから続けているのかもな、と、着物で笑顔のご家族を見ながら有り難く思うのでした。

振袖をドレス風に★還暦ライブ衣装の巻

星わにこ
2023/02/22 00:00
先日、松岡美桔さんのライブにいってきました。美桔さんはミュージカルの舞台などを中心に活躍されている女優さんで、着物繋がりのお友達でもあります。パワフルな歌声がかっこいい! 2019年には両足の人工股関節置換術を受けてリハビリを経て見事復帰し、2021年のレ・ミゼラブルにも出演。もうほんとに、尊敬する歌姫なのです。 このたび、なんとその美桔さんが還暦とのことで、記念にチャリティライブを開催。おなじく友達の初田せつちゃんのスタイリングで、20歳の時に着た振袖をドレス風に着ることに。当日せっちゃんが来られないため、急遽ピンチヒッターで着付のお手伝いに入りました。 その振袖は、美桔さんのお母様が紅型でご自分で染めて作られたそう。一ツ紋も入っていて、母の愛が溢れる素晴らしいもの。 今回はそれをワンピースの上に羽織って、ドレス風に。 ウエストをゴムベルトで止めてベルト部分で裾を引き上げ、帯を結んでドレス風な着こなしにトライ。途中で衣装替えもするので、さっと脱げる形です。 帯は織兵児帯を薔薇結びにして華やかに。とっても素敵でした。 お母様は昨年コロナで亡くなられており、ライブではそのお母様のエピソードも語られて、思わず涙‥‥。きっときっと還暦振袖で舞台に立つ娘を天国で見守っておられるはず。 ウクライナ支援と、児童虐待を受けた子どもたちの生活支援を行っているNPO団体へのチャリティライブということで、国境や人種、ジェンダーなどのボーダーを越えた平和や平等への想いが、歌声からひしひしと伝わってきました。 米倉斉加年さん作『多毛留』の朗読も。小さい時、母に買ってもらった絵本の挿絵が40年以上の時を越えて脳内に鮮やかに蘇り、鳥肌がたちました。百済の国から流れてきた乙女と漁師の物語と挿絵はそれはそれは美しくて、怖くて、悲しくて。 子どもの時にはわからなかった物語の意味を、教えてもらいました。 どうしようもないこと、起こってしまったこと。そして、なにを選んで生きるのか。 そのときわからなくても、いつかわかることもある。 年を重ねて、見える景色もある。 いろんな想いを受け取り、私も、がんばろ!と思えたライブでした。 60th anniversary charity live “Beyond Borders” ~Reading & Singing~ https://eplus.jp/sf/detail/3795840001-P0030001 25日まで配信されています♪ <おまけの宣伝> 着物と関係ない話で恐縮ですが、星わにこの4冊目のコミックエッセイ 『53歳シングルマザーのライフプラン』世界文化社 が本日2月22日に発売になりました。 着物の話はほとんど出てこず、計算や計画を立てるのが苦手で 行き当たりばったり人生のわにこが、コロナで仕事や体調に 不安を覚えて、エンディングノートとライフプランに取り組んだ お話です。人生後半戦、どうやって生きていこうかな、と 考えている方の、お役に立てば嬉しいです!

ニャンニャンニャンの日・猫結びの巻

星わにこ
2023/02/15 00:00
もうすぐ2月22日。ニャンニャンニャン、というわけで猫の日ですね。我が家にも2匹の猫がおります。知り合いの和裁士さんのマンションのお庭でノラちゃんが5匹子猫を産んだのを、そのままでは保健所に連れて行かれてしまう‥‥というので保護。先代の猫を20歳で看取って半年の我が家にも、どうかとお声がかかりました。 家族会議ですぐに引き取りが決まり、そのまま迎えにいって残っていた2匹を引き取ってはや9年。時がすぎるのは早いものです。いつも、絵の中に勝手に登場させているのがこの2匹。 姉妹だけあって、本当に仲良し。いつもくっついています。いっちょかみ気質で要領のいい女子力の高い茶トラの「いわし」と、人見知りで慎重でどうもワンテンポずれがちなキジトラの「さわら」。毎日布団を占拠され、小さくなって寝ている私ですが、これも幸せというやつですよね。まだまだ長生きしてほしいと思っています。 先代の猫から数えると、猫様の下僕暦も30年近くなりますが、本当に猫様にお仕えできていることをありがたく思っております。着物好きには猫好きも多いとも言われますが、同志の方がいらしたら深く頷いていただけるかと‥‥。これからもイラストの中に出てくると思いますが、猫派でない方も生ぬるく見守っていただけると幸いです。 さて、そんな猫の日にむけて、帯の猫結びのご紹介です。猫耳結びともいわれるこの結び方は、「て」を耳に見立てるもの。 名古屋帯をお太鼓と同じように胴に巻いて、ひと結び(からげてクリップでもOK)。「て」を耳に見立てるように、ななめに折りあげてクリップで止め、仮紐で止めます。 その上に銀座結び用の帯枕か仮紐でお太鼓を被せて、銀座結びと同じようにお太鼓を作ればできあがりです。 お太鼓の上線を少し丸い形にするとより猫っぽくなります! この、「て」で作る耳の形をいろいろ工夫すれば他の動物もできますね。 後ろ手で結ぶのは不可能なので、自分でやるときは前結びで結びます。半幅でもできますが、今回は名古屋帯での結び方のご紹介でした。銀座結びの変形になります。 回すときに耳が崩れがちなので気をつけて。何度か練習してみるとコツがつかめます。 結んでくれるか、後ろでちょっと形を整えてくれる誰かがいたらありがたい‥‥っていうやつですよね。 ほんとに猫の手も借りたいというところですが、ここで全く役に立たないのが猫様の愛おしいところです。最高。 皆様も素敵なニャンニャンニャンの日をお過ごしください。

肌襦袢の衿は見せるの?見せないの?の巻

星わにこ
2023/02/08 00:00
また今週も着物の衿周りについてずっと考えていたわにこです(まだなのか)。といっても、掛け衿ではなくて、衣紋のほうですが‥‥。 皆様肌襦袢はどんなものを使っていらっしゃいますか? 私はたかはしきもの工房の満点スリップを愛用しているのですが、とても衣紋が深くくれているので、まず肌着が衣紋の内側でこんにちはすることはありません。 でも昔ながらの肌襦袢って、結構この衣紋のところが詰まっている形のものが多いです。ぐっと深く抜けているのは、花嫁さん用くらい。 なぜなら、今ほど衣紋を抜いて着なかったから。また見せて着る着方もあったから。 肌襦袢に細い衿(小衿)がついている場合は、その衿に沿って襦袢を着ることでストッパーになって衣紋が安定し、また汚れも防いでくれる役割を果たしてくれます。 その場合、ちょろっと小衿が見えちゃった、というようなことではなく、しっかりと衣紋の内側に小衿が沿って見えているように着付けます。 この小衿が綺麗に見えるように、小衿用の衿芯もあります。紐で結んで止めるタイプの美容衿と呼ばれるようなものは、この肌襦袢の小衿に衿芯を入れたところに沿わせるようにして安定させて使ったりします。 今は、この肌襦袢の小衿を見せて着るという着方をすることが少なくなりました。 また、昔より衣紋をしっかり抜く着方が増えたためか、この小衿のない肌襦袢やスリップ型の肌着が増えています。礼装などでは肌襦袢の衿は見えないように着付けることがほとんどです。 だから、小衿が見えていると「見えてはいけないものが見えちゃってる」みたいな気持ちになることもあるかと思いますが、そういう着方もあると心得ておくといいと思います。 この小衿がついている肌着を見せないように着る場合、衣紋部分をぐ~っと抜いて着てもどうしてもちょろっと見えてしまうことがあります。 見せるならしっかり見せる、見せないなら見せないというわけで、この小衿を取ってしまうと、はみだしが防げます。衿全部を取るのは大変なので、衣紋の部分だけを切り取って縫えばOK。 どうも肌襦袢の衿がこんにちはしてきちゃうというお悩みがあって、肌襦袢に小衿がついている場合はそんなカスタマイズもおすすめです。 あとは、昔書いた記事ですが、脇線の「馬乗り」と呼ばれる部分をほどくことで衿を深く抜くことができるようにもなりますよ。 肌襦袢の小衿が衣紋から見えるときはどうしたらいいの?の巻 簡単に衿が抜けるようにカスタマイズしておくと、着る時あっちこっちひっぱらなくてもいいので、思い切ってやってみるのもひとつの手です。もうそんなの面倒くさ~い!という場合は新しい肌着を買ってもいいかも。 もちろん、そのときは衣紋の部分が抜けた形になっているかも要チェックや!(スラムダンク) あとは、着るときに自分で衿を詰めてしまうのも原因なので、肌襦袢を着たら後ろに引いて衣紋をすっきり抜いておきましょう。 これも、自分がどれくらい衣紋を抜いて着たいかという好みもありますので、参考にしていただければ幸いです。 着物が普段着だった時代の知恵には、「汚れを防ぐ」ということが重要視されていたんだなあ~と、衿周りについて考えてしみじみと思ったことでした。

レースや布をはさむだけ!おしゃれ掛け衿の巻

星わにこ
2023/02/01 00:00
先週からずっと掛け衿のことを考えていた私ですが、昔リサイクルで購入した紬の着物で、どうしても衿の筋汚れが目立ってしまっているものを裏表取り替えればいいのでは、と自分で取り外してみたことがあります。 結局そのときは変色が裏まで響いてしまっていたためどうにもならないな、と掛け衿を取り付けるのはあきらめて、掛け衿をとったままで着たことがあります。 掛け衿があってもなくても、そんなに気になることもなく、そのまま愛用しています。 仕立て変えのときには、本衿と掛け衿を使い回して、掛け衿の汚れているところを目立たないところにもっていったり、掛け衿自体の長さを出すために本衿を掛け衿に繰り回すこともあります。 江戸時代の町娘が、衿の汚れ防止に黒繻子の掛け衿をしているのを見たことがあると思いますが、あんな風に上から布をかけてしまってもいいのでは。 伊達襟を表に出したバージョンみたいなかんじ、幅広レースで衿を挟んでみました。じゃーん。 縫い付けなくても、挟むだけで大丈夫。ズレるのが気になるのであれば、衣紋の内側など少し縫ったり、安全ピンなどで止めてもいいかも。 汚れを防げて可愛くて一石二鳥。センスが問われるところですが、自分が楽しい、テンション上がる!と思えればよいと思います。洋服のつけ衿感覚でも楽しめそうですね。 レースが必要な長さは、伊達襟と同じくらい。110~125センチあれば十分です。下前見えない部分をケチれば100センチでもいけるかも。ここは体の厚みや帯の位置にもよりますので、自分はどれくらい必要か試してみてください。 細身で小柄な方なら100センチ不要かもしれません。 挟むだけの場合は、上前に挟んだ分がしっかり帯に抑えられる位置まで必要です。 もちろんざくざく縫い付けてしまってもいいと思います。でも、すぐ外すし面倒だなと思う場合は挟むだけでもいける、ということで(どこまでもズボラ……) もともとは汚れを防ぐため‥‥と思いましたが、可愛いし、襟元のおしゃれもいろんな可能性があるよな~とちょっと楽しくなってしまったわにこでした。

掛け衿の縫い目の位置、今昔の巻

星わにこ
2023/01/25 00:00
掛け衿(共衿)の長さって意識されたことありますか?  着物を着る時、羽織って背中心を合わせる時に目安にする方も多いのでは。でもこれ、着物によって縫い目が上のほうだったり下のほうだったりすることはありませんか? 掛け衿はそもそも、痛みやすく汚れやすい衿をカバーするもの。掛け衿を取り替えることで衿がきれいになります。 昔は取り替えられるように、着物の反物を裁つ時に、共衿二枚裁ちといってあらかじめ掛け衿を2枚とっておくこともありました。 昭和47年、48年に発行された和裁本『新しい和服裁縫』『現代和裁全書』には、一般的な裁断のほかに共衿二枚裁ちが紹介されていますが、平成14年発行の『上手に縫える着物の仕立て方』には紹介されていません。 なぜかというと、共衿二枚裁ちは普通の裁断で必要な反物の長さより50センチほど必要なので、身長が高い人が増えた今はあまりできないからということと掛け衿をつけ替えることが減ってきているからなのではないでしょうか。 これも人の好みではあるのですが、掛け衿は今は長いほうが一般的で、縫い目の位置はどんどん下のほうになってきています。中には寸法指定して長くして帯に完全に隠れるようにする方も。 これは着物雑誌のグラビアなどで本縫いの着物ではないいわゆるモデル仕立てを着用する場合、掛け衿がないため、そこに縫い目がない写真を見慣れてしまって違和感を感じなくなっているからでは?という説もあります。 でもやはり掛け衿はあるもの、ということで、量産の浴衣などでは衿は1枚の布だけど、掛け衿の位置にタックをとってあたかも掛け衿をつけているかのように見せている「なんちゃって掛け衿」みたいな縫い方もあったりします。 私の持っているものも、自分で誂えたものは掛け衿が長いし、リサイクルやいただきものは掛け衿が短いので、仕立てられた時期と比例しているように感じます。昔のものは短い、といっても身長が低くて細身の人が着れば、私が着るよりも縫い目は下の位置にくるはずですし、一言で掛け衿といっても着る人の体型や帯の位置との相関関係などでまた変わってきます。掛け衿が短めだと少し太って見えたりする気はします。 掛け衿が長めのものであれば「スッキリしてる。最近(といっても平成からもう長めだと思います)のものだな」と思うし、短めの着物を見ると「ああ、昭和な時代のものを受け継いで大切に着ていらっしゃるんだな」と好ましく思います。 私は完全に帯に隠れてしまうよりは、胸下、帯の少し上に少し掛け衿の縫い目があったほうが立体感があって好きですが、これも本当に好みですね。 一度意識し始めると、めっちゃ人の掛け衿が気になり出します(笑)。人の胸元をジロジロ見る怪しいおばちゃんにならないよう自重していますが、ちらっちらっと見るのもまた失礼かもしれず、悩ましい!!(見るな!) 自分好みの掛け衿の長さ、なかなか深くて夜しか眠れません!(寝とるやないけ!) もし「あんまり考えてみたこともないわ」という方がいらしたら、自分好みの位置について考えてみるのも楽しいですよ。

正月太りも怖くない。秘技V字で細見え効果!?の巻

星わにこ
2023/01/18 00:00
皆様、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。ご多聞にもれずしっかり正月太りをしてしまった私です。 これはまずいよね~~と、まんまるころころの写真を見ながらため息をついていたところ、帯締めのちょっと細見え技というのを教えてもらいました。 それは帯締めの結び目だけを少し下に下げてV字にするというもの。 これをすると少しリズムがついて、すこし細く見える効果も! ありやなしやと‥‥。コツは、脇は真ん中で結び目だけを気持ち1センチくらい下げる、というもの。本当に気持ちなんですけどね、ちょっと粋にも見えます。 あとは帯も少し前下がりにする、おはしょりも真ん中をすこし下げるという帯周りのすっきり錯覚技と合わせるとかなりいいのでは!! 目の錯覚を利用して!お腹すっきりに見えるおはしょりラインの巻 礼装などには向かないですが、普段着やパーティには使える技ではないでしょうか。帯締めは真っ直ぐと誰が決めた、と石川さゆり先生も斜め帯締めを実践しておられます。今年の紅白も健在で思わず拍手でした。という余談はさておき‥‥ 細かいことですが、帯締めの位置は結構全身の着あがりのポイントになり、印象を左右します。 帯の位置と同じで、年齢が若いと少し上目、年配になってくると下げるという認識の方も多いのでは。 例えば振袖の帯締めの位置は、帯の真ん中から上にするのがセオリー。真ん中でもよいのですが、その位置より下がることはありません。 一方、年齢を重ねてきたら真ん中より下にするのかというと、礼装では真ん中にしますし、カジュアルでも絶対そうかというとそうでもなく、お好みもあると思います。 ただ、年齢とともに、ヒップの位置が下がるんですよね~。それでそのヒップに合わせてお太鼓を作ると、お太鼓の位置も下がるわけですよ。そうすると、その下がったお太鼓の中を抑える「て」を抑える帯締めも、位置が下がるわけですよ。だから、帯締めの位置も自然と下がってくるというわけです。 でも、前から見た時はちょっと若々しくしたいな!というわけで私は前は真ん中に持ってくる派です(笑) そしてさらにV字技を使えば、ふふふふふ。(そんなこと言ってないで痩せたらというツッコミは今年もなしでお願いします) 気軽に位置はずらせますから、着物を着たときに鏡を見ながら自分の好みの帯締めの位置を再確認してみてはいかがでしょうか?

2023成人式(二十歳を祝う会)の振袖雑感の巻

星わにこ
2023/01/11 00:00
もはや毎年恒例となってまいりました、成人式コラム。なんといっても1年で一番振袖姿が見られる、振袖好きにとって目の保養の1日。そして着付けをする身にとっては1年でもっとも緊張する日といってもいいかもしれません。 昨年の民法改正で18歳成人になりましたが、20歳を対象に20歳を祝う会として成人式の後継イベントを行っている自治体が多いようです。18歳の1月は高校3年生の受験など進路を決める時期でなかなか落ち着いてお祝い事の準備はしにくいと思われますし、飲酒喫煙なども結局20歳からしか認められないのでやはり20歳でのお祝いは、よいタイミングなのかもしれません。 コロナ禍でたくさん我慢をしたせいもあるのでしょうか。今年の成人式はまた集まりがよかったような気がします。仕事場の近くの中野区の会場は、たくさんの若者が集まって、3月中旬並みと言われる暖かさと青空の下で本当に眩しいくらいでした。本当に晴れの日を迎えられた皆様、そして見守ってこられたご家族の皆様、おめでとうございます!! さて今年はまた、昭和な家スタジオでお二人のお嬢様のお支度をさせていただきました。おふたりともママ振(お母さんの振袖)で、自分の好きな色の小物で自分らしく着こなしていて、本当に素敵でした~~! ママ振は受け継ぐ素晴らしさもありますし、SDGsですし、NHKのニュースでも3割がママ振と取り上げていました。いろんな流行はあると思いますが、自分らしい装いでお祝いできたらいいですね。 お一人は、付き添いを楽しみにしていたお母様が体調を崩してしまい、お友達が代わりにきてくださって、着付け完了後にビデオ通話をして、お嬢さんの晴れ姿にお母様が涙、涙で、私たちもおめでたいことなのに泣かないの、と笑いながらもらい泣き‥‥!  自分のお母様が十三詣りのときに作ってくれた振袖を、お嬢さん用に仕立てなおして、小物もお嬢さんが好きな色やモチーフのものを時間をかけて一緒に揃えて、やっと迎えた日ですもの‥‥。自分が付き添いに来られなくてどんなにもどかしかったことでしょう。無事に笑顔で成人式に向かう姿を見たら、泣くよねーー。 もうお一人も、ママが成人式に着た振袖で出席。スタジオのカメラマンみずほちゃんのお友達のお嬢さんということで、お支度はママ世代がみんなでわいわい。髪飾りが足りないかも?とどんどん足して華やかに。もう、どんだけ盛っても可愛い!! 今年はお二人の身長が違っていたので、背が高い方用の帯結び、低い方用の帯結びをそれぞれ研究して臨みました。なんとか思い通りに仕上がってほっとしました。本当に成人式前は毎年緊張します! 撮影も同じなのですが、一生に一度のお祝いと思うと本当に身が引き締まる思いがします。無事、送り出せたことに感謝です。 着付け終了後、成人式会場をウォッチングへ。今年は和洋ミックスコーデが少なく、古典的な着付けが多かったような気がします。本当にね、みんな違ってみんないいよねえ~~~!!とみずほちゃんと頷き合う。男子の羽織袴姿も少ないけれどいて、これもまた素敵!! 白羽織袴でお揃いで祭り鉢巻のグループもいて、ほっこりしました。 帰り道に仕事場の氏神様とお寺にお参りをしてほっと一息。と思ったら椅子からおっこちて顔面強打してしまったわにこです。ほっとしすぎ‥‥。前歯のところをぶつけてただいま、オバQみたいな唇をしております。やれやれ、マスクがあってよかったぜ‥‥。きっと気をつけて生活しなさいという、神様のおつげ。同年代の皆様、椅子に乗っての作業はやめましょう‥‥。だめ絶対。 20歳のぴかぴかパワーに触れて、今年も一年、体に気をつけて(ここ大事)がんばろうと思う年の初めでありました。

着物と落語で初笑い!笑顔は自分で掴みにいこう!の巻

星わにこ
2023/01/04 00:00
あっ!という間に年があけて、三ヶ日も終わり。皆様どんなお正月を過ごされましたか? 今年は久しぶりの帰省やおでかけをされた方も多いのではないでしょうか。 私もお友達の家でにぎやかに年を越し、三日には着物友達と落語で初笑い! 柔らか物を着ておでかけしてみんなの笑顔に会えて‥‥久々に晴れやかな年始となりました。まだまだ感染予防に気をつけなくてはいけませんが、それでも人と会えるということは、こんなに幸せなことかと改めて感じた年始です。 でかけた先は『かめあり亭新春寿寄席』亀有リリオホール。亀有といえばこち亀、というわけで、両津さんの銅像と写真を撮ったりしながら、それぞれ素敵なコーディネートのお友達とそぞろ歩き&昭和な家のカメラマンのみずほちゃんに写真を撮ってもらったりしつつ、ホールに向かいました。 客席も、着物姿がちらほら。師匠方も紋付袴姿ありで、初春らしいいでたちでした。男性着物ってやっぱり素敵。そして羽織をさっと脱ぐ所作も、何度見てもほれぼれします。そういう姿が見られるのも楽しみのひとつ。 そして、やっぱり手を叩いて笑えるって幸せ! 落語はニワカな私ですが、どの噺も笑った笑った! 中でも扇辰師匠の夢の酒、引き込まれました~。女房のいじらし強さがウケる! 江戸家子猫師匠の鶯の初鳴きも素晴らしかった。5月に5代目猫八を襲名されるそうですが、私も3代目から知っているということで長く生きてきたんだな‥‥とここでもびっくり。 権太楼師匠は一時退院での出演とのことで大丈夫かしら?と思ったのですが、火焔太鼓の熱演、すんばらしかったです。お大事になさってください!! (マスクは写真を撮る時だけ外しました) そして私のコーディネートはこちら。 松の袋帯 竹の節入りの真珠の帯留 梅の小紋 お正月、ということで組み合わせてみました。自己満足ですけど、楽しい! お友達のコーデも素敵だったので紹介しちゃいます!黒の着物に赤い半衿で、「大奥」(よしながふみ)に出てくる水野祐之進イメージコーデ、お母様の泥大島で親孝行コーデ、素晴らしい縫い締め絞り、綾秦節先生プロデュースの豪華訪問着、これまた綾秦コレクションの訪問着ととりどりで目の保養でした。 そして、自分になんかあったら着物頼むね、とお互いに依頼しあうところまで(笑)いやほんと、大事だよ‥‥。 ついなにかと億劫で、まあいいかやらなくても、と思ってしまいがちですけれど、人生後半に入り寿命は伸びているけれど健康でいろいろなことができるのはそうは長くはない。あと、年とともに無理がきかなくて明らかに稼働時間も減っている(爆)。三ヶ日くらいごろごろするか、という気持ちと、着物を着て落語にいくぞ!という気持ちで、出かけるまでには逡巡もあったわけですが(笑) 生きていくということはいろいろなことがあり、楽しいことばかりでもありませんが、雲間から光が差すように、心が晴れやかになる時は本当に幸せを感じます。また、そういう時間や瞬間は、積み上げてきたものや自分から求めていかなければなかなか手にすることができないと、この頃思います。 去年は、ちょっとしんどいなと思うと着物を着るのをやめてしまいがちでしたが、やっぱり面倒でもなんでも着てしまえば、本当に心がしゃんとするんですよね~。できないときもあるけれど、ちょっと動けるときには手を伸ばして。たくさん着物も着て楽しもう!と思っています。今年は、着物を着る機会をとコミックを描く量を増やしたい! そしてこのコラムもなんと足掛け11年目に突入です。いつもだらだらと思ったことを書いているだけのようなコラムを読んでくださって本当に感謝しております。着物好きな皆様に、楽しんでいただけるようなものがかけるよう、精進して参ります。 今年もどうぞよろしくお願いいたします!

2022年着物コーディネートを写真で振り返るの巻

星わにこ
2022/12/28 00:00
今年もあと数日となりました。無事年末を迎えることができたな~というありがたさと、一向に終わらない模様の仕事と、なんとかしなければという焦燥感と大掃除は暖かくなってからでいいか‥‥という諦めの境地などなどがない混ぜになっている年の暮れ。。 今年はどんなことがあったかすでにぱっと思い出せなくてやばい私ですが、着物のコーディネートとともに振り返ってみました! 着物を着たら自撮りをしておくようにしているのですが、データはGoogleフォトに保存をしているので、「着物」と検索すると、着物の写真がざっと出てきます。 もちろんアルバムなどに整理するのが一番なのですが、わかっちゃいるけどその一手間ができない私にとって、神のようなこの機能……。 また全部ではないんですが、FaceBookにもコーディネート写真をあげてコーディネートメモをしているのでそれも記憶の補完になっています。Instagramには手が回らず、世間に取り残されていますが、できる範囲で記録をとっておくことって大事だなと、なにもかも忘れてしまう最近よく思います。 そんな自分のコーディネートを1ヶ月につき1枚を選んでみました。よろしかったらおつきあいくださいませ。 お正月は雪輪に南天の訪問着で。一富士二鷹三茄子の袋帯に、末広りの「八」個の真珠の帯留め、絞りの帯揚げ。この帯揚げはこのコラムを始めた頃にいち利モールで購入した加藤萬のもので、以来大事に使っています。刺繍の半衿をしてめっちゃお正月気分のコーデです。 2月は大雪が降ったので、雪だるまの帯留めをしています。岐阜のイラストレーター本間希代子さんのブローチです。帯締めや絞りの帯、縮緬の帯揚げも色も抑えめにして、雪と氷感を出してみました。着物は海老茶に柴草模様の小紋です。 ちなみにこのときは、帯枕がないという危機?を風呂敷とタオルで乗り越えた模様です。 関連記事:枕紐の代用を風呂敷でしてみたぞ!の巻 3月は紅花染の紬に玉ねぎ染めの帯揚げ。たんぽぽ色をイメージしてこの時期は黄色を使うことが多いです。帯は手塚治虫の漫画に出てくる「ヒョウタンツギ」みたいな柄でパキッとしたブルーがお気に入り。 4月は唐獅子模様の色大島。胴抜き仕立てにしてあります。もう4月から結構暑くなってくるので、さわやか色の帯締め。だるま模様の帯揚げに博多帯。 5月は拙著「その着物、どうする?」が発売になりました。その発売記念パーティでのコーデです。が結婚式の二次会用に誂えてくれた翠山工房の辻が花、20代で初めて買った雲文様の帯揚げ、四十歳記念に買った菊襲の袋帯、出版記念に買った数(SUU)の白蛇の帯留。目一杯おしゃれして、幸せでした! 関連記事:出版記念パーティをしてもらったぞ★の巻 6月はもう暑い~~ということで有松絞の浴衣にうそつき衿で着物風に。麻の半幅帯にワニの帯留め。三分紐をくるくるしてみました。 7月は透ける夏紬。帯は鮎。若鮎を食べ比べる若鮎茶会のためのコーデです。このアンティークの鮎の帯は、鮎に一目惚れして購入したものの、ついぞ締める機会がないまま十年以上眠っていたものです。出番がきてよかった! 関連記事:岐阜の鮎菓子「若鮎」まるけの茶会をしたよの巻 8月は雪花絞りの浴衣に黄色の半幅。お友達がもう着ないからと譲ってくれたのです。綿麻生地でさらっとした着心地です。嬉しい。 9月は単衣の紬に、キンゾウ商店のアフリカンファブリック帯。WEGOで買った洋服用のベルトをしています。「きもチャリ!」のときに来ていたコーデ。「きもチャリ!」にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。 関連記事:きもチャリ!2022ありがとうございました。の巻 10月は上田のキモノマルシェへ。トークショーに出演!?ということで、出版記念に清水の舞台から飛び降りた牛首紬を着て行きました! 帯は中野スズミさんに描いてもらったワニの帯です。牛首紬、光沢があってめっちゃテンションが上がりました。 関連記事:ご褒美着物をネットで誂えちゃった★その1の巻 関連記事:キモノマルシェ2022信州上田にお邪魔しました!の巻 11月は大島紬にワニ?の帯。オオトカゲ、いや巣穴から出てきたイタチ、果てはアンキロザウルス説まで出ているこの謎の生き物ですが、あなたは何に見えますか? 私的にはワニです。ええワニですとも‥‥。 12月はグレーの紬に木立の染め帯。冬の木々を思わせる色なので、12月になると締めたくなる帯です。一年に1回はそれぞれ、好きな着物や帯に出番があると「ああ~今年も身につけることができた」と嬉しく、またほっとするような気持ちになります。 着物を着るということは、実は気力体力がないとなかなかできないもの。余裕のない毎日の中で「そりゃあ!」と気合を入れないと着られなかったりもします。それでも着るのは好きだから。。。 一年に一度しか袖を通さないものや、数年に一度のもの、まだ身につけられていないものもあったりして、着ないからいらないと言い切れない着物はやっかいだけど私にとっては愛おしいものばかり。そしてあと何年着られるのかなと思うと、心残りのないように着たい!と思います。 来年はもう少し着る回数を増やしたいなと夢みつつ、整理もがんばらねば‥‥。 今年も、すっとこどっこいな私の拙いコラムを読んでくださって本当にありがとうございました。 どうぞよいお年をお迎えください!

大島紬リメイクのジレがとってもよかった♪の巻

星わにこ
2022/12/21 00:00
着物のリメイクの洋服って、私も何度もチャレンジしているんですけど、着こなすのが結構難しくて、作ってもそのままになっちゃったりとかしているものも多かったりしませんか? 洋裁ができて、自分の思った通りのものが作れたらいいなあと思うのですが、ここまっすぐ縫うだけ、といわれてもお針が面倒なのでなかなか重い腰があがらない‥‥。 そんなとき、お友達がすごく素敵なリメイク服をいろいろ見せてくれて、中でも大島紬で作ったジレがすごく軽くてかっこよかったので、私もお願いしてしまいました! 男物の大島紬をリメイク用に購入してほったらかしにしていたものがやっと日の目を‥‥。 そして出来上がったのがこちら、じゃーん 着物でも、洋服でもいけて、1枚上に着るだけで軽いのに風をあまり通さない大島紬はあたたかい!  着物のときは帯なしで上に羽織ってもよいかんじでした。そういえばおばあちゃんが、着物で袖なしを着て帯なしで着てたなあ‥‥。楽であったかい!! お友達のジレは衿がなかったのですが、私のものにはついていて、それもまたよき。 裏地なしなので、畳むとすごくちっちゃくなって、軽くて持ち歩きもしやすくて、いい!! ポケットもつけてもらったので、便利!  あと、大島はツルツルしているので、猫の毛がつかなくて最高です!! 自分で作れない時は、人に頼んだらいい‥‥しみじみ感じました。 この頃、男着物に慣れてしまったら、ウエストの位置に幅広い帯をするのが億劫で‥‥半幅帯でもいらん‥‥とか思ってしまって、こんな風に着るのもいいかもなと思案中。 ジレ、ロングベストは縦ラインが強調されるのですらっと見える効果もあるのが嬉しいです!!  もちろん、晴れ着でびしー!!!とお太鼓をするのは、本当に気持ちが上がるし大好き!!なんですけど、普段はもうちょっと楽にならんかな?と。これも歳をとったってことなのかな~。いやズボラなだけ? あとね、着物のリメイク服って年齢があがらないと似合わない気がするんです。着こなし年齢があるというか‥‥。もちろん、若い人でも似合っている人はいると思うんだけど、全般的に‥‥。 だいたいリメイク服を着ている年代が上しかいないというのもあるかもしれませんが、素敵!と思うと大概お姉様方(私から見て) 私も、お姉様方のエリアに足を踏み入れられたということかもしれません。そして、わかる。着物好きだけど、もっと楽に身につけたいという気持ちが‥‥。 ちょっと着物リメイク服にもはまっちゃうかも?? さて一体、どこに行こうとしているのかわにこの着物道。自分でもよくわかりませんが、今後とも見守っていただけると幸いです。。

書生風?男着物で「ツダマンの世界」を観に行ったよ。の巻

星わにこ
2022/12/14 00:00
先日、Bunkamuraシアターコクーンで上演中の『ツダマンの世界』というお芝居を見に行きました! 松尾スズキの新作で阿部サダヲ主演、吉田羊、間宮祥太朗、江口のりこ(敬称略)はじめ錚々たるメンバーで、昭和の文豪物語。そして、舞台衣装が着物中心。ということで、友だちに誘われて二つ返事でGO! 最近、男着物を部屋着にすることにすっかりはまった私は、この際文豪風に男着物ででかけてみようと思い立ち、うきうき準備。襦袢ではなく、白シャツの上に男着物と羽織で渋谷に出かけました! いやこれ、着付け一瞬でした。 そして、建て替えになってしまうという東急本店とBunkamuraの見納め。どんどんデパートが姿を消して寂しいですね。 さよなら東急本店! ももせいづみさんのBunkamuraギャラリー展示を見て、ランチを食べて、いよいよ舞台。休憩挟んで3時間半という、ここは明治座!?というような長丁場でしたが、飽きさせない松尾スズキ節と俳優さんたちの熱演で、あっという間。まだ上演中ですのでネタバレは差し控えますが、阿部氏は相変わらずキュートでめちゃくちゃだし、吉田さんは美しいしキレ気味なのもかっこよかったし、江口さんの狂言回しは流石。そして間宮くんのボンボン役はハマりすぎて、ぜひパンプアップしてゴールデンカムイの鯉登少尉をやって欲しい!と思いました(感想が明後日の方向に‥‥) そしてなんと最前列での観劇だったため、本当に舞台の中に放り込まれたような臨場感。着物姿も堪能できました。特に男性が着物姿で激しい動きをしたりするのは新鮮。間宮くんが立ち上がって走り出す時、つっ!と右手で襟先を引き上げて裾を押さえたりする所作とかが間近で見られてほんとにほんとに目の保養でした‥‥。 さて一方男着物でお出かけした感想ですが、とにかく楽!! ウエストにまったく締め付けがなく、腰骨のところが帯でささえられるので、立っていても楽。着崩れてもさっと直せるし、全くノーストレス。 ただちょっと‥‥女子トイレに入りづらかったかも(^^;) 劇場で並んでトイレにいく勇気はありませんでした(爆) 女性着物のしゃんとした感じも好きなんですが、同じ着物か?と言いたくなる楽さ。着付けも対丈だし、衣紋も抜かないのでほんとうにあっというまに着られるし、なんでこんなに差があるの? コーディネートは青の紬に茶色の羽織。これはキモチャリ!で、子どもに着せたいなと買っておいたもの。ちょうど160センチ前後にジャストサイズのもので、もう子どもは大きくなって着られないけど私は着られる(!) 羽織紐は革に穴があけられているちょっとパンクなもの。足袋はゑびす足袋さんの革?足袋をチョイス。草履は角形のものにして、雪駄を意識してみました。 昔の男性ものはサイズが小さいので、今の女性にちょうどよいサイズのものは結構リサイクルでも出回っていますし、お手頃な値段で手に入ります。もし興味があったら、ちょっと羽織ってみてはいかがでしょうか? サザエさんの波平さんが、家に帰ってきてスーツを着物に着替える感覚がわかりますよ。ちなみに、おはしょりは作らないので、自分の身長に合ったサイズが大事になります。 目安としては身長―27センチが身丈のものを選ぶと良し。細身の人は少し短め、ふくよかさんはそれより気持ち長めを選ぶとよいでしょう。 セーターの上に来てもよさげだし、また機会があったら男子着物ででかけてみようとなんだか明後日の方向に着物熱が向かい中のわにこでした。

「ひもおとし」は山陰地方の七五三?の巻

星わにこ
2022/12/07 00:00
カメラマンの友人と、着物で記念写真を撮る写真スタジオを始めて7年目。10月から12月は七五三のお祝いの写真撮影がたくさん入ります。うれしいことにお兄ちゃんやお姉ちゃんのお祝いに続いて弟さん妹さんが来てくれたりも。1、2年ですごく成長していて、びっくり! すっかり親戚のおばちゃんのような気持ちになってしまっております。 さて今回は、ママが子供の時に着た着物で3歳のお祝いをしたいというお客様。松江のご出身ということで、ご実家のほうでも記念写真を撮ったけれど、東京でもお参りと撮影を、ということでしたが、お写真を見せていただくと3歳だけど可愛く帯を結ばれていました。 山陰地方では、七五三ではなく男女ともに数えの年の4歳のときに、それまで着物にひもをつけて着ていたものをやめて帯で着るようになるということで「ひもおとし」という成長を祝う行事があるのだそうです。 今では七五三と同じように11月に行うことが多いようですが、本来はお宮参りのように年齢に合わせていつでもお祝いしてもよいものだそう。 可愛らしい振袖をつけ帯で着て、はこせこ、末広、しごきと七五三の7歳の拵えと同じようにお支度をさせていただきました。数えの4歳ということで、まだ小さいけれど、立派なレディに見えて本当に本当に可愛らしかったです。 東京のパパの実家には、ひいおばあちゃんが縫っておばさまが着たという赤いお被布があって、それも帯を拵える前に着て撮影もしました。またこれも、可愛いこと可愛いこと。 双方のおばあちゃまがお祝いの着物を大切に保管してお孫さんが身につけるという、とっても素敵な「ひもおとし」と七五三のお祝いでした。 着物のことも、ひとくくりにして「これが正解」みたいに思ってしまったりもしますが、地方によっていろいろな伝統や習慣があるのですよね。そういうものもこうして、お子さんがお祝いされることで大切に受け継がれていくとよいなあと思った秋の日でした。

刺繍の半衿をたっぷり見せる着付けの巻

星わにこ
2022/11/30 00:00
クリスマスやお正月に向けて、ドレスアップした着物が着たくなる時期ですね。普段半衿は白オンリーの私でも、華やかな刺繍半衿をしたくなるシーズンです。 せっかく刺繍半衿をしたら、やっぱりしっかりと見せたいのが人の常。白半衿の場合は、すっきりと少なめに見せるのが粋な着こなしかと思いますが、綺麗な半衿はたっぷり見せたいですよね! でもなんか、いつも着物が半衿に被ってきちゃって、半衿を見せるって難しい!というお悩みもあるのではないでしょうか。 今回は半衿をたっぷり見せて着付けるコツをご紹介します。 まず最初に 「衣紋を思い切って抜く」ことです。 その次に 「襦袢の衿をこれでもか!と深く合わせる」ことです。 衿が合わさる角度が鈍角になるようにします。これは衣紋をしっかり抜いていないとできません。 ・襦袢の衿を胸の外側を通るように深く合わせる ・衿を合わせるときに、下に引かず、真横に、いやむしろ持ち上げるくらいの気持ちで合わせる この2つのポイントを守ってください。どうしてもできない!というときは、襦袢の身幅が足りないかもしれません。 身幅のあった襦袢を着るのが一番ですが、一応身幅が足りない時の超裏技もご紹介しておきます。 長襦袢の身幅が足りない時の超☆裏技!の巻 そして最後は、 「耳の下あたりで1センチくらい半衿を見せて着物の衿を合わせる」 です。普段は、耳の下あたりから半衿をのぞかせはじめると思いますが、これをもう少し後ろから見せるのです。こうすることで、半衿が見える面積が増えます。これも衣紋をしっかり抜いて、首の横で衿が寝ているような状態でないと難しいです。すべて衣紋の抜きと連動しています。 さらに、着物の衿は浅くやや鋭角にあわせます。着物も深く合わせてしまうと半衿が見えなくなってしまいます。 この3つのポイントを心掛けて、着てみてください。刺繍の半衿をしっかり見せられますよ。 クリスマスの柄の半衿や、おめでたいお正月の半衿、大好きなモチーフの刺繍半衿などなど、ぜひぜひお好きな半衿を「見せて」着てくださいね!

都腰巻きって知ってますか?の巻

星わにこ
2022/11/23 00:00
急に寒さが深まって、袷の着物に羽織ものが欲しくなる季節になりましたね。私は、羽織はチリ避けの意味も含めて、洗える素材のものを愛用しています。でもたまに正絹の羽織や道行を羽織ると、とろ~んとした落ち感にうっとりしちゃいます。マダム度が勝手に私の中で上昇し、なんとなく所作もおほほほほ、という感じになるのが不思議。 そんな着物のおしゃれが思いっきり楽しめるシーズン、本当に嬉しいです! 冬、外は寒くても、交通機関の中やでかけた先は暖房が効いているのでそんなに暖かい肌着とかは必要だと思っていないワタシでしたが、年々寒さに弱くなってきたような‥‥。昨年たかはしきもの工房の「ぺチコ」というあったか腰巻きと出会い、寒い日に裾除け代わりにしたらめっちゃ最高でした。 しかも、洋服のときにも使えるので、ロングスカートの下に履いて暖かアイテムとして愛用していました。でもやはり、下着ではあるのでお尻のラインとかはばっちり拾うので相当スタイルのいい人でないとスカートがわりにするには、上にチュニックのような長いものを着ないと厳しいかも。というところで、一度上にジャンパースカートを着るのを忘れて外出してしまい、青ざめたことがあるほどあったかです。。。 実は、これはお客様が持っていらした、ニットの腰巻きを現代に蘇らせたものだそう。私も、このニットの腰巻きをおばあちゃんのタンスで発見して、持っていました。朱色のと、ラクダ色の2色あり、履いたらあたたかだろうなと思いつつ、そこまですることもないかと一度も着たことがなかったんですが、ニットではなく、マイクロ抗ピルアクリルというしっとりなめらかな繊維で、またとってものび~る素材の「ぺチコ」をはいてみたい!と試してみたらとってもよかったのでした。 ニットのものは「都腰巻き」という名前で、昭和の中頃まで使われていたもののようです。昔はカシミヤのものとかもあって、高価だったのよ~とデパートの売り場で着物の大先輩に教えてもらいました。 上に着る肌襦袢も同じようにニットの素材のものがあったようです。他にも、ネルの腰巻きや肌襦袢もみたことがあります。今よりももっと寒く、暖房も火鉢だったりした頃。普段に着物を来ていた時代にはこういった暖かアイテムは必要なものだったのでしょうね。古い本や雑誌をみると面白い発見もあります。 今も、新素材で汗をかくと発熱をするようなもので暖かい肌着が誕生しています。調べると、結構いろいろな暖かアイテムが毎年誕生しています。洋服用のものを流用するのもありですよね。裾除けも、あったか素材だけでなく、普段ものびーる素材でスカート型もいいかも~と思ったり、いやすててこ履いているからいいかと思ったり、いろいろネットのお店をみてまわったりするのも楽しいです。 着物のアイテムは、私はこれ!と決めてしまいがちですが、新しいアイテムを時々試してみると、便利だったり快適だったり新しい発見があります。ときどき柔らか頭で探してみるのもよきですよ。

身丈の短い着物を楽しむ2つの方法の巻

星わにこ
2022/11/16 00:00
すっかり秋も深まって、東京も木々の葉が色づいています。紅葉ばかりでなく、銀杏やその他の広葉樹も、色が一段明るくなりますので、天気のいい日に外で写真を撮るととてもキラキラしておすすめですよ! さてさて、今日は気に入ってるんだけどサイズが小さい着物を着てしまおうというお話です。礼装では難しいかもしれませんが、普段着やファッションだったらいろんな楽しみ方ができます。 1)対丈で着て楽しむ 身丈が短いものの場合は、対丈で着てしまう。女性の着物は男性の着物とは着方が違うので、対丈で着ると着崩れやすいのですが、ちょっとしたコツでそれが防げます。 男性の着物が対丈でも着崩れないのは帯の位置が低いから。女性の帯の位置だとどうしても下が長くて、広がってしまいます。 そこで、ちょっとだけでもおはしょりを作ること。なーんだやっぱりおはしょりいるじゃん!と言われるかもしれませんが、このおはしょりは帯の中に収まる位置に作ります。いつもより、腰紐を高い位置にするのがポイント。 女性の着物の場合、このおはしょりが動きを吸収して着崩れを防いでくれる働きがありますので、帯の中にそれを作ることで問題解決ができます。 また、作ったおはしょりを整えて、裾窄まりになるようにするとグッドです。 対丈で着物を着ると、おはしょりがない分すっきり見えて脚長効果もあります。もっと対丈スタイルが増えてもいいのではないかな~と個人的には思っています。 2)身丈を短く着付ける もう一つの方法は、ずばり裾を短く着てしまうこと。そうするともちろん足がにょっきり出てしまうので、普通に足袋と草履を履いていてはお寺の小坊主さんスタイルになってしまいます。とんちんかんちん一休さんです(古)。 なので、こんな解決方法はいかがでしょうか。 ・スカート感覚でブーツや靴を履く。 ・見せ襦袢を下に履く。裾除けの裾がプリーツになっているものや、レースになっているものをわざと見せていくスタイル ・上に袴もしくはスカートを履いてしまう 短く着付けると和洋ミックススタイルと相性がいいので、いろいろ楽しんでみてはいかがでしょうか。寒くなってくると、ワンピース感覚で洋服の上にオン着物を楽しむのもいいなあ、と和洋ミックスをうまーく楽しんでいる皆さんをみていて最近思います。 特にこの夏から男物を着るのにハマっているので、ちょっとそのあたりの「着物はこういう着付けでなければならない」という、思っていないつもりでも頭の片隅で固まっていた意識がほぐれてきたのかもしれません。 私はこんなふうに楽しんでるわよーなんてことがありましたら、ぜひぜひ教えてくださいね! まだまだいろいろチャレンジしてみたいな!と思っているわにこでした。

秋の信州・着物旅してきました★の巻

星わにこ
2022/11/09 00:00
秋も深まってきて、東京も少し紅葉の気配が出てきましたね。1週空いてしまいましたが、今回は信州上田のキモノマルシェに参加した次の日、合流してくれたキモトモと二人で月曜日に小布施を観光したお話です。 長野のホテルに泊まったのですが、信州割で40%オフ、平日なので地域クーポン3000円がもらえるというお得さにびっくりしました。朝食を済ませて、駅のコインロッカーにスーツケースを預けて、身軽に観光に出発! まずは着物で善光寺詣り。紅葉もはじまっていて、とても綺麗でした。以前、牛にひかれて善光寺詣りというイベントに来て以来。おみくじをひいたらなんと「凶」。気を引き締めていきなさいということでしょうか。厄落としの絵馬を奉納してきました。 この絵馬、厄という字をくり抜いて落として奉納するんですが、厄という字に「病気」とか書いて落としている人もいたので、これはいいかもと「お腹のお肉」と書いて友達に大笑いされました。いや切実に落ちてほしいの‥‥。 そんなこんなで久々にお詣りをし、長野電鉄の善光寺下駅まで坂道をぶらぶら降ってお散歩。そこから電車で小布施に向かいました。 実は私、小布施に行ったことがなく今回が初めて。雰囲気のある街並みで着物にぴったりなんですね。ゆっくり観光しようと決めて、お昼を小布施堂で予約。そして憧れのモンブラン朱雀を『とんねる』で予約して、まずは信州小布施「北斎館」に。 北斎館では、着物をきていたため着物割で入場料が半額の500円に。知らなかったので思わぬお得で嬉しい。 今年のGW、岐阜の恵那市の中山道広重美術館でも北斎展をやっていて見たばかりだったので、今年は北斎卍様にご縁がある年なのか? と思いながら『秋のお宝大放出』という展示を楽しんできました。屋台の天井絵は大迫力! やっぱり実物を見るって大事だな~と感動。 お昼は栗尽くしの和食コース3500円。栗の茶巾絞りに椀もの、肉だんご、栗おこわにぶどう餅に栗の上生菓子。少し小雨もぱらつく寒い日だったので、あちあちのお料理で温まりました。いつもならちょっと躊躇するかもしれませんが、クーポン券で贅沢してしまいました。 そして、次は北斎を小布施に招いて逗留させたという地元の名士であり画家である高井鴻山の記念館へ。若冲の屏風絵があったり、なかなかの見応えでした。また記念館の建物自体もお屋敷で、素晴らしかった。 受付で、小さな甘柿をご自由にお持ちください、と配っておられたのでいただいていると、館長さんに声をかけられて、着物姿を褒めていただきました。着物で旅もよいものですね。 小布施の街中をぐるぐる歩いたりお店を覗いたりして、お腹をすこし空けてからいよいよ『とんねる』へ。憧れの朱雀モンブランをいただきました!! セミフレットアイスにナッツが入っているサクサクの中身に、贅沢に栗のクリームや栗あんが重ねられて、美味しかった~~~!!!  給仕されたときには「大きい!食べられるのか!?」と思いましたがぺろりでした(想定内)。9月限定の『栗点心 朱雀』というのにも憧れているので、またいつか小布施に来たいです(食べることばっかり)。 また長野電鉄で紅葉を眺めながら、長野駅に。そこから新幹線で1時間半ほどで東京に戻りました。いや~長野って近いですよね。いつも案内してくれる友達がいるので、コロナ前は友人たちが着物で旅行をよく楽しんでいたのですが、これなら気軽に来られるな~と納得です。 その頃はまだ、子供が小さくてなかなか旅行という気持ちにもなれませんでしたが、大きくなって手が離れてきた今、これからはこんな風に少しずつ友人との旅行が楽しめるようになるのかも。 今回の1泊着物旅行では、二人とも偶然、黒い洗える長羽織を羽織っていました。ちょうど気候的にもよかったし、汚れもあまり気にしないで済むし、少し小雨がぱらついても帯が濡れないので安心。キモトモは鏑木清方の『築地明石町』を見て、つい黒長羽織を誂えてしまったんだとか。わかる! わたしは、4年くらい前かな? いち利モールで「さらり」という厚みのある紗っぽい生地の洗える長羽織を購入したものを着て行きました。これが、少しだけ透け感はあるけど、生地がしっかりしているので長いシーズン着られるし、レースの羽織感覚で着用しています。すごく優れものなので、また再販されたらいいのになと思ってます。今度は色違いが欲しいなあ。 大人の楽しみに目覚めた、秋の1泊旅行でした。