掛け衿が長めのものであれば「スッキリしてる。最近(といっても平成からもう長めだと思います)のものだな」と思うし、短めの着物を見ると「ああ、昭和な時代のものを受け継いで大切に着ていらっしゃるんだな」と好ましく思います。
私は完全に帯に隠れてしまうよりは、胸下、帯の少し上に少し掛け衿の縫い目があったほうが立体感があって好きですが、これも本当に好みですね。
一度意識し始めると、めっちゃ人の掛け衿が気になり出します(笑)。人の胸元をジロジロ見る怪しいおばちゃんにならないよう自重していますが、ちらっちらっと見るのもまた失礼かもしれず、悩ましい!!(見るな!)
自分好みの掛け衿の長さ、なかなか深くて夜しか眠れません!(寝とるやないけ!)
もし「あんまり考えてみたこともないわ」という方がいらしたら、自分好みの位置について考えてみるのも楽しいですよ。
掛け衿の縫い目の位置、今昔の巻
掛け衿が長めのものであれば「スッキリしてる。最近(といっても平成からもう長めだと思います)のものだな」と思うし、短めの着物を見ると「ああ、昭和な時代のものを受け継いで大切に着ていらっしゃるんだな」と好ましく思います。
私は完全に帯に隠れてしまうよりは、胸下、帯の少し上に少し掛け衿の縫い目があったほうが立体感があって好きですが、これも本当に好みですね。
一度意識し始めると、めっちゃ人の掛け衿が気になり出します(笑)。人の胸元をジロジロ見る怪しいおばちゃんにならないよう自重していますが、ちらっちらっと見るのもまた失礼かもしれず、悩ましい!!(見るな!)
自分好みの掛け衿の長さ、なかなか深くて夜しか眠れません!(寝とるやないけ!)
もし「あんまり考えてみたこともないわ」という方がいらしたら、自分好みの位置について考えてみるのも楽しいですよ。
正月太りも怖くない。秘技V字で細見え効果!?の巻
帯の位置と同じで、年齢が若いと少し上目、年配になってくると下げるという認識の方も多いのでは。
例えば振袖の帯締めの位置は、帯の真ん中から上にするのがセオリー。真ん中でもよいのですが、その位置より下がることはありません。
一方、年齢を重ねてきたら真ん中より下にするのかというと、礼装では真ん中にしますし、カジュアルでも絶対そうかというとそうでもなく、お好みもあると思います。
ただ、年齢とともに、ヒップの位置が下がるんですよね~。それでそのヒップに合わせてお太鼓を作ると、お太鼓の位置も下がるわけですよ。そうすると、その下がったお太鼓の中を抑える「て」を抑える帯締めも、位置が下がるわけですよ。だから、帯締めの位置も自然と下がってくるというわけです。
でも、前から見た時はちょっと若々しくしたいな!というわけで私は前は真ん中に持ってくる派です(笑)
そしてさらにV字技を使えば、ふふふふふ。(そんなこと言ってないで痩せたらというツッコミは今年もなしでお願いします)
気軽に位置はずらせますから、着物を着たときに鏡を見ながら自分の好みの帯締めの位置を再確認してみてはいかがでしょうか?
2023成人式(二十歳を祝う会)の振袖雑感の巻
今年はお二人の身長が違っていたので、背が高い方用の帯結び、低い方用の帯結びをそれぞれ研究して臨みました。なんとか思い通りに仕上がってほっとしました。本当に成人式前は毎年緊張します! 撮影も同じなのですが、一生に一度のお祝いと思うと本当に身が引き締まる思いがします。無事、送り出せたことに感謝です。
着付け終了後、成人式会場をウォッチングへ。今年は和洋ミックスコーデが少なく、古典的な着付けが多かったような気がします。本当にね、みんな違ってみんないいよねえ~~~!!とみずほちゃんと頷き合う。男子の羽織袴姿も少ないけれどいて、これもまた素敵!! 白羽織袴でお揃いで祭り鉢巻のグループもいて、ほっこりしました。
帰り道に仕事場の氏神様とお寺にお参りをしてほっと一息。と思ったら椅子からおっこちて顔面強打してしまったわにこです。ほっとしすぎ‥‥。前歯のところをぶつけてただいま、オバQみたいな唇をしております。やれやれ、マスクがあってよかったぜ‥‥。きっと気をつけて生活しなさいという、神様のおつげ。同年代の皆様、椅子に乗っての作業はやめましょう‥‥。だめ絶対。
20歳のぴかぴかパワーに触れて、今年も一年、体に気をつけて(ここ大事)がんばろうと思う年の初めでありました。
着物と落語で初笑い!笑顔は自分で掴みにいこう!の巻
(マスクは写真を撮る時だけ外しました)
そして私のコーディネートはこちら。
松の袋帯
竹の節入りの真珠の帯留
梅の小紋
お正月、ということで組み合わせてみました。自己満足ですけど、楽しい!
お友達のコーデも素敵だったので紹介しちゃいます!黒の着物に赤い半衿で、「大奥」(よしながふみ)に出てくる水野祐之進イメージコーデ、お母様の泥大島で親孝行コーデ、素晴らしい縫い締め絞り、綾秦節先生プロデュースの豪華訪問着、これまた綾秦コレクションの訪問着ととりどりで目の保養でした。
そして、自分になんかあったら着物頼むね、とお互いに依頼しあうところまで(笑)いやほんと、大事だよ‥‥。
ついなにかと億劫で、まあいいかやらなくても、と思ってしまいがちですけれど、人生後半に入り寿命は伸びているけれど健康でいろいろなことができるのはそうは長くはない。あと、年とともに無理がきかなくて明らかに稼働時間も減っている(爆)。三ヶ日くらいごろごろするか、という気持ちと、着物を着て落語にいくぞ!という気持ちで、出かけるまでには逡巡もあったわけですが(笑)
生きていくということはいろいろなことがあり、楽しいことばかりでもありませんが、雲間から光が差すように、心が晴れやかになる時は本当に幸せを感じます。また、そういう時間や瞬間は、積み上げてきたものや自分から求めていかなければなかなか手にすることができないと、この頃思います。
去年は、ちょっとしんどいなと思うと着物を着るのをやめてしまいがちでしたが、やっぱり面倒でもなんでも着てしまえば、本当に心がしゃんとするんですよね~。できないときもあるけれど、ちょっと動けるときには手を伸ばして。たくさん着物も着て楽しもう!と思っています。今年は、着物を着る機会をとコミックを描く量を増やしたい!
そしてこのコラムもなんと足掛け11年目に突入です。いつもだらだらと思ったことを書いているだけのようなコラムを読んでくださって本当に感謝しております。着物好きな皆様に、楽しんでいただけるようなものがかけるよう、精進して参ります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
2022年着物コーディネートを写真で振り返るの巻
お正月は雪輪に南天の訪問着で。一富士二鷹三茄子の袋帯に、末広りの「八」個の真珠の帯留め、絞りの帯揚げ。この帯揚げはこのコラムを始めた頃にいち利モールで購入した加藤萬のもので、以来大事に使っています。刺繍の半衿をしてめっちゃお正月気分のコーデです。
2月は大雪が降ったので、雪だるまの帯留めをしています。岐阜のイラストレーター本間希代子さんのブローチです。帯締めや絞りの帯、縮緬の帯揚げも色も抑えめにして、雪と氷感を出してみました。着物は海老茶に柴草模様の小紋です。
ちなみにこのときは、帯枕がないという危機?を風呂敷とタオルで乗り越えた模様です。
関連記事:枕紐の代用を風呂敷でしてみたぞ!の巻
3月は紅花染の紬に玉ねぎ染めの帯揚げ。たんぽぽ色をイメージしてこの時期は黄色を使うことが多いです。帯は手塚治虫の漫画に出てくる「ヒョウタンツギ」みたいな柄でパキッとしたブルーがお気に入り。
4月は唐獅子模様の色大島。胴抜き仕立てにしてあります。もう4月から結構暑くなってくるので、さわやか色の帯締め。だるま模様の帯揚げに博多帯。
5月は拙著「その着物、どうする?」が発売になりました。その発売記念パーティでのコーデです。が結婚式の二次会用に誂えてくれた翠山工房の辻が花、20代で初めて買った雲文様の帯揚げ、四十歳記念に買った菊襲の袋帯、出版記念に買った数(SUU)の白蛇の帯留。目一杯おしゃれして、幸せでした!
関連記事:出版記念パーティをしてもらったぞ★の巻
6月はもう暑い~~ということで有松絞の浴衣にうそつき衿で着物風に。麻の半幅帯にワニの帯留め。三分紐をくるくるしてみました。
7月は透ける夏紬。帯は鮎。若鮎を食べ比べる若鮎茶会のためのコーデです。このアンティークの鮎の帯は、鮎に一目惚れして購入したものの、ついぞ締める機会がないまま十年以上眠っていたものです。出番がきてよかった!
関連記事:岐阜の鮎菓子「若鮎」まるけの茶会をしたよの巻
8月は雪花絞りの浴衣に黄色の半幅。お友達がもう着ないからと譲ってくれたのです。綿麻生地でさらっとした着心地です。嬉しい。
9月は単衣の紬に、キンゾウ商店のアフリカンファブリック帯。WEGOで買った洋服用のベルトをしています。「きもチャリ!」のときに来ていたコーデ。「きもチャリ!」にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
関連記事:きもチャリ!2022ありがとうございました。の巻
10月は上田のキモノマルシェへ。トークショーに出演!?ということで、出版記念に清水の舞台から飛び降りた牛首紬を着て行きました! 帯は中野スズミさんに描いてもらったワニの帯です。牛首紬、光沢があってめっちゃテンションが上がりました。
関連記事:ご褒美着物をネットで誂えちゃった★その1の巻
関連記事:キモノマルシェ2022信州上田にお邪魔しました!の巻
11月は大島紬にワニ?の帯。オオトカゲ、いや巣穴から出てきたイタチ、果てはアンキロザウルス説まで出ているこの謎の生き物ですが、あなたは何に見えますか? 私的にはワニです。ええワニですとも‥‥。
12月はグレーの紬に木立の染め帯。冬の木々を思わせる色なので、12月になると締めたくなる帯です。一年に1回はそれぞれ、好きな着物や帯に出番があると「ああ~今年も身につけることができた」と嬉しく、またほっとするような気持ちになります。
着物を着るということは、実は気力体力がないとなかなかできないもの。余裕のない毎日の中で「そりゃあ!」と気合を入れないと着られなかったりもします。それでも着るのは好きだから。。。
一年に一度しか袖を通さないものや、数年に一度のもの、まだ身につけられていないものもあったりして、着ないからいらないと言い切れない着物はやっかいだけど私にとっては愛おしいものばかり。そしてあと何年着られるのかなと思うと、心残りのないように着たい!と思います。
来年はもう少し着る回数を増やしたいなと夢みつつ、整理もがんばらねば‥‥。
今年も、すっとこどっこいな私の拙いコラムを読んでくださって本当にありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください!
大島紬リメイクのジレがとってもよかった♪の巻
着物でも、洋服でもいけて、1枚上に着るだけで軽いのに風をあまり通さない大島紬はあたたかい!
着物のときは帯なしで上に羽織ってもよいかんじでした。そういえばおばあちゃんが、着物で袖なしを着て帯なしで着てたなあ‥‥。楽であったかい!!
お友達のジレは衿がなかったのですが、私のものにはついていて、それもまたよき。
裏地なしなので、畳むとすごくちっちゃくなって、軽くて持ち歩きもしやすくて、いい!! ポケットもつけてもらったので、便利!
あと、大島はツルツルしているので、猫の毛がつかなくて最高です!!
自分で作れない時は、人に頼んだらいい‥‥しみじみ感じました。
この頃、男着物に慣れてしまったら、ウエストの位置に幅広い帯をするのが億劫で‥‥半幅帯でもいらん‥‥とか思ってしまって、こんな風に着るのもいいかもなと思案中。
ジレ、ロングベストは縦ラインが強調されるのですらっと見える効果もあるのが嬉しいです!!
もちろん、晴れ着でびしー!!!とお太鼓をするのは、本当に気持ちが上がるし大好き!!なんですけど、普段はもうちょっと楽にならんかな?と。これも歳をとったってことなのかな~。いやズボラなだけ?
あとね、着物のリメイク服って年齢があがらないと似合わない気がするんです。着こなし年齢があるというか‥‥。もちろん、若い人でも似合っている人はいると思うんだけど、全般的に‥‥。
だいたいリメイク服を着ている年代が上しかいないというのもあるかもしれませんが、素敵!と思うと大概お姉様方(私から見て)
私も、お姉様方のエリアに足を踏み入れられたということかもしれません。そして、わかる。着物好きだけど、もっと楽に身につけたいという気持ちが‥‥。
ちょっと着物リメイク服にもはまっちゃうかも??
さて一体、どこに行こうとしているのかわにこの着物道。自分でもよくわかりませんが、今後とも見守っていただけると幸いです。。
書生風?男着物で「ツダマンの世界」を観に行ったよ。の巻
さよなら東急本店!
ももせいづみさんのBunkamuraギャラリー展示を見て、ランチを食べて、いよいよ舞台。休憩挟んで3時間半という、ここは明治座!?というような長丁場でしたが、飽きさせない松尾スズキ節と俳優さんたちの熱演で、あっという間。まだ上演中ですのでネタバレは差し控えますが、阿部氏は相変わらずキュートでめちゃくちゃだし、吉田さんは美しいしキレ気味なのもかっこよかったし、江口さんの狂言回しは流石。そして間宮くんのボンボン役はハマりすぎて、ぜひパンプアップしてゴールデンカムイの鯉登少尉をやって欲しい!と思いました(感想が明後日の方向に‥‥)
そしてなんと最前列での観劇だったため、本当に舞台の中に放り込まれたような臨場感。着物姿も堪能できました。特に男性が着物姿で激しい動きをしたりするのは新鮮。間宮くんが立ち上がって走り出す時、つっ!と右手で襟先を引き上げて裾を押さえたりする所作とかが間近で見られてほんとにほんとに目の保養でした‥‥。
さて一方男着物でお出かけした感想ですが、とにかく楽!! ウエストにまったく締め付けがなく、腰骨のところが帯でささえられるので、立っていても楽。着崩れてもさっと直せるし、全くノーストレス。
ただちょっと‥‥女子トイレに入りづらかったかも(^^;) 劇場で並んでトイレにいく勇気はありませんでした(爆)
女性着物のしゃんとした感じも好きなんですが、同じ着物か?と言いたくなる楽さ。着付けも対丈だし、衣紋も抜かないのでほんとうにあっというまに着られるし、なんでこんなに差があるの?
コーディネートは青の紬に茶色の羽織。これはキモチャリ!で、子どもに着せたいなと買っておいたもの。ちょうど160センチ前後にジャストサイズのもので、もう子どもは大きくなって着られないけど私は着られる(!)
羽織紐は革に穴があけられているちょっとパンクなもの。足袋はゑびす足袋さんの革?足袋をチョイス。草履は角形のものにして、雪駄を意識してみました。
昔の男性ものはサイズが小さいので、今の女性にちょうどよいサイズのものは結構リサイクルでも出回っていますし、お手頃な値段で手に入ります。もし興味があったら、ちょっと羽織ってみてはいかがでしょうか?
サザエさんの波平さんが、家に帰ってきてスーツを着物に着替える感覚がわかりますよ。ちなみに、おはしょりは作らないので、自分の身長に合ったサイズが大事になります。
目安としては身長―27センチが身丈のものを選ぶと良し。細身の人は少し短め、ふくよかさんはそれより気持ち長めを選ぶとよいでしょう。
セーターの上に来てもよさげだし、また機会があったら男子着物ででかけてみようとなんだか明後日の方向に着物熱が向かい中のわにこでした。
「ひもおとし」は山陰地方の七五三?の巻
双方のおばあちゃまがお祝いの着物を大切に保管してお孫さんが身につけるという、とっても素敵な「ひもおとし」と七五三のお祝いでした。
着物のことも、ひとくくりにして「これが正解」みたいに思ってしまったりもしますが、地方によっていろいろな伝統や習慣があるのですよね。そういうものもこうして、お子さんがお祝いされることで大切に受け継がれていくとよいなあと思った秋の日でした。
刺繍の半衿をたっぷり見せる着付けの巻
この3つのポイントを心掛けて、着てみてください。刺繍の半衿をしっかり見せられますよ。
クリスマスの柄の半衿や、おめでたいお正月の半衿、大好きなモチーフの刺繍半衿などなど、ぜひぜひお好きな半衿を「見せて」着てくださいね!
都腰巻きって知ってますか?の巻
上に着る肌襦袢も同じようにニットの素材のものがあったようです。他にも、ネルの腰巻きや肌襦袢もみたことがあります。今よりももっと寒く、暖房も火鉢だったりした頃。普段に着物を来ていた時代にはこういった暖かアイテムは必要なものだったのでしょうね。古い本や雑誌をみると面白い発見もあります。
今も、新素材で汗をかくと発熱をするようなもので暖かい肌着が誕生しています。調べると、結構いろいろな暖かアイテムが毎年誕生しています。洋服用のものを流用するのもありですよね。裾除けも、あったか素材だけでなく、普段ものびーる素材でスカート型もいいかも~と思ったり、いやすててこ履いているからいいかと思ったり、いろいろネットのお店をみてまわったりするのも楽しいです。
着物のアイテムは、私はこれ!と決めてしまいがちですが、新しいアイテムを時々試してみると、便利だったり快適だったり新しい発見があります。ときどき柔らか頭で探してみるのもよきですよ。
身丈の短い着物を楽しむ2つの方法の巻
特にこの夏から男物を着るのにハマっているので、ちょっとそのあたりの「着物はこういう着付けでなければならない」という、思っていないつもりでも頭の片隅で固まっていた意識がほぐれてきたのかもしれません。
私はこんなふうに楽しんでるわよーなんてことがありましたら、ぜひぜひ教えてくださいね! まだまだいろいろチャレンジしてみたいな!と思っているわにこでした。
秋の信州・着物旅してきました★の巻
給仕されたときには「大きい!食べられるのか!?」と思いましたがぺろりでした(想定内)。9月限定の『栗点心 朱雀』というのにも憧れているので、またいつか小布施に来たいです(食べることばっかり)。
また長野電鉄で紅葉を眺めながら、長野駅に。そこから新幹線で1時間半ほどで東京に戻りました。いや~長野って近いですよね。いつも案内してくれる友達がいるので、コロナ前は友人たちが着物で旅行をよく楽しんでいたのですが、これなら気軽に来られるな~と納得です。
その頃はまだ、子供が小さくてなかなか旅行という気持ちにもなれませんでしたが、大きくなって手が離れてきた今、これからはこんな風に少しずつ友人との旅行が楽しめるようになるのかも。
今回の1泊着物旅行では、二人とも偶然、黒い洗える長羽織を羽織っていました。ちょうど気候的にもよかったし、汚れもあまり気にしないで済むし、少し小雨がぱらついても帯が濡れないので安心。キモトモは鏑木清方の『築地明石町』を見て、つい黒長羽織を誂えてしまったんだとか。わかる!
わたしは、4年くらい前かな? いち利モールで「さらり」という厚みのある紗っぽい生地の洗える長羽織を購入したものを着て行きました。これが、少しだけ透け感はあるけど、生地がしっかりしているので長いシーズン着られるし、レースの羽織感覚で着用しています。すごく優れものなので、また再販されたらいいのになと思ってます。今度は色違いが欲しいなあ。
大人の楽しみに目覚めた、秋の1泊旅行でした。
キモノマルシェ2022信州上田にお邪魔しました!の巻
会場は5カ所に分かれていて、フリーマーケット会場、着物のレンタル着付けができる会場、お茶や講演会の会場、組紐や染めなどが体験できる会場などなどバラエティに富んだ構成。私もフリマの会場を覗いて、水引のピアスをゲットしました!
主催者さんもびっくりの人出だったそうで、みんな着物でお出かけしたかったんだよね!と頷きまくり。私も本当に楽しい1日でした。
そして今回はなんと、上田紬の小岩井紬工房の小岩井良馬さんとトークショーをさせていただくということで会場の犀の角さんへ。小岩井さんは伝統工芸士リョウマという名前でYouTuberもされていて、今回はその公開録画とのこと。また、チャンネル内では人気の『着物警察』という動画のシリーズがあるのですが、密かにファンだった私(笑)。いつか出してくださいね~と言っていたら、今回出演させていただけることに!
そこで何を着ていこうか悩んだのですが、上田紬は持っていないし……と、思い浮かんだのが今年誂えた牛首紬。まだ袖を通していなかったので、これは今でしょ!ということで初おろし。帯はワニアピールで、中野スズミさんにお願いして描いてもらった「月に吠える鰐」にしました。帯揚げは招き猫、帯締めは長野のキモトモに譲っていただいたもの、足袋はゑびす足袋の革?足袋に、カレンブロッソでワニの布を持ち込んで鼻緒オーダーした角草履と、めいっぱいおしゃれをしていきました。
ちなみに、三大紬は大島紬、結城紬、三つ目は上田紬とも牛首紬とも言われます‥‥諸説ありますが、上田紬は歴史が深くとても素敵な紬です。格子や縞が素朴なこれもいつか手に入れたい憧れの紬です。
トークショーも着物警察も緊張しまくりで、目が泳ぎまくりでしたがリョウマさんが上手にアシストしてくださってなんとか終了! コーディネートも褒めていただいたり、とても嬉しかったです。そのうち動画が公開されると思いますので、よかったら見て下さいね!
絹という素材の美しさと「育てる」ということの巻
染め替えは柔らか物で見ることが多いですが、紬もできます。織柄などは目立たなくなってしまうので、それが難点ではありますが、逆にそれがよい場合も。
いただきもので本当に気に入っている大島紬の着物があるのですが、大島の光沢がありながら柔らかく、藍色なのですがよ~く見ると大島特有の柄が浮かび上がります。もともとの着物は泥染で赤色が差してある龍郷柄だったと思うのですが、全体を藍色に染めているため、柄が目立たなくなっています。
龍郷柄は結構インパクトがありますし、「ザ・大島紬」というかんじですが、それに色かけをしたことで、大人しくどこにでも着ていきやすいような仕上がりになっていて、とても重宝しています。
そしてなにより、一度仕立て直しをしていることで信じられないくらい軽くしなやかで着やすくなっています。よく「紬は着て育てる」といい、「洗い張り3回目が最高」と言う話も聞きますが、こういうことなのでしょうか。
自分でも大島紬や紅花紬を仕立て直して着ているものがありますが、やはり洗い張り前よりも柔らかく身に沿うような感じがあります。
染め替えや洗い張りで仕立て直した着物は、新品になるわけではありません。だからこそ、愛着も湧くし、「育てる」という言葉も納得です。
自分では染め替えは八掛くらいしかお願いしたことがないので、染め替えはいつかやってみたいなと思っていることのひとつ。
でも結構費用もかかることですし、そうそう気軽にできることでもなく、着物熱でうかされまくっていた頃に比べると「まあ、そこまでしなくてもいいか」というような気持ちに正直なっていたのですが、その生まれ変わったという美しい深い深い青の帯揚げを見て、ああ、やはりまだ技術がある職人さんが残っているうちに、私が元気に着物が着られるうちに(笑)一度トライしてみたいなという想いが蘇りました。
着物好きの夢は、果てしないですねえ。
しごき帯は七五三だけじゃない!?大人のしごきの巻
注意としては、子供用だと長さが足りませんので大人用の3メートル50センチ前後あるものを使いましょう。柔らかめの布やレースで、手作りしてもいいかもしれませんね。
お祝いの日の衣装を考えることは、本当にわくわくと楽しいものです。七五三や成人式のお祝いのとき参考にしていただけたら嬉しいです。
最後にちょっと宣伝です!
10月23日(日)長野県上田市で開催される「キモノマルシェ2022」にゲスト出演することになりました。
伝統工芸士で着物YouTuberの小岩井紬工房の小岩井良馬さんとトーク対談をさせていただく予定です。
お近くの方、ぜひ遊びにいらしてくださいね!
男着物を部屋着にしてみたらめちゃ楽だった!の巻
11月に水上勉のエッセイが原作の映画「土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―」が公開されますが、その先行ビジュアルが本に埋もれて原稿に向かう主演の沢田研二の和服姿でした。大好きだった祖父のようで、観たい!と楽しみにしていたのですが、最近予告編が公開されたので見てみたら全然和服姿が出てこなくてちょっとがっかり。本編には出てくるのかな? 土井善晴先生が料理監修をされているということで、そういう意味でもこの映画は観てみたいと思っております。
私の祖父は俳句や川柳を嗜んだり、趣味で原稿を書いたりする人だったのですが、やはり着物でよく机に向かったり、ごろ寝をしたりしていました。
そのビジュアルにめちゃくちゃ憧れがあって、実は数年前に『将来こうなりたい!』というテーマで、故郷の岐阜の実家で写真を撮ってもらったことがあります。東京を離れて、原稿を描いて暮らしたい私の夢です。
Photo by 渡部瑞穂
まさにこの部屋は、祖父が原稿執筆をしていたところ。このときは普通に女物の浴衣を着ていますが、これ男物だったらめちゃ楽やと思うんですよね。あぐらもかけるし。ごろ寝も楽やし。絶対ええわ。
おはしょりもいらないし、着崩れてもちゃちゃっとひっぱるだけで元通り。なぜあんな面倒なことをして女子は着物を着なくてはいけないの??という気持ちになります。
しかも、子供が私と同じ身長だったころに着せようと思って用意しておいたものが活きる‥‥。女性の身長の男着物はリサイクルでも比較的多いので入手しやすいです。
そんなわけで私の中で、男着物ブームが吹き荒れております。なんか、原稿も進む気がする~~(単純)。男性着物、いいですね。
皆様も男物で家でリラックスの波平スタイル(もしくは文豪スタイル)、まじでやみつきになりそうです。新しい扉が開きかけてる、わにこでした。
秋の七草、月、雁、菊‥‥秋単衣を楽しもうの巻
私の場合は、着物自体はベーシックな色柄のもので、帯や帯揚げ、帯締めなどで季節の色を取り入れてコーディネートを変えています。
今年は、きもチャリ!もありましたし、箪笥の中身を大幅に見直して減量しています。手を通さない着物を減らすぞ!と意気込んております。
着ると思って残したものでも、着てみてやっぱり‥‥と思うものは思い切って処分していこうかなと。
早速いただきものの単衣、着ないでずっとしまっていたものに袖を通したら、上前の目立つところにシミが!
しまいジミというやつでしょうか‥‥。少ない数で管理をきちんとしていこうと改めて反省しました。
あと‥‥やっぱり太ったかも‥‥なんか‥‥身幅が‥‥あれ‥‥。な~んてことも含めて、季節を感じています。(感じてないでなんとかしなくては汗)
とにかく揃えることが楽しくてどんどん増やしてしまった着物ですが、減らす痛みを乗り越えて、大切に愛おしむフェーズに入れればいいなあ。
減らす減らすといいながら、春に記念で!と牛首紬を誂えましたし、あと、リサイクルで紗合わせを入手したんです。
でもそれまで「あれも欲しい!これも欲しい!いつか!」と思っていたものを、絶対欲しいと思っていたものをえい!!と手に入れたら、なんかすっかり物欲が満足してしまって。この中でなんとかするぞ、という気持ちになっています。
まあこれもね、出かけて素敵な着物とかを見てしまうと揺らぐんでしょうけど(笑)、それも人生ということで。
軽やかな単衣の時期を過ぎるといよいよ着物が一番楽しい袷の季節になりますね。この季節の移り変わりをわくわくと待ち遠しく感じるのは、やっぱり着物が好きだからでしょうか。
この秋は、着物ででかける機会が増えたらいいなと思う秋の日でした。
きもチャリ!2022ありがとうございました。の巻
「その着物、どうする? 好きだから知っておきたい保管・メンテ・処分の方法」星わにこ著(河出書房新社)より
久しぶりの開催、しかもまだまだコロナ禍ということで、昭和な家スタジオを一緒にやっている瑞穂ちゃんと手探りで準備を始めましたが、走りだしたら今までボランティアで関わってくれていた友人たちがさっと必要なところで手伝ってくれ、荷受けから設営、販売から撤収まで非常にスムーズに行うことができ、ほっとしています。
拙著にも登場する友人たち、気持ちよく手を貸してくれて改めて感謝感謝でした。
宅急便は30箱、たくさんの着物を直接搬入にきてくださった方もいらして、狭いスタジオの中が着物の山に埋もれ、これは陳列は無理‥‥かも?と、私も夜しか眠れませんでした(寝とる)。
でも、設営には片付けコンサルタント、バザーの鬼、催事販売のプロなどなどが集結してあっという間にスタジオがお店に変身!
毎回値段をどうつけるかが悩みどころです。できたらたくさんの方のところで有効活用してほしいので、お手頃なリサイクル値段を心掛けました。
自分で気に入ったものを掘り出すのも楽しみですが、どんな着物かもわかるとお買い物も楽しいですよね。寄付してくださった方に、サイズやどういう着物です、ということがわかる「着物カード」をできたらつけてくださいと図々しくお願いしたのですが、それをつけておいたので、参考にしていただけたのではと思います。
また今回は高崎のきものサロン「にきたえ」の小峯さんが、地元でもきもチャリ!をやってみたいから勉強させて、とおっしゃってスタッフに入ってくださって、着物の目利きをしてくだいました。全てではないけれどこれはこういうところがよい着物、ということをお客様にちゃんと伝えて販売することができたかなと思います。私も勉強の機会をいただけて嬉しかったです。
お客様には試着で、似合うものを探してもらうのも楽しかった! 「日舞で使う」「落語を聞きにいきたい」とか「パーティ用に」とかの着用目的を聞いて、出した着物が気に入ってもらえるとめっちゃ嬉しかったです。お客さんとスタッフで、あーでもないこうでもないと言い合う時間も、いいものだな~と再認識。
どの着物も帯も「ああ~お似合いだな~」という方が連れ帰ってくださるのが、毎回不思議です。とにかくお値打ちなので、爆買いされる方も。近くのコンビニから宅配便を出した方も数名いらっしゃいました。わかる‥‥!
閉場時間には、腕利きの片付け隊が集結。あっ!というまに残った着物も箱詰めされ、NPO法人エコメッセさんに引き取っていただいて撤収完了。さらに着物として引き取り不可のウールなどをリサイクルショップ「秘密のさくらちゃん」に引き取っていただけることになりました。
こうして2022年のきもチャリ!プロジェクトは無事終了。あとは寄付などの事務作業を残すのみとなりました。本当にありがとうございました!
寄付して嬉しい、買って嬉しい、売り上げは誰かの役に立つ、と三方よしのイベントになったのではないかなと思います。ただ運営のマンパワーは相当必要なので、そこがうまくできるかどうかが課題かもしれません。
今回私が特に嬉しかったのは「片付けるきっかけになりました」とか「片付けてみたら、知り合いの人たちが意外ともらってくれました」などのお声をいただけたこと。まずは動いてみると、意外と解決の道が見えるのかもしれません。
もうすでになさっている方も多いかとは思いますが、コロナ禍でおやすみしてしまった、いろんな形で着物を活かして楽しむ機会がまた増えていくといいな~と思います。
改めまして、「きもチャリ!」へのご協力、ありがとうございました(ぺこり)。
夏の宿題?8月31日の浴衣と花火。の巻
楽しかったっ!って笑顔で帰ってきた男子たち。また来年も浴衣で花火をしたり見れたりするといいねえ。そして浴衣も自分で着られるようになったらいいなあ。
当方浴衣でデート的な10代の思い出がないため(寂)、夏の終わりの浴衣と花火を想像しただけで、えらいエモい気持ちになりました。
できるなら、ちょっと無理をしてでもいろんなことをやってみるといい。人生ももう秋になってきた身としては、アオハル満喫の若者たちの姿が見られるだけでもほくほくした気持ちになったのでした。
母の着物の処分に手をつけたの巻
時間があれば、いろいろと手間をかけたり使ってくださる方につないだりということもできたかと思うのですが、そして、それをどうしようかと思うあまりにずっと手をつけられずにきましたが、それもやりきれない量というものもあるなあと今回感じました。本当は業者さんにお願いレベルなので‥‥。
私の場合は、一気に手放せたことで本当に心からほっとして、開放された気持ちがしました。ここにくるまで7年かかってますが‥‥。
実はレスキューした着物はそのまま積んであるし、まだ屋根裏部屋や倉庫に山のような衣類や食器があるんですが‥‥それはおいおい(ため息)
着物に関しては、正絹のもので状態のいいものだけをとりあえずレスキューして保管。ウールの着物は、母がよく着ていたものを1枚だけ残しました。あと小物類は虫食いもあったりして、全部処分。
このあたりは、自分の着物の整理と処分で痛い目を見たので「ちょっともったいないと思う程度のものは残さない」という鬼の心で臨みました。ただ、ありがとう~と言いながらひたすら処分しました。
今回は衣類のみということで、まだ本や家具家電に手をつけてないせいか、そんなに捨てたのにあまりものが減ってないように見えるのが恐ろしい‥‥。どんだけの量が詰め込まれているのかっ!
でも薄暗かった部屋も窓が見えて光が入り、少し風通しはよくなった気が。そして心も少し軽くなりました。
いつか私が死んだとき。息子がしんどくないように自分のものも減らさないとな‥‥と反省もしました。家に帰ってから、再び断捨離に取り組んでいます。
捨てることにはずっと躊躇いと罪悪感を持っていましたが、量が多ければ全部まとめてゴミ扱いになってしまうことも。大事なものや使ってほしいものはそれなりに量もコントロールして厳選しておかなければいけないなと。
そんな死後の心配はさておいても(笑)、今現状、自分が使うものも同じこと。
そのためには、やっぱり処分もやむなしと、最近は割り切っています。
拙著『その着物、どうする?』にもこのあたりの葛藤は書いたのですが、一番自分の心が楽になる方法を選ぶしかないなと思います。
といいつつ、なかなか処分はできないのですが(だめだめ)。ちょっとでも、住まいと心の風通しをよくしたいなと思う今日このごろです。
<ちょっと宣伝>
9月には、久しぶりの「きものチャリティバザール」を開催予定です。私も、手放すものを持ち込み予定です! やっぱりまだ使えるものはどこかで役立ってほしいもの……。といいつつ、欲しいものと毎回出会ってしまうのですが、まあそれも幸せということで(笑) もし寄付を検討されている方がいらしたらどうぞよろしくお願いいたします。

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