久しぶりに雪が積もった東京です。積雪は2年ぶり、大雪警報は4年ぶりだったそうです。雪が降る間は家で原稿に向かい合っていたのですが、お天気が回復してからいそいそと外に出てみました。
理由は一つ。アザラシの毛皮草履を履いてみたかったからです。
アザラシの毛皮草履については2015年のコラムで触れていました(ええ~もう9年前(爆))
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流石に11年とかコラムを書いていると、「あれってどうだっけかな~」と和装ネタで検索すると自分のコラムがひっかかってきて、読み返して「結構いいこと書いてるじゃん(自画じいさん)」なんてことがあるのですが、雪のときもこのコラムが誰かのお役に立っているといいなと思ったり。
話がそれましたが、そのアザラシの草履。9年前には憧れのお品だったのですが、2年ほど前着物の大整理をしたお友達から譲っていただきました。そして、そうそう雪の日もない東京の我が家の靴箱で眠っていたのですが、きました!きましたよ、お外に出る日が。
アザラシなので、アザラシのごま模様(ゼニ模様?)がなんとなく見える、可愛いやつです。
じゃ~ん!
そして、裏は雪の日も大丈夫な溝の深いゴムスパイク仕様。鼻緒をすげる穴から水があがらないよう、ガードもしてあります。足跡にもがっつり残ります。
ちなみに履き心地ですが、毛皮とかつるつるで滑るの?と思いきや天の部分の毛皮が足を突っ込む方に毛が流れているので、足を入れやすく脱げにくくなっていて、とても歩きやすいです。
ゑびす足袋さんのふわもこレース足袋とあわせてみました。こちらは残念ながら生産終了となってしまったものですが、内側の毛布みたいな発熱生地が極楽なんです。あったか足袋はいろいろ出ていますが、個人的にはネルよりもフリース系のもののほうが好きです。足袋下ハイソックスもあわせているので足元はほんとあったか!
着物は雪ん子柄で。きっと数日中には消えてしまいますが、束の間の雪の日仕様を楽しんでみました。
こちらは今から20年ほど前、オホーツク海で出会ったアザラシさんです(わにこ撮影)。草履大事に使わせてもらいますねええ。
関係ないですが、義実家が北海道だったため帰省の度にいまはもうない網走オホーツク水族館にいくのが楽しみでした。入り口入ってすぐのところにアザラシのプールがあり、100円でイワシのバケツを買って餌がやり放題。アザラシちゃんたちが、一斉にイワシめがけてやってくる大迫力の餌やりで、大好きでした。そんな中、一頭だけ「そんなものには興味がない」という風情でプールの隅で後ろを向いている子がいて、ジョニーと心の中で名付けていく度に会うのを楽しみにしていました。20年前廃園になってしまった時はとても寂しかったです。
老人の繰り言みたいに話が盛大にあっちこっちにいってすみません。アザラシの草履がはけて、嬉しかったっていうお話でした。