懐剣を身につけることからもわかるように、打掛姿は武家の婚礼衣装がルーツ。白無垢と色打掛は、いわばウエディングドレスとお色直しのカラードレスのような関係で使われるのが一般的です。挙式には、白無垢とされていますが、最近は寺社によっては色打掛でも挙式OKのところもあるそうです。一生に一度は着てみたい衣装のひとつですよね~。
さてさてそんな打掛の着付けですが、本当に大変! 帯を胸高に高く結ぶため補整もしっかりしますし、花嫁用の伊達締めは通常のものの2倍の長さがあります。2年前から勉強して、練習して、やっと一人でも着付けができるようになりました。着物も帯もそれぞれがとても豪華でボリュームがあるので、大変ですが、とてもやりがいのあるお着付です。心をこめてキレイに仕上げてもほぼ打掛で隠れてしまうという掛下ですが、それも美学が感じられます。
関連記事:憧れの花嫁着物☆白無垢の下はどうなってるの?の巻
スタジオ撮影とロケ撮影、両方しっかりさせていただきました。お祝いの写真はとにかく輝くような笑顔を見られることがなによりもなによりも、嬉しいことです。
写真があれば、年賀状ででもご挨拶ができますよね。七五三も、帰省することができない今、せめて写真だけでも見せてあげたいという想いからか、例年より撮影が多かった気がします(鬼滅ブームもあるかもしれないけど)。スマホの写真もいいですが、やはりプロの写真はひと味違います。節目には、いい写真を残すのも大切な想い出になりますよね。
自分の結婚式の写真を久しぶりにひっぱり出して、撮っておいてよかった、美しくしていただいて有り難かったなあ~なんて思い出しました。ただ、私の白無垢写真には誰に言っても「え~~!!」と言われる衝撃エピソードがあって(笑)。
それは、できるだけ結婚式のお金も節約しようとホテルのブライダルフェアでレンタル料が一番安い白無垢の中から、悩んで悩んで選んだ私を尻目に、花婿さんはこの3種類です、と羽織袴のセットを見せられて「じゃあこれで」と白無垢より高いものを選んだ彼。「ちょっと待って」とさすがに声をかけた私に「だってこれが一番いいから」という返事。そりゃあいいでしょう。でも、でもですよ。花嫁衣装より高い袴を着る花婿がどこにおんねん! あのとき考え直しておけばよかったと思わなくもないその後の私の結婚生活(笑)。まあ、過ぎてしまえばいい想い出‥‥ってそんなことあるかーい! 写真を見ながら当時の恨み(笑)が再燃した私でした。確かに、素敵でした。羽織袴(笑) 写真はその時の気持ちも、一緒に写っている気がするので、スタジオに撮影にきていただいたお客様には楽しい想い出にしていただけたらいいなあといつも思っています。
話がめちゃくちゃそれましたが、そんな年末の仕事納め。命を守るために優先すべきこと、経済のこと、生きていくというのは本当に大変。着物を着るどころではない、という気持ちになったこともありますが、やはりお洒落や心の潤いや、節目の装いは大切なものだと改めて気付かされた1年でもありました。
今年もとりとめのないコラムにおつきあいいただき本当にありがとうございました。いつもとは違った年末年始になりそうですが、心静かに新たに、また来年お会いできるのを楽しみにしております。どうぞよいお年をお迎えください。 わにこ 拝
どちらも素敵!花嫁衣装☆白無垢と色打掛の巻
懐剣を身につけることからもわかるように、打掛姿は武家の婚礼衣装がルーツ。白無垢と色打掛は、いわばウエディングドレスとお色直しのカラードレスのような関係で使われるのが一般的です。挙式には、白無垢とされていますが、最近は寺社によっては色打掛でも挙式OKのところもあるそうです。一生に一度は着てみたい衣装のひとつですよね~。
さてさてそんな打掛の着付けですが、本当に大変! 帯を胸高に高く結ぶため補整もしっかりしますし、花嫁用の伊達締めは通常のものの2倍の長さがあります。2年前から勉強して、練習して、やっと一人でも着付けができるようになりました。着物も帯もそれぞれがとても豪華でボリュームがあるので、大変ですが、とてもやりがいのあるお着付です。心をこめてキレイに仕上げてもほぼ打掛で隠れてしまうという掛下ですが、それも美学が感じられます。
関連記事:憧れの花嫁着物☆白無垢の下はどうなってるの?の巻
スタジオ撮影とロケ撮影、両方しっかりさせていただきました。お祝いの写真はとにかく輝くような笑顔を見られることがなによりもなによりも、嬉しいことです。
写真があれば、年賀状ででもご挨拶ができますよね。七五三も、帰省することができない今、せめて写真だけでも見せてあげたいという想いからか、例年より撮影が多かった気がします(鬼滅ブームもあるかもしれないけど)。スマホの写真もいいですが、やはりプロの写真はひと味違います。節目には、いい写真を残すのも大切な想い出になりますよね。
自分の結婚式の写真を久しぶりにひっぱり出して、撮っておいてよかった、美しくしていただいて有り難かったなあ~なんて思い出しました。ただ、私の白無垢写真には誰に言っても「え~~!!」と言われる衝撃エピソードがあって(笑)。
それは、できるだけ結婚式のお金も節約しようとホテルのブライダルフェアでレンタル料が一番安い白無垢の中から、悩んで悩んで選んだ私を尻目に、花婿さんはこの3種類です、と羽織袴のセットを見せられて「じゃあこれで」と白無垢より高いものを選んだ彼。「ちょっと待って」とさすがに声をかけた私に「だってこれが一番いいから」という返事。そりゃあいいでしょう。でも、でもですよ。花嫁衣装より高い袴を着る花婿がどこにおんねん! あのとき考え直しておけばよかったと思わなくもないその後の私の結婚生活(笑)。まあ、過ぎてしまえばいい想い出‥‥ってそんなことあるかーい! 写真を見ながら当時の恨み(笑)が再燃した私でした。確かに、素敵でした。羽織袴(笑) 写真はその時の気持ちも、一緒に写っている気がするので、スタジオに撮影にきていただいたお客様には楽しい想い出にしていただけたらいいなあといつも思っています。
話がめちゃくちゃそれましたが、そんな年末の仕事納め。命を守るために優先すべきこと、経済のこと、生きていくというのは本当に大変。着物を着るどころではない、という気持ちになったこともありますが、やはりお洒落や心の潤いや、節目の装いは大切なものだと改めて気付かされた1年でもありました。
今年もとりとめのないコラムにおつきあいいただき本当にありがとうございました。いつもとは違った年末年始になりそうですが、心静かに新たに、また来年お会いできるのを楽しみにしております。どうぞよいお年をお迎えください。 わにこ 拝
毎日足袋を履いたら足のサイズが変わったはなし。の巻
1年ほどほぼ毎日足袋とこたびを履き続けて、採寸しなおしてもらったところ、お誂え白足袋は23,5センチの足幅ゆったりから中型の足袋になり、普通の型の足袋は少し大きめの24.0センチを履いて足首のこはぜを留める位置を調整してなんとか包んでいたものが、本来の足の長さの23.5センチのものが履けるようになったんです~~感涙(><)足首はなんと2.5センチ、足巾周りは1センチ減りました。足でこのサイズ減って、相当見た目が変わります。
もうサリーちゃんの足(この表現も古いぞう)ゾウの足みたいだったのが、うっすら足首の筋も出て、ほっそりとは言いませんが当社比マジですっきりしたので本当に嬉しくて、ずっと封印していたスカートも今年は履くようになりました。
そんなわけで足袋のサイズが変わったこともあり、お正月からは新しい足袋で歩こう!と足袋をぽちりました。体にあったものを身につけるって、大事だなと心底思った一年でした。
毎年と同じことができないお正月ですが、せめてできることで清々しい気持ちで迎えられますように。皆様もなにかひとつ、新しいものを用意して、着衣始ができるようお正月準備してみませんか。
帯締めの房のヨレはくるくるドライヤーで一発解決!の巻
「くるくるドライヤーでとかしながら熱をあてる」です!
えっ、それでなおるの?とおっしゃるあなた、一度やってみてください! もちろん櫛+スチームアイロン、湯気でもきれいになるのですが、くるくるドライヤーだと、そっと房をブラシでなでるだけ。何度か繰り返すと、つやつやのツヤもよみがえります!
切り房はもちろんなのですが、撚り房にも効果覿面!
花嫁着付の練習をしていて、懐剣の長い房が微妙にヨレッとなっているのがよろしくないよな~と思ったわたし、ふとくるくるドライヤーで房をとかしたところ、あらびっくり!! なが~い撚り房がすっきりまっすぐに!
うおおおお!!これは!と帯締めの房にもためしてみたところ、ばっちり。房という房にくるくるドライヤーをかけ、掛け軸の風鎮の房までまっすぐにできてしまいました。
ドライヤーでもいいってことかな?とためしてみたのですが、房を櫛でときながらドライヤーをあてるには、たこのはっちゃんか朱紗丸みたいに腕がたくさんないとちょっと難しかったです。
その点、ブラッシングしながら熱風をあてられる「くるくるドライヤー」はこのためにあるのかと思うくらい便利。房も、絹糸ですものね。髪の毛と同じように、熱風をあててとかしてあげれば、くせもなおるというものです。なぜいままで気付かなかったか!
とってもとっても簡単なので、くるくるドライヤーを持っているかたはぜひ、試してみてください。面白くなって房を探してしまうことうけあいです(夢中すぎ)。
七五三異変!鬼滅の刃が和装を救う?の巻
なにがそんなに子どもから大人までの心を捉えたのか。私自身も週刊誌連載を読んでいたので、面白いとは思っていましたが、そんなに!? チェーンソーマンとか呪術廻戦など厨二すぎておばちゃんの心には痛々しすぎたりするのですが、鬼滅にはそういうところがないですよね。てらいのないまっすぐさというか、どこまでも澄み切った青空のような精神世界を持つ主人公と、退治される鬼たちにも事情と悲しみがあるという(ラスボス以外)「善き心」が報われることに飢えているのかもしれません。勧善懲悪の時代劇みたいなものなのかも。
古き良き時代の古き良きおはなしとともに、着物もよいなあ!かっこいいなあ!と思う人が増えているなら、すごく素敵なことですよね。便乗商法とかそういうことでなく、人はたくさん目にしたものに親しみや安心を覚えるもの。着物も、たくさん見て形に親しんでいると、着たときのしっくり度が全然違うと思います。
このコラムも便乗と言われると、えへへ(笑)ですけれども。なんでもいい、着物に親しみを持ってくれる人が増えて、着物の文化がこの先へも繋がれていくとよいなあと願う、コロナ禍の師走でございました。



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