「そんだけ!?」と言われるかもしれませんし、確かにこれだけでは解決にならないこともあります(笑)。でも着付けって、自分の理想の形になるための積み重ねだといつも思うのですよね。洋服でも同じだけど、「こういう風になりたい」という理想型にちょっとでも近づけていくために、アイテムを選んだり、着方に気をつけたり。上手く行ったときには、嬉しいものです。私も日々修行中です。
よく夢みがちな、お悩みがワンアイテムで全部解決!みたいなことには正直ならないわけです。すべては積み重ね。そのために、いろんな小技をインプットしておいて、たとえばダブルで使えば効果アップ!みたいな楽しみ方もある。あ、今日はこれ忘れた、とかもあるし、着付は頭の体操ですね。例えば痩せたとしても、着付や姿勢が悪ければNGですし。(痩せない言い訳を探しているわけではないです‥‥へへ)
面倒なんだけど、楽しい。忘れないように着物、時々取り出して着てみてくださいね!
目の錯覚を利用して!お腹すっきりに見えるおはしょりラインの巻
「そんだけ!?」と言われるかもしれませんし、確かにこれだけでは解決にならないこともあります(笑)。でも着付けって、自分の理想の形になるための積み重ねだといつも思うのですよね。洋服でも同じだけど、「こういう風になりたい」という理想型にちょっとでも近づけていくために、アイテムを選んだり、着方に気をつけたり。上手く行ったときには、嬉しいものです。私も日々修行中です。
よく夢みがちな、お悩みがワンアイテムで全部解決!みたいなことには正直ならないわけです。すべては積み重ね。そのために、いろんな小技をインプットしておいて、たとえばダブルで使えば効果アップ!みたいな楽しみ方もある。あ、今日はこれ忘れた、とかもあるし、着付は頭の体操ですね。例えば痩せたとしても、着付や姿勢が悪ければNGですし。(痩せない言い訳を探しているわけではないです‥‥へへ)
面倒なんだけど、楽しい。忘れないように着物、時々取り出して着てみてくださいね!
東京オリンピック着物の話題ベスト3!金メダルは伊調馨!?の巻
番外ですが、オリンピックと着物の話題としては、世界の国々をモチーフに振袖を製作したイマジンワールドの「KIMONOプロジェクト」が、まったく日の目を見ることなく終わってしまったのも残念なところ。職人さんたちの技術の結晶である作品がどこかで生かされるといいなあと願っております。
個人的には、存在は知っていてもなかなか実際に見ることがない(しかも単衣!)色無地の5つ紋付振袖で、オリンピックでの伝統的な着物姿の先陣を切ってくれた伊調馨さんに金メダルをさしあげたいです。本当に素敵でした。
「多様性と調和」というテーマということですし、何に関してもみんな違ってみんないいと思うのですが、やっぱり私はトラディショナルな着物が好きで、それも多様性のひとつにいれといてほしいですし、民族衣装にこめられた意味の素晴らしさが継承されていく世の中だとよいなと思ったオリンピック雑感でした。
夏の着付は衿元を抜いて浮かせると涼しいデスの巻
よく時代劇や昔の映画で「ああ~暑い!」と着物や浴衣の衿元を浮かせてぱたぱたとうちわを扇いで中に風を送っているシーンがありますが、あれです。人前ではなんですが、あれ、ほんとに涼しくなります。洋服と同じです(笑)。保冷剤をあててもgood。首の太い血管、頸動脈にあてると効果的です。
あとは、夏の着付は私はいつもより気持ちゆるりとします。これも好みですが、そもそも袷と同じテンションで着ると夏物は薄いので肌着などのラインも目立ちますし、縫い目にも負担がかかりそうだと思うからです。いつも同じ着方ではなく、季節によって、コンディションによって、素材によって、など、自分の快適な方向を探っていくのも大事なこと。
着付を工夫したら、夏のおでかけ必須アイテム、日傘、扇子、水分、保冷剤を忘れずに。上手に活用して、夏をのりきりましょう!
関連記事:オススメは帯下保冷剤!夏着物もW保冷剤で快適にの巻
形も手順もたいして変えられるわけではないけれど、着付って、自分の体と相談することでもあるなと思います。体調がいい、悪い。暑い、寒い。太った、痩せた。ちょっとした変化で今日はいけたなという日もあれば、いまいちだなあと思う日も。
着付も気温にあわせて、見直してみませんか。
浴衣の衿をクリアファイルでキレイなラインに!の巻
もちろん、衿が自然にふにゃっとしているのも風情があるものですが、やっぱりしゃっきりしているとうなじがすっきり見えて美人度アップです。
このクリアファイルの即席衿芯、普通の着物のときにも襦袢に使えます。あー!衿芯が手元にない!というときに使える裏技ですので覚えておいてください。厚紙で代用したりもしますが、クリアファイルはマジ便利です。1枚で心もとなければ2枚重ねても。長さも自由自在です!
でもあくまで即席ですし衿芯自体そんなに高価なものでもないので、時間のあるときは普通の衿芯を用意されるが吉ですが、クリアファイル自作えり芯、なかなか使えますよ。もしもの時の裏技に、ぜひ!
真夏に必須!麻のステテコがめちゃめちゃ涼しいの巻
あまりの快適さに、洋服のときもワイドパンツやロングスカートの下履きとして履いてみたらもうこれがやめられなーい! はいたほうが、はかないより涼しい!! いつか、オジサマが「夏はステテコ!ジーンズの下にもステテコですよ!」と言っていて、えー、2枚になったほうが絶対暑いじゃん、と思っていたのですがそれは間違いだと知りました。
麻は天然素材の中で最も涼しいといわれ、接触冷感もあり、吸水性、通気性、発散性に優れた夏に最強の素材ともいえます。じゅばんや着物で愛用されている方も多いと思いますが、ステテコ、ほんとによかったです。ちなみに冬にはいてみたら、ちょっと寒かった(笑)。それくらい、涼しい素材なのです。
コシが強く肌にはりつかないのが涼しさの一因なのですが、その繊維のコシの強さがお肌の弱い方には向かないこともあります。なので、麻を素肌に着るときにはご自分の肌との相性も大切です。 麻だけでなく綿揚柳もシボがありますのでお肌の弱い方にはNGな場合も。お肌にやさしいものは、なめらかなシルク素材のもの、ベンベルク、エアリズムなどがあります。これも合繊はあわない、などいろいろとお肌にあうあわないで選んでくださいね。
あとは、丈も大事なポイントです。私はすそよけがわりにも着るので長めが好みですが、短い方が涼しいです。これもご自分の好みで。 清少納言が生きていたら、夏はステテコ。というのではないかというくらい(言わない)、夏の着物のインナーの必須アイテムステテコ。愛用者の皆様も、ぜひ一度素材や形の見直しをされてみてはいかがでしょうか。
ショートヘアで着物を着るならボリュームとツヤが大事なのねの巻
ナチュラルメイクがイコール何もしない、ではないという高等テクニックなのと同じように、ショートヘアはこまめな手入れがキレイ見えの秘訣だと痛感中です。ショートヘアの素敵女性は、ナチュラルに見えて本当はちゃんと手が入っているのですね。
あと、普段だとやり過ぎかな?と思うけど、ここぞという時に使いたいのが部分ウイッグ。今手のひらサイズくらいのちょっとした付け毛が売っているので、それをつけて上から自分の髪の毛をかぶせるようにすると、かなり盛れます。この時はヘアスプレーの量が胆ですね。えええ!というくらい浴びるといいですね。まあ私が言っても説得力低いんですけどね(相当動画で見た姿がショックだったらしい)。
6年くらい前に中途半端に髪を切ったときにはフルウイッグのお世話にもなりました。これはもう一気に粗を隠してくれるので、めちゃめちゃいいですね。でも、ちょっと暑いんですよね‥‥。こちらは冬の活躍に期待です。
本当にここぞというときは、ショートヘアでもヘアメイクさんにお願いするのがいい‥‥と最近身にしみて感じています。大事。ほんとヘアメイク大事。若い頃はなんでもよかったんだけど、もうこのごろどうしようもないんですよね。特にショートとかにしていると、すっぴんでいるとおじさん、おじいさんかよになってしまう危険性が大きいので、ほんと身奇麗にしないとだめだなあと思う50代半ばでした。本当にレベルの低いお話ですみません。
今はマスク生活ですから、この粗が立たなくなっている上に、自分でもどんどんどうでもいいやとか思っていたんですよねえ。マスクを外した動画に心底、やばっ!と思い直しました。もうほんとマスクなしで顔を出すとか、無理!って思いましたね。でも、そのうちコロナ禍も収まっていくはず。収まってもらわないとですから。
人生始めるのに遅いことはない。今が一番若いとき!と思い直して、キラキラの素敵還暦着物をめざして鍛錬を詰もうと今日も顔のマッサージをしたり、ヘアオイルをつけてみたりするのでした。還暦のときは振袖で写真を撮る!と決めている私です!
もし、あーもう面倒で一生マスクとりたくないなんて思ってる方がいらしたら、一緒に頑張りましょう!
米津玄師のMV『死神』の着物の帯の位置と羽織の脱ぎ方がパーフェクト!の巻
そ し て ! 着付も師匠ということだったんですが、刮目すべきが帯の位置!!!
最近の着物男子の着姿の帯の位置が高めなのがずっと気になっていて、若い人は足が長いからなんか帯位置がちょっと高くなっちゃうのかなあ~、痩せてると低い位置にならないのかなあ~なんて思っていたのですが、細身でスタイルのいい米津さんであの位置に決まるんや!!と感動しました。やっぱり着付やん!!師匠素晴らしい!
もうほんと、男子、見て、この帯の位置見て、これよ、これやでこの位置やで! ウエストやないで、腰骨のとこやで!! これがジャパニーズキモノの帯の位置やで!
お若い男子諸君、お若くない男子諸兄も、この帯位置を再現していただきたいのやでえ~。丹田!丹田よ!(コーフンしすぎて、もう何言ってるかわかりませんw)
本当に久しぶりに、高倉健以来かよと思うくらいに、長身男子の粋な帯の位置を見せていただきました。ありがとうございます!!!
やっぱり実際かっこよく着物を着てる姿とか所作とか、観ないとわからないもの。
同じくMVで、5月に発表された東京事変の『縁酒』の着物姿も着付がほんと素晴らしくてほれぼれします。あまり着物になじみのない若い方とかも、ミュージックビデオで「着物ってかっこいいな」と思ってくださるといいですね。
単衣&夏着物。後ろ姿に気をつけて!の巻
こうやって挙げていくと、「気をつけるとこ多すぎてもうヤダ!」となってしまうかもしれませんが、あえて厳しめのチェックポイントをあえて挙げてみました。自分が「ここが気になる」というところだけ特に気をつければオッケー!
こういうことがあるよ、というのを知っていてあえて楽だからとか涼しいからという理由でチョイスするのと、知らなくて恥ずかしかったあ~というのは違うと思うので頭の隅においておいていただけたらいいなあと思います。
そもそも夏着物は透けるのが身上。どこに透け感を出すか、透けていいところ悪いところの見極めができていればいいと思います。今シースルーのブラウスとかが流行っていますけど、そんなかんじです(どんなかんじ)。
そして、自分は気をつける、人のあら探しはしないというのが、着物レディのたしなみでございます(これ最重要)。
夏の着物姿は見る人の心も涼しくさせる風物詩。注目をあびるだけに、透けポイントにはちょっと気をつけて。素敵に着こなしてくださいね!
帯締めも衣替えが必要なの?夏のレース組とはの巻
夏用のレース組とは最初、スカスカにすきまがある組み方がレース組だと思っていたのですが、「正絹のレース紐を使って組んだもの」と先日知りました。通常の帯締め用の絹糸と素材が違うのです。
少し張りがある素材なので、それを組んで行くとすこし隙間ができてとても涼しげです。最初から透かして編むやり方もあります。
三つ編みのように、手で組み合わせ編んでいけるということですがカウントワークが苦手な私は絶対間違えそうです。。。
まあ帯締めが多少涼しい素材であろうがなかろうが、着ている側の実際の涼しさには一切関与してこないわけですが(笑)、夏用の帯締めをすると「ああ夏がきた。夏なのだ」と気分は盛り上がりますし、見ている方にも涼やかな気持ちにはなっていただけますよね。逆に冬なのにレース組がかっこいい!という使い方ができればそれもいいかもしれないです。
着物とは、涼しい格好をしたいという機能で選んで着るものではなく、「記号」のようなところがあります。
通年用の帯締めでも、涼やかな色を選べば問題なし。例えば太さのボリュームも控えめだったりすると、それも暑苦しくなく感じられます。夏は二分紐もキリっとして素敵です。要は、ルールがあっていても暑苦しいより、多少外していても涼しげなほうが素敵。なんでもそうですが、センスというやつにかかってくる部分ですね。。。
最初は面倒‥‥と思っても、夏物を出してくるとやっぱりテンションが上がります! その時期しか使えないもの、というのは面倒であり同時に特別感があって、やめられません。
ネットや雑誌で、いろんな着物姿を見て、自分が素敵と思ったものをイメトレしたり頭にストックしておくことも、役に立ちます。かくいう私も日々、いろいろ見たり妄想したり(妄想かよ)。梅雨の晴れ間に夏物を出しておきたいと思っております。
まだまだおでかけが制限される夏になりそうで、着られるかどうかはわからないけれど、日々着物のお洒落アンテナは張り巡らして準備怠らず。牙を研いでおきましょうぞ(牙?)。
特集:タイプもいろいろ♪夏のレース帯〆特集
洋服のベルトを帯締めに&サイズの確かめ方★の巻
ただ、洋服に使うのと違って帯の上に巻くので長さが足りるか? とか自分にあったサイズなのか? とかがわからない時がありますよね。そんなときは長さを測っておいて、持ちあるいているメジャーで‥‥とできれば一番いいのですけど、それがなかなかそううまくメジャーを持ってなかったりするのです。。。(自分)
そんなとき、目安になるのがヒップのサイズ。帯を巻いたときのウエストのサイズに近いのです。なのでお尻にまわしてみてサイズが足りそう、よさそうなら買えば大丈夫なので覚えておくと便利ですよ。これはリサイクルの帯締めなどを買うときにも使えるワザです。
ベルト穴が空いている場所があわない場合は、実際帯をしてベルトを巻いてみて、目打ちなどで開けて使いましょう。1.5センチ間隔くらいで3つほど空けておくと、帯結びや補整などのコンディションが変わっても対応できます。
普通の帯締めに飽きたときは、ベルトでアクセントをつけてみてはいかがでしょうか? 浴衣のときにも使えますよ!
いつかは欲しい!憧れの紗袷(しゃあわせ)の巻
戦後新橋の芸者さんが5月末の「東をどり」で着てから流行したものと言われていて、厳格な決まりがあるわけではありませんが、着用期間がまさにこの時期、袷から単衣に切り替わる5月末~6月頭のほんの10日間だけという人もいます。6月の前半後半など諸説ありますが、それくらい贅沢で、幻のような着物というイメージがあります。
今は単衣の時期に、単衣代わりに着てもよいというかんじでしょうか。秋に着る方もいるので、秋の模様の紗袷もあります。一時、着てみたくていろいろ調べていたのですが、なかなかにお値段もハードルも高く、着ている人に伺ってみるとどうもそう涼しくもない(二重ですもんね・笑)ということで、どんどん優先順位が下がって二の足を踏んではや10数年となります。
でも、毎年この時期になると「あああ一度は着てみたい、持ってみたい」と思う憧れの着物。それが紗袷。
二重紗というのもありますが、それは風通織、袋織とも呼ばれるもともと生地自体が二重で織られているもので、紗袷とは別物になります。こちらも着用時期は単衣と同様になります。
紗袷で、よく見かけるのは訪問着。模様が描かれた絽に無地の紗が重ねてあるもの(絽紗袷)が多く、はっきりと見えない模様がなんとも儚く、モワレ模様が幻想的です。例えるなら、御簾越しに姫を眺めるような、ヴェールに隠された花嫁の顔のような‥‥秘めた感がたまりません。
しかも訪問着となるとこれまた着用機会もなかなか限られたり、単衣の時期といえば初夏は梅雨・秋は台風となかなか難しい。よし!紗袷を着るぞ!という機会にも巡り会えるのか会えないのか。また今年も「あ~紗袷の季節だわ」と思って過ぎて行きます。
1年のほんの短い時期の贅沢な着物。でも、だからこそ。憧れなのですよね~。
いつ、なんでも好きに着ていいという自由さの一方、これをこの時期限定で着る!みたいな特別さもまた捨てがたい着物の魅力なのかもしれません。
帯がキレイに結べる?「お太鼓サポート」を使ってみたの巻
それから女将動画でも紹介されていたように、補整不足でお太鼓の中で手が帯締めを締めたところがグシャっとなったり、「く」の字に折れてお太鼓の形が丸っぽくなって決まらないというのもなくなります。反り腰の人でも補整をたくさん入れなくてもキレイな形のお太鼓ができますね。
また、広い範囲でタレの折り込まれた部分を抑える働きもあるので、帯が短くて折り込みがちょっと少なくて落ちないかな、なんて心配なときもお役にたちます。お太鼓サポートに細めの紐を入れておいて、結んだら引き抜かないでそのままお太鼓の下線に入れこんでしまえば、タレが落ちる心配がなくなります。
お太鼓を作るのがちょっと苦手だわ、という方にはよい目安になりそうですし、私も柔らかすぎて扱いづらい帯とかに使ってみたいと思います。こういう便利グッズは、合う合わないがありますが、私はとりあえず使ってみるのが大好きです。合えば使えばいいし、いらないと思えば使わなければいいだけですから。
お太鼓サポートも、普段は使わないかもしれないけど、やわやわの帯とかに使っていこうと思っています。絶対これがいい!というのではなくて、いろいろ探って行くと、それぞれ自分が使いやすい、好みにあったものがあると思うんですよね。
自分の着付を楽にキレイにしてくれそう? と思うものがあったら、あまり先入観を持たずにとにかくやってみるのもいいものですよ。ぜひお試しを。
銀座いち利の女将ちゃんねる もぜひ!
【女将愛用】簡単!綺麗に!着付けが出来る便利グッズのご紹介
肌襦袢の小衿が衣紋から見えるときはどうしたらいいの?の巻
以前、長襦袢の衿があわないときの対処法としてこの脇をほどくという技をご紹介しました。
衿があわなくても一番下だからいいや、と思われるかもしれませんが、実は肌襦袢をきちっと衿あわせすることも美しい着付のコツなのです。
肌襦袢も両胸を包むように深くあわせることで、脇のだぶつきもおさえられ、胸もまんなかに寄せられて痩せ見え効果もあります。布の面でしっかり体を包むように着ると、体もささえられますし、体の凹凸や布のシワもなくなって補整にもなり、着物が着付しやすくなります。
ゆるっと着るのが好きな方はゆるりと着付けていただいていいと思うのですが、もしピタッとサイズのあう肌着を着ることで着付が楽になるということを未体験の方がいらしたら試していただきたいです!
木綿の肌襦袢を工夫して着るのもよし、思い切って新しい肌着を求めてみるのもよし。今は、吸汗速乾機能のあるものや涼しいもの、あたたかいものなどいろんな素材のものもあります。たかが肌着と思わずに、肌襦袢こそ、ピタリと着る工夫をしてみてくださいね。
懐かしの「さくら人形」を作ってみる完結編。「八重垣姫」の巻
前回の下駄でもそうですが、1つ難易度の高いことをクリアすると、後の「やったことがある作業」が楽勝に思えるマジックというのがよく効いていて、最初は「縫うの?」なんて、あんなに嫌だった帯締めを作る作業などへのカッパに思えてきます。こうして人は成長していくのね。
くけ台を出してちくちく縫うも、運針が‥‥。でも見えないところについては「裏は大きい針目でもよい」などというなぐさめ(?)もあり、頑張りました。
裾ふきの構造がよくわからなかったりしつつも、なんとか形にしていくと、すごく嬉しくなってきました。お人形のものとはいえ、振袖好きとしてはめっちゃめっちゃ盛り上がります!!
襦袢にあたる部分は、衿とけだし部分だけ。徹底した見えるとこだけでヨカヨカというのが潔い。実は、人形好きなのでバービーやブライスなどいろいろ着せ替えて遊んだことがあるんですが、やっぱりこういう「見えるところだけ」とかある程度割り切っていかないとどんどん着膨れして、すっきり見えないんですよね。目指す方向性で割り切る感も、実際の着付に通じるような気がします。
帯は芯を紙で作ってとのことでしたが、ちょうど帯芯があったので使ってみました。もしかしたら経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、「半衿は三河芯と一緒に縫いつける」というのにチャレンジして、手が血だらけになり、普通の衿芯でいいや、ってなった、その三河芯の残りです‥‥‥。
今までのお人形は、帯も紙の芯を入れて作ってあったのでパキパキ言わせながら形を作りましたが、三河芯を使えばなんとなくいいかんじのような気もいたします(完全な自己満足)。趣味とは、こだわり始めると終わりが見えないもの‥‥。やっぱりこれも着物に通じるような気がしますね(笑)。
台につけたりするのも今回は自分で穴をあけてとりつけたり、絶妙にステップアップしている教材でした。手は前回の春雨のときに失敗してしまったものを使いましたが、見えないからヨシ!(えええ)
テキストにはなかったけど、赤い布が余ったので帯揚げを追加しましたが、微妙かな~。このあたりもアレンジを加えて行くと面白いのかもしれません。沼ですね……。
そして、ドライヤーで兜の房や毛をのばし、髪のびんの部分をお姫様カットにして、完成です!!
この「八重垣姫」とは、歌舞伎「本朝廿四孝 奥庭狐火の場」から題材をとったもの。長尾家の八重垣姫は、武田信玄の嫡男・勝頼の許嫁。恋しい勝頼が危機にあると知り、追いかけて知らせたいと思うが勝頼はすでに湖の向こうに。「翼が欲しい、羽根が欲しい。飛んで行きたい知らせたい」という名台詞とともに、霊力がある武田の兜を手に捧げ持って念ずると、泉水に狐の姿が映ってその願いが聞き届けられ、霊力を借りて諏訪湖の氷上をシャーーーーッと渡って追いかけて危機を知らせに行くという場面のお人形です。すごくはしょっての説明ですみません。シャーッて。
そして、願いが叶った瞬間を表現したということで「泉水を覗き来んでいる」ということなのですが、目線が下にいかなかった‥‥。ですが、情熱的なお姫様であるとともに典雅でありりりしくもあり‥‥というところはそういう目で見ればそう見えるかも。うんうん(自分を納得させている)。
こういうドラマチックな場面を人形で表現することの難しさと楽しさよ! 20年ほど前に「真珠夫人」という昼ドラが流行ったときに、その名場面を人形で再現する『パール人形劇場』というサイトをやっていたことがあり、その楽しさが蘇って参りました‥‥。(その時も着物が多くて楽しかったです!)
こんなのでした。ちなみにタワシコロッケは粘土で手作り。男性の人形は黒髪にするために全部植毛しました<阿呆すぎる。この時はのめりこみすぎて、常に1/6の小物を探していましたね‥‥(遠い目)。
このコラムを読んでくれた友達から『りかさん』(梨木香歩著)という本を教えてもらいました。それは、持ち主とお話ができる人形で‥‥。というお話で、染色や、人形の衣装、着物の話も織り交ぜられて、とても興味深かったです。
様々な人形の物語が出てきますが、事情があって冠をかぶせてもらえず露頂(ろちょう)となり所在なさげにしていた男雛が、冠を頂いた瞬間からモテモテになるというエピソードも。平安貴族の男性が冠を被っていないのはパンツをはいていないのと同じくらい恥ずかしかったそうですから、冠を被ることができてほっとしたことでしょう。よかったね!男雛! 深い深い人形の世界。これで打ち止めにして、また来週からは人間の着物のお話に戻ります。3週に渡っておつきあいいただき、ありがとうございました!
昭和な「さくら人形」を作ってみるその2。「春雨」の巻
そう、今回は芸者さん。黒のお引きを桃色の腰紐でからげて、雨下駄で歩いている様子。
今回は、顔にも染みが出ておらず(おそらく、最初のお人形は取り出して眺めて仕舞ったりしたけど、次はもビニールの封をあけもしなかったのではと推測)キレイな状態。髪も結ってあり着物も縫ってあるので、あとはあなたが組み立てるだけ。とあったので、まあ腰紐縫うくらいなら楽勝じゃね、と軽い気持ちで教本を開いたら、いきなり下駄に鼻緒を縫ってすげろと書いてある‥‥。
さてこのお人形、だいたい出来上がりが45センチ前後。いわゆる1/6ドール(実際の1/6で作られる)と呼ばれるバービーやジェニーちゃんは25~27センチですから、その大きさたるや。かなりな迫力です。小物もそれに付随して大きめ‥‥とはいえ、下駄の鼻緒‥‥細かい作業が老眼につらい(;;)。しかもすげろと書いてあり、ちっさい穴に鼻緒を通すのが難しいのなんのって。きいい!!きいいい!! もう「ちょっと慣れたし、ちゃちゃっと組み立てるだけ」とか思っていた私の心はいきなり打ちのめされました。
人形作家への道は険しい‥‥。
細雪の四女気分になり、「人形への情熱は誰にも負けしまへん」とか適当につぶやきながら、なんとかこの難関を乗り切りました。
さてそこから先はボディの組み立て。一度やっているから楽勝か!?と思いきや、今度はプラスチック製の手を、傘が持てるように指を曲げてお湯で茹でて成形しろと書いてある。んがー。
でもまあ、これは人形の髪にパーマをかけるのにお湯で煮たりしたことがあったので、そういうこともあるか、という気持ちでとりかかる。が、手を握った状態にして固定するのに木綿の布でくるんで縫えと書いてある。んんん‥‥ラップでくるんで輪ゴムで止めればいいじゃん! と思った私は早速実行に移してみると‥‥
がびょーん! ゴムが強すぎたのか、手首にゴムの後がついてしまった!! お人形の完成図を見ると、けっこう手首もあらわになっているので、こりゃいかん!!と真っ青に。3体目にとりかかる予定の人形も同じく握った手にするのであるが、ほとんど隠れて見えない仕上がりのようなので、ごめんねして手をとりかえてもらい、真面目に木綿でくるんでお湯成形をしなおしました。マニュアル通りにしなくてごめんなさい‥‥。
今回はちょっとポーズもひねり気味で、傘を持つので手の曲げ具合もなかなか難しいところ。でもなんとかポーズをつけ、綿で補整をし、いよいよ着せつけに入ります。
今回は芸者さんということで、「なまめかしい色気と芸の道を追求する厳しい女の情熱をじょうずにミックスさせて」(原文ママ)という課題。お、おう。
髪型はつぶし島田。お嬢様とは違い、ちょっとゆったりめに首から離して衿をあわせ、赤い下衿がちらりと片方だけ見えるようにします。色気です。色気。でもちょっと上手く衣紋が抜ききれなかったかなあと反省。本当にこのあたりは、実際の着付でもそうなのですがミリ単位で印象が変わるもの。ましてや人形、本当にちょーっとのことで変わってしまいます。うーむ奥が深い。
帯はだらり。虫ピンでざくざく止めていくだけでした。帯締めはないので縫わなくてもいいのですが、今回は裾をからげるための腰紐を縫いました。もうね、鼻緒に比べたらどうってことないですね。あのいきなりの試練は、上達するために必要なことだったんだなと思えてきました。
そして、お引きの裾を持ち上げて、腰紐で結んで止めます。傘はよくできていて、好きなところまで開いて、手に持たせます。できた!!!!
苦戦した下駄ですが、黒塗りの台に映ってとてもキレイです。裾の中が映って見えないかちょっとどきどきしてしまいました。ううーむ、どうでしょうか、「粋できりっとしていてなまめかしく」できたでしょうか。
実は実家に似たような人形があり、子どもの頃どきどきして眺めたものでした。それがお人形のお色気というものだったのでしょうか。母はそれを結婚祝いにもらったと言ってましたが(何故)、昭和な時代は博多人形やこういう日本人形がどのお宅にも飾ってありましたよね。今のようにネットですぐにいろいろな情報が手に入れられる時代ではなく、ひな人形や五月人形と同じようにこういう美しいお人形を飾ることに、昭和な人々の夢や憧れや祈りが込められていたのかなあとも思います。
さてお人形が完成したら、写真を撮って送ると「担当講師がていねいな批評を差し上げます」と書いてありました。教本の文章もなかなか大げさだったり詩も載っていたり、夢と妄想が暴走しがちな人形愛好者(ワシのことか)の傾向がよく出ています。半世紀の時を超えて、やはり人形を愛して止まなかったであろう講師の先生の批評を伺ってみたいところです‥‥。
さて、いよいよ次週、この初心者コース(若衆)の最後のお人形「八重垣姫」にとりかかります。詰むや、詰まざるや!(そういうお話ではない
50年前の「さくら人形」を作ってみる。「おとずれ」の巻
もう頭や体(木屑をつめてあって針金でポーズがつけられる)は出来上がったものがあり、それを組み合わせて着物をきせるというものです。文箱やかんざしなども入っていて、人形者属性がある私としてはかなりかなりかなり盛り上がります!
さてここで問題が。なにしろ古いものなので、お人形と足袋と白いジョーゼットに茶色い置き染みが。はい、怖くありません。ジェニーやバービー人形のカスタマイズは顔のペイントはもとよりパーマどころか植毛までしていたことのある私です。躊躇なく漂白です! 薄めた台所用の漂白剤で、キレイになりました!(水洗いは十分に行います。個人責任でw)
最初のこのキットでは縫って作るものは帯締めだけ(帯止め、と書いてありました)。布に脱脂綿をくるんでくけて作ります。久々にくけ台を取り出しました。帯は作り帯形式でパーツにわかれているので、形を作って糸で止めます。
ここで漂白した足袋や顔が乾いたのでボディにとりかかりました。ボディに足袋をはかせて綿を入れて足を作り、腕や顔を取り付けます。頭をとりつける穴ははさみであけろと書いてあり、かなり迫力のある絵柄でした。
台にとりつけてポーズをつけて、着物を着せる前に綿で補整をしていきます。これはもう、補整や着付の知識がなくてはちょっと難しいのでは?という内容。でも、髪型や衣装などについても勉強になり、とても楽しい作業でした。
着物は、上下にわかれていて、それを虫ピンでボディに止め付けて行くスタイル。けだし(裾除け)も本当に見える部分の布しかなく、上手くできてます。裾引きは、ちょっとコツがわからないと図だけでは難しいかも。
補整も着付も、もはや人形作りというよりは花嫁着付を思い出して没頭してしまいました。お人形作りを通じて、和裁や着物への知識も深まりそうです。
そして、で、できた~~~!! 武家のお嬢様人形「おとづれ」(通称おとちゃん)の完成です!!
そして、で、でかい~~~!! すごい迫力です。猫も興味津々。
ここまで、わりとさくさくっとできまして。調子にのった私は、次の「春雨」というお人形に着手するのでした。来週につづく(つづくんかい!)
2021のトレンドカラーを着物コーデに取り入れようの巻
どちらにしても、どーんと濃い色、派手な色というよりは優しく気持ちに寄り添うようなトーンのほうが、今のトレンドということでしょうか。
やさしげな色使いの着物や帯にちょっと元気になるアクセントカラーを帯締めや帯揚げ、帯留めなどで取り入れてみてはいかがでしょうか。
私も手持ちの着物と帯で組み合わせてみました。優しい感じを目指しつつ、帯揚げはスカーフでちょっと洋服テイストを意識。ここにデイライトピンクの小物があったりするとピリっと決まりそうですね。
ミヤコレのモレッティガラス帯留(グラデーション):ピンクルビーなんかどうでしょう~。元気がでそう!!
意外と色イメージにピッタリなものを探そうとするとないものですね。あと、手持ちのものは好きな色に偏っていることが多いので、そういうものも見直すチャンスになるかもしれません。
お天気がいい日が続きます。虫干しかねてこんなコーディネート遊びはいかがでしょうか。そして早く普通におでかけできる日がきますように‥‥。
30年前に作ってもらった3枚の色無地の話。の巻
入学式の頃には、桜ではなくすでに新緑がまぶしく、これからの子どもたちの新しい学校生活が楽しく輝くものになりますようにと祈りました。
色無地にはつづれの帯と、母から受け継いだいつもの一つ紋の黒羽織をあわせました。
黒羽織のお話はこちら:母の黒羽織をリメイクしてみましたの巻
いち利の女将さんとの対談でもお話しています:ほしわにこさん&女将の着物談義
母の黒羽織と義母の羽織紐は、子どもの卒業入学のお祝いのときには一緒に見届けてほしい気持ちで、着ていくようにしています。
あとはお祝いの気持ちで、昨年国立博物館の「きものKIMONO」展の帰りに清水の舞台からダイブしてしまった道明の奈良組を初おろししました。新しいものがなにかあると、特別感がありますよね! あ、買い物の言い訳じゃないですよ、はい(怪しいw)。きっと、この帯締めを使うたびに「子どもの入学式で使った」という晴れやかな想い出が、蘇ることでしょう。
カジュアルダウンもできるという色無地ですが、やっぱりこういうちょっと控えた式服、略礼装に一番しっくりくるものなんだなと改めて思いました。自分のために好きなものを着る、ということと、人のために装う、ということは違うし、それぞれ意味があることなのですね。
それにしても多少体型や年齢や流行が変わっても、着続けられるのが着物のすごいところ。30年前のスーツではこうはいきません。(あとは着られないほど太らないようにしないと‥‥モゴモゴ)
ちなみに、もう一枚の色無地、梔子(日向紋)はちょっと色が濃い目で、地紋が四君子や立涌など吉祥文様の雲取で一番ゴージャスな感じです。一度黒い袋帯をしたら、お寿司の卵焼きのような色合わせになってしまい(笑)以来なんとなく手がのびていません。でもこれもまた、5年、10年と時間が過ぎていつか気に入って着こなせる日がくるかもしれません。虫干しで、取り出しては仕舞い。また思いついては取り出して、仕舞い。母を想い、来し方行く末を想い。それが、着物なのかなあとこのごろ思います。
そして、これはいつ着た、あのときも、このときも、とアルバムのように想い出を刻むもの。30年前に母が作ってくれた色無地たちと、残りの人生も過ごしていくのでしょう。感謝とともに‥‥。
帯板の種類と使い分け。なければ作れる!の巻
あれこれ試すと結構使い心地が違うんです。今、私がなにを使っているかというと、たかはしきもの工房の「べっぴん帯板」です。これは、長さはあるけど腰骨の部分で斜めにカットされているので、帯締めが通る部分はくしゃっとならずに腰骨の邪魔にもならないという優れもの。あと気に入っているポイントはソフトなところ。そして帯の上側にクッションが入っていて前下がりの帯姿に自然になるというのと、帯を当社比でかなりキュっと締めても苦しくないんです。
やはり着姿的には、着物も帯もなるべくピタっとキュっと身につけた方がキレイになります。帯を巻いたときに、体と帯の間のクッションになってくれるようです。締め付けが怖くてちょっと帯がゆるめで、ぐずっとなりがちだったりしたのですが、それが解消されました。
相性があう帯板を見つけるって、結構大事なことです。
でも、帯板って実は長いのだと持ち運びにめっちゃかさばりますよね! 旅行とか旅先で着替えるとかだったら、短いものでもいいのではと思います。あと、忘れた!とかいうことも起きるかもしれません。私は忘れたことあります(笑)
出張先だったので、デパートの紙袋を底の形を活かしてくるくる折り畳んで挟み込んで使いました(実話)。キモトモも同じことをしたことがあるそうです(笑)。
キモトモの中には、普段楽に着るときには帯締めの結び目のところがあたるあたりだけにハガキサイズくらいの厚紙(お菓子の箱のフタなどを利用)を切ってはさんで使っているわ、という先達も。帯板の面積が大きいと、やはり暑いし、重いですから。
手作り派も結構いて、厚紙だけじゃなくダンボールやPPクラフトシート、クリアファイルなどで作ったりも。着付師さんがお客様が忘れていらっしゃったときに代用したりすることもあります。衿芯はコピー用紙で、とか腰紐をストッキングで乗り切ったとかいろんな逸話(?)も。案外、なんでもいけちゃったりもしますよね!
締める帯やシーンによっても、ふさわしい帯板って変わってくるんだと思います。昔の人はあまり使っていませんよね。写真などを見ても結構帯がシワシワです。まあそういうことをいうときりがないですが、好みや目指す方向で帯板も変わると思うんです。
たかが帯板。されど帯板。お手持ちの帯板、見直してみませんか?
スマホで試着!入学式の母コーデの巻
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式典色無地の注意としては、実は濃い色を選ぶと旅館の仲居さんのようになってしまうこともあり、薄めのお色が無難かも。あとは、なにしろ1色で面積が広いですから、顔映りのよい自分に似合った色を選ぶことが大切です。好きな色も大事ですが、肌の色などにあうものをあらかじめ知っておけるといいですね。
地域性もあるかとは思いますが、卒入式へ着物で出席する場合は、訪問着や色無地などに袋帯の礼装~略礼装での出席が一般的。スーツ相当の服装になりますので、訪問着や付下でもあまり派手ではない、控えめなものが好ましいとされています。主役はあくまで子どもということで、母は付き添い。式典などに出席する場合は、自分の好きなものを着るというよりは、場にふさわしいものを選びましょう。
私自身はもともと色無地好きということもあって、略礼装と言われる一つ紋の色無地で、黒羽織を羽織るスタイルでずっと出席してきましたが、小中学校ともに着物で出席されるお母さんが1、2人という状態だったので、地域性とは。という状態でしたが‥‥。
着物は華美だと言われることもありますが、体型が多少変わっても流行や自分の年齢が変わっても、何十年も着られるスーツやワンピースというのはないのではないでしょうか? 自分で着られれば着付け代もかかりませんし、かかるのはお手入れ代くらい。なにより着物を着ることで気持ちが引き締まってよいものです。
もし、入学式着物を着ようかどうか迷っている方がいらしたら、ぜひ!袖を通してください。春の日の、よき想い出になると思います。
子どもに「そういえばあのとき母は着物を着ていたな」なんて思い出してもらえたらいいなあなんて、ふと思う春でした。


































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