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遺影用の写真は、ありますか?の巻
2019/01/30 00:00
 先日、父ととても仲のよかった従叔父さんが亡くなり、そのときに写真加工の作業ならお手伝いができるかなとおもい、ご家族に聞いてみると写真がないのよ‥‥と返事が。結局お役にはたてなかったんだけど、いろいろアルバムを開いて写真を探したようで、私の父と一緒に写っている子供の頃の写真をメッセージで送ってくれました。  二人は母親同士が姉妹の従兄弟同士で同級生で。お母さんと息子同士の4人で撮ったその写真は初めてみるものでした。祖母たちもとても若く、父たちも可愛い可愛いあどけない子どもでした。  こんなときもあったのだと、今はみんな天国にいってしまったけど、確かにこの写真を撮ったときがあり、ワタシの今に繋がっているのだと思うと、とても暖かい気持ちになり。当時と違って、今はスマホとかで気軽に写真もとれるけど、家族揃っての写真ってなかなかないもの。いつかその写真を、自分子供や下の世代の人が見てこんな気持ちになってくれるかもと思うと、やっぱり写真はちゃんと撮っておくといいものだなあと改めて感じた出来事でした。  それと同時に、あ~今私もなにかあったら、どの写真が遺影になるんだろ?とぼんやりと思っていたら。  仕事場のスタジオに「就活用のポートレートを撮影したい」という依頼があって、ヘアメイク+撮影をしたのですが、わたしたち、話を聞いて「就活用」だとばっかり思っていたら、話を聞いたら「『終活』用よ、エンディングフォトよ!」とのこと。つまり、遺影用の写真を撮りにきたということだったのです。  えー!そっちのシュウカツ!? アラフィフなのに早くない!? と思ったのですが、お客様が言うには、なにかあったときに遺影にする写真もないし、適当なのを使われてもやだし、とっておきたい!とのこと。  う~んなるほど‥‥確かに先日の件もあったし、私も両親のとき、写真苦労したなあ~なんて思い出し……遺影用というとちょっとネガティブなイメージがありますが、実際始まってみると‥‥‥  眼鏡を外して、メイクをして、ひっつめ髪を軽くカールしたダウンスタイルにしたお客様は、えっ!というほどキレイに大変身。見ている私達もテンションが上がって、「わー!女優さんみたい!」「キレイ!」「可愛い!」などと大盛り上がり。  お客様も、どんどん表情が柔らかくなって、今の年齢にふさわしい、本当に素敵なポートレートが撮れました。  ヘアメイクさんによると、こういったエンディングフォトは、毎年撮る人も多いのだそう。そのとき綺麗な写真を撮るために、スキンケアをしたり、ダイエットしたり、あと、段々衣裳が華やかになったり(笑)。1年間、どんな風に過ごして、いい顔ができるか。それを楽しみに、日々努力して、イキイキしてくる方がほとんどなんだそう。前の年よりも若返ってる感じがする人もいるとか!  お客様が「こんなにほめてもらってキレイにしてもらって、シンデレラ気分。 なんか自己肯定感が上がった気がする‥‥。私も毎年撮りたい! 一里塚として、それを支えにやっていけそう!(笑)」とおっしゃってましたが、ウンウン、わかる気がする~! 私も俄然撮りたくなってきた!  私だったら着物で残したいな。どの着物にしようかな。ああっマジで悩む!!! あの訪問着? いや留袖でも……うーん暗いかな、色無地は地味? なんて、まだ撮る前からこの悩みよう‥‥。「ポートレートを撮る」と心の中で思ったなら、その時スデに行動は終わってるんダッ!というくらいの勢いで妄想してしまいましたッ。心の中ですっかり撮った気になってしまいましたが、いやいや実際に撮れ、私(笑)  キレイにヘアメイクした写真が1枚あれば、これが私!と思うと、ほんとキレイになれる気がします。自己像のイメトレになりますよね!! 遺影といわず、プロフィール写真としても使えるし、免許やパスポート用にもついでに正面写真を撮っておけばいいわけで。  遺影というと、ドキッとしますが、今現在の自分の姿をリアルタイムでキレイに更新するって、いいことですよね~。いつまでも若い頃とは同じじゃないし、何年も前の奇跡の1枚をずっと使い回してるのも、今の自分に自信がないみたいだし。  堂々と、今の自分が一番いい!と思えるような写真が1枚あれば、ほんとうにそうなれるような気がする‥‥。今日の撮影を見ていて思いました。  さあ、早速自分に予約を入れよう。手帳に書こう。人生は短く、いつまでも続かない。先延ばしにしないで、やれることやりたいことをどんどんやろう! ちょっと着物の話とは離れてしまったかもしれませんが、着物もワタシの人生の一部なんだと思い。どんどん着れるときに着なくては!  前向きな気持ちをもらった出来事でした。