先週から半幅帯についてあれこれ想いを馳せているわけですが、2000年ごろに「矢の字」「吉弥結び」の名称が入れ替わった?という仮説。この頃、半幅帯の長さが長くなったのも関係しているのかな?と思い、つらつら考えてみました。
昭和の半幅帯って、結構短いし幅も狭いですよね。だいたい3m20~50cmで、幅も約15cm(四寸)です。これだと文庫結びか貝の口がせいぜい。
実家のタンスによく入っている、単衣のウールの半幅帯(端っこがフリンジになっているやつ)など、無地だったりして本当に浴衣、普段着用というかんじです。博多帯も短い。
普段着ですから、割烹着などで隠れますし手早く結べる長さだったのですね。
これが平成の2000年代になってくると、3m80cmぐらいの少し長い半幅帯で結ぶリボン返しやみやこ結びなどといわれるようなアレンジ結びが登場します。この頃はもう着物は「おでかけ着」ですから、おしゃれ優先となり長さが長くなってきます。
また平均身長も伸びて、従来の四寸幅ではちょっと狭くてものたりないことから、16.5cmから17cmの広幅に変化していきました。
令和の現在では半幅帯は、カジュアルな単衣帯だけでなく、リバーシブルで使える小袋帯と言われる4m~4m40cmの長尺帯が増えています。もちろん広幅ですから、前から見ると名古屋帯も顔負けの豪華さがあるものも。パタパタ結びやレイヤー結びといった三重ゴム紐などを使った飾り結びも登場して、帯締め帯揚げなどもしたりしておしゃれなお出かけ用に定着。

逆にこのマキシマム路線に反して、2018年ごろからayaaya先生による「結ばない帯結び」という、折って巻くだけで簡単に着物を着よう!というカジュアル路線も登場。むしろこの結び方(というか装着方法?)だとそんなに長さもいらないということで2mほどの短い半幅帯も登場したり、ベルトみたいに巻くだけの帯ベルトやサッシュベルトも登場したりミニマム化も進んでいます。
これはおばあちゃんのタンスに入っていた、1周分しか巻けないような前だけ見せ帯(簡易帯)の進化系とも言えるかも。
基本がカジュアルだからこそ、かくあるべしというのもゆるっとしていて、その時代に合わせて愛用される形が変化している。半幅帯を自作する人も多いですし、結び方も自由だし、半幅帯こそ好きな長さで楽しめるアイテムなのかも。
正解を求めるより自分流でもっと遊んでいいのかな、と思った2週にわたる半幅帯考でした。