最近着物が縮んだ話ばっかりしている私ですが、なかなか元に戻らないのでいろいろと切実な問題が。下半身問題は身幅に影響し、上半身問題は抱き幅に影響が出てきます。
抱き幅とは、身八つ口(脇の開口部)のすぐ下、胸のあたりの幅のこと。前幅は、裾部分の、脇の縫い目からおくみ付けまでの幅となります。よくある着物の図で見ると、同じように見えますが、実は寸法を変えられます。

胸囲が大きい人や肩幅が広い人は抱き幅を広めにとるとしっかり胸が包めますし、逆に撫で肩や上半身がほっそりしている場合は狭くするとすっきりと着られます。
胸周りがだぶだぶしたり、衿の合わせが浅くなったりするのはこの抱き幅があっていないから。意外と大切な寸法なのです。立体裁断ではないので限界はありますが、ほんの数センチのことで着心地が変わります。
この抱き幅が余る場合は、以前ご紹介した「コーリンベルトのダブル使い」で解決できました!というお声をよくいただきます(自分は余らないので。。。涙)
参考記事:
コーリンベルト2本使いで脇をスッキリさせる技!の巻
逆に抱き幅が足りず、衿のあわせが鋭角になってしまう場合はどうしたらいいのでしょうか。もちろん、お直ししたり、自分のサイズにあった着物を着るのが一番ですが、ねえ、着物って仕舞っている間に縮むこともありますし(嘘です、自分が育っただけです)、いただきものやリサイクルのものを着たいときもありますよね。
抱き幅が狭くて衿を深くあわせられない場合は、肌襦袢や襦袢だったら脇を解く、なんていう裏技もありますが、着物はこれができません。そんなときは3つの対処方法をお試し下さい。
1)広衿を広めに折る
せっかくの広衿、折幅を広く折ることで幅を稼げます。衣紋部分は二つ折りですから、耳の下あたりから、衿先に向かって台形に広めに折っていきます。難点はあまり広くしすぎると衿がふかふかしたり、折り目の下側が出てきてしまうこと。思いきって裾広がりに二つ折りした状態で縫いとめてしまうのもありです。
2)半襟を肩の部分からたっぷりめに出す
衿を首から離す、また半襟をたっぷりめに出すと、その分抱き幅にも余裕が出ます。ばけばけ風に半襟を超たっぷり出す着方だとかなり着物の衿合わせが鋭角でOKですよね。
そこまではいかなくても、IKKOさん風着付の応用でOK。
参考記事:
肩幅が狭く見える!ほっそり着付のコツ の巻
3)伊達衿を活用する
伊達衿の幅をちょっと広めにつけたり、重ね衿のように襦袢の衿の上に二重に衿を作るとその分着物の衿が鋭角になっても大丈夫。
参考記事:
平安王朝絵巻!ぬりえ気分で紫陽花の重ね衿パーティコーデ☆の巻
番外)和洋ミックスで着る
中にハイネックやパーカー、シャツなどを着てしまえば衿が鋭角でも気にならない!

といろいろ書きましたが、どれか一つでなくて合わせ技でじわじわ攻めるのもあり。お気に入りの着物は諦めないでなんとか工夫するのも、着物の楽しみかなと思ったりします。
え? 痩せればそんな苦労しなくていい? あーあー聞こえない(耳を塞ぐ)。でもほら、痩せるのは時間がかかるけど、今!着たい!ってこともあるわけで。
なにかの参考になれば幸いです。