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雨の日も快適に★キモノの雨対策 雨コートいろいろ2014の巻

星わにこ
2014/06/11 00:00
先日までの夏日が嘘のような梅雨日が続いております。 先週の日曜日はいち利モールの着物deおでかけイベントで明治座「細雪」を観劇してきました。    生憎の雨でしたが、皆様ばっちり雨対策をしていらして全員がお着物で集合。紗袷、単衣、綿麻と目の保養でした。そして、色とりどりの雨コートもまた目の保養??! 明治座への道を傘と雨コートの女性たちが向かう姿は本当に素敵でした。  ところで、皆様雨コートはどんなものを使っていらっしゃいますか? 二部式、一部式などいろいろありますね。  私は最初お値段の手頃な化繊の二部式を使っていましたが、一部式のものを使ってみたら、装着する手間が少ないし、すっきり見えるので一部式をメインで使うようになりました。でも最近に二部式も利点が多いなと見直し中です。  ざっとプラスマイナスをあげてみると 二部式 ・ お値段が手頃なものが多い ・ 身丈など着る時にサイズ調整ができるので共用もOK ・ セパレートで使える ・ 着る時、ちょっと面倒 一部式 ・ 羽織る時手間が少なく、すっきりスマート ・ お誂えで作る楽しみ ・ 身丈などきちんと合わせなくてはいけない というかんじでしょうか。 化繊の二部式は、最初の一枚として持っている方も多いのではないでしょうか。 私は冬の雪の時など下の巻きスカート部分だけを使って、上はウールのコートにしてしまったりもします。逆に、キモトモは暑い時期に下だけ使って上は薄いショールで帯をカバーして傘でしのぐ、という使い方をされてました。 これなら蒸れなくていいですね。  濡れたり汚れたりをあまり気にしなくていいので、お茶のお稽古とき、水屋着の替わりにも使えたりします。  いち利モールの二部式雨コートは、色も上品でワンランクアップできそう。銀座いち利の女将がちりよけ替わりに上だけ使っていらっしゃるのも、素敵でしたよ。  工夫次第で、いろいろできそうですね。うちの箪笥で眠っているのも、どんどん使ってあげたいかも。  一部式は、市販のものもありますが、なんといっても自分にぴったりに作る贅沢さが醍醐味です。私は、ポリでフルレングスの袷のコートを作ってもらい、冬の雨コート代わりに使っています。いつかは正絹で作ってみたいですね。 もともと水をはじく性質のある大島紬で雨コート、なんて憧れです!(撥水加工は必要だそうです)  あとは、雨コートは室内では脱ぐものですから、携帯性もある程度高いほうがよいです。専用ポーチがついているものもありますが、きちんとたたまないと入らなかったりするので(汗)、ビニールやポリのエコバッグなどを用意しておき、あまりにもびしょびしょのときはそちらに入れるようにしています。  話は戻りますが、明治座におでかけの日は、傘も役にたたないような霧雨だったので、濡れてもいいやという気持ちでポリの着物と紗布コートで家を出ました。自宅から駅に着く頃には、襟元もしっとり濡れていました。濡らしたくない着物の場合は、襟元のスカーフは必須だなと改めて実感。  他の方のご迷惑にならないよう、手ぬぐいでコートの水分を吸い取って、電車に乗りました。心配した足元はそれほどでもなく、雨草履でカバーでき、足袋の替えは使わなくて済みました。  着物で出かけるときの雨グッズもだいたい季節ごとに揃った今は、出かけるハードルは低くなりましたが、逆に雨の日だと決まった一式になってしまい、雨だから?と思うあまりに、バッグもビニールので出かけて、お洒落は二の次になっていたかも。劇場について皆様の素敵な装いに大反省でした(^^;)  そしてやっぱりポリのフル装備は気軽だけど、蒸れました(><)  またこれからの時期には晴れていても、ゲリラ豪雨や通り雨もありますので、着物で出かける日は天気予報をチェックして、晴雨兼用の傘やコート、雨除けになる大きめのストールなども持ち歩くようにするとよいですよ。  雨ニモ負ケズ! おしゃれな着物ライフを楽しみましょう!(自戒) おまけ:おでかけイベント 雨の日のわにコーデ むじな菊のポリ江戸小紋風 博多帯 細雪にちなんで雪の結晶の帯留 6月なのでパールのピアスと指輪と髪飾りにしてみましたでした!

わにこ「細雪」オーディションに挑戦!の巻

星わにこ
2014/06/04 00:00
 梅雨が来る前に夏がきてしまったような東京ですが、わたくし気温30度を越えた5月31日に袷で出かけました。 衣替えを待たなくても暑ければ単衣でいいのでは、と書いたばかりなのになんでかと申しますと、袷で出かけなくてはならぬ用事があったのでございます。  行き先は明治座。 『オーディションで選ばれた100名の方に、舞台「細雪」の一場面にエキストラとしてご出演いただく、“「細雪」の舞台に着物で出演しよう!”キャンペーン』に応募して、なんと千秋楽にエキストラ出演させていただけることになったためです。 http://www.meijiza.co.jp/info/2014_06/campaign/  通し稽古を見せていただき、自分も一度舞台にあがってみるということで、当日着る衣装で参加とのこと。衣装は袷(><)。着替え場所はないので、家から汗対策をし、衣紋をがっつり抜き(こうすると結構涼しい)、帯下保冷剤の術(http://ichirimall.ldblog.jp/archives/31587783.html)で、なんとか劇場にたどり着きました。いや?やっぱり5月末の袷は厳しいです!!  ……思い起こせばこのキャンペーンの締切当日。いち利モールの担当さんにこのオーディションのことを教えていただき、な、な、なんですと?!と驚くわにこ。 「細雪」と言えば、上演があるたびにしつこく観に行っている大好きな舞台。 そのとき、すでに15時近く。明治座のオーディション説明ページを確認し、応募用紙をダウンロード。上半身、全身の写真が必要とのことで、キモ友(着物友達の)カメラマンに撮ってもらった写真を掘り起こし、コンビニにいってプリントアウト。 応募用紙に、細雪に対する暑苦しいまでの想いをみっちり書き込み、16時半には郵便局に行って投函。そんな勢いだけで出した書類でしたが、後日書類審査通過のお知らせをいただき、オーディションに行くことになりました。  ここで悩んだのが「古典柄の自分の着物で出演。それを着て参加」というミッションです。時は昭和13年秋。古典柄……。  キモトモの皆さんにお知恵拝借しつつ、自分の持ってるそんな時代っぽい着物を引っ張り出して、帯や羽織とコーディネート。通行人としてあーでもないこーでもないと悩んだ末に、こんなコーディネートになりました。秋といいつつ、細雪の「雪」を意識してみました(自己満足)。 着物:雪のようなロウケツのたたき染めに椿の小紋 帯 :いただきものの紅葉の刺繍帯 帯揚:紅葉のりんだし 半襟:雪輪に桜の刺繍半襟 羽織:雪輪に撫子の長羽織 草履:菊之好の和紙台にスエード鼻緒 かんざし:二葉苑の更紗玉 さて、肝心のオーディション。 「自分で着物を着て来る」というハードルのためか、年齢層はやや高め。キモノ姿の方が、大勢で控え室にいらっしゃる姿にドキドキ!! コーディネートで頭がいっぱいだった私は、オーディション会場についてはじめて「演技(というほどではないが)して人前に立つ」のだと改めて気付いてまたこれドキドキ!!   そして順番が回って来て、演出の水谷幹夫先生はじめ、あの憧れの舞台の製作の皆様の前で「人形を見ながら歩いてお気に入りの人形を見つけて、じっくりみて、一度前を向いてから、出て行く」という演技をする、というミッションが課せられました。そ、そんな!!  オーディションを受けにいらしている方たちは「明治座アカデミー」という俳優養成所で勉強されている方も多いようで、皆様素敵に歩いていかれます。 私はかなりロボっぽいというか、挙動不審状態に。右手と右足が同時に出ては‥‥いなかったと思いたいレベル(><)。  でも、一緒のグループだった素敵な方と、帰りの方向が一緒でお話させていただいたりして、楽しかったです。着物の話って、本当に盛り上がりますよね。  ドキドキのオーディションから待つこと10日間あまり‥‥。 なんと合格通知が届いたのです。  私・舞台に立つ!・・・・ いいの?いいのですか?? そして、説明会にいくと、合格者出演日一覧が張り出されており、なんと千秋楽(ごろんごろんごろん)。そんな大切な日に!ひい~~! 赤くなったり青くなったり大変です。  オーディション通過した人への説明会ではヘアメイクの方から「女優さんより、キレイにしてこないでくださいね(笑)」と言われましたが、まあそれは心配ないすね(笑)。 この日はメイクの注意や、コーディネートチェックなどが行われました。  そしてゲネプロ(最後の通し稽古)を観劇し、エキストラの出番を確認。何度も観劇していますが、通行人の方に注目したことはなかったので、あ、ここなのね、と再確認。 実際は、一人で歩くのではなくプロの俳優さんがきちんとエスコートしてくださることがわかり、ホッとしました。それにしても、出番まで1ヵ月ほど……緊張でどーにかなりそうです! 「細雪」は皆様ご存知の通り、谷崎潤一郎原作の名作舞台。 上演回数は1400回を越え、長く愛されている作品です。 大阪船場の老舗「蒔岡商店」の四姉妹の物語。大きなお屋敷で暮らし、春は京都の花見、夏の蛍狩り、秋は箕面の紅葉見物と優雅な生活を送っていますが、時代は遷り、店が倒産し戦争が始まり、そんな生活も翳りを見せ、姉妹達の生活も変わっていきます。 テーマ曲として使われているバッハのブランデンブルク協奏曲第5番が流れると、気持ちは一気に細雪の世界へ!!  長女から四女まで、それぞれの年代のそれぞれの女性の喜びだけではなく、悩みや苦しみや悲しみが、美しい四季の風景と美しい衣装に彩られて、観るものの心に飛び込んできます。わたくし、毎度ハンケチ必須で観劇しております。あと、男性陣も素敵なんですよ?。  キモノスキーとしても、冒頭の法事の四姉妹の年代に応じた桜色の色無地の着こなしから始まり、日本舞踊のおさらい会でのこいさんの黒引姿、お屋敷での虫干しシーンなどなど、うっとりの連続です。 私が一番好きなのは、長女の鶴子が次女の友人達が自分のうわさ話をしているところに入って行き、皆が帰ったところで長羽織の裾をパっと払ってソファに腰掛けるシーンです。そういうちょっとした仕草なども本当に美しく、かっこよく、目が離せません。着物を着たときの参考にもなりますよ。  未見の方もリピーターの方も、着物好きならぜひ御覧になっていただきたい舞台です。 3幕3時間半を越える上演時間ですが、30分2回の休憩がありますので、幕間にお弁当をいただいたり、時間に追われる日常生活を忘れて、ゆったりとした気持ちでお楽しみ下さい。 キモトモと四姉妹結成するのも楽しいですよっ(誰が何女になるかで喧嘩しないようにしてください(笑))。  もし千秋楽にいかれる方がいらっしゃいましたら、四女妙子の人形展で人形を観ているうちの一人が私ですので、転ばないかどうかちらっと見守ってやってくださいませ。 いち利モールさんの「細雪」観劇のおでかけイベントにも参加していますし、その他にも何度か観劇に行く予定でおります。もし明治座でわにこを見かけたらお声かけくださいねっ!(どんだけ好きやねん!)

【豆知識】単衣の時期を楽しく過ごす★紫外線と汗対策のコツ♪

星わにこ
2014/05/28 00:00
単衣の着物を着る時期は一般的に6月と9月。 7月・8月は盛夏の夏物といわれています --------------------------------------------------- もうすぐ6月! 蒸し蒸しした日が続く東京です。 さて、この時期単衣だろうが袷だろうが問題なのは「紫外線」と「汗」。  まずは紫外線対策について。 紫外線が強い季節この季節、お肌を守るのはもちろんですが、帯付姿での外出が増えますから、着物や帯を守る意味でも日傘は有効です。  天気が不安定になりはじめるので、晴雨兼用のものを持っていると安心です。私はいつも折りたたみのものをバッグに入れています。  また、着物は肌の露出が少ないですが、手の甲はそのまま。日焼け止めクリームなどを塗ると、着物を汚してしまうこともあるので、薄いアームカバーを愛用しています。アームカバーなら手袋と違って指が使いやすいですし、少し長めのものにすれば、冷房対策にもなります。  汚れ防止も兼ねて、軽いショールなどもお役立ちです。レースや薄物のちりよけも上級者という感じで憧れますね。羽織りものは着物よりも季節を先取りしますから、単衣には絽や紗の羽織りものになります。  そして、油断大敵なのが「汗」。夏は気合いを入れて汗対策しますが、この時期はうっかりしがちなので、汗対策もしっかりしたいところ。  汗は放置すると染みになってしまうので、正絹の着物でもし大汗をかいたら「汗抜き」というお手入れに出します。洗えるものは洗ってしまうか、汗をかいた部分に霧吹きをして、タオルで生地をはさんで水分と一緒に汗を吸い取る方法もあります(※縮んでしまうときもあるので、まず目立たないところで試してから!)。  汗の染みで一番怖いのは「抱き染み」です。脇の汗でできるものです。古い着物などで、身八ツ口の両胸のあたり、大きく左右対称に染みができているのを見たことがある方も多いのでは。  脇の汗はタンパク質を含んでいるので、気付かないで放置してしまうと落ちなくなってしまうそう。私も更年期の声が聞こえてきて結構気になる部分なので、あしべ襦袢の脇パットを増強したりしています(^^;)肌襦袢に脇汗パットをつけてもいいですね。  あとは背中の帯のお太鼓が当たっている部分、長時間座ったときの腿から膝裏も汗かきポイントです。  汗染み防止策としては、あしべ織などの汗とり肌着や、晒、綿クレープのステテコなど、汗を吸う素材のものを身につけます。  晒を脇でぎゅっと巻くと、汗が押さえられるという説もあります。晒もびっくりするほど汗を吸ってくれますよ。晒の間にタオルを挟むのもおすすめです。  また麻やフィールドセンサーなど、涼しく調整してくれる働きの肌着もGOOD。  ステテコは、下半身の汗を一挙に引き受けてくれます。太ももの間をつたう汗で不快な思いをすることもありません!  とても大切にしたい着物や、生理の時などのために、汗をブロックする防水の肌着もあります。涼しさという点は少し我慢が必要なので、自分がどちらを優先するかで決めるとよいでしょう。    快適に着物を着るためには着物自体ももちろんですが、肌着や襦袢にもちょっとした工夫を惜しまないというのがポイントでしょうか。いろいろ知恵を働かせるその面倒さも、着物の魅力のひとつかなあ?と思っている今日このごろです。  あとは、着た後にはすぐたたまず、きものハンガーにかけて半日程汗をとばしてからしまってください。  夏の季節に向かって、単衣をもっと楽しみましょう?! =======いち利モールの汗とり対策グッズ======== ◎汗取り対策用に フィールドセンサーの肌着、洗える絹のスリップ、あしべ汗取りスリップなど取り揃えています♪ http://ichiri-mall.jp/ap/icCG/so4/iq36/page1.html ◎ 着物クリニックコーナー 着物クリーニング(丸洗い)・汗抜き承ってます♪ http://ichiri-mall.jp/ap/icXA/so4/iq36/page1.html ただいまオープニングキャンペーン価格です(^.^)

これで解決!帯〆の収納方法と房のお手入れ方法の巻

星わにこ
2014/05/14 00:00
皆様、帯締めの収納はどうされていますか?  礼装用のものなどは別として、普段使いのものは、ぱっと見て取り出しやすく、かつ房がバラバラにならないのが理想。  わたくしも、いろいろ試して参りました。 最初は箪笥の小さな引き出しに結んで入れていて、数が増えたらお菓子の箱に小分けにしたり。  着物箪笥をクロゼットの近くに置いていたときは、クロゼットの扉の裏にネクタイハンガーをかけ、そこにずらっと帯締めをかけて並べていました。これは、非常に選びやすく取り出しやすかったです。  でも、箪笥の場所が変わってしまい、この方式が使えなくなりました。光があたるところにかけておくと焼けが心配だし、桐箪笥の観音扉の裏に金具をうちつける勇気もなく(笑)、別の方法を考えることに。    今は、プラスチック箪笥の引き出しひとつを帯締め入れにして、紙箱を重ねて仕切り、結ばないで並べています。房が乱れない結び方も、雑誌で紹介されていたのを真似してみましたが、結んでしまうと箱に並べ辛いので、ずらっと(というほどないけど)、ただ6つ折にして並べて色が選びやすい方にしています。  本当はもっとぎゅうぎゅうに入っているけど(笑)写真のようなかんじです。専用の桐箱とか欲しいですが、なかなかそこまで手がまわらないお財布事情もございまして、もっぱら空き箱のふたとか、そうめんの箱を利用しております(笑)  ここでミソは、房ごとカバーでくるんでしまうこと。畳んだ帯締めの房の真ん中あたりで紙で房部分をつつむようにすべてまとめて、セロハンテープでとめてしまいます。私は、お茶で使うお懐紙を4つに切ったものを使っています。 そして、スポっと抜けばまた使えます(笑)。  市販のガーゼの房まとめを使うと、簡単で、ピタっとまとまって何度も使えて便利。こうすると、帯締めがばらけないので、まとまって並べやすいのです。  当然結んでもいいのですが、まっすぐ並ぶ、というのが気に入ってこれにしています。他にも、房カバーやビニール(買ったときのままw)、房だけ紙、あとはそのまま(これが実は一番多かったり)など。100円ショップなどで売っている、電源コードまとめを切って使うという裏ワザも。  おおざっぱな私は気分次第でいろいろにしていますが、時々帯締めの房の手入れがてら、収納しなおしたりするのが楽しみです。  房のお手入れは、やかんの湯気をあてて、ほかほかになったところを柘植の櫛でといて、房の先の乱れをはさみで整えます。湯気の代わりにスチームアイロンのジェットスチームをシュッ!と、房から離して当てることもあります。  房がきれいにととのったら、和紙でまきまき。  房スキーには至福の作業です? 滅多にやりませんが(笑)、時々まとめてやります。とても心が落ち着く作業です。  丁寧にたたんだり、ならべたり、まとめたり、普通なら面倒だなあ?と思う作業も、なんだかキモノ関連だと楽しめてしまうのが不思議です。  皆様の帯締め収納、おすすめあったらぜひ教えて下さい! ==★ ==★いち利モールより==★ ==★==★ ==★==★ ==★ いち利モールの隠れた人気品 >房カバー カバーを開いてくるくるっと巻くだけ♪

綺麗な着こなしは回数に比例するの巻

星わにこ
2014/05/07 00:00
 綺麗な着物の着こなし方について ===================== ゴールデンウイーク、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?  毎日なんとなくバタバタしていて、気がついたら、いつもとあまり変わらずに終わっていた‥‥そんな在宅ワーカーのわにこです(悲)。  さてさて、着物を着ているとまず「自分で着たんですか?」と聞かれることが多いです。それから「私も着てみたいんだけど、着付けはどこで習ったんですか?」とも。  実はわたくし、ちゃんと着付教室に通いきったことがありません。最初は中学生のとき、お茶を習うために母に浴衣の着付けを習いました。着物は母や叔母に着せてもらっていました。  自分で能動的に「着物を着てみたい!」と思ったのは、上京して一人暮らしを始めてからだったので、地域の着付けサークルや、大手着付け教室、単発の講座などなど、いろいろ行ってみました。 着付けサークルは超初心者の私には少しハードルが高すぎて断念。大手着付け教室は、着付けの道具の購入や、化粧品などの勧誘、上のクラスに進むためには試験(有料)を受けないとだめ、など月謝以外の出費が嫌で初心者クラスだけでやめてしまいました。  そのうち「着物なんて、昔は皆着てたんだから、なんで習わなくちゃいけないんだろう?」と思いはじめ、着たいときには着付け本と首っ引きで格闘して着るように。最初は2時間とか平気でかかって、最後は半泣きでした(笑)が、ひたすら繰り返すうちに、だんだん慣れて最近は10~15分。何事も慣れですね。  なにも知らないで本だけで着られるようになるのはちょっと難しいかもしれませんが、母やサークル、教室で習ったことを繋ぎ合わせてなんとか着られるように。習いにいくと、最初は襦袢だけ‥‥1週間あけて次は着物、その次は帯‥‥などと進むため、忘れてしまってなかなか自分は身に付きませんでした。  むしろ、「どうしても着たい!!」という強い気持ちがあるときに、自己流でも時間がかかっても、一気に最後まで持っていくほうが、教室などに通うよりも有効な気がします。ものすごい気力と体力が必要ですが(笑)。  何度も何度も繰り返し、実際に着て出かけて恥をかくことで、着付けのコツがつかめてきたり、かかる時間も短縮されてきたり‥‥。まさに「習うより、慣れろ」方式で、着られるようになりました。  実は帯は長いこと付け帯でごまかしていました(笑)が、これも着物が楽に着られるようになってから、単発の着付け教室に行き、その1回でコツが掴めてスルスル締められるようになりました。だから、最初は着物だけなんとかして、帯は付け帯で。あとから帯結びをマスターするなんていうのもテかと思います。  今はDVDやネットの動画などで、実際の手順が見られるので、本よりも格段にわかりやすいし、習いにいかなくてもなんとかなるんじゃないかな? そしてどんどん着る。繰り返す。それが一番の上達への近道だと思います。  ただ実際に着ている人の姿を見たり、レクチャーを受けることは、自己流だけよりも数倍上達するのは確か。自分でやってみてわからないところは、ワンポイントでもいいから人に習うのがおすすめです。  やっぱり最初から習いたいな、という方は、時間が許せば毎週通う形式よりは最初だけでも集中講座形式で受けられるところがあったらいいかもしれません。一気にある程度着られるようになれば、あとはどんどん着るだけ。  どんどん着るとなにが変わるかというと、体が着物を着た時の形を覚えるのです。最初は洋服と同じ姿勢でいるために、衣紋がやたら詰まってきたり、裾がはだけてしまったりしますが、着物を着た時の所作を体が覚えると、そういうことがぐんと減ってきます。  もし「着物を着たいけど、どうしていいかわからない」と思っている方がいらしたら、まずは着物を手にとって、纏ってみませんか? お母さんやおばあさん、着物好きな知り合いがいたら声をかけて「着物を着たいんだけど」と訊ねてみましょう。きっと「着よう着よう!」と一緒に考えてくれますよ。私も、そんな相談されたら張り切りまくってしまいます(笑)。  着物を着られる方は「一緒に着ようよ」と誘ってあげてください。着付けは教室でなければ習えないものではないと思います。看板がなければ教えてはいけないものではないと思います。だって、昔みんなが着物を着ていた頃には、教室に通って着付けを習ったわけではなく、ほとんどそれぞれの家で習って着ていたわけですよね。なにはともあれ、難しく考えずに羽織ってみる。  もちろん知り合いに着物を着る人なんて全くいないし、とか、お稽古事として楽しみたい、将来着付けを仕事にしてみたい、という方は着付教室に行かれることをおススメします。ある程度着られるようになって、やっぱり本格的に学びたい!という時にも、着付教室は頼りになります。  冠婚葬祭の礼装は別として、普段のお洒落着はもっと気軽に着ていいと思うのです。お洒落に絶対という決まりはありません。髪型だって、なんだって、自己流でいいじゃないですか。「絶対にこうでなくてはいけない」なんて決まりはありません。そんなに構えないで、最初の一歩、おうちの人や友達と一緒にお洒落して、もっとたくさんの人が踏み出してくれたらいいな。  あとはひたすら、着るべし!着るべし!着るべし! であります。  そしてたくさんの着物姿を見て、見て、見て、自分の好きなスタイルのイメトレをするのも大事であります。  着物って、やっぱり日本人のDNAに深く根ざしている衣服なんだなとしみじみ。日本人なら似合わない人はまずいない。着ると、新しい自分が見えてきます(笑)。そして、そこから先の深い世界が、また楽しい。レッツおキモノ、であります。 ===================★いち利モールより★================================ 着物を着てみたいんだけど・・・という人は沢山いらっしゃいます。 まずは、纏ってみる。というのは良いなと思います。 着付教室も実践型のところを選ぶのがよいかなと思います。 たとえば、授業に「お出かけ体験」があるなど、 実際自分で着物を着てお出かけしてみる。仲間がいるし、 先生も引率するので、多少着崩れしても怖くないです♪ いち利モールの実店舗 銀座いち利本店・心斎橋店は、実になる着付教室を運営しています♪ ◆銀座いち利着付教室 http://www.ichiri.ne.jp/kitsuke/ また。基本的な着付けは出来るのだけれど、帯を結ぶのに時間がかかる・・ もっと簡単に着付けをしたいという方のためには 「前結び短期レッスン」をご用意しています♪ ◆前結び短期レッスン http://www.ichiri.ne.jp/kitsuke_maemusubi/ 教室へ通うメリットは 着付が上手になる・着物がもっと好きになる・着物好きの友達ができる! でしょうか。 そして・・・・ ワンポイント着付を自宅で学びたい方は こちらをご覧ください♪ ◆いち利モールオンラインレッスン http://ichiri-mall.jp/tokushu/04.php ※こんなレッスン動画お願いしますとリクエストも受付中です https://jp.surveymonkey.com/s/B3QXPMS

縁起柄帯で運気をアゲル!端午の節句は縁起柄で菖蒲(勝負)!?の巻

星わにこ
2014/04/23 00:00
もう来週はゴールデンウィーク!  皆様おでかけの予定などもうお決まりですか? いつも忘れていて慌てて飾る五月人形ですが、今年は少し余裕をもって出してみようかなと思っているわにこです。 うちは男の子がいるので、お節句は五月が盛り上がります。鯉のぼりや鎧飾りを飾り、袴をはかせて写真を撮るのを楽しみにしています。  新緑が芽生え始めたさわやかで明るい日差しの下、青空に鯉のぼりが泳ぐのを見ると、ひな祭りとはまた違って、スカッとした気分になります。夏に向かって、やるぞ!とスイッチが入るようです。 端午の節句にちなんだものというと、鯉、鎧、鷹など勇ましいモチーフが多いですね。それぞれが、子どもの健やかな成長と立身出世などを願った縁起柄となっています。 お宮参りのときにかける一つ身の祝着にもそういった縁起柄がよく使われています。一番見かけるのは、鷹と兜でしょうか。他にも唐獅子、虎、龍、宝尽くし、松、竹、波などなど。古い祝着には、いろいろ面白い柄があるので、古着屋さんやネットオークションなどで眺めるのも楽しいです。 よく使われる柄のいわれとしては 【鯉】威勢よく滝を登る勇ましさから出世魚とされ、立派な大人になるように願いがこめられている。竜門という激流を登り切った鯉は龍になるという伝説から「登龍門」という言葉が生まれた。 【鎧・兜 】武将が身の安全を願って神社に鎧を奉納したことから、身体を護り、健康であるように願うもの。配色の美しさからも鎧縅文(よろいおどしもん)など、女性用の帯にもよく使われている。 【鷹・鷲】 千里を見通し大空に飛翔する力強さから、勇壮で先を見通せる子になってほしいという願いがこめられている。 【唐獅子】 縁起のよいことが起きる前兆で現れるといわれる霊獣。力強く威厳があり、高貴な牡丹の花を好むことから牡丹と一緒に描かれることが多い。 【松】 一年中青いことから「不老長寿」を意味し、縁起がよいとされる吉祥文 【立浪】 力強く立つ波が穢れを洗い流し、災厄を除ける。 【虎】 風水では西を守る守護獣であり、勇敢で魔除けの力を持つ。家の守り神でもあり、家内安全、財運守護などの縁起を担ぐ。 【龍】 風水では東を守る守護獣で、中国では皇帝の象徴。雲を得て空に駆け上がって行く昇り龍の姿は、立身出世や商売繁盛などの象徴。 【竹】 中国では霊力が宿るとされる。まっすぐにすくすく成長する竹のように育って欲しいとの願いがこめられている。 などなど、子どもの健やかな成長と開運を祈ったものが多いですね。母としてはあまり勇ましすぎるのも心配なのですが(^^;)、世の中を生き抜く強さは持って欲しいなあ、などなどいろいろ欲張りな願いはありますが(笑)、健康で幸せであってくれればそれがなによりです。 あと忘れちゃいけない、菖蒲湯。 菖蒲(しょうぶ)は「尚武(武勇を重んじること)」や「勝負」と音が重なり、また形も刀のようであるため邪気を払い、厄難を除くとされています。 お湯に浮かべることで、血行がよくなる薬効成分やアロマ効果もあるとのこと。確かに、菖蒲の爽やかな香りは気分がよくなります。 ややこしいのは、飾りに使われる「花菖蒲」と菖蒲湯の「菖蒲」は全く違うものだそう。菖蒲はサトイモ科で花は黄色く小さいもので、花菖蒲はアヤメ科。ご存知の通り、綺麗な青い花を咲かせます。 よく「勝負帯」とか「勝負下着」(それちょっと違う(笑))とか言いますが、いろんな色、柄や文様の縁起を知って、自分のここ一番勝負!のとき、身につけると、力が借りられるようで、気持ちの支えになるものです。 五月の節句には、ワンポイントでいいからちなみ柄を身につけて、家族の健康や運勢アップをお祈りするのもいいかもしれませんね。 ===========いち利モールの縁起柄帯========== 西陣袋帯【京藝】龍             西陣袋帯【京藝】唐獅子 笹                        京紅型九寸名古屋帯【栗山吉三郎】    京紅型九寸名古屋帯【栗山吉三郎】 ======縁起ものの帯留====== ツゲ製アンティーク帯留 鯉      ちびどめ(寅)【かざりや鐐】

妄想コーデ★今年の流行色スモーキーパステルに挑戦の巻

星わにこ
2014/04/16 00:00
まだまだあちこちに名残の桜が楽しめる東京、ソメイヨシノだけが桜じゃないですね。 そして、ふと地面にも目をやると、小さな花がたくさん咲いています。わにこ家の庭でもノミノツヅリやタンポポが満開で可愛いです?(草取りしろ)  小さな花を見ていると、洋服では常にジーンズでフワフワ・ヒラヒラしたものに縁のないわにこですが、花柄のワンピースとかが似合ったなら、人生違ったかなぁなんて思うことがあります。。。遠い目。。。 さてここからが妄想タイムです(笑)  若い頃は、黒や紺などのモノトーンばかりでしたが、年齢を重ねて本人に若々しさが失われてきたいせいでしょうか(涙)、このごろ、綺麗な色を身につけてみたいな?と思うようにもなってきました。  今年の春のトレンドカラーは、少し落ち着いたトーンの「スモーキーパステル」だとか。ピンクや黄色、薄いグリーンやペールブルーなど淡い優しい色の服がウインドウに並んでいますね。 そんな気分も手伝って、今日の妄想コーデは「春のロマンチック小花コーデ」です。 http://bit.ly/1gYwkID  甘いパステルピンクの着物、小花も飛び柄だと照れが少ないかも。 少し抽象的な小さなバラの帯は、濃い色の着物にもピッタリ。これからの季節大活躍しそうです。 水色の桜刺繍半襟、クローバーの帯揚、苧環の帯締でピンクをちょっと引き締めて。 ピンクと水色の組み合わせは乙女の定番ですよね。  元気な色、キリっとした色もいいですが、時にはパステルに包まれて癒されたい?   洋服ではちょっと恥ずかしくて着られない花柄や淡いロマンチックな色柄も、着物だと不思議とチャレンジしてみたくなるのは何故でしょうか。 うーん、こんな着物を着てうららかなお天気の中お散歩したら、優しく穏やかな気持ちになれるかな。 眉間のシワも消えそうです~(笑)。 はっ、私には癒しが足りないのかもっ!  着たい着物って、もしかしたら体調や気分のバロメーターなのかもしれませんね。  春うららの妄想コーデタイムでした。 ================================== ▼スモーキーパステルのコーデ3選▼ http://bit.ly/1hJjynn 小紋(ぼかし):ベージュ&西陣八寸名古屋帯(帯屋捨松) http://bit.ly/1kZ8chj 小紋(水玉ぼかし):ピンク&西陣九寸名古屋帯(岡文織物) http://bit.ly/1kvxzED 小紋(梅鉢):薄い水色&西陣九寸名古屋帯(木原織物)

羽織の着用時期の目安って?

星わにこ
2014/04/09 00:00
 羽織の着用時期についてのコラムです。 ================== 今年はあっという間に桜の見頃が去ってしまったような気がする東京ですが、花吹雪やピンクに染まる地面や水面も、まだまだ名残を楽しませてくれています。桜を追いかけて北に旅してみたいわにこです。  もう入学式も終わった頃でしょうか。 あちこちで新一年生と親御さんをみかけると、思わず顔がほころびますね。 また今年もママ友の着付けをお手伝いしましたよ。晴れの日のお手伝いができるのは、本当に嬉しい!   新しい学校、新しい環境。うちの子どもも、クラス替えがありちょっと興奮気味に帰ってきました。 これからはじまる1年間、子どもたちには楽しい学校生活を送ってほしいです。 もちろん、社会人もですね(^^)  さて、桜が散るのと同時に日中の温度がぐっとあがり、そろそろ袷の羽織には手が伸びなくなってきました。  袷の羽織を着るのは「楓が色づく頃から、桜が散る頃まで」とよく言われます。 秋から春までの長い活躍も、そろそろおしまい。単の羽織や、もう少しして5月に入れば薄物の羽織もちりよけやお洒落で楽しめます。  羽織も好きですが、暖かくなってくると、帯付きの軽快な姿で歩きたくなりますよね。  着物を着始めて、最初「帯付き」という言葉を聞いた時、何の意味かわかりませんでした。 要は羽織や道行などの羽織りものなしで、帯が見える状態のこと。  そして「帯付き」で出歩くなんて失礼よ、というようなことも耳にしました。 帯を見せて歩くのははしたない、とか、礼装を着たら道行などを着て訪問先まで汚さないように行くのがマナーだとか、いろいろ言われることもありますが、それは昭和も半ば過ぎくらいまでのことだとか。  一般的に、今は帯付き姿で出歩いてもマナー違反ではないと言われています。 あとは、個人の感覚ですね。一部のしきたりが厳しい世界では、いろいろ言われることもあるようですので、気になった時には身近な方に聞いてみるとよいでしょう。  普段着物を楽しむ分には、暖かかったら着なくてもいいんじゃない? と私は思います。 もう少し暖かくなってきて、帯付き姿を見かけると「ああ、季節が変わったなあ」と、爽やかな風を感じます。  一方、薄物の羽織やレースのちりよけも、素敵なんですよね?。さらりと羽織っている方を見かけると「おっ☆上級者!」と目で追ってしまいます。透け感が、目に涼やかでうっとりします(実は着ている本人の体感的にあまり涼しくなくても、です(笑))  着物ほど厳格に衣替えが決まっているわけではない羽織りもの。 だからこそ、季節と感覚を大事に、気持ちよく着こなしたいですね。  ……とここまで書いてちょっとだけ。前回の「花の季節」についてもそうですが、いろんなルールは知識として一応頭の片隅に入れておいてソンはなしという程度でいいと思うのです。 なにか言われても、あとは「好きだからこれを着ています!」ってニッコリ笑って楽しく着たもの勝ち(^^)v   ルールを楽しむのも着物の醍醐味ですが、でもやっぱり着た時楽しくなくちゃ自分にとってのお洒落=ヨロコビじゃない気がするのです。ルールにとらわれすぎずに、どんどん着物を楽しみましょう!

桜の着物はいつまで着られるの?

星わにこ
2014/04/01 00:00
いよいよ新年度! 消費税もアップしましたね。。。昨日、郵便局で可愛いうさぎさんの2円切手を10枚買ったわにこです。  そして、東京の桜はまさに満開! 一気に春がやってきたような気がします。 毎年この時期になると、ああ、桜の着物が欲しいなあと思うのですが、あまりに美しい桜の花を見ていると、見ているだけで十分な気もしてきて結局まだ「桜の季節にしか着られない着物」は持っていない私です。  桜は国花だから、通年着てよいという説もあります。本人がそれを踏まえてお似合いであれば、問題なし。宇野千代先生のようにトレードマークだとか、名前に「桜」がつくなど本人ゆかりのものというのだったら、いつでもよいでしょう。  また桜の花だけでなく、牡丹や菊などの四季の花々が1枚の着物に一緒に描かれているものならば、季節を問わずに着られます。  ただ、花だけでなく樹や枝が一緒に描かれている「具体的」な桜だけの着物や帯だと、やはり季節にあわせて着たほうがよいとされています。梅なども同じようです。  桜の帯は1本だけあります。去年はその名も「桜花亭」という、代々木のオオリンピックセンター内にあるお茶室で散り際の桜を眺めながらのお茶の会で、色無地にあわせました。 桜の花びらが織り出されているものなので丁度舞い散る桜の中で着られて嬉しかったです。桜で染めた帯揚に、桜色の帯締めは、この時期にすると自然と顔がほころぶような気がします。  そういった、季節を感じる喜びのようなものは、着物を着るようになってから特に楽しめるようになってきました。自分だけでなく、季節を先取りしたり、ピタっとあっている着物は、周りの目も楽しませてくれるものだと思います。  そして、何月何日から何日までがコレ、という決めつけも、季節の花にはありません。桜前線も1ヵ月くらいをかけて北上していくもの。自分がその時にいる場所で、ちょっと上を見上げて桜の樹とおはなししたり、足元の花たちと相談しながら決めるのが一番ですね。 東京の場合ですが、大体の目安として春から初夏にかけては 3月 菜の花、たんぽぽ、桃、木蓮、すみれ、桜 4月 桜、チューリップ、藤、牡丹、つつじ 5月 牡丹、つつじ、薔薇、鉄線、菖蒲、あやめ、芍薬 6月 紫陽花、螢袋、百合、夏椿、露草 などなど、心に留めておいて、そろそろ咲くかな?というお花に、注目!するようにしています。 それには、日々の行動範囲でのフラワーウオッチングが物を言います。 公園や花屋さんは言うに及ばず、他所様のお庭もいい仕事をしてくれます(笑)。 日当りが悪い場所など時期遅れで咲くこともあるので、時期外れかどうかもちょっと気に留めたいですね。  一方で、この日にはこれ、というようなものもあります。例えば「桃の節句に桃の着物」「五月の節句に花菖蒲」のように、例え外に桃の花が全く咲いていなくても、ああいいね、ピッタリだねというものもあったりします。そういうお約束も、着物の愉しみのひとつだと思います。  春には一斉に花が咲きはじめます。そのお花を写した着物や帯があったら、そろそろ咲き始めるかな?という先取りの時期からOKで、もう散ってしまったら着ないのがよいと一般的に言われています。  折々の花や季節のモチーフのものは、本当に着る時期が一瞬なものもあり、多くても週に1、2度程度の着用機会だと、ああ、今年も着られなかった‥‥というものが出てきます。 私の場合は、木蓮。  結婚して最初に住んだ古い貸家の庭に大きな木蓮の木があり、その花を二階の窓から眺めるのが大好きでした。着物を着るようになり、リサイクルで出会った木蓮の着物や帯を買いました。 とても具象的なので(笑)いつか木蓮の花の下で着たいと思っているのですが、毎年雨が降っただの忙しかっただので逃して、未だに一度も着ていません。  東京は先日の春の嵐で木蓮の大きな花は随分散ってしまい、今年もだめだったなぁ?とため息です。また先の楽しみができたと思って、とっておきます(笑)。 今年も出番なし(;;)  本当にこう考えるとお洒落着としての着物って贅沢なものですね。  着物を着ることは、季節を知ること、たのしむこと。柄もそうですが、色も、素材も、組み合わせは無限大。 悩ましいけど、それが面白い。  わからな?い! 面倒くさ??い! でも着た?い!(笑)  そんなことばかりですが、今年もまた春がきて、春の着物が楽しめることに感謝です。 ========★========★========★ いち利モールで お花の着物や帯見てみよう♪ ・小紋(あやめ柄) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0103135001.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0103135003.html ・博多八寸名古屋帯 アールヌーボー(あやめ) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0238546006.html ・博多紋八寸名古屋帯(薔薇) http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219028000.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219030000.html http://ichiri-mall.jp/ap/prd0219029000.html

ハンドメイド好き必見!らくちん帆布バッグを自分仕様にカスタマイズしてみようの巻

星わにこ
2014/03/26 00:00
一気に暖かくなってきて、さくらのつぼみも膨らんできましたね!  ほんのりピンクの蕾を見ると、ワクワクします。 家の近くの小学校の横の桜が本当に綺麗で、子どもが生まれてから毎年そこで写真を撮っています。毎年毎年、春になると、いろんなものが動き始め、新しく替わり、嬉しさと同時に寂しさもわっと湧き出します。 あと何回桜の花を眺められるかな、なんてことも考える年齢になってきました。大好きな花です。  桜は、日本人にとっては特別な花なのかもしれませんね。  さて、なんだか手作りネタが続いていますが、いろんなものを見ると、これ、自分で作れないかしら‥‥とか、ちょっと手を加えられないかしら‥‥とか思ってしまう病のわにこ。 そんなわにこのハンドメイド魂に火をつけたのが、いち利モールさんの「らくちん帆布バッグ」。 http://ichiri-mall.jp/lp/kitukebag/  いち利の着付け教室の生徒さんで、洋服のパタンナーをされている方が考案されたものです。  だってコレ、まさにキャンパス! 好きなようにして??と私に語りかけてきました(妄想)。 さっそく入手して、いろいろ考え……リキテックスで絵を描くのもいいけど、それはいつでもできるので(笑)今回は、ちょっと違うことをやってみたいと思い立ちました。 本体のほうは、畳んで収納できるのがミソなので、畳む時に邪魔にならない方法で、可愛くならないものかな?。。。 そうだ!! フエルト刺繍はどうだろう?  ということで早速キモトモでもあります、フエルト作家のナガヌマミワコ先生のところに教えを乞いにいってまいりました。 ★用意するもの→羊毛、フエルティングニードル、大きめのスポンジ、あれば指カバー(針が指に刺さらないよう) 最近は、100円ショップでもフエルト用のニードルが売っているようです。 「おもむくままに好きなように刺せばいいのよ?」という先生のおおらかな指導に従い(笑) 型紙なども作らず下絵も描かず、いきなり刺し始めるわにこ(乱暴)。  まず、刺す部分の下にスポンジを置いて台にします。 そこに羊毛をすこしづつ手に取ってくるくるっとまとめ、好きな形に整えて、布に刺していきます。 帆布バッグは少し厚手なので、高速でブスブス刺すと針が折れてしまうこともあるので、優しく、でもしっかりと刺します。ポケット布などと二重になっているところは刺繍できないので、帆布が1枚だけのところに刺繍をします。 プスプスと針を刺す感覚が面白く、無心になれて楽しい!!  羊毛の上から針を刺すだけで、羊毛が帆布にからんでくっつくのです。色も混ぜたり、自由自在です。  刺したモチーフがバッグにくっついて離れなければそれでOK。 あまり分厚くすると剥がれやすいので注意です。刺し終わったら、帆布の裏側の、フエルトが少し見えているところに、薄めた手芸用ボンドをつけて乾かすと、よりはがれにくくなります。  桜の花をモチーフにちくちく刺して、刺して‥‥。 フエルトのふわふわでほっこり気分\(^O^)/  ピンクで気分がほんわかです。へたっぴながらも、1時間足らずで、こんな風になりました。 桜の濃いピンクの部分は、あとから足したものです。 モチーフの大きさや形も、かなり自由がききそうです。 もちろん、折り畳んでも大丈夫なので、中の大きな本体にも、いずれ刺す予定‥‥ ですが桜が散る前になんとかしたい(汗) ワニと桜を刺したいな‥‥なんて妄想ばかり広がっております。 出来上がったらまたお披露目させてくださいね(^^) 肝心のらくちん帆布バッグの使い心地ですが、まさにこういうのが欲しかった!  という普段使いにウレシイバッグ。 なにしろ軽いのがいい!  肩にもかけられるので持ち運びもいい感じです。 私は、着物や帯は風呂敷につつんでからバッグインしていますが、上から布がかけられて中身が見えにくいのも嬉しい工夫ですよね?。 リキテックスでペイント、ビーズ刺繍やスワロでデコでキラキラもいい! 腕に覚えのある人は、本格的に染色してもいいかもしれません。 とにかく、ハンドメイド魂の持ち主なら、燃え上がらずにはいられないこのらくちん帆布バッグ。 使い勝手もよいし、なにしろお値段がお手頃です(これも重要(^^;)。 ぜひカスタマイズして、自分だけのバッグを作って下さい!  デコバッグ部に入りませんか? (なにその部) 作品、見せていただけたら嬉しいです?。  わたしも、頑張ります\(^O^)/ 今回フエルト刺繍を教えてくださった ナガヌマミワコ先生のサイトはこちらです。 http://woolhandwork.com/ ============★============★============★ いち利モール決算セール開催中! 増税前にお買い忘れありませんか? http://www.ichiri-mall.jp/ ★ほし わにこさんご紹介の着付け教室の生徒さんの声からうまれた 帆布バッグもセール価格になっています (好評につき色はホワイトのみとなりました) http://ichiri-mall.jp/

変幻自在!1枚の色無地を着回すテクニック

星わにこ
2014/03/19 00:00
最初に作る着物として、一つ紋付の色無地を勧められたことがある方は多いのではないでしょうか。 略礼装として結婚式にも出席できますし、またお茶をやっていればこれほど便利な着物はありません。大抵のお席でOKです。色が寒色系なら喪帯を締めれば法事などで、略喪服としても使えます。  七五三や入学式・卒業式は子どもが主役ですから、訪問着などより少し控えめな色無地は スーツ感覚でピッタリです。ザ☆お母様着物を妄想してみました!  お祝いの意味も込めて二重太鼓となる袋帯でコーデしましたが、古典柄で金糸・銀糸の重めの名古屋帯もアリかと思います。 http://bit.ly/1qRT715 地域や学校にもよると思いますが、今はとても着物を着るお母様が減っています。 でも、形の流行がなく多少の体型の変化も受け入れてくれる(笑)着物は、本当に重宝! 私も20代のときに作ってもらった色無地を今でも着ています(体重は……か な り 増量していますw)。 20年前のスーツは……いろんな意味で着ることは無理。そう思うと、高い買物ではないと思います。 卒業式と入学式が重なるこのシーズン、母の立場としては、1枚の色無地を「卒業式仕様」「入学式仕様」で着回しを考えてみました。悉皆に出すのも1枚で済んでお財布にも優しい!(主婦の智恵) 昨年の卒業・入学式で、ママ友のコーデと着付けをお手伝いしました。 色無地と袋帯は同じもので、卒業式はお母様から譲られた黒羽織とあわせて、帯揚・帯締めも少し控えめな色のものを。 入学式は、春!お祝いの気持ちで、桜色の伊達衿に明るい色の帯揚・帯締めで、帯付で華やかな袋帯を見せて。 写真は照明で色が違って見えてしまっていますが、同じ着物と帯のコーデ違いです。羽織一枚でも随分違って見えますし、帯を替えればまたガラリと印象が変わります。 また、いち利モールさんの『VIVID COLORs』のシリーズは入学・卒業の主役が、袴などと合わせるととても素敵ですね~! せっかくのお誂えですから、少しお袖を長くするとよりお嬢様らしくて、華やかになります。「まるでドレス」というコピーがついていますが、洋服感覚の鮮やかな色が若い人のお肌をひきたてそうです。 色無地は、模様がない分、色と地模様が勝負です。色は単色ですので、その人に合う合わないがきっぱり分かれます。顔映りのよい色を選びたいですね。また意外と地紋が目立ちますし、生地の光沢も違いますので、実際に見てみたいもの。「触って選べる」サービスがありますから、ぜひ試して下さい。 色無地は模様がなくて物足りない、のではなく、こういう楽しみ方ができる変化自在な着物なので、コーデの楽しみは無限大! 私は大好きです。イロムジニストです(何それ)。 また準礼装の一つ紋の色無地でも、格式張りすぎるかな、というような場所には羽織で隠して行ってしまうこともあります。だって、色無地はどんな派手な羽織とも喧嘩しないですから! 今は、決算セールで色無地もプライスダウン中! この春、お気に入りの色無地を手に入れてみませんか? ========★============★ いち利モール決算SALE好評開催中 http://www.ichiri-mall.jp/ ※色無地コーナーはこちら♪ 12,600円~ http://ichiri-mall.jp/ap/icAC/so4/iq36/page1.html

オリジナルかんざし作りに挑戦の巻

星わにこ
2014/03/12 00:00
東日本大震災から丸3年。昨日3月11日は、日本中の人がいろんな想いを抱えて過ごされたと思います。  私は、クリエイター仲間と開催したチャリティアートマーケットに参加していました。 売り上げの半額を親を亡くした被災地の子どもの就学を支援している「みちのく未来基金」へ寄付するという目的で、女性クリエイターたちが自分の作品を販売したり、作品づくりのワークショップを開いたりしました。  会場のギャラリー&カフェに飾られた桜の前で、その場にいた参加者の皆と黙祷を捧げました。 簡単には治らない。長くかかる、傷が癒える時間。桜を見ると、あの春の気持ちを思い出します。    2011年の春から続けている活動ですが、通販だったり、時にはきものに関する催しだったり、そのときどきできることを、できる人がという形で続いています。 自分のできることをできるだけ、忘れないで長く続けて参加できればと思っています。  こういうイベントでは、作家さんと直接話ができるのも楽しみのひとつ。 今年は、好きなチャームやパーツでアクセサリーを作るオーダー販売があり、シルバークレイパーツや、ビーズ作品、つまみの布花や絹糸のタッセル(房)など、いろんな人が作ったパーツを好きなように組み合わせてアクセサリーを作ってもらえるというので、早速お願いしました。  房大好き!の私は、ビーズボールに房を組み合わせて、優しいさくらのぼんぼりのような飾りにし、かんざしパーツに取り付けてもらいました\(^O^)/  髪に挿すと、房が下がってとても可愛いんです(><)  かんざし以外にも、帯に挟めば素敵な帯飾りに。タッセルはとってもきものと相性がいいので、バッグにつけたりしても気分が上がります。  卒業式シーズン、袴や振袖のお嬢さんの髪飾りに、房をひとつプラスしてあげるだけで、ぐっと華やかさが増しますよ~~~~!! また、かんざしの隣のショッキングピンクの房は、別の日に絹糸と天然石で作るタッセルのワークショップに参加して、作ったものです。好きな糸と石を選んで、タッセルを作って組み合わせました。女子っぽい房を作ろう!と思って作ったのに、何かが違う‥‥なんだろう???  このタッセルのいいところは、カニカンがついていて、いろんなパーツに付け替えしても使えるところ。気分でキーホルダーやイヤホンジャック、バッグチャームなどいろいろつけかえられるというのも楽しいです!! それにしても、タッセルって自分でも作れるんですね~~~。大量生産してしまいそうな自分が怖いです(笑)。  いろんな組み合わせを考えて、オリジナルのかんざしや帯飾り作りにチャレンジしてみませんか?  自分で作れば、季節にあわせたものも、沢山楽しめそう! 使わなくなったイヤリングやピアス、ネックレスなどのパーツも再生できちゃうかも!! 夢が広がってこの春、ちょっとはまってしまいそうなわにこでした。

母の黒羽織をリメイクしてみましたの巻

星わにこ
2014/03/04 00:00
先週末は無事「染の小道」が終了。わにのれんも無事納品でき、土日は生憎の天候ながらお散歩イベントではご参加の皆様と楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました!!!  ただいま、軽い燃え尽き症候群のようになっているわにこです(笑)  さて、3月に入りあちこちで卒業式の話題が出ていますね。私の子どものころ、昭和の時代は和装で式に参加する保護者も多く、黒い羽織姿のお母さん方の姿が印象に残っています。私の母も黒羽織で参列していました。少し丈が短めのその羽織姿を懐かしく思い出します。  この黒羽織、別名「ボロかくし」と言ったんだよと母は笑っていましたが、一つ紋付の黒羽織を着ることで小紋などでも略礼装となり、昭和30~50年代にブームになったものだそう。確かに、着物ばかりか帯結びのボロも隠せちゃいそうで、魅力的なアイテムです(笑)  子どもが生まれて譲ってもらいましたが、なにせ身長が18センチも違う母と私。でも、母の黒羽織は黒い着物だったものを羽織に仕立て直して紋を入れたものだそうで、かなり返しが長かったのです。  もともと着物だったものなら、長羽織に仕立て直せるかも?と悉皆屋さんで相談してみると長さは十分だが、裄を出すのに反物の幅が足りない。そこで、ちりめんの似た生地の黒羽織をリサイクルショップで探して、足し布にすることに。  反物の幅は昔のものは狭いですから、どうしても裄が出せないものが多いです。 話はずれますが、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」の主役のお二人は背が高くて裄も長いため、同じ反物を2反使って継いで着物を仕立ててあるそうです。機会があったら、め以子はんの袖の肩のあたりを凝視してみてください。肩にもう1本縫い目が見えることがあります。  それと同じように、袖の布を肩のところで足してもらいました。元々、ストライプ状に織の柄が違っている生地でしたので、肩のところで布をはいでも、まったく気にならない仕上がりになりました。 羽裏は取り替えることにしたのですが、お値段と折り合いがつく範囲ではあまり気に入ったものがなかったので悩んでいると、襦袢地で代用することもできると聞き、子どもの厄よけと七転び八起きの縁起を願って地紋がウロコになっているダルマさんの柄の襦袢地を半分使ってもらうことにしました。 お店では「え~切るの~??もったいないからこれ普通に襦袢にしなよ~」と言われちゃいましたが(笑)、残りの布はうそつきの替え袖にするつもりでとってあります。シルクの布、ということでスカーフなどで作られる方もいるとか。  そんなこんなで出来上がった黒羽織は、無事に子どもの小学校入学式に間にあい、夫の母から譲ってもらった羽織紐をつけて式に出席することができました。遠く離れて暮らしているけど、おばあちゃんたちと一緒にお祝いすることができたようで、ちょっと嬉しかったです。 しかし、この入学式、なんと着物の保護者は私一人だったという衝撃の事実が!! でも着物で出席したおかげで、「本当は私も着たかったんだけどどうしたらいい?」とママ友に声をかけてもらっって、次の春、そのママ友のお子さんの卒業式・入学式の着付けを手伝ったりもしました。卒業式のときは、1人じゃなさそうで、ちょっとホっとしています(^^)  古い生地独特の、とろんとしたやわらかい生地のこの羽織は、着ているとなんだか守ってもらっているような気持ちになります。銀糸で紋が入っていますが、ちょっとしたおでかけにも着ることがあります。大好きな1枚になりました。  子どもの学校行事に黒羽織は「古くさい」という人もいるけれど、黒いスーツ姿の保護者の中でも浮きにくく、結構いいんじゃないかと私は思っています。その学校や地域によって違いますから、一概には言えませんが、まだまだ寒い早春の体育館などでの行事に羽織りものはありがたいです。  お子さんが卒業式のお母様がいらしたら、ぜひ着物でいらしてほしいと思います。お子さんの記憶にも、お母様の着物姿が残ると思いますよ。そして、防寒対策も忘れずに(笑)。春はお別れの季節、そして出会いの季節ですね。すてきな春をお迎えください。 オマケ:染の小道初日に、母の羽織でウナギイヌコーデ(笑)赤が足りなかった(反省)赤塚不二夫プロ前にて。手をつないで写真を撮ってくれたウナギイヌさんありがとう!  ---------------------------------------------- ほしわにこの個展『キモネコワニ展』をGallery&Cafe Warehouse Garden (http://i29352.wix.com/whgdn/)にて開催中です。 いち利モール「オトナの着物生活」で掲載されたイラストも展示しています♪ 3月6日まで。http://www.facebook.com/hoshiwaniko 3月7日からは同ギャラリーで女性クリエイターによるチャリティアートマーケットが開催されます(^^) http://f-ren.com/ わにこもうちわ絵描きに参ります。 ======★======★======★======★

染物ってこうやって作るんだ★染のれん完成までの裏側を大公開!の巻

星わにこ
2014/02/26 00:00
2月は逃げるといいますが、もう月末!! ワタクシにとってこの月末はちょっと特別! なぜならこの月末のために去年から足掛け5ヵ月、ずっと準備していたものがあるからです。  それは「のれん」。新宿落合・中井で2014年2月28日~3月2日に開催される「染の小道」というイベントに出品するために、初めての染色作品づくりにチャレンジしたのです。  川に反物をかける「川のギャラリー」と中井の店舗にクリエイターが作成したのれんをかける「道のギャラリー」で、街全体が染め物のギャラリーに変身するこのイベント。  昨年までは、見にいっていただけでしたが、今年はご縁あって参加させていただけることに。商店を飾る99枚ののれんのうちの1枚を制作しました。  中井の紅型工房「おかめ工房」の山本加代子先生ご指導のもと、紅型に挑戦! 無謀にもデザイン・型紙作りから取り組んでみました。  もちろん(?)染めるのは「わに」!  作家とのれんをかけていただくお店のマッチングは、くじで決まります。デザインもお店の方と相談したりするためです。抽選会に出席し、クリーニング店の店先に飾っていただくことが決まりました。  ドキドキしながら「わにのれん」の提案をしてみると、OKをいただけました! 早速デザインを起こして、柿渋紙をデザインカッターで彫って型紙を作っていきます。  型紙彫りの作業はどきどきしながらはじめたのですが、上手かどうかはさておき、意外とワタクシ、仕事が早かった!! この、デザインカッターでさくさく切っていく作業‥‥どこかで‥‥あっ!! スクリーントーンだ!!  そう、今はパソコン上でやってしまう作業ですが、昔はマンガやイラストのグレー部分の表現は、スクリーントーンを切って原稿に貼っていたのですよね。昔とった杵柄が意外なところで役立ちました(笑) (眉間の模様が千昌夫っぽいと評判(汗)) 型紙が彫れたら次は「紗張り」。絹紗という、網目状の布を型紙に塗料で塗り固め、型紙の強度を増し、また何度も使えるようにします。 (濡らして、紗を貼る準備中!) その型紙を使って、ぬかや餅粉などで作った「のり」を布に塗ります。 のりで防染していない部分に、呉汁(大豆の汁)で染めが定着しやすいよう地入れし、顔料を刷毛で刷り込んで(色挿し)いきます。 紅型の場合は、顔料を2度塗りして、さらに「隈取り」という紅型独特の手法で、濃い色でアクセントをつけて染めに立体感を出して行きます。  最後にみょうばんで色止めをして、水で糊を洗い流せばできあがり!!!  じゃじゃーん! (ニャンだこれー!!(我が家の飼い猫、二代目いわしです)  乾いたら「湯のし」で布目を整えてもらい、縫製。足掛け5ヵ月、やっとわにのれんが完成しました!!(できあがりは、イベントでぜひ!) はじめての制作、色むらはあるわ色は飛ぶわ、もうボロボロな出来上がりではあるのですが、勢いだけはある!(はず) 稚拙な作品ではございますが、他のすばらしいのれんを見るついでに、ぜひわにのれんも見て笑ってやっていただけると幸いです! のれんなどのマップはこちら http://www.somenokomichi.com/news/4010.html  わにのれんは地図32番の共洋クリーニングさん。あの、赤塚不二夫プロの近くです。不二夫プロにはもちろん、バカボンのパパののれんがかかっています! うなぎいぬの着ぐるみも出現するという噂です。  3月2日には、いち利モールさんのきものでおでかけイベント「染の小道をお散歩しよう♪」が開催されます。私もナビゲーターとしてお供しますよ。  たくさんののれんなどについてのインフォメーションは当日、冊子パンフレットも配布されます。わにこもイラストをちょっと描かせていただいています。ぜひ御覧下さい! また58番「おかめ工房」にはわにこの本も置いてありますので、よかったら見てくださいね(宣伝失礼)  イベント中はのれんや反物が飾られるだけでなく、作家さんたちもいろんな作品を販売していたり、限定のお得なランチが食べられるなど商店でもいろんな企画が目白押し。染め体験などもできますよ。  ぜひ着物で歩いて欲しいイベントです!  春のはじめの妙正寺川に、ぜひお散歩にきてくださいね\(^O^)/  染の小道 http://www.somenokomichi.com/ ---------------------------------------------- ただ今 ほしわにこの個展『キモネコワニ展』をGallery&Cafe Warehouse Garden (http://i29352.wix.com/whgdn/)にて開催中です。 いち利モール「オトナの着物生活」で掲載されたイラストも展示しています♪ 3月6日まで。2/27、3/1、3/6在廊しています。開催が被りますがこちらもよろしければ遊びにきてください(宣伝ばっかりすみません(´Д`)) http://www.facebook.com/hoshiwaniko PR========★========★========★ いち利モールのイベント「染めの小道」で 二葉苑さんへ見学に行きます♪ 二葉苑さんってどんなお着物や帯を作っているの? という方はコチラをクリック ▼いち利モール 工房紹介ページ「二葉苑」 http://ichiri-mall.jp/koubou/list/koubou09.php

オトナが楽しむ振袖パーティーに行ってきましたの巻

星わにこ
2014/02/12 00:00
先週末の東京は、なんと45年振りという大雪でした。一日中雪が降り積もり、なんだかワクワクしてしまいました。積もり積もった雪の中、次の日「NPO川越きもの散歩」の新年会へ行ってきました。 いち利モールのイベントがご縁でお誘いをいただいたのです。  毎年、川越の氷川神社の結婚式場で開催されるという新年会。今年はコスプレ的に振袖や留袖などでも参加歓迎とのことで、キモトモと振袖で参戦する気マンマンで準備していたら、この雪!!   当初の予定では、着物で行って会館の更衣室で振袖に着替え、新年会が終わったら普通の着物で川越観光をしようと思っていたのですが、交通機関の不安もあり、諦めて洋服にレインブーツで会場に向かいました。本当は3人で行く予定だったのが、天候のため2人旅に。  お話を伺うと、皆さん着物にレインブーツでいらして、会場で草履に履き替えた方が多かったようです。正絹の晴れ着でも、裾をめくって帯のところでクリップや紐で留め、上から雨コートを着てレインブーツをはけば、雪の中の移動もOKですよね。足下の悪さにも負けず、集まった皆さんの晴れ着姿は圧巻でした!  美味しいお料理をいただきながら、川越きもの散歩さんの活動を伺ったり、同じテーブルの方とお話をしたり。いろんなイベントを通じてお会いした方と再会したり、はじめましての方とも話がはずみ。着物好きだとすぐに打ち解けられるんですよね。 あっと言う間の楽しい時間を過ごしました。そして、なんと漫画家の近藤ようこ先生と同じテーブルで、お話ができて感激でした! 近藤先生の着物本は何度も何度も頷きならが読んだものです。このお天気だから洗える着物にしたの、とおっしゃってましたが、深い緑の紬風の着物に、雲と龍の帯がこなれた着こなしでとてもお似合いでした。  また、参加の皆さんが壇上に立って、お召しになっている着物の説明をするコーナーがあり、これがすっごく楽しかった!! 立った姿で着物が見られるので、全体のコーデが一目でわかり、その着物や帯にまつわるお話も実に興味深い!  私達以外にも振袖の方あり、色留袖の方あり、埼玉ブランド繭の「いろどり」紬、訪問着、色無地、白大島や自作の帯、ハットにブーツのクールな着こなしなどエトセトラエトセトラ……。それぞれがお似合いになっていて、あれも素敵、これも素敵とうっとりでした。 さて私はというと、久々に振袖が着られる!と相当前からワクワクしまくり、まつげエクステまでしてこの日を楽しみにしていました(笑)。のれん染めを教えていただいている中井の「おかめ工房」の山本加代子先生に「今度、振袖を着るんです!!」とお話したところ、なんと「あら、じゃあ私の振袖を着ていきなさい」と、先生の紅型の作品を貸していただけることに。  白地に「籠に牡丹と柳と燕」の中振袖は、裾にフキが入って、とてもとても綺麗で、お借りしたはいいものの、自分に着こなせるのかとしばし煩悶(笑)悩みに悩んで、松皮菱に桐や菊、竹の模様が入った昔の重めの袋帯をあわせてみました。頭はセルフセットで、部分ウイッグをかぶせてでっかい花が咲いています!(頭の中にも咲いています!(笑)) (うくく‥‥‥着ている人ではなく、中振袖の素晴らしい紅型にご注目ください\(^O^)/)  他にも、着物の女王風振袖、ン十年ぶりの振袖ですとおっしゃるベリーショートにピンクのメッシュの方、大人色の振袖の方などなど、見ているだけでもワクワク!  雪のため、振袖を着るのをやめたとおっしゃっていた方もいらっしゃったので、本当だったらもっとたくさん振袖姿が見られたかもと思うとちょっぴり残念でした。振袖って、お袖が長いだけなのに、どうしてこんなに気分が上がるのでしょうか。本当に不思議です。もっと長いお袖が自由に着られたらいいのに! いやでもそうすると、ドキドキ感が減るかしら?(笑)  着物が大好きな人たちのとても楽しい新年会でした。また同時に川越きもの散歩さんの絹文化を守り伝えようとする活動と、その熱意と探究心に感動しました。  帰り際、氷川神社に参拝すると、ちょうど結婚式が行われていて、真っ白な羽織袴の花婿と純白の綿帽子の花嫁が、白い雪と凛とした空気の中、神前に佇む姿は、それはそれは心が洗われるような清冽な美しさでした。  何もしなければ、簡単に消えてしまうかもしれないこの「着物」という民族衣装。この美しい日本の文化を絶やすのはもったいない。それにはやはり、どんな形であれ着物を着て、楽しむ人が増えることが必要です。きまりや伝統も大切ですが、形を変えていかねば残るものも残らない。 全体の幅がなければ王道もない。 柔らかな頭で、着物を楽しむ人とその間口がもっと広がるといいなと思った一日でした。  だから私ももっと振袖を着ようかなっ(そこか?(笑))  NPO川越きもの散歩の皆様、ありがとうございました。 ◆NPO川越きもの散歩 http://kawagoe-kimono.jimdo.com/ ◆ただ今 ほしわにこの個展『キモネコワニ展』をGallery&Cafe Warehouse Garden (http://i29352.wix.com/whgdn/)にて開催中です。 いち利モール「オトナの着物生活」で掲載されたイラストも展示しています♪ 3月6日まで。在廊日などはこちらでチェックしてください。 https://www.facebook.com/hoshiwaniko ★===============★===============★ 紅型のお着物素敵ですよね。 いち利モールは、栗山吉三郎の紅型小紋を取り扱っています♪ ▼栗山吉三郎 京紅型小紋▼ http://ichiri-mall.jp/ap/icAA04/so4/iq54/page1.html

補正の困ったを解決★「さらし補正」はナカナカよろしいの巻

星わにこ
2014/02/04 00:00
補正などほぼ要らない体型のわたくしですが、最近さらし補正にはまっています。上半身はきものブラかあしべ襦袢に胸パットだったんですが、最近ですね~お腹がシャレにならない気になり方。  30代のとき、妊娠4ヵ月で留袖を着る機会があり、着付けの人に「ちょっとお腹がぽっこりなんですが」というと、「ふふ、こんなの出ているうちに入りませんよ、もっと立派なおばさまがいっぱいいますから大丈夫」と笑われて、そんなもんかと思ったのですが、な る ほ ど、「おばさま」になってわかるこのぽっこり(涙)  ずっとさらし補正は胸が豊かな人がするものだと思っていましたが、平ら(涙)でも関係ないし、どうやらお腹の補正にもなる模様。昨年の夏に取材で知った笹島寿美先生の骨格に沿ったさらし補正の方式を試してみました。  まずは胸囲を4~5巻きくらいできるさらしを用意します(1反で十分余りが出ます)。腰の部分に補正が必要な人はタオルをはさみ、反物の半分の幅に二つ折りしたさらしを、肌襦袢の上に下腹から巻いていきます。背中からわきの下に通して、胸を押さえて二巻きします。ウエストの部分はきっちりまかなくてもいいので、ラクに巻いておきます。  ぎゅうぎゅうに巻かないとずれて下に落ちちゃうんじゃないかとどきどきでしたが、ざっくり巻いても骨格に沿って体の動きに対応する巻き方だと、ずれることはありません。上にも襦袢、着物を着て帯で押さえるので一日過ごして脱いだときもそのままです。感動しました。  腰にタオルを入れたときは安全ピンなどでとめるといいそうですが、私はその部分をちょっとだけ色糸で縫って、ポケット風にしています。こうしておくと、入れる位置を迷いません。  お洗濯は私の場合、二つ折りにしたまま適当にくるくるたたんで、洗濯ネットに入れて洗います。干すときも二つ折りのまま、ハンガーで干します。すぐ乾きますし、皺をのばしながら干せばアイロンも不要です。ずぼらですが、ちゃんと綺麗になりますよ~。  バリバリ昭和の田舎で育った私は、当然ながら布おむつ育ち。少し歳の離れた弟の白い布おむつが天気のいい日には竿に並んで青空の下ではためいていたのを覚えています。おひさまの匂いのするそれをたたむのを母に習って手伝ったりもしました。私にとって布おむつは、幸せの記憶。だから子どもは布おむつで育てました。幸いなことにうちの子どもは鉄のお尻で、かぶれ知らずで元気に過ごしました。ありがたかったです。いつも仕事でばたばたしていても、布おむつをたたんでいると、不思議と気持ちが本当に癒されたんですよ。  そんなこともあってか、さらしを干していると、布おむつを思い出してほっこりするんです。洗濯を含めて、さらし補正がすっかり気に入ってしまいました。たためば四角い布になるのも、気持ちいいんですよね。  ちょっと恐ろしいのは、とても融通がきくので少々太ってもまったく気付かないことでしょうか(汗)  体にさらしを巻き付けていくと、だんだん気持ちも着物モードにはいっていきます。姿勢が悪いと、気持ちよく巻けません。背筋をのばして、しゃきっとさらし補正、一度おためしあれ! 出典:「骨格と着つけの関係―着くずれしない着つけ」著・笹島寿美 神無書房

実はオトナも振袖を楽しめるというお話の巻

星わにこ
2014/01/15 00:00
先日の成人式の日は、晴天に恵まれてよかったですね。 あちこちでニュースや、成人を迎えた方、そのご家族の声を聞いて気持ちが改まる思いです。 大人も頑張らねば!  午後、用事があって街に出たのですが、真っ青な空の下、成人式帰りの振袖姿をちらほらと見かけました。 新成人の振袖姿、本当にいいですね。若さと振袖のダブルパワーでまさに輝く美しさです。無敵です。  今風の振袖も、お母様の振袖かな?という古典柄の振袖も、歌舞伎町で見かけた金髪に振袖も、皆とてもキラキラしていて、「二十歳の振袖」は特別なのだなあと感慨にふけるおばちゃんでした。  でも! これだけ日本女性を美しく見せる振袖、成人式だけしか着ないのはもったいないです。晴れ着は着るシーンは限られてしまいますが、だからこそ十代から、着る機会があったら逃さず着てほしいな~と思います。  振袖を堂々と着られる時間は、案外短いですから(笑)  あとはもう、「お化け」とかコスプレとかそういう領域に入ってしまうので(笑) ぜひ、振袖年齢の間にたくさん着ていただきたいです。  実は私は振袖は、中学生のときに叔父の結婚式で一度着ただけなんです。成人式は自治体が振袖での出席を禁止していたので、着ませんでした。あとはさほど自分も興味がなかったので結局それきりに‥‥。  でも、いいだけ大人になってから、働く母たちの忘年会でおしゃれをして出席、ということでキモトモと振袖で出席しよう!と盛り上がって着てみたら、これがなんとも「気分が上がった」のです。すごい。訪問着とか比じゃない晴れ着感覚。ちょっとお袖が長いだけなのに、振袖のパワーってすごい。  つい味をしめて、閉鎖的空間(笑)でしばらく振袖を着るブームが訪れたのですが、これが楽しい。非常に楽しい。まさに非日常。  着物には「儀礼的服装」の側面もありますから、未婚女性の第一礼装という振袖の意味自体は大切にしたいですけれども、こういうお楽しみも、あっていいと思うのです。 今年は、「振袖OK」な新年会にお誘い頂いて、今からとってもとっても楽しみにしております。  二分の一成人式があるなら、二度目の成人式、三度目の成人式があってもいいじゃない!  二度目は過ぎてしまったので(笑)三度目の成人式は真っ赤な振袖とか着てもいいんじゃない? 大人の振袖があってもいいんじゃない? といろいろ妄想するわにこでした。  大人の女性の第一礼装、晴れ着としては留袖(もしくは色留袖)があるわけで(これこそ本来の着用機会が非常に限られる晴れ着ですが)それはまた本当に日本女性を美しく見せる晴れ着ではあるんですが、やっぱり振袖は永遠の憧れです。  大人向けの色柄で、帯結びもおしりが目立たないよう(笑)工夫して……大人の振袖、流行らないですかねえ~。 ==★ いち利モール 新春初売りセール1/20まで!★ == 帯留・三分紐追加入荷しました♪ http://ichiri-mall.jp/lp/newyear2014/ ◆いち利モールのお出かけにも参加してくださっている NPO川越きもの散歩の新年会で 「今年はコスプレ的に振袖や留袖でのご参加も大歓迎 」と 参加者を募集しています♪ http://blog.ap.teacup.com/kimonosanpo/

振袖は日本女子のプリンセスドレス★

星わにこ
2014/01/08 00:00
明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくおねがいいたします(^^) お正月、初詣に新春のおでかけに晴れ着を着られた方も多いのでは。 街で華やかなお着物姿を見かけると、とても晴れやかな気持ちになります。  そして1月の晴れ着と言えば、成人式! そして振袖! ですよね~。 年齢的に親目線の話になってしまいますが(笑)、お子さんが成人式を迎える方があれこれと用意されているのを見ると、こちらまで幸せな気持ちになります。  レンタルが全盛の昨今ですが、何年も前から準備して白生地から誂えたり、和裁の腕を活かして自分で仕立てたり、自分の振袖を仕立て直したり、親戚の女の子たちが代々着てお祝いしてきた振袖を借りたり、アンティークショップでお嬢さんと一緒に選んだり……。 そんな話を聞くとワクワクします。  草履やバッグや髪飾りにいたるまで、いろいろと揃える楽しみが無限大で、女子母っていいなあ~としみじみ羨ましく思います。  男子はやはり、黒紋付がビシっと決まりますね~。 うちも随分先にはなりますが、黒紋付を着てくれないかなと思っています(妄想)。 でもやっぱり女子の振袖を揃える楽しみには敵いません!  昔は1月15日が成人式でしたが、今は1月第二月曜日に行うところがほとんど。 地方では、帰省のついでに出席できるようにとお正月に成人式を行うところもありますよね。  先日、美容院で担当してくれた美容師さんが沖永良部島の出身ということで、 成人式の話を聞いたら、女子はもちろん男子も着物姿がとても多く(土地柄、大島紬も多いとか)、 その美容師さんも羽織袴だったそうです(しかも、紅白のシマシマの袴!)元旦に駅伝に出て、 2日は成人式、夜になるとまたそのまま町内を新成人達が夜通し練り歩く行事があるんだそうです。 もうヘロヘロですよ!と言っていましたが、ほんと若くなければこなせないハードさ。 地方によって、いろんな成人式や行事、風習があるのでしょうね。 生まれ育った土地の伝統も大事にしていって欲しいなと思います。  私の成人式は、岐阜の故郷が当時冠婚葬祭を簡素にしようという「生活改善運動」というので、振袖着用禁止だったのです(がーん)。 派手になりすぎるのも考えものですが、当事者としてはかなりがっかりでした。 そのころは、「振袖はいらないから車買って」とか「海外旅行に行きたい」とかいう子もいましたけど、私は振袖が着たかったなあ。その反動で、後日いいだけ大人になってから振袖を着まくったりしてみたりしましたが(笑)まあその話はおいておいて……。  一昨年にわにこが参加しているフラーレンというクリエイター集団有志で行ったお着物チャリティイベント(略してキモチャリ)で、私が成人式の反動(笑)で買い集めたリサイクルの振袖を求めてくださったお嬢さんが2人いらっしゃいました。  そのうちのお一人が、今年成人式ということで、昨年の秋に振袖を着て記念の家族写真を撮影されました。 ちょっとだけ見学にいったのですが、その振袖にあわせてお母様がいろいろと考え抜いたコーディネートが、とてもよくお似合いで、本当に輝くような美しさで。そして隣で微笑むご両親の顔も、本当に誇らしげで、素敵で、おばちゃん思わず涙が(;;)。  親になって初めてわかったことですけれども、子どもが無事に成人を迎えるということは簡単なようで簡単なことではなく。成人となる我が子を祝う親御さんの気持ちを思うと胸がいっぱいになります。心からおめでとうございます、立派に育てられましたねと声をかけたくなります。  そして、前置きが長くなってしまいましたが(長過ぎるわ!)、なにより主役の成人を迎える皆様、本当におめでとうございます。 自分らしい生き方を大切に、成人としての自覚と共に、成長を見守ってくれた周囲の方への感謝も忘れないでね。 振袖を着る時は、洋服の時とはちょっとだけ動きを変えてみてください。お袖は意外と重いので取り扱い注意です。立つときは、足がガニマタにならないように(笑)、椅子に座る時はお袖を膝に置いて踏まないように。帯がつぶれないよう椅子には浅めに腰掛けて。  そして最重要事項は、トイレにいったときの対処法です。着物を着慣れていない人は、着付けてもらったら、その場でトイレでどうしたらいいか聞いて確認を。安心して一日を過ごせますよ。  なにしろ振袖は日本女子のプリンセスドレス。優雅に振る舞ってくださいね。  こんなに気持ちが盛り上がる盛装はちょっと他にはありません。そして、振袖を堂々と着られる時期はあっと言う間に過ぎ去ります! いやもうほんと、うかうかしてると、年齢的に人前では着られなくなりますから(笑)着られる機会があったらどんどん着て下さいね~\(^O^)/  お祝いの日が、晴天に恵まれますように! ┃-----------------------------------------------------------------┃ ┃                                    ┃ ┃===========★===========┃ ┃                                    ┃ ┃-----------------------------------------------------------------┃ 着物通販いち利モール初売りSALE開催中! 着物&小物が最大50%OFF http://ichiri-mall.jp/lp/newyear2014/

二葉苑で染のカレンダー作りに挑戦!の巻

星わにこ
2013/12/25 00:00
メリークリスマス! 皆様素敵なイブを過ごされましたでしょうか?  年末の連休&ビッグイベントも終了、いよいよ今年もカウントダウン。 しかし仕事も、年賀状も、大掃除も‥‥‥まだまだが~んばれ~~ワタシ♪です(´Д`)  来年の準備と言えば、お気に入りのカレンダーは用意されましたか?  わたしは毎年決まったカレンダーを使っているのですが、今年はそれに加えてお気に入りカレンダーをゲットすべく、先日、二葉苑さんの『「カレンダーを染めよう!第二弾」木版染めと型染め』という染色体験へ行ってきました。  あらかじめ半分にカレンダーが染められている布の余白に、好きな木版に顔料をスタンプのように布に押して模様をつけます。そこに、型紙をあてて刷毛で摺って染める「型染め」で色を挿していきます。  木版はインドの方から譲られた貴重なもの。手間がかかるので今ではほどんど行われていない技法だそうです。木版でつけたワク線の中に、何枚もの型紙を使って、色を分けて染めていきます。 空いたところに、自分のワニスタンプ (インドの木版を、染色材料販売店で発見!ワニだからというだけで無目的に購入(爆)しておいたもの)を押してみました。 (基本持ち込みは不可ですが、受講人数が少なかったということもあり、特別に許可していただきました。ありがとうございました) カレンダー部分の自分の記念日にも、色をつけてみたり。 木版も不揃いでガタガタだったりしますが、マイオリジナルということでご愛嬌。 一緒に体験していた方のセレクトと配置も素敵で、同じ木版を使っても全然違ったものが出来上がっていましたよ。  出来上がった布は、持ち帰って裏からアイロンをかけるとより顔料が定着するそう。 布の上下に、これまたオリジナルのインクジェットプリントのシルク生地(猫、鰐、という文字がプリントされています(^^))を縫い付けて、来年のわにこカレンダーができあがりました! 二葉苑の奥さんが「あら、ワニが上を向いて、幸運がいっぱいキャッチできそう!」と言ってくださいましたよ(^^)V お気に入りのカレンダー眺めつつ、よい年にしたいものです。  染色体験には何度か参加していますが、毎回いろんな染色体験ができるので楽しみにしています。 へたくそでも自分だけのオリジナルができるのが嬉しいし、また実際に染めてみることで、ズレもムラもなく長い反物を染めあげていく、職人さんの凄さが改めてわかる機会でもあります。 手をかけて作る着物の魅力がわかるのです。  そんな二葉苑がある新宿区の中井から落合のあたりは、昔から染色産業が盛んです。 毎年春に「染の小道」というイベントが開催されていて、街に沿って流れる川に色とりどりの反物がはためき、商店街には染色作家や学生の染めた暖簾が掛けられて、中井の街全体が染のギャラリーに変身します。  来年の「染の小道」には、わたしも「わにのれん」を制作して参加する予定です。 同じく中井の「おかめ工房」の山本先生にご指導いただいて、紅型の手法でわにを染めるべく、奮闘中です!!   2014年2月28日(金)~3月2日(日)の3日間、着物で染の小道散歩におでかけになりませんか?  2日(日)にはいち利モールさんのおでかけイベントも予定されていますよ!  わにこも参加予定ですのでご一緒しませんか?  来年のカレンダーに、マルをつけていただけたら嬉しいです\(^O^)/ 今年の6月にはじめさせていただいたこのコラムも、皆様のお陰で半年なんとかやってまいりました。 いつも読んでいただき、本当にありがとうございます!  来年もちょっとお役立ちな情報やわにこの笑える失敗などなど、着物周りの楽しい話題を毎週水曜日にお届けして参りたいと思いますので、来年もまた、よろしくお願い申し上げます。  ではでは、皆様どうぞよいお年をお迎え下さいませ。 *+:。.。 。.。:+**+:。.。 。.。:+**+:。.。 。.。:+**+:。.。 。.。:+**+:。.。 。.。:+**+:。.。 。.。:+**+:。.。 。.。:+* 着物通販 いち利モール 今年もやります!初売りセール(1/1 0時より。サイト予告は12/26~) http://ichiri-mall.jp/ ◆二葉苑工房ページ http://ichiri-mall.jp/koubou/list/koubou09.php ◆3月2日(日)着物でお出かけイベント「染の小道お散歩」募集開始は2014年1月8日予定です♪ <マイワニ木版> ‥‥‥ワニですよね、これ(自信がなくなってきたり(笑)

着衣始(きそはじめ)ご存じでしたか?

星わにこ
2013/12/17 00:00
今年も残すところあとわずか。 あれもこれもまだ終わってなくて、気ばかり焦る年末ですが、お正月は華やかな気分で過ごせるよう、少しでも家の中を綺麗にしたいと思っているわにこです。。。わにこです。。。わにこです。。。(なぜかうつむく)  さて、気持ちを切り換えまして(?)今月の妄想コーデは、そんなお正月に着たい晴れやか小紋です。 ジャーン! http://bit.ly/1bb8RB7 染織工芸 はまやさんの鮮やかなターコイズブルーの小紋を選んでみました。 訪問着や付け下げにも負けない華やかさです。 京都亀岡で親子二代で営む工房で生み出される手仕事の結晶、工房の特集ページを見ながらこだわりの技にうっとり。 http://ichiri-mall.jp/koubou/ 工房紹介で職人さんの顔が見える着物や帯、素敵ですね。 作り手の顔が見えると、大切にする気持ちも倍増します。  そして帯はこれまた憧れの老舗、帯屋捨松さんの名古屋帯。 大胆な図柄にどきっとしますが、なんとも言えず上品で懐が深くて、どんな着物もワンランクアップしてくれる魅力がありますね。 これまたいつかは1本(夢)。 半襟も帯揚も、お正月だから贅沢に刺繍のものを。 半襟の雪持ちの南天模様がお目出度いですね。たっぷり見せて着つけてみたい。 そしてシボの深い地紋にぽってりと桜が刺繍されている、これまたお目出度くて可愛い帯揚で。 源氏組の帯締めは、帯などから色をとって。  お正月だから、普段と違うちょっと贅沢な気分を味わいたい というとき、小物をグレードアップするのもひとつの方法です。  江戸時代から、日本では「着衣始(きそはじめ)」といって、お正月に新しい衣類に袖を通す習慣がありました。私の子どものころも、新しく買ってもらった服を大晦日に枕元に置いて寝て、お正月は新しい服で迎えた記憶があります。  今年もあと二週間。慌ただしい現代では年末年始の行事も省略されがちですけれども、なにかひとつ、新しい着物や小物を身につけて、新たな一年を新たな気持ちで迎えてはいかがでしょうか\(^O^)/ ======== ◆いち利モール http://ichiri-mall.jp/ ◆いち利モールの帯揚 http://ichiri-mall.jp/ap/icCC02/so4/iq54/page1.html ◆いち利モールの帯〆 http://ichiri-mall.jp/ap/icCB04/so4/iq54/page1.html