今週に入って、猛暑もちょっと一段落。夏も終わりかな……と思いましたが、天気予報を見るとまだまだ残暑厳しい日もありそうですね。
浴衣もそろそろ着納めでしょうか。週間天気予報とにらめっこで、また着るものが悩ましい日々が続きそうです。
さてさて、これからのちょっと暑い日にも大活躍の、涼しい風を送ってくれる扇子。皆さんはどうやって持ち歩いていらっしゃいますか。
正装のときの末広や、お茶で使う扇子とは違い、普段遣いの扇子は実は帯に挟まない方が痛まないというお話もありますが、やっぱり帯にはさんでおいて、すっと取り出して使うのが便利ですよね。
そしていざ帯へ……と思った時、あれ?右?左? 要が上?下? と一瞬迷うのは私だけでしょうか(笑)
正解は「体の左側、要は下」です。刀と同じように、体の中心から脇に向かってやや斜めにし、扇子の天(上側)が2センチほど覗くように差します。地紙が正面にくるように、帯と帯板の間、もしくは帯と帯揚の間、いずれにしても帯揚よりは前に差します。
差すときは、右手で持って、左手の親指で入れる場所の帯をすこし開けて差し込むと帯も傷みません(^^)v
もともと懐剣のかわりに帯にはさんだものということで、刀を抜くイメージで「右手で抜きやすいように、左側にはさむのね」と覚えました。でも、左利きの人も我慢して左に差したほうがいいと思います(笑)
懐剣代わりと思うと、お守りのようでもあり、なんだかキリッと身も引き締まるような気持ちがします。
さてさて、そんな扇子ですが、私は毎年新調しております! というととっても贅沢みたいですが、1本100円です。100円ショップで扇子が並び始めると、何本か無地のものをゲットするようにしています。
よくなくす、というのも一因ですが(トホ)、扇子に自分でお絵描きしてオリジナル扇子にするのが楽しみなんです。プレゼントしても喜ばれますよ~!
本当は扇子の絵は「地紙」という扇の形の紙に絵を描いて、扇子職人さんに仕立ててもらうものですが、直接落書きしてしまいます(^^;)
100円ショップの扇子は布張りなので、布用の絵の具やリキテックスで描きます。深く考えずに、一発勝負! 私は「セタカラー」というシルク用の絵の具を使いますが、リキテックスにパールテクスチャなどを混ぜてもキレイですよ。
ちょっと水玉を描いたりするだけでもオリジナル気分で楽しいです。黒地の扇子だと、色が引き立って雰囲気があるのであらが目立たないので初心者さんにおすすめです(笑)
<黒の無地扇子に羊歯の絵を描いて、お茶の先生にプレゼントしました>
<これはちょっとよい無地の紙扇子に直接(爆)絵を描いたものです>
洋服のときでも扇子は持ち歩いているのですが、子どものいい時間つぶしになるので飽きて騒ぎ出した時などに渡したりします。でも、あっという間にボロボロに(^^;) 一夏の消耗品と割り切って、楽しんでいます。
とっておきの扇子はまだまだ引き出しの中の私、いつかは「素敵だなぁ」と思ってもらえるような扇子を、すっとスマートに取り出して優雅にあおいでみたいと夢見ております。
まだまだ扇子の活躍する季節、かっこよく帯に差してお出かけ下さい♪