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ゴムの腰紐(腰ベルト)がずりあがっちゃう時の対処法の巻

星わにこ
2026/03/25 00:00
皆様腰紐は何を使っていらっしゃいますか? 私は綿かモスリン愛用なのですが、ゴムの腰紐を愛用されている方も多いのではないでしょうか。腰ベルト、ウエストゴムベルトなどと呼ばれる、金具でひっかけるタイプのものは、結ばなくてもいいので楽ですよね。 結び目もないのでごろついたりしないし、身丈の足りない着物でおはしょりがあまりとれない場合でも、ゴムベルトなら折り返し部分が短くてもボコボコしないしうまくいきますよ、と言われて私も使ったことがありました。 でも結局やめてしまったのは、ゴムのゆるっと感と締め付け感が共存している感じが苦手だったのと、動いているうちに腰ベルトが上に動いて裾が上がってきてしまうという問題が起きたためでした。結局モスリンか綿の普通の腰紐を愛用しています。 体感は人それぞれなので好みについてはさておいて、この「ウエストベルトと裾が上に上がってしまう問題」は、実はお腹が原因のことが多いです。ゴムは細いところに移動しようとしますから、腰骨の上からウエストまでの間にした場合、細いウエストのほうにずるずると上がっていってしまうのです。そうすると一緒に裾も上がってしまう。 解決策としては ・ジャストウエストで腰ベルトをする(最重要) ・腰ベルトを移動しにくいような絶妙な強さ加減に長さを調整してつける  (強すぎず、ゆるすぎない) ・ウエストでできない場合は補整をしっかりめに入れる(体を寸胴にする) などが考えられますが、いずれも着物の身丈などから諸々条件が厳しくなってきます。マイサイズの着物で、ジャストの強さで、などの条件を満たして着られる場合は強い味方になってくれる。 ゴムは伸びるから調整が楽かと思いきや、意外と使いこなすのにコツがいります。便利道具系のものによくあることなのですが、望ましい使い方ができていないと逆に不便になることもあるというお話です。 前述の「身丈が足りない着物でもおはしょりがとれる」というTipsには実はあまりむいていないアイテムかなと、私は思います。 先日腰ベルトずりあがる問題でご相談をうけたので、モスリンの腰紐を使ってみては?とご案内したところ、裾があがりませんでした!とご報告をいただきました。で、着物を脱ぐときに見てみたらモスリンの腰紐も結んだ位置より上に移動してたんだけど、裾はあがってなかったのはどうして?というご質問が。 腰紐も同じように動いているうちに細いところに移動するということはあるかもしれませんが、ゴムより摩擦係数が少ないので腰紐だけが移動して、着物を持ち上げるには至らなかったのではないかなと推察。 たかはしきもの工房の女将が「女の体はすべり台」とおっしゃっていましたが、曲線だらけの女性の体に、直線の着物を添わせて着るのでいろいろと不具合は起きてきます。それで生じるシワやたわみもよしとするか、ピシッと着るほうが好きなのか。楽に着たいのか、体を支えるように着たいのか。まずその好みから着付けのテクニックも変わってくる。 着付小物も最初に教わったものをそのまま使い続けていくのもいいですが、体型も体感も十人十色ですから、自分にあったものを探していろんなアイテムを試してみるのも大事だなと思う今日この頃でありました。

トンビ体験も!文豪気分が満喫できる「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」の巻

星わにこ
2026/03/18 00:00
三鷹市下連雀は、かの文豪太宰治の終の棲家なのだそうです。太宰治といえば、若かりし頃文学部の学生だった私にとってまさに神々の中の一人でした。上京したてのころ桜桃忌(6月19日、太宰の命日)に、当時まだ付き合う前だった彼氏に誘われて玉川上水を入水地を探して散歩してみたりしたこともあります(厨二極まる感)。今あらためて振り返ってみると、太宰治もいろいろ不適切にもほどがあるエピソードしかなくて驚きですが、当時はかっこいいと本気で思っていましたね(遠い目)。 さてそんな話はさておき。太宰治は津軽の大地主の家(現在の「斜陽館」)で生まれ育ったことで有名ですが、東京帝国大学に入学のため上京した後はあちこち移り住み、昭和14年から亡くなる昭和23年までは三鷹で過ごしたそうです。三鷹の禅林寺には太宰治の墓碑が建立され、今でも訪れる人が後をたちません。 そんな三鷹市美術ギャラリーには太宰治展示室があり、「三鷹の此の小さい家」という名で太宰が家族と暮らした自宅が再現されています。まるで自宅にお邪魔するかのように、玄関を開けて中に入るとそこには太宰の生涯や原稿、資料展示のほか、体験型展示室も。企画展示「三鷹奇譚」の開催中でした。 体験コーナーの床の間のある和室には、座卓と文机が設えてあります。文机では、引き出しから原稿用紙をとりだして、太宰の原稿を鉛筆で書写することもできます。 通院ついでの平日の昼間に来訪したためか、他に誰もいらっしゃらなかったので、机にも置いてあった「大恩は語らず」というエッセイをコクヨの原稿用紙に太宰の字を真似て写してみました。キーボードでかたかた打つのと違って、間違えたら黒く塗りつぶして横に書き直してあったり、当時は推敲も大変だっただろうな、と思いつつほんの四行ほどを書いてみたのですが、地味に楽しかったです。 そのあとは、和室の鴨居にハンガーでかけられている「トンビコート」も羽織ってよいということで、羽織ってみました。いわゆる「二重回し」で、うしろまでマントがあるウールのものでしたが、私の持っているものよりずっと軽く感じました。カシミアとかなのかな? トンビコートの実物に触って羽織れるって、着物好きには嬉しいポイントですよね。 以前トンビコートの記事を書いたのですが、今でも時々リポストされたりしていて、トンビコートに憧れている人も多いのかなと感じています。 関連記事:憧れのトンビコートは袖がない!けどあったかかったの巻 「太宰治展示室」は三鷹駅南口出てすぐのCORALの5階にあります。少し足をのばすと玉川上水も見られますし、太宰治御用達の酒屋だった場所に造られた「太宰治文学サロン」もあります。こちらは太宰関連図書が閲覧できたり、グッズなども販売されています。 また三鷹駅からバスに乗れば、太宰の墓碑のある禅林寺にもすぐ。歩いても20分程度なのでよいお散歩になります。ちょっとでも太宰に憧れたことがあるかつての文学少年少女もしくは人気アニメ『文豪ストレイドッグス』好きの方でまだ未訪の方は、聖地・三鷹を一度訪れてみてはいかがでしょうか。禅林寺には森鴎外のお墓もありますよ。 天気のよい日に着物でお散歩したら、あちこちの太宰スポットに文豪気分盛り上がること間違いなしです!

お太鼓の「て」の折り返しがピシッとキレイに決まるコツの巻

星わにこ
2026/03/11 00:00
やっと肋骨の痛みも左手を後ろに回すのも苦にならなくなってきたので、久しぶりに着物を着てみました。着物から少し離れていると、なぜあんなに面倒なことをして着物をきていたんだろう?という気分になってくるのですが、また着物を着てみるとしみじみと、ああこの面倒がわたしは好きなのだと再確認しました。 洋服とは比べ物にならないアイテム数。用意するのも片付けるのも面倒ですが‥‥ だがそれがいいッ! 帯もなんでこんな長いものをぐるぐるとしかも不可思議な形に仕上げていくのか謎ですが、それが好き。綺麗にできた時の達成感がたまりません。程よく気持ちよく、帯の光沢が出るように美しく体に巻けたとき、お太鼓の帯枕が高くピシッと決まったとき、お太鼓の形がバランスよく綺麗にできたとき、よしよし、ととても満足します。 結ばない帯結びや、簡単作り帯も全然問題ないんですがどこかで「ほんとは違う」という後ろめたさのようなものを感じていて、ちゃんと結ぶと安心できる気がするのです。このあたり、私はうそつき衿を使うのも、帯揚げを省略するのもへとも思わない人間なので、そう感じるポイントというのは本当に人それぞれなんだと思います。 だいたい、ちゃんと結ぶといっても結んでなくて、結び目のところはからげていただけだったりクリップで止めたりしているだけだったりするのでその「ちゃんと」の定義も本当に十人十色。これはいいけどこれはだめ、みたいな生理的なものは、それぞれが心の中で落とし前をつけて、人に押し付けたりせず、自分の「気持ちいい」を大事にすればいいですよね。 というわけで、私はお太鼓が好きなんだな、と再確認したんですが(前置きが長すぎた)表題の「お太鼓の「て」の折り返しがピシッと綺麗に決まるコツ」です。 ての折り返しとは、関東巻でいうと左側の、お太鼓を抑えるために差し込む側のことです。 この差し込む側をたれでお太鼓の形を作る前に、脇の部分(折り返しの山になる部分)を平らに整えておく、というのがそのコツです。これだけで、折り返しがとてもキレイにできて、ストレスなく、てがお太鼓に収まります。 「なあんだそんなこと?」と思われるかもしれませんが、これをしないと、てを入れてからこの折り返しの山のボコボコや微妙なシワができてしまい、横から見るとなんかくしゃくしゃ……ということになってしまいます。 てを前にもっていく時に、仮紐に預けたり、クリップでとめたりする前に、この「脇」のての折り返しの山になる部分を整える。 たったこれだけでお太鼓の形がめちゃくちゃキレイになります。このポイントに限らず、着付けも帯結びも折り紙のように、なるべくくしゃっとしないで折り目を平らにしたり、面を大切にする気持ちを持つと仕上がりがずいぶん変わりますよ。 このコラムを読んでくださっている方にはもう今更という方も多いと思いますが、そこあんまり気にしたことがなかったわ、という方ぜひ試してみてくださいね。

続ハルシネーション!天狗結びってなんぞ?の巻

星わにこ
2026/03/04 00:00
皆様、その後AIとのおつきあいどうされてますか?  悩み事を相談したり、献立を考えてもらったり、推し風に褒めてもらったり、カロリー計算してもらったり、占いしてもらったり、私のまわりのお友達もいろいろ自由闊達に使いこなしているみたいです。 私も、ChatGPTに「及〇光博さん風に返事して」とか無茶振りをしてミッピーと名付け、日々つまらない話を聞いてもらって励ましてもらったりしています(病) 去年の今頃、AIに自分の著作について聞いたら全く身に覚えのない本を出版してると言い張られたコラムを書きましたが、久しぶりに自分のことについて聞いてみようかな、と思い立ちまして。 関連記事:ハルシネーション!『着物にヘアゴム。 スニーカーで着物に恋した話』って何?の巻 ChatGPTやGeminiは、特に問題ない回答だったのですが、1年前も衝撃の捏造をしてきたXのGrokに、このコラムのことを聞いてみるとまたなんか「あれれ?」ということを言い出したので、深掘りしてみました。(Grokの引用文章が長くてすみません) まず、コラムの特徴を聞いてみると……
@ichirimall「星わにこ連載コラム」 全体の特徴と分析 スタイル: コミックエッセイ風。わにこさんの自画像(ワニキャラ)が登場し、体を張った実験・失敗談・実践Tipsをユーモアたっぷりに描く。イラスト+写真+着物コーデが入るので視覚的に楽しい。堅苦しくない口調+「わにこさんだから許される」体当たり実験が魅力。 テーマの傾向: ● 着付けの超実践テクニック(お太鼓の整え方、帯枕の紐引き抜き、天狗結びなど) ● 日常のピンチ脱出法(お太鼓落ちた時の結束バンド救済、短くなった帯の対処) ● 季節・イベントコーデ(お正月、七五三、成人式、博物館訪問) ● 着物あるある・豆知識(体重1kg増→身幅1cm増、絹の「育てる」楽しみ方) ● 文化・レポ(東をどり、キモノマルシェ、信州旅、京極夏彦関連博物館) ● 番外編(米津玄師MV『死神』の帯位置分析などポップカルチャー絡み)
ほうほうなるほど、私だから許される体当たり実験てなに(汗)まあでも、だいたいこんなかんじかな……ってちょっと待って、「天狗結び」「結束バンド」て。 結束バンドは結束テープの間違いかな、と思ったのですが、天狗結びだけはどうしても見逃せない。一体それはなんのことなのか。早速質問してみると。
天狗結びとは、着物の帯結び(おびむすび)のひとつで、特に半幅帯やカジュアルな着物で使われる変わり結びのバリエーションです。標準的なお太鼓結びや文庫結びほど一般的ではないですが、**天狗の面(鼻が長く突き出た特徴)**を連想させるような、**鼻のように尖った・突き出た形の羽根(お太鼓部分や結び目)**が特徴の結び方として一部の着物愛好家や星わにこさんのコラムで登場・言及されるテクニックです。
えっ?えっ? 聞いたことないけど?? て、天狗の面???
「オトナの着物生活」では、帯枕の紐引き抜きテク結束バンド救済などの実用裏技シリーズと並んで、天狗結びは「マジでおすすめ」級の変わり結びとして紹介された回があります(具体的なタイトルは「天狗結びの巻」や関連の帯テク回)。わにこさんが体を張って試した結果、「鼻が高く出せて面白い!」「天狗みたいでインパクト大」とユーモアたっぷりに絶賛され、エンゲージメントが高かったエピソードの一つです。 結びの特徴: ● お太鼓(後ろのボリューム部分)を尖らせて鼻のように突き出す。 ● 通常のお太鼓より立体感や遊び心が出る。 ● 半幅帯で結びやすく、リバーシブル帯(表裏違う柄)で天狗の「赤い鼻」風に色使いを楽しむ人も。 ● 初心者でも帯の長さ次第で挑戦可能だが、帯枕やクリップを使って形を整えると失敗しにくい。 なぜ「天狗」? 天狗の面は長い鼻がトレードマークなので、結び目の先端を長く尖らせた形が似ているところから名付けられたと思われます。着物界では「ふくら雀」「カルタ結び」「柳結び」など動物や物をモチーフにした結び方が多く、天狗結びもその系譜のユーモラスな一つです。 実際のイメージとおすすめ ● 半幅帯の「天狗のうちわ」柄(ヤツデの葉+天狗モチーフの帯)が売られており、それで天狗結びをするとぴったり!動画や写真で検索すると「天狗結び 着物」で尖ったお太鼓のコーデが見つかります。わにこさんのイラスト入り本編を読むと、**「鼻が高くて自信が出る!」**みたいな笑える解説が満載ですよ。 もし結び方のステップバイステップ(動画風説明)や、具体的な星わにこ回の本編URLが欲しい場合、もっと詳しく教えてください! または天狗結びを試してみたくなったら、半幅帯からチャレンジするのがおすすめです(天狗の鼻みたいに高く!)
ちょっと待って!「天狗結びの回」って知らないし、体を張ってないし、「鼻が高くて自信が出る!」ってどういうこと!? なんかめちゃくちゃもっともらしいこと言ってるけど、よくわからない‥‥。具体的な星わにこ回の本編URLを教えて!
星わにこさんの連載コラム「オトナの着物生活」では、天狗結びをテーマにした専用回(例:「天狗結びの巻」)は現在の検索で直接ヒットしませんでした。 いち利モールの公式ブログ(ichiri-mall.jp/ichiriblog/)を調べたところ、天狗結びという具体的なタイトルやキーワードでの記事は見つからず、他の帯結びテク(帯枕紐引き抜き、お太鼓整え、天狗関連の言及は妖怪コーデの羽裏など)が出てくる程度です。 おそらく: ● コラム内で変わり結びのアレンジとして軽く触れられただけ(または私が思い浮かべたバズ回と混同)。 ● または天狗モチーフの帯を使ったコーデ回(例:天狗のうちわ柄のリバーシブル半幅帯を紹介したもの)で、結び方を「天狗結び風」と呼んだ可能性。
見つかりませんよね、そりゃあそうですよね。言い訳うまくなってきましたね。そして天狗のうちわ柄のリバーシブル半幅帯、持ってません……。 わかりました、まあそれはいいとして、天狗結びの結び方を教えてください。
天狗結びは、着物(特にカジュアルな着物や浴衣)で使う半幅帯の変わり結びの一つで、お太鼓(後ろのボリューム部分)を天狗の長い鼻のように尖らせて突き出すのが特徴です。遊び心たっぷりでインパクト大!星わにこさんのコラムでも「鼻が高くて自信が出る!」とユーモア交じりに紹介されたテクニックです。
だから、その‥‥帯の「鼻が高くて自信が出る!」ってなんやねん! どうやって結ぶの?
標準的なお太鼓結びや文庫結びのバリエーションとして、帯枕なし最小限の道具で結べるものが多いですが、形をきれいに尖らせるコツがポイント。初心者でも練習すればいけますよ。以下に基本的なステップをまとめました(半幅帯前提、帯長さ約4m前後を想定)。 天狗結びの結び方ステップ(基本編) 1. 帯を巻く準備 ● 着物の上から伊達締め・帯板を固定(崩れ防止に必須)。 ● 帯の手先(短い方)を約50~60cm残して、衿元にクリップやピンチで仮止め。 ● たれ(長い方)を背中側から前に回し、2~2.5周しっかり巻きつける(きつめに引き締めながら)。巻き終わったら、たれ先を右腰あたりに垂らす。 2. 結び目のベースを作る ● 手先をたれの上にかぶせるように下ろし、十字に交差させてぎゅっと結ぶ(基本の文庫結びのスタートと同じ)。 ● ここで一度引き締めて、帯が緩まないようにする。 3. お太鼓(天狗の鼻)部分を尖らせる ● たれを肩幅くらいに広げて持ち上げ、ロール状や** accordion折り(じゃばら折り)**に畳む。 ● 中央を押さえながら、先端を尖らせるように折り込み(天狗の鼻のように長く突き出すイメージ)。 ● ポイント:先端を三角形細長く整えて、ボリュームを後ろに突き出させる。 ● 手先を結び目の下から通して固定(文庫結びの羽根作りと似てる)。 ● もう一度手先を下から通して上に引っ張り、形を整える。 4. 仕上げと調整 ● 残った手先を帯板の間や帯の中にしまい込む。 ● お太鼓の先端を指でつまんで尖らせ、左右対称に整える(鏡で確認!)。 ● 帯締めや帯揚げで固定すると崩れにくい。 ● 完成!後ろ姿がお尻の上あたりから天狗の鼻みたいにピョンと突き出た形になるはず。 コツとアレンジTips ● 帯枕を使う場合:お太鼓を尖らせる前に帯枕を入れてボリュームを出してから、先端だけを長く伸ばすと天狗感アップ。 ● リバーシブル帯がおすすめ:天狗のうちわ柄(ヤツデの葉モチーフ)の帯を使うと、赤や緑の「鼻」部分が映えて楽しい!(nico by wakkaの商品がぴったり)。 ● 崩れにくい工夫:結束バンドやクリップを隠しで使う(わにこさん流裏技)。 ● 難易度:文庫結びができる人なら中級。最初は動画を見ながら練習を。 尖ったお太鼓が天狗の鼻っぽい!
えっ(><)すごいもっともらしいけどまったくイメージできないというか、わからない……。天狗感アップって……すみません、図解をお願いします。 !!!もっとわからなくなった!!!! 動画風説明もしてくれるというので聞いてみると……
天狗結び(または尖ったお太鼓のアレンジ)の動画風説明として、テキストでステップごとに「動画を見ているような」流れで再現します! 実際の動画がない場合(検索でも専用動画はヒットしにくかったので)、わにこさん風のユーモアを交えつつ、ゆっくり再生風に解説。想像しながら鏡の前で試してみてくださいね 動画タイトル風:【半幅帯で天狗結び!鼻を高く尖らせて自信爆上げアレンジ】 再生時間イメージ:約3分30秒 BGM:軽快な和風ポップ(わにこさんのコラムみたいに「わー!天国!」のテロップ入り) [0:00 オープニング] カメラが着物姿のモデル(わにこさん風ワニキャラ)を映す。 「今日は半幅帯で変わり結び!天狗の長い鼻みたいにピョンと尖らせて、後ろ姿でインパクト大!鼻が高くて今日の運気もアップするよ~!」 [0:10 準備シーン] ● 道具:半幅帯(4.2m以上、長めがベスト)、帯板、伊達締め、三重仮紐(崩れ防止用)。 ● リバーシブル帯(天狗のうちわ柄推奨!)を広げて「表はヤツデ葉、裏は赤鼻風で鼻部分を赤く見せよう!」 ● 着物の上に伊達締め→帯板を固定。「ここでしっかり締めないと鼻が曲がっちゃうよ!」 [0:30 帯の巻きつけ(1周目~2.5周)] ● 手先(短い方)を50~60cm残して衿元にクリップで仮止め。 ● たれ(長い方)を背中側から前に回す。 「1周目…2周目…2.5周でストップ!引き締めながら巻いてね、ゆるゆる天狗はダメ~」 ● 右腰あたりにたれ先を垂らす。 [1:00 結び目のベース作り] ● 手先をたれの上に被せて十字に交差。 ● 「ぎゅーっと結ぶ!ここで帯全体を固定。これがないと鼻がへにゃへにゃになる」 ● 文庫結びのスタートと同じ形に。 [1:30 尖らせ本番!お太鼓(鼻)部分形成] スローモーションで! ● たれを肩幅に広げて持ち上げ。 ● じゃばら折り(アコーディオンみたいに)またはロール状に畳む。 ● 「ここ大事!中央を押さえながら、先端を指でつまんで三角に尖らせる~」 → 先端を10~20cm以上長く突き出させるイメージ。 ● 「天狗の鼻みたいにピョン!長く伸ばせば伸ばすほどインパクト大!」 ● 手先を結び目の下から通して固定、上に引っ張って形を整える。 ● 帯枕を使うバージョン:「帯枕入れてボリューム出してから、先だけ長く伸ばすと本格天狗!」 [2:20 仕上げ調整] ● 残った手先を帯の中にしまい込む。 ● 鏡で後ろを確認しながら「指で先端つまんでさらに尖らせる~左右対称に!」 ● 三重仮紐や結束バンドで根元を隠し固定(わにこさん裏技)。 ● 帯締め・帯揚げを通す。「これで崩れにくくなるよ!」 [3:00 完成シーン!] モデルがくるっと回って後ろ姿披露。 尖ったお太鼓がピョンと突き出てる! 「わー!天狗鼻完成!鼻が高くて自信出る~!!」 テロップ:『今日のコーデ:天狗結びで運気アップ☆』 「練習すればすぐできるよ!次は君の番!」 後ろ姿が「ピョン!」と天狗鼻みたいになって、着物好きから「何それかわいい!」と話題になりやすいですよ。
わにこさん風ワニキャラって何? 長く伸ばせば伸ばすほどインパクト大!帯枕入れてボリューム出してから、先だけ長く伸ばすと本格天狗!って…… 「わー!天狗鼻完成!鼻が高くて自信出る~!!」(横転) そんで運気もアップするんですか‥‥ もう!全く!出来上がりが想像できない! すみません、モデルがくるっと回って披露した完成図をください! いやいや~~!!!そうはならんやろ!!! 「天狗結び」の完成したところを写真で見せて! うわあ~!!! もはや帯結びではない!!自身が天狗になるスタイル!? 京極先生もびっくりの妖怪風味ですよ?? 結局天狗結びって何~~~!? 手順を真似しようにもそれらしいことは言ってるけど、結局よくわからず。 一応ChatGPTやGeminiにも「天狗結び」ってなんですかと聞いてみたら、ChatGPTはリボン返しの羽を天狗の鼻のように尖らせたバリエーションというので本当にあるのか?と聞くとゴニョゴニョ‥‥てなってました。 Geminiはそういうのは検索しても見つからないと真っ当な返事でした。 もうなんていうか、Grokのハルシネーションが今の所一番笑かしてくるし無茶苦茶感がすごいです。。。 私の記憶が確かならば(怪しいけど)コラムに一度も天狗というワードは出てきてない気がするのですが、一体どこから出てきたのかなあ、天狗。 どのAIも、もっともらしいことを言ってくるので、これは自分の得意ジャンル以外だとやっぱり真偽の判断がつかないな~と再確認。「すっごく物知りだけど嘘もつく親戚の近所の子供」と話してると思うといいですよ、って、ChatGPTにアドバイスをもらいました(親戚の近所の子供、というのがまたよくわからんですが(笑))。 仕事などではなく、無料で日常で便利に使おうとするなら適度な距離感で利用するのが正解なのかもしれませんね。

バストベルトは着物の補整に使えるか。の巻

星わにこ
2026/02/25 00:00
いやあ~やっちまいました。自転車で転倒。 何を隠そう私、中学時代は片道6キロ標高差100メートルの山道の通学路を自転車で通った女。牛に追いかけられたり(!)雪道をスリップしたりしたことはあっても、こけた記憶はなく、以来事故らしい事故もなく過ごしてきた自転車ゴールド免許所持者(自称)だったのです。 それが、先日猛スピードでやってきた自転車にぶつかり、私だけが転倒。左側の肘と肋骨を強く打ち付ける怪我をしてしまいました。ただでさえ体調があまり……というところにもってきて泣きっ面に蜂。ただいま大人しくしております。 でえ。肋骨を痛めて痛み止めと湿布とそしてバストバンド(胸部固定帯)というものが渡され、しっかり胸と肋骨部分を押さえて激しい動きをしない。ということしかできないわけなんですが、このバストバンド。 初めて見たのですが、どこかで見たような形……。 そうです。今流行りのすずろワイドベルトとサイズとか似てるじゃない?  (サイズといえば余談ですが、先生が最初長さMサイズを出してくれて、あ…こちらのほうが余裕があっていいですね、とLサイズに変更になったのは地味に効きました) 幅広のすずろワイドベルトはばりっと胸から胴に巻いて1発補整、というテクニックが流行っているようなんですが、これ、できるんじゃね??? ウエスト補整をタオルなどでしてその上を巻いて固定に使ってもよさそう。 なんて、治療そっちのけで頭を頭をかけめぐるあたり、かなり私の脳みそは着物にやられていますね……(現実逃避ともいう) バストバンドをぴしっとバストを寄せるように巻いて、肋骨の痛む部分をホールドすると、動作が非常に楽になりました(それが目的の治療具だから)。 怪我が治ってきたら、着物を着る時試してみたい!(それは目的が違うから) 家に帰ってサーチしてみたら、やはり試している方もいるようですね。だって、機能的にはほぼ一緒。逆にすずろワイドベルトを腰痛ベルトのように使っている人も。みんな考えることは一緒でした。お値段もすずろワイドベルトの半額以下なのでジェネリックで使ってみたいと考えるのもわかります。 ただ、今動く時には基本このバストベルトをしているのですが、非常にあったかい。これは今は福音ですが、暑くなってくるとしんどいかも? すずろワイドベルト(幅19.5センチ)はこのあたり、涼しいのか気になります。  あとはやはり20センチとかの幅のものを胸~ウエストにかけて巻いているわけなのでそれなりの圧迫感があります。実は私はゴムの伊達締めや、すずろベルトを使うことが苦手で、いちど、すずろベルトで胸元をぴし~~っと巻いて着付けてもらって圧迫感で倒れたことも。なので、あまりすずろワイドベルトには食指がのびておらず比較できなくて申し訳ありません。 動画などでみた限りですけど、すずろベルトのほうがハリがあって、バストバンドのほうがマジックベルト部分が2つに別れているので、曲線に添いやすくやわらかいという違いはありそうです。 普通幅のすずろベルトと違って鳩尾を締め付けるわけではないので、胸をさっと巻くだけで補整できるというのはゴムのお道具が得意な方には魅力的なのかも……と感じました。 こういう体に身につけるものって、本当に好みの個人差があって、万人によいものがあるわけではないんですよね。だから、自分が苦手でも合う人はいると思うし、逆に自分がベストと思っても他の人にあうとはかぎらない。 着付けのお道具は最初に習ったものをずっと使っている、ということも多いと思いますが、いつもいろんな情報にアンテナを張っておくとピッタリなものが見つかるかもです。 ためしに、お腹の肉をおさえられないかな?と巻いてみましたが、腕に力があんまり入らなかったのでよくわからず……。ただ、ゴムがよ~く伸びるので、こちらは効果はイマイチかな~。でもお腹のお肉が重くなければあるいは……(自爆)。 少し運動して痩せなくてはと思っていたのに、また家でじっとしている羽目になり、軽やかな着物生活はしばらくお預けなようです。人生楽しむには健康が一番としみじみ感じる今日このごろ。還暦も近くなってきたし、休む時はしっかり休んで、無理のない生活を送れという神様のサインかなと思っております。お互い身体をいたわりつつ、きもの生活(妄想含む)を楽しみましょう!

ここ一番の着付は信頼できる着付師さんにおまかせしようの巻

星わにこ
2026/02/18 00:00
前回「体重が1キロ増えると身幅が1センチ増える」というコラムに、あちこちから反響をいただきました。具体的な数字を見ると、ズシンとくるものがありますね。そして、やはり適正な数字に戻さねば……という気持ちになります。 昨年の今頃は、ジムに通って運動をしたりしていて少しスッキリしていた私ですが、体調を崩したのがきっかけでなし崩しに食べ過ぎ生活に突入。あっという間に元に戻ってしまいました。 前回のコラムも留袖が話題になっていましたが、確かに嫁入りの頃を振り返ると大増量の私。幸いやはりちょっと太めの母が、娘の将来を見越してか身幅に余裕をもって誂えてくれた留袖も、微妙に縮んでしまったよう(違)。 毎回マニアを唸らせるトピック満載の着物雑誌『月刊アレコレ』の特集で、「自装と着付けてもらう違いを検証してみた!」という企画に協力することになった私。 自分も着付師としてお仕事をさせていただいているわけですが、逆に言うと着付けてもらうということはほとんどありません。お話をいただいた時、憧れの先生に着付けてもらえる!ということと、黒留袖は自分で着られるか? やはり着付けていただいたほうがいいか? と思っていたこともあり、今回参加させてもらうことになりました。 あとは、この育ってしまった体がすこしでもスッキリ見える技術が知りたい……という下心も。 いつもいろいろ考えたり、こういうテクニックがある、というのはわかっているつもりなんですが、それが自分で着る時に実行できるかというとまたちょっと別なんですよね。いつも「もう一人自分が欲しい!」と思っているわけなんですが、特に黒留袖は比翼もついていて重みがあるので、自分で着るのがとっても難しい。さらに紋があるから、背中心や胸の紋がきちんと左右同じ位置に見えるかどうかなど、まじで激ムズ要素満載なんです。着付けをするときも、やはり難易度の高い代物。 まずは最初に自分で着てみてまあそこそこ着られたかな……と思ったのですが、写真を撮ってもらってびっくり。自分で見ない角度の斜めからの姿がめちゃくちゃ体に厚みがあって、姫ダルマみたいだった母の体型に………そっくり(白目)いや、ああはならんと思っていたのにですね、恐ろしいですね。しかも母は142センチだったこともありまだボリューム的にかわいかったのですが、私160センチあるので……とにかく巨大な印象です。やばい。やばすぎる……!! ここで、花影きもの塾の須田久美子先生に着付けをしていただいたのですが、とにかく無駄な動きが一切なく、布地が先生の指示に従って、あるべきところに収まっていくような感覚。そして、適切に抑えるとことは抑えていく着付けで、体もとても気持ちいい。感動でした。 同じ留袖、同じ育った(爆)体なのに、すっきりと細見えに着付けていただきました! ちょっとしたことばかりなのですが、全体の印象が全く違います。ここ一番というときはやはり、信頼できる着付師さんに着付けてもらおう……そして、私もそんな大事な着付けを安心して任せてもらえるような着付師になれるよう精進を重ねようと心に強く誓いました。 効果のほどと、Befere Afterはぜひ本誌でご覧ください……。私の成長しきったダルマショットもございます(恥) 『月刊アレコレ』は、着物のことを語り始めると止まらない編集人細野美也子さんによる、着物好きによる着物好きのための雑誌。私も隔月『きもの事典カルタ』という読み物としてもたのしめて役立つきもの用語をカルタ仕立てにした連載の挿絵も描かせていただいています。もしよろしければぜひお手にとってご覧くださいませ! YouTubeのマニアトークもおすすめですよ。

着物のサイズ、身幅は体重が1キロ増えると1cm増える!の巻

星わにこ
2026/02/11 00:00
久しぶりに着物を着ようかな、と箪笥から出したら、「あらっ縮んでいるわ!」という体験をした方も多いのではないでしょうか。わたしも最近よく思うのですが、それは実は最高体重を更新しつづけている証(知ってた)。 少し痩せた時は、本当に着物が着やすかったので、やはりダイエットしないとなと思いつつ、今もお茶とお菓子が手元に……いけない! 着物は多少の体重増減は受け止めてくれますが、さすがに10キロ単位になってくると無理です。 先日のきものでお茶会のイベントで、久しぶりにお会いしたお客様が「留袖のためにダイエットした」というお話を伺いました。そういわれると……すごくスッキリされていて、ものすごい勢いで食いついてお話を伺うと、その留袖とは、20歳のときに誂えた三つ紋の振袖を袖を切ったものをお嫁入りの時にお持ちになったものなのだとか。 その時はサイズが合わなくなるとは思いもしなかったけれど、いざ留袖の出番がやってきたら、そのままではちょっと着られそうもなく、お直しをお願いしたところ柄のつながりがあるし、これで完成された作品だから、身幅は出せないと言われたとのこと。 お写真を見せていただくと、東京友禅作家の小柳津公龍先生の作品で、雅な十二単姿の姫たちが本当に美しい……。確かにこれは……絶対着たい……となりました。 お直しを相談した時に「次世代に引き継ぐか、体を着物に合わせるしかありません」と言われて本当に辛かったとか……。わかります……私も言われたら泣く。 でも!そこで諦めず、パーソナルトレーナーさんについてもらって12キロ痩せて見事着用されたとのこと。す、すごい! そしてと~ってもお美しかったです! 本当に素晴らしい。 長いお袖には檜扇が描かれていたそうで、バッグにリメイクされていてこちらも本当に素敵でした。これはもう、頑張るしかないかも! お話を伺うと体重1キロにつき、ヒップサイズが1~1.5センチ変化するそう。具体的な数字を聞くと身が引き締まりますね。 身幅は腰回りに対応していますから、ヒップサイズ基準で考えます。 身幅=「前幅+後幅+後幅+15(衽)」で、ヒップサイズに対して数字が近いほど自分サイズといえます。 身幅が大きくても着づらいものですがら、なるべくマイサイズがおすすめ。とはいっても縮んでしまったものはね‥‥。と思っていましたが、1キロ1センチかあ‥‥と思うと、なんとかしたいもの。 そしてさらに、着物 1キロで1センチ違い、直すのに1万円かかる……というお話も聞きました(ひ~ん)。 あと着物とは関係ないんですが、指輪も3キロ太ると1号サイズアップするんだそうですよ。今、貴金属のお値段も爆上がりですから、サイズ直しもうかうかできないと思うと、やはり……。 健康のためにも、着物のためにも(爆)まずは手元のお菓子を片付けるところから、頑張ろう! と決意したわにこでした。

国立科学博物館企画展『ワニ』へワニ尽くしコーデでGO!!!の巻

星わにこ
2026/02/04 00:00
昨年11月末から、国立科学博物館で企画展「ワニ」が開催されています。開催決定のニュースはみんなから「これ!」「みた?」と教えてもらっていて、もちろんずっと行きたいと思っていたのですがなかなか足を運ぶことができず……やっと先月末に行ってきました! 同じく科博で開催中の福山雅治が音声ガイドを務める特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」をみたい!という福山ファンの友達と連れ立っていざ上野へ。 大混雑の特別展と違い、ほどほどな混み具合(言い方)のワニ展ではしゃぐ私。様々なワニたちの標本や写真などに加え、可愛い雨宮ひかる先生のゆるワニの絵がキャプションに添えられていて大興奮。あのね、これはね、と持てる知識を全て伝えたい!と早口で説明する私にやや引き気味の友達(笑) 阪大のマスコットで有名なワニ博士のルーツ、マチカネワニの巨大な頭部の化石(レプリカ)が見られたり、制作途中をネットなどで追いかけていた小田隆先生の完成した実物大のイリエワニの油絵も見られて大感動。ワニが好きといいつつ、まだまだ私にはワニ愛が足りない!!と思い知らされる展示でした。くうう、前期展示も来たかった!  大絶滅展のほうにも、ワニがちょこちょこいて、楽しめました! こちらは平日なのに激混みで、すごかったです。友達がグッズ売り場でゲットしたサカバンバスピスぬいぐるみがめちゃくちゃ可愛かった(笑)私も熱川バナナワニ園のマスコット熱川ばにおグッズを入手。 記念に入り口のワニ展の看板の前で写真を撮ってもらいました。 もちろん、この日のために家にあるありったけの着物のワニ関連をかきあつめました! ワニの帯、ワニの帯揚げ・帯留、ワニのコート、ワニの鼻緒の草履にワニ柄のバッグ。 でも……なんとワニの着物は浴衣しか持っていなかった! もちろんお誂えなどする余裕はなく、リサイクルなどで探しても、ワニの着物はなかなか見つからない。というわけでないものは作れ、と‥‥。 ワニ展のグリーンを想起させる美しい色でありながら、リサイクルでひざのあたりに目立つシミがあるため破格の横山大観の雲間の絵柄の訪問着をゲットし、そのシミの上にワニを描く!という暴挙に出ました。 セタカラーという布用の絵の具(金)で、雲間に浮かぶワニを直描き! 上前と、袖に描いてみました。金一色なので遠目ではワニとわからないかも。でもよく見ると……というやつです(自己満足) というわけで私以外にあまり需要のない全身ワニコーデの自慢をさせてください。 訪問着:ワニの絵を自作(横山大観御大に怒られる) 柏紋が入っている(関係ないけど柏市には『カシワニ』というゆるキャラが……) 帯:友禅作家の中野スズミさんの月に吠えるワニ 前柄はワニの手 帯揚げ:中野スズミさん作 ワニと若葉 帯留:琥珀のゆめ☆螢石のうつつさんの白ワニ コート:リサイクルで発見!奇跡のワニ柄 草履:ワニ柄の布を持ち込みで鼻緒を作ってもらったカレンブロッソ バッグ:イアパピヨネ 科博の展示を眺めながら食べられるレストラン、ムーセイオンは激混みとのことで、お昼ご飯はくじらカフェで上野精養軒プロデュースのビーフシチューをいただきました。大満足。ほくほく帰り道についた我々でした。 実は、特別展のチケットを買うと常設展は同日無料でみられるのですが、友達が知らずに両方買っちゃった!というわけで、常設展のチケットを譲ってもらった私。ワニ展が終わる3月1日までに、もう一度おかわりしにくるぞ! そのためには健康第一で……。 皆様もぜひ、ワニの素晴らしい世界に触れてみてください!

着物コーデで印刷博物館に行こう!キャンペーンに行ってきた!の巻

星わにこ
2026/01/28 00:00
また「今頃言うなよ‥‥」という記事で恐縮なのですが本年1月10日(土)~2月1日(日)、印刷博物館で「着物コーデで印刷博物館に行こう!」キャンペーンが行われています。 お正月から行きたい行きたいと思っていたのですが、なかなか行けずやっと先週末に行ってまいりました(そういうとこやぞ)。 去年の5月に、勝手に着物で行った私ですが、今回は公式。SNSで京極夏彦館長の顔写真の下に「お待ちしております」と書いてあるのを見たらこれは行かねばなるまいよ……。というわけで勝手に義務感に駆られて行ってきました(遅)。館内には、楽しそうな着物の学芸員さんのチラシもあり、とてもよき……。みんな! 着物で行こうよ! 関連記事:祝印刷博物館新館長就任!京極夏彦コーナーに着物で行こうの巻 さて。本題?の文壇でも着物姿で知られる京極館長の就任記念展示中ですが、現在第Ⅲ期として『書楼弔堂』のコレクションが公開中です。フォトスポットもあり、京極先生の書斎を写真で再現している場所で写真が撮れます。自撮りできるように、スマホスタンドが設置されており、いたれりつくせり……。調子にのって写真を撮ってきました。 京極先生の着物は、八掛に友禅で蜘蛛が描かれていたり、妖怪が刺繍されていたり、羽裏には天狗をはじめとした妖怪が絞りで入れられていたり。草履や手甲にいたるまでさすがの拵え。山内マリコ先生の『きもの、どう着てる?ー私の「スタイル」探訪記』(プレジデント社)にもインタビュー記事があり、様々なコレクションや憧れの書斎での写真も掲載されています。 「蔵書は手放さない」ことで有名な天井までみつしり壁面を埋め尽くす書斎に私もお邪魔したつもりで、記念撮影してきましたっ! 黒羽織でリスペクト、と思ったのになんちゃって手甲をするのを忘れて無念(笑)。 常設展は、相変わらずの充実ぶり。スマホのポッドキャストを聞きながら見ると音声ガイダンスにもなっていて、楽しめます。もうほんと、印刷好きにはたまらない、空間となっています。 それから1階のP&Pギャラリーでは世界のブックデザインの展示がされており、世界中のブックデザイナーたちが、こだわりを詰め込んだ『本』をなんと手にとって、実際にめくって見られるという太っ腹企画。またこれたまらず。時間がいくらあっても足りません……。 展示を見た後は、おたのしみの「妖(あやしい)シール」のカプセルトイ。Youtubeで「カプセルトイのシールを館長とセレクトする」という動画を見ていたので、何が出るかな?とワクワクでハンドルを回すと……出てきたシールを見たら……細かくて見えないっ(老眼) 受付の優しいお姉さんが「何が出ましたか? 『舌切雀の化け物』ですねっ!」と読んでくださいました。。ありがとうございます(涙)。ぼーっとしたカッパか化け猫を狙って行ったのですが、欲張り婆さんが大きな葛篭から出てきた化け物から逃げ惑うやつがあたりました(笑)。欲張るな、ババア……という己への戒めと思い、受け止めます。。 Youtubeで館長が印刷博物館のグッズなんだから、トリミングとかしないでそのまま印刷物の形で、とこだわりを発動されていましたが、結果題材によっては、非常に老眼に厳しいサイズになっておりました。 着物で入場した人は入場券をミュージアムショップでみせると50円引きしていただけるということで、早速「ルーペット(カード型の拡大鏡)」を買いましたよね‥‥。拡大して見ても、さすが印刷は美しかったことを付記しておきます。 キャンペーン自体は今週末までなんですが、過ぎてしまっても、着物で印刷博物館へ行ってみてはいかがでしょうか。おすすめです!

ふくら雀、都鳥。愛子さまの素敵な振袖の帯結び

星わにこ
2026/01/21 00:00
先週の日曜日、大相撲初場所を天皇皇后両陛下と愛子さまがご観戦になりましたね。ご一家での相撲観戦は6年ぶりとのことで、ご家族の仲のよいお姿や、相撲ファンの愛子さまがメモをとったり紋付袴の八角理事長に質問されたり、テレビで拝見しているこちらも嬉しくなってしまうような天覧試合でした。 皇后陛下の訪問着は上品な薄紫の地色で鬘帯の紋様でしょうか。帯の紋様ともリンクしていてパーフェクトコーディネートな上に、天皇陛下のネクタイとカラーリンクされていて、とても素敵でした。もっと!もっとじっくりお姿を見せて~となっていたのは私だけではないはず。 そして愛子さまは、学習院大学を卒業された時に袴にあわせてお召しになっていた桃花色の三つ紋の本振袖姿。袴で隠れていた全体を見ることができました。紗綾形の綾子地に友禅で美しい菊や桜、梅、竹など古典模様が描かれて、本当に華やかでしたね。 帯は四角と八角を組み合わせた豪華な蜀江文様の中心に菊があしらわれた 格調高い袋帯。ふくら雀に結ばれて、気品を感じる装いはさすがの一言です。 このふくら雀という結び方ですが、冬に寒さをしのぐために羽根に空気をふくませてふっくらしたフォルムになった「ふくら雀」がモチーフ。「福良」「福来」などとも書き、繁栄の象徴でもあります。 ひだの取り方や羽根の形が美しいシンメトリーな形で、綺麗に結ぶためには技術が問われます。国家試験の着付技能士1級の実技試験で指定されることでも知られています。目を皿のようにしてテレビやニュース画像を見ていた私ですが、形も、お太鼓部分とたれの柄合わせも完璧! さすがのお着付だわあ~とうっとり。 ふくら雀といえば、お母様の皇后雅子様が結納の時にお召しになった振袖でも帯はこの結び方でしたよね。この帯は、美智子上皇様がご婚約時代に香淳皇后から贈られて使われた丸帯だそうです。当時は気づかなかったのですが、近年その時の帯結びの画像を見て、このお太鼓とたれの柄合わせの見事さに目を奪われました。 豪華な七宝華紋のはっきりとした大きなお花の形がびしっと揃って一際美しく「うわぁ痺れる……」ってなりました。こんな着付ができるよう、精進していきたい……。 愛子さまのお話に戻りますが、昨年ラオスに訪問されたときの振袖にも菊の柄、帯も菱の中に菊紋が入っており、これまた天皇家を代表してのお姿が素晴らしかったですね。この時は、ふくら雀に似た「都鳥」という帯結びだったと、界隈で話題でした。形はほぼ一緒なのですが、都鳥のほうは右側の羽根が華やかなひだになっていて少し角度も違うようです。深いわ……。 その振袖の上から、ラオスの民族衣装の肩掛け「パービアン」をかけられる一幕もあったのですが、これがびっくりするほどベストマッチ。美しいシルクの織物同士、相性がいいのでしょうね。素敵でした……(語彙) 皇族の皆様方の着物の着こなしは、着物や帯の素晴らしさだけではなくコーディネートや所作も本当に目の保養で、毎回楽しみです。行事でのおでまし、もっと着物姿が見たいわ~! そして報道の方にはぜひ帯結びや紋様をじっくり見せていただきたいわ~!なんて思っている、着物好きの独り言でした。

振袖だけじゃない!?「二十歳のつどい」おめでとうの巻

星わにこ
2026/01/14 00:00
今年も「二十歳のつどい」が終わりましたね。毎年、この日が終わるまでは着付師さんたちはお正月気分もそこそこに、なんとなく落ち着かないのではないでしょうか? 帯結びなどの技術練習もそうですし、風邪などにも気をつけて。私も無事この日に振袖着付けを終えるとやっと心が休まるような気がします。 お仕事といえばそれまでですが、やはり20歳を迎える若者たちのお祝いを自分ができることでお祝いさせてもらいたいという気持ちがあります。毎年しつこく書いているかもしれませんが、一人の子どもが育って、無事この日を迎えて大人になっていく。当たり前のようだけど、実はそうじゃなく、本当に「有難い」ことだと思います。 本人にとっても、また見守り育ててきた保護者のみなさんにとってもとても一区切りとなる大切なお祝いの日。それに関われることは、着付けの仕事をしていてよかったなあと思える日でもあります。 今年は私もスタジオで、三人のお嬢さんの着付をさせていただきました。我が家も息子が二十歳を迎えるので、同級生のお嬢さんたちの着付をさせてもらえて、本当に胸がいっぱいになりました。大人になって綺麗になって……。 古典柄にママの帯を合わせたり、ママ振にブーツを合わせたり、個性的な帯留めをチョイスしたり、髪型も髪の色もネイルも本当におしゃれ!!みんな違ってみんないい!!! 女の子の振袖のお支度は本当に一大イベントで、準備もそうだし、当日もご家族は送迎や着替えの引き取りなど1日中大変ですよね。今年はお家で自分でお支度するママ友のレッスンもして、それもドキドキ。でも、みんな、それだけする甲斐があるなあ~という晴れ姿で、お手伝いさせてもらえるだけでおばちゃんは涙、涙です。 一方ほとんどの男の子はあっさりしたもので……。肝心の我が家の息子は「袴は着ない。スーツもなんなら着なくていいのでは?」と言い出す始末で、高校の卒業式でもウインドブレーカーを着たという武勇伝もあるため、当日までハラハラでした。 着付仕事を終えてから会場でドキドキしながら待機。無事会には間に合ったみたいでしたがなんだかなあ。でも、待っている間も会場前で待ち合わせをして、再会を喜んで写真を撮ったりしている晴れ着の皆さんを眺めているのも楽しかったです。 もうね~こんなにたくさんの振袖姿を見られるのはこの日だけ! まさに振袖天国です。今年は白っぽい振袖や、くすみカラーが目立ったかな。毎年そんな流行を見たり、いろんな華やかな帯結びやコーディネートをみるのも最高です!! 一方、今年は女子のパンツスーツ姿も増えた気がします。自分がしっくりくるお洒落で参加するのが一番ですよね。 そして息子の仲良しくんが、なんとタローマンのコスチュームで現れて話題をさらっていて爆笑!! それがまためちゃくちゃハイクオリティで、マスクの製作者(先輩)も来てたのですが、制作秘話も聞かせてくれて盛り上がりました。この日のために頑張ってたのね! 以前コラムに書いたこともあると思いますが、私の弟は成人式を迎える前に交通事故で亡くなったため、母はずっと弟の成人式のスーツ姿が見たかったと言っていました。そんな母ももう他界してしまったのですが、成人式にスーツ不要と言い出した息子に「おばあちゃんに着て仏壇に見せてあげて!」と思わず訴えました(笑)。やはり区切りの晴れの日には、自分だけじゃなくて皆のおかげでここにあるんだなあと思ってもらえたら……。 ハラハラはしたけど、当日スーツで会場に現れた息子と1枚だけ記念写真も撮れました(タローマンの映り込みあり)。 私にもママ友だけじゃなく、保育園や小学校、中学で一緒だった子が話しかけてくれたり、成長したみんなの姿に、感激一入でした。息子も友達と一緒に写真を撮ったり、会場や同窓会に来れなかった友達に写真を送ったり、旧交をあたためていたようです。私も母のつぶやきを思い出しながら、無事この日を迎えられたことで、親業も一区切りついたような気がして、ほっとしました。私の中の「成人式のスーツ」という呪文も成仏した気がいたします。なんかちょっと重たくなってしまってすみません。 二十歳のみんなに、そして生きてるみんなに、幸あれ~! 

短い帯は「て」を逆に引き出せ!の巻

星わにこ
2026/01/07 00:00
今年のお正月は皆様どのように過ごされましたでしょうか? 私はちょっと大人しく(?)過ごしております。今回はお正月コーデと、久々にした帯が短かった!(ので無理やり結んだ)というお話です。 今年の初仕事では初春らしい着物を着ようということで、白梅の小紋とお正月飾りにもよく使われる鼓の名古屋帯を久しぶりに取り出しました。 帯揚げは部分絞り、帯締めはちょっと豪華に唐組のものにしました。唐組は飛鳥時代から伝わる組み方だそうで、菱形の模様がゴージャスですよね。 この着物と帯は、着物を楽しみはじめた30代の頃にいただいたもので、そこからも四半世紀ほど経っていますが(!)、掛け衿も短いので、おそらく昭和40年代以前のものなのかなと推察しています。八掛が墨色のぼかしで枝の色とリンクしていてお気に入りです。 このタイプの梅の枝が描かれて花が咲いている意匠のものは、以前コラムにも書きましたが、昭和時代にとても流行したようです。 関連記事:梅の着物。着なくてもタンスから出してあげよ。の巻 けっこうリサイクルでよく見かけるデザインなので、色違いで似たようなものをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか? 小紋なのに、大ぶりの枝があることでダイナミックで、まるで梅の木の精にでもなれるような気分にさせてくれる、秀逸さ。私も大好きな着物です。 梅オンリーであること、枝が描かれていることでやはり梅の時期に着たい着物なので、だいたい新春~2月の頭くらいに着用することが多いですね。年に一度は着なくては!と思う着物のうちの1枚です。 今年も着なくては!と張り切って袖を通したのですが、あれっ!着物が縮んでる!(違) せっかく一昨年少し痩せたのに、すっかりリバウンドしてしまって、ギリギリなかんじ……。とはいえ着物は無事、なんとか着られたんですが、久々に出した帯……。帯がね、てんで前柄が前にこない恐怖!! おかしいな……この帯を愛用していた30代には全くそんな、困った記憶はないのに……。箪笥にしまっていたら縮むというけど、ほんとだな(違)ここでやっと本題(爆)。 でもですね、私は常にこのコラムのために(?)そういう時はどうしたらいいかを考え続けている女です。知識を駆使して、短い帯を結びましたよ!(関東巻きで結ばず折りたたむやり方です) まず写真で見てわかる通り、前柄はなんとか出ればいい(爆)ということでかなり右に寄っていますが、ギリギリ出しますと今度は「て」の長さがまったく足りなくなります。 ここで「て」を左に持ってこないで右にひっぱり出します。巻いている方向と逆に引き出すわけですが、すると10センチ~15センチくらいは長さを稼げます。そしていつもの反対側から「て」を入れることで問題解決いたしました! それをしてもなおかつ「て」の長さが足りない場合はもう、前柄をなるべく左に寄せて、胴を2回巻かないで1回で、長くあまった「て」をお太鼓の中で折り返せばいい。作り帯にしちゃってもいいですよね! まだまだ太っても大丈夫(いや、ここで引き返せ自分) そんなこんなで無理くり帯結びをしていたら、肩が痛くなっちゃいました。やはり、痩せるか長い帯をするか、体に合ったものを身につけるのが一番ですよね……。 今年はもう少し痩せなくては……と決意を新たにするお正月でございました。

初夢帯と馬の帯留でお正月コーデの巻

星わにこ
2026/01/02 00:00
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今年は午年!ということで、お正月コーデを考えてみました。お気に入りの訪問着に、伊達衿を入れて。伊達衿が見えるのはちょっとだけですが、一気に晴れ着感が増しますね(着付け難易度も爆上がりですが笑)。半衿はいち利オリジナルの鱗柄です。 そして一富士二鷹三茄子の「初夢」帯。これはもうお正月オンリーの帯ですね。帯揚げはこのコラムをはじめた年に購入した加藤萬さんの市松疋田絞り。お正月に使うと決めて13年目(!)感謝でございます。ポイントはゴールドの馬の帯留です。帯締めは1.5分紐を紅白で使ってみました。 お正月は、めでたい気分でどーん!と晴れ着を着ちゃいましょう! お正月は毎年訪れますから(笑)予定も立てやすいというものです。 さて、ふとこの「初夢」帯について考えて見たのですが、初夢も元日説、二日説などいろいろあるようで、平安時代に中国から伝わった夢占いが起源だそうです。 有名な縁起の良い夢「一富士二鷹三茄子」にも続きがあって、四扇、五煙草、六座頭‥‥と続くそう。座頭とはあの「座頭市」の座頭、坊主頭なことから怪我ない(毛がない)という連想らしいですが、扇も煙草もなかなか現代の生活ではお目にかからないものですよね。 10年前!にこんなコラムを書いていましたが、この帯は10年前に初使いした模様(笑)これもついこの間のことのようなのに、時が経つのが早すぎる……。 関連記事:七福神コーデで福を呼ぶ!お正月着物でお目出度尽くし☆の巻 初夢でよい夢を見るには、「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな(長き夜の 遠の睡ねむりの 皆目醒めざめ 波乗り船の 音の良きかな)」という回文になっている和歌を書いた紙や、悪夢を食べるというバクの絵などを枕の下に入れるとよいそうですよ。 よくない夢を見た時は、その紙を川に流してしまえばよいとも。おまじないは気休めでしかないかもしれませんが、いい夢が見られたらラッキー! くらいの気持ちで試してみてもいいかもしれません。 毎年同じことを言っているような気もしないでもありませんが、今年は本当に健康第一で、「無事是名馬」という言葉を胸に完走したいと思います。(関係ありませんが、馬といえば最近賢くて変顔で有名なゴールドシップというお馬さんの動画を見るのにハマっています……) こんなすっとこどっこいなコラムではありますが、本年もお付き合いのほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

着物でメリークリスマスコーデ&2025年を振り返るの巻

星わにこ
2025/12/24 00:00
今日はクリスマスイブ! 若い頃は12月に入ったらクリスマス♪と浮かれていたし、子供が小さい頃はツリーを出したり、プレゼントを何にしようとか一大行事だった気がするのですが、今年は気がついたら、あ、そうだったみたいな感じです。楽なような寂しいような(笑) そして今年は12月に入って手術もしたため、おとなしく家で過ごす予定です。せめても~と思い、うちのトルソー(名前は黒子)にクリスマスコーデの着付をしました。 着物はなんかずっと一緒なんですが(笑)ポイントは帯周り。持っててよかったサンタ帯と、先日のフラーレン展でゲットした「色石と糸」さんのマクラメ編みの帯留。あと、鰐の帯飾り。帯締めはいち利モールの1.5分紐の金銀を組み合わせました。手持ちのものでコーデを考えるのって本当に楽しいですね。 あと半月ほどで成人式もやってきますから、黒子ちゃん相手に家で帯結びの練習をしようと思っています。帯結びはいうに及ばず、帯揚げや帯締めのアレンジも研究・練習の日々です。 そういえば11月に新宿東口を着物で歩いていたらTV番組『月曜からよふかし』の「街行く人のお仕事を調査した件」のコーナーの取材で声をかけられました。お仕事は、といわれて着物を着ていたので「着付師です」と答えて、着付の仕事について話したのですが、放送を見たらボツになってました(笑) というか、放送された街ゆく皆さんの職業とキャラが凄すぎて、放送を見た友達から「なんか濃ゆいキャラや未知の職業の人がたくさんいて、わにちゃんフツーだったかもw」と言われました。私もそう思う! ちょうど入院中のオンエアだったので、退院してから子どもと録画を「このインパクトつよつよの中にはさすがに入らない」と笑っていたら、この候補に入るくらいには見た目やばいという自覚はしたほうがいいと言われました(爆)精進します(何を) そんな年末ですが今年を振り返ってみると、年初に「週三着物生活!」なんてぶち上げておきながら、すでに4月くらいで息切れ(笑)暑くなってくると俄然着物を着るにも体力がいる……!と実感。 涼しくなって、秋にあちこち旅行にいったらまた息切れ。旅はめちゃくちゃ楽しかったけれど、いっぺんに行きすぎました。いい加減、ぼちぼちということを覚えたほうがいい。 そして久しぶりに健康診断を受けたらいろいろボロがでてきて、幸い治療可能な範囲のようなので、放置せずに対処していこうと思っております。歳を重ねると、こういうことが増えていくのでしょうね。 これまで自分がだめだめちゃんなのは、能力ややる気に問題があると思っていたのですが違いますね。まずは体力です。体力でした。 体調のよい時に着る、ということにして無理なく長く、そして大好きな着付の仕事も続けられるよう着物を楽しんで行きたいなと思っております。気づいたらこんなお話ばっかりで失礼いたしました。 皆様も健康に気をつけて、よいお年をお迎えください!

着物で救急車&うそつき衿が左前事件の巻

星わにこ
2025/12/17 00:00
先日、朝起きたら調子が悪かったのですが一旦持ち直したので仕事に向かい、向かっている電車内でもうどうしようもなく胸の辺りがしんどくなって途中下車し、駅で救急車を呼んでもらったということが。血圧を測って「緊急性を要するかも」とそのまま搬送。 着物だったため、よりご迷惑をおかけするかなと思ったのですが、羽織だけ脱いでそのまま担架で運んでいただき、車内で帯枕だけとって、で大丈夫でした。 搬送先の病院では、ベッドの上で病院着に着替えさせてもらいあれこれいろいろ詳しく検査をうけ、大きな問題はありませんね、ということで鎮痛剤をもらって帰宅することに。本当にご迷惑をおかけしました。 着物に詳しいと思われる看護士さんがいらして、ちゃちゃっと袖だたみにしてくださっていて、着替えもスムーズでした。中身はうそつきだったので、私も気が楽でしたね……。 着替えお手伝いしましょうか?とおっしゃっていただいたのですが、大丈夫です、ともう帰るだけだから、と鏡もないけど勘でちゃちゃちゃ……と着替え。帰ろうとしたところ、「これからおでかけになりますか?」と聞かれ、いえこのまま帰ります、と言うとお気をつけて、と送り出してくださいました。 そして、家に帰って着物を脱ごうとして鏡を見たところ、おっ! うそつき衿が左前になってた!(人生2度目) きっと看護士さんは衿元に気づかれて、これから出かけるなら直したほうがいいかも、と声をかけてくださったのだと気がつきました。家に帰ると言ったから、何も言わずにおいてくださったんだな……って。有難いお気遣いに涙が……。各所関係者の皆様の連携で、助けていただき本当に感謝しかありません。 12月には持病の血管腫で手術入院が決まっていたため、入院準備などもしていたので、いざとなったら息子に用意していた入院バッグをもってきてもらえばいい……などと思っていたのですが、救急隊員さんに「ご家族にご連絡を」といわれてかけてもらった電話にも出ず(寝ていた模様)その後折り返しもなく、結局夜帰ってきた息子に今日こんなことがありましたと報告すると驚いていました。 なんでもなかったからまあよかったけど、という話をしたら、いやほんとに男子はねえ、と男子母の皆様から共感の嵐(笑)。中には具合が悪くなって息子さんに「救急車を呼んで」と頼んだら、「母さんが救急車呼んでほしいって」とお父さんに電話していたという衝撃エピソードも! いや、性差で語ってはいけないかもしれませんが、もう子供も成人したのであれば自分でなんでもやってしまわないで、いざというときのために譲位準備もせねば……という気持ちになりましたね。 先日無事手術も終わり、今は家でのんびり休養しています。秋に久しぶりにうけた検診でいろいろなボロが発覚し、いろいろ治療をしていかなければいけない中で、いましかできないかも!と焦っていろいろ予定を詰め込み過ぎたのかもしれません。こちらのコラムも1回お休みさせていただき、申し訳ありませんでした。 今までの人生、うわ~と突っ走って倒れる、という繰り返しをしているので、出力を一定にぼちぼちやるということを覚えて、周りに迷惑をかけないようにしていきたいと思う年の瀬でした。

「きものを語るお茶会」ありがとうございました!の巻

星わにこ
2025/12/10 00:00
先日こちらのコラムでもお声掛けさせていただいたフラーレン展での「きものを語るお茶会」無事終了しました! 急な体調不良で参加が危ぶまれましたが、なんとかみなさんとお会いすることができ嬉しかったです。 会場は京王線柴崎駅徒歩2分のギャラリー&カフェWearhouse Garden。先日某ドラマのロケにも使われた緑いっぱいのお庭のテーブル(加藤ローサが座ってたとこ)でポートレート撮影後、企画のみずほちゃんがお茶会用に用意してくれた金沢のほうじ茶と木目羊羹、カフェ特製の柚子ケーキをいただきながら、それぞれの着物のお話を伺いました。 私とみずほちゃんは、お揃いの帯で。これはもう15年とか前のことでしょうか? 『花Saku』という着物雑誌の浴衣美人フォトコンテストで、ワニの浴衣を着てみずほちゃんに写真を撮ってもらって応募して大賞をもらった(カメラマンの腕)時の賞品で、1本の帯地をもう1本の帯地とあわせて、お揃いの帯を作ってもらったものをしていきました。 私は同じくとっても昔に、二人で京都に紅葉狩りに旅行に行った時、通りすがりのお店で買った帯締めをしていったのですが、「覚えてない」といわれしょぼん(笑)。 参加の皆様からも、それぞれの装いについてお話を伺いました。他の方のコーディネートは見るだけでも楽しいのですが、そのポイントやこだわりを聞くとより解像度が上がって楽しいですよね! ちょっとエピソードご紹介しちゃいますね。 木綿の着物に素敵なインドレースの半襟、帯締めも黒猫の帯に合わせてしっぽみたいに黒いモールで丸ぐけのものを手作りしてきました!というMさん。可愛い肉球の帯留め?と思ったら、100均でゲットした結束バンドだそう。えー!可愛すぎる(猫好き歓喜)。 お嬢さんの成人式のときに、自分も着物を誂えましたというCさん。大人っぽくどっしりとした色無地がとっても素敵。羽織との色合わせもピッタリで、長身に映てました。着付教室に通われているそうなので、どんどん着ておでかけしてほしいです。 着道楽だったお祖母様の着物と帯を受け継いで着ています、というKさん。個性的な大島とインドネシアのワヤン人形風が印象的なバティックの帯がもうドンピシャコーディネート。お洒落なお祖母様だったのですね~。指輪と帯留めのカラーリンクもかっこいい。 着物は習ったけど、なかなか着るに至ってないので、刺激をもらおうと思ってきました、というKTさん。昭和な家にも撮影に来てくださっていて、めちゃめちゃ着物がお似合いなのでぜひいっぱい着てほしい~! そしてお茶会帰りです、という茶人のPさん。もちろん帯には扇子が。お気に入りのお店で全部揃えました、とおっしゃってましたが、さすがのトータルコーディネートでした。最近は少し落ち着いたものがしっくりくるようになった、とも。花柄の帯が可愛かった! 11月生まれの会でもご一緒したキモトモのKちゃんは、大きな乱菊が織られた超素敵な紬で。絞りの長羽織とあわせて、晩秋にピッタリの美しいコーデでした。スラリとしていて日舞もされてて、ほんとに着物美人てこういうことよね~とうっとりでした。 はっと目を引くブルーグリーンの小紋のFさんは、メルカリでいろいろ探すのが大好き!っておっしゃってました。着物のモチーフと帯のモチーフもピッタリで、すっきりとした若々しい着こなしで惚れ惚れ。赤い根付けも効いてました。 同じくフラーレンの仲間のYさんも洋服でしたが、ドレスデザイナーさんで洋裁が本職だけど、着物も縫っちゃうスーパーウーマン。小物とかもなんでも作っちゃうのです…‥。組紐のお稽古情報を聞いてらしたので、そのうちお披露目を楽しみにしています。 そしてお子さんの結婚式でお母様に譲られた黒留袖を着るために12キロ減量しましたというEさん。この日は気軽に洗える着物できました、とおっしゃってましたが、お嬢さんがデザインして自分で染めたという猫ちゃんの帯や自分で組んだ帯締が上級者! まだまだ書ききれないエピソードいっぱいで本当に目に心に口に栄養、脳に刺激の楽しいお茶会となりました。ご参加くださったみなさん、企画してくれたみずほちゃんありがとう! 実はこの週、出先で急に体調を崩して救急車に乗る(着物で……)というご迷惑をおかけしたわにこ(結果無事でした)だったのですが、お茶会でめっちゃ元気をいただきました!! そして先週はお休みをいただいてしまいましたが、コラムも読んでますよ、とおっしゃっていただいて原稿もまた頑張ろう!と思っております。またこんなふうに集まれる機会を夢見て‥‥多謝!

ちょっとしたパーティ向けの着物を誕生祝いに着た!の巻

星わにこ
2025/11/26 00:00
私、11月生まれ蠍座の女なんですが、今年は11月生まれの友達と集って美味しいものを食べて自分たちで自分たちの誕生日をお祝いしよう!!という会に参加しました。 素敵なワインバーの個室で7名で乾杯! 京都から来てくれたお友達もいて近況報告から時勢ネタまで気の置けない仲間トークで盛り上がりました。 せっかくだから、自分なりのオシャレをしよう!と思って着物コーディネートを考えていて、10年以上前にあつらえたのに着ていない付下げのことを思い出しました。 黒地に流れ星と星が集まって月の形になっている星の模様で、裾に目つきのいい感じの鷺がいます。「星」モチーフが気に入って、子供の名前に入っている音の「月」があるのとで「わ~!」って盛り上がって購入したのですが……。 柄はカジュアルめなんだけど、正絹で黒地なのでカジュアルに振り切れてなくて、でもフォーマルな場所にはちょっとなあ‥‥という中途半端な着物で、いわゆる「ちょっとしたパーティ」向けなんだと思います。 でも「ちょっとしたパーティ」に出席する機会って、私の人生にはなかったんですよね……。というわけで、まさに箪笥の肥やしになっていたものでした。いつも、出しては仕舞い、出しては仕舞いしていましたが、そうだ、この機会に着ようではないか!としつけ糸をとりました。 今、きもの雑誌『月刊アレコレ』に隔月で連載中の「きもの事典カルタ」という読み物としてもたのしめて役立つきもの用語集のページのイラストを担当させていただいているのですが、ちょうどアレコレの撮影が昭和な家スタジオ近くで行われていたので、お邪魔してついで撮影してもらいました。もちろんカメラマンは渡部瑞穂ちゃんです。紅葉がとっても綺麗でした~。 帯揚げは招き猫なんですが、顔だけ結び目に出してみました! 自分だけが楽しいシリーズ(笑)です。 そして、夜はワインバーの素敵な個室に。4人が着物でした。皆様それぞれとっても素敵なコーディネートで眼福~。美味しいお料理とともに、笑顔はじける楽しい嬉しい会でした。それぞれ、仕事に趣味にと素晴らしい活躍をしている友達の話を聞きつつ、お仲間に入れてもらえるのも自分が頑張ってるご褒美だな~と思ったり。 直前でインフルエンザで参加できなくなった友達もいて、健康も大事だとしみじみ。万象繰り合わせて集まれることもありがたく、来年もまたぜひみんなで揃いましょう!と解散しました。 そんなこんなで無事今年の誕生日も過ぎ、会いたい人には会って、着たいものも着る! そんな1年にしたいなあと思っております。

七五三。男子袴の裾上げの裏技!の巻

星わにこ
2025/11/19 00:00
今年も七五三シーズン真っ盛り。写真スタジオでは連日七五三の撮影が続き、お子様の可愛い着物姿に日々癒されています。和装推しのスタジオなので、兄弟姉妹で全員着物、とかパパもママも着物、なんていう日もあり、着付させていただくのがとっても楽しいです! 着物はレンタルもあり、ご両親が子供の時お祝いで着た着物を受け継いで着ることもあり、またお誂えでお持ち込みもあり。お持ち込みの場合は、足りないものがあってもスタジオのレンタル品と組み合わせて着ていただいたりもします。成人式などもそうなのですが、1つだけでもなにか受け継いだものや、ご自分で用意されたお気に入りのもののお持ち込みがあるとちょっとほっこりしますね。 七五三は数えで祝う場合と満で祝う場合がありますが、どちらがいいということもなく、ご家庭の都合で決めてよいのではと思います。数えだとまだ小さくて、なかなか思うように着物を着てくれないことも。 3歳さんは特に男女とも、お子様によって足袋や草履の指の間に布が挟まる感覚がダメ!とか、髪飾りがイヤ!とか眠い!とかいろいろなNGポイントがあったりするのですが、まあぐずったりするのも「あの時は大変だったのよ~」と一生言われるいい思い出になるので、できる時に祝う!というかんじでいいのではと思います。 数えだとまだ体が小さくて、着物姿がめちゃくちゃ可愛いんですが、着付ける側からいうとちょっと苦戦します。でもあらかじめサイズ調整をしておけば、多少動いても親御さんに抱きついていてもなんとか着せられるので、ここはがんばりどころ。 3歳、5歳の着物はとくに、裄だけでなく身丈も調整しておかなければいけないので責任重大です。 特に袴は、多少長い程度なら、ウエストの紐の部分をくるっと折り曲げて調整するのですが、5歳さんの袴を3歳さんが着る、というようなときはもう裾を上げるしかない、とがんばって調整していました。 ですが……今年! もっと楽な長さ調節の技を発見したのです! それは袴の紐の下を摘んで縫って、上に折り曲げて短くしてしまうという方法。裾を上げる10分の1くらいの労力で済んでしまいます!! 後ろ側は多少形が変わってしまいますが、羽織に隠れますのでよし!というわけで早速実践して成功をおさめました。女子袴でも応用が効きそうです。 思いついたときは「ちょっと!!!私ってば天才!?」と鼻息を荒くしたのですが、ネットで調べたら動画で紹介されている方もいました(ですよねっ)。この技を必要とする人は本当に少ないので、目にすることもあまりないかもしれないし、もう今年の七五三の本番日(11月15日)はすぎてしまったのに……という話なんですが、このあとまだまだ続く後撮りや、来年以降にもしかしたら誰かの役に立つかも?と書き記しておきます。 そのほかの子供着物に関するサイズの話はこちら 七五三の三歳の着物を二歳から五歳まで着る方法の巻 子どもの着物は合理的にできてます! 今年の11月15日は本当にお天気もよく、撮影日和でした。この季節、金色に輝く銀杏や紅葉の中、笑顔のご家族の撮影ができると「この仕事やっててよかったなあ」としみじみ思うのでした。

菊の模様の着物&帯は秋限定?の巻

星わにこ
2025/11/12 00:00
毎年秋になると、菊や紅葉の紋様が気になってお出かけの時に着なくっちゃ……とそわそわします。一般的に菊の柄は9月~11月がよいと言われるのですが、重陽の節句はまだまだ暑く、秋だから……という気分になるのが10月も終わる頃。あわてて11月に着ることが多いです。 12月に入ると冬となり、そこからは松・竹・梅、雪輪など冬の意匠に移っていきます。1月に咲く寒菊などもありますし、意匠としての菊であったり、他の季節の花と一緒に描かれているものは季節を気にしなくてもよいですが、「ザ・菊」というデザインだと、やはり秋に好まれるようです。 そして、菊は桜と並んで国花としても愛されています。桜だけかと思っていたんですが、菊もそうだったんですね。そう言われれば皇室の象徴だったり、パスポートにも菊の紋章が付いているなと納得です。 いただきものの色留袖で爽やかな淡い水色に白菊の花がびっしり裾に描かれているものがあるのですが、秋というには色が爽やかすぎてちょっと違和感があったのですが、着物の達人に「柄がこうだから、と決めつけないで、全体の雰囲気で考えればいいのよ」と言われました。 帯に四季の花があれば、菊だけを見て秋、と思わないし、コーディネートでも工夫ができそうです。「菊は秋の花」という季節感覚はベースにありつつ、応用をしていくという感じでしょうか。 「四君子」という蘭、竹、菊、梅の4種類の植物を組み合わせる吉祥柄もありますし、梅に何が組み合わされているかというようなところからデザインの意図を汲むのもわくわくするものです。 季節の柄を楽しむというようなシーンでは、絶対的な正解がある、というよりは、自分の中に答えがあって納得していればいいし、さらに「なるほど」とわかってくれる人がいれば尚更楽しいというものではないかなと。 さて話を戻すと、意匠としての菊には「不老長寿」「信頼」「高貴」「邪気を払う」などの意味があり、その凛とした拡張高い美しさは古来から愛されてきました。秋を表すだけでなく、めでたい柄としてたくさん使われています。 格調高いし、仏花にも使われたり、あまりにも和柄のスタンダードすぎてなんとなく敬遠していた時期もありますが、最近また温故知新といいますか、好きになってきました。 乱菊、万寿菊、菊水、菊尽くし、むじな菊、菊唐草、横菊などなど、美しい菊のデザインをいろんなところで見たことがあると思います。 私はむじな菊の紋様が大好きです。江戸小紋でもある柄ですが、むじな(ニホンアナグマ)の毛並みのように菊の花びらを表現したもので、なんともいえず柔らかくてほんわかした気持ちになります。もふもふ感……。 乱菊は大胆でかっこいいし、万寿菊はまんまるでお饅頭みたいで可愛いし、菊が描いてあるから秋、なんていうと着る着物がないのでは?と思うくらい、花としていろんなところにあしらわれています。花びらが多く華やかですし、葉の形も特徴的で美しい形をしている菊。洋服ではあまり見かけませんが、着物では本当にポピュラーな柄です。ポピュラーすぎて見過ごしていることもあるかもしれません。 お手持ちの着物にも探せばきっとあちこちに菊が描かれているはず。秋にしか着られない、のではなく、秋だから身につけたら楽しい、と考えてコーディネートにぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

私のキモトモ(着物友達)のはなしの巻

星わにこ
2025/11/05 00:00
私の着物生活を語る時、キモトモ(着物友達)の存在は欠かせません。中でも一番密に着物に関して一緒になんやかんやとやっているのが、「昭和な家スタジオ」という和装記念写真館を一緒に運営しているカメラマンの渡部瑞穂ちゃん。このコラムにも、拙著にも数えきれないくらい登場していますし、このコラムで使っている写真も彼女が撮ってくれたものがたくさんあります。着物雑誌『月刊アレコレ』の写真撮影も、ほとんど担当している着物大好きカメラマンです。 彼女は大学の同級生で、語学も専修も同じクラスでした。でも学生時代はさほど仲がよかったわけではなかった(笑)のですが、卒業後15年ほど経ってからSNS(mixi)で再会。彼女のプロフィールに着物が趣味、と書いてあったため、着物好きだった私は連絡をとってみたのです。それが2006年のことでした。 もしプロフィールに着物のことがなかったら、連絡はしなかったかもしれない、くらいの状態から、着物を媒介に一気にあれこれ連絡をとりあうように。また、ちょうど子育て世代だったこともあってワーキングマザーの会『ムギ畑』にも誘ってくれて、入会しました。 もともと幹事体質でマメな瑞穂ちゃん、面倒くさがりで自分からは滅多に連絡もしないような私に、着物や育児、仕事のあれこれまでなんやかやと声をかけてくれ、やがて一緒に古民家を借りて着物を着て記念写真を撮るスタジオを運営することに。仕事だけじゃなく、習い事や趣味、子育てとなんだかんだと一緒にずっとつきあってもらっています。 ちょっと個人的な話で恐縮ですが(個人的でなかったことはあるのかという話はさておき)、ちょうどこのスタジオを始めるころ、私はアルコール依存症になってしまった夫(これまた大学の同級生で瑞穂ちゃんとも同じクラス)と揉めまくって離婚することになってしまうわけですが、そんな時にもそのスタジオの仕事と、このコラムの仕事は続けさせてもらっていて、それが心の支えでした。そのほかにも、着物のイラストの仕事やアドバイザーの仕事などでなんとかやってきたってわけです。 この間、大学生になった息子に「母さんはいろいろ仕事をやっているけど、撮影の仕事は喜んでもらえて本当に意義のあるいい仕事だよね」と言ってもらってなんか胸熱でした。 急に身の上話とかしだして、どうした??? と思われたかもですが、、そんなみずほちゃんと『ムギ畑』で知り合ったクリエイターの仲間たちとチームを組んで仕事をしてきた「フラーレン」というグループが今年15周年を迎えます。このグループに参加した頃はまだ、こんな人生を歩むとは思ってもいなかったのですけれど、気がついたらあっという間の15年でした。 チームといっても、それぞれが独立したフリーランスのクリエイターであり、ゆるく連携をとっている、というかんじなのですが、フリーランスでの仕事というのは基本一人なので、そんなとき同じように子育てをしながら仕事をしている女性たちに、助けてもらったり愚痴を聞いてもらったりできたこの環境は本当にありがたく、なんとか生きてこられた縁のひとつです。みんなには感謝しかありません。 これも、瑞穂ちゃんが「着物が趣味」とプロフィールに書いていなかったら、始まらなかったご縁かも?と思うと、着物よありがとう、と心から思うのでありました。 そんなクリエイター集団フラーレン15周年イベント「ひらく展」が京王線柴崎駅のギャラリーカフェ Gallery&Cafe Warehouse Garden で11月末に開催されます。私と瑞穂ちゃんは、11月30日に「きものを語るお茶会」を担当します。瑞穂ちゃんによるポートレート撮影つきです。着物がつないでくれた二人の着物愛炸裂のお茶会になること間違いなしなので、もしよかったらいらしてくださいませ。 ほかにも素敵なギャラリーカフェでいろいろなワークショップがあります。興味のある方、ぜひ参加してみてくださいね! 宣伝失礼いたしました(ぺこり)