さて先週、牛首紬を清水の舞台から飛び降りてポチった話をしたわけですが、着るためには仕立てをお願いしなくてはいけません。
八掛はプロにお任せ、太ってしまった分寸法は自動計算という素晴らしいシステムに頼った私ですが、ここで反物の左右の向きを決めるという最終ミッションが課せられました。
追いかけ仕立てか相対仕立てか。「おっかけ」「ぶっつけ」などともいわれるのですが、要は反物が左右で色や柄が違う場合、それをどのように合わせて仕立てるかということです。
私の選んだ反物は、白から緑へのグラデーションになっているので、どう組み合わせるかでかなり印象が違うということになります。
まず、追いかけ仕立ては左右を同じ向きに繰り返していくので、リズミカルで大きな縞柄のようにも見えます。どちらかというとカジュアルなかんじがします。
相対仕立てとは、背中心を中心に、左右対称に仕立てるもの。色が広い面積で繋がるので、整った印象に。色などによっては難しいことも。
自分の持っているものは追いかけ仕立てのものが多いのですが、紬とはいっても今回選んだのはちょっとドレッシーな光沢のあるものなので、悩むところ‥‥。
衿の部分は、濃い色にすると締まった印象になりますが、今回は白にして顔写りがよいようにすることに。しかしその他が決めきれません‥‥。
そういえば! 銀座いち利の女将さんの動画で「おっかけ」と「相対」のお話をされていたような?と思い探してみるとありました!
参考動画:
【女将解説】”おっかけ” ”相対” これで納得!お仕立て方法について
すると、なんと!
右側は追いかけ仕立て、左側は相対仕立てという技があることを知りました!!
こうすると、左右で袖口の色が同じになるため整った印象にもなりますし、左肩にグリーンの色が面積が広く入るので柔らかい印象にも。
これだ!!
というわけで、いただいた図にはなかったのですが自分で塗り塗りして、可能か伺ってみました。
OKです、ということでこれでお仕立てしていただくことに!! はあ~めっちゃどきどきわくわくです!
そして待つこと約50日。
出来上がって参りました!
いち利モールの赤いトランク型の段ボール。久々です!! めっちゃ可愛くてテンション上がる!!
丁寧に梱包された中に、光輝くマイ牛首紬紬が~~!
写真で見たのと印象変わらず、地に入った曲線も美しい~♪♪
早速羽織ってみて、想像通りの仕上がりに大満足!
着ておでかけするのは秋以降ですが、今から楽しみすぎます!!
こんなコーデを考えてみました。ふふふふふ。
コロナ禍で減らすことばかりを考えていてお買い物も控えていて、久しぶりに着物を誂えたのですが、なんというかもう気持ちが爆上がり。大袈裟ですが、生きる喜びだ!!とすら思ってしまいました。
大切に袖を通すから、素敵な思い出一緒に作っていこうね~!なんて語りかけてなでなで。普段から着る着物も楽しいけど、やっぱりここ一番のおめかし着物はテンションの上がり方が違います。
さてどこに着ていこうかな!
今から秋が楽しみです(気が早い)