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おうち着物の必需品!?割烹着でフネさん気分の巻

星わにこ
2020/05/06 00:00
 天気のよい日もステイホーム。気分転換にウールの着物など着ていますが、普段着にかかせないのが割烹着。水屋着型や、うわっぱりなど着物の上に羽織る作業着はいろいろありますが、なんといっても割烹着はさっと前を覆ってくれるので、とても便利。私も愛用しています。割烹着とは、肉を割(さ)き、烹(に)るというその名の通り、日本料理の調理のこと。もともとは明治時代、調理するときの着物の保護着として誕生したという説が有力ですが、脱ぎ着も楽で使いやすいことから女性の家事の強い味方として普及しました。  そろそろ重ね着もあんまりしたくないな~という気候になってくると、薄手の白いザ☆割烹着は暑くもなく、負担になりません。サザエさんのフネさんがいつもしていますよね。わたくしももう十分すぎるくらいおっかさん。フネさんは48歳設定(アニメでは50ン歳とのこと)と知って白目。とっくに過ぎとるがな! ちなみに波平さんは54歳です。   割烹着にも、カフェーの女給さんが着ているようなフリルのついたものや、襟もとにちょこっとレースや裾だけフリルがついて丈短めの昭和40年代っぽいものなどいろいろ。割烹着の襟も、昔はV字が多かったようですが、昭和後半には四角い道行のような襟が主流になりました。丸い襟、ボタンで留める形式のものなどもあります。今はリネンのものや、撥水加工がしてあるもの、裏ボアであったかいものなど様々な商品が出ています。洋服にもなかなか便利なものですが気を抜くと、田舎のばあちゃんになってしまうので、そこは皆様のセンスの見せ所(笑)。あとカッポーギとかカタカナにするとなんかイタリアっぽいかも(謎)  わたしの愛用の白い割烹着は、ちょっと長め。実家で発掘した白割烹着は着丈が短めでフリルがついていたので、長いのがほしくてすごく探して、デパートでやっと見つけて買った思い出の品です。なぜ長いのがよいかというと、お茶のお稽古の水屋仕事のとき、膝をカバーしてくれるのがありがたいから。着物の汚れが全然違います。あと、うちは猫がいるので、割烹着があれば抱っこしても着物に毛がつかないのがありがたい。  シンプルな襟が四角くなっているちょっと丈が長めのシンプルなものが好きなんです。丈120センチくらいあって、ひざ下くらいまで隠れるのが好みです。いち利モールにズバリな商品がありました! しかもセール中! このポリが入っているの生地が乾きも早いしアイロンなしでもある程度パリっとするタイプでいいのですよね~。  あと、長いのだとちょっぴりスマートに見えるような気が‥‥え、きのせいですか、そうですか???  割烹着を着ていれば、ウールに半幅、結ばない帯結びでもなんでも、なんなら伊達締めだけだってよかったり。ちょっとテンション高めに小紋なんかを着ていても、作業をするときの強い味方。なんとなく、家事してまっせ!という気分になるのもポイントです。  白じゃなくても、柄物でもなんでもいいし、そでまで隠せるうわっぱりが一枚あるとおうち着物生活、非常に安心です。でもやっぱりなんか、白い割烹着はおかーさん!という感じでフネさん気分になれて、家事が捗る!(気がしますw)。昭和コスプレ感が強すぎる、という方は、おしゃれ割烹着もあるので好みのものを探してみてはいかがでしょうか。  ところで、割烹着のラクな着方はご存知ですか? ポイントは、首の紐を着てから結ぶのではなく、結んでおいて頭にかぶること。意外と首の紐を後ろで結ぶの、大変なんですぅ。背中のボタンが止めにくい、ファスナーがあがらないのと同じです。体の柔らかい人には不要な小ワザですが。。  たすき掛けも捨てがたいですが、割烹着は袖からなにから全体を守ってくれますので安心です。  男性も、ウールの着物に兵児帯など、おうち着物もいいものですよ。1970年代のテレビドラマとかだと、スーツの男性も家に帰ると着物に着替えてくつろいでいましたよね。波平さんも! 男性の家事は、たすき掛けプラス前掛けがカッコいいですよ。  おうち着物の強い味方、割烹着。見直してみませんか。