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着物コーデで印刷博物館に行こう!キャンペーンに行ってきた!の巻

星わにこ
2026/01/28 00:00
また「今頃言うなよ‥‥」という記事で恐縮なのですが本年1月10日(土)~2月1日(日)、印刷博物館で「着物コーデで印刷博物館に行こう!」キャンペーンが行われています。 お正月から行きたい行きたいと思っていたのですが、なかなか行けずやっと先週末に行ってまいりました(そういうとこやぞ)。 去年の5月に、勝手に着物で行った私ですが、今回は公式。SNSで京極夏彦館長の顔写真の下に「お待ちしております」と書いてあるのを見たらこれは行かねばなるまいよ……。というわけで勝手に義務感に駆られて行ってきました(遅)。館内には、楽しそうな着物の学芸員さんのチラシもあり、とてもよき……。みんな! 着物で行こうよ! 関連記事:祝印刷博物館新館長就任!京極夏彦コーナーに着物で行こうの巻 さて。本題?の文壇でも着物姿で知られる京極館長の就任記念展示中ですが、現在第Ⅲ期として『書楼弔堂』のコレクションが公開中です。フォトスポットもあり、京極先生の書斎を写真で再現している場所で写真が撮れます。自撮りできるように、スマホスタンドが設置されており、いたれりつくせり……。調子にのって写真を撮ってきました。 京極先生の着物は、八掛に友禅で蜘蛛が描かれていたり、妖怪が刺繍されていたり、羽裏には天狗をはじめとした妖怪が絞りで入れられていたり。草履や手甲にいたるまでさすがの拵え。山内マリコ先生の『きもの、どう着てる?ー私の「スタイル」探訪記』(プレジデント社)にもインタビュー記事があり、様々なコレクションや憧れの書斎での写真も掲載されています。 「蔵書は手放さない」ことで有名な天井までみつしり壁面を埋め尽くす書斎に私もお邪魔したつもりで、記念撮影してきましたっ! 黒羽織でリスペクト、と思ったのになんちゃって手甲をするのを忘れて無念(笑)。 常設展は、相変わらずの充実ぶり。スマホのポッドキャストを聞きながら見ると音声ガイダンスにもなっていて、楽しめます。もうほんと、印刷好きにはたまらない、空間となっています。 それから1階のP&Pギャラリーでは世界のブックデザインの展示がされており、世界中のブックデザイナーたちが、こだわりを詰め込んだ『本』をなんと手にとって、実際にめくって見られるという太っ腹企画。またこれたまらず。時間がいくらあっても足りません……。 展示を見た後は、おたのしみの「妖(あやしい)シール」のカプセルトイ。Youtubeで「カプセルトイのシールを館長とセレクトする」という動画を見ていたので、何が出るかな?とワクワクでハンドルを回すと……出てきたシールを見たら……細かくて見えないっ(老眼) 受付の優しいお姉さんが「何が出ましたか? 『舌切雀の化け物』ですねっ!」と読んでくださいました。。ありがとうございます(涙)。ぼーっとしたカッパか化け猫を狙って行ったのですが、欲張り婆さんが大きな葛篭から出てきた化け物から逃げ惑うやつがあたりました(笑)。欲張るな、ババア……という己への戒めと思い、受け止めます。。 Youtubeで館長が印刷博物館のグッズなんだから、トリミングとかしないでそのまま印刷物の形で、とこだわりを発動されていましたが、結果題材によっては、非常に老眼に厳しいサイズになっておりました。 着物で入場した人は入場券をミュージアムショップでみせると50円引きしていただけるということで、早速「ルーペット(カード型の拡大鏡)」を買いましたよね‥‥。拡大して見ても、さすが印刷は美しかったことを付記しておきます。 キャンペーン自体は今週末までなんですが、過ぎてしまっても、着物で印刷博物館へ行ってみてはいかがでしょうか。おすすめです!

ふくら雀、都鳥。愛子さまの素敵な振袖の帯結び

星わにこ
2026/01/21 00:00
先週の日曜日、大相撲初場所を天皇皇后両陛下と愛子さまがご観戦になりましたね。ご一家での相撲観戦は6年ぶりとのことで、ご家族の仲のよいお姿や、相撲ファンの愛子さまがメモをとったり紋付袴の八角理事長に質問されたり、テレビで拝見しているこちらも嬉しくなってしまうような天覧試合でした。 皇后陛下の訪問着は上品な薄紫の地色で鬘帯の紋様でしょうか。帯の紋様ともリンクしていてパーフェクトコーディネートな上に、天皇陛下のネクタイとカラーリンクされていて、とても素敵でした。もっと!もっとじっくりお姿を見せて~となっていたのは私だけではないはず。 そして愛子さまは、学習院大学を卒業された時に袴にあわせてお召しになっていた桃花色の三つ紋の本振袖姿。袴で隠れていた全体を見ることができました。紗綾形の綾子地に友禅で美しい菊や桜、梅、竹など古典模様が描かれて、本当に華やかでしたね。 帯は四角と八角を組み合わせた豪華な蜀江文様の中心に菊があしらわれた 格調高い袋帯。ふくら雀に結ばれて、気品を感じる装いはさすがの一言です。 このふくら雀という結び方ですが、冬に寒さをしのぐために羽根に空気をふくませてふっくらしたフォルムになった「ふくら雀」がモチーフ。「福良」「福来」などとも書き、繁栄の象徴でもあります。 ひだの取り方や羽根の形が美しいシンメトリーな形で、綺麗に結ぶためには技術が問われます。国家試験の着付技能士1級の実技試験で指定されることでも知られています。目を皿のようにしてテレビやニュース画像を見ていた私ですが、形も、お太鼓部分とたれの柄合わせも完璧! さすがのお着付だわあ~とうっとり。 ふくら雀といえば、お母様の皇后雅子様が結納の時にお召しになった振袖でも帯はこの結び方でしたよね。この帯は、美智子上皇様がご婚約時代に香淳皇后から贈られて使われた丸帯だそうです。当時は気づかなかったのですが、近年その時の帯結びの画像を見て、このお太鼓とたれの柄合わせの見事さに目を奪われました。 豪華な七宝華紋のはっきりとした大きなお花の形がびしっと揃って一際美しく「うわぁ痺れる……」ってなりました。こんな着付ができるよう、精進していきたい……。 愛子さまのお話に戻りますが、昨年ラオスに訪問されたときの振袖にも菊の柄、帯も菱の中に菊紋が入っており、これまた天皇家を代表してのお姿が素晴らしかったですね。この時は、ふくら雀に似た「都鳥」という帯結びだったと、界隈で話題でした。形はほぼ一緒なのですが、都鳥のほうは右側の羽根が華やかなひだになっていて少し角度も違うようです。深いわ……。 その振袖の上から、ラオスの民族衣装の肩掛け「パービアン」をかけられる一幕もあったのですが、これがびっくりするほどベストマッチ。美しいシルクの織物同士、相性がいいのでしょうね。素敵でした……(語彙) 皇族の皆様方の着物の着こなしは、着物や帯の素晴らしさだけではなくコーディネートや所作も本当に目の保養で、毎回楽しみです。行事でのおでまし、もっと着物姿が見たいわ~! そして報道の方にはぜひ帯結びや紋様をじっくり見せていただきたいわ~!なんて思っている、着物好きの独り言でした。

振袖だけじゃない!?「二十歳のつどい」おめでとうの巻

星わにこ
2026/01/14 00:00
今年も「二十歳のつどい」が終わりましたね。毎年、この日が終わるまでは着付師さんたちはお正月気分もそこそこに、なんとなく落ち着かないのではないでしょうか? 帯結びなどの技術練習もそうですし、風邪などにも気をつけて。私も無事この日に振袖着付けを終えるとやっと心が休まるような気がします。 お仕事といえばそれまでですが、やはり20歳を迎える若者たちのお祝いを自分ができることでお祝いさせてもらいたいという気持ちがあります。毎年しつこく書いているかもしれませんが、一人の子どもが育って、無事この日を迎えて大人になっていく。当たり前のようだけど、実はそうじゃなく、本当に「有難い」ことだと思います。 本人にとっても、また見守り育ててきた保護者のみなさんにとってもとても一区切りとなる大切なお祝いの日。それに関われることは、着付けの仕事をしていてよかったなあと思える日でもあります。 今年は私もスタジオで、三人のお嬢さんの着付をさせていただきました。我が家も息子が二十歳を迎えるので、同級生のお嬢さんたちの着付をさせてもらえて、本当に胸がいっぱいになりました。大人になって綺麗になって……。 古典柄にママの帯を合わせたり、ママ振にブーツを合わせたり、個性的な帯留めをチョイスしたり、髪型も髪の色もネイルも本当におしゃれ!!みんな違ってみんないい!!! 女の子の振袖のお支度は本当に一大イベントで、準備もそうだし、当日もご家族は送迎や着替えの引き取りなど1日中大変ですよね。今年はお家で自分でお支度するママ友のレッスンもして、それもドキドキ。でも、みんな、それだけする甲斐があるなあ~という晴れ姿で、お手伝いさせてもらえるだけでおばちゃんは涙、涙です。 一方ほとんどの男の子はあっさりしたもので……。肝心の我が家の息子は「袴は着ない。スーツもなんなら着なくていいのでは?」と言い出す始末で、高校の卒業式でもウインドブレーカーを着たという武勇伝もあるため、当日までハラハラでした。 着付仕事を終えてから会場でドキドキしながら待機。無事会には間に合ったみたいでしたがなんだかなあ。でも、待っている間も会場前で待ち合わせをして、再会を喜んで写真を撮ったりしている晴れ着の皆さんを眺めているのも楽しかったです。 もうね~こんなにたくさんの振袖姿を見られるのはこの日だけ! まさに振袖天国です。今年は白っぽい振袖や、くすみカラーが目立ったかな。毎年そんな流行を見たり、いろんな華やかな帯結びやコーディネートをみるのも最高です!! 一方、今年は女子のパンツスーツ姿も増えた気がします。自分がしっくりくるお洒落で参加するのが一番ですよね。 そして息子の仲良しくんが、なんとタローマンのコスチュームで現れて話題をさらっていて爆笑!! それがまためちゃくちゃハイクオリティで、マスクの製作者(先輩)も来てたのですが、制作秘話も聞かせてくれて盛り上がりました。この日のために頑張ってたのね! 以前コラムに書いたこともあると思いますが、私の弟は成人式を迎える前に交通事故で亡くなったため、母はずっと弟の成人式のスーツ姿が見たかったと言っていました。そんな母ももう他界してしまったのですが、成人式にスーツ不要と言い出した息子に「おばあちゃんに着て仏壇に見せてあげて!」と思わず訴えました(笑)。やはり区切りの晴れの日には、自分だけじゃなくて皆のおかげでここにあるんだなあと思ってもらえたら……。 ハラハラはしたけど、当日スーツで会場に現れた息子と1枚だけ記念写真も撮れました(タローマンの映り込みあり)。 私にもママ友だけじゃなく、保育園や小学校、中学で一緒だった子が話しかけてくれたり、成長したみんなの姿に、感激一入でした。息子も友達と一緒に写真を撮ったり、会場や同窓会に来れなかった友達に写真を送ったり、旧交をあたためていたようです。私も母のつぶやきを思い出しながら、無事この日を迎えられたことで、親業も一区切りついたような気がして、ほっとしました。私の中の「成人式のスーツ」という呪文も成仏した気がいたします。なんかちょっと重たくなってしまってすみません。 二十歳のみんなに、そして生きてるみんなに、幸あれ~! 

短い帯は「て」を逆に引き出せ!の巻

星わにこ
2026/01/07 00:00
今年のお正月は皆様どのように過ごされましたでしょうか? 私はちょっと大人しく(?)過ごしております。今回はお正月コーデと、久々にした帯が短かった!(ので無理やり結んだ)というお話です。 今年の初仕事では初春らしい着物を着ようということで、白梅の小紋とお正月飾りにもよく使われる鼓の名古屋帯を久しぶりに取り出しました。 帯揚げは部分絞り、帯締めはちょっと豪華に唐組のものにしました。唐組は飛鳥時代から伝わる組み方だそうで、菱形の模様がゴージャスですよね。 この着物と帯は、着物を楽しみはじめた30代の頃にいただいたもので、そこからも四半世紀ほど経っていますが(!)、掛け衿も短いので、おそらく昭和40年代以前のものなのかなと推察しています。八掛が墨色のぼかしで枝の色とリンクしていてお気に入りです。 このタイプの梅の枝が描かれて花が咲いている意匠のものは、以前コラムにも書きましたが、昭和時代にとても流行したようです。 関連記事:梅の着物。着なくてもタンスから出してあげよ。の巻 けっこうリサイクルでよく見かけるデザインなので、色違いで似たようなものをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか? 小紋なのに、大ぶりの枝があることでダイナミックで、まるで梅の木の精にでもなれるような気分にさせてくれる、秀逸さ。私も大好きな着物です。 梅オンリーであること、枝が描かれていることでやはり梅の時期に着たい着物なので、だいたい新春~2月の頭くらいに着用することが多いですね。年に一度は着なくては!と思う着物のうちの1枚です。 今年も着なくては!と張り切って袖を通したのですが、あれっ!着物が縮んでる!(違) せっかく一昨年少し痩せたのに、すっかりリバウンドしてしまって、ギリギリなかんじ……。とはいえ着物は無事、なんとか着られたんですが、久々に出した帯……。帯がね、てんで前柄が前にこない恐怖!! おかしいな……この帯を愛用していた30代には全くそんな、困った記憶はないのに……。箪笥にしまっていたら縮むというけど、ほんとだな(違)ここでやっと本題(爆)。 でもですね、私は常にこのコラムのために(?)そういう時はどうしたらいいかを考え続けている女です。知識を駆使して、短い帯を結びましたよ!(関東巻きで結ばず折りたたむやり方です) まず写真で見てわかる通り、前柄はなんとか出ればいい(爆)ということでかなり右に寄っていますが、ギリギリ出しますと今度は「て」の長さがまったく足りなくなります。 ここで「て」を左に持ってこないで右にひっぱり出します。巻いている方向と逆に引き出すわけですが、すると10センチ~15センチくらいは長さを稼げます。そしていつもの反対側から「て」を入れることで問題解決いたしました! それをしてもなおかつ「て」の長さが足りない場合はもう、前柄をなるべく左に寄せて、胴を2回巻かないで1回で、長くあまった「て」をお太鼓の中で折り返せばいい。作り帯にしちゃってもいいですよね! まだまだ太っても大丈夫(いや、ここで引き返せ自分) そんなこんなで無理くり帯結びをしていたら、肩が痛くなっちゃいました。やはり、痩せるか長い帯をするか、体に合ったものを身につけるのが一番ですよね……。 今年はもう少し痩せなくては……と決意を新たにするお正月でございました。

初夢帯と馬の帯留でお正月コーデの巻

星わにこ
2026/01/02 00:00
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今年は午年!ということで、お正月コーデを考えてみました。お気に入りの訪問着に、伊達衿を入れて。伊達衿が見えるのはちょっとだけですが、一気に晴れ着感が増しますね(着付け難易度も爆上がりですが笑)。半衿はいち利オリジナルの鱗柄です。 そして一富士二鷹三茄子の「初夢」帯。これはもうお正月オンリーの帯ですね。帯揚げはこのコラムをはじめた年に購入した加藤萬さんの市松疋田絞り。お正月に使うと決めて13年目(!)感謝でございます。ポイントはゴールドの馬の帯留です。帯締めは1.5分紐を紅白で使ってみました。 お正月は、めでたい気分でどーん!と晴れ着を着ちゃいましょう! お正月は毎年訪れますから(笑)予定も立てやすいというものです。 さて、ふとこの「初夢」帯について考えて見たのですが、初夢も元日説、二日説などいろいろあるようで、平安時代に中国から伝わった夢占いが起源だそうです。 有名な縁起の良い夢「一富士二鷹三茄子」にも続きがあって、四扇、五煙草、六座頭‥‥と続くそう。座頭とはあの「座頭市」の座頭、坊主頭なことから怪我ない(毛がない)という連想らしいですが、扇も煙草もなかなか現代の生活ではお目にかからないものですよね。 10年前!にこんなコラムを書いていましたが、この帯は10年前に初使いした模様(笑)これもついこの間のことのようなのに、時が経つのが早すぎる……。 関連記事:七福神コーデで福を呼ぶ!お正月着物でお目出度尽くし☆の巻 初夢でよい夢を見るには、「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな(長き夜の 遠の睡ねむりの 皆目醒めざめ 波乗り船の 音の良きかな)」という回文になっている和歌を書いた紙や、悪夢を食べるというバクの絵などを枕の下に入れるとよいそうですよ。 よくない夢を見た時は、その紙を川に流してしまえばよいとも。おまじないは気休めでしかないかもしれませんが、いい夢が見られたらラッキー! くらいの気持ちで試してみてもいいかもしれません。 毎年同じことを言っているような気もしないでもありませんが、今年は本当に健康第一で、「無事是名馬」という言葉を胸に完走したいと思います。(関係ありませんが、馬といえば最近賢くて変顔で有名なゴールドシップというお馬さんの動画を見るのにハマっています……) こんなすっとこどっこいなコラムではありますが、本年もお付き合いのほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

着物でメリークリスマスコーデ&2025年を振り返るの巻

星わにこ
2025/12/24 00:00
今日はクリスマスイブ! 若い頃は12月に入ったらクリスマス♪と浮かれていたし、子供が小さい頃はツリーを出したり、プレゼントを何にしようとか一大行事だった気がするのですが、今年は気がついたら、あ、そうだったみたいな感じです。楽なような寂しいような(笑) そして今年は12月に入って手術もしたため、おとなしく家で過ごす予定です。せめても~と思い、うちのトルソー(名前は黒子)にクリスマスコーデの着付をしました。 着物はなんかずっと一緒なんですが(笑)ポイントは帯周り。持っててよかったサンタ帯と、先日のフラーレン展でゲットした「色石と糸」さんのマクラメ編みの帯留。あと、鰐の帯飾り。帯締めはいち利モールの1.5分紐の金銀を組み合わせました。手持ちのものでコーデを考えるのって本当に楽しいですね。 あと半月ほどで成人式もやってきますから、黒子ちゃん相手に家で帯結びの練習をしようと思っています。帯結びはいうに及ばず、帯揚げや帯締めのアレンジも研究・練習の日々です。 そういえば11月に新宿東口を着物で歩いていたらTV番組『月曜からよふかし』の「街行く人のお仕事を調査した件」のコーナーの取材で声をかけられました。お仕事は、といわれて着物を着ていたので「着付師です」と答えて、着付の仕事について話したのですが、放送を見たらボツになってました(笑) というか、放送された街ゆく皆さんの職業とキャラが凄すぎて、放送を見た友達から「なんか濃ゆいキャラや未知の職業の人がたくさんいて、わにちゃんフツーだったかもw」と言われました。私もそう思う! ちょうど入院中のオンエアだったので、退院してから子どもと録画を「このインパクトつよつよの中にはさすがに入らない」と笑っていたら、この候補に入るくらいには見た目やばいという自覚はしたほうがいいと言われました(爆)精進します(何を) そんな年末ですが今年を振り返ってみると、年初に「週三着物生活!」なんてぶち上げておきながら、すでに4月くらいで息切れ(笑)暑くなってくると俄然着物を着るにも体力がいる……!と実感。 涼しくなって、秋にあちこち旅行にいったらまた息切れ。旅はめちゃくちゃ楽しかったけれど、いっぺんに行きすぎました。いい加減、ぼちぼちということを覚えたほうがいい。 そして久しぶりに健康診断を受けたらいろいろボロがでてきて、幸い治療可能な範囲のようなので、放置せずに対処していこうと思っております。歳を重ねると、こういうことが増えていくのでしょうね。 これまで自分がだめだめちゃんなのは、能力ややる気に問題があると思っていたのですが違いますね。まずは体力です。体力でした。 体調のよい時に着る、ということにして無理なく長く、そして大好きな着付の仕事も続けられるよう着物を楽しんで行きたいなと思っております。気づいたらこんなお話ばっかりで失礼いたしました。 皆様も健康に気をつけて、よいお年をお迎えください!

着物で救急車&うそつき衿が左前事件の巻

星わにこ
2025/12/17 00:00
先日、朝起きたら調子が悪かったのですが一旦持ち直したので仕事に向かい、向かっている電車内でもうどうしようもなく胸の辺りがしんどくなって途中下車し、駅で救急車を呼んでもらったということが。血圧を測って「緊急性を要するかも」とそのまま搬送。 着物だったため、よりご迷惑をおかけするかなと思ったのですが、羽織だけ脱いでそのまま担架で運んでいただき、車内で帯枕だけとって、で大丈夫でした。 搬送先の病院では、ベッドの上で病院着に着替えさせてもらいあれこれいろいろ詳しく検査をうけ、大きな問題はありませんね、ということで鎮痛剤をもらって帰宅することに。本当にご迷惑をおかけしました。 着物に詳しいと思われる看護士さんがいらして、ちゃちゃっと袖だたみにしてくださっていて、着替えもスムーズでした。中身はうそつきだったので、私も気が楽でしたね……。 着替えお手伝いしましょうか?とおっしゃっていただいたのですが、大丈夫です、ともう帰るだけだから、と鏡もないけど勘でちゃちゃちゃ……と着替え。帰ろうとしたところ、「これからおでかけになりますか?」と聞かれ、いえこのまま帰ります、と言うとお気をつけて、と送り出してくださいました。 そして、家に帰って着物を脱ごうとして鏡を見たところ、おっ! うそつき衿が左前になってた!(人生2度目) きっと看護士さんは衿元に気づかれて、これから出かけるなら直したほうがいいかも、と声をかけてくださったのだと気がつきました。家に帰ると言ったから、何も言わずにおいてくださったんだな……って。有難いお気遣いに涙が……。各所関係者の皆様の連携で、助けていただき本当に感謝しかありません。 12月には持病の血管腫で手術入院が決まっていたため、入院準備などもしていたので、いざとなったら息子に用意していた入院バッグをもってきてもらえばいい……などと思っていたのですが、救急隊員さんに「ご家族にご連絡を」といわれてかけてもらった電話にも出ず(寝ていた模様)その後折り返しもなく、結局夜帰ってきた息子に今日こんなことがありましたと報告すると驚いていました。 なんでもなかったからまあよかったけど、という話をしたら、いやほんとに男子はねえ、と男子母の皆様から共感の嵐(笑)。中には具合が悪くなって息子さんに「救急車を呼んで」と頼んだら、「母さんが救急車呼んでほしいって」とお父さんに電話していたという衝撃エピソードも! いや、性差で語ってはいけないかもしれませんが、もう子供も成人したのであれば自分でなんでもやってしまわないで、いざというときのために譲位準備もせねば……という気持ちになりましたね。 先日無事手術も終わり、今は家でのんびり休養しています。秋に久しぶりにうけた検診でいろいろなボロが発覚し、いろいろ治療をしていかなければいけない中で、いましかできないかも!と焦っていろいろ予定を詰め込み過ぎたのかもしれません。こちらのコラムも1回お休みさせていただき、申し訳ありませんでした。 今までの人生、うわ~と突っ走って倒れる、という繰り返しをしているので、出力を一定にぼちぼちやるということを覚えて、周りに迷惑をかけないようにしていきたいと思う年の瀬でした。

「きものを語るお茶会」ありがとうございました!の巻

星わにこ
2025/12/10 00:00
先日こちらのコラムでもお声掛けさせていただいたフラーレン展での「きものを語るお茶会」無事終了しました! 急な体調不良で参加が危ぶまれましたが、なんとかみなさんとお会いすることができ嬉しかったです。 会場は京王線柴崎駅徒歩2分のギャラリー&カフェWearhouse Garden。先日某ドラマのロケにも使われた緑いっぱいのお庭のテーブル(加藤ローサが座ってたとこ)でポートレート撮影後、企画のみずほちゃんがお茶会用に用意してくれた金沢のほうじ茶と木目羊羹、カフェ特製の柚子ケーキをいただきながら、それぞれの着物のお話を伺いました。 私とみずほちゃんは、お揃いの帯で。これはもう15年とか前のことでしょうか? 『花Saku』という着物雑誌の浴衣美人フォトコンテストで、ワニの浴衣を着てみずほちゃんに写真を撮ってもらって応募して大賞をもらった(カメラマンの腕)時の賞品で、1本の帯地をもう1本の帯地とあわせて、お揃いの帯を作ってもらったものをしていきました。 私は同じくとっても昔に、二人で京都に紅葉狩りに旅行に行った時、通りすがりのお店で買った帯締めをしていったのですが、「覚えてない」といわれしょぼん(笑)。 参加の皆様からも、それぞれの装いについてお話を伺いました。他の方のコーディネートは見るだけでも楽しいのですが、そのポイントやこだわりを聞くとより解像度が上がって楽しいですよね! ちょっとエピソードご紹介しちゃいますね。 木綿の着物に素敵なインドレースの半襟、帯締めも黒猫の帯に合わせてしっぽみたいに黒いモールで丸ぐけのものを手作りしてきました!というMさん。可愛い肉球の帯留め?と思ったら、100均でゲットした結束バンドだそう。えー!可愛すぎる(猫好き歓喜)。 お嬢さんの成人式のときに、自分も着物を誂えましたというCさん。大人っぽくどっしりとした色無地がとっても素敵。羽織との色合わせもピッタリで、長身に映てました。着付教室に通われているそうなので、どんどん着ておでかけしてほしいです。 着道楽だったお祖母様の着物と帯を受け継いで着ています、というKさん。個性的な大島とインドネシアのワヤン人形風が印象的なバティックの帯がもうドンピシャコーディネート。お洒落なお祖母様だったのですね~。指輪と帯留めのカラーリンクもかっこいい。 着物は習ったけど、なかなか着るに至ってないので、刺激をもらおうと思ってきました、というKTさん。昭和な家にも撮影に来てくださっていて、めちゃめちゃ着物がお似合いなのでぜひいっぱい着てほしい~! そしてお茶会帰りです、という茶人のPさん。もちろん帯には扇子が。お気に入りのお店で全部揃えました、とおっしゃってましたが、さすがのトータルコーディネートでした。最近は少し落ち着いたものがしっくりくるようになった、とも。花柄の帯が可愛かった! 11月生まれの会でもご一緒したキモトモのKちゃんは、大きな乱菊が織られた超素敵な紬で。絞りの長羽織とあわせて、晩秋にピッタリの美しいコーデでした。スラリとしていて日舞もされてて、ほんとに着物美人てこういうことよね~とうっとりでした。 はっと目を引くブルーグリーンの小紋のFさんは、メルカリでいろいろ探すのが大好き!っておっしゃってました。着物のモチーフと帯のモチーフもピッタリで、すっきりとした若々しい着こなしで惚れ惚れ。赤い根付けも効いてました。 同じくフラーレンの仲間のYさんも洋服でしたが、ドレスデザイナーさんで洋裁が本職だけど、着物も縫っちゃうスーパーウーマン。小物とかもなんでも作っちゃうのです…‥。組紐のお稽古情報を聞いてらしたので、そのうちお披露目を楽しみにしています。 そしてお子さんの結婚式でお母様に譲られた黒留袖を着るために12キロ減量しましたというEさん。この日は気軽に洗える着物できました、とおっしゃってましたが、お嬢さんがデザインして自分で染めたという猫ちゃんの帯や自分で組んだ帯締が上級者! まだまだ書ききれないエピソードいっぱいで本当に目に心に口に栄養、脳に刺激の楽しいお茶会となりました。ご参加くださったみなさん、企画してくれたみずほちゃんありがとう! 実はこの週、出先で急に体調を崩して救急車に乗る(着物で……)というご迷惑をおかけしたわにこ(結果無事でした)だったのですが、お茶会でめっちゃ元気をいただきました!! そして先週はお休みをいただいてしまいましたが、コラムも読んでますよ、とおっしゃっていただいて原稿もまた頑張ろう!と思っております。またこんなふうに集まれる機会を夢見て‥‥多謝!

ちょっとしたパーティ向けの着物を誕生祝いに着た!の巻

星わにこ
2025/11/26 00:00
私、11月生まれ蠍座の女なんですが、今年は11月生まれの友達と集って美味しいものを食べて自分たちで自分たちの誕生日をお祝いしよう!!という会に参加しました。 素敵なワインバーの個室で7名で乾杯! 京都から来てくれたお友達もいて近況報告から時勢ネタまで気の置けない仲間トークで盛り上がりました。 せっかくだから、自分なりのオシャレをしよう!と思って着物コーディネートを考えていて、10年以上前にあつらえたのに着ていない付下げのことを思い出しました。 黒地に流れ星と星が集まって月の形になっている星の模様で、裾に目つきのいい感じの鷺がいます。「星」モチーフが気に入って、子供の名前に入っている音の「月」があるのとで「わ~!」って盛り上がって購入したのですが……。 柄はカジュアルめなんだけど、正絹で黒地なのでカジュアルに振り切れてなくて、でもフォーマルな場所にはちょっとなあ‥‥という中途半端な着物で、いわゆる「ちょっとしたパーティ」向けなんだと思います。 でも「ちょっとしたパーティ」に出席する機会って、私の人生にはなかったんですよね……。というわけで、まさに箪笥の肥やしになっていたものでした。いつも、出しては仕舞い、出しては仕舞いしていましたが、そうだ、この機会に着ようではないか!としつけ糸をとりました。 今、きもの雑誌『月刊アレコレ』に隔月で連載中の「きもの事典カルタ」という読み物としてもたのしめて役立つきもの用語集のページのイラストを担当させていただいているのですが、ちょうどアレコレの撮影が昭和な家スタジオ近くで行われていたので、お邪魔してついで撮影してもらいました。もちろんカメラマンは渡部瑞穂ちゃんです。紅葉がとっても綺麗でした~。 帯揚げは招き猫なんですが、顔だけ結び目に出してみました! 自分だけが楽しいシリーズ(笑)です。 そして、夜はワインバーの素敵な個室に。4人が着物でした。皆様それぞれとっても素敵なコーディネートで眼福~。美味しいお料理とともに、笑顔はじける楽しい嬉しい会でした。それぞれ、仕事に趣味にと素晴らしい活躍をしている友達の話を聞きつつ、お仲間に入れてもらえるのも自分が頑張ってるご褒美だな~と思ったり。 直前でインフルエンザで参加できなくなった友達もいて、健康も大事だとしみじみ。万象繰り合わせて集まれることもありがたく、来年もまたぜひみんなで揃いましょう!と解散しました。 そんなこんなで無事今年の誕生日も過ぎ、会いたい人には会って、着たいものも着る! そんな1年にしたいなあと思っております。

七五三。男子袴の裾上げの裏技!の巻

星わにこ
2025/11/19 00:00
今年も七五三シーズン真っ盛り。写真スタジオでは連日七五三の撮影が続き、お子様の可愛い着物姿に日々癒されています。和装推しのスタジオなので、兄弟姉妹で全員着物、とかパパもママも着物、なんていう日もあり、着付させていただくのがとっても楽しいです! 着物はレンタルもあり、ご両親が子供の時お祝いで着た着物を受け継いで着ることもあり、またお誂えでお持ち込みもあり。お持ち込みの場合は、足りないものがあってもスタジオのレンタル品と組み合わせて着ていただいたりもします。成人式などもそうなのですが、1つだけでもなにか受け継いだものや、ご自分で用意されたお気に入りのもののお持ち込みがあるとちょっとほっこりしますね。 七五三は数えで祝う場合と満で祝う場合がありますが、どちらがいいということもなく、ご家庭の都合で決めてよいのではと思います。数えだとまだ小さくて、なかなか思うように着物を着てくれないことも。 3歳さんは特に男女とも、お子様によって足袋や草履の指の間に布が挟まる感覚がダメ!とか、髪飾りがイヤ!とか眠い!とかいろいろなNGポイントがあったりするのですが、まあぐずったりするのも「あの時は大変だったのよ~」と一生言われるいい思い出になるので、できる時に祝う!というかんじでいいのではと思います。 数えだとまだ体が小さくて、着物姿がめちゃくちゃ可愛いんですが、着付ける側からいうとちょっと苦戦します。でもあらかじめサイズ調整をしておけば、多少動いても親御さんに抱きついていてもなんとか着せられるので、ここはがんばりどころ。 3歳、5歳の着物はとくに、裄だけでなく身丈も調整しておかなければいけないので責任重大です。 特に袴は、多少長い程度なら、ウエストの紐の部分をくるっと折り曲げて調整するのですが、5歳さんの袴を3歳さんが着る、というようなときはもう裾を上げるしかない、とがんばって調整していました。 ですが……今年! もっと楽な長さ調節の技を発見したのです! それは袴の紐の下を摘んで縫って、上に折り曲げて短くしてしまうという方法。裾を上げる10分の1くらいの労力で済んでしまいます!! 後ろ側は多少形が変わってしまいますが、羽織に隠れますのでよし!というわけで早速実践して成功をおさめました。女子袴でも応用が効きそうです。 思いついたときは「ちょっと!!!私ってば天才!?」と鼻息を荒くしたのですが、ネットで調べたら動画で紹介されている方もいました(ですよねっ)。この技を必要とする人は本当に少ないので、目にすることもあまりないかもしれないし、もう今年の七五三の本番日(11月15日)はすぎてしまったのに……という話なんですが、このあとまだまだ続く後撮りや、来年以降にもしかしたら誰かの役に立つかも?と書き記しておきます。 そのほかの子供着物に関するサイズの話はこちら 七五三の三歳の着物を二歳から五歳まで着る方法の巻 子どもの着物は合理的にできてます! 今年の11月15日は本当にお天気もよく、撮影日和でした。この季節、金色に輝く銀杏や紅葉の中、笑顔のご家族の撮影ができると「この仕事やっててよかったなあ」としみじみ思うのでした。