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明菜ちゃん風に振袖を着こなせ☆の巻

星わにこ
2020/01/22 00:00
 そろそろ正月気分も抜けて来たかなと思いつつ、お餅をまだ食べているわにこです(また太るよ)。実は成人式が終わっても、しばらくは後撮りで振袖の撮影をさせていただくことが多いシーズン。先日、めっちゃ楽しい後撮り現場があったのでちょっとお話させてください!  ママ振を着ることになったお嬢さん。やはり自分の好みの振袖も着たい!ということで、両方撮っちゃおう!ということになりました。ママ振は正統派のお着付けで、レトロっぽい耳隠しのようなウエーブヘアで。そして自分好みの方は「明菜ちゃん風の振袖」というリクエスト。  明菜ちゃんといえば! ゲラッゲラッ♪ おかっぱヘアでのDESIREの着物アレンジが強烈な印象ですよね。私も、カメラマンさんもヘアメイクさんも世代ド真ん中なので、「マジか!」と大盛り上がり。  ネットで拾った当時の写真を見ると、かなり攻めたアレンジ。着物風の上着は絣っぽい模様の入ったもので片肌脱ぎ。袖は船底でちょっと短めで下に着た紫のインナーの色が効いています。がっつり肩パットが入っているのが時代を感じさせます。帯は細帯にシャネル風のポーチがついたチェーンベルトをON。裾は膝丈でブーツ。黒の手袋と大振りのゴールドネックレス&イヤリングにバングルがバブル前夜を感じさせます。  そういえば、当時の成人式、明菜ちゃんみたいに振袖にハイヒールで出ましたよ!と言ってた子がいたな~。いつの時代も、お洒落にかける想いは一緒だなあ~なんて。そして、動画など見返しつつ、本当に中森明菜ってすげえ歌姫だな!って再認識しました。新しいことは覚えられないけど、昔の歌は忘れないものですね……。  この衣裳、振袖では難しいかな~と思っていたところ、レコードジャケットは振袖ではないものの着物を浮世絵美人風に裾引きで着ていることが判明。色は少し違うけど、当時流行った濁り系の鶸色の振袖があったため、そちら寄りでコーディネートすることに。コスプレではないので、あくまでも風、ということなのですが‥‥。  正統派の振袖を着た後、おかっぱのウイッグにチェンジ。メイクも切れ長のアイメイクに目尻に赤を挿して。少しだけ低めに結んだ帯、振袖なのでしごきを足してみました。長めの房のピアスと、黒の半衿の上に重ねたブラック&ゴールドのネックレスがポイントです。  ポーズとライティングも思いっきり凝って、明菜ちゃん風振袖コーデの出来上がり! いかがでしょうか。こんな想い出もいいものですよね~。お母様含めアラフィフスタッフでキャッキャさせていただきました。  ママ振のほうも、結局成人式に一度しか着なかったということで、お嬢さんが袖を通すと「着物が喜んでるみたい!」とお母様も嬉しそうでした。  その当時は、どうしても振袖を着せたいという親の気持ちがわからず、着ろと言われるし仕方ないからなんでもいいやみたいに、適当にセットのやつを呉服屋さんで買ったし思い入れも全然なかったけど、こうして親になってみるとやはり着せたいものなんだと。着ておいてよかったなとおっしゃってました。  この写真、おばあちゃんに見せたら、喜ぶよねー!と。本当にそう思います。  明菜振袖のほうは怒られそうだから見せないでおく(笑)と言っていましたが、それも喜ばれると思いますよ! え、だめかなあ? 以前も、ママ振+自分の好みで写真を撮影したお嬢さんがいましたけど、どっちも楽しめていいですよねー。  20歳の時には、そんな写真とかお金かけて撮るとか意味わからん親の無駄遣いそんなお金あるなら○○したいぐらいに思っていましたが、今となってはそのときにしかできない想い出、撮っておいてよかったなと思います。20歳って何を着ても、美しいもの(しくしく<何故泣く)。それになにより、親孝行なんだなと。  そして、意外と和洋ミックスアレンジは昭和の方が斬新だった気もしたり。決まりにとらわれずもっと着物も洋服に溶け込ませていいのではないかな~とも感じましたよ。  ともあれ楽しい撮影をさせていただき感謝のお仕事でした。着物って本当に、楽しいわ~~~!