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半幅帯を後ろに回す時、真ん中にきてるか簡単に確認する方法の巻

星わにこ
2025/07/09 00:00
タイトルながっ!ですが、夏になると俄然半幅帯の出番が増えますよね。浴衣にあわせるということもありますし、普段着でも半幅帯をすると帯枕などしなくていい分涼しいので「今日は半幅帯にするか‥‥」となることも。 半幅帯は前で結んで後ろに回しますが、いつも「結び目が果たして真後ろに来ているのか?」というのがイマイチ確信がもてないまま、振り返って鏡を見て「まあこんなもんかな? いやもうちょっとこっち?」なんてやっていました。 先日、お太鼓の前結びの方が、帯を回す時にたれを上に折って真ん中をクリップで止めて回す、とおっしゃっていて「これは!」と気がついてしまいました。 半幅帯も結んで、帯結びの真ん中にクリップをつけて後ろに回せば、クリップの位置で簡単に「ど真ん中」が分かるってわけ! すご! そんなの~ずっと前から知ってた!という方も多いかと思いますが、わにこ的にはコペルニクス的発見(大袈裟)だったので、書いてしまいました! ただしクリップをつけっぱなしにしないよう注意!ですね(笑) これだけではちょっと短めなので、最近のお話をちょっと。 暑い!とにかく暑いですよね。でも着物は結構覚悟を決めて着てしまえば、ずっと屋外にいたりしないかぎり、意外となんとかなります。 今年は小千谷縮の産地見学に行ったこともあって、毎年「ちょっと太って見えるから~」なんて思っていたのですが、気にしているのは自分だけで何を着てもそう変わらない誤差の範疇だなあと最近は思うように。 敬遠しないで着てみたらやっぱり涼しいですね~。半幅帯も「背中が広く見えるから」「お尻が大きく見えるから」と思っていたけど、まあそれも元が太いんだからお太鼓しようが半幅しようが誤差の範疇ですよねえ~という気持ちになり、半幅をしてみたらやっぱり涼しい。 半幅をしても、以前はなんか物足りなくて帯揚げをしたり、三重ゴム紐を使ったりしていたんですが、それもしない結び方をすると俄然楽で涼しい。ほんと、1本でも紐を減らすと涼しいですよね。 気に入っているのは笹結びです。 関連記事:紐も帯揚げも帯締めもいらない。変形笹結びが気に入ってますの巻 そこから変形させたり、あれこれ楽しんでいます。今年はちょっと半幅帯を探求してみよう!と思っているわにこでした。

オトナの振袖!還暦振袖撮影のおはなしの巻

星わにこ
2025/07/02 00:00
今年に入って、オトナの振袖撮影や着付のお仕事が増えているわにこです。2019年の東京キモノショーで還暦の女性たちによる「大人の振袖ファッションショー」が行われてから、「大人も振袖を着てもいいじゃない」という風潮が生まれてきたように思います。 カメラマンの友人と運営している写真スタジオ「昭和な家スタジオ」でも大人の振袖撮影会は大好評。一人で撮影に来る方も、グループで撮影に来る方も、美しい振袖姿に変身して、とてもいい笑顔を見せてくださいます。 二十歳の時きた振袖をもう一度着たいとか、パーティに振袖で出かけたいとか、動機はいろいろですが、ヘアスタイルを決めて、フルメイクをし、振袖に手を通すと本当にわ~っとテンションが上がるんですよね。私たちスタッフも一緒にわくわくしてしまう楽しさです。 最初は振袖着て大丈夫ですか?とか、何を着たらいいか全然わからない、という感じなのが、実際振袖を羽織って、帯や小物を決めていくとどんどんお顔が輝いていきます。大人なので自分に似合うものもよくわかっているし、最終的にはなるほど!というお似合いのコーディネートが出来上がります。指輪などのアクセサリーも大振りで豪華めなのが似合うのも大人ならでは。 ご自分の振袖をお持ちくださる方もいれば、帯だけ、バッグなどの小物だけなどお持ち込みの方もいます。やっぱりご自分のものを活かしたほうが想い出にもなりますから、レンタルと組み合わせていただいています。 そんな中、先日大学の同級生4人グループで、卒業式の袴写真と同じ並びで撮影したいです!というお客様が。忙しい中予定を合わせて衣装合わせと撮影に来てくださいました。 お一人お一人お支度ができると歓声が。綺麗!可愛い!似合う!素敵!ってたくさんの褒め言葉が飛び交ってスタジオは大盛り上がりです。 まずは一人ずつ、立ちポーズや座りポーズ、扇や傘を持つなど小道具を使った撮影をします。リクエストでお持ち込みのフルートでのポーズ写真も撮影。 七五三や成人式もそうですが、前に着物で撮影したポーズと同じで撮影してほしいというリクエストもよくあります。家族や兄弟姉妹で「〇〇年後」と、比べてみると、来し方を振り返って胸がいっぱいになるものですよね。 この日は大学の卒業式に撮影したという、グループでの袴姿のスナップ写真をお持ちになりました。写真に映っているのは5人でした。 「もう一人仲良しの友達がいたんですけど、五十代で亡くなってしまって。着物が好きだったので、みんなで着たかったです」と着物姿のご友人のお写真をお持ちになって、卒業式と同じ並びでのグループ写真を撮影しました。ご友人も、着物姿で皆さんとニコニコ笑っておられるような気がしました。 そして、卒業後永きに渡ってずっと友情を持ち続けられるということも本当に素晴らしいですよね。集まった皆さんは、女子大生に戻ったみたいにとっても楽しそうで、私も一緒に盛り上がってしまいました。 成人式の時にも思うのですが、何事もそのお祝いの日が迎えられるのが普通、なんてことはなくて、無事に生きてこられたことの尊さ。特に還暦ともなると、そんな重みも増してきます。 こうやって大事に想ってくれる人たちがいる限り、人は生きているのだろうなと思います。また、人生を大事に生きなくてはと、亡くなってからも励まし続けてくれているのだろうなと。私も先日亡くなって30年経つ弟の学生時代の友達からお墓参りをさせてほしいという連絡を受け、家族以外にも大事に思ってくれている人の存在に涙が出ました。私も亡くなった大切な人たちのことを忘れずにいたいと強く思います。 山あり谷あり。順風満帆でなにもない平坦な人生など滅多にないのではないでしょうか。それぞれがいろんなことを乗り越えて迎えた干支ひとまわり、還暦からの出発の振袖姿はとっても輝いていました。オトナの振袖、やっぱり素敵です。 なんか胸がいっぱいでなかなか書けなかったのですが、やっぱり書き残しておきたいと思いキーボードをたたきました。 時には自分のポンコツぶりに嫌になってしまうこともあるけれど、生きていられることに感謝して、また着物を楽しめることにも感謝して、日々過ごしていきたいと改めて思っているわにこでした。

夏は小千谷縮!涼しさの秘密「湯もみ」を見学の巻

星わにこ
2025/06/25 11:00
先週は突然のお休みをいただきすみませんでした。猛暑の中真昼間に自転車で大移動して倒れてしまったわにこです。水分や塩分をとったから大丈夫、ではなく「暑いところにはなるべく出ないで」とお医者様に叱られました。6月だからと油断していたのかもしれません。これから長い夏、年齢も鑑みて無理をせず行動しようと思いました。皆様もお気をつけてお過ごしください。 そんなわけで(?)近年は早くから真夏日が増えて、洒落にならない暑さです。涼しい着物が着たくなりますよね。汗もかくし、洗えて涼しいもの…‥といえば麻の着物が代表格ではないでしょうか。夏着物用に進化した素材もたくさんありますが、日本人が古来から愛用してきた麻はやっぱり格別です。 涼しさの秘密は、麻は熱伝導率が高く熱がこもりにくい、そして吸湿速乾性がよいためさらりとしていること。また、ハリがあるため肌に張り付きにくく、風が通ってさわやかです。 着物だけでなく、夏は襦袢やステテコ、足袋も麻は涼しい。だてにずっと夏といえば麻、リネンと愛されてきたわけではありませんね。 ひとつ難点はというと、素材にハリがあるためシルエットがちょっと大きめに見えること。厚みのある私の体型にさらに厚みが(涙)というわけで、ついついセオアルファなどに手がのびますが、やっぱり麻の「夏だわ~」という機能性、肌触り、その風情が素敵すぎてやっぱり着たい!となるのでした。 麻の着物の代表格として「小千谷縮」がありますが、先月たかはしきもの工房の研修で、産地である新潟県小千谷市のIONOという素敵なお店にお邪魔し、特別に小千谷縮の「湯もみ」を見学させていただきました。 小千谷縮は撚りをかけた緯糸(よこいと)を用いて織りあげ、それを湯もみで縮ませることで「シボ」を出し、このしぼによる凹凸が肌への接地を減らし、通気性がよくなることで涼しく、また独特の風合いが素敵な織物です。 夏に小千谷縮を着ている女性を見ると、本当に涼しげでうっとりですよね。 最初は平織りになっている反物を、45度ほどのちょっと熱いお風呂くらいの温度の何も薬剤が入っていないお湯につけて揉み洗いをし、糊を落としていきます。リズミカルに職人さんが揉んでいるうちに、余分な染料も落ち、シボができます。なが~い反物を揉んで満遍なくシボを立てていくのはまさに職人技。 この手作業による湯もみは江戸時代から変わらない小千谷縮の特徴。小千谷縮は越後上布とともに平成21年にユネスコの無形文化遺産に認定されていますが、「必ず手湯もみをすること」がその条件に入っているそうです。 暖かい湯の中で広げられ、揉まれ、絞られている反物は、なんだかとても気持ちよさそう。最後に「棒シボ」といって、反物を輪にして棒を使って一方向に捻ることで、縦方向にシボを揃えていきます。 この湯もみによってシボが形状記憶され、反物幅を整えるとさらりと風を通し、涼しい風合いのあの小千谷縮になるというわけです。 見学の時に湯もみをされていた反物が、なんと私が持っている譲られ着物の小千谷縮と同じ柄だったのです。なんだか、その子の生まれるところに立ち会ったような気持ちになりました。見学させていただき、感謝です。 百聞は一見に如かずと言いますが、文章や写真では見て知っていたつもりででも、実際職人さんの手でこうして仕上げられているのだと見るとやはり感動。一層愛着が湧きそうです!  一年の中でも暑い時期が増えて着る時期も長くなって、大活躍の小千谷縮。今年はたくさん着るぞ!と思った旅でした。 見学させていただいたときの反物は杉山織物さんの商品でした。ありがとうございました。

急な雨にも!いつもバッグに晴雨兼用折り畳み傘と吸水ケースを。の巻

星わにこ
2025/06/11 00:00
関東も梅雨入り! 最近は「雨予報聞いてないよ?」という日でも、結構ぱらぱらっと降ったりして油断できませんよね。 雨が降るって聞いてたら装備が違ったのに……と、着物のときは特に思います。たまに着物を着る頻度だったときには、1週間くらい前から天気予報に目を光らせていたりしましたが、ちょこちょこ着るようになると天気予報もそんなに気にしなくなり。急な雨にびっくりなんてことも。 以前からUV対策にも雨対策にも折りたたみ傘を持ち歩いた方がいいよねと思っていましたが、結構邪魔だしついつい忘れてしまったりしていましたが、今年はついに軽量で自動開閉のものを購入。軽くて小さいので常に持ち歩くようになったらこれが便利。 「自動開閉はいらんじゃろ」と思っていましたが、片手でさっと操作できるので思ったより便利で快適! ただ一度閉じると持ち手を手動で短く戻さないともう一度開けないのがちょっと面倒かなというくらい。あっ!とおもったときに、さっと傘をさせてしかも軽いのがとってもおばちゃん世代にはありがたい! 吸水ケースと一緒にバッグにいれておけば、雨で濡れた傘もさっと畳んでケースにいれれば電車の移動中に傘を持っていて裾につきそうになって焦ったり、座ったときに持て余したりしないで済むし、うっかり置き忘れもありません(これも重要)。 吸水ケースにはカラビナをつけているので、バッグの持ち手にひっかけてぶらさげておくこともできます。大雨で止まない予報の日にはちょっと大きめの折り畳み傘にして、吸水ケースに入れます。これで傘の忘れ物とさよならバイバイできた私です。 以前こんなコラムを書きましたが、さらに進化したポイントは ・晴雨兼用折り畳み傘を自動開閉の軽量にしたら快適さアップ ・吸水ポーチにカラビナをつけた(バッグがいっぱいの時に便利) 関連記事:着物好き必携☆雨の日の味方、撥水風呂敷・撥水足袋・吸水ポーチの巻 さてさてここからは余談? 今、明治座で上演中の舞台『サザエさん』を雨の日に見に行ってきました。設定はアニメでおなじみのサザエさんから10年後。サザエさんは藤原紀香、マスオさんは葛山信吾、そして波平は松平健、フネさんは高橋恵子という顔ぶれで、大人になったカツオやワカメを若手俳優さんたちがダブルキャストでというもので、2019年、2022年に続いて3度目の上演。超ベテランがガチで演じ上げる2.5次元すごいです。上様が本当に波平なんです。永井一郎なんです。何言ってるかわかんないかもしれないけど見たらわかると思います! 全員声優さんの発声にすごい寄せていて、すごっ!てなります。あとは高橋恵子さんの着物姿がほんと素敵。お馴染み割烹着はもちろん、寝巻きに博多の伊達締め姿も着こなしがお手本のようです。 あいにくの雨でしたが、洗える着物と兵児帯に紗布コート、雨草履、撥水足袋、撥水風呂敷に折り畳み傘と吸水ポーチという装備で無事行ってまいりました。 頭につけているのは初演のときに購入したサザエさんカチューシャです。なにげに愛用しています♪ 太ったねずみ男じゃないですよ? サザエさんですよ? 今回ショックだったのはですね、15年ほど前に購入した紗布コートがよく見たら少し丈が足りなくなってる??? 縮んだ??? という慰めはさておき、私が成長して体の厚みが増したためだと思われます(書いていて悲しくなってきた)。 1昨年少し痩せたと思ったのにすっかり元に戻ってしまったので、気持ちを新たにサイズ調整に励みたいと思います……もうなんの話だかわからなくなってしまいましたが(恒例)、雨予報がなくても折り畳み傘と吸水ケースと、撥水風呂敷はバッグにいれておくと慌てなくてすみますよ!というお話でした。

ストレッチレースを腰紐に!半衿の飾りに!の巻

星わにこ
2025/06/04 00:00
皆様、腰紐は何を使っていらっしゃいますか? 私はいろいろな変遷を経て、絹地(きんち)紐に落ち着いていたんですが、最近やってみてよかったものをご紹介します。 それはストレッチレース! ゴムの腰紐はいろいろありますが、私はちょっと硬い気がするのと、位置が動いてしまうのが気になって、あまり使っていませんでした。ストレッチレースを切って腰紐にしているという着付けの先生のお話を伺い、やってみよう!と早速購入。だいたい1メートル200~300円くらいで購入できます。 ラッセルストレッチレースというもので、5cm幅のもの。よく下着とかについてる感のあるやつです。3メートルのものがあったので購入。 一般的な腰紐の長さは7尺(210cm)ですが、のびるので2メートルでも十分では?とカット。 特に端の処理もせず使ってみたら、あら?いいかも?? 結び目もごろつきませんし、端も挟み込むといい具合に伸びてピタッと止まり、あら、腰紐の端っこがたらりと見えちゃったわ、ということもありません。もう少し短くてもいいかも?(すみません、見栄を張りました) 幅が広めでゴムの締め付け感もあまりありませんし、着物にもほどよく摩擦力が働いてずれないので、あまりぎゅうぎゅう閉めなくても綺麗に止まります。レースで可愛いし、胸紐のほうが向いているかもしれません。 そして見えても腰紐感が薄いので、半幅帯の飾り結びのときなどにも使っても可愛いと思います。私はぱたぱた結びのときに使ってみましたが、いい感じでした。 また先日、素敵なレースの半衿をしている方に遭遇。伺ったらインド刺繍レースのものを衿幅に縫い付けているだけなんだそう!賢い! とってもゴージャスで素敵でした。 そこで私も、余った1m分を「これだ!」とばかりに半衿の上からちくちく。これはこれで可愛いかも! 縫い物が不得意のため、あまりハンドメイドに興味がない私なのですが、切りっぱなしでも問題なく、多少下手な縫い目もあまり気にならないこのストレッチレースという素材、いろいろ試してみたくなりました。 帯に飾り紐として使ってもいいですよね。 あとついで買いで13センチ幅のストレッチレースを買ってみたんですが、ちょっとこれも面白い使い方を考えてみたのでうまく行ったらご報告します! 以上ずぼら自作野郎のご報告でした!

第100回「東をどり」鑑賞に紗袷で。の巻

星わにこ
2025/05/28 00:00
年に一度、普段は一見さんお断りの華やかな新橋の花柳界を垣間見ることができる「東をどり」が、今年で100回目を迎えるそう。昨年につづき、ご縁をいただいて新橋演舞場に友達と鑑賞に行きました。 新橋演舞場は、新橋の花柳界の組合が「京阪にある芸妓衆の発表の場所を東京にも」という悲願から、設立されました。大正11年に建設が始まったものの翌12年の関東大震災で工事は頓挫したばかりか、新橋も焼け野原となる大変な状況の中、それでも念願の演舞場が大正14年に完成しました。交渉の末「芸者の興行は不可」という警視庁の庁令も改正され、この年の4月に第一回の「東をどり」が開催されたそうです。 戦争で中断されたり、時代にあわせて興行の形を変えながらも続いてきた「東をどり」。今年は記念すべき100回目ということで、北は札幌から南は長崎まで19の花街から応援が駆けつけ、一層華やかな舞台となりました。 (「100回記念公演東をどり」パンフレットより) 私が伺ったのは5月26日の昼の回。向島(東京)と札幌、先斗町(京都)からのゲストを迎える回でした。客席も着物姿の方が多く、髪型や着こなしもこなれていて本当に眼福。開場を待って並んでいる段階から非日常感がすごいです。 私も今年は、気合いを入れて紗袷を着ていきました! 憧れの着物、紗袷についてはこのコラムでも何度かお話ししたかと思うのですが、戦後新橋の芸者さんがこの5月末の「東をどり」で着てから流行したものと言われています。着用期間がまさにこの時期、袷から単衣に切り替わる5月末~6月頭のほんの10日間だけとも言われる着物です。 (現在は単衣の時期に着用されることが増えていて、この限りではありません) 関連記事: いつかは欲しい!憧れの紗袷(しゃあわせ)の巻 やっと着られた!紗袷でしあわせ~♪の巻 まさにこの「東をどり」の鑑賞に着ないでいつ着るの?というわけです。自己満足なのではありますが、人生でやりたかった夢を一つ叶えられた気持ちです。感謝!! そして舞台はいうに及ばず。女性の目から見てもぽ~っとなるくらい美しい芸妓さんたちが、美しい舞を披露。新橋の東京らしい粋な雰囲気、また他の花街の芸妓さんたちもそれぞれの雰囲気があり、うっとりの連続。贔屓の芸妓さんに声がかかるとまた盛り上がります。歌舞伎とはまた違う、女性ならではの美しさに魂を持っていかれちゃいます。 そして幕間には、憧れの料亭の食やお酒も楽しめます。昨年はお茶席に入りましたが、今年はお祝い気分で思い切ってドン ペリニヨンで乾杯しちゃいました! わお!! 長身黒服のイケメンがサーブしてくれる黄金の泡~~~。夢心地でございました(笑)。 他にも枡酒やビール、おつまみセットなどもあり30分では回りきれないので狙いを定めていくのがおすすめです。来年は料亭の卵焼き食べ比べがしてみたい(行く気マンマン)。。。芸妓さんが幕間に出てきてくれるので、運がよいと一緒に写真もとってもらえます。 そしてまた舞台に戻り、まわる橋をテーマの趣向を凝らした演目から、圧巻のフィナーレに。黒のお引きでずらりと芸妓さんたちが勢揃いするフィナーレは本当に華やか!!! 最後はてぬぐいがまかれて幕が降ります。今年はお友達の協力で、秀千代姐さんの手拭いをゲットしました。嬉しいっ! 華やかな高揚感の中劇場を出たら、向いの喫茶店「茶房 絵李花」で昭和なケーキセットなどいただきながら、舞台の感想やおしゃべりをして解散。この喫茶店は演出家の宮本亜門さんの実家としても有名で、待ち合わせをする人たちで賑やかです。この店内がまた華やかな着物姿の方が多く、夢の続きのようでした。 東をどりが、この先も続くことを願いつつ、自分自身もまた元気に1年過ごして、華やかな舞台を着物で観にこられたらいいな!と思った1日でした。 <昨年の様子> 「東をどり」で花柳界の華やかな踊りを堪能しました

琵琶に白蛇。歌舞伎座へ弁天小僧の因みコーデで、の巻

星わにこ
2025/05/21 00:00
機会に恵まれ、今月も歌舞伎座にいってきました。毎年5月は團菊祭(九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の功績を讃える祭典)ですが、特に今年は8代目尾上菊五郎と6代目尾上菊之助の襲名披露ということで、いつにも増して歌舞伎座が華やかな雰囲気に包まれています。 夜の部では、義経腰越状、襲名披露口上、弁天娘女男白波の序幕と二幕目。弁天小僧は菊五郎の当たり役、白浪五人男の台詞もとても有名ですよね。私もお祝い気分で訪問着ででかけることに。役者さんの奥様方もロビーにたくさんいらして、お客様も華やか目の着物の方もいつもより多かった気がします。 傘を片手にどうして悪の道に入ったかを語るつらねと呼ばれる場面では、5人の盗賊がそれぞれの物語をモチーフにした衣装を着ています。 日本駄右衛門・・・・白波に方位磁石 弁天小僧菊之助・・・・弁天様の琵琶と白蛇、菊の花 忠信利平・・・・雲に龍 赤星十三郎・・・・尾長鶏と凶星 南郷力丸・・・・稲妻と雷獣 いずれもその生い立ちや台詞にちなんだ図柄で、歌舞伎らしく大胆! 「問われて名乗るもおこがましいが」「さてどんじりに控えしは」など、ずらりと並んで述べる七五調の口上はきっとどこかで聞いたことがあるはず。 今回このシーンは六代目菊之助が弁天小僧。日本駄右衛門の市川新之助、忠信利平は坂東亀三郎、赤星十三郎は中村梅枝、南郷力丸は尾上眞秀と平均年齢11歳という歌舞伎の次世代を担うお子さんたちがずらり。そのお父様方がまた若いころから見ているわけですから、えーあの〇〇さんちの赤ちゃんがもうこんなに大きくなって!!と感慨ひとしお。完全に気分は近所のおばちゃんです。ずっと片手を真横に伸ばして重い番傘を持っているので、ぷるぷるしているのもが、がんばれ!と孫を見るような気持ちで応援したくなってしまいます。 せっかくなので因み柄で・・・・と手持ちの着物で考えて、弁天小僧の衣装、琵琶に白蛇をテーマにすることに。仕舞い込んでいた琵琶の柄の訪問着に菊之助にちなんで菊の袋帯。数-SUU-さんの帯留「大蛇」の白蛇さんバージョンで、自己満足コーデのできあがり。 素敵な訪問着の友人と、五代目菊五郎の胸像の横で記念写真も撮ってもらいました! 今回「知らざあ言って聞かせやしょう」という台詞で有名な序幕では八代目菊五郎が美しいお嬢さん(お母様そっくり)から、正体がバレて弁天小僧だと名乗るシーンと最後に屋根の上で立ち回りをするシーンは八代目菊五郎(私にとっては菊之助)が演じていて、脂の乗った感が素晴らしかったです。市川團十郎(私にとっては海老蔵)との同級生当代菊団コンビも盤石感。あまり歌舞伎に詳しくない私もとっても楽しめました。 今回八代目菊五郎襲名で、先代の菊五郎さんはなんと言う名跡になるのかなと思ったら、なんとそのままだそう。50年以上名乗った「菊五郎」を名乗り続けたいという七代目の希望で、二人の菊五郎が存在するという史上初の状況だそうです。二人の菊五郎が舞台に立つという歴史的瞬間を見られて感動でした。まだ11歳の菊之助くんのしっかりぶりにも驚き! これからが本当に楽しみですね。いつか9代目菊五郎を見られるよう元気で長生きできたらいいな。 6月8日(日)にはBSフジで「2人の菊五郎 11歳の菊之助 ~密着100日 世紀の襲名ドキュメント~」という番組も放映されるそうなので見なくては。歌舞伎の世界を描いた映画『国宝』も6月公開予定ですし、ちょっとだけ歌舞伎熱が高まりそうなわにこなのでした。

祝印刷博物館新館長就任!京極夏彦コーナーに着物で行こうの巻

星わにこ
2025/05/14 00:00
先週に続き、印刷博物館に着物で行った話です。前回は主に後ろ姿(帯)のお話でしたが、今回は前(裏表あるのっていう)。印刷博物館に行ったのは「黒い芸術」の展示を見に行ったのですが、もう一つ! それは4月、一部に激震が走った「京極夏彦先生が印刷博物館の新館長に就任!」というニュース。 「世の中には不思議なことなど何もないのだよ」という決め台詞で有名なあの京極堂、「百鬼夜行シリーズ」の作者であり、グラフィックデザイナーでもある京極先生が!と界隈が大歓喜です。 印刷博物館では就任記念として「京極夏彦の著作 館長就任記念展示」が 第Ⅰ期から 第Ⅲ期まで1年間にわたって展示されます。 1994年の『姑獲鳥の夏』以来、鈍器としても使えそうな分厚い単行本を夢中になって読み耽り、子供が生まれた時は礼二郎と名前をつけたいと言って止められた身としては、これは行かねばなるまいというわけで、こちらも楽しみに行ってまいりました。 京極先生は常に着物姿であることも知られていますよね。そして、常に指ぬき革手袋をしていることでも有名です。妖怪研究家とも知られ厨二心をロンギヌスの槍で刺してくる先生をリスペクトして、今後はずっと着物姿で訪館したいくらいです。 京極夏彦で画像検索すると、常に着物である先生のダンディーなお姿がたくさん見られます!! いや~ほんとに素敵なんですよねっ。若い頃も素敵ですし、最近の貫禄がついたご様子もまた素敵!! 記念展示は、先生の著作がずらりと並び、本を持ち上げるとその本の印刷のこだわりが書いてあります。「豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録」 (講談社)という分厚い本の背表紙が破れたら謝る豆腐小僧が印刷してある……なんて一生誰の目にも触れないかもしれないところにまでこだわり抜いた製作エピソードに度肝を抜かれます。書籍の魅力に取り憑かれそう~。 先生は基本羽織をお召しになっているので、私も昔いち利で買った黒の薄羽織「さらり」を。これは透けるけれども生地が厚めで落ち着きもあって、シワにもなりづらいのでめっちゃ重宝しています。再販しないかなぁ~。そしていつも羽織紐は紐を結ぶ派なんですが、先生がいつも有事にはぱあ~~っと散って攻撃してきそうな玉のものをされていることが多いので、ビーズの羽織紐にしてみました。 その下には黒の単衣と、自作の因み帯(前はフォントかるたバージョンです)。ゑびす足袋の革?足袋の黒と、これまた黒のワニ型押しエナメルの草履で持っている黒を総動員しました。 そしてこだわりはちょっとたっぷり目に見せた赤の帯揚げ。展示入り口の巨大な京極先生の写真の黒い着物と赤い首巻をイメージしてみました!  そして忘れてはならない‥‥‥指ぬき革手袋(なんちゃって)もこの日のために入手しました(どんだけ)。手袋をテーブルに置いておいたら、子供が「やべっ!京極夏彦じゃん!やべっ!」とはめようとして、「入らない!」と嘆いていました。レディースサイズだからねごめんね。礼二郎とは名付けられなかったけど、立派なオタクに育ってお母さんは嬉しいよ……笑。 そして先生の書斎に並ぶ本が壁に印刷されてあたかも憧れの場所に立っているかのような気持ちに。写真OKゾーンなので、友達に写真を撮ってもらいました! 私、嬉しそう(笑) 第Ⅲ期、第Ⅲ期も見に行かねば!  そして5月中に全国の紀伊国屋書店で京極夏彦新館長の著書(単著のみ)を購入すると、京極夏彦直筆メッセージをプリントしたレシートがもらえます。そしてそれを印刷博物館に持っていくと 企画展「黒の芸術」期間内、優待価格で入館できるキャンペーンもやっています。 また、来週5月20日のNHK Eテレ「あの人の本棚」(21:30~)では先生が登場! みつしり本が詰まった本棚で埋め尽くされた書斎が見られます。これも楽しみ! また百鬼夜行シリーズを最初から読み直し始めてしまいました。やっぱり面白い~~! 大好きな方もそうでない方も、印刷博物館へぜひ着物や浴衣でおでましください。楽しいですよ!

印刷博物館・ブラックレターの森へ黒い着物とTシャツ帯で巻

星わにこ
2025/05/07 00:00
着物を着る回数を増やすぞ!キャンペーン中の私なのですが、着物をきたらやっぱりお出かけしたいなあということでおでかけが増えています。そしてどうせお出かけするならそのテーマにあった因み(ちなみ)コーデで出かけたいなと思ってしまうのは着物好きあるあるですよね~。 5月はそんな因みコーデの話題を書いてみたいと思っております。よろしければお付き合いくださいませ。 よくお仕事は何ですかと聞かれるんですが、フリーランスでいろいろやりすぎて自分でもすぐに答えられないわにこです。そんな仕事の一つに「フォントかるた」というゲームをグラフィックデザイナーの友人たちと制作販売しているというのがあります。 このコラムでも何度か、かるたといえば袴!とネタにしたこともあるのですが、かるたといってもこの「フォントかるた」は、取り札には全て同じ文言(欧文版はアルファベット)が書いてあり、フォントの違いを見分けて札をとるというちょっとマニアックすぎですよねという代物。最初はデザイナーの友人が新年会の余興で作ってきたのですが、そのマニアさが逆に受けたのか、もう発売から8年経っていますがいまだにお陰様で販売を続けています。 最初は日本語だけだったのですが、そのうち拡張パック、欧文版とシリーズが増え、この春とうとう欧文版にも拡張パックが。その名も『Black Letter』といいます。よくヒゲ文字、亀文字などと言われるような黒々とした書体たちを25書体集めたかるたです。 皆様よく中世の雰囲気とかあとは厨二病ぽい雰囲気(笑)を醸すような場面で目にされたこたことがあるのではないかなと思いますが、聖書の写本などに使われた手書きの文字を元にしたフォントです。とても読みにくいです(笑) この2025年4月26日から7月21日まで、印刷博物館にて「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」という企画展が行われています。15世紀半ばにグーテンベルクによって活版印刷技術が発明され、それまで主に手写であったテキストの複製に大革命がもたらされました。発祥の地ドイツでは黒いインクの色に準え「黒い芸術(die shiwarze Kunst)」と呼ばれました。 活字を作り、それを組み合わせて印刷する技法は昭和な世代なら目にしたことがあるのではないでしょうか。その発祥と歴史を超クールな展示で見ることができます。 メインビジュアルはブラックレターのマテリアルを組み合わせ黒い森のように表現されていて、まさに黒い森に迷い込んでいくようでゾクゾクします。 ブラックレターをテーマにしたかるたを制作していた我々フォントかるた制作チームはもちろんうっきうきで初日に拝見! マインツのグーテンベルク博物館のウルフ・ゼクター博士とニノ・ナノバシビリ博士の講演会も拝聴。博物館の歴史と、有名なグーテンベルク聖書についてのお話を伺いました。ドイツ語でお話され、それを通訳という形式で最初は難しすぎて寝てまうのでは、と思ったのですが、いやいや印刷好き・活字好きにはたまらない興味深いお話でした! 当然ここにいくなら「黒」コーデですよね!と黒いうそつき襦袢(たかはしきもの工房10周年のときに発売されたもの)に黒い着物、黒い革?足袋に黒い草履で揃え、帯は印刷博物館のグーテンベルクの42行聖書のTシャツをかぶせ(推しTシャツ帯形式)、帯留めはブラックレターの代表選手Wilhelm Klingspor Gotischのピンバッチと気合いを入れていきました。 以前ご紹介した作り帯にTシャツを被せて安全ピンで止め、お太鼓の形に作ってしまって背負う形にしました。 関連記事:布を挟む、貼付けるだけで帯が因み柄に変身!の巻 会場では印刷好きの方に「この帯どうなってるんですか?」「写真とっていいですか?」なんて話しかけていただきました(照)チーム全員黒コーデをしていったので、いいですねえ~とフォトコーナーの前で印刷博物館の方にもお写真をとっていただきました(笑) あと、また次回ご紹介させていただきますが、印刷博物館の新館長にあの!京極夏彦先生が就任されて京極コーナーもできています。こちらも必見です! 久々に因みコーデをしてみて(コスプレともいう)、楽しかったです! 皆様もぜひ印刷博物館に黒コーデでお出かけください! ミュージアムショップでフォントかるた『Black Letter』も販売していただいております(宣伝!?)。

背中の斜めシワは背中心のズレが原因だったの巻

星わにこ
2025/04/23 00:00
いや~まだ4月なのに単に手が伸びる陽気の日も増えてきましたね。あんなに寒いな春よ来いと思っていたのに、春すっとばして夏の気配。着る着物にも悩みます。 さて、今回は先々週から続けてきた「着付けのお悩み原因探索」第三弾、背中のシワ編です。 これは私自身の悩みでもあるのですが、背中によく斜めのシワが入ってしまいます。だいたいは左上から右下に流れるシワです。これはどうしてなのか、体が歪んでいるのかなとずっと悩んでいたんですが、実は背中心がずれているからだったのです。 ちゃんと背中心を真ん中に合わせたつもりなのに、なぜずれてしまうのか。 それは、背中心をあわせた後に衿を整えるとき、上前を引っ張り過ぎてしまうくせがあるから。上前をひっぱりすぎると、背中心が左にずれて、背中で斜めのシワが誕生してしまうのです。 これは、着るときだけではなく、帯を結んだあとに、衿が浮いたりしてぐいぐいと上前のおはしょりを引っ張りすぎても同じことが起こります。 キレイに着ようとするあまりに生まれてしまうこのシワは、手癖もありますし、コーリンベルトが原因のときもあります。 もうどうせ毎回引っ張り過ぎてしまうから、というので、腰紐をしてからコーリンベルトをする前に、掛け襟で背中心を合わせる際あらかじめ右側(下前)を1センチほど長くとっておく、という方法をとっています。 この背中心をあわせるタイミングというのも実はいろいろで、主に着物を羽織ったときにもう背中心をあわせてしまって、クリップで衿をとめてずれないようにする派と、私のように腰紐をした後に掛け襟であわせる派に分かれるような気がします。 クリップで止めていても、長襦袢ごとひっぱって背中心がずれるというのもよく起こること。 この背中心のズレはなかなか鏡を見ても気づけないもの。 でも、背中に斜めのシワがあったり、左右の肩のあたりのシワが非対称なとき、それは背中心がずれている可能性が最も高いです。 胸紐や伊達締めで衿合わせをおさえてしまう前に、今一度掛け襟をさわってみて、左右水平な位置にあるかどうか確認しましょう。水平な状態で胸紐もしくは伊達締めで抑える、もしくは帯をすればOKです。 この方法の落とし穴はひとつあって、掛け襟自体が左右対称でないとできません(爆)まずほぼほぼないとは思いますが100%とは言い切れませんので、あれ?と思ったら掛け襟自体も確認してくださいね(笑)私の着物も古いもので一枚だけ左右の長さがちょっとずれてるのがあります。 なんか背中に変なシワが入るな~と思ったときは、上記お試しくださいませ。 こんなことを言っていても、私もなかなかいつも完璧には着られません。人間だもの(みつを)。でも悩みが多いからこそ、なぜそうなるのか?を考えます。あとは、ちょっとでも楽に着られるために腐心しております(笑)。もうほんとにね、もう一人自分がほしいっ! もう一人の自分に着付けてもらいたいっ!とよく思います。 ゆるゆるに着れば楽だけど崩れる。紐でぎゅうぎゅうに押さえて動きも制限すればキレイだけど辛い。そして自分が「ここで納得」ポイントは人それぞれ。この間は、いつも着物を着ている友人の腰紐のゆるさに度肝を抜かれました。でも、その人がよくて悩みや問題がなければそれでいいわけですよね。私も家でリラックスしつつ着るときはゆるゆるです。 体型や動き方も十人十色ですし、着物に求めるものは人それぞれ。宗派(?)が違う場合は、自分の考えを押し付けないのも大事だなあと思います。そんなこんなで私の意見も、絶対ではなく、参考にしていただければ幸いです。また盛大に話が逸れてきましたが(いつもか)今日も自分的「楽でキレイな着付」について考えてばかりのわにこがお送りしました。