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雛人形はいつから飾るの? 桃の節句の妄想コーデの巻

星わにこ
2017/02/15 00:00
 バレンタインが終わると、一気にお菓子売り場がひなあられだらけになりますね。そう、次のイベントは雛祭り。桃の節句です。花屋さんの店先にも、桃の花が並び始めて、春を感じますね。  女の子の健やかな成長を祈り、雛人形を飾りますよね。しまうのが後れると婚期を逃す、なんてよく言いますが、逆に飾るのはいつからがいいのでしょうか。  節分が過ぎて立春(2月4日ごろ)から2月中の大安など縁起の良い日に飾るとよいと言われています。立春から数えて15日目の二十四節気の雨水(うすい)に飾ると良縁に恵まれるとも。  雨水のころになると、春一番が吹いたり、暖かい陽気の日もあったり、日が暮れるのも少しずつ遅くなって、だんだんと春の訪れを感じられるようになります。我が家は子どもは男の子だけなので、自分のために小さなお雛様を飾るだけですが、雨水に出してみようかな。今年は2月19日だそうです。  小さな女の子の着物姿は本当に可愛い。七五三だけでなくぜひ桃の節句にも着物でお雛様とお写真撮ってみてくださいね! ぜひお母様も一緒に。子どもはあっという間に大きくなりますから、いい想い出になりますよ。  小さい子だけでなく、大きくなっても女の子の着物姿は可愛い! ティーンエイジャーにこんな着物を肩揚げして着せてあげたら可愛いだろうなあ~という桃の節句のコーデを妄想してみました。  ピンク、白、緑の菱餅カラーでまとめてみました。帯締めの天然石がお団子やキャンディみたいで可愛いです(食べもののことばっかり)。  ドットの小紋は、ふんわりとした色が桃のようで、可愛い!! 帯は小花が刺繍されていて、春を感じます。10代の女の子にピッタリ。あーこんな着物、着てみたいな~!!  もちろんお母様も、おばあさまも可愛い着物でぜひ一緒に祝ってください!! いくつになっても、可愛いものが好きな気持ちは大切にしたいですよね。  淡い春色の着物で、雛祭り。いかがでしょうか。

2016ドレス風☆クリスマス妄想コーデの巻

星わにこ
2016/11/23 00:00
 本当に日が短くなってきましたね。ぽちぽちと街でクリスマスツリーを見かけるようになりました。もうすぐ12月。いよいよ1年も終盤! 本当に時が過ぎるのが早くてびっくりします。  今年も懲りずにクリスマスコーデを考えてみました。12月に入ったらもうクリスマス柄でイケちゃいますから、季節のお花よりも意外と長い期間、しかも天気なども気にせず確実に使える柄ですし、話題にもなりますし、持っていてもソンはない柄のひとつかも。  クリスマスシーズンのおでかけが多い人は、クリスマスコーデをいくつか妄想、いえ用意しておくといいかもしれません。  ちなみにわにこのここ数年のクリスマス妄想コーデは‥‥ 2013年 リボン柄の帯に雪の結晶の米沢紬 2014年 真っ白なクリスマス柄の帯に江戸小紋の霰模様 2015年 ニット柄の帯にほっこり結城紬  でした。  着物や帯のクリスマス柄はハードルが高かったら、帯留や半衿、帯揚などでクリスマス感を出してみては。帯留は、最近は「えっ!」というくらい大きいものが流行しているみたいですよ。ブローチを代用してもいいですね。  またちょっとハンドメイドが得意な方ならチャレンジしやすいアイテムなので、手作りもいいですね。帯留金具は手芸店やアクセサリーパーツ屋さんに売っています。帯留以外にも帯飾りやヘアアクセなど小物の手作りはハマりますよ~。  でも、やっぱり毎年クリスマスにはザ!クリスマスな帯が欲しいな~と思い続けてはやン年。そんなわけで今年のクリスマス妄想コーデはクリスマス帯とクリスマスカラーの色無地をあわせて、ドレス風にはじけてみました! http://bit.ly/2gD9fbb  冬の街に負けない、華やかなグリーンの色無地に、思いっきりクリスマスな帯。半衿は黒にラインストーンがキラキラ輝くパーティ仕様。帯揚帯締めは赤で、着物とあわせてクリスマスカラーに。別名クリスマスツリーコーデ(笑)。ドレスに負けない華やかさ!  帯飾りをつけたり、髪飾りをつけたり、もっとキラキラ度をアップさせると気分も盛り上がりますね。このコーデだったらヘッドドレスやミニハットをつけたり手袋をしたりしても可愛いかも! 襦袢の袖や裾にレースを足したり、いっそブーツやヒールでドレス風に着てもいいですよね。バッグは絶対クラッチバック。着物にはちょっとレトロな小物がしっくりきます。  クリスマスという時点で日本の伝統が‥‥とかもう関係ないですから、思いっきり自由におしゃれに、着物で楽しみましょう!

小物を秋色に☆9月と6月のお散歩単衣着回し妄想コーデの巻

星わにこ
2016/09/07 00:00
 台風と残暑が続いていますが、9月の声を聞くと流石に夏の気分は薄れてきますね。夏にお抹茶をいただいていた平茶碗を仕舞い、そろそろと単衣の準備を始めました。  単衣は暦の上では6月・9月に着る裏地のない着物。6月と9月では随分着たい色なんかも変わってきますよね。でも、なにしろ2ヵ月しか着る機会がないわけですから、そんなにたくさんの枚数は持てない。というわけで、同じ単衣の着物と八寸帯で、小物だけを変えて初夏と初秋に着回すコーデを考えてみました。  着物は、十日町紬の「くりまゆ」。サラリとした生地感は単衣にもピッタリだそう。どちらのシーズンでもいけそうな薄灰色を選びました。  紬の単衣で軽やかにお散歩に、ということで、2匹のワンコが可愛い咲織八寸帯。この帯をしている人を見かけたら「可愛い!」って声が出てしまいそうです。  着物と帯はこの組み合わせでまずは、初夏コーデから。 http://bit.ly/2c9QTup  単衣の時期にピッタリの絽縮緬の鮮やかな帯揚と、さわやかな三部紐、レースの半衿で夏に向かう気分を。 http://bit.ly/2cpn1YE  そして秋には、あまりこっくりしすぎない、でも秋を意識した色の半衿や帯揚、三部紐で。栗や葡萄などの帯留をすれば、ワンコさんたちも秋の表情に変わります。  着付けも、初夏は帯揚や半衿をすっきり細めに、初秋はちょっとふっくら多めに見せるのも季節感が出ます。  その季節しか着られない着物もまた贅沢で楽しみなものですが、ベーシックで着回せるものを、小物で楽しむのもまたひとつ着物ならではのお洒落。小物は着物に比べればずっとお手頃に手に入れられますし、収納もコンパクトです(これ結構大事)。  それに、新しい小物を身につけるとこれがまた気持ちがウキウキするのですよね~!  といって、あれもこれもとキリがなくなりがちなので(笑)そこはご予算と自制心で‥‥(自戒を込めて)。  秋色の小物探しにでかけてみませんか。

痩せ見え着物は濃い色の絽でキマリ!?の巻

星わにこ
2016/08/03 00:00
夏になると袖を通すのを楽しみにしている着物があります。それを着ると必ず「痩せた!?」と言われる細見え着物です。私の場合は「絽」。自分でも一瞬痩せたかと思うくらい(笑)ですが、その着物を着た時だけなので(爆)痩せ見え着物、と言っていいかと思います(体験談)。  張りのあるものも多い紗や夏紬、麻や綿など他の夏物に比べて、絽は夏物でありながら、とろりとした落ち感が特徴です。  薄い絹物が体に添うので、ズバリ痩せて見えるんです!!! 袷に比べれば裏地がないわけですし、単衣に比べても、生地が薄い。痩せ見えMAXです。特に肩のあたりがストンと落ちて、細く見えるようです。確かに着膨れして見えるシボのある麻や綿麻に比べて、かなり細く見えるのは事実。  色も関係あるようで、私の場合は濃紺の絽を着た時に必ず「痩せた!?」と聞かれます。濃い色のほうがより痩せ見えな模様。見えるだけですが。見えるだけでも、ウレシイんですぅぅ!  そんなわけで絽は私の心の支えアイテムなのですが、先日超細身の友人が「絽を着ると体がペタンコに見えちゃって‥‥だめだわ」と言っていました。うっ。ケースバイケースですね(汗)。  でももし、夏着物で着痩せを狙いたい方がいらしたら、ぜひ「濃色の絽」おすすめしたいです(笑)。  でも、絽は透けます。特に濃い色のときには逆に下に白い襦袢を着ているとスケスケ感が半端ない。下に着た襦袢の色がけっこう響くのです。緊張感を持って着なければタイヘンなことに。  そのあたりのことは去年コラムに書いていますのでよかったら‥‥。下に柄ありの襦袢を着て、わざとうっすら透かせて見せる、な~んてテクニック、憧れますねっ! (参考:『薄物妄想コーデ☆夏着物は透け感勝負、襦袢で技あり!の巻』)  同じ着物でも、真夏は白い襦袢を着てシャキっと、秋に近づいてきたらトーンを落とした襦袢で少し透け感を落ち着かせて、なんてこともできます。  麻や綿の気軽な着物もいいけれど、正絹の絽や紗に袖を通す時には「夏着物、着ます!」という気合いが入ります。「この暑いのに着物を着る」プラス「よそゆき着物」となるわけなので、気合いも二倍、いえ二乗かもしれません。もうそんなときは、暑い顔はしない、徹底した女優気分で乗り切りたいものであります。  正絹の長襦袢+正絹の絽の装いは、思う程暑くなく、体に優しいという気がします。さすがシルク、繊維の女王! ですが、汗はかきますのでその後のお手入れを考えると、ここ一番のとき以外はなかなかできない貧乏性な私なのですが、それを圧してもなお「着るぞ!」となったときにはそれはもうテンションがあがっております。 「着物着た!!!お洒落した!!ワタシ頑張った!」というテンションでいうと、振袖と夏の正絹は、いい勝負だと思います(当社比)。  同じ絽や紗でも、着心地は正絹に負けてしまいますが、夏はやはりポリエステルなどの洗える素材はありがたいものです。暑いですが、まあ夏は何を着ても暑いから! と涼しい顔で着ちゃいます(半分意地!?)。  気がついたらもう八月。夏着物のシーズンは短い。忙しさにまぎれて「あ~今年は正絹の絽、着なかった(=気合いの入るおでかけがなかった)」と思う秋は、ちょっぴり淋しいものです。人生も短い、やっておけばよかったと思うくらいならやらなきゃアカンなと思うこのごろです(いきなり人生に言及か)。  浴衣もいいけど、夏着物ならではのお洒落も、楽しみましょう\(^O^)/

洗える夏着物で淡色涼感コーデ☆の巻

星わにこ
2016/07/20 00:00
 三連休いかがお過ごしでしたか? 西の方から梅雨明けの声も聞こえてきて、いよいよ本格的な夏突入ですね。  夏はもうとにかく汗をかくので、ざばざば洗えて気持ちよい麻、綿麻、綿に手が伸びます。肌着も洗えるもの、汗をとってくれるもの。小物も、へちまやメッシュが大活躍です。  洗えるといえば、ポリエステルも選択肢のひとつ。でも、肌触りがいまいちだったり、暑かったり‥‥。いち利モールで洗える夏着物がリリースされたということで、見てみたらあら、素敵! 手触りもしっとり、とか!? 落ち着いて主張しすぎないけどいいかんじの色柄が揃っていて、プレタも反物もあり。  お誂えの楽しみもいいけど、すぐ着たい! というときにはプレタは重宝ですよね。スタッフさんに聞いたらとても人気だそうで、今回はこの洗える着物で妄想コーデしてみました! http://bit.ly/2a5RrRa  別名キュウリコーデ(!?)。涼感を呼ぶ「寒色系」「淡色」「透け感」で攻めてみました。全体に薄い色で統一しているので、夏の強い日差しの中で涼しげに見えること間違いなし。私も、淡色でまとめたコーデのときによく「涼しげですね」とお声をかけていただきます。はい! 涼しげですが‥‥本人は暑いです(爆)。でも涼しげに感じていただけるのは、夏着物冥利ですよね。  紗献上の博多帯は、「夏!」という透け感が魅力。薄くて軽いのに張りがあるので、キリっとコーデを引き締めてくれます。  夏、ゆかたもいいですが、夏着物は本当にオシャレ。頑張って着る甲斐があると思います。  着る時のポイントはとにかく涼しいところで着ること! エアコンの設定温度を下げて部屋を冷して着ないと、着あがるときにはすでに汗だくになりますのでご注意です(経験者)。あと、裸足で着て、最後に足袋をはくのも結構、着付のときの暑さを軽減してくれます。  着てしまえばそんなには暑くありませんから、涼しげな顔でおでかけできます。あとは、熱中症予防に水分の補給を忘れないでくださいね。  ‥‥‥‥そして、この妄想をふくらませて試着室でああでもないこうでもないと考えているうちに、ついこの洗える着物をポチってしまいました! 怖い! 夏のバーゲン! 怖い! 着物沼(笑)。届いたら着てみてまたご報告しますね~(汗)   浴衣の次は、夏着物。まずは入門でこんな洗える着物から入るのもいいですよね。ワンランクアップのお洒落を楽しんで下さい。

妄想コーデ☆夏は麻! 近江縮でサラリと快適に過ごしたいの巻

星わにこ
2016/06/22 00:00
 夏至も過ぎ、もうすぐ夏本番ですね。すでに東京でも真夏日があったり、一体何を着ればいいのかと迷ってしまいます。セールもはじまったし、今からお仕立てしたら夏に間にあうかも? なんてついつい妄想してしまう今日このごろです(^^;)   さて、夏に一番涼しい素材の着物は一体なんでしょうか。まあ、どれも暑いといえば暑いんですが、やはり涼しい組み合わせというと、麻の襦袢に麻の着物ではないでしょうか。  麻特有の張りのある生地が、身体に布が密着することなく空気を通して、爽やかな着心地をもたらしてくれます。  麻は熱伝導性がよく、吸水・発散性に優れていて天然素材の中で最も涼しく感じる素材と言われています。そしてなにより、自分でお洗濯ができるのがポイントが高い!  夏はとにかく汗をかきますから、ざっと洗えてすぐに乾いてくれる麻は強い味方。その速乾性たるや、天気のいい日は洗って2,3時間で乾いてしまうほど。  ちょっとお恥ずかしいお話ですが、実家のタンスの肥やしとなっていた麻の襦袢に黄ばみが出てしまっていたのですが、洗えるものだし、と思い切って漂白剤につけて洗ったら、あら~これが綺麗になりました! サッパリして夏に活躍してくれています。  あとは、自分で小千谷縮の古着をダイロン染めしてしまったことも。本当に、麻って、丈夫ですごい素材です。(漂白や染めなどの荒技はあくまで自己責任でお願いします(^^;))  麻の着物には平織の「上布」とシボのある「縮」があります。上布は南の宮古上布、八重山上布、北の能登上布、越後上布など、全国にあります。縮は、シボ加工を施したもので小千谷縮や近江縮が有名ですね。  今回は、そのシボのある近江縮で妄想コーデしてみましたー。シボがあることでより空気をはらんで涼感が増します。この場合、襦袢はもちろん麻で。麻の襦袢は、上が柔らか物だと張りがありすぎて沿いが悪い場合がありますが、襦袢の中では一番涼しいという声をよく聞きますし、私もそう思います。  近江は今の滋賀県。琵琶湖のほとりの湿気が麻をつむぐのに最適で、麻の産地として発展してきました。その琵琶湖の水をイメージして、水玉の帯と帯揚を。半衿も、水色の麻素材にしてみました。  濃いめの緑はちょっと珍しくて、オシャレですね。  このように、夏にはいいことづくめの麻なんですが、欠点があるとすれば………。ちょっとシワになりやすいことと、張りがあるので身体が膨らんで見える(平たく言うと、太って見える)ということ‥‥‥(涙)  でもシワは「麻だなあ」という風情でもありますのでそれはいいとして、膨らむ方(爆)は、特に淡色のものなど着ると「うっわ!」と驚くほどの膨張が(汗)。そんなわけで、買うなら濃い目の色のものが欲しいなあと思っております。  痩せれば、そんな悩みもなくなるのでは、というのはもう言わないでおいてやっていただきたく‥‥(涙)。せめてもの、着やせ願望でございます。  真夏日に、麻の襦袢、麻の着物に朝の日傘なんかで、サラっと涼しい顔で過ごしてみたい。本当は暑くても(笑)、周りの人に涼しさを感じてもらえたら夏着物冥利ですね! 夏本番前に、夏着物妄想コーデでした。

もう真夏日!? スッキリ大人な結城縮の単衣妄想コーデの巻

星わにこ
2016/05/25 00:00
 春が来たと思ったらもう夏!? えーとまだ5月ですよね? とカレンダーを確認したくなる連日の真夏日予報。本来は5月はまだ袷、6月1日に衣替えで単衣に切り替わるというお約束があるのですが、そんなことは言ってられない暑さです。気温を見つつ、23、24度あたりを越えたら単衣にしているのですが、その基準ではすでに5月は単衣の季節。  地域にもよりますが、普段着る着物だったら、洋服と同じで気温にあわせて着たらいいやん! と切実に思います。真夏日に袷は我慢大会以外の何者でもない気が‥‥。なので、もう単衣をがんがん着ているわけです。さすがに絽や紗など透ける着物は夏感満載なので、透けにくくて涼しく過ごせる単衣が大活躍します。  洋服の生地で言えば、ワッフルとか楊柳、サッカーなどポコポコしていて肌への接地面が少なく、ペタっと張り付かないもののほうが涼しく感じますね。単衣も、シボのあるさらっとした生地だと、より涼しく感じられます。  今回は、そんなシボのある結城縮の単衣で涼感のあるスッキリ大人コーデを妄想してみましたよ~。 http://bit.ly/1U7L2k5  帯もスッキリとしたグレートーンのものをあわせ、帯揚、半衿を黒にして帯締の色にポイントを持ってきました。帯留で思いっきり遊べるコーデです。  半衿はビーズ。ビーズの半衿はドレッシーでお洒落なだけでなく、ひんやりしているので、暑い日の強い味方なんです。先日教えてもらったのですが、肌に直接当たっているのはビーズなので、着終わったらさっとふいておくだけでもさっぱりと使えます。お手入れもラクラクですよね。  結城紬は有名ですが、結城縮って? と思われる方も多いかもしれません。  結城紬は平織ですが、結城縮は横糸に強く撚りをかけた撚糸を使って織っています。それを湯につけると、撚りをかけるときに使われた糊がとれて撚りが戻るので、布にシボができます。昭和30年代には平織より縮織のほうが多く生産されていましたが、昭和40年代に平織の人気が出て急速に生産が減り、今では本場結城紬の生産量の3%に減少しているそうです。  本場結城紬と結城紬の縮織は、反物で積んである時にすぐ見分けがつくように、平織は反物の耳の部分に白い糸を織りますが、縮織はそれがありません。  譲られた物やリサイクルを仕立て直して着ている方は何人か知っていますが、なかなか新反は手に入りにくい貴重なもの。私も一度は着てみたい憧れの着物です~!  知れば知る程、欲しいものだらけの着物沼、妄想コーデの時間でした(^^;)。

妄想コーデ☆春の川辺「染の小道」をお散歩したい!の巻

星わにこ
2016/02/17 00:00
 春一番が吹いたと思ったら、ぐぐっと寒くなったり‥‥。三寒四温で、だんだん春に近づいているのかなと思いますが、本当に何を着たらいいのか迷ってしまいますよね。  梅も満開、あちこちでいろんな蕾も膨らみ始めて‥‥。今日は、毎年この時期に開催されている東京・中井の「染の小道」にお散歩にいくコーデを妄想してみました。  染めというとまず京都が思い浮かびますが、実は東京も一大産地。特に新宿は、大正の終わりごろから神田川、妙正寺川の豊富な水量を活かして染色とそれに関わる産業が発展してきました。川で反物を洗ったり‥‥という風景は、昭和30年代まで見られたそうです。  染の小道では、往時の風景の再現として、川に反物がかけられます。キラキラ光る水面の上にたなびく色とりどりの反物に心が躍りますよ~。  今日はそんなキラキラ川辺のお散歩をイメージしてコーデしてみました!  春一番が吹いたと思ったら、ぐぐっと寒くなったり‥‥。三寒四温で、だんだん春に近づいているのかなと思いますが、本当に何を着たらいいのか迷ってしまいますよね。  梅も満開、あちこちでいろんな蕾も膨らみ始めて‥‥。今日は、毎年この時期に開催されている東京・中井の「染の小道」にお散歩にいくコーデを妄想してみました。  染めというとまず京都が思い浮かびますが、実は東京も一大産地。特に新宿は、大正の終わりごろから神田川、妙正寺川の豊富な水量を活かして染色とそれに関わる産業が発展してきました。川で反物を洗ったり‥‥という風景は、昭和30年代まで見られたそうです。  染の小道では、往時の風景の再現として、川に反物がかけられます。キラキラ光る水面の上にたなびく色とりどりの反物に心が躍りますよ~。  今日はそんなキラキラ川辺のお散歩をイメージしてコーデしてみました! http://bit.ly/217Ftbp  今回は水辺にちなんで、ちなみ模様ばかりセレクト。川にかかる、反物をイメージしたストライプの小紋に、半衿は青海波の刺繍、帯揚は流水模様、帯締めは七宝組み波目。全体は江戸っぽい色のトーンで、でも帯締の色で春っぽさを。帯留も水にちなんだもので、小舟や花筏なんかどうでしょう。  帯は、中井の二葉苑さんの更紗のカニさん。カニは、はさみを振る仕草から「ツキを招く」といって、縁起のよい模様なのだそうです。川沿いの二葉苑さんでも、染の小道の期間中はいろんなイベントがあって、工房の見学もできます。  街には染色作家さんたちの作品が「のれん」の形で飾られます。たくさんの個性的なのれんの中からお気に入りを探すのも面白い! その他、アーティストや工房による展示や様々な催し物もありますし、ちょっと可愛い和の小物などもゲットできます。着物姿の学生さん達が「こみち隊」として街を案内してくれたり、ぜひぜひ着物でおでかけしたいイベントです。  川と街を埋め尽くす、染色作品は本当にフォトジェニック! 中井の春の風物詩、必見です。  私の密かな楽しみとしては、赤塚不二夫プロのところで毎年会えるウナギイヌさんやレレレのおじさんの着ぐるみと2ショットを撮らせてもらうことです!!!今年も会えるといいなー!!! 「染の小道」は来週末2月26日からの開催です。  今年は私は染色には参加できませんでしたが、パンフレットにイラストを使っていただいています。見てね(^^)。また26日にはお散歩にもいきます。もしわにこと一緒に中井散歩したいな~という方がいらしたら、お声かけ下さいね! ただぶらぶらするだけですが‥‥(えええ) http://shouwa.wix.com/1955  もうすぐ雛祭り。春のイベントが目白押しです。暖かな日差しを楽しみながら、寒さで縮こまった身体と心をほぐしつつ、着物で粋春のお散歩にでかけてみませんか?

気になるミヤコレで冬の夜景デート妄想コーデ☆の巻

星わにこ
2015/12/16 00:00
 寒くなるのと同時に空気が澄んできて、夜景が綺麗な季節になりましたね。毎月おなじみ、妄想コーデの時間がやってまいりました。皆様、いち利モールで「ミヤコレ」というシリーズが気になったことはありませんか?  はっと目を引く帯締めや帯揚、カレンブロッソとのコラボ草履、ベロアレースの半衿など「あら、ちょっとお洒落☆」なアイテムの数々。いち利モールのオリジナルブランド「ミヤコレ」のコレはコレクションだろうけど、ミヤって何ですか?と、以前スタッフさんに伺ったところ「ミヤノという若い女性スタッフがメインで企画しているからなんです」とのお答え。  センスがよくてお手頃なものがたくさんあってずっとずっと気になっていたのですが‥‥先月京都でいち利モールさんにお邪魔した際、なんとなんと! ミヤノさんにお会いすることができました。  キャ~! 美人! あっいち利の着付け教室のバナーとかで拝見したことあるある!!実物さらも可愛い!キレイ!と舞い上がって、一緒に写真を撮っていただいたり(す、すみません)。  今回はそのミヤコレを使って妄想コーデをするのと同時に、ミヤノさんのおススメコーデと、おすすめのミヤコレについて伺ってみました!  まずはミヤノさんの冬のおすすめコーデから。 ---------------------------------------------------------------------- おススメコーデ http://bit.ly/1Z7jDDL 通好みの琉球つむぎもさらりと着こなし♪ 手織りならではのあたたかみのある風合いと、丈夫でしなやかな質感はこの季節のお出かけにぴったり♪ 同系色の帯を合わせてナチュラルなスタイルに。 アクセントのある小物使いでみんなと差をつけて♪ ----------------------------------------------------------------------  うーむさすがのコーデですね! 同系色の着物と帯に挿し色&立体感のあるレース半衿が暖かみがあって素敵です。こんな風に、ミヤコレをアクセントで効かせると、ぐっと今っぽくなりますね。  私も、ミヤコレ中心で妄想コーデしてみました。  http://bit.ly/1NoQ9w3v  ジャーン、帯以外全部ミヤコレでございます。名付けてルミナリエコーデ☆ 神戸でお洒落なデートとかしてみたいです(まさに妄想w)。お相手はミッチーみたいな方希望(更に妄想w)。ルミナリエを見た後は夜景が綺麗なレストランで乾杯(妄想に次ぐ妄想w ポワワワン)。  はあはあ、久々に妄想炸裂してみました(笑)。これも美女が企画したミヤコレ効果でしょうか? あ、妄想の中ではもちろん私もミヤコレが似合う美女になってますので、ご安心を(何をどう安心するのか)。  ちょっと洋っぽい素材や色のアイテムが、うま~く街に溶け込んで、お洒落がランクアップできそうなミヤコレ。他にも素敵アイテムがたくさん。推しアイテムを伺ってみると‥‥。  まずは、ミラルディとのコラボ帯留。 http://ichiri-mall.jp/ap/s.html?md=s01&spc=ICR&kw=MIRAR  帯留にもショールクリップにもペンダントトップにもなる優れものアイテム。おおお、これは使えそうです。本物のスワロフスキーを使った、クラッシックカジュアルなアクセサリーを帯留&ペンダントヘッドのダブル使いができる金具をつけて、さらに大きな安全ピンをプラス。ショール留めとしても使えます。このピン部分を帯にはさんで帯飾りにも使えそう? いろんな使い方ができそうですね!  次に、あのカレンブロッソとのコラボ草履も登場。 http://ichiri-mall.jp/ap/s.html?md=s01&spc=ICR&kw=calenblosso_201506019&a=00&b=00&c=00&d=00&iq=54  みんな大好きカレンブロッソ♪ ミヤコレでは花緒にこだわるためあっちこちの生地屋をまわりました! 和洋にとらわれず履きたくなるような草履にするためです! とミヤノさん。  台の色もこだわり抜いて、完全オリジナルの草履が誕生! 足に優しく少々の雨も平気な、一度履くと手放せなくなるアイテム。気軽に履きたいカジュアルさんから、ちょとおすましバージョンまで、いろんなタイプが揃っていますよ。どれにしようか滅茶苦茶悩めるわ~~!!!!  ちょっと(いやかなり)気になるミヤコレシリーズ。今後も目が離せません。いつものコーデに少しアクセントが欲しい時、「今」の気分が欲しい時、ミヤコレをチェックしてみてはいかがでしょうか? <オマケ:お願いして撮ってもらった2ショット。私にやけてますw 取材ご協力ありがとうございました!>

妄想のホワイトクリスマスほっこり雪色コーデ☆の巻

星わにこ
2015/11/19 00:00
 クリスマスが今年もやってくる、というわけで、街もクリスマスの装いになりつつありますね。うちの子もクリスマスプレゼントに何をもらおうかいろいろ考えている模様です。  我が家では欲しいものが決定したら1週間前までにサンタさんへのお手紙を書いて親に渡すと、親がサンタさんにその手紙を届けるのでサンタさんが希望のプレゼントをくれるということになっているのですが、もう信じているのかいないのか微妙です。一昨年など「○○をください。くわしくはおとうさん、 おかあさんにきいてください」というかな~り丸投げな手紙でした(笑)。さてさて今年はどうなることやら。  私もサンタさんにプレゼントをもらいた~い! 着物に~帯に~帯締め帯揚げ、冬はやっぱりコートじゃない? なんて欲張りな大人なところにはやってきませんね。自分でサンタになるしかない(ギリリ(歯がみ))。  せめて妄想の中でも、とクリスマスコーデを考えてみました。 http://bit.ly/1j5XsgY  ほっこり紬の代表選手、結城紬。灰桃色に亀甲で織り出された優しい丸が、曇空から落ちてくる雪のようです。ノルディック柄の帯はニットのようなほっこり感。赤い帯揚に帯締めで暖かみをプラス。半衿はミヤコレのボリュームのあるレース。新しく出た、ベロアレースやニットレースをあわせるとより気持ちも暖かくなりそうです。  ふう~サンタさん、これでクリスマスな帯留をプラスすれば完璧、どーよ! といち利モールのトップページに戻ると、なんだかとっても可愛い長襦袢地が紹介されているではあーりませんか。  http://ichiri-mall.jp/ap/s.html?md=s01&spc=ICR&kw=juban_20151117&a=00&b=00&c=00&d=00&iq=54  雪だるまさん、石畳に猫さんの足跡、ペンギン、昔話の太郎ズ(浦島、金、桃‥‥)モチーフ、キャンディに、えっ?大福!?  うおおおおおおお!! 可愛い!! サンタさん、妄想コーデの下に長襦袢もプラスしちゃってください!! でも、どれにしていいか決められないほど迷う!!! 王道で雪だるまか、でも猫もペンギンも可愛いし‥‥遊び心では太郎ズが‥‥ うーーーん!! 困った!!(困ることはないけども‥‥)  現実には、あるもので間にあわせているので、これが自由に選べるとなると悩むものですね~。妄想も辛いわ~(えええ?)。これに足袋、草履、髪型などなど考え始めると夜も眠れません!?  なんて考えているうちに、本当に原稿書きつつすっかり深夜となってしまいました。だめじゃん私! でも考えてると楽しいんだも~~~ん!(も~んじゃないし‥‥)  今夜はほっこりコーデを着てクリスマスの街に出かける夢でも見るかな~! サンタさん、よろしくお願いしますヨ~~!!(まだ言ってます‥‥失礼しました!)

秋の妄想コーデ☆吹き寄せ文様に秋を感じる の巻

星わにこ
2015/10/21 00:00
 今年のコーディネート大会も結果発表出ましたね~! シンプルな着物に大胆な帯で遊ぶ、楽しいコーデがたくさんでしたね。テッパン!と思えるもの、こうきたか!という取り合わせ、形が同じだからこそ、その枠の中での取り合わせの妙が光る皆様のコーディネート、本当に参考になりました。  わたしもますます妄想コーディネートがんばっちゃうぞ~!(まあ妄想がんばるってのもどうか、なんですけど‥‥(汗))  さてさてそろそろ木々の葉が色づき、落ち葉もちらほらと舞いはじめる季節ですね。玄関周りのお掃除が大変!という方も多いのでは。  そんな、秋の散った木の葉や花、実などが風に吹き寄せられた様子を文様に表したのが「吹き寄せ文様」。松葉や松ぼっくり、椎の実、紅葉。時にはなぜか桜も混ざったりしているものもあります。  淋しい情景のようですが、「吹き寄せ」を「富貴寄せ」にかけて、縁起のいい文様としても愛されています。着物の模様だけでなく、お料理のモチーフにもよくみられますね。  咲き誇る花ばかりでなく、地面で風に舞っている落ち葉にも心を寄せるのは、日本的な感性なのかもしれません。  今回の妄想コーデでは、そんな大人っぽい秋の吹き寄せ文様の小紋に、風を感じさせる文様の八寸名古屋帯をあわせてみました。 http://bit.ly/1LBT951  小物もこっくりとした秋カラーのものを。ぽってりとしたふくれ市松の濃紫の帯揚、風にゆらぐ水面を写し取った茶の墨流しの半衿。三部紐には大振りのアンティークっぽい帯留をあわせて。  袋帯をあわせて正統派の小物づかいをすれば、ぐっとドレッシーな着こなしになります。しっとりと、観劇や音楽鑑賞などにおでかけしてみたいですね。  ちょっと大人な秋の装いに憧れる、今日このごろでありました。

試着室★やっぱり猫が好き!趣味炸裂の妄想コーデの巻

星わにこ
2015/09/02 00:00
 夏が終わったな‥‥と思う時。そのひとつに猫が膝に乗ってくる時。  はい、猫バカのわにこです。子どもの頃は犬しか飼ったことがなく(しかも田舎なので外飼い)、特に猫のことはなんとも思っていなかったのですが、大人になって彼猫を拾ったのをきっかけに、すっかり猫派になってしまいました。  以来25年ほど、4匹の猫たちと暮らしてきました。今の猫たちは2代目で姉妹猫です。知人の和裁士さんのマンションのお庭にのらさんが子どもを産んだのですが、保健所につれていかれてしまうというので5匹のうち、茶トラ白とキジトラを貰い受けてきました。  毎回、このコラムのイラストに登場してツッコミをいれている猫たちのモデルで、並んでいると、きなことゴマのおはぎのようなので、おはぎーず、というユニット名(?)をつけて可愛がっております。  姉妹だけど、びっくりするほど性格が違って面白い。茶トラ白のほうは、とにかく新しいものが好き。お客様の接待もします。なにか家の中で動きがあるといっちょかまないと気が済みません。でもすごい飽き性(笑)  一方キジトラのほうは、おっとりさん。物音がするとすぐに隠れて絶対出てきません。でもご飯を食べるときは別! すぐに飽きて他にいってしまう茶トラの分をさっと狙って食べてしまいます(汗)  拾ってきた時には同じに見えたのに、いまではすっかり体格に差が(汗)でもどちらも本当に可愛いんですよ~(猫バカ)  着物好きの人は、猫好きの人も多いような気がいたします。猫のモチーフを身につけていると、大抵何人かに「かわい~~い!」(猫が)と声をかけていただけます(笑)  今回は「コーディネート大会に応募用のものを考えて下さい」とイケメン担当Nさんから指令が出ていたので、いろいろ考えるのをやめて、好きなもの!ということで思いっきり全身で猫コーデにしちゃってみましたよ。 http://bit.ly/1LJJbAv  長井紬のさりげな~い猫&毬&肉球のニクイ絣。色がシックなのと、模様がさりげないので、あわせる小物で大人でもOKな猫コーデになります。帯も一度妄想コーデでも使ったものですが、やはり可愛いのでまた登場! これも、さりげないシルエットが素敵ですよね。 「猫侍」というドラマが好きなんですが、イラストではそれに出て来る白猫、玉之丞様の房首輪をイメージした赤い房の帯飾りをつけてみました。  担当Nさんに締切日に「原稿どうなってますか」と聞かれることもしばしばな私なんですが(汗)、猫たちに仕事場の椅子やタブレットを占拠されるとどかせなくって~それで仕事ができなくって~‥‥‥ああっ嘘、嘘です石を投げないでください! やってます! 今やってます!!  いや~本当に猫って可愛いですね(どこまで猫バカ)  話がずれてしまいましたが、いよいよ妄想コーデ‥‥じゃなくてコーディネート大会が9月5日から始まりますよ~。  みなさまも、思いっきり好きなコーデを応募してくださいね!

試着室★残暑を乗り切るスッキリ秋の単衣紬妄想コーデの巻

星わにこ
2015/08/26 00:00
処暑が過ぎ、台風もやってきて一気に気温が下がり秋の訪れを感じますね。毎年夏は永遠に終わらないような気持ちになるのですが、暦通りに秋がやってきます。  そして、積み残した仕事の山に青ざめるわにこ‥‥‥子どもの頃から夏休みラスト1週間は宿題と格闘でした。あーいつまでたっても磯野カツオです。お庭に出たら、赤とんぼが飛んでいました。焦る!!(@皿@) 来年こそはゆったりとした気持ちで秋の気配を歓迎したいものです‥‥。風情のないことですみません。  そんな中、今月も妄想コーデの時間がやってまいりました。夏の間はあんなに小千谷縮にばかり目が行っていたのが、秋になってくると気になるのは小千谷紬。  新潟県小千谷市で生産されている小千谷縮と小千谷紬。一瞬間違えそうになるのですが、小千谷縮は麻の織物で夏物。小千谷紬は正絹の織物で、手紡真綿糸と玉糸で織り上げたものです。小千谷縮の技術を活かして、江戸時代から織り始められました。風合いのよい、真綿紬です。  どちらも、雪深い小千谷で、着物好きの憧れ「雪さらし」の行程を経て産まれます。真っ白な雪の上に広げられて、自然のオゾンの力で漂白され、白地がくっきりと浮かび上がる。  以前魚沼で雪さらし体験をさせてもらったことがあります。二人一組で反物を広げたのですが、濡れた反物はかなりな重量で、まさに重労働。ですが、青い空の下、山に囲まれて雪の上に反物が広がる風景は、本当に美しいものです。その風景を思い出すと、心が洗われるような気持ちがします。  同時に雪の寒さを思い出して、心無しか涼しい気持ちに(笑)  その風景を思い出すような、小千谷紬で秋色コーデをしてみました。帯は珍しい夏結城紬。蔦模様が秋を感じさせます。 http://bit.ly/1V7XlQt  レースの半衿は、季節問わず使えるので便利です。秋色の帯揚、帯締めでコーデしてみました。まだ暑いので、素材は夏物だったり、ほっこりしすぎないのがポイントです。  毎月毎月妄想を膨らませているこの試着室コーデですが、また今年も9月にコーディネート大会が開かれるようですよ! 大賞に選ばれると自分がコーデしたお気に入りの着物や帯がゲットできるかも!?  また9月発売の雑誌「七緒」にもお知らせが載るのでこちらも要チェーック! マイ・フェイバリット・コーディネート、このチャンスに妄想してみませんか?

薄物妄想コーデ☆夏着物は透け感勝負、襦袢で技あり!の巻

星わにこ
2015/07/15 00:00
 このところ猛暑続きの東京です。台風が去って行ったら、梅雨があけるのかなー。夏本番が楽しみなような怖いような。  さて今回は、おなじみいち利モールの試着室で夏着物をコーデしてみました。無彩色の縦ぼかしの絽の着物です。涼しげですねー。 http://bit.ly/1Smdy0Z  絽は、ご存知の通り「搦織(からみおり)」という織り方で織られた、絽目という細かい隙間のある平織。絽目からは、下が透けて見えます。  夏の襦袢と言えば、透けるので白が定番ですが、フォーマルでなければ色つきの襦袢も楽しいものです。今回は、襦袢で遊べるコーデとして、妄想してみました!  写真はブルーグレーの絽の下にピンクのぼかしの襦袢を着てみたものです。写真で見ていただくとわかるように、全体が藤色に見えます。  白の襦袢を着れば、薄めのブルーグレーに見えますし、水色の襦袢を着れば、濃いブルーグレーに見えます。  上級テクニックとして、柄のある夏襦袢を下に着れば、上が無地なら柄がほんのり透けて見えたりもするんです。わお!  アンティークの夏の襦袢などを見ていると、結構柄の入ったものが多いのです。今はほぼ白が主流ですが、麻の襦袢などで、ビビットな色のものも出てきています。なかなか着るのに気合いがいる夏の着物ですが、せっかく着るのだもの。浴衣ばかりでなく、夏着物の透け感を利用した襦袢の遊びにも、トライしてみたいですね。

1本の帯で着物3枚☆試着室で妄想コーディネート の巻

星わにこ
2015/06/03 00:00
 毎月毎月、いち利モールの試着室でウインドウショッピングならぬコーディネート妄想を繰り広げている私ですが、今日は「これが欲しい!!!」と決めた時のわにこの試着室の使い方をご紹介しますね。  今回、狙いを定めたのが栗山工房さんの麻の紅型帯「ステンドグラス」。さわやかなターコイズブルーと、キラキラといろんな色が踊る帯です。  先日のわーと日本橋で、コーディネートの森のトルソー着付をしたときに栗山工房さんの麻の着物と帯のすばらしいコーディネートを担当させていただき、その素敵さにノックアウト。麻という素材に、おおらかな南で生まれた紅型の手法がとても合っていて、ぜひ夏に締めてみたい! と気になりまくっています。  せっかくなので、どんな着物が合うか。帯締めや帯揚の色はどんな色がいいか。手持ちの着物に似たもの、今後欲しいもの、いろいろとりまぜてとっかえひっかえ試着してみます。  この場合、私はあくまでも「色のとりあわせ」の参考として、着物も、帯締めや帯揚などの小物も、手持ちのものに似た色を探して季節を気にせず試着。また、思わぬ色を合わせても、おっ!と思うことがあるので、いろいろな色を試してみます。  正統派好きのわたくし(うふふ(汗))がまず考えたのはこのコーディネート。もともと持っている、薄いピンクの綿麻着物に似た小千谷縮に帯を合わせてみました。いいじゃん!!(自画自賛) http://bit.ly/1RrSasQ  薄紫~ピンクの少しブルー寄りの小物をあわせていっちょあがり! 夏物の中でちょうどいい色がなかったので帯揚が袷用です。  次に紺の木綿着物に合わせて、これも鉄板コーデ、と納得。他にも、自分の持っている夏着物に似た色と組み合わせてふむふむ、これはいける、これはちょっとなどと唸ってみたり。  結果、紺にすごく合うな~と思ったので、いち利モールのトップページにどーん!と現れた紋紗の着物が気になり、紺のバラの紋紗と合わせてみました! http://bit.ly/1RrStUw  わあ~! 素敵!! バラのイメージで、深紅の帯締めにローズレッドの帯揚(※袷用)を合わせて、半衿を黒のキラキラビーズでドレッシーに‥‥と妄想もくもく。ビーズの半衿は、肌に触れるとひんやりするので実は夏にピッタリなんです。襟元がキラキラしてパーティにピッタリ!  夏の夜のパーティにピッタリのコーディネートができた! わーいわーい! パーティにいく予定はないけど、なんか盛り上がる! わーい!  盛り上がってきたところで、普段着に気になっていた阿波しじらのチェック。 http://bit.ly/1RrRl3g  あらこれも可愛い!! 色がいっぱいですがブルー系の小物を挿し色にすると涼しげにまとまりました\(^O^)/ (※半衿と帯揚は袷用)  実物ではなかなか大変な色あわせ、カラーコーディネートも、試着室ならお手軽に、マイペースで時間も選ばず、ばんばんできてしまいます。  帯と着物で終わりではなく、帯締・帯揚の色でハッ!とするほど変わるので、時間を忘れて、あれもこれも‥‥。手持ちのものに似合う帯締や帯揚のシュミレーションにもおすすめですよ。  はっ! と気がつくと、あれもうこんな時間!? 毎回、ちょっとだけ、と思ってはまってしまうわにこでした(汗)。  前からの姿だけでなく、後ろ姿も確認でき、着姿を想像しやすい画像になっているので、イメージが膨らみます。もしまだ、試着室をご利用になっていない方がいらっしゃいましたら、一度お試しになりませんか?

雨の季節に紫陽花カラー☆染めの単衣と帯の妄想コーデ の巻

星わにこ
2015/05/20 00:00
 間もなくやってきますね……アレが。そう、梅雨。晴天が続きまくった東京も、このごろはなんだか曇り空。もう一気に夏着物が着たい! くらいの勢いでしたが、しっとりと単衣も楽しみたい気分になってきました。  今回の妄想コーデは単衣で、染めのコーデを考えてみました。  http://bit.ly/1c3wpzq 「染め」の作業にはとてもとてもたくさんの水を使います。美しい染めには、水の力が宿っているのです。  そんな水を感じる「ぼかし」の入った紅型染めの着物。普通は紅型は顔料で染めるため、はっきりとした印象になりますが、こちらの着物は染料で染めることによって、はんなりと柔らかい雰囲気になっています。ぼかしも滲むように入っていて、濡れたようなしっとりした美しさです。  帯は墨流し。墨流しは、水の表面に墨を落として模様を作り、それを布に写し取る技法。不思議なマーブル、同じ模様は二度とはできません。平安の昔からある技法だそうです。偶然の模様は、見ていて飽きません。  そんな、柔らかな染めの単衣と帯。唐花(中国の花モチーフ)の文様ですが、全体の色を見ているとなんだか紫陽花のようですね。雨の日に美しく輝く、紫陽花気分で着こなしたいコーデです。  ガラスの帯留など、レインドロップス気分で取り入れても。光が入る透明感のあるものも、これからの季節取り入れたいアイテム。  単衣の時期は短く、そして気温と天気予報とのにらめっこになりますが、それだけにお気に入りの装いが出来ると嬉しいもの。季節の装いを楽しみたいですね!

ゴールデンウイークは着物で1泊旅行!妄想コーデの巻

星わにこ
2015/04/15 00:00
 暖かくなったり寒くなったり、めまぐるしい気候のこのごろ、何を着ていいか迷ってしまいますね。そして春休みが終わったと思ったらもうゴールデンウイークの予定を立てる時期になってまいりました!  今回は着物的に気候のいいゴールデンウイーク、着物で一泊旅行にいってみたいなあ~という妄想コーデです。  帯と半衿だけ変えて2パターンのコーデを考えてみました。着物・帯揚・帯締・襦袢は同じ想定です。襦袢は、半衿を2枚重ねでつけておいて1枚外せば印象が変わります。  着物は、汚れが目立ちにくいもの1枚で。大島紬が軽くて、シワにならなくて、水にも強いということでチョイスしました。  帯は、ちょっとよそゆきの名古屋帯と、軽くて気軽な八寸帯の2種類にしました。小物を変えて、帯は一緒でもよいと思います。その方が荷物は少ないですね。  お太鼓結びで長時間乗り物に乗るときは、お太鼓の枕が疲れたりするので、枕は薄め、柔らかめのものを選ぶとグッド。  1本で済ませるならリバーシブルの半幅などが一番楽でしょう! 少し長めのものをチョイスすれば、ボリュームのある結び方もできるので便利です。  あとは足袋・下着の替え、もしものときの雨コートを持てばOK! 1泊なら意外と小さな荷物で出かけられますね。  持っておくと便利なものは風呂敷。着物類をまとめるのにも、着替えの時に下にひいてもいいですヨ。手拭は余分に。ちょっと肌寒い時のためや汚れ防止にストールも。  なーんていいつつ、実は着物で旅行に行ったことがないんです(ええええ!)というか、旅行自体もあまり行かない出不精(えええ)今回はまさに妄想コーデの巻でございました。お粗末(><)  ゴールデンウイーク、私は日本橋で行われる「わーと日本橋」という和とアートがテーマのイベントの着物展示の裏方でお手伝いすることになり、今からドキドキ! 竹の灯オブジェや茶室、宝塚の衣装展示などもあってとても楽しそうです。遠い街でこんな催しがあったら、一泊で行ってみるのもいいかも!  自分は行楽地は混んでいるし‥‥な~んてまた今年も、都内でぐるぐるしていそうですが‥‥(だめじゃん)。なかなか着物で一泊旅行♪の夢は叶えられずにきましたが、今年中には実現させたいゾ! なんて思っている、行楽日和前、妄想三昧のわにこでした。

妄想コーデ☆卒業式にお袖の長い色無地をの巻

星わにこ
2015/02/18 00:00
 卒業式シーズンですね。卒業式、謝恩会の華といえば、袴に振袖。振袖はいうまでもありませんが、この時期お嬢さんたちの袴姿は格別ですよね。  女学生といえば「袴」。現在の女性の袴は、明治時代に日本の女子教育の先駆者下田歌子が海老茶色の袴を考案したスカート式のもの。自転車にのったり、外での活動がしやすいため、女学生たちが着用しました。  最近では袴の色も、ぼかしや刺繍など、どんどん華やかになっていて、どこまで盛り盛りになっていくのか、ちょっとどきどきです。  袴に合わせる着物は、華やかな小紋の二尺袖も、最近では振袖にあわせるコーデも見られますね。ちょっと古い女のわくたしとしては、大正時代のはいからさんのような矢絣や、紋付色無地などにきゅんときます。  卒業式に着る礼装と考えると、紋付の色無地がもっと着られてもいいのではないかな~と 今回若い方の色無地コーデを考えてみました!  華やか小紋や振袖に負けない、ビビッドな色無地はいかがでしょうか!  袴をつける場合は半幅帯ですが、謝恩会では袴をとって、華やか袋帯を飾り結びにしても。  伊達衿やビーズの半襟で華やかさアップ! お誂えならば、お袖は少し長く仕立てたいですね。袖丈は49センチが標準ですが、一尺四寸(53センチ)、一尺五寸(57センチ)でもいいかも。レンタルなどで多いお袖は二尺袖(約78センチ)くらいなので、それくらいあってもいいかも。  ただ、反物の長さもありますので、仕立てのときに相談してくださいね!  学び舎を離れる最後のセレモニー、素敵な思い出になりますように。

鬼も逃げ出す!?妄想の節分ラッキーコーデの巻

星わにこ
2015/01/21 00:00
 もうすぐ節分。お正月が終わった途端にスーパー等のディスプレイが一気に節分仕様になり、恵方巻きが気になり始めます。「その年の恵方を向いて食べるとよい」という恵方巻きですが、もともとは大阪の風習を1990年代に大手コンビニがとりあげたのが全国に広まったきっかけのようですね。まあ、美味しいので食べてもいいかな~となんとなく食べたり食べなかったりしているわたしです(流されやすい)。  節分に邪気を払うという行事自体はとても古く、中国には二千年以上昔からあったとか。日本には八世紀に遣唐使が伝え、また日本の宮中での儀式と融合して、民間にも広まっていったようです。  豆は「魔目」に通じ、鬼の目つぶしができるのだとか。  地方によって様々な風習がありますが、私の生まれ育った岐阜の山奥では「鬼めくり」というものがありました。節分にはヒイラギやアセボの枝とイワシの丸干しを玄関に吊るし(トゲと生臭い匂いで鬼を撃退)、家の中では、豆を炒り、ヒイラギやアセボの葉を燃やしてパチパチと音をたてて鬼を払います。  また、鬼の絵を描いた板や紙を戸に貼ります。鬼の首と、点々を13個(うるう年は12個)、五芒星を書いたお札のようなものです。鬼はたくさん数を数えられないし、五芒星で方向を迷い、家に入ってこられないというまじないです。  子どもの頃は、夜になるとこの鬼の札を近所の家にめくりにいきました。お父さんのあとをついて家中豆まきを済ませたら、さあ出発。鬼めくりにいくと、そのおうちの人がお菓子をくれたりします。ハロウィンみたいですね。いろんな鬼をたくさん集めて、次の日には学校で枚数比べ。  思い返してみると、せっかくのお札はがしたらいかんのでは? と思うのですが、これが子どもの「鬼退治」だったのでしょうか。寒い寒い夜、滅多にできない夜の冒険、子どもの頃の楽しみでした。そして、やはり鬼の絵が上手な札があると盛り上がります。私の曾祖母(104歳まで長生きしました)がこの鬼めくりの絵を描く名人。筆でさらさら~と描くのがマジで怖い!!! 本当に鬼を追い払ってくれそうな鬼(?)でした。懐かしいです。  さていつもながら前置き長くてスミマセン! そんな節分ですが、まさに季節を分ける日。一番寒い時期ですが、この日が明ければ立春。暖かい春に向かってのけじめの日なのです。  季節の変わり目に現れるという邪気や鬼やらい(払い)をして、明るい春になーれ! そんな妄想コーデをしてみました\(^O^)/ じゃーん! http://bit.ly/1CJ6pBs  この季節にうれしいほっこり米沢の真綿紬。明るい色で春待ち気分と、格子柄で豆を入れる「升」をイメージ。帯はころころ転がる豆みたいなドットが可愛い九寸名古屋帯で。  半衿は刺繍で鱗文様が。鱗文様は厄よけで有名な文様ですね。帯締めも市松で升のイメージ。クリスマスのとき使ったヒイラギの帯留、使ってもいいですね! 帯揚はミヤコレの「こんぺいとう」。子どもの頃もらったお菓子を思い出してみました。  そろそろ自分の年の数プラスワンのお豆を食べるのが厳しくなって参りましたが(><)、今年は頑張って食べてみようかな。ココロの鬼退治して、よい春を迎えましょう!

お正月妄想コーデ☆初春梅尽くし の巻

星わにこ
2014/12/17 00:00
 まだ12月なのに本当に寒いですね。大雪で大変な思いをされている方もいるのではないでしょうか。大きな被害がでない事を祈っております。  でも、冬来たりなば春遠からじ。春の準備は実は始まっているのですよね。  もうすぐ新春!ということでお正月のコーデを妄想してみました。初春の梅をイメージして、梅尽くし。  梅は、どの花よりも早く咲いて、その香りで春を告げる縁起のよい花。高潔、清純、忍耐などの象徴に例えられ、実を結ぶことから大願成就の樹としても愛されてきました。迎春にぴったりの清々しいモチーフです。  そしてお正月!ということで景気よく(笑)贅沢なお値段のものから妄想してみました。いつもは商品を探す時「価格の安い順」で見ているのですが、今回は「価格の高い順」で検索しちゃいました。これだけのことですが、なんか贅沢~という気分に。安上がりな私です(笑) http://bit.ly/1uWSkvk  着物は憧れの友禅工房のはまやの小紋。艶やかな紺藍色に手描きの花が艶やかに咲いていて、訪問着にも負けないような豪華さですね。帯は老舗「京藝」の、手彫りの版木を使用したという柄ゆきは、手仕事ならではの奥深さがありますね。  どちらも厳密に梅そのものでなくても、梅に見立ててあわせてみました。小紋の柄は良く見るとバラのようですが、遠目でみれば梅にも見えなくもない‥‥梅はバラ科だし‥‥と自分の中で妄想(笑)。  帯締めは梅紫。帯揚は輪出しの絞り部分を梅に、半襟は七宝の刺繍を一輪の梅に見立てて。お正月なので、梅紫の伊達衿を挿してもいいかも。  松や竹の小物をプラスして、松竹梅にしてもいいし、もう少し春が近くなったら鶯(うぐいす)の小物を足せば「梅に鶯」。春に向かってうきうきします。  梅にはいろいろな意匠があり、写実的なもののほかに、ざっと思いつくだけでも、ねじり梅、利休梅、光琳梅、梅鉢、梅鶴‥‥。着物や帯にもたくさん使われていますから、手持ちのものから探すのもまたひとつの楽しみです。  他にも干支やお正月の縁起物を帯留などでプラスするのも、年に一度のお楽しみ。初詣やお正月のおでかけは思いっきり華やかに装いたいですね。  着物のお誂えは自分の好きな寸法にしてもらえるのも嬉しいところ。なかなかできませんが、こういう贅沢なよそいき小紋などはちょっとお袖を1寸くらい長くしてもドレッシーで素敵ですよ。  寒い寒い雪の下で、春に向けて花咲く力を蓄える梅を見習って、たくましく冬を乗り切りたいものです。