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半幅帯の結び目を可愛く高い位置でキープするちょっとしたコツ☆の巻

星わにこ
2016/07/13 00:00
 先週は七夕でしたね。七月七日は浴衣の日、ということで、都内の大学などでも浴衣デーが開催されていたようです。当日四ッ谷にいたのですが、朝から浴衣の若者がたくさんいて、なんだろう?と思ったら上智大学の浴衣デーでした。女子も男子も浴衣姿で、見ていて楽しくなってしまいましたよ!  サンダルやリュック、帽子に浴衣などなど、皆それぞれに着こなしていて、素敵でした。普段着なんだからなんでもアリ。そして、皆似合うんですよ~これが。イベントだけじゃなくもっと着る人が増えたらいいのにな~と思いました。  女子の後姿を見ていて、ひとつだけ惜しい!と思ったのが、作り帯ではなくてちゃんと自分で結んでいる人の結び目が下がってしまっていること。リボンの部分が背中にぴたっと密着して位置も高いほうが、可愛く見えますよ。下がっていると、背中が大きく見えてしまいますし、結び目が下がって下の伊達締めが見えちゃったりもします。  こうなってしまう原因はまず、補整を入れていなくて帯がうまく体に沿っていないこと。次に帯のひきしめがうまくいっていないこと。  また文庫結び、リボン結びなどの場合  ・帯のひきしめが弱すぎる。結び目がゆるい  ・余った手先を帯の中にいれて下に引き締めていない(文庫結びの場合)  というところ。いずれも帯が緩かったり、結び目の部分が重すぎて下に下がってしまっているもの。帯を結ぶときにはなるべく上に持ち上げる気持ちできちっと結ぶこと。どうしても落ちてきてしまう場合は、ハンドタオルかてぬぐいを小さくおりたたんで、結び目の下に押し込んで枕にすると、支えになって結び目が落ちてきません。  先週ご紹介した三重紐を使った半幅帯結びの場合は、結び目はないですが、三重紐に帯の重さが全部かかっています。ポイントを高くもってくるために、帯の形を整えて、後にぐるっと回したら、仮結びしていた三重紐を一度ほどいて、ワキで持ち、はさんだ帯をおんぶするように持ち上げて背中に密着させ、再度前で結んで、帯の中に収めます。  こうするだけで、可愛く結んだ帯の位置がぐんとあがります。  また、ポリエステルの帯など滑ってうまく結べなかったり、動いているうちにゆるんできたりする場合もありますので、帯締めなどで固定しておくのも有効です。可愛い帯留などをつければお洒落にもなりますね。オトナの矢の字や、貝の口結びなどもこの方法が有効です。  ひとつだけ、皆様よくご存知かとは思いますが、帯が高い位置がいいのは、若い人ですので、あまり高いと子どもっぽくなってしまうということだけお気をつけください。年齢相応の、ほどよい高さを目指しましょう(自分含む(汗))。浴衣だけではなく、カジュアルな夏着物も半幅帯で着ると涼しいですから、素敵に結んでワンランクアップいたしましょう。  せっかく結んだ帯の最後の一仕上げ、お忘れなくです。 <おまけ> わたしも先週ご紹介の結び方、してみました。トルソーより羽根が少ない&短いのは胴回りの差ということで(汗)年齢相応の帯の高さにしてあります(汗)若い人はもっと高く、華やかに結んで下さいね!