新着記事

アーカイブ

メールマガジン・会員登録はこちらから

やっぱり晴れ着は気分が上がる!着物の黄金世代を楽しもうの巻

星わにこ
2022/01/05 00:00
明けましておめでとうございます。 なんと!このコラムも足掛け10年目に突入いたしました。えっ!もうそんなに経つの! 自分では何も変わらないつもりだったのに、10歳も年を重ねているという事実にお、おう。。。となりました。読者の皆様、担当様に感謝感謝の年の初めです。 本年も相変わらずコラムが書けたらいいなあと、そして、また皆さんに読んでいただけたらいいなあと思っております。拙い上に好き勝手書き散らかしているコラムではございますが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 今年のお正月は友人ファミリーと恒例の初詣にいき、元旦仮面ライダー映画を見に行くことから始まりました。大好きな人たちと大好きな映画を見るという当たり前のことができるってなんてありがたいことでしょうか。今期はジョ狩がイチオシですが、藤岡弘、の息子さんが50年の時を経て仮面ライダー1号として登場したのが衝撃でしたね。なんかもう、仮面ライダーもこのままいくと伝統芸能になるんじゃないかと思いますね。ちなみに毎年お正月にヒロインが振袖を着ることもなくなってちょっと寂しいです。紅白もお正月の番組も本当に着物も振袖も減りましたね~。着物ウオッチングの楽しみが減ってしょんぼりです。これが令和のお正月かぁ~。 それでもまだまだお正月は着物!というわけで(前振りが長すぎる‥‥)着物初めは訪問着にしました! お正月というとなんとかのひとつ覚えで引っ張り出してくるこの南天の絞りの訪問着ですが、10年経っても全然着られるのが着物って本当にすごいですね。そしてこのコロナで結構体重増加してしまったんですが、そんな変化もまあなんとかしてくれるのも着物のすごいところです。 そして帯はお正月、しかも3が日のどこかで締めなければ締める時ないよねというピンポイントな袋帯「一富士二鷹三茄子」。買ったころには少し地味かなと思っていましたが、これからちょうどよくなってくるのでは、としっくり感を感じました。 帯揚げはそれこそ10年ほど前に買った加藤萬さんの絞り帯揚げ。帯留めは真珠にしました。 めったにしない刺繍の半襟はやっぱり気分があがります! そして紅白で見たマツケンサンバを歌いながらゴールドの伊達襟を挟んでみました。もう普段は絶対しないような盛り盛りもお正月ならでは。着物はどんどん盛り盛りにしていけるのがまた楽しいところですよね~。 実は年末からずっと着物の整理に向き合っていて、もうこれも着ないあれも着ないと自分に言い聞かせていてテンションが下がる一方だったのですが、やっぱり、一年に1度、箱を開けて富士山の袋帯を取り出して華やかな訪問着を纏うと無条件でうきうき。テンションも爆上がりです。 やっぱり着物だよ!(単純) 洋服で「はあ~テンション下がる~」とぼやいてた自分に喝を入れたい! 着物を着ていると、ご年配の方に「いいわね、私も昔はよく着たわ、もう気力も体力もなくて着られない。今のうちにたくさん着てね!!」と言っていただくことがあります。 人生には「この時期やっておくといい」というようなことがあります。いつからでも遅くはないとはいえ、やるに越したことはない「時」があるのです。例えば運動神経は9~12歳ごろに最も発達すると言われています。 若い時の着物は言うに及ばずですが、それにも増して50代60代は着物のゴールデンエイジと言ってもいいのではないでしょうか。 年齢を重ねただけの貫禄も出ますし、子育てもひと段落して自分の時間が持てるようになり、着物を楽しむ余裕もできます。人生100年時代、長いとはいえ体力はどんどん落ちていきます。その中で自分を楽しむ人生これからですよ~。 そしてなにより、令和の時代は、着物も自由になりました。うそつき衿などで簡単に着る方法もいっぱいあります。細かいしきたりに囚われすぎる必要はもうないのです。スタンダードは大事ですが、培った今の自分の感覚を信じて着てよいと思います。 コロナ禍で「もう着物いいかな~」なんて思いかけていた方がいらしたら、ここでどーんと晴れ着をもう一度着てみていただきたい! 気分爆上がり保証いたします。私も今年はまた、着物とのおつきあいをもう一度見直して、自分が楽しい着物ライフを送りたいなと改めて思っております。 10年目の「オトナの着物生活」始めます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!