新着記事

アーカイブ

メールマガジン・会員登録はこちらから

自分で袷の着物を胴抜きにしてみた★の巻

星わにこ
2022/06/08 00:00
さて、足がまだ本調子でない私。外出控えて家の片付けをしよう!と思ったのですが、意外と片付けって立ったり座ったりちょこちょこしたり予想外の動きが多くて、集中するとふと足が痛いことを忘れてて変な方向に動かして「おわっ!」となること数度。 もう少し「座ってできること」はないものかとあたりをみまわし、ずっとやってみたかった着物の改造に取り組むことにしました。 本にも書いたのですが紬の着物で、重くて着づらいものがありました。処分したはずが‥‥あまりに好みすぎてなんとかならんかBOXにいれたままにしていたものが。 素材も紬だろうけどはっきりはわからず、実は胴裏も黄変してかなり厳しい状態。プロにお願いして仕立て直すとなると、予算的な問題もあるし、そこまでお金をかけて果たして着るのだろうか?と思うと諦め対象。でも、処分するなら思い切ってこの胴裏を外したらどうなるのか!?というのをずっとやってみたかったのです。 胴裏を外すといっても、ただばりばり~っと剥がせばいいかというと結構そういう問題でもなく、結構縫うところが多い。 1)胴裏と切り離した八掛を着物本体に縫い付ける 2)衿を内側だけ外して、胴裏を外して衿を再度縫い付ける 3)袖は底を解かないと裏地が外せないので、そこも再度縫う 4)背縫いや、各所縫い代のところをくけぬいする。 1~3はともかく、4がエンドレス!! 背縫いだけでなく、脇や袖の内側や、とにかく縫い代が露出したところはくけないとびろびろん~となってしまうので、どんなにざっくりでもいいのでくけなければ‥‥というわけでかなり!かなり座ったまま時間をつぶすという目的にピッタリマッチな作業でした。 途中で折りくけするのがいやになり(おいおい)袖の中など、見える可能性のあるところ以外は布の耳がみえたまま、ざくっと止めるなどしてみました。不都合がでたらまた考えたいと思います。 本当は背伏せもつけたほうがいいのでしょうけれど、とりあえずそのままにしてあります。強度がなくなると思うので、もう2回背縫いの直線を縫って補強しました。 さて胴裏を外したら、かなり軽くなり、ほんの数百グラムのことでこんなに着やすく感じるとは!と驚きでした。 さらに、かなり埃臭い匂いがしていたので、思い切って洗ってみることに!  水につけたら、やったことのある人はわかると思いますが、強烈な樟脳臭がもわ~~!! そして色がどんどん出てしまうのでささっと引き上げ。 脱水して、濡れたままの状態でアイロンをかけます。 あらかじめサイズをはかっておいて、アイロンで伸ばすんですが、だいたい横方向は縮まず、縦方向がぐんと縮みます。 袖丈は49センチが2センチ縮んでいたのでアイロンで伸ばしました。 身丈はなんと8センチ縮んでしまいました。八掛もあるしぐいぐい伸ばしてアイロンをかけるのが難しいので、八掛がおかしくならない程度に伸ばしながらかけて、よく乾かします。 こざっぱりして、普段着にさくっと着られそうな状態になりました。ふう~! なんか夢中になって作業をしていて、全然写真をとっていなかったことに気がつきました‥‥(だめじゃん) セルフリメイクやお手入れは、本当に試行錯誤の自己責任というやつですけど、思ったようにできたときはやっぱり嬉しい!!!  すごく大変かな?と、やってみたら1日の作業で終わったので、ず~っと後回しにしていたこともやってみればすぐなのかも?と思ったり。 意外とこれ「続きは明日やろう」にすると永遠にその明日がやってこないこともあるんですよね(自省)。 しかし、もう袷の季節は終わってしまった(爆)ので、秋以降の楽しみにしておきたいと思います(笑)そういうとこやぞ、自分‥‥。 足が~とかやる気がでない~とか言っていないで、できることをやってみたら気持ちがいいものですね。なかなかできないけど、もうちょっとがんばれわたし! 原稿も、はやくとりかかれ、わたし! 関連記事:袷の時期に涼しく胸元すっきり胴抜き仕立てのすすめ