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着物を着ると自分が好きになる?☆の巻
2018/12/11 00:00
 はや師走。忘年会やクリスマスパーティの予定なども詰まりはじめたのではないでしょうか。パーティに行くなら着物、と決めている私ですが、あまりパーティにご縁がありません(笑)  そんなところ、先月末にイラストを担当した本の出版パーティがあり、ワクワクで出席しました。昼間はゲームマーケットというイベントに出ていたため、半幅帯に袴といういでたち。イベントが終わってから、名古屋帯にチェンジして出席しました。帯は皆さんに覚えていただきたくて、ワニの帯をしていきました。作家さんに描いてもらったオリジナルの帯なのです。うふっ。 「ライブラリアンのための超スタイリング講座 キャリアアップのための自己変革術」(樹村房)という本なのですが、タイトル通り、図書館で働く方向けのスタイリングの本です。  著者の広瀬容子さんとは知り合ってから10年ほど経つのですが、広瀬さん自身がスタイリストさんにカウンセリングを受けて大変身をした方なんです。お茶のサークルやお仕事でも何度かご一緒させていただいたことがあるのですが、30代でご主人を亡くされた後4人の子連れでアメリカ留学し、外資系の企業でバリバリ働く広瀬さんはすごすぎて、世の中にはこんなスーパーウーマンがおるんや、と思いました。そのときは黒髪をキュっとひっつめにしてちょっと地味でもの静かな感じの美人さんだなあと思っていました。実際、その頃に描いた広瀬さんの似顔絵は、地味なグレーのスーツを着ている姿でした。  でも、変身後に会った時には「へっ!」と声が出るくらい華やかで明るい美人さんになっていて、ふわふわの茶髪にタイトスカート、起業もされてついには、スタイリングで自己改革する本も上梓されたというわけです。だから、私が今彼女の似顔絵を描くと、全然違う人のようになります。  実際パーティの写真を、当時のお茶の先生にお見せしたら、ほとんどの写真に広瀬さんが写っているのに、「どこにいるの?」とおっしゃったほど。これがそうですよと言うと「ええっ!」と目を丸くされていました(笑)。気持ちはわかります(笑)。  そんな華麗な変身はなかなかできないにしても、変身したことを通じて感じた彼女の経験談はとても頷くことばかり。外見を気にする暇があったら中身を‥‥というのは実は間違いで、身なりを整えることは自分を大事にしている=自己承認を高めることになりますし、他の人にも好感をもってもらえます。  自己承認は、自己顕示欲とはちょっと違うと思うのですね。自分を大事にしたい、人も大事にする。そういう人間の根本的な心の働きなんだと思います。  面白かったのは、忙しくて自分のことはどんどん後回しにしていたり、チャラチャラするのなんて、とおしゃれをすることに否定的な感情を持っている人は、「見た目が全てではない」というような意味の言い回しを引用して、どうしてそういう倫理観に陥りがちなのか解きほぐしていく部分。とにかくお洒落しろというのではなく、思い込みを外してちょっと自分を大事にして気を使うだけで、見える世界が変わるという本です。ライブラリアンだけじゃなく、他の業界の方にも参考になる本だと思います。  着物にも全く同じことが言えると思うのですね。自分を大事にしてあげる、自分をより綺麗にみせてくれるように着物を着ればいいと思うのです。ドレスコードはあるにしても、そこは自分が気持ちいいように着られるのが一番いいし、素敵だと思ってもらえるように努力すると、人からも大切にしてもらえます。  私自身は着物を着るようになってから、美人だねと言ってもらえるようになりました。たとえお世辞でも、それまではそんなことは言われたことすらなかったので、びっくりしました。それまではジーンズによれよれのシャツ、家からもロクに出ないでいたので、まあそれではお世辞すらも言ってもらえないよなと、今では思います(笑)。そういってもらえると不思議なもので、ちょっとは自信を持っていいのかも!なんて思って、笑顔も増えて明るくなれるというものです(単純)。  常々「美人とは目鼻だちではなく、姿勢と振る舞いだ」と思っているのですが、服装もそれに含まれますよね。  まあ、なかなかそうは言っても現状パジャマ姿で原稿を書いている自分がいたりするわけですが(すみません)意識を変えていくだけでも、随分変わることができるのではないでしょうか。  着物を着るのって、ほんとに面倒です。用意するものも多いし、洋服より着るのだって時間がかかる。それでも着るのは、着たときの自分が好きだし、自分を大事にしたいという気持ちがあるから。自分はそれだけの手間をかけて装う価値のある人間だという確認作業でもあるような。  着物も洋服も、大切に気を使って着ることが、自分を大切にして、認めてあげていることに繋がる気がします。身なりを整えると、自分も好きになるし、人にも好きになってもらえます。  でも、なかなか自分でそこをブレイクスルーするのは難しいので、本を読んだり、専門家に話を聞いたりすることも大事。変わりたいと思った時が変わり時。どーせわたしなんて、と思わずに、自分を好きになれるように、楽しく装うことを心がけたいなと感じた本でした。 オマケ:これがご自慢のワニの帯です!