先週はこのコラムを病欠してしまい、大変申し訳ございませんでした。毎週毎週ギリギリでもなんでも担当の皆様に助けていただいて続けていたのに、お休みとなってしまい本当に無念です。月初めにひいた風邪が全く治らず、ぶりかえして結局1週間くらい寝込んでしまいました。地味に流行っているようですので、皆様も風邪にはお気をつけくださいませ(><)
流行っている、といえば一昨年くらいから、レースの羽織を着ている方をよく見かける気がします。最初は黒、白だったのが、最近はカラフルで模様も様々。バリエーションが豊かになっています。2枚目をお探しの方も多いのではないでしょうか。なぜこんなにレースの羽織姿が増えたかというと、思うに‥‥‥
便利だから!
なにが便利かというと、「季節を(かなり)問わない」ということでしょうか。
羽織は、ちりよけにもなりますし、帯結びに自信がないときや着付のアラも隠してくれる強い味方。コーディネートや羽織紐でもおしゃれ度もアップしますし、取り入れたいアイテムではありますが、着物や帯同様、着用時期が気になります。
このコラムをPCで見た時に「人気記事」というのが5つ見られるのですが、よくランクインしているのが2014年の4月に書いた羽織の着用時期についての記事。
袷、単衣、薄物の羽織の着用はいつごろなのかを書いたのですが、レースやシースルーはスリーシーズンOK、となっていますね。
これが同じスケスケの旧来の紗や絽の羽織の薄物であれば、かなり季節が限定されます。紗は5月から9月OKですが、実は同じ薄物でも絽の羽織は「絽目があるものは夏物だから」という理由で、6月中旬から8月一杯と言う厳しい旧来のルールが適用されがち。
そうとも知らず、薄物の羽織があったら便利なのに!と、ヒトメボレした絽の生地で長羽織を作ったものの、なかなか袖が通せていないワタシです。トホホ。
体感でいいじゃないのと言いますが、なかなか「決まり」がある、しかも着物と違ってプラス要素でわざわざ着るものですからルールを崩すのにはちょっと勇気が。しかも、その時期、暑いですから! いくらちりよけと言ってもなかなか出番がありません。
一方、レースの羽織は、ぐっとくだけたかんじになりますので、素材感さえ問題なければもう年中着ていても許されてしまうほどオールマイティ。浴衣にオンして楽しもう、という提案もあります。レースの半衿が季節関係なく使えるのと同じですね。
レースだけでなく、シースルーなど透ける素材の洋服地で作った羽織も同じように扱われることが多いです。これらの羽織は、広幅の生地で作られますので、背縫いがないことも。個人的には背縫いがあったほうが、キリっとして好みですが、必要のないものは入れなくてもよいという考え方もアリです。
いち利モールでもオリジナルレース羽織「ふわり」の種類が増えていて、どれも素敵で迷ってしまいます‥‥背縫いもあるタイプだし‥‥しかも今なら10%オフ‥‥こうやって迷っていると人気色からなくなっていくので、早く‥‥ああっでもっ‥‥と毎年煩悶している私です。「ふわり」のシリーズもいいんですが「しゃなり」のシリーズも捨てがたい‥‥‥!!
こうして悩んでいる間に、時が過ぎてしまうわけですが‥‥。最近は、もうズバっと買ってしまってバンバン着たほうがいいよね!と思いつつも、絽の羽織の失敗が尾を引いていて、ここまで引っ張ってしまうともうなんだか踏み出せなくて‥‥。神様、私に勇気をください! いやでもセールになってるあれも欲しいしこれも欲しいのでどうしたらいいですか!(知らんがな:神の声)
これからの季節、いえずっと、ますます活躍しそうなレースの羽織。黒や白のオーソドックスなものを持っている方も、その便利さに新作の中からもう1色、違う色目が欲しくなってしまうのではないでしょうか。とすると、これから1枚目を買う私はどの色を選んだらいいのか!!!
この煩悶も、まだまだ続きそうです(苦笑)。