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扇子の差し方ってあってますか?&手描き扇子で遊んじゃおう!の巻

星わにこ
2013/08/27 00:00
今週に入って、猛暑もちょっと一段落。夏も終わりかな……と思いましたが、天気予報を見るとまだまだ残暑厳しい日もありそうですね。 浴衣もそろそろ着納めでしょうか。週間天気予報とにらめっこで、また着るものが悩ましい日々が続きそうです。 さてさて、これからのちょっと暑い日にも大活躍の、涼しい風を送ってくれる扇子。皆さんはどうやって持ち歩いていらっしゃいますか。 正装のときの末広や、お茶で使う扇子とは違い、普段遣いの扇子は実は帯に挟まない方が痛まないというお話もありますが、やっぱり帯にはさんでおいて、すっと取り出して使うのが便利ですよね。 そしていざ帯へ……と思った時、あれ?右?左? 要が上?下? と一瞬迷うのは私だけでしょうか(笑) 正解は「体の左側、要は下」です。刀と同じように、体の中心から脇に向かってやや斜めにし、扇子の天(上側)が2センチほど覗くように差します。地紙が正面にくるように、帯と帯板の間、もしくは帯と帯揚の間、いずれにしても帯揚よりは前に差します。 差すときは、右手で持って、左手の親指で入れる場所の帯をすこし開けて差し込むと帯も傷みません(^^)v もともと懐剣のかわりに帯にはさんだものということで、刀を抜くイメージで「右手で抜きやすいように、左側にはさむのね」と覚えました。でも、左利きの人も我慢して左に差したほうがいいと思います(笑) 懐剣代わりと思うと、お守りのようでもあり、なんだかキリッと身も引き締まるような気持ちがします。 さてさて、そんな扇子ですが、私は毎年新調しております! というととっても贅沢みたいですが、1本100円です。100円ショップで扇子が並び始めると、何本か無地のものをゲットするようにしています。 よくなくす、というのも一因ですが(トホ)、扇子に自分でお絵描きしてオリジナル扇子にするのが楽しみなんです。プレゼントしても喜ばれますよ~! 本当は扇子の絵は「地紙」という扇の形の紙に絵を描いて、扇子職人さんに仕立ててもらうものですが、直接落書きしてしまいます(^^;) 100円ショップの扇子は布張りなので、布用の絵の具やリキテックスで描きます。深く考えずに、一発勝負! 私は「セタカラー」というシルク用の絵の具を使いますが、リキテックスにパールテクスチャなどを混ぜてもキレイですよ。 ちょっと水玉を描いたりするだけでもオリジナル気分で楽しいです。黒地の扇子だと、色が引き立って雰囲気があるのであらが目立たないので初心者さんにおすすめです(笑) <黒の無地扇子に羊歯の絵を描いて、お茶の先生にプレゼントしました> <これはちょっとよい無地の紙扇子に直接(爆)絵を描いたものです> 洋服のときでも扇子は持ち歩いているのですが、子どものいい時間つぶしになるので飽きて騒ぎ出した時などに渡したりします。でも、あっという間にボロボロに(^^;) 一夏の消耗品と割り切って、楽しんでいます。 とっておきの扇子はまだまだ引き出しの中の私、いつかは「素敵だなぁ」と思ってもらえるような扇子を、すっとスマートに取り出して優雅にあおいでみたいと夢見ております。 まだまだ扇子の活躍する季節、かっこよく帯に差してお出かけ下さい♪

阿波しじらに博多の半幅でマリン気分 わにこの妄想コーデその3

星わにこ
2013/08/21 00:00
今月も妄想コーデのお時間がやってまいりました。 東京はもう連続の猛暑日で、さすがの我が家もエアコンのお世話になりっぱなしです。 お盆前に実家のある岐阜の山奥に帰省したのですが、未だかつて体験したことのないような暑さでした。本当に、日本は亜熱帯になっちゃったんでしょうか? それでも田舎は朝晩は涼しいし、小さな花火大会ながら、山に音がこだまする大迫力の花火を間近で見られ、子どもはクワガタをつかまえ(早朝チェックなど実働は父親(^^;))、川遊びをし、お墓参りをして日本の夏を満喫してまいりました。 しかし、まだまだ残暑厳しいこの時期に、気軽に着たいコーデを考えてみました! http://bit.ly/14cGH9V なんといっても夏は自分でも洗える木綿の着物がありがたい。阿波しじらの少し凸凹のある生地は、平織りのものより涼しいのです。濃い色のものは透けないので普段着に春から秋、半襦袢とステテコで気軽に着ています。そして、浴衣として着てもOKの頼れる1枚です。 藍は、日本人にとても肌なじみがよくて、清涼感のある色ですよね。実はわたしは縞の着物が似合わない(涙)のですが、妄想なので、憧れのスッキリストライプの阿波しじらを選びました。 帯は、夏は半巾が涼しくてラクチンです。帯枕を使わない分、背中が空いているので、涼しいのです。白の水玉の上に水色の波のような唐草模様のさわやかな博多小袋帯を。博多織は、キュッと締まって緩まない、締めていてとても気持ちのいい帯ですよね。しかも9/2まで嬉しいOUTLET価格です\(^O^)/  最後に二分の赤い帯締めを合わせて、トリコロールでマリンテイストにしてみました。ガラスの帯留めをしてもいいですよね~。二分紐は、巾が狭いので濃い色を使っても暑苦しく見えないで、いいポイントになってくれます。 短めに着つけて、素足で柾目の下駄をひっかけて、海風に吹かれてみたいです(妄想)。 あまりに暑いときは、先週のコラムでご紹介した、保冷剤を帯に忍ばせる裏技もお試し下さいね! 少し長めの小袋帯なら、変わり結びもできるので、大人っぽい結び方もできます。 帯結びは、銀座いち利のみたざき女将がオンラインレッスンで「半巾帯で結ぶ角出し風お太鼓結び」を紹介していらっしゃいます。帯揚は使いますが帯枕がないので、ラクです。襟付でちょっとおすましで着たいときには、半巾でもこんなに素敵な帯結びができるんですね~。 ずっとお太鼓が好きで半巾帯は普段着以外にはしたことがなかったのですが、最近いろいろな素敵半巾結びのアレンジに興味しんしんです。ちょっと長めの半巾帯がたくさん欲しくなって、またまた物欲を抑えるのが大変です(^^;) みなさんも夏バテに気をつけて、素敵な夏のおキモノ生活をお過ごし下さい! 着物通販 いち利モール http://www.ichiri-mall.jp/

浴衣にも、着物にも! 保冷剤で猛暑を乗り切れ!

星わにこ
2013/08/14 00:00
いや、本当に暑い! 暑いというともっと暑くなるから言うなと言われても、本当に暑いのだから仕方ありません。猛暑日の連続で、先日はおたいこで出かけて一日作業をしていたら、背中に猛烈に汗をかいてあやうくあせもになるところでした。へちまの帯枕だったのですけど、やはり背中に接している帯の面積が広いので、それだけ暑いんですよね~。  やはり、真夏は半幅帯が強い味方です。帯枕がないだけでこんなに違うものかな、と思います。 まあでも、正直それでも暑いんですよね~。でも着物は着た~い!!(おバカ) そこで教えてもらったのが、出かけるときだけでも助かる保冷剤の活用法です。ケーキなどを買うとついてくる、小さいサイズのアレです。 洋服のときは、よく手ぬぐいやタオルにくるんで首に巻いています。 着物の場合は、帯枕に保冷剤を入れるといいと聞きますが、帯枕にくるんで入れてしまうと保冷効果がなくなったときに取り出せないし、「ちょっと冷たすぎるな~」と思ったときも、対処しづらいものです。 なので、保冷剤をミニタオルや手ぬぐいにくるんで帯と着物の間、おしり側から背中のところに差し入れます。帯を結んでしまってから最後に差し込むので、これだと、取り出しも簡単。 また、予備の保冷剤を保冷ポーチにいれてバッグにいれておけば、最初にいれた保冷剤の効果がきれたころに入れ替え可能です。 タオルよりは、手ぬぐいのほうが融通がきいて、薄手なのでおすすめです。くるむ回数によって、保冷剤の冷たさを調節してください。 あまり長い時間は一日中これで快適!というわけにはいきませんが、おでかけのとき、暑い外へ飛び出していくときに心強い味方になってくれますよ! 保冷剤の取り扱いについては、中身をまちがってお子さんやペットが口にしたりすると危ないものもありますから、注意書きを読んで、正しく使用してくださいね。 夏の着物は暑い! ゆかたも暑い! でも、涼しげな姿は、周りも涼しくしてくれるものです。本人もなるべく涼しく(笑) 日本の夏を楽しみましょう(^^)

紅花染め体験とシュシュと風呂敷で浴衣に似合う手提げポーチを作りました!

星わにこ
2013/08/07 00:00
着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」 ★紅花染め体験とシュシュと風呂敷で浴衣に似合う手提げポーチを作りました! 先日子どものお供で「紅花染め」のワークショップに参加してきました。講師は「ふろしき王子」ことよこやまいさおさん。 まずは、「紅花染め」の体験です! 子どもたちが、乾燥した紅花の花びらを水の中で揉むと、最初は黄色い色が出てきます。黄色い水を捨てて、水を含んだ花びらを揉みながら洗い、熱した重曹(ソーダ灰)を溶かした水につけて紅の染液を抽出。 その染液に布を浸してかきまぜながら、クエン酸を入れて中和していくと、シュワシュワと泡が立って、液がキレイなピンク色に変化していきます。こんなにキレイな色になるの? と驚くほどの鮮やかさ。  布に十分染液が行き渡ったら、塩素を抜いた水で洗って完成!  とってもキレイなピンクの風呂敷ができあがりました\(^O^)/ 紅花は染料としてだけでなく、昔の女性のお化粧にも使われていました。 「京紅」は、上質のものは『金一匁(もんめ)紅一匁』ともいわれるほど高価なものでした。力がはいりすぎずにそっと塗れるので薬指に紅をとって唇につけます。だから、薬指は「紅差し指」とも呼ばれるそう。指に残ったら、頬につけると頬紅代わりに。 実際につけさせていただいたのですが、とっても可愛い色でした。新鮮な血の色と同じなので、とても肌なじみがよいのだとか。 染め上がった風呂敷を満足そうに持つ息子の横で、 いつか紅花染めの着物がほしいな~と、夢膨らませるわにこでした。 さてこの日驚いたのは、講師のよこやまさんが30キロ近い荷物を風呂敷だけで持って現れたこと。考えてみたら昔はみんな重いものは風呂敷に包んで背負って運んだんですよね。荷物と体のバランスをとれば、大きな負担にならずに運べるんだそうです。同じものをバッグで持とうとおもったら絶対無理。風呂敷ってすごい! 染めの講座の合間に、そんな風呂敷の活用法も教えていただきました。2回結ぶだけで出来る、簡単なきんちゃくの作り方を教わりましたよ。 子どもたちも、風呂敷で作るおなかポケットや忍者の手甲を教えてもらって、大喜び。息子は早速手甲をマスターして、ずっと手につけていました(笑)。「真結び」で結ぶとほどけにくいそうです。 やってみると……どこかで結んだやり方です。そう、羽織紐と同じ結び方でした(^^)。荷物の包み方などには決まりはないし、どんな風にやってもいいので、どんどんいろんなものを包んで試してみてください!とよこやまさん。 <簡単なポーチの作り方を教わりましたので紹介します> 風呂敷を結ぶだけでもできますが、シュシュと合わせ技だと、可愛い手提げができます。中身は結構大容量! たくさん入ります。浴衣に似合う手提げポーチが簡単に作れますよ! 50センチ角の小風呂敷が扱いやすいそうですが、お気に入りの布で作ってもいいですよね。 そして風呂敷も、着物も、手ぬぐいも、使った後は平にたたんでかさばらずにしまっておけるのがいいところ。日本人の知恵ですよね。  もっと風呂敷を使ってみよう!と思った一日でした。