総絞りだと頭の後ろにくる部分がボリュームが出過ぎるし、普通の帯揚げでは伸縮性がほとんどないというわけで、この中抜き絞りの帯揚げが髪をまとめるのに超最の高なんです。
もし「これもう使わないな~」なんて思ってる中抜き絞りの帯揚げがあったり、リサイクルなどでお手頃で見つけたらターバンにしてみてはいかがでしょうか。おすすめです!
一瞬でできる!中抜き絞りの帯揚げでターバンの巻
総絞りだと頭の後ろにくる部分がボリュームが出過ぎるし、普通の帯揚げでは伸縮性がほとんどないというわけで、この中抜き絞りの帯揚げが髪をまとめるのに超最の高なんです。
もし「これもう使わないな~」なんて思ってる中抜き絞りの帯揚げがあったり、リサイクルなどでお手頃で見つけたらターバンにしてみてはいかがでしょうか。おすすめです!
帯留をネックレスでも楽しもうの巻
若い頃はアクセサリーなんて全然興味がなかったけど、おばちゃ、いえマダムになってくるとちょっと大きなアクセサリーで華を添えたいなあと思うようになりました。キラキラが足りなくなってくるので補充したくなる自然の摂理(?)でしょうか。
帯留はうってつけの大きさとインパクトがあるのでぜひお手持ちのネックレスチェーンやチョーカーにあわせてみてくださいませ。革紐なんかでもかっこいいですよ!
総絞りの帯揚げをアイロンで伸ばして大人の帯揚げに☆の巻
左側がビフォーで右側がアフターです。幅もぐんとひろがりますね。色もやさしくなってよい感じです。
優しい雰囲気のかわいい帯揚げになりました。これなら50代の私でも使えます! ふんわりしていて、ちりめんに近い感じで伸縮性も少し残っているので、とても扱いやすいです。ちょっとドレッシーな装いの時に。
ただし、一度伸ばしてしまうと元には戻りませんのでご注意を!
絞りが伸びてしまった時は
今回は、絞りの帯揚げに関する情報をもうひとつ。総絞りに限らず、飛び絞りやりんだしなど、一部の絞りの帯揚げは、ちょっと絞りが伸びてしまったなと思ったら、やかんの湯気や、スチームアイロンの湯気(押し当てないで、蒸気だけをあてる)ことで、もとの絞りの高さが戻ります。
この方法は、自然にのびてしまった場合は元に戻りますが、今回のようにアイロンで強く引き伸ばしてしまったものはもどりませんので悪しからずです。
絞りの帯揚げ豆知識でした。
帯板の種類と使い分け。なければ作れる!の巻
あれこれ試すと結構使い心地が違うんです。今、私がなにを使っているかというと、たかはしきもの工房の「べっぴん帯板」です。これは、長さはあるけど腰骨の部分で斜めにカットされているので、帯締めが通る部分はくしゃっとならずに腰骨の邪魔にもならないという優れもの。あと気に入っているポイントはソフトなところ。そして帯の上側にクッションが入っていて前下がりの帯姿に自然になるというのと、帯を当社比でかなりキュっと締めても苦しくないんです。
やはり着姿的には、着物も帯もなるべくピタっとキュっと身につけた方がキレイになります。帯を巻いたときに、体と帯の間のクッションになってくれるようです。締め付けが怖くてちょっと帯がゆるめで、ぐずっとなりがちだったりしたのですが、それが解消されました。
相性があう帯板を見つけるって、結構大事なことです。
でも、帯板って実は長いのだと持ち運びにめっちゃかさばりますよね! 旅行とか旅先で着替えるとかだったら、短いものでもいいのではと思います。あと、忘れた!とかいうことも起きるかもしれません。私は忘れたことあります(笑)
出張先だったので、デパートの紙袋を底の形を活かしてくるくる折り畳んで挟み込んで使いました(実話)。キモトモも同じことをしたことがあるそうです(笑)。
キモトモの中には、普段楽に着るときには帯締めの結び目のところがあたるあたりだけにハガキサイズくらいの厚紙(お菓子の箱のフタなどを利用)を切ってはさんで使っているわ、という先達も。帯板の面積が大きいと、やはり暑いし、重いですから。
手作り派も結構いて、厚紙だけじゃなくダンボールやPPクラフトシート、クリアファイルなどで作ったりも。着付師さんがお客様が忘れていらっしゃったときに代用したりすることもあります。衿芯はコピー用紙で、とか腰紐をストッキングで乗り切ったとかいろんな逸話(?)も。案外、なんでもいけちゃったりもしますよね!
締める帯やシーンによっても、ふさわしい帯板って変わってくるんだと思います。昔の人はあまり使っていませんよね。写真などを見ても結構帯がシワシワです。まあそういうことをいうときりがないですが、好みや目指す方向で帯板も変わると思うんです。
たかが帯板。されど帯板。お手持ちの帯板、見直してみませんか?
花粉症と黄砂対策にはインナーマスクと木綿の着物!?の巻
化繊でも、東レの「アンチポラン」や帝人の「ポランバリア」など、花粉がつきにくく、付着しても落としやすくする素材も出ていて、スプリングコートなどに遣われています。こういう素材で着物は難しいとしても、着物にさっと羽織れるものなどがあれば素敵かもかも! な~んてまたまた妄想しているわにこでした。
ブタクサ花粉症なので、いつも夏の終わりにア"~!!となることが多いのですが、なんだか今年は春から目がショボショボ‥‥いえこれは、違う違うそうじゃそうじゃないと自分に強く言い聞かせています‥‥。
というわけで(?)花粉症にお悩みの方がいらしたら、ガーゼと化粧用のコットンのインナーマスク。あとはメガネと帽子、そして着物を着るなら大島紬か木綿をおすすめします!!(麻もいいけど、まだちょっと早いですよね)
集まれなくてもマスクでも、せめて着物で花見のお一人様散歩ぐらいはしたいな~と思う春でした。
実は涼しい!普段着物にレース筒袖がオススメ。の巻
もちろん、自分で綿の筒袖を作ってレースを縫い付けたり、筒袖の半襦袢や肌襦袢にレースをぬいつけてもいいですね。わたしは、マジックテープをつけてつけ袖にしたりもしています。機能的に考えると、ひじをカバーできればいいので別にレースは縫い付けなくてもいいわけなんですが、そこが不思議な女心というやつでしょうか!
ひじを曲げたときに、ちょっと短めの裄の普段着物から、ちらっとレースが覗くと萌えますよね~。ふへへ(危険)
あと筒袖のいいところは、袖の長さが多少短くても長くても、関係ないところです。アンティーク好きの方に愛用者が多いのもうなずけますね。
筒袖にすると袂から襦袢がちらりというおしゃれはなくなってしまいますが、襦袢着てようが着てまいが、袖に襦袢の振りが見えなくても、多分誰も気にしません。私もなにも言われないので、今日は筒袖なの!と振りからレースを見せたり(見せるな)するくらいです。たかはしきもの工房のレース筒袖「花ちゃん」を愛用してるのですが、袖の部分はいろんな袖の部分は白だけでなく、いろいろな柄があって楽しいんです。夏の浴衣の下などに使うときは白や淡い色がおすすめです。
仕事にもよく筒袖で行くのですが、一度、つけ袖の筒袖を左右違う柄でつけていったことがありますね。。。もちろん誰も気づかないので、一緒に働いていた仕事仲間に見せたら「わにこさん、それはヒドイ!!!」と言われてしまいました。ですよねっ、あはははは! でもワタシ、左右違う草履で外出した先輩を知っているので、あんまりたいしたことじゃないと思うわ、と言ったら「そういうのを目くそ鼻くそっていうんです」と叱られました。
でも、左右違う柄の袖とかも、おしゃれで流行るかもよ!(流行らねえよ)
たかがお袖と侮るなかれ。涼しいレースの筒袖体験、ぜひ一度してみてください! あ、夏だけじゃなく、通年便利なので、普段着物にはとてもおすすめです!
縫わない晒(さらし)マスクをバージョンアップ♪の巻
布マスクは、感染防止に効果がないという声もありますが、政府が配布を決めたこともあり、その存在が見直されています。自分で作れる人は、いらないですという選択もできたらよかったのにとかその分欲しい人にと思ったりもしましたが、まあそんなことは言ってられないということなんでしょう。
人は無意識にかなり顔を触っているものらしいです。私も意識してみるとしょっちゅう顔を触ったり、鼻をこすったりしていました。ひどいときは、紙をめくるときに指をペロリ、なんてしちゃったり。いろんなものを触った手で顔をさわって感染してしまうのを防止したりする意味でも布マスクはかなり有効とのこと。
キャプション:鼻の部分がフィット感アップ! 外側からノウズワイヤーの位置も多少調整できます。
最近、友人たちがカワイイ布で楽しく手作りしているのをSNSなどで見るのも楽しいものです。カワイイ布を身につけているのを見るとテンションもあがります!
お籠り生活では情報交換も大事だなあと感じています。直接会えなくても、メールしたりSNSで連絡するのもいいし、最近はビデオチャットも結構いいなと思っています(一日中、スッピンパジャマ防止のためにもw)縫うのが得意な人、苦手な人、手作り好きな人苦手な人、いろいろいると思います。自分がストレスなくできる方法や、楽しく取り組める方法を探せたらいいですよね。
緊急事態宣言が出てしまった今。それぞれのできることをやるしかない。私もいままで手をつけられなかったあれやこれやを、がんばろうっと。えっダイエット!? き、聞こえませんでした。。。あ、聞こえませんでした。。。
超簡単。清潔な晒(さらし)でつくる縫わないマスクの巻
しかも、かなりの本物感(なんの本物だ)。清潔感あります!
考えてみればそうですよね! 晒はもともと台所の布巾や調理用具、肌着やおむつやなど衛生用品に使われてきた日本の衛生布なわけですから、納得です。
口のところに同じく晒を切った当て布をすれば、安心感倍増。くしゃみをしてもご迷惑をかけなさそうです。これで! マスクの心配をせずにちょっと心軽くおでかけできるで。1反買えば、20枚以上のマスクができます。ご家族分もまかなえますよ。
私の中でいきなり晒復権! 晒についていろいろ調べていたら、世の中には晒ダイエットというものもあるらしい? しばらく晒の見直しブームが続きそうです。でもこの騒動はマジはやく終わりますように。神経質になりすぎず、淡々と予防と規則正しい生活と、笑って免疫高めていきましょう!
関連記事:縫わない晒(さらし)マスクをバージョンアップ♪の巻布を挟む、貼付けるだけで帯が因み柄に変身!の巻
さて、そのフォントかるたに因み‥‥というお題。実は、フォントかるた制作チームメンバーでキモトモの伊達千代さんが、秋にフォントの国際イベントが東京であった際にオープニングパーティに着物で出るやで!ということで、フォントかるた柄の付け帯を作ったのです。
そのとき、自分の分もいつか作ろうと思ったはずなのに、やっぱり「ずぐ」がでないまま、「この時しないでいつするの」というシーンを迎えてしまいました‥‥。伊達さんは「もちろんあの付け帯でいくよ!」というし、えー今からじゃもう間に合わない(しくしく)と、夏休み最終日みたいな気持ちになっていたわにこですが、ピコーン!ひらめきました(古表現)
付け帯を作る時間がないなら、付け帯に布を貼付けちゃえばいいじゃない。
というわけで、自分の持っている付け帯でそういう乱暴を働いても許してくれそうな木綿の子に、布を半衿付け用のテープで貼りました。はい。貼りましたとも。
広範囲に貼ると、ヨレたりずれたりの危険が高くなるのでお太鼓の部分だけに布を貼り、胴の部分も前柄にナナメに切り嵌め風に入るように配置して、基本挟むだけ。内側の見えないところでテープで留めてあります。
これはもう、本当に付け焼き刃なので、使ったらすぐ布を外す前提です。長期でそのままにしておくと、テープが変質してヨロシクないことになってしまいますので念のため。
これだと、クリスマスの帯とかバレンタインの帯とかわざわざ買わなくても、因み柄の布が少しさえあれば、ちょっとお遊びコーデができちゃいます。
できあがったのがこちら。じゃじゃーん。
全体は洋服の中に入っても浮かないように、落ち着いた色のコーデにしてみました。前帯は、こんなかんじでナナメに布をはさみ、「フォントかるた」のロゴがいいところにくるように工夫しました。帯留は、わたくし、星でございます(笑)。
写真の後ろ姿はセミナーにきてくれたデザイナーさんのキモトモが撮ってくれました! やっぱり、着物好きは見てくれてる☆ 夏休み最後の日の工作、頑張ってよかった(笑)
時間をちゃんととって、付け焼き刃にしないようにしなくては‥‥。とおもいつつなかなかよかったので、両面テープをアイロン接着テープにして、もうこの付け帯はフォントかるた帯とすることにしました。
イチから作り帯を作るよりずっと楽。前帯だけのポイントなら、普通の帯でも簡単にできちゃいますよ。ちょっと遊びを入れたいな!というようなとき、帯+お好きな布で、トライしてみてはいかがでしょうか。
最後に、フォントかるた本、あまり売れてない!?みたいなので、ちょっと宣伝させてください(爆)。文字やフォント好きの方だけじゃなく、イメージ図や身近な用例でこんなにフォントって種類があるんだ~って楽しめるフォント入門にとってもいい本ではないかと自負しております。よかったら見てみてね!
帯締めの房カバーに付箋紙が使える!の巻
写真左がお客様のもの。振袖用なので、大きめのスクエアサイズ(75×75mm)の付箋紙でした。
右がわにこのもの。普通の帯締めなので50×75mmのものを使っています。普通の房だったらだいたい5センチくらいで収まりそうです。
試したところ、のりはしっかり止まった方がいいので、強粘着タイプがおすすめです。弱粘着タイプだとはがれてきてしまいました。
また、通常よく使うサイズの付箋紙だと房は1つ1つ包むのでないと大きさが足りないので、2つまとめてくるみたいもののためにしばらく大きな付箋を探すモードに入りそうです(笑)よく売っている大きいサイズのものは、長辺にのりがついているので、短辺についているものが欲しい! また見つけたら報告しますねー。
目ウロコのアイデア、お試しください。
楽しみ方も4通り。リバーシブル3部式作り帯の作り方の巻
この部分に、胴にひっかけるフックなどを縫い付ける方法もあるのですが、そうすると全部平らにたたんでしまえる三部式作り帯の良さが減るような気がするので、そのままがオススメです。
今回リバーシブルで作ったので、裏と表と組み合わせて4種類(手のむきを含めるともっと)の帯が楽しめます(イラスト参照)。
また、どうにも結びにくい短い帯とか、模様がうまくでないもの、シミがあってお太鼓だけ裏を使いたいものなども、思い切ってカットしてこの三部式にしてしまったものもあります。ただ、切ってしまうと元には戻りませんから、切ってもいいなと思うものに限るということで。
とにかくまっすぐ縫うだけなので、縫い物といったら、子どもの入学セットをなんとか作れた!程度のわたしでもオッケー! 自分の好きな布で作れると思うとワクワクしますよね。
ちなみに、キモトモの為に頑張る!とこのときはがんばって縫ったわたしですが、自分の分については未だ「ずく」がでなくてやってません(ええ~)。そこが最大の問題かもしれません。ヤル気の神様、降りて来て~(笑)。
組み合わせをアレコレ考える時間も楽しいもの。時にはこんな手作りも、自分が楽しい&タイヘンなので職人さんの有り難みがわかるという有意義な(?)経験になりました。秋の夜長のソーイング話でした。
夏こそ作り帯☆着付け時間短縮で暑さ軽減!の巻
お太鼓が形になっているものは背負うだけ、巻くだけで早いのですが、形が最初から決まりすぎていたり、いかにも作り帯という感じだったり、あと、収納に結構場所をとるんですよね。
その点、平らな状態で二部、三部になっているものは、普通に帯を結ぶ時と同じ感覚で好みのお太鼓が作れますし、収納も平らな状態でできます。私はこちらがお気に入りです。
特に、この方式のものは手の処理が様々で、胴に巻く部分が少し長めになっていて折り返す方式や、お太鼓側に手だけが縫い付けてあったり、様々です。意外とこれが思ったところに持って行きにくかったり、私は手間どってしまうことが多いので、三部式になっているものが一番気に入っています(時々あっ!手の部分がない?なんて焦る
こともありますが(ちゃんと仕舞っておけ>自分)
もし、夏に着物を着るのがハードルが高いなあーと思っている方がいらしたら、作り帯、ぜひ試してみてください。最初から作り帯になっているものもありますし、自分の帯を切って作り帯にしてもいいし、切るのに抵抗があったら、切らずに作れる作り帯もありますよ。
浴衣も同様。帯でつまづいて着ないのならば、作り帯上等ではないですか。
夏こそ! 着物を楽しんでみませんか。
夏はヘチマ!帯枕の自作は結構カンタン!の巻
自作すると好きな高さや長さにできるのもいいところ。天然素材なためか、つけているうちに身体に馴染んできます。ちょっとへたってきたなと思ったら、すこし厚みを足したり、育てている感じがします。私は、長さは市販のものより長めの25センチにしています。これくらいあると、お太鼓の山が決まりやすいし、高く持ち上げられて使いやすいのです。
ヘチマの中の芯は、そのまま残す場合もありますし、開いてとってしまって、芯のかわりに保冷剤をヘチマでくるんで使うこともあります。保冷剤は、買い物のときによくもらう銀色の保冷袋を切って、くるむと長持ちしますよ。暑い!これはヤバイ!と思う日のワタシの秘密兵器です。
個人的には、夏帯以外のしっかりした帯のときは支えや高さが足りない気がしますので、夏以外にはあまり使いませんが、一年中愛用しているわ!という方もいらっしゃいます。
今月7日発売の雑誌「七緒」58号でも、わにこがヘチマの帯枕の作り方をご紹介しています。2年前に作ったときよりも、さらに簡単に、バージョンアップしております。よかったら見てみてください(^^)材料さえあれば、意外と簡単なんです。
問題は、ヘチマの入手。以前はホームセンターや100円ショップなどでも見かけた気がするのですが、見当たらなくて、今年は結局ネットで探して買いました。これから夏にむけて店頭にも出てくるのかもしれません。
思いあまって、お庭にヘチマの苗を1本植えてしまった私です。自由にくるんくるんと伸びて絡まって行くつたが超かわいい! だがしかし、どうするつもりなのか。そんなに帯枕はいらないぞ(笑)炒めて食べてみようかな、化粧水を作ってみようかな、などと、あらぬ方向に妄想が発展していますが(毎度すみません)、もしまだヘチマの帯枕を使ったことがない方がいたら、ぜひ一度試してみて~とおすすめしちゃいます!
リサイクル着物について考えた。の巻
そして不思議なのが、それぞれの着物に、それが似合う人が迎えにきてくれるということです。いくらフレキシブルに着られるといっても、着物にもサイズはありますし、リサイクルではなかなかピッタリのものを求めるのは難しいもの。だからこそ、あっ!とご縁を感じたものはお迎えしてしまうんですよね(笑)。
はんなりなもの、粋なもの、個性的な着物や帯など、それぞれ似合う人がお買い上げになっていきます。その様子はちょっと感動ものです。「この帯はどんな人が似合うんだろう?」と思っていたら「私はこれ」と持っていた方。「あ!帯が呼んだかも」と思うくらいイメージピッタリで思わず唸ってしまいました。
すごく個性的な色や柄の着物も、ちゃんと似合う人が現れる。着物の「引き寄せ力」を感じます。とはいえ、やはりどうしても3日間で全てを販売することはできません。
残った着物は、環境活動や被災地支援などを行っている「環境まちづくりNPOエコメッセ」さんに寄付させていただいています。こちらでは店舗で販売したり、着物フェアをしたり、着物としては着られないものは素材として活用してくださっています。(こちらの受付は随時です)
もちろん、着物は自分で新しいものをお誂えするのが最高ですが、リサイクル着物との出会いも捨てがたいものがあります。でもどうやって選んだらいいか、お手入れはどうしたらいいか、などなど不安もあるかと思います。
そんなときは「初めてのリサイクル着物 選び方&お手入れお直し」(髙橋和江著)をお勧めしちゃいます。マンガも交えつつ、わかりやすい構成になっています。マンガとイラストは私が担当させていただきました(宣伝か!)。著者はきものをたのしくやさしくおもしろく、のたかはしきもの工房の女将です。お手入れや畳み方のハウツーもあって、QRコードを読むと動画も見られるんですよ。名古屋帯の畳み方など、本当に便利です。
なんか最後の方は宣伝になっちゃいましたけれども(笑)、着物は中古だからいらない、とばっさりできない何かがありますよね。またリーズナブルに手に入るのも魅力です。洋服などにリメイクするのもいいのですが、着物好きとしては、着物はなるべく着物として着てほしいな~と勝手な願いを持っています。
それにはやっぱりもっと、着られる人を増やさないとですよね。着付はハードルが高いと思われがちですが、そんなこともないんです。まずは和洋ミックスでもいいし、自己流でもいいので、身につけてくれる人が増えたらいいなあ~。羽織なんか、カーディガンがわりに着るとなかなかいいですよ。正絹のものは着心地もあったかさも最高です。
箪笥から飛び出して、次の持ち主のところにお嫁にいく着物たちを見ながら、いろいろと想いをめぐらせた3日間でした。青空を映す生藍染め、今年もやったよ☆の巻
藍の葉さえあれば、染めるのはかなり簡単です。
藍の葉を揉んで色を出すやり方もありますが、昭和な家レシピはこんなかんじ。
1)藍の葉っぱを茎からちぎって、洗っておく
2)ミキサーにかける(葉っぱ50gに対し水500ccくらいで帯揚やスカーフ1~2枚分。量は結構適当でも大丈夫)
3)ネットなどで葉っぱのカスを漉す
4)できた染液に絹を入れ、10~15分ゆすりながら染液を浸透させる
5)よく水洗いして、干す
以上です。絹と書いたのは、綿や麻も一応染まるのですがあまり綺麗には染まらず、洗うとどんどん落ちてしまうため。やはり絹が一番綺麗な空の色になり、定着するからです。
写真:渡部瑞穂(昭和な家)
輪ゴムや紐などで絞ったりすれば、その部分が白く染まらず抜けるので、模様もつけられます。
絹の布を緑の液にひたすと、最初はもちろん緑になりますが、浸しているうちに青緑になり、水で洗って空気に触れると、鮮やかなブルーになります。この色の変化の美しいこと! そして乾くとなんともフレッシュな空色になるのです。なんといったらいいのか、この美しい空色は生藍染め独特のもののように思います。絹の光沢とあわさって、日にかざすとため息が漏れるほど。
今年は生憎の雨で、外に干すことはできませんでしたが、それでもこの美しい空色。伝わりますでしょうか。
藍の茎は、煮出して染めて鉄媒染すると、グレーに染まります。残った葉を乾燥させるとまたこれは別な方法で染めに使う事ができます。染め実験大好きなみずほちゃんがいろいろ準備してくれるので、私はやらせてもらうばっかりなのですが、だいたい草木染めは、煮出したり、触媒を用意したりと温度管理やらなにやら手間がかかるものです。
が、この生藍染めは、新鮮な葉っぱと水さえあれば、かなり手間無しで本当に美しい色に染まるのでびっくりしますよ。藍の種は少し入手しにくいものですが、もし手に入るチャンスがありましたらぜひ! そのフレッシュな水色に感動すること間違いなしです。保冷剤を入れる!ヘチマの帯枕を手作り☆の巻
いただいたのは皮のまま丸ごと乾燥させたヘチマ。カラカラに乾いた状態で茶色い皮をパリパリと剥いてしまいます。手で簡単に剥けます。そのとき、中からタネがぼろぼろとこぼれでてくるので、それも出してしまいます。
皮が剥けると見たことのある黄色い繊維のかたまり、いわゆる「ヘチマのたわし」状態のものが出てきます。なんかすごく嬉しい(笑)
水で皮やタネのカスを洗い流します。あまりモミモミしてしまうと、やわらかくなりすぎて、帯枕の固さが出なくなってしまうようなのでご注意を。
洗ったヘチマを、塗れて柔らかい状態で帯枕にしたい長さに切り、はさみで切り開いて中の固い芯を切りとります。
あとは、一枚もしくは二枚組み合わせて好きな大きさにして糸で縫い止めたり、凧糸で縛るなどして乾燥させて帯枕の紐に入れればできあがり。
今回は、くるっと巻いてポケット状に中に詰め物ができるようにして糸で縫い止めて、帯枕のかたちにしてみました。私は今回、普通の木綿糸でざくざく縫って止めてしまいました。
あとは乾燥したらガーゼで包んだり、帯枕ひもに入れればヘチマ帯枕の完成です。
帯枕のポケットの中に凍らせた保冷剤を入れれば、保冷剤が冷たい間は保冷効果があるはず!!保冷剤から出る水滴はよっぽどヘチマが吸ってくれそうですが、心配な方は布などにくるんでから入れるほうがよいかも。
たくさんヘチマがあったので、みんな思い思いの形の帯枕を作っていました。帯枕の形も大きさも、結構好みがあるんですよね~。
1つ、巨大なヘチマがあったので、開いて押し花のようにまな板でおもりをのせて板状にしてみました。帯板とか補整とか、なにか使えるかも! 次の課題です。
どーんとたくさん乾燥ヘチマをいただいたときは「どーすればいいの、これ」と思いましたが(失礼)、みんなでワイワイと帯枕作りをしてとっても楽しい時間を過ごしました。ざぶざぶ水洗いするので、夏に楽しい作業かも!
洗いすぎてフニャフニャになったヘチマ(失敗作)はボディたわしとして、浴室で活躍しています。
さて肝心の保冷剤入りのヘチマ帯枕の効果は!? 次週報告させていただきますね!
市販のヘチマたわしを分解しても簡単に手作りできますので、この夏、一緒に実験してみませんか!?(実験かよ)
完成品も売っているのに、そして持っているのに、なんだかんだと手作りしちゃいたくなるのはなぜでしょう。キモノ好きって、面白いですね。
ハンドメイド好き必見!らくちん帆布バッグを自分仕様にカスタマイズしてみようの巻
http://ichiri-mall.jp/lp/kitukebag/
いち利の着付け教室の生徒さんで、洋服のパタンナーをされている方が考案されたものです。
だってコレ、まさにキャンパス! 好きなようにして??と私に語りかけてきました(妄想)。
さっそく入手して、いろいろ考え……リキテックスで絵を描くのもいいけど、それはいつでもできるので(笑)今回は、ちょっと違うことをやってみたいと思い立ちました。
本体のほうは、畳んで収納できるのがミソなので、畳む時に邪魔にならない方法で、可愛くならないものかな?。。。 そうだ!! フエルト刺繍はどうだろう?
ということで早速キモトモでもあります、フエルト作家のナガヌマミワコ先生のところに教えを乞いにいってまいりました。
★用意するもの→羊毛、フエルティングニードル、大きめのスポンジ、あれば指カバー(針が指に刺さらないよう)
最近は、100円ショップでもフエルト用のニードルが売っているようです。
「おもむくままに好きなように刺せばいいのよ?」という先生のおおらかな指導に従い(笑)
型紙なども作らず下絵も描かず、いきなり刺し始めるわにこ(乱暴)。
まず、刺す部分の下にスポンジを置いて台にします。
そこに羊毛をすこしづつ手に取ってくるくるっとまとめ、好きな形に整えて、布に刺していきます。
帆布バッグは少し厚手なので、高速でブスブス刺すと針が折れてしまうこともあるので、優しく、でもしっかりと刺します。ポケット布などと二重になっているところは刺繍できないので、帆布が1枚だけのところに刺繍をします。
プスプスと針を刺す感覚が面白く、無心になれて楽しい!!
羊毛の上から針を刺すだけで、羊毛が帆布にからんでくっつくのです。色も混ぜたり、自由自在です。
刺したモチーフがバッグにくっついて離れなければそれでOK。
あまり分厚くすると剥がれやすいので注意です。刺し終わったら、帆布の裏側の、フエルトが少し見えているところに、薄めた手芸用ボンドをつけて乾かすと、よりはがれにくくなります。
桜の花をモチーフにちくちく刺して、刺して‥‥。
フエルトのふわふわでほっこり気分\(^O^)/
ピンクで気分がほんわかです。へたっぴながらも、1時間足らずで、こんな風になりました。
桜の濃いピンクの部分は、あとから足したものです。
モチーフの大きさや形も、かなり自由がききそうです。
もちろん、折り畳んでも大丈夫なので、中の大きな本体にも、いずれ刺す予定‥‥
ですが桜が散る前になんとかしたい(汗)
ワニと桜を刺したいな‥‥なんて妄想ばかり広がっております。
出来上がったらまたお披露目させてくださいね(^^)
肝心のらくちん帆布バッグの使い心地ですが、まさにこういうのが欲しかった!
という普段使いにウレシイバッグ。
なにしろ軽いのがいい!
肩にもかけられるので持ち運びもいい感じです。
私は、着物や帯は風呂敷につつんでからバッグインしていますが、上から布がかけられて中身が見えにくいのも嬉しい工夫ですよね?。
リキテックスでペイント、ビーズ刺繍やスワロでデコでキラキラもいい! 腕に覚えのある人は、本格的に染色してもいいかもしれません。
とにかく、ハンドメイド魂の持ち主なら、燃え上がらずにはいられないこのらくちん帆布バッグ。
使い勝手もよいし、なにしろお値段がお手頃です(これも重要(^^;)。
ぜひカスタマイズして、自分だけのバッグを作って下さい!
デコバッグ部に入りませんか?
(なにその部) 作品、見せていただけたら嬉しいです?。
わたしも、頑張ります\(^O^)/
今回フエルト刺繍を教えてくださった ナガヌマミワコ先生のサイトはこちらです。
http://woolhandwork.com/
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いち利モール決算セール開催中!
増税前にお買い忘れありませんか?
http://www.ichiri-mall.jp/
★ほし わにこさんご紹介の着付け教室の生徒さんの声からうまれた
帆布バッグもセール価格になっています
(好評につき色はホワイトのみとなりました)
http://ichiri-mall.jp/母の黒羽織をリメイクしてみましたの巻
羽裏は取り替えることにしたのですが、お値段と折り合いがつく範囲ではあまり気に入ったものがなかったので悩んでいると、襦袢地で代用することもできると聞き、子どもの厄よけと七転び八起きの縁起を願って地紋がウロコになっているダルマさんの柄の襦袢地を半分使ってもらうことにしました。
お店では「え~切るの~??もったいないからこれ普通に襦袢にしなよ~」と言われちゃいましたが(笑)、残りの布はうそつきの替え袖にするつもりでとってあります。シルクの布、ということでスカーフなどで作られる方もいるとか。
そんなこんなで出来上がった黒羽織は、無事に子どもの小学校入学式に間にあい、夫の母から譲ってもらった羽織紐をつけて式に出席することができました。遠く離れて暮らしているけど、おばあちゃんたちと一緒にお祝いすることができたようで、ちょっと嬉しかったです。
しかし、この入学式、なんと着物の保護者は私一人だったという衝撃の事実が!! でも着物で出席したおかげで、「本当は私も着たかったんだけどどうしたらいい?」とママ友に声をかけてもらっって、次の春、そのママ友のお子さんの卒業式・入学式の着付けを手伝ったりもしました。卒業式のときは、1人じゃなさそうで、ちょっとホっとしています(^^)
古い生地独特の、とろんとしたやわらかい生地のこの羽織は、着ているとなんだか守ってもらっているような気持ちになります。銀糸で紋が入っていますが、ちょっとしたおでかけにも着ることがあります。大好きな1枚になりました。
子どもの学校行事に黒羽織は「古くさい」という人もいるけれど、黒いスーツ姿の保護者の中でも浮きにくく、結構いいんじゃないかと私は思っています。その学校や地域によって違いますから、一概には言えませんが、まだまだ寒い早春の体育館などでの行事に羽織りものはありがたいです。
お子さんが卒業式のお母様がいらしたら、ぜひ着物でいらしてほしいと思います。お子さんの記憶にも、お母様の着物姿が残ると思いますよ。そして、防寒対策も忘れずに(笑)。春はお別れの季節、そして出会いの季節ですね。すてきな春をお迎えください。
オマケ:染の小道初日に、母の羽織でウナギイヌコーデ(笑)赤が足りなかった(反省)赤塚不二夫プロ前にて。手をつないで写真を撮ってくれたウナギイヌさんありがとう!
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ほしわにこの個展『キモネコワニ展』をGallery&Cafe Warehouse Garden
(http://i29352.wix.com/whgdn/)にて開催中です。
いち利モール「オトナの着物生活」で掲載されたイラストも展示しています♪
3月6日まで。http://www.facebook.com/hoshiwaniko
3月7日からは同ギャラリーで女性クリエイターによるチャリティアートマーケットが開催されます(^^)
http://f-ren.com/ わにこもうちわ絵描きに参ります。
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紅花染め体験とシュシュと風呂敷で浴衣に似合う手提げポーチを作りました!
紅花は染料としてだけでなく、昔の女性のお化粧にも使われていました。
「京紅」は、上質のものは『金一匁(もんめ)紅一匁』ともいわれるほど高価なものでした。力がはいりすぎずにそっと塗れるので薬指に紅をとって唇につけます。だから、薬指は「紅差し指」とも呼ばれるそう。指に残ったら、頬につけると頬紅代わりに。
実際につけさせていただいたのですが、とっても可愛い色でした。新鮮な血の色と同じなので、とても肌なじみがよいのだとか。
染め上がった風呂敷を満足そうに持つ息子の横で、
いつか紅花染めの着物がほしいな~と、夢膨らませるわにこでした。
さてこの日驚いたのは、講師のよこやまさんが30キロ近い荷物を風呂敷だけで持って現れたこと。考えてみたら昔はみんな重いものは風呂敷に包んで背負って運んだんですよね。荷物と体のバランスをとれば、大きな負担にならずに運べるんだそうです。同じものをバッグで持とうとおもったら絶対無理。風呂敷ってすごい!
染めの講座の合間に、そんな風呂敷の活用法も教えていただきました。2回結ぶだけで出来る、簡単なきんちゃくの作り方を教わりましたよ。
子どもたちも、風呂敷で作るおなかポケットや忍者の手甲を教えてもらって、大喜び。息子は早速手甲をマスターして、ずっと手につけていました(笑)。「真結び」で結ぶとほどけにくいそうです。
やってみると……どこかで結んだやり方です。そう、羽織紐と同じ結び方でした(^^)。荷物の包み方などには決まりはないし、どんな風にやってもいいので、どんどんいろんなものを包んで試してみてください!とよこやまさん。
<簡単なポーチの作り方を教わりましたので紹介します>
風呂敷を結ぶだけでもできますが、シュシュと合わせ技だと、可愛い手提げができます。中身は結構大容量! たくさん入ります。浴衣に似合う手提げポーチが簡単に作れますよ!
50センチ角の小風呂敷が扱いやすいそうですが、お気に入りの布で作ってもいいですよね。
そして風呂敷も、着物も、手ぬぐいも、使った後は平にたたんでかさばらずにしまっておけるのがいいところ。日本人の知恵ですよね。
もっと風呂敷を使ってみよう!と思った一日でした。























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