よく着物を着ているうちに、着物がどんどんかぶってきて半衿が消えちゃうというお悩みを相談されます。だいたいの場合はコーリンベルトが原因で、ゴムが強すぎる、留め具の左右の高さがずれているのでは?とお答えしています。
1)両方半襟が潜っちゃう場合
コーリンベルトのゴムを緩めてみてください。留め具の左右の高さを揃えてください。
2)上前が被って左の半襟が潜っちゃう場合
コーリンベルトの右側の留め具の位置が高いのでは?
3)下前が被って右の半襟が消える
コーリンベルトの左側の留め具の位置が高いのでは?
コーリンベルトの左右の高さを揃えるときは、必ず鏡を見て確認してください(左は手で触って、になります)。上から見ると高さがわからないので、鏡で客観的に見ることが大事です。
左側の留め具は、自分が留めたと思う位置より少し上にあることが多いです。留め具を留めてから、後ろに引く時に位置が上がるんですよね。よく、コーリンの留め具があばらにあたっちゃう、なんてお悩みがあったら、ずり上がる分を見越して少し下目に留めるといいと思います。
コーリンベルトをしていないんだけど、という場合は衣紋がちゃんと抜けていない、襦袢の衿合わせがゆるい、なども原因のひとつです。
襦袢もきちんと着たし、衣紋も抜けたし、コーリンベルトも高さを合わせた(もしくはコーリンベルトを使っていない)のに、それでも半襟が消えちゃう!場合は、着物の身幅が広くて、深く前を合わせ過ぎている可能性があります。

チームふくよか所属の私は、身幅は足りないことこそあれ余って困るという経験をあまりしたことがないため気が付かなかったのですが、腰紐を結んだ後、上半身の襟合わせを深くしすぎるとやはり半襟が消えるのですよね。
対処法としては、脇でタックをとって見頃が深くかぶさりすぎないようにすること。とったタックは胸紐や伊達締めで押さえます。
以前教えていただいた「コーリンベルトのダブル使い」も有効です! タックをとるのが簡単になります。
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身幅がありすぎると、衿合わせを程よくした場合、脇にあまりが出てぶかぶかするのでタックをとったほうがスッキリします。
一方身幅が狭いと衿がどんどん鋭角になって半襟が見え過ぎちゃったりもするので、このあたりはやはり着物はマイサイズが着やすいね、という結論になってきます(^^;)
それでも着ていて半衿が潜った場合は、半襟を引っ張り出すよりは着物を脇に撫でてひっぱって帯につっこんで半衿を出したほうが効果が高いです。
つらつらと書いてしまいましたが、結構原因はひとつというよりはいろんな要因が重なっていることも多いので、自分の場合はどれかな?と思いつつ、着るときに気をつけて着てみてくださいね!