で、やはりなにが正解ということはなく、自分が「矢の字」と思ったら矢の字や、ということでいいのではないかなと思いました。私は古い人間なので、20世紀方式で「矢の字」って思っていますが間違いではないと。みんな違ってみんないい。
こんな時代の流れの背景をちょっと知っていると、豊かな気分になれますね。意外なところで時の移り変わりを感じたものであります。帯は世に連れ、世は帯に連れ……。
そもそもカジュアルなものなので、半幅帯は好きな形で「私のオリジナルよ~」くらいの気持ちで楽しめたらいい。「それは間違いよ!」と自分のものさしで図りすぎない寛容さが肝要かと。お後がよろしいようで。
半幅帯「矢の字結び」と「吉弥結び」の違いの巻
で、やはりなにが正解ということはなく、自分が「矢の字」と思ったら矢の字や、ということでいいのではないかなと思いました。私は古い人間なので、20世紀方式で「矢の字」って思っていますが間違いではないと。みんな違ってみんないい。
こんな時代の流れの背景をちょっと知っていると、豊かな気分になれますね。意外なところで時の移り変わりを感じたものであります。帯は世に連れ、世は帯に連れ……。
そもそもカジュアルなものなので、半幅帯は好きな形で「私のオリジナルよ~」くらいの気持ちで楽しめたらいい。「それは間違いよ!」と自分のものさしで図りすぎない寛容さが肝要かと。お後がよろしいようで。
暑気払い。夏の鱧(はも)尽くしで京都気分の巻
お店の箸袋に見慣れぬ二文字の漢字があり、一文字目は「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」のあつものかな?二文字目は知らない、なんて読むの?と話題となってお店の方に聞いてみると「こうかく」と読むことを教えてくださいました(漢字はイラストを参照してください)。特に前述のことわざは関係なく「あつもの、吸い物」を指す言葉だそう。今は辞書にも載っていないのだそうです。その場でキモトモがネットで検索してくれたところ、1992年の『大漢語林』(大修館書店)には記載されているようですが、帰ってから自宅の1995年の『大辞林』(三省堂)第2版には載っていませんでした。ひとつ賢くなりました。目にも口にも脳にも栄養が行き届いて、今年の夏ものりきれそう!
お出かけにあたってせっかくなので絽の江戸小紋を用意したのですが、当日37度とゲリラ豪雨予報でワンピースで出掛けてしまった私です。だがしかし、ご一緒したキモトモの半数が着物で、絹紅梅や小千谷縮、セオαなど涼やかな姿に惚れ惚れ。やっぱりマダムランチは着物だよね!
夏着物は着るハードルが高いからこそ、着られたときの喜びは最高なんですよね。あと脱いだ時の開放感も最高(笑)。着ていけなかったコーデをここで供養させていただきます。
絽の江戸小紋(洗えるやつ)、アンティークの絽の帯(鱧じゃなくて鮎)、瓢箪の帯留(6つの瓢箪で無病!)でこの季節ならでは(鼻息)と考えてみました。考えてみるだけでも楽しかったです(弱)。今回は洋服ででかけても帰ってすぐ寝ちゃうくらいぐったりだったので、体力をしっかりつけて、残りの人生夏も着物を楽しみたいとしみじみ思いました。
皆様も機会があれば、そして気力体力が許せば、夏着物を楽しんでくださいね!
浴衣は「昼は紺地、夜は白地」「昼は白地、夜は紺地」どっち?の巻
今は音頭だけじゃなくてなんでもあり? YOASOBIの曲で踊ったり、正統派の東京音頭、中野音頭、ハワイアン音頭、炭坑節と踊って帰ったのですが、帰りかけたところで中野名物ボンジョヴィ(盆ジョヴィ)の「Livin' On A Prayer」がかかり、もう少し踊っていればよかった!ってなりました(笑)。盆踊りは同じ動作の繰り返しなので、踊っているうちにどんどん楽しくなりますよね。
暑いけれども少し涼しい風も吹いていて、夏の夜を満喫いたしました。
その後もひとしきりおしゃべりなどして、解散。日中のおでかけや街中では、浴衣でも足袋を履いたり衿を入れたりきちんと感が欲しい年齢ではありますが、ご近所に気楽な浴衣姿でおでかけも楽しいな~と思った夜でした。
ちなみに「Livin' On A Prayer」が名物?の「盆ジョヴィ」こと「中野駅前大盆踊り大会」は今年は8月1日(土)・2日(日)だそうです。今年は行ってみようかな?
皆様もご近所の盆踊りに浴衣でおでかけ、いかがでしょうか。
体型のお悩みにはコレ!着物の補整のおすすめ本2冊の巻
先日も雨の日にパラパラと読み返して「なるほど!」と目から鱗がいっぱい落ちました。本を買ったときにはわからなかったことも、着付を続けてきた今だからこそまたわかるようになったこともあり。理屈が頭に入ると、自分がそれが必要かどうか足し算引き算もできるようになります。
着物本は古いものも面白いのですが電子書籍になってないものが多いので、図書館だけでなく古本屋さんでも目を光らせていると掘り出し物があったりしますよ。スマホやパソコンもいいけど、たまには本もおすすめです!
過去記事:
岸惠子さんの「魔物・きものの魅力」を読んでの巻
古本屋さんでゲット☆昔の着物雑誌が面白かったの巻
めちゃくちゃ素敵!新日本髪で還暦振袖。の巻
40代のお写真もとっても美しいですが、今この時の表情が本当に生き生きしていて、素敵ではないですか? 撮影中も「自分じゃないみたい、とても気持ちがあがっています、嬉しい!」とおっしゃってくださっていたのですが、そのウキウキが私たちスタッフにも伝わって、お支度から撮影まで、本当に本当に楽しい時間でした。
自毛で念願の日本髪にされて、キラキラの振袖姿から、帰りはこれまた素敵な白大島の単衣に素晴らしい紅型の帯に着替えをされて、そのまま神社にお参りに行かれて、銀座に寄って「素敵ですね」とお声かけもいただきましたとご連絡をくださいました。喜んでいただけて、このお仕事やっていてよかったな~としみじみ。
私も来年いよいよ還暦。体調の不安やもの忘れに増えるシワと、若いころのようにいかないことが増えてため息が出そうになりますが、でもこんな素敵なお祝い写真のお手伝いをさせていただくと、年を重ねるのも楽しみになります。素敵な見本を見せていただけて感謝です。
あまりに素敵だったので、自分も近年楽第一でショートヘアだったのですが、美容師さんに聞いたら肩下くらいまであれば新日本髪結えますよ!と言われたので、還暦祝いに向けて伸ばすぞ!!!と決意しました。
60年という年月を生きてきて、誰しも決して楽しいこと嬉しいことばかりではなかったはず。水戸黄門の「人生楽ありゃ苦もあるさ」という歌も、子供のころは「そんなもんかね」としか思いませんでしたが、今は「涙の後には虹もでる」、ほんとそう!って心から思います。晴れやかな笑顔を見られると、心の底からおめでとうございます!すごい!素晴らしい!って思います。成人式の振袖とはまた違った、美しさがここにあると思います。
諸事情によりスタジオは来年でクローズすることになってしまったのですが、還暦撮影メニューは同年代だからこそできるヘアメイク・着付・撮影のお祝い隊として出張撮影ができたらいいなと思っております。そして還暦振袖(前後3、4年は誤差の範疇)が世の中に認知されて、もっとたくさんの皆様に楽しんでいただけたらいいなと思っております!
着物の袖も濡れにくい!傘の「クロス持ち」試してみたの巻
普通に差した時と違って、反対側に傘が張り出すので、人混みなどを歩く時は勝手が違ってぶつかったりしないように最初はちょっと注意が必要かもしれません。でも、すぐ慣れますよ。
ほんのちょっとしたことですが、かなり変わりますのでぜひ試してみてください! もちろん着物のときだけでなく、洋服のときも同じです。梅雨の時期もおでかけを楽しみましょう。
カレンブロッソ用雨カバー『雨履音』使ってみたの巻
そこではたと気づいたんですが、カフェぞうりがビブラムソールに変更になったのは2020年から順次だそう。私の持っているつま先が丸いカフェぞうりは全部旧タイプのクレープ底でした(爆) ビブラムソールのものは、角形しか持っていなかった。
近年角形が気に入ってしまい、角型ばっかり履いていたのですよね~。ということはぁ~丸型のものは、全部少なくとも5年以上前のものばかりということ。。。おおぅ~。。。これは草履も買い替えなのか? お財布と会議の必要が。。。
と、いろいろな個人的問題が噴出しつつも、使ってみたかったしセールだったしで「雨履音」を購入。クレープ底の丸型にもピッタリでした。とってつけ感がなくて、まるで最初から雨草履でしたというような一体感です。でも雨草履と違って取り外し可能ですから、小雨の日など出先までつけていって、屋内では外すというような使い方もできますね。
ちなみに角形にははまりはするけど無理やり感がすごすぎて使用しないほうがよさそうです(知ってた)。
先日小雨の日に使ってみましたが、綺麗な透明カバーでがっつりカバーされている感が心強く、心配していた底面は意外と傷も少なく、ざぶざぶ洗って乾かせて、よかったです。
見た目だと踵にかけるベルトがちょっと弱そうですが、これも繰り返し使ってみてまたレポートしたいと思います。パッケージには、もしちぎれたら有償でお直しができるかもしれないので相談してね(意訳)と書いてあります。
足元の雨支度をお考えの方、候補にいれてみてはいかがでしょうか?
畳の表替えと職人さんの粋な黒足袋のお話の巻
着物と畳はとっても相性がよく、着物を着たり脱いだり畳んだりは、やっぱり畳の上がしっくりきます。ちょっと転がって体を休めるのも、畳の上だとリラックスできますよね。和室が少なくなった今どき、置き畳でリビングの一角に和のスペースを作られるお客様も多いのだそうです。
職人さんのお仕事に触れると、ものを大切にしたくなります。せっかく新しい畳になったのだから、これからはロボット掃除機に頼らず、ちゃんと手をかけようと思うわにこでございました。
ミッチー30周年を帯締めの薔薇結びでお祝いの巻
メインはミッチーとお揃い(?)の柄の帯。作り方はこちらの三部式作り帯と同じですが、今回は土台を使わない帯を切って三部式に。それに布を布用ボンドで貼り付けるという荒技に出ました。
参考記事:楽しみ方も4通り。リバーシブル3部式作り帯の作り方の巻
参考記事:布を挟む、貼付けるだけで帯が因み柄に変身!の巻
裁縫ではなくもはや工作。でも土台がしっかりしていると、結構綺麗に仕上がるんですよ。
そして、薔薇色の帯締めを花玉結びのアレンジで薔薇風にしてみました。房を片方は葉っぱのように花玉結びの横に出し、余った分はつたのように絡めて。
参考記事:春の帯締め花玉結び風の巻
こんなにやる気マンマンお色気ムンムン(ミッチー語)だったのに無念です。本当に健康あっての推し活だなとしみじみいたしました。
話はずれますが、SNSなどで着物で観劇やコンサートに来られると帯の分座席から離れて前のめりになり、後ろの人に迷惑なのでやめてほしいというような投稿が話題になっていましたね。私、何度もお太鼓でワンマンショーに行っていてなんかちょっと胸がちりちりしてしまいました。振袖の飾り結びはさすがに邪魔かもしれないけど、髪の毛もりもりとかじゃなく普段着物&お太鼓や半幅は許容範囲なのではないでしょうか。炎上していたけど、観客層にもよりますし着物着ている人をひとくくりにして攻撃や謎ルールを押し付けるのはやめてほしいなあと感じています。会場もいつもより着物ベイベーが少ないかんじで、いてもぺったんこの半幅帯にされていて、気にされているのかなと思いました。まあそういう意味ではこのコーデも着ていったらダメだったのかな?とちょっとしょんぼり。
とはいえせっかくわくわくコーディネートしたので、みてもらえたら嬉しいです!
会場にも行くことができたし、せめてもと思い、余った布で東袋を作って持って行きました。ミッチーをお祝いする東京会場6250本の薔薇の1本になれた(つもり)ことは、とってもいい思い出になりました。
今年は同じくSNSで「ミッチーのワンマンショーは一度は見るべき」というという投稿がバズって、初心者ベイベーがものすごくたくさん参泉されていたようです。本当にミッチーのワンマンショーは、私は年に一度が精一杯だけど、それでも生きる楽しみ、心の元気の特効薬です。ミュージシャン及川光博をみたことがない方はぜひ一度観てほしい。キラキラして笑えて泣ける沼ならぬ、泉に浸かってしまうかもしれませんよ~!
30年間、変わらぬクオリティでときめきとエンターテインメントを提供し続けてくれる星(推しじゃなくて)。感謝しかありません。私もがんばらねばと毎年思います。これからも、ミッチーさんには健康でワンマンショーをいけるとこまで続けてほしい。そして、私もいけるとこまで参泉したいと、養生を強く誓うのでありました。
岸惠子さんの「魔物・きものの魅力」を読んでの巻
何度も何度も見たシーンの着物たちの色柄を美しい写真で見ることができて、超大満足。そして監督や出演者の方たちのエピソードや、着物の制作秘話、着物リストと、本当に手に取ることができてよかった~~!! 読んでから映画をみるとまたこれ一層愛が深まります。
そして私たちの一世代、二世代前の人たちの「きもの考」も読むことができるのですが、1983年に着物はすでに、いいものだけどそんなに着ることもないみたいな存在。それを戦前の船場の老舗のお嬢様たちの着こなしに寄せられたかどうか? というような話もちらほら。それでもやはりまだ、着物は細雪の時代と地続きで、時代劇なども盛んでみなが着てはいなくても着物姿はどういうものかみんなが知っている時代だったかなと思います。
そんな中で、長女の鶴子役であった岸惠子さんの「魔物・きものの魅力」というエッセイに頭を殴られたくらい衝撃をうけました。
岸惠子さんはたくさんの本を上梓されていますが、この一節はその中の『パリ・東京井戸端会議』という映画評論家の秦早穂子さんとの往復書簡の本からの転載。『細雪のきもの』同様絶版となっていますが、こちらは新潮文庫に入っているので古本入手も、図書館で借りて読むことも容易です。
国際結婚をするにあたり、パリに大好きなきものを百着以上持参したという岸さん。でもパリで着る気にはなかなかなれなかったそう。その心を紐解くと、外国で「着物を着る」ということが、日本人であるという意識の高揚と自分の中で他民族への対抗心のようなものが芽生えるような気がするというものでした。
映画監督でフランス人の夫が、岸さんが着物を着たのを見て、美しいけれど、明るくざっくばらん部分が消えてまるでサムライのような別の尊大なシロモノのように感じられると言われたそうですが、着物にはそんな「装置」的な部分もあるのかもしれません。また男性に比べて不自由なところも多い女性の着物にはそういった女性の自我を抑えるように感じられる側面もあったのは否めない。
岸さんは戦争も体験されているし、着物の持つそういった「魔力」を敏感に感じ取られたのかもしれません。そして同時に抗えない着物の魅力も。そして本にはこの文章の横に、岸さんの美しい着物姿の横顔の写真が、光と影のようにポジとネガで掲載されていました。
戦後20年あたりで生まれた私は、もう着物に対して「自分を縛るもの、押さえつけるもの」という感覚は薄れていて、そこから必死に抜け出したい、逃げ出したいと思った女性たちの気持ちがわからなかった。ただ、なんでこんな綺麗なのに着ないんだろ、しんどいし面倒だからかな、としか思わなかったけれど、戦後に着物から抜け出した女性たちは、もう絶対元に戻らない!と思っていたのかも。
だって、戦前つまり今からたった80年ほど前までは、女性が自分の名前で財産を持つ権利もなかったのです。今は当然と思われていることも認めてもらえなかった時代の象徴のひとつが着物だとしたら、着物に罪はないけど敬遠されても仕方ないかもと、上の世代の女性たちの「好きだけど、着ない」「着物は持ってはいるけどね‥‥」という呟きの奥底にある気持ちがちょっとわかったような気がしました。
そして今、もっと若い世代の人たちがそんな着物の側面から完全に離れて自由闊達にファッションとして楽しんでいて、それが実現していることが本当に素晴らしい。決してこの、自由にファッションとして純粋に着物を楽しめるようになった環境を手放して欲しくないと思います。同時に、なんで日本人が着物を着なくなったのか、少し深掘りして知っておくことも。物事にはなんでも二面性があるもので、白黒で割り切れないことがいっぱいです。
今はネットでなんでも情報が手に入り、AIが聞きたい答えを囁いてくれるかもしれないけれど、印刷物にしか残っていない情報もたくさんたくさんあります。特に、ちょっと昔の話は本当にそう。
老眼がつらい&インターネット老人会の私だけど、これをきっかけにまた本を読もう!という気持ちになったのでした。
マレーシアの結婚式で白無垢が大活躍したぞの巻
マレーシアの伝統衣装と日本の白無垢&袴スタイルの両方を披露したところ、現地のゲストの皆様からも大絶賛、撮影の嵐だったそうです。午後の白無垢での登場時間が少し遅れてしまい、その姿を見ようと待っているお客様で会場の外までいっぱいになってしまったとか。待ちきれずに控室を見学して帰られる方も。改めて白無垢パワーすごい!ってなりました。
国境を越え、宗教や文化の違いを優しく笑顔で包み込んで、たくさんの愛情で彩られた素晴らしい結婚式。 どのお写真を拝見しても、笑顔、笑顔がいっぱいでこちらも幸せな気持ちに。日本の婚礼衣装をトランクに詰めて運んだご家族の愛情と、ネットが繋いでくれた素敵なご縁、そして何よりお二人の純粋な想いが、マレーシアの地で日本の伝統衣装が現地の伝統と見事に溶け合う、奇跡のように美しい瞬間を生み出していました。
小さかったお嬢さんが大人になって、いつの間にか自分の手から離れて、未知の世界に羽ばたいていくその背中を見守る友達の気持ちを想いつつ。
佳き日を迎えられたお二人には言葉や文化の違いを楽しみながら手を携えて、笑顔の絶えない素敵な家庭を築いて欲しいと心より願います。新しい未来へ歩み出すお二人の人生が、これからもたくさんの幸せで満たされますように。
本当におめでとうございます!
衣替えの衝撃!!防虫剤は大切だった‥‥の巻
子供にはなんか虫が飛んでるなあって思ってたんだよね!と叱られるし、着物はダメになるし、なにより虫害のショックがもう……。
虫食いのことを甘くみていた自分が間違っておりました。
うおおお!!と対策を検索し、掃除しまくり、早速薬局で匂いがつかない系の防虫剤を購入してきて泣きながらタンスの引き出しに入れまくりました。クローゼットにも吊るしました。
皆様はきっときちんと管理されていると思いますが、念の為、ウールの着物は防虫!虫干し! 紐もモスリンは要注意です!! 大事ですと再度アナウンスさせていただき、私のゴールデンウイーク報告を終わります(悲)。
黒留袖の新常識!?謎ルールが増えている?の巻
もう黒留袖という時点でコードは満たしているのであり、結婚が決まってから購入したりレンタルしたりするのであれば別ですが、もともと誂えたものや引き継いだものがある人は、それをお祝いの心で着るのが一番よいと思います。だいたい、持っていても着る機会がないということだって十分あり得るわけで。だからこそぜひ、機会があれば袖を通していただきたい、日本人女性の第一礼装です。
昨今は親や親戚に着物の話を聞く、というようなことも減りました。ネットでAIにいろんなことを聞くと(AIじゃなくても普通にググっても勝手にAIがまとめてきたりしますよね)だいたいあっててもちょいちょいハルシネーションを混ぜてくることがあります。それを真に受けてしまってどんどん常識がずれていったりみたいなことっていろんなことで起きたりするのかもしれません。
もちろん、何が正解で何が絶対間違っているというつもりはありませんが、こと着物に関してはそれを着る「心」を大切にして、常識非常識を厳密ルールで縛りすぎるのを本当にやめた方がいい、面倒だし着ない方が無難、と思ってしまったらもう着物は誰も着なくなってしまうのではと危惧します。
お祝いの席にこそ、着物。もともとのお手持ちのものや受け継いだもの、ご自分がお祝いする立場に立って選んだもの。どれも準備も大変着るのも大変だけれども、ぜひ晴れの日には晴れやかな着物で! お祝いしていただきたいと心から願っております。
りくりゅうペアの園遊会の着物姿尊くて滅!の巻
三浦選手の振袖は、2022年春号の「美しいキモノ」にも掲載されています。東山アキコ先生のインスタで写真を発見! こちらのお写真のほうが帯のロケットの柄がよりわかりやすいかもしれません。あ~着物の御所解き紋様の刺繍柄も帯の柄もじっくり拝見してみたい! コーディネートというと着物、帯、帯揚げ帯締め、そして半衿くらいかと思いきや、草履の前壺が赤なのも、芯の真ん中の段が朱なのもめっちゃ効いてますね。こうやって見ると、草履もコーディネートの大事なキモだなと思います。可愛いだけではない、三浦選手の魅力を引き立てていて、うっとり。
モダンで大胆な模様がはっと目をひく丸帯でしたが、木原さんが後ろからそっと帯の形を直してあげている?姿がニュースになっていましたね(どんだけウオッチしてるのか私)。
木原選手の色紋付は銀座の男性着物で有名な呉服屋さんでのお誂えでしょうか。これまたなんというか、男性の色紋付も、いいものだぁ~!と滅しそうになりました。上品で爽やかで、素敵の極み。白襟、白足袋もきりりと、雪駄の履き方も本当にかっこよかったですね。
また、おふたりが和装バッグとしてイタリアのハイブランド、Valextra(ヴァレクストラ)のイジィデをペアで持っていたのも注目されていましたね。男性が持つカチッとしたハンドバッグ、かっこよかったです。センスやなぁ。
りくりゅうペアは今季で引退とのことですが、日本のフィギュアのペア競技に計り知れない貢献をしたお二人。欲を言うと、この身長差カップルがゴールデンカムイのアシリパさんと杉元の扮装で滑っているところが見たかった(ヲタクですみません)。そんなことを夢見たこともありましたが、それはさておき今後のご活躍も心よりお祈りしております。
そしてまた機会があったらぜひ着物姿を見せていただきたい~! お隣のおなじくスノボで五輪金の村瀬心椛選手の深い蘇芳色の振袖も本当に素敵でした。こういう機会に一流のコーディネートで目の保養をさせてもらえて、本当にありがたい&着物のよさに目覚める人が増えたらいいな~&他の列席者の方の着物紹介もぜひ!と思うのでありました。
理想の腰紐ゲット!WATOME紐の巻
もちろん、着物はサイズをある程度融通をきかせて着ることができるのもとってもいいところなんですが、毎度毎度の融通の手間が減ったら本当に楽になるんです。
よく着物関係のものに鋏を入れたらもったいないというお声もいただくんですが、もったいないという気持ちが楽したいより大きかったらそれでもいいと思うんです。でも、私は今楽がしたい!という方には、こういったカスタムはおすすめです。
1つ1つは小さなことでも、ちりつもで気がつくととっても早く着られたわということにもつながると思うのです。
腰紐迷子の方がいらしたらぜひ一度お試しください!
桜の時期に桜の着物。花柄は散るから縁起が悪いの?の巻
(もう少し痩せたい:定期)
桜柄を着る時期についてですが、枝つきだったり写実的でなければ、通年OKと言われています。私の桜の帯も、花びらだけなのでいつでもいいような気もしますが、散りゆく桜を惜しむという意味で、自分の中で「満開から散り際のあたりで締めたい帯」と思っています。そんなことを思っていると、なかなかドンピシャの時期に締められないこともしばしば。
カレンダーの日にちにあわせるというよりは、実際の桜の開花具合と日々にらめっこです。
私にとってそういう「この季節に身につけたい帯」は、お正月の初夢袋帯(一富士二鷹三茄子)、梅と鼓の名古屋帯、三月の木蓮の名古屋帯、四月の桜の花びら袋帯、五月の鎧モチーフの袋帯、七月の七夕帯、九月の菊の袋帯、十二月のクリスマス半幅帯などがあります。
いずれも、ここで締めずにいつ締める!というもので、気づくととっくにその季節が過ぎ去っているときもしょっちゅうです。だからこそ、締められた時の満足感が大きいのかもしれません。
着物も同じで、やっぱり梅柄は二月までにしたいよな、とか紗合わせは五月末、とかいろいろな縛りがあるわけで、その縛りがあるからこそ着物は面白く楽しいのだと思います。
よく「一年中着られる着物、帯はどれ」と聞かれますが、確かにいつでもいいのは便利だけれど、せっかく着物を着るのだったら、季節も一緒に楽しみたいと思ってしまいます。
着付教室の生徒さんが、最初は着られる時期が長いものを探していたけれど、それではつまらない気がして、今は季節を感じられるものが欲しいなあと思うようになったとおっしゃってました。わかる。
もちろん、日常着として楽しむ方もいると思いますが、私は着物は心の贅沢品だと思っているのですね。だから、そのときにしかできない装いをめいっぱい楽しみたい。
無地の着物も大好きだけど、そんなときには帯や小物で季節を感じたいし、着物でどーんと桜を着る!みたいな贅沢も本当に心満たされます。
さて話は変わって、最近花柄の着物は「散る」から縁起が悪いのでお祝いの席にはNGみたいなトンデモ説が出回っていますが、それこそとんでもない!と私思っております。誰がそんなことを言い出したのか? 本当に不思議です。昔から、訪問着や振袖などの晴れ着はほとんど花柄ですよ?
日本人が愛してきた美しい季節の花の意匠を、心ゆくまで愛でていただきたい。咲いた花びらは散るからこそに美しい。そいやそいや!ではないですか。散らなければまた次の花につながっていかないのですから。花の盛りは短くて、それが刹那だからこそ美しく、人の心に残るもの。その美しさを、永遠ではないと切り捨てるのはあまりに短絡的な気がします。もうそんなこといったら、花束も渡せなくなっちゃいますよね。
というわけで、花や植物モチーフの着物は、堂々と結婚式だろうがなんだろうが着ていただきたいと思う次第でございます。美しい花々の紋様が、まさにお祝いに「華」を添えてくれるでしょう。
これから桜前線が北上していくと思いますが、皆様もぜひ花と一緒に着物で季節を満喫してくださいね!
着物の抱き幅が足りない時の対処法の巻
胸囲が大きい人や肩幅が広い人は抱き幅を広めにとるとしっかり胸が包めますし、逆に撫で肩や上半身がほっそりしている場合は狭くするとすっきりと着られます。
胸周りがだぶだぶしたり、衿の合わせが浅くなったりするのはこの抱き幅があっていないから。意外と大切な寸法なのです。立体裁断ではないので限界はありますが、ほんの数センチのことで着心地が変わります。
この抱き幅が余る場合は、以前ご紹介した「コーリンベルトのダブル使い」で解決できました!というお声をよくいただきます(自分は余らないので。。。涙)
参考記事:コーリンベルト2本使いで脇をスッキリさせる技!の巻
逆に抱き幅が足りず、衿のあわせが鋭角になってしまう場合はどうしたらいいのでしょうか。もちろん、お直ししたり、自分のサイズにあった着物を着るのが一番ですが、ねえ、着物って仕舞っている間に縮むこともありますし(嘘です、自分が育っただけです)、いただきものやリサイクルのものを着たいときもありますよね。
抱き幅が狭くて衿を深くあわせられない場合は、肌襦袢や襦袢だったら脇を解く、なんていう裏技もありますが、着物はこれができません。そんなときは3つの対処方法をお試し下さい。
1)広衿を広めに折る
せっかくの広衿、折幅を広く折ることで幅を稼げます。衣紋部分は二つ折りですから、耳の下あたりから、衿先に向かって台形に広めに折っていきます。難点はあまり広くしすぎると衿がふかふかしたり、折り目の下側が出てきてしまうこと。思いきって裾広がりに二つ折りした状態で縫いとめてしまうのもありです。
2)半襟を肩の部分からたっぷりめに出す
衿を首から離す、また半襟をたっぷりめに出すと、その分抱き幅にも余裕が出ます。ばけばけ風に半襟を超たっぷり出す着方だとかなり着物の衿合わせが鋭角でOKですよね。
そこまではいかなくても、IKKOさん風着付の応用でOK。
参考記事:肩幅が狭く見える!ほっそり着付のコツ の巻
3)伊達衿を活用する
伊達衿の幅をちょっと広めにつけたり、重ね衿のように襦袢の衿の上に二重に衿を作るとその分着物の衿が鋭角になっても大丈夫。
参考記事:平安王朝絵巻!ぬりえ気分で紫陽花の重ね衿パーティコーデ☆の巻
番外)和洋ミックスで着る
中にハイネックやパーカー、シャツなどを着てしまえば衿が鋭角でも気にならない!
といろいろ書きましたが、どれか一つでなくて合わせ技でじわじわ攻めるのもあり。お気に入りの着物は諦めないでなんとか工夫するのも、着物の楽しみかなと思ったりします。
え? 痩せればそんな苦労しなくていい? あーあー聞こえない(耳を塞ぐ)。でもほら、痩せるのは時間がかかるけど、今!着たい!ってこともあるわけで。
なにかの参考になれば幸いです。
ゴムの腰紐(腰ベルト)がずりあがっちゃう時の対処法の巻
先日腰ベルトずりあがる問題でご相談をうけたので、モスリンの腰紐を使ってみては?とご案内したところ、裾があがりませんでした!とご報告をいただきました。で、着物を脱ぐときに見てみたらモスリンの腰紐も結んだ位置より上に移動してたんだけど、裾はあがってなかったのはどうして?というご質問が。
腰紐も同じように動いているうちに細いところに移動するということはあるかもしれませんが、ゴムより摩擦係数が少ないので腰紐だけが移動して、着物を持ち上げるには至らなかったのではないかなと推察。
たかはしきもの工房の女将が「女の体はすべり台」とおっしゃっていましたが、曲線だらけの女性の体に、直線の着物を添わせて着るのでいろいろと不具合は起きてきます。それで生じるシワやたわみもよしとするか、ピシッと着るほうが好きなのか。楽に着たいのか、体を支えるように着たいのか。まずその好みから着付けのテクニックも変わってくる。
着付小物も最初に教わったものをそのまま使い続けていくのもいいですが、体型も体感も十人十色ですから、自分にあったものを探していろんなアイテムを試してみるのも大事だなと思う今日この頃でありました。
トンビ体験も!文豪気分が満喫できる「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」の巻
以前トンビコートの記事を書いたのですが、今でも時々リポストされたりしていて、トンビコートに憧れている人も多いのかなと感じています。
関連記事:憧れのトンビコートは袖がない!けどあったかかったの巻
「太宰治展示室」は三鷹駅南口出てすぐのCORALの5階にあります。少し足をのばすと玉川上水も見られますし、太宰治御用達の酒屋だった場所に造られた「太宰治文学サロン」もあります。こちらは太宰関連図書が閲覧できたり、グッズなども販売されています。
また三鷹駅からバスに乗れば、太宰の墓碑のある禅林寺にもすぐ。歩いても20分程度なのでよいお散歩になります。ちょっとでも太宰に憧れたことがあるかつての文学少年少女もしくは人気アニメ『文豪ストレイドッグス』好きの方でまだ未訪の方は、聖地・三鷹を一度訪れてみてはいかがでしょうか。禅林寺には森鴎外のお墓もありますよ。
天気のよい日に着物でお散歩したら、あちこちの太宰スポットに文豪気分盛り上がること間違いなしです!
お太鼓の「て」の折り返しがピシッとキレイに決まるコツの巻
「なあんだそんなこと?」と思われるかもしれませんが、これをしないと、てを入れてからこの折り返しの山のボコボコや微妙なシワができてしまい、横から見るとなんかくしゃくしゃ……ということになってしまいます。
てを前にもっていく時に、仮紐に預けたり、クリップでとめたりする前に、この「脇」のての折り返しの山になる部分を整える。
たったこれだけでお太鼓の形がめちゃくちゃキレイになります。このポイントに限らず、着付けも帯結びも折り紙のように、なるべくくしゃっとしないで折り目を平らにしたり、面を大切にする気持ちを持つと仕上がりがずいぶん変わりますよ。
このコラムを読んでくださっている方にはもう今更という方も多いと思いますが、そこあんまり気にしたことがなかったわ、という方ぜひ試してみてくださいね。












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