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男子の袴もかっこいいぞ!2021成人式所感の巻

星わにこ
2021/01/13 00:00
11日は、成人の日でしたね。新成人の皆様、ご家族の皆様、心よりおめでとうございます。 緊急事態宣言、大雪などなど成人式の開催がこんなに揺れた年はないのではないでしょうか。東京では結局成人式を開催したのは23区中2区だけ。結局、私が着付けをさせていただく予定だった新宿区・中野区の新成人も、直前に成人式が中止・延期となりキャンセルに。着付けのお仕事をさせていただくようになってから初めて、なにも予定がない日となりました。仕方のないことですが、残念です。 そんな中で、直前に写真スタジオでの撮影をご希望の新成人が。なんと友人同士の男子3人でとのこと。お支度の時間をずらしたり、スタジオ撮影は短時間で、集合の撮影は屋外でなど、工夫して撮影をさせていただきました。 自分たちで好きな袴を選んでレンタルしてお持ち込み。白や黒の柄に紋のところに西洋の紋章っぽいのが入っていたり、華やかなスタイル。幸い晴天に恵まれて、キラキラのロケ撮影が出来ました。袴姿がとっても気に入ったみたいで、成人式はないけど当日もやっぱり着たい、ということで急遽2日連続着付けもさせてもらいました。嬉しかった(^^) 振袖の着付けがなくて残念‥‥なんて思っていましたが、男子の袴もこれまたかっこいいもので。いつも黒紋付の着付けばかりをしているのですが、きらびやかな羽織袴もいいもんだなあと思いました。なにより、自分たちが気に入って選んだものなので、テンションが高い! ポーズも決まってとてもかっこ良かったです。成人式の装いは礼装であるとともに、祭の衣装のような意味もあるのだなーと。なんかもうアイドル撮影みたいでした! 3人組といえばシブがき隊とか少年隊とか思うので年が丸ばれなわたしです。 同時にお母様方の着付けもさせていただきました。色留袖、色無地(ご自分の成人式の振袖の袖を留めたものだそうです)、訪問着。それぞれとっても美しかった! またこれキャンディーズ的な?(例えが昭和で申し訳ない)。子どもの成人式は、新成人となったお祝いでもあるけど、育て上げた親御さんのお祝いでもありますよね。男子母の私としては、20歳となった男の子を、目を細めて見守るお母様たちの気持ちが痛いほどわかります!!!よくぞここまで(涙)です。 一人の男子が「お姫様抱っこしたとこ、撮ってください。決まりなんで」って、なんとママをお姫様だっこして写真を撮影。白い羽織だったこともあって、どこの王子様かと思いました!! 母の夢ではないですか? おんぶでもいいわ、って友達に言ったら「それ介護でしょ」と突っ込まれてしまいました(笑)笹川良一が頭をよぎった私は昭和な女です。。。(昭和ネタばっかりですみません) とにかく、あっという間の、私たちスタッフにとっても思い出深い撮影となりました。このようなお祝いごとに関わらせていただけるのは本当に有り難くまた身が引き締まる思いがします。 たくさんのお友達と会ってワーっと楽しむことは今は難しいけれど、どんな形でも20歳の想い出は残していただきたいなと思います。コロナのせいで、時期がずれるのは仕方ないこと。今は、健康に留意して生活しなくてはならないし、いたしかたのないこの経験もきっと糧になるはず。 本当に当日は、いろんな過ごし方をされたことと思います。成人式があってもなくても。行っても行かなくても。成人したことに変わりはなく。もちろん着物を着ても着なくても。生きてこの日を迎えて、大人の第一歩を踏み出した新成人の皆さんに、心からのエールを送りたいです。 そして、成長を見守った大人たちにも! 笑顔で上を向いていきたいなと改めて思う令和三年の成人の日でした。おめでとうございます!

振袖はいつでも着れるけど、20歳の振袖はまた特別の巻

星わにこ
2021/01/06 00:00
あけましておめでとうございます。早いものでこのコラムもなんと8回目のお正月のご挨拶です。毎回目を通してくださる方、いらっしゃるのかなあ?と思いつつ、続けさせていただいていることに感謝です。昨年末、コラムのアクセスが多かった年間ランキングというのをイケメンの担当さんに教えていただいたんですが、ダントツでさらしマスクの記事でした。コロナで大変だったんだなあとしみじみです。あとは、うそつき衿長襦袢の衿のたたみ方など、過去の実用記事にアクセスが多かったです。 Youtube全盛時代で、こういうハウツーものも動画で発信する人も見る人も多いと思うのですが、やっぱり文字や図で見るのが落ち着くわというお声もいただくので今年も頑張って余計な戯言込で書かせていただこうと思っておりますので、どうぞ変わらずよろしくお願い申し上げます。 さて、また緊急事態宣言が出そうな一都三県。予断を許さない状況だと思うのですが、まさに成人式直前の発表で、新成人の皆さん、ご家族の皆さんは本当に振り回されてしまった(ている)のではないでしょうか。各自治体も対応本当に大変だと思います。私も当日は着付けのお仕事があるのでドキドキしているのですが、キャンセルもあり、様子見もありで、どのようになっても対応できるようにしておくしかない状況です。このコラムを読んでくださっている着物好きな皆様も気になるところではないでしょうか? でも感染が増えてしまうとそれどころではなくなってしまうので、ここは耐えていくしかないですね。式がなくても、新成人となったお祝いの日には違いないですし、友達と会えなくても、自分をお祝いして、また成人になったと自覚してほしいと思います。ご家族と過ごせる方はご家族と、会えなかったらオンラインや写真で、今までお世話になった方に連絡をとってみてはいかがでしょうか?  成人式がなかったら、振袖や羽織袴を着ないというのもちょっと寂しいお話なので、前撮りをしそこねた方はぜひ折をみて後撮りしてみてもいいのではないでしょうか。20歳のときの写真はそのときしか撮れないもの。 そして自分のためにもそうですけれど、「この子が成人したんだ」というおじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんの喜びのためにも(笑)ぜひ成人の記念写真を撮っておかれるといいと思います。 振袖じゃなくてもいいけれど、振袖は日本の未婚女子の第一礼装。日本のプリンセスドレスです。ぜひ着て、装う喜びを味わっていただきたいなと思います。マジ、テンションあがるから!! 袖が長いだけだけど! すごいから!! 振袖を着るときは頭もメイクもがっつり盛らないと、振袖に負けちゃいますので、ばっちりと決めて着ていただきたいです。 そして振袖は、成人式だけじゃなくて、機会があったら着るとよいですよ。振袖ってほんとに美しい衣装ですから。私なんて、用がなくても着ちゃいます(それもどうかと)。 礼装を着る。普段着でないものを身につけるというのは、やはり人生において、ここでひとつ区切りですよというけじめや区切りを表す様式美のひとつでもあると思います。礼装でそれを表したり、また礼装を着ることで自覚が芽生えることもある。 わたしも成人式当日は振袖ではなかったけど、別の日に母が誂えてくれた鮫小紋を伯母に着付けてもらって写真を撮りました。当時はメイクを大失敗して写真が気に入らなかったし、後も封印したい(笑)とか思っていたけど、母も伯母ももう亡くなった今、かけがえのない想い出になっています。なによりその写真を母が喜んでくれていたのが、撮っておいてよかったなあと思う一番です。 着なくても成人には変わりはないけれど、それを経験しないのは、ちょっともったいないことかなとも思うのです。成人式を諦めた新成人の皆さんも、もし機会があったら振袖や羽織袴を着てみてほしいなあと思うおせっかいなおばちゃんの、新年のはじめなのでした。

振袖の襦袢の袂が飛び出さない「つばさ」が便利☆の巻

星わにこ
2020/01/08 00:00
 新年あけましておめでとうございます。本年もふふふと笑っていただけてちょっとお役にたつコラムをお届けしたいと思っております。どうぞかわらぬご愛顧よろしくお願い申し上げます。  さてさて、いよいよ成人式本番ですね! 今年成人を迎える皆様、本当におめでとうございます。急に子どもから大人になるわけでもありませんが、やはり大きな一区切りですね。20年間の成長の軌跡と、見守り育てられたご家族のお気持ちを想うだけで胸がいっぱいになります(はい、箱根駅伝を泣きながら応援するタイプです)。どうか自分を大切に、幸せになってほしいと心から願います。 そして成人式といえば、女子の振袖率、本当に高いですね。振袖で出席される新成人の方は、振袖を着るのは初めて!という方も多いのでは。  振袖でなにが大変かというとあの振袖最大の魅力でもある、長~いお袖です。ただでさえ慣れない着物姿、大変だとは思いますが、ちょっと動作に気をつければ大丈夫!  トイレ、車、座る時、そして階段。とにかく袖を引きずらないように、スマートに扱えればカンペキです。 振袖を着るときは。しぐさ美人で差をつけよう!の巻  あと、お袖で困るのが、強風。先日も成人式前撮りのロケ中、北風に悩まされたのですが、裾もはだけたりするけどなによりお袖の襦袢がぷわ~んと膨らんで外に出て来てしまうのが困り者。  そこで解決策として思い出したのが、「つばさ」です。「つばさ」とは、お袖の襦袢の内側、まるみの部分に、落としておく錘(おもり)。錘といっても、15グラムくらい、5円玉3つ分くらいの重さです。重さが負担になるようなことはありません。  これを入れることで、お袖の中で襦袢が泳ぐことなく安定し、飛び出しも防げますし、お袖自体も、ストンと落ちてキレイな形になってくれます。  ビー玉等が入っていて、袖の底に安定しやすいように筒型の形になっているもの、香りつきのものも市販されていますが、自分で手作りもできます。5円玉3つ(か同じくらいの重さで着物が汚れたりしない素材)をハンカチなどにつつんでもいいですし、どうせならちょっと可愛い布で袋をつくって入れるとよいと思います。  私も、撮影仕事用に作ってみました。  わかりやすく上に5円玉を置いていますが、中に入れて縫い込んで落ちないようにして使います。別に5円玉ではなくてもよいのですが、なんだか縁起がよさそうではありませんか? という理由です。ジャラジャラしそうで気になる、というときは、ボタンみたいに穴のところで糸止めしてもGOOD。  風がないときでも袖がひらひらしすぎないで落ち着いてよい感じです。成人式のとき、ちょっとお袖に忍ばせてみてはいかがでしょうか。着付け師さんにつばさを入れて下さい、って手渡しすれば、入れてくれると思いますよ。  今年の成人式、どうぞ全国よいお天気でありますように。晴れの一日、どうぞよい想い出になりますように。

振袖や訪問着の伊達衿のゆるみを直す方法☆の巻

星わにこ
2019/12/25 00:00
 今年も残りあとわずか! クリスマスも平日でなんだか慌ただしく目を回しながら年を越しそうな予感しかないわにこです。  でも!お正月になれば、晴れ着。そして成人式の振袖と、華やかな着物を着る機会もあるのではないでしょうか。  そういった晴れ着に使われることが多い「伊達衿」。いつもの訪問着や付け下げ、色無地に足すとあら不思議。胸元が華やかになってフォーマル度がぐっとアップしますよね。  振袖には1本挿したり、2本、3本と重ね付けすることも多い伊達衿。伊達衿大好きな私は、十二単風に5本で着付けたりもすることも。5ミリくらいの幅で、一筋色が入るだけなのですが、意外と効きます! 八掛の色が結構効くように、よいポイントになります。  淡い同系色をあわせれば上品に、反対色を合わせればアクセントに。  色あわせも重要なポイント。例えば同じ赤でもちょっとした色の違いで着物がパっとしたり、くすんだりするので、気がついたら伊達衿がちょっとしたコレクションのように増殖してしまっております(阿呆)。  そんな素敵な伊達衿ですが、実は座ったり立ったりしていると、ちょっと緩んできやすいです。こうなると、せっかくのポイントが台無しに。  一番いいのは姿勢を崩さないこと。猫背にならないように気をつけていると、あまり胸元は緩まないのですが、それでもちょっと緩んで来ちゃったな‥‥と言う時に、緩みを直す方法がひとつあります。  それは、コーリンベルトのクリップを上から押すこと!  伊達衿を使う着付の場合、押さえる意味もあって、コーリンベルトというクリップがついた着付小物を使うことが多いです。コーリンベルトを使って着付けた場合、クリップで、衿と伊達衿を挟んで押さえてあるので、衿が緩んで浮いて来たら、帯の中のコーリンベルトのクリップ部分を探して、上からぐっと押すと衿の緩みがなおる、というわけです。  このクリップがある場所は左右の脇から10~15センチくらい(イラスト参照)。帯の上から指を入れると、あばら骨のあたりに固いものがあるはずです。それを指でぐっと押す。結構押すのに力がいるので、指で押せない場合は、扇子やなにかちょっと固いものを差し込んでぐっと下に押し下げると、衿の緩みが押さえられます。(ペンなど使う場合はインクが着物や帯につかないようめっちゃ気をつけて下さい!!)※コーリンベルトを使ってない場合は、この方法は使えません。  伊達衿を挿して着物を着たら、この裏技をちょっと思い出してください。  でも着物を着た時一番大事なのは姿勢。どんなにキレイな着物でも、姿勢が悪いとしょぼぼーんです。胸をはって、素敵な晴れ着姿を楽しんで下さいね。  今年も拙いコラムをお読みいただき、本当にありがとうございました。皆様どうぞよいお年をお迎え下さい。

ママの晴れ着で七五三☆の巻

星わにこ
2019/11/20 00:00
 お天気のよい日が続く東京、七五三のお祝いの親子連れを見ると幸せな気持ちになるわにこです。3歳も5歳も7歳も、それぞれに愛らしく美しい。子どもが無事育ったお祝いに、節目節目にお祝いし、感謝する。今よりも、医療が発達していなかった時代には、その有難さはまた別格のものだったことでしょう。自分も、息子の5歳のお祝いが出来たときは、なんだかほっとしたものです。  記念写真撮影のお仕事は、そんな節目のお祝いを写真に残すものですが、七五三の撮影はやはり子どもが主役だけあって、思うようにはならないし、ごきげんにあわせての進行となります。でも、その姿はそのときだけのもの。そう思うと、ハプニングがおこっても、それも想い出になりますよね。 「何度髪飾りをつけてもすぐ投げ捨てた」とか「七五三で袖を破ったので、それ以降着物を着ろと二度と言われない」とか「草履をいやがって足袋で神社の外をかけまわった」とか、中にはご祈祷のとき、申込書にパパが自分の名前を書いたため、お子さんでなくパパの名前で祈祷された、とか(爆)みんなそれぞれ、七五三あるあるです(笑)  今年はお客様から、ママが自分のおばあちゃんに縫ってもらった晴れ着でお祝いをしたので、それを娘さんにも着せたいというご相談がありました。 「自分が3歳のときにきた写真があるんですが、娘のほうが大きいはずなのに、羽織らせたらなぜかぶかぶかで‥‥使えますか」と言われたのですが、7歳でも着られる晴れ着で、肩揚げと腰揚げが解いてあったため、娘さんには大きかったのでした。  お預かりして、肩揚げと腰揚げをし、サイズをピッタリに調整。御詣りと記念撮影のお手伝いをさせてもらいましたが、すごーくよく似合っていました!   御詣りにはママのお母様もいらしていて、少しお話をさせていただいたのですが、ママの小さい時には、草履で歩けなかったのだとか。確かにママの小さいときのお写真も見せていただいたのですが、娘さんのほうがちょっと身長も高くしっかりしている印象。草履もちゃんと履いてしっかり歩いていました。  月齢で3歳になってすぐか、4歳近くなっているかの差もありますよね。「義母が縫ったものなんです。クリーニングに出してしまっておいたんだけど、少しくすんでしまったかも‥‥まさかまた着られる日がくるなんて」と喜んでいらっしゃいました。  そう、お母様がお手入れしてしまっておかなければまたこうして受け継がれることもなかったんですよね。その時点では、将来その女の子が女の子のママになって‥‥なんてことは想像もつかなかったはず。  着物を用意したひいおばあちゃんも、きっと喜んでらっしゃることでしょう。  そして、揚げさえすれば、サイズの調整が出来て着られる、着物ってすごいなと思いました。  ママも「私より似合っているみたい」なんておっしゃってましたが、本当にキラキラ輝く陽の光の中で、とってもとっても可愛らしかったです。  また7歳でも着られるね、とお話しましたが、3歳は被布で、7歳は帯姿で。同じ着物でお祝いできるってよくできていますよね。着物は鴛鴦の可愛らしい模様なのですが、3歳の今は鴛鴦のあたまがちょっぴり被布に隠れてしまっているけれど、7歳になったときは絵羽の模様が全部、キレイに見えることでしょう。想像しただけで胸アツです。  振袖は最近ママ振といってママの振袖を着るお嬢さんも増えていますが、七五三も、晴れ着が残っている方は受け継いで着られたら素敵だなと思います。全部ではなく、一部でも、ご先祖様から守られているようで、嬉しいものではないでしょうか。  着物のよさ、ってそういう「受け継ぐ喜び」にもあるのではないかなと思います。民族衣裳なのですから、ここイチ!なときにはぜひ着てほしいなと思います。日本人に着物って本当に似合いますから~~(力説)  子どもの着物姿に「似合うなあ~」と目を細めるパパママを見て、ほんとに似合いますよねえ~とウンウン頷くおばちゃんでした。子どもたちにも着物を身近に感じてほしいな!  この11月、七五三を迎えたお子様とご家族の皆様、本当におめでとうございます(^^)

還暦で着る大人振袖☆東京キモノショー2019の巻

星わにこ
2019/05/08 00:00
10連休、皆様いかがお過ごしでしたか? 私はなんだかんだとお仕事でした(^^;)お休みの間に、元号も平成から令和へ。時代が遷りましたね。
私は、この数年GW恒例のコレド室町で開催される「東京キモノショー」に出展側のお手伝いに入っているのですが、毎年来場される皆さんのバラエティ溢れる着姿に唸らされています。正統派も、カジュアル派も、和洋ミックスも、みんな楽しんで好きなものを着ている!というのが伝わって来て、とても嬉しくなります。
それから、すごく感じるのはそうして好きなものを着ている人は「着物が馴染んでいる」という自然さがあることです。気負いもなく、着物姿が自然。それは、イベントの場の雰囲気もあるのかもしれません。着物警察はいなくって、気後れしている人もなく、とてもにこやかな印象があります。いろんなきものイベントがありますが、そういう「なんでもあり」感がいつもいいなあと思います。
「東京キモノショー」という名前の通り、特にステージでの「ショー」が印象深いものがたくさんありました。中には立ち見のステージもあったようです。といっても、裏方なのでステージを実際見ることはできなかったのですが、今年はステージの映像がYouTubeにアップされて、誰でも見ることができます。
今年はお友達や知り合いもたくさんステージに上がったので見たかったな~と思っていたので、これは嬉しい! 大体次の日にはアップされているというオンタイムで、話題になっていたものをすぐに見られて満足。
中でも、「大人の振袖ファッションショー|成人式の思い出の振袖とともに」は、思わず涙がこぼれるほど感動してしまいました。
大人も振袖を着ましょう!な~んて常々言い続けている私ですが、この日ステージにあがったのはアラ還の女性たち。マジ大人です!
コスプレではなく、還暦を迎えて今までを振り返り、人生の区切り、再スタートの気持ちを振袖で。自分が20歳のときに着た振袖、娘のために作った振袖、東日本大震災で流されてしまった大切な振袖を胸に着るレンタル振袖‥‥。それぞれの想いがこもった振袖に袖を通し、いろいろなことがあった今だからこその笑顔でランウェイを歩く姿。

カッコイイ! そして美しい!
大人振袖ですから、小物も控えめ、帯結びもお太鼓や角出しだったのですが、振袖の持つオーラは、着る人の前を向く力強い心と結ばれてさらにパワーアップして見えました。
そのモデルさんの「物語」に心動かされ、また振袖の美しさにも感動し。振袖は、着物はただ美しいだけではなく、人の想いがこもっている。「着物の力とは、人の想いを繋ぐ、想いを映すこと。作り手の想い、誂える人の想い、着る人の想い、受け継ぐ想いだと思います」という、ショー主催のたかはしきもの工房の女将、髙橋和江さんの言葉に頷くワタシでした。
ああ、私も還暦を迎えた時に、こんなふうに、胸をはって振袖を着ることができるようになりたいと、新たな目標ができました。
20歳のときにはわからなかったこと。大人になって、はじめて知った気持ち。人生を、悲しいことや辛いことなどなにひとつなく過ごせる人などいないでしょう。でも、その分得られる喜びも、自分が目を向ければいくらでもある。いろんなことを背負い、でもそれに負けない力も身につけて。年を重ねることは、楽しいことだと思わせてくれる素晴らしいショーでした。
もうね、二十歳、四十歳、六十歳、八十歳、百歳になったら区切りで振袖着たらええんちゃうかな! その時その時の想いって、宝物になると思うのです。
今思うと、四十歳のときに着た振袖とか、ほんとピチピチでまだまだ若いなあと思いますもん(え、そうでもない?)。
未見のかたはぜひ! 動画を御覧下さいね。その他のショー動画も面白いですよ。きっと「いやあ~着物ってほんとにいいもんですね~!」と思えます!
 

卒業式は女子も男子も袴でGO!の巻

星わにこ
2019/03/27 00:00
 ソメイヨシノが咲き始めた東京です。早咲きの河津桜やおかめ、プリンセス雅もいいのですが、ソメイヨシノの輝くような薄いピンクの花をみると、やはり心が躍ります。  今年の卒業式シーズンは、袴の着付けをご用命いただいて大学生と小学生のお支度をお手伝いしました。  小学生の袴姿は、女子も男子も着たい子が着る、というかんじでマストではありません。双子の男の子で一人はボウタイでおめかしスーツ、一人は羽織袴という自分の好きなものを選んでいたのが、とってもステキでした。  女子はお友達と2人組でおそろいの緑の袴を選んで。頭にはリボンをつけて、女学生スタイルで本当に可愛かった!  小学校の卒業式での和装は、華美と言われて禁止の動きもあるようですが、キリッっと無地の袴姿が華美かな? スーツや制服姿と変わりなく、礼を感じる素晴らしい日本の衣裳。派手、派手じゃないは、和装洋装どちらということではないのではと思います。  大学の卒業式は、女の子はほとんどが袴姿の印象です。私のころ(ン十年前)は成人式の振袖も卒業式の袴も、半分いるかいないかという感じだったと思うのですが、今はマストと言っても過言ではないくらいですね。  大学生の袴姿は、本当に華があってこれまた素敵。二尺袖に刺繍の袴はレンタルが主流のようですが、お手持ちの振袖にあわせていたり、お身内のものだろうなというウールの袴をつけていたり、みんなそれぞれ。美しいです。  そして今年ははじめて、大学の卒業式で袴を着る!という男子の着付をさせてもらいました。その男子は、二年前の成人式の記念撮影で袴を着て気に入ってくれたのか、今回も卒業式に着ようと思ったのだとか。  成人式のときは、着物なんか着たことないからとちょっと恥ずかしそうでしたが、今回の卒業式での堂々とした着こなしぶりには驚きました。一度着たことがあるというのは、こんなにも違うものかというくらい板についていました。  撮影のときに「胸を張ってね」「手はこう」「羽織紐の房は上を向いてるものだよ」とうるさかったおばちゃんたちの指導をちゃんと覚えていて、ポーズも所作もばっちりでした。  卒業式では、男子で袴なのは一人だったとか。でも、着ていたらとても好評だったそうで、「自分も着たかったけど、スーツにしちゃった」と声をかけてくれた人もいたとのこと。礼装の選択肢の一つとしてもっと羽織袴が一般的になって、着る人が増えればいいのに~と思います。  男子の羽織袴は、七五三でしょとか、成人式でもヤンキーしか着ないとか、目立つからとか、敬遠されがちですが、黒の紋付姿はどっしりとかっこいい、日本男子の第一礼装。卒業式にピッタリですよね。  きっと「男子が卒業式で袴」という発想がそもそもみんなになかったのではないかなと思うのです。知っていたら、女子の袴人口が増えたように着る人増えるんじゃないかな?  もちろん、スーツも素敵です。和装洋装に関わらず、礼を持った服装であればよい。なにを選ぶか、選択肢があってもいいですよね。日本人なら、和装も選択肢に入ればいいなあと思います。  友人とやっているスタジオでの家族写真撮影のとき、羽織袴を選ばれるお父様が増えてきました。これがまた似合う。似合うのです。やはり民族衣裳なだけあるなと思います。  男性諸君! もっと羽織袴着ようぜ! と思った今年の卒業式シーズンの出来事でした。あっ、無論ママもぜひ着物で!

祝!成人の日☆着付で参加してきましたヨ!の巻

星わにこ
2019/01/16 00:00
 平成最後の成人式が終わりましたね。新成人の皆様、おめでとうございます!  今年も、振袖コーデの相談や前撮り、後撮りで沢山のお祝いに関わらせていただきました。振袖はもちろん、男子の羽織袴も本当にステキです。輝くような20歳の本人はもちろん、ご家族の笑顔が見られるのも嬉しいお仕事です。ほんとに、着付ができるようになってよかったなーと思う瞬間です。  毎年成人式当日はお一人かお二人の着付しかしたことがなかったのですが、今年は声をかけてもらって、美容室での着付に入りました。  8人の着付を2人で、一人のお着付けの時間は20分という条件。一生に一度の成人式、快適に美しくお支度しなくては! ということで、当日を迎えるまでに自主練の毎日。撮影のときは、予めどんなお嬢さんがいらっしゃるかわかっているので気持ち的にも余裕があるのですが、当日どんなお嬢さんがくるかわからない。前日まで結構緊張しておりました。  そして、朝は4時起きで会場へ。知り合いの着付師さんにお話を伺っていると、早朝から着付なので前乗りや、0時から会場設営をしたりというお話もあり。まさに成人のみんなやご家族も大変やけど、この晴れの日のためにスタッフもがんばっとるんやでー!   会場につくとまだ暗いうちからお店にあかりが灯っていて、ヘアメイクは始まっており。最初のお持ち込みの振袖がシワがきつく、アイロンをかけている先輩が! はわはわ言いつつ、お持ち込みの小物を並べて着付けがスムーズにいくよう準備。  普段は一人で着付けていますが、当日は二人で前と後ろにわかれて、着付をしました。この二人着付けなのですが、二人の息があわないとほんとに難しいのです。自分のパートだけでなく、次に、なにをするのかを察して、相手が作業しやすいようにサポートしなくてはいけません。ここで大事なのが、タイミング。たとえば相手が今、これがしてほしい、と思ったところで、さっとモノを渡したり、受け取ったりする。早かったり遅かったりすると、テンポがずれたり、あおってるみたいになったり(笑)息が合う相手じゃないと、うまくいかないんですね~。  今は前撮りをする人が多いのですが、振袖を初めて着る場合もあるし、撮影と違って当日は移動するし着ている時間も長いし、途中で苦しくならないよう気をつけて紐をあてたり、緊張しないよう説明しながら着付けていきます。本人が不安になるのが一番いけないので、私達はどーんと!構えてニコニコと、褒めまくるのも仕事。可愛い可愛い煩いかもしれませんが、ほんとに可愛いのでそれは許していただきたい(笑)。  帯結びだけじゃなく、帯揚や帯締めの結び方のアレンジでも結構雰囲気がかわるので、クラシックなかんじがいいか、可愛いのがいいかなどお話しながら決めていきます。  全部決まってるのじゃなくて、ちょっとアレンジを入れたりすると可愛い~って喜んでくれたり、やばいやばいめっちゃあがる、なんて言ってくれたりするとおばちゃんほんとに嬉しくなります。  途中で、あれが足りない!これがない! なんてことも乗り越えつつ、だんだん何人着付をしたかわからなくなってきたり(汗)でも二人なので、一人がおっ!となってももう一人がフォローできるのが心強い。なんとか、時間内に全員を無事送り出すことができて、いやあ、ほんとに終わった瞬間、座り込みました(笑)。ペアを組んでくれた友人に感謝!  ひたすら着付をしながら思ったことは、着付の作業は、祈りに似ているなと。包む、折る、結ぶ。子供が一人、成人するということは、当たり前のようで当たり前じゃなく、ここにくるまでにはいろんなことがあり、沢山の人の愛や力で成長してきたんだなあと。そんな宝物のような、成人の姿を、第一礼装の振袖で美しく着付けていく。これからの人生に幸あれと、胸がいっぱいになりながら、お支度させていただきました。  毎年成人式までは振袖で頭がいっぱいで(笑)トルソー着付や雑誌をみて流行を研究したり、YouTubeで動画を見てイメトレしたり、楽しみでもあり、緊張もする日々を過ごし、終わった途端に緊張がとけて寝込んだりするのですが、今年は子供がインフルにー! 伝染しないよう気をつけなくてはっ!  といいつつ、また来年にむけて、振袖のことを考えていたりもしますが(どんだけ好きやねん)18歳成人になると、また成人式の様子も変わってくるのかもしれませんが、第一礼装に身を包んでお祝いする風習は残ったらいいなあと思います。  新成人に幸あれ~! そして着付師&美容師の皆さんもお疲れさま~! ツルツルの指先にクリーム塗って、労ってあげてくださ~い! 

ママ振袖で成人式!準備のチェックポイントは?☆の巻

星わにこ
2018/10/31 00:00
 あっという間に10月も終わりっ! 今年もあと2ヵ月になってしまいました。来年、再来年の成人式の用意が気になっている方、そしてご家族も多いのではないでしょうか。  購入やレンタルもありますが、最近「ママ振袖」という言葉を耳にすることが増えてきました。オトナ振袖を提唱しておる身といたしましては、最初は「なにっ!ついにママも振袖を着る時代に!?」(私の時代がきた!!<間違)と思ったのですが、「ママの振袖を娘が着る」ということ。  着物は受け継いで行く文化。お母様やおばあさまが着た振袖を着るというのはとってもとっても素敵ですよね~。ただ、そのままのコーデで着てしまうとママの年齢によっては「ザ☆昭和」なコーデで周りから浮いてしまうかもしれません。  そこで今回は、ママ振袖をイマ風に着こなすための方法と準備のチェックポイントを紹介します!  大前提として、着ようと思っている振袖が「着られる状態か」ということをまずチェックする必要があります。  汚れやシミがないか。サイズはあっているか。  着るのに支障があるような汚れがないかまずチェック。もしあったら、お手入れに出しましょう。 ママと10センチ以上身長が違うなら、サイズが合わないかもしれません。その場合、仕立て直しや裄直しなどサイズ直しもできるかもしれないので、専門家に相談してみましょう。  どちらも費用がかかるので、まずは見積もりしてもらってその金額を払ってもいいかどうかで決めてもいいと思います。  汚れに関しては、多少のことであればそんなに気にすることはないと思いますが、例えば襟元や胸元、上前など目立つところにあると気になりますよね。  一番いいのは、洗い張りに出してマイサイズに仕立て直してもらうことですが、費用もかかるし、作り替えたいサイズに仕立て直しが可能かどうかなどもありますので、着物に詳しくない時は、一度知っている人に見てもらうのが近道だと思います。  さて、着られそう!となったらば、次はコーディネート。ママとそっくり同じでもいいけれど、自分らしさも入れたいですよね。  まずは帯が別のものがあれば、替えてみる。新しいものを探してもいいし、おばあちゃんの若い頃の帯とかだって使えるのが着物のいいところ!   帯が変わらなくても、小物類と髪型、バッグを替える。  親子といえども、似合う色や好きな色は意外と違うもの。半衿や、伊達衿、帯揚帯締めを変えると、かなり雰囲気が変わります。髪型や髪飾りも、自分好みにアレンジするとぐっと今風に。  小物類も買おうと思うと意外とお金がかかりますが、振袖を買うことを考えるとなんのその。リサイクルもありますし、可愛いものを探すのもいいですよ。前撮りをすると、撮影スタジオで貸してくれるプランも。  振袖と帯以外で特に気をつけたいチェックポイントとしては、長襦袢の半衿、足袋、草履。半衿は古くてダメになっていることもあるので、新しいものにつけかえたほうがいいことが多いです。半衿としても売っていますが、自分の好きな布やレースをつけてもいいかも!  足袋や草履はサイズもありますし、特におふるの草履は劣化していたりすることも。長時間出歩く場合は、足が痛くないかなども事前に履いてみるなどしてチェックして、だめそうだったら新調をおすすめします。  それから、肌着もいろいろなものがあります。お胸の大きい人は和装ブラがあると安心ですよ。生理のときも安心の防水タイプの肌着もあります。意外と快適な肌着かそうでないかは着心地を左右します。  一言で振袖といっても、一体準備するものは何アイテムあるんだという煩雑さ! そしてキリがない選択肢! ですが、それでも振袖は着ると嬉しいもの。人生の節目を飾る改まった装いです。めんどくさーといわず、一度は着て欲しいもの。そして、できたら、何度も着てほしいものです。ほんとにほんとに、振袖って、普段着とは違って、いつも着られるってわけじゃない、スペシャルなプリンセスドレスなのですから。  ママ振袖がある方は、ぜひ、ママと一緒に晴れの日の装いを考えて、お支度してみて下さい。ママにとっても嬉しいことだし、なによりもそれは、きっと、あなたの一生の思い出になるはずです。

成人式に振袖を着なくても人生はこれからだ!の巻

星わにこ
2018/01/10 00:00
 本年、成人の日を迎えられた皆様、ご家族の皆様、おめでとうございます! 毎年思うのですが、無事に20歳まで成長し、成人を迎えるということの有難さは格別のものですね。  成人を迎えられた御本人はもちろんのこと、親や大切に見守って来た人にとって、子どもが成人を迎えるというのはひとつの大きな節目です。今年も成人式を迎えられるお嬢様の振袖の準備や撮影などのお手伝いをさせていただきましたが、第一礼装で成長を寿ぎたいという気持ち、そして装ったお嬢様の美しさ愛らしさに毎回毎回、めちゃめちゃ感動します。  「振袖を着る」ということがイコール成人の祝というわけではありませんが、その日の為に準備をしたり、親や祖父母、親戚などの着物を譲り受けたりと、それぞれにお祝いの気持ちがこもっていて、晴れの日に日本のプリンセスドレス=振袖を着る風習が受け継がれていってほしいなあと願います。  でも、実際のところ何も知らない状態でイチから振袖を成人式に着ようと思うと、結構なお金がかかってしまうのが現状のようです。レンタルで何十万とか、オプションや撮影などでびっくりのお値段も耳にします。振袖を買ったりレンタルしたりしたら卒業式袴やウエディングドレスまでタダ!?な~んてサービスもあったり。どこまで行くの!?なんて思って話を聞いていました。そうではない振袖も、いっぱいあるはずなのに‥‥。  今年の成人式はなんといっても、当日に営業停止をした振袖レンタル業者の話題でもちきりでしたね。金銭的なことももちろんですが、成人式の当日に「振袖がない」という事態に直面した当事者の皆さんのお気持ちを思うと胸がつぶれそうです。ありえないことですし、絶対に許せない出来事ですが、でも‥‥敢えて言いたいのですが、「成人式に振袖が着れなくても人生は終わらない!」ということです。もう取り返しがつかない、二度とそのときは戻ってこないけど、それでおしまいじゃないと。極論かもしれませんが、そのことで、必要以上に傷ついてほしくないと思います。  貴女が成人したその尊い事実はなにも損なわれないのですから。  振袖を着ること自体は、成人式以外でもできます。ちょっと別の話ですが、実際私は、30年程前の地方の「生活簡素化運動」というもので自治体が振袖での成人式出席を禁止したために、成人式に振袖は着ていません。でもそのあと、着たいときにきています。  成人式の振袖は、そのときしか、着られないものという意味では花嫁衣装みたいに特別なものかもしれません。でも花嫁衣装だって何度も着る人もいます。最近はお一人様ウエディングだってあります。記念の写真を後から撮るのもひとつですし、また別の機会に振袖を着てみるのもアリではないでしょうか。  お金や、大切な振袖、撮影した写真など取り戻さねばならないものはあり、これからそのために奔走しなくてはならない方もいると思いますが、どうか、必要以上に悲観的にならないで欲しいなと願います。  きもの業界でも被害者の会が立ち上がったり、代わりに出来る限りのサービスをしてくれるところもあります。一人で悩まないで、いろんなところと繋がって問題を解決していってくださることを願います。助けの手を求めたら、きっと役に立ちたい!と手を差し伸べてくれる人がいます!  神様は、乗り越えられない試練は与えないと、私もなにかにぶつかるたびに思います。時には「これしんどすぎないですか」と恨み言の一つも言いたくなるときもありますが、それでも命がある限り、どうでもこうでも生きていかねばならないと、思うようになりました。  私事ですが年末に人生の大半を共にした大切な人を亡くしました。生きてるうちが花なのよ。死んだらそれまでよと思い知りました。大変なこともあるけど、生きていればいいこといっぱいあるはず! そのいいことは、自分の受け取り方次第でいいことにも悪いことにもなる。  今回、この問題について「可哀想」「気の毒」という言葉をちょこちょこ目にするので、そんな風に事件に対してではなく、ご自分のことを思って欲しくないなと思います。私も人からみたら可哀想で気の毒だと思われる境遇かもしれません。でも、私は可哀想でも気の毒でも哀れな人間でもありません。誇りをもって生きています。人生に無駄な経験はない!‥‥はず、はず……(自分にも言い聞かせています/苦笑)。ちょっと的外れかもしれませんが、今回感じたことを書いてみました。  あとね、成人式にいかなかった人も、行けなかった人も同じだと思います。  成人したことには変わりはないんだから。  成人されたみなさま。これから名実ともに大人として羽ばたいて、たくましく、素敵な女性になってくださいね! 男性もね! 本当に、おめでとうございます。  そして機会があったら、ぜひまた着物にも袖を通してみてくださいね! 振袖もいいし、それ以外の着物もいいものですよ!

卒業式だけじゃない!女子袴の乙女なリボンの結び方の巻

星わにこ
2016/03/23 00:00
3月も後半戦、卒業式シーズンもいよいよ佳境ですね。袴姿を街で見かけると、頭に松田聖子の「制服」が流れて、なんだか甘酸っぱい気持ちになります。  最近は振袖+袴というパターンが定着しているようですね。袴も、1色ではなく、刺繍やぼかし、ヒダの内側が別布、小紋柄などどんどん華やかなものが登場しています。  最初は「袴に刺繍!?」なんて思ったものですが、若い子たちが着ている姿を見ると振袖や中振袖とバランスがよく、可愛らしい。逆に、色無地や江戸小紋などと合わせた場合には昔ながらの1色の袴のほうがよい気がします。先生の立場だとこちらがスッキリしてよいかもしれませんね。  宮城では、小学校の卒業式に袴、というのが定着しているようです。12歳の袴もこれまた可愛い~!!   今年も何度か袴の着付をさせていただく機会があるのですが、本当に楽しみです。袴の着付けなんてカンタンでしょ、と思われるかもしれませんが、やればやるほど袴の丈のバランスや衿の抜き加減など、体型との兼ね合いもあり、キレイでラク、を追求すると奥が深いと感じています。  袴は万が一にもずり落ちたりしないように、しっかりと腰の紐を結ぶのが大事。一番上の太い紐はリボン結びにしますが、実はリボン結びって緩みやすいのですよね。なので、リボンを結ぶ時には最初に一巻き目の紐にからげておきます(図)。そうすると、緩んできにくくなります。  結び目は右か左かに寄せますので、そうするとリボンの端の紐の長さが最後に長短できてしまいます。そこで長い方を後から結び目にかけて前にたらすと、結び目が隠れて紐の長さも揃い、綺麗な蝶々になるのがポイント。  このリボンを結ぶのは右と左どちらでもいいのですが、私は左側に結ぶようにしています。着物の打ち合わせにあわせて、上前のほうにポイントがくるのにあわせています。特に振袖などは左胸にポイント柄が来る事が多いですし、写真などでも収まりがよい気がします。また、右利きが多いので左側にリボンがあったほうが邪魔にならないで立ち居振る舞いができるということもあります。どちらでもお好みで。  一番目につく部分ですから、綺麗に結びたいですね! 自分でも直せますから、着ている人も時々リボンがひっくりかえっていないかちょっと気にして直すと綺麗にキープできますよ。  袴をはくと、着物に比べていきなり身体の稼動域が大きくなります。着物を短めに着付けることもあって、足は開くし、ブーツをはけばかけっこもできたのも納得。実用性も高いものです。普段着に最適なアイテムなんですよ。もっと、袴を普段に履く人が増えてもいいのにな~。  卒業式だけじゃもったいない! 帯結びも簡単で、着物より実はハードルが低い袴。ポリエステルだったら手頃なお値段で手に入ります。袴未体験の方、一度試してみませんか?

みんなで着れば怖くない!? 新年会で大人振袖満喫の巻

星わにこ
2016/02/03 00:00
 今日は節分。皆様豆まきの準備はOKですか? 結構前から年の数だけお豆を食べるのを放棄しているわにこです。このごろは、豆まきよりも恵方巻がメインを張っている印象のある節分ですが、鬼は外、福は内で難を払って、立春を迎えたいですね。  さて、先月の話に溯って恐縮ですが、わたくしこのお正月は新年会出席など、普段よりちょっとおめかしして、晴れ着三昧で楽しみました。うち、振袖は2回。振袖!? と思ったあなた、そうです、わたくしオバサンでございますが、振袖、着てますよ~!  以前よりしつこく「大人振袖」を提唱し、実践してきたわにこ。大人振袖の条件としては、下記のような大枠をもって着ております。 ・パーティ、新年会など、洒落のわかる皆様との会合にて、会場内のみ振袖姿を披露 ・小物などの色遣いはシック&ゴージャスに。訪問着感覚で帯は低い位置でお太鼓にすると大人振袖感アップ。 ・髪やメイクは気合いを入れまくって盛り盛りにしないと振袖に負けるので、そこは頑張る。  てな感じでしょうか。20歳の振袖とはまた違った楽しみ方をしたいものです。  今回は洋館での新年会と、老舗の料亭での新年会の2回、振袖を楽しみました。本当はもう一回、川越きもの散歩さんの新年会にも行きたかったのですが所用で断念(><) >以前川越きもの散歩さんの新年会に参加したレポートはこちら  今回も、大雪の予報とあたっていた日もあったのですがめげずに振袖でGO! どちらも更衣室はないので自宅から振袖で(爆)  でも、私には別名礼装隠しというフルレングスのコートという強い味方が。お袖の部分に振袖の袖をつっこむと「袖に西瓜を隠し持っている!?」というようなポッコリシルエットになってしまいます。そこで、お袖は体に沿わせてコートの中に収納(?)します。コートの袖には腕だけがあるわけです。  シワにならないか最初はちょっとドキドキでしたが、大きな問題はありませんでした。ちょっと体が太って見えますが(笑)成人式のとき雨コートを着る必要がでた時なんかも普通の雨コートで対応できる、使える技かもですよ!  どちらの新年会も、主催、幹事さんが自ら振袖! それで「ぜひ振袖でいらしてください」と言われた日には、これは着て行かないわけにはいかないでしょう。  会場にはたくさんの振袖姿の大人の女性が! お仲間~( ・∀・)人(・∀・ )と、きゃっきゃ一緒にお写真を撮っていただいたり。素敵な会場で、ちょっと気取って写真を撮ってもらったり。  ここで重要なのは、「恥ずかしいと思う気持ちを振り切る」ことです。以前のコラムを見返してみると、まだまだ躊躇や照れが感じられますね~。しかしいまはもう、中振袖くらいだとドキドキも少なく「ほんの普段着で」くらいの気分で着ている自分がオソロシイです。写真ににも、恥ずかしいという気持ちがうつっていませんw ちょっとイケない領域に足を踏み入れているのかもしれませんっっ!!  うわ、なにこのどやさー!という顔‥‥‥orz いまさらながら恥ずかしいかもっ、うひー(////)  でも、いいんです。楽しいから!!(ええ) 目指せ宇野千代、黒柳徹子。ミセスだって母だってかまや~しないじゃありませんか。振袖を着ると、本当に気持ちがあがるんですよ! 若い子だけが着るんじゃもったいな~い(笑)  ドレスアップの1つの選択肢として、大人の振袖、楽しみませんか?

振袖を着るときは。しぐさ美人で差をつけよう!の巻

星わにこ
2015/01/07 00:00
 皆様、どんなお正月を過ごされましたか? あっという間に仕事始め。どうぞ本年も変わらず御贔屓の程よろしくお願いいたします。  さて、いよいよ来週月曜は成人の日ですね。新成人の皆様、おめでとうございます。振袖を着る方も多いと思いますが、初めての方はもちろん、着物に慣れている方でもあの長い袖にはちょっと手こずるのではないでしょうか。「振袖を着た時にちょっと気をつけるとよいこと」をご紹介します。  話はそれますが(いきなりかよ)、わにこも20代の頃、着物熱がゴゴゴゴ‥‥‥と上がったことがあり、当時、振袖のきものムックで読者モデル体験をさせていただいたことがあります。そのときは「きものの立ち居振る舞い~正しい姿勢で、誰もが振り返るきもの美人に」というタイトルで、立ち方、座り方、階段の上り下り、車の乗り降り、手洗いなどなど、どうしたらいいかを教えていただきました。本誌はもちろん、アウトショットの写真もいただいて大事にとってあります(^^)  写真がモノクロなのは、カラー写真がまだなかったからだからじゃないです! モノクロページだったからです!(ムキになるのが‥‥w)誌面を見ると、緊張しすぎて三白眼になっているのが笑えます。  お茶を習っていたので、普通の着物には慣れていたつもりでしたが、振袖の場合、長い袖の扱いがけっこう大変で、知らない事が多く「え~そうなんだ!」と思ったものです。そのときも、今も、多分振袖を着た時の注意点は変わっていません。内容は去年のコラムとも重複するとは思いますが「振袖を着た時のしぐさ美人になる方法」をご紹介しますね。(前振り長くてすみません(^^;)  洋服と着物、特に振袖が大きく違うのは「袖」。袖の取扱いさえポイントを抑えればほぼ勝ったと言っても過言ではありません!  袖は思ったより長いもの。普段ないものがそこにあるわけなので、これに注意です。低い姿勢をとる時には引きずらないよう注意してください。  椅子などに座る時は、膝の上に袖を置き、床につかないようにします。また、物を落としたりして拾う時や、階段の上り下りのときにも両袖をまとめて片手で持ち上げます。イラストのように持つとキレイですよ。裾も踏んだりしやすいので、しゃがむ時などは少し裾を持ち上げます。  床や地面に袖や裾をつけて汚したり、姿勢を起こす時に踏んで破いたりしないように注意です(わにこ、これで袖の付け根を破ったことがございます(涙))。  また、物をとるために腕を伸ばしたり、腕を上にあげたりするときに、袖口を片手で抑えるとエレガント。ひじまでニョッキリ見えないように。  歩き方は、少し内股に、ちょこちょこ歩きしてください。手と足は同じ方を出すと、体をねじらないので着崩れにくいですよ。(いわゆるナンバ歩きというやつですね)  車に乗るときは、袖を持って、頭を下げておしりから乗って下さい。頭をごん!とぶつけてせっかくのヘアセットが台無しになるのが防げます。車のドアを閉めるときは、自分で閉めないで運転手さんに面倒でも閉めてもらえると着崩れが防げます。振袖のときはレディファーストで大事にしてもらいましょう。  あとは、着付をしてもらったときに、慣れていない人はトイレでどうしたらいいか着物の扱いを教わってくださいね。これ実は最重要事項です(^^;)。  振袖を着たときは、日本のプリンセスドレスを着ているんだ!という意識で、いつもとはちょっと体の動かし方、しぐさをゆったりとしてみてください。エレガントな大人の女性への階段を素敵に登って下さいね!  もちろん、オトナな方も、振袖のときはプリンセス。しぐさ美人で、振袖姿の魅力をアップしてくださいね。

いくつになっても!?一生振袖宣言!の巻

星わにこ
2014/12/24 00:00
 もういくつ寝るとお正月。そしてお正月が終わると成人式がやってきますね。成人式には、振袖を着るお嬢さんも多いのでは。新成人の振袖姿は本当に輝いていますね。文句なし!の華やかさです。用もないのに外出して振袖ウオッチングをしたいくらい振袖大好きなわにこです。  あまりに振袖が好きすぎて(笑)、今年は着せつけの勉強も始めました。お支度を手伝われる着付師さん、美容師さんにとって成人式の日は本当に大変な一日だそうですね。大切な一日を、気持ちよく過ごしていただけるようにするプロのお仕事。私もお手伝いできるようになりたいと頑張っております。  振袖の魅力を語りだすと「暑苦しい」「もういい」といわれてしまうのですが(笑)、本当に振袖は、袖が長いだけなのに、どうしてあんなにも女子の心を浮き立たせるのでしょうか。  先日のきものサローネでは「100人コーディネート」に参加させていただきましたが、そんな振袖フリークのわたくし「一生振袖宣言」として、着られるころを過ぎても楽しむ「オトナの振袖」コーディネートを提案しました。  まず大前提にあるのは、振袖は「未婚女性の第一礼装」ということです。結婚すると留袖が第一礼装となります。  初めて本断ちの着物に袖を通すのは十三参りの頃。今回オトナの振袖を提案するにあたって、改めて振袖の着用機会が多い年代のモデルさんに、本番でトルソーが着るものと同じ振袖を着て撮影させてもらい、小冊子を作りました。その中からちょっと振袖コーディネートを紹介させていただきます。  まずは初めて本断ち(大人仕立ての着物)に袖を通す、十三参りのお嬢さん。数えの年の十三歳は、まだまだ子供の面影が濃く、着物にも肩上げを入れます。  肩上げのある振袖の初々しい着姿は本当に可愛い! でも七五三のときとは違って、ふと見せるオトナな表情がなんともいえない、この年齢独特の美しさ愛らしさがあります。十三参りは馴染みのある地域とそうでない地域があると思いますが、ぜひ振袖を着てほしいお年頃です。  そして振袖といえば成人式。二十歳の女子大生にも同じ振袖を着てもらいました。どんなに髪飾りや小物で盛っても負けない、文句なし!輝きマックス!です。  今回はあえてシンプルなコーディネートにしてみました。ちょっと控えめでオーソドックスなコーディネートも着ているお嬢さん自身の輝きをひきたてるような気がします。  そのあとは振袖を着る機会としては、結婚式への出席や結納、茶席など第一礼装にふさわしい場や、パーティなどになるでしょうか。  さて振袖を着る条件としては、もうひとつ常識として年齢も加味されます。未婚でも「三十振袖四十島田」という言葉がありますが、お年頃を過ぎてからの振袖姿や島田髷(日本髪で未婚女性や花柳界の女性が結った華やかな髪型)は若作りで痛いという意味。今は三十代の振袖も眉を顰める人はあまりいませんが、まあ、その上となるとさすがに……かもしれません。  私など、アラフィフの上に既婚者で、振袖など絶対着てはいけない対象なのでありますがっ! 着たいんですね~これが。  一度思いつきでキモトモたちと着たら、あまりの楽しさにもう病みつきになってしまいました。それからは公式・公共の場ではない、内輪のパーティや個室(ここポイント)の宴会などで楽しんでしまっています。  今年はNPO川越きもの散歩さん主催の「きもの新年会」がコスプレ的に振袖や留袖での参加も歓迎とのことで、キモトモと振袖で参加させていただきました。ほかにも振袖を楽しんでいるオトナな年齢の方がいて、大雪だったにも関わらずとっても盛り上がったんですよ。  写真を撮ったりしてまた盛り上がり。やっぱりいくつになっても振袖を着るとときめいて、晴れやかな気分になるのです。  もし箪笥の奥に眠っている振袖をお持ちの方がいらしたら、年齢を気にせず、おしゃれとして、洒落で楽しんでみてはいかがでしょうか。振袖効果で若返り! 間違いなしです。 (撮影:渡部瑞穂(昭和な家スタジオ))  ぐはははは!! これはちょっとモデルに難ありですがっ! どやああ!!という気合いで着ております!!  オトナな振袖は、やはりいろんな意味で中身が成長した(?)分、若い人たちの着こなしとはちょっぴり差をつけたいもの。帯の飾り結びもいいですが、すっきり低めのお太鼓で着こなすのも新鮮ですよ。帯揚げも総絞りではなく、ちりめんなどですっきりと。大きめの帯留や、大振りな指輪などでマダム感を出しても。ドレス感覚で着こなして。  そしてなにより大切なことは、「怖めず、臆せず、恥らわず」(笑)堂々と、女優気分で着こなしてください! 髪型やお化粧も普段の倍増しでなければ、振袖には負けてしまうんですよね。思い切りが大切だ!と何度か着るうちに学びました(笑)  洒落のわかる仲間と、ぜひぜひ楽しんでいただきたいです。  きものサローネでのコーデを見て、早速クリスマスパーティに振袖隊を結成、オトナ振袖を着ました!と、素敵な報告もいただきました。もう、すごくすごくうれしいです!!    振袖のハイシーズンにぜひ声を大きくして言いたい! 「オトナだって振袖を楽しんでもいいじゃ~ないの」と(笑)  もっともっと、振袖を。  今年も一年、つたないコラムにおつきあいいただき、本当にありがとうございました。来年も楽しくきものが着られますように。それでは皆様、よい年をお迎えください!

実はオトナも振袖を楽しめるというお話の巻

星わにこ
2014/01/15 00:00
先日の成人式の日は、晴天に恵まれてよかったですね。 あちこちでニュースや、成人を迎えた方、そのご家族の声を聞いて気持ちが改まる思いです。 大人も頑張らねば!  午後、用事があって街に出たのですが、真っ青な空の下、成人式帰りの振袖姿をちらほらと見かけました。 新成人の振袖姿、本当にいいですね。若さと振袖のダブルパワーでまさに輝く美しさです。無敵です。  今風の振袖も、お母様の振袖かな?という古典柄の振袖も、歌舞伎町で見かけた金髪に振袖も、皆とてもキラキラしていて、「二十歳の振袖」は特別なのだなあと感慨にふけるおばちゃんでした。  でも! これだけ日本女性を美しく見せる振袖、成人式だけしか着ないのはもったいないです。晴れ着は着るシーンは限られてしまいますが、だからこそ十代から、着る機会があったら逃さず着てほしいな~と思います。  振袖を堂々と着られる時間は、案外短いですから(笑)  あとはもう、「お化け」とかコスプレとかそういう領域に入ってしまうので(笑) ぜひ、振袖年齢の間にたくさん着ていただきたいです。  実は私は振袖は、中学生のときに叔父の結婚式で一度着ただけなんです。成人式は自治体が振袖での出席を禁止していたので、着ませんでした。あとはさほど自分も興味がなかったので結局それきりに‥‥。  でも、いいだけ大人になってから、働く母たちの忘年会でおしゃれをして出席、ということでキモトモと振袖で出席しよう!と盛り上がって着てみたら、これがなんとも「気分が上がった」のです。すごい。訪問着とか比じゃない晴れ着感覚。ちょっとお袖が長いだけなのに、振袖のパワーってすごい。  つい味をしめて、閉鎖的空間(笑)でしばらく振袖を着るブームが訪れたのですが、これが楽しい。非常に楽しい。まさに非日常。  着物には「儀礼的服装」の側面もありますから、未婚女性の第一礼装という振袖の意味自体は大切にしたいですけれども、こういうお楽しみも、あっていいと思うのです。 今年は、「振袖OK」な新年会にお誘い頂いて、今からとってもとっても楽しみにしております。  二分の一成人式があるなら、二度目の成人式、三度目の成人式があってもいいじゃない!  二度目は過ぎてしまったので(笑)三度目の成人式は真っ赤な振袖とか着てもいいんじゃない? 大人の振袖があってもいいんじゃない? といろいろ妄想するわにこでした。  大人の女性の第一礼装、晴れ着としては留袖(もしくは色留袖)があるわけで(これこそ本来の着用機会が非常に限られる晴れ着ですが)それはまた本当に日本女性を美しく見せる晴れ着ではあるんですが、やっぱり振袖は永遠の憧れです。  大人向けの色柄で、帯結びもおしりが目立たないよう(笑)工夫して……大人の振袖、流行らないですかねえ~。 ==★ いち利モール 新春初売りセール1/20まで!★ == 帯留・三分紐追加入荷しました♪ http://ichiri-mall.jp/lp/newyear2014/ ◆いち利モールのお出かけにも参加してくださっている NPO川越きもの散歩の新年会で 「今年はコスプレ的に振袖や留袖でのご参加も大歓迎 」と 参加者を募集しています♪ http://blog.ap.teacup.com/kimonosanpo/

振袖は日本女子のプリンセスドレス★

星わにこ
2014/01/08 00:00
明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくおねがいいたします(^^) お正月、初詣に新春のおでかけに晴れ着を着られた方も多いのでは。 街で華やかなお着物姿を見かけると、とても晴れやかな気持ちになります。  そして1月の晴れ着と言えば、成人式! そして振袖! ですよね~。 年齢的に親目線の話になってしまいますが(笑)、お子さんが成人式を迎える方があれこれと用意されているのを見ると、こちらまで幸せな気持ちになります。  レンタルが全盛の昨今ですが、何年も前から準備して白生地から誂えたり、和裁の腕を活かして自分で仕立てたり、自分の振袖を仕立て直したり、親戚の女の子たちが代々着てお祝いしてきた振袖を借りたり、アンティークショップでお嬢さんと一緒に選んだり……。 そんな話を聞くとワクワクします。  草履やバッグや髪飾りにいたるまで、いろいろと揃える楽しみが無限大で、女子母っていいなあ~としみじみ羨ましく思います。  男子はやはり、黒紋付がビシっと決まりますね~。 うちも随分先にはなりますが、黒紋付を着てくれないかなと思っています(妄想)。 でもやっぱり女子の振袖を揃える楽しみには敵いません!  昔は1月15日が成人式でしたが、今は1月第二月曜日に行うところがほとんど。 地方では、帰省のついでに出席できるようにとお正月に成人式を行うところもありますよね。  先日、美容院で担当してくれた美容師さんが沖永良部島の出身ということで、 成人式の話を聞いたら、女子はもちろん男子も着物姿がとても多く(土地柄、大島紬も多いとか)、 その美容師さんも羽織袴だったそうです(しかも、紅白のシマシマの袴!)元旦に駅伝に出て、 2日は成人式、夜になるとまたそのまま町内を新成人達が夜通し練り歩く行事があるんだそうです。 もうヘロヘロですよ!と言っていましたが、ほんと若くなければこなせないハードさ。 地方によって、いろんな成人式や行事、風習があるのでしょうね。 生まれ育った土地の伝統も大事にしていって欲しいなと思います。  私の成人式は、岐阜の故郷が当時冠婚葬祭を簡素にしようという「生活改善運動」というので、振袖着用禁止だったのです(がーん)。 派手になりすぎるのも考えものですが、当事者としてはかなりがっかりでした。 そのころは、「振袖はいらないから車買って」とか「海外旅行に行きたい」とかいう子もいましたけど、私は振袖が着たかったなあ。その反動で、後日いいだけ大人になってから振袖を着まくったりしてみたりしましたが(笑)まあその話はおいておいて……。  一昨年にわにこが参加しているフラーレンというクリエイター集団有志で行ったお着物チャリティイベント(略してキモチャリ)で、私が成人式の反動(笑)で買い集めたリサイクルの振袖を求めてくださったお嬢さんが2人いらっしゃいました。  そのうちのお一人が、今年成人式ということで、昨年の秋に振袖を着て記念の家族写真を撮影されました。 ちょっとだけ見学にいったのですが、その振袖にあわせてお母様がいろいろと考え抜いたコーディネートが、とてもよくお似合いで、本当に輝くような美しさで。そして隣で微笑むご両親の顔も、本当に誇らしげで、素敵で、おばちゃん思わず涙が(;;)。  親になって初めてわかったことですけれども、子どもが無事に成人を迎えるということは簡単なようで簡単なことではなく。成人となる我が子を祝う親御さんの気持ちを思うと胸がいっぱいになります。心からおめでとうございます、立派に育てられましたねと声をかけたくなります。  そして、前置きが長くなってしまいましたが(長過ぎるわ!)、なにより主役の成人を迎える皆様、本当におめでとうございます。 自分らしい生き方を大切に、成人としての自覚と共に、成長を見守ってくれた周囲の方への感謝も忘れないでね。 振袖を着る時は、洋服の時とはちょっとだけ動きを変えてみてください。お袖は意外と重いので取り扱い注意です。立つときは、足がガニマタにならないように(笑)、椅子に座る時はお袖を膝に置いて踏まないように。帯がつぶれないよう椅子には浅めに腰掛けて。  そして最重要事項は、トイレにいったときの対処法です。着物を着慣れていない人は、着付けてもらったら、その場でトイレでどうしたらいいか聞いて確認を。安心して一日を過ごせますよ。  なにしろ振袖は日本女子のプリンセスドレス。優雅に振る舞ってくださいね。  こんなに気持ちが盛り上がる盛装はちょっと他にはありません。そして、振袖を堂々と着られる時期はあっと言う間に過ぎ去ります! いやもうほんと、うかうかしてると、年齢的に人前では着られなくなりますから(笑)着られる機会があったらどんどん着て下さいね~\(^O^)/  お祝いの日が、晴天に恵まれますように! ┃-----------------------------------------------------------------┃ ┃                                    ┃ ┃===========★===========┃ ┃                                    ┃ ┃-----------------------------------------------------------------┃ 着物通販いち利モール初売りSALE開催中! 着物&小物が最大50%OFF http://ichiri-mall.jp/lp/newyear2014/