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毎日足袋を履いたら足のサイズが変わったはなし。の巻

星わにこ
2020/12/16 00:00
いよいよあと半月で激動の2020年が終わりますね。本当はオリンピックイヤーだった今年。世界的なパンデミックが起きて、それが中止になるどころか人に会うこともままならない時代がやってくるとは、1年前には思いもしませんでした。 帰省も無理そうなので、せめてもと故郷の味やお餅などをお取り寄せ。そこで年末準備の買い物に火がついてしまい(笑)あれこれぽちぽち。しかも、今年はお正月並んで福袋‥‥というのがないため、あちこちオンラインで予約が始まっていたり先行販売されていたり、大変です!(落ち着いて) 着物関係では、着衣始(きそはじめ=お正月に新しい衣類に袖を通すこと)の準備として、足袋を新調しました。 今年はさすがに、着物を着る機会が減ってしまいましたが、実は私は毎日足袋を履いて生活していました。足袋は足袋でも、ゑびす足袋の「こたび」です。こたびは、指の先とかかとがない足袋で、足のアーチだけをキープしてくれるもの。あたたかい時期は素足でいるよりもベタベタしなくて足が快適だし、スリッパのように室内でずっと履いていました。 でも、秋になっても靴下の下にこたびを履き続けました。こうすると靴下の締め付けで指の胯が痛くなるときがあるので、靴下の下に履くときはこたびを裏返して履いたり、足袋型の靴下を履いた上にワンサイズ上のこたびを履いたり。そんなにまでして履き続けた理由は、こたびを履いていると足のむくみがとれるため。夕方の足の疲れが違うのでやめられなかったのです。外反母趾もこたびを履くと、親指がまっすぐになるので足が楽なのです。なかなかの3日坊主野郎なわたしが、こんなに履き続けるって相当です(笑)。 以前、いち利の催事でゑびす足袋の白記さんにお話を伺って、足のアーチをキープすることの大切さを教えてもらったことがありました。 関連記事:疲れない足袋選びは「足幅」がキメ手☆の巻 外反母趾で足がむくみやすく、特に足首がぱんぱんなのでストレッチ足袋以外は履けなかった私。足袋はずっとのびて楽じゃないと無理、と思っていましたが、足を測ってもらったときに、本当は足の幅がもっと狭くて小さい足だよ、と言われました。そこからちゃんとサイズのあった足袋、こたびを履くことで、ベタ足が本来の形を取り戻していきました。 1年ほどほぼ毎日足袋とこたびを履き続けて、採寸しなおしてもらったところ、お誂え白足袋は23,5センチの足幅ゆったりから中型の足袋になり、普通の型の足袋は少し大きめの24.0センチを履いて足首のこはぜを留める位置を調整してなんとか包んでいたものが、本来の足の長さの23.5センチのものが履けるようになったんです~~感涙(><)足首はなんと2.5センチ、足巾周りは1センチ減りました。足でこのサイズ減って、相当見た目が変わります。 もうサリーちゃんの足(この表現も古いぞう)ゾウの足みたいだったのが、うっすら足首の筋も出て、ほっそりとは言いませんが当社比マジですっきりしたので本当に嬉しくて、ずっと封印していたスカートも今年は履くようになりました。 そんなわけで足袋のサイズが変わったこともあり、お正月からは新しい足袋で歩こう!と足袋をぽちりました。体にあったものを身につけるって、大事だなと心底思った一年でした。 毎年と同じことができないお正月ですが、せめてできることで清々しい気持ちで迎えられますように。皆様もなにかひとつ、新しいものを用意して、着衣始ができるようお正月準備してみませんか。