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体型&汗対策、浴衣のインナーはこれで決まり☆の巻

星わにこ
2015/07/22 00:00
 とうとう梅雨明け! 連日猛暑が続いて、さすがにエアコン頼りの毎日です。特に! 着物を着るときは、ガンガンに冷しておかないと出かける前にすでに汗だく‥‥ということになってしまいますので、ちょっと温度を低く設定します。着てしまえば、大丈夫なんですけどね。  さてさて花火大会やお祭り、夏休み! 浴衣でおでかけのシーズンですね。今回は、浴衣のインナーのオハナシです。  家で着るときはともかく、外出するときの浴衣姿、素敵に見えるポイントはまずこの二点。 ・ボディラインが出ない ・下着のラインが透けて見えない  暑いからといって、インナーを省略すると大変なことに。不思議なことに、タンクトップや短パンで腕や足を露出させているより、浴衣ごしにボディラインが透けて見えるほうがなぜか恥ずかしいものです。それから、胸が帯にのっかっていると老けて見えてしまうもの。ここはすっきりとフラットな胸元を目指したいですね。  バストが豊かな人は和装ブラ、フラットブラを。帯に乗ったりしないサイズの方も、パッドつきのインナーなどで胸の形をフラットにしてください。胸元補整のインナーには麻綿を使ったものもあり、試してみたらとっても涼しかったです。空気の層ができるので、涼しいんですね。  その上に、肌襦袢、浴衣下インナーなどを羽織ります。和装用にこだわらず、夏に嬉しい吸湿性、速乾性の高いタイプのインナーでもOK。ベージュ系のお色だと透けにくくてよいですよ。  次はウエスト。できるだけ細く見えたいからと、補整をしないのはNG。わたくしも、ウエスト補整はいらない立派なぽんぽこですが、必ずタオルを巻きます。これは汗とりのためと、腰紐などの食い込みを抑え、おしりがぽっこり目立ちすぎるのをさけるため。  タオルを巻いておかないと、帯の部分で汗がウエストに溜まってしまい、あせもになってしまうことも。浴衣や帯に汗がついて、シミっぽくなってしまうこともあります。自分自身と、浴衣と帯のためにもタオルもしくはウエストパッドをするのがオススメ。  そして下半身は、おしりのところの下着の線や足の形が透けないようにスリップタイプの浴衣下インナーなどが便利です。裾除けをつけてもいいですが、それよりおすすめなのが、ステテコ! 足の間の汗も吸ってくれて、とても快適なんですよ。  スパッツでもいいのですが、スパッツだと足の形が解ってしまうことも。布がたっぷりめのステテコがおすすめです。浴衣の色が濃くて、下の色が透けたりしない場合は、可愛い色柄ものもよいですね。  暑くてもインナーは省略しないで汗とり対策をしっかりしたほうが、結果として汗ではりついたり、そのまま冷房の場所で寒い思いをしたりということがなくなるので、結果快適に過ごせます。  普段着物を着る方にはアタリマエのことばかりだとは思いますが、浴衣は着物よりハードルが低いですから、「着てみようかな」という方も多いはず。先輩方、コーディネートも大事ですが、ぜひ快適インナーのアドバイスをしてあげてください\(^O^)/  体型も暑いと感じる感覚も個人個人で違いますから、慣れてきたら、どんどん自分なりに試行錯誤でアイテムを引いたり足したりしてみてください。  体型&汗対策でより快適に美しく、浴衣を着こなしてくださいね! 素敵な夏の想い出残そうぜ☆

変わりやすい天気に冷房対策に、大判のストールを☆の巻

星わにこ
2015/07/08 00:00
 梅雨本番。毎日基本は雨だと思って過ごしていますが、気温低めとはいえど、着物のおでかけで雨コートを着てしまうと結構蒸します。そもそも雨の日は、濡れてもいいように洗える素材の着物をチョイスすることが多いので、あまりに暑いときは雨コートを着ないこともあります。  そんな時、気になるのは帯まわり。帯は基本自宅でお手入れはできませんから、ここはガードしておきたいところ。帯揚、帯締めなどの小物も然り。でもちょっとした雨、降り出しそうな空だけど、まだ大丈夫、そんなときにコートや羽織りは暑い~~(><)というときに味方になるのが大判ストール。  大判でも薄手ならたたんでバッグに入れてもあまり邪魔になりません。大きさの目安は肩からかけて、帯がほぼ包まれるくらい。薄くても、細かい雨つぶ除けになれば十分と割り切って、使っています。  降るか降らないかわからない、天候が不安定なとき、雨コートまで持って歩くのも‥‥というとき、1枚持ち歩くと安心。頼れる味方になります。  また逆に、日差しがジリジリという時には、日よけにもなってくれる万能選手です。バッグにブローチやストールクリップを一つつけておくと、ストールを羽織った時にストール留めに使えて便利ですよ。  そしてこの時期もうひとつ読めないのが冷房。びっくりするほど効いているときがあり、ムシムシの屋外から中に入って一転冷えきってしまうことも。着物の場合は、洋服ほどダイレクトに冷えることはありませんが、それでも映画館や観劇の時など、動けないのに冷えてしまうのは辛いですよね。  雨で濡れていたりすると、寒さ倍増です。そんなときにもストールが活躍。ふんわり肩にかけたり、膝にかけたり。ものすごく冷えてしまうときは、見た目よりも体調が大事!というわけで衣紋のところ、首回りにすっぽりストールを巻いてしまいます。実は衣紋を抜いたところって、本当に冷えるんですよね。  こうすると、首のうしろの付け根の「大椎(だいつい)」というツボがあたたまりますので、体全体が暖まります。  冷房対策としては、わたしはもうひとつ薄手のアームカバーを持ち歩いています。着物は意外と肘が冷えてしまうもの。寒いな、と思ったら肘の部分にアームカバーをつけます。見た目が気になるときは中のほうにたくしあげておけば、あまり見えませんよ。  夏は暑さ対策ばかりに目がいきがちですが、実は雨や冷房対策も、快適に過ごすためには大切なポイント。ストールなどのアイテムを上手く取り入れながら、快適に梅雨をのりきりましょう!

ちょっと復習 着物・浴衣の畳み方のコツの巻

星わにこ
2015/07/01 00:00
 梅雨ですね~。5月までの暑さは嘘のように過ごしやすい日々が続いていますがいよいよ7月。薄物の季節がやってまいりました。  先日、本格的に衣替えをしようと箪笥の中身を空けて、ふと振り返ると、もふもふの冬物(?)が入っていました‥‥。  どうして猫ってこうなんでしょうね(笑)油断も隙もありません。そのまま仕舞っておこうかと思いましたが、やめて夏物に交換させてもらいました。  夏物を出してみると、意外と忘れているものがあったり(汗)、枚数があったり毎年びっくりです。そして、毎年「しまったぁ~」と思うのがたたみジワ。どんなに気をつけても、薄物は軽いせいなのか、畳紙の中で動いてしまい、いらんところにシワが入ってしまっていたりするんですよね~。   お手入れに出すと、ずれないように薄紙が中にきちんと入れられてきたりしますが、家庭での保管ではなかなかそこまでは難しいですね。1枚の畳紙に複数枚入れたりするとあまり動かなかったりもします。  浴衣類は生地がすべりにくいので、ズレてシワができるということは少ないですが、きちんとたたんでおかないとダメージが大きい。  「丁寧に着物や浴衣を畳む」ことを心がけることが、大事ですね。  いまさらですが、畳み方をイラストにしてみました。  畳む時には、縫い目、ついた折り目に添って、丁寧にイラストの赤い矢印の方向へ手を動かし、空気を抜きます。主に空気の出口がある方向へ抜いていきます。左右を対照にきちんとあわせ、布の間の空気を丁寧に抜くことでズレにくく、余分な皺が入りにくくなります。  最後に全体を二つ折、三つ折りにするときだけはふんわりと。ここにシワがくっきり入ってしまうのは、縫い目がない部分なのでNGです。この部分に筋を入れないために筒状のクッションや棒を入れたりすることもあります。    浴衣や綿麻、麻の着物は、畳んだら一度寝押しをすると気持ちよく空気が抜けて落ち着きます。寝押しは、きちんとたたんで畳紙などにはさみ、布団の下に敷いて、文字通り上で寝ます(笑)。  布団でなくても、畳紙の上に平らな板などを乗せて,少し重い物を置いてプレスしてもよいでしょう。  このとき、きちんと畳んでないと変なところにプレスじわが入ってしまいますので、くれぐれも「きちんと畳む」ことをお忘れなく!  数々の「ありゃりゃ」をやらかしてきたわたくしからの、心の叫びでございます(笑)。  夏の浴衣、着物は自分で洗うことも多いもの。仕上げの畳み方を丁寧にして、気持ちよく袖を通しましょう。

豪華絢爛!能衣装の美 幽玄の世界へ誘われてみたよ~の巻

星わにこ
2015/06/24 00:00
 先日、銀座能楽堂へ「能への誘い」というイベントにいってきました。京都の能楽師、吉田篤史先生による能初心者へのお能の魅力ガイダンス。わたくし、なんと今回5回目の参加です(永遠の初心者(汗))。  能は、室町時代から続く、仮面劇・扮装劇であり、音楽・詞劇。謡の詞も変わることなく700年、そのままの形で受け継がれている世界的にも希有な演劇です。  先生による解説の後、仕舞(能の見せ所を面・衣装をつけずに演じる)と、能装束を実際に着付ける実演がありました。  能装束はご存知の通り、唐織などの豪華絢爛なものが有名。その美しさはやはり憧れです。能衣装の文様を写した唐織の袋帯などもありますね。 キャプション:ロビーに展示されていた細川家伝来能衣装 金地撫子ニ蝶文様唐織の写し(部分)。豪華絢爛です! 家一軒くらい建つ金額らしいです!  着付を勉強している身としても、目が釘付けです!  実際の衣装の着付は、役者同士で楽屋で行うそう。役者さんは着付もできなくてはなりません。紐の締まり具合は「おしまり」と聞いて確認し、位置は「おあたり」と言って確認するそうです。 「苦しくないですか?」というかんじでしょうか。  今回は、若い女性の出立(いでたち)。男性である能楽師さんが、どう女性の扮装をしていくのか。  まずは体型補正と装束の保護のため、汗とりを兼ねた胴着という真綿に絹を挟んだ下着をつけて、その上に織箔(摺箔にする事も)という、金糸で模様をつけた着物を着た状態で登場。  そこから、先生が手際よく、美しく能装束を着付けていかれます。  大口(袴)を履くときは「ばね」というY字型の木の支えを使い、腰のところを大きく高く張るようにします。  そして金箔に藤の模様のはいった腰帯(飾り)をつけます。腰帯は、上に長絹(上着)を羽織ってしまうと隠れてしまい、舞う時に長絹が翻るとちらりと見えるだけ。それも美学ですね。  次に、鬘(かずら)をつけていきます。形になっているものをカポっとかぶるのではなく、長い髪が紐につけられ、ただ垂れている状態になっているものを、頭にかぶせて紐で固定し、髪型を作り、後で一つにくくって「元結(もっとい)」という白い紐で結います。  美しく櫛で整え、鬘帯をつけます。この鬘帯、着物のモチーフとしてもよく使われていますね。「鬘帯文(かずらおびもん)」という言葉は聞かれたことがあるのではないでしょうか。紐状のモチーフの中に、様々な古典的文様が描かれるもので、袋帯の文様や友禅染めによく使われます。  この、髪型を整えるのも毎回、舞台のたびに行うのだそうです。  そして長絹(ちょうけん)を羽織ります。直垂(ひたたれ)に似た、絽地の能装束で、今回は、白地に美しい藤模様のものでした。  舞うときにはだけないよう、胸元を縫いとめ、胸紐を結びます。  そしていよいよ、面(おもて)。能において、面は神聖なもの。いただいて、厳かに面をかけます。こうして役者は役と一体になるのだそう。  今回は「若女」という若い女性の面でした。  能面は、見せていただいたときに驚いたのですが、びっくりするくらい目の穴が小さくて視野が狭く、口の穴も本当に小さくしかあいていません。一種の極限状態の中で、役に入り切って演じるのでしょうか。  面をつけたら、扇を持たせてもらって(この扇には表裏があり、自分では確認できないので、持たせてくれた人を信頼するしかないそう(笑))、美しい佇まいの女人となりました。 キャプション:着付の実演、美しい着装と最後の始末まで、素晴らしい手際に感動!  「春の夜の 闇はあやなし 梅の花  色こそみえね 香やは隠るる」 「東北(とうぼく)」という演目の和泉式部の霊。  さわりの謡を、観客も声を出して一緒に謡わせてもらって、和泉式部の舞を堪能。中身は男性のはずなのに、梅の香が薫る中、僧の夢の中に現れた美しい式部がそこに。すごい‥‥‥!!  そして、声を肚から出して謡うのも気持ちいい!!  舞も、かっこいい!!  日本人のDNAに組み込まれている「これカッコイイ!!」を狙い撃ちされたみたいな気分です。も、ほーんと、中学校でヒップホップダンス必修とかやるくらいなら、仕舞必修でしょう!!浴衣で仕舞でしょう!!(鼻息)と真剣に思いました。  この日は子どもと一緒に行ったのですが、途中で寝てしまうかとおもいきや、装束の着付など食い入るように見ていました。今日のこと、なにか心に残ったらいいなあと思いながら、感動の余韻を胸に会場を後にいたしました。一緒にいってくれた友人も「謡、やりたーい!」とキラキラ。わかるー!!  現代の着物にも、能のモチーフはたくさん取り入れられています。般若、翁の面だけじゃなく、鬘帯や唐織など、ちょっと気にして探してみると面白いかもしれません。  お能も、演目にちなんだモチーフを取り入れた着物のコーデで鑑賞に行けたりしたら上級者ですよね。でも、いつも鑑賞中に睡魔に襲われてしまう私‥‥。でも観客がものすご~くリラックスして眠りに誘われるのは、その舞台が素晴らしいからだそうですよ?(言い訳?)  難しいとばかり敬遠しがちな能ですが、物語ばかりでなく、美しい装束や面の鑑賞も楽しみのひとつです。歌舞伎や文楽とはまた違った魅力の伝統芸能の世界に触れてみませんか?

浴衣から始めよう! ワールドワイド キモノ♪ の巻

星わにこ
2015/06/17 00:00
 常々「日本人なら誰でも似合う!」とキモノの魅力を力説している私ですが、このところそうとばかりも限らない、なんて思っています。  外国の人が、着物に興味をもち、またとっても素敵に着こなしている姿を目の当たりにして、着物はもっと見直されていい衣服で、日本以外でも取り入れられてもいいんじゃないかしら? と。  着物イベントで各国のミスインターナショナルの皆さんが振袖を着られていたのも素晴らしかったし、SNSでも海外で着物を楽しんでいる方の写真も目にする機会が増えてきました。また、ワールドワイドに魅力を広げようという取り組みも気運が盛り上がっているようです。  某リサイクルショップの催事に行ったときには、初日の朝から半分が外国人なんじゃないかしら? という会場。いろんな言葉が飛び交い、ここはどこの国? 状態。  山の様に着物と帯を抱えて会場をあとにする姿を見て、浮世絵しかり、日本人が大切にしきれなかった分が、外国で愛でられたりするのかしらと妙な感慨にふけったり。  そして先日、アメリカから観光にやってきた高校生たちと交流する機会があり、築60年の昭和な家で和装を楽しんでもらおう、ということに。  女の子たちには、浴衣を楽しんでもらおうと浴衣を用意、かつ自分で着てもらおう! と企画。  そしてワタクシ、英語は文章話せません。単語とジェスチャーのみ! しかしこの日はちゃんと通訳してくださる方がいらして、ちゃんとコミュニケーションがとれました。  浴衣はもちろん着るのははじめて! という3人。最初に好きな浴衣と帯を選んでもらいます。  さすが女子。ぱぱっと自分が好きな色で選びます。タンクトップと短パンの上に、タオル補正。着物はバストが目立たない、筒状の着姿にすること、汗とりの役目があることを説明。  腰紐、伊達締めを使って浴衣を着て、帯を結びます。腰紐が5角形に畳まれているのをみて、笑顔になってくれたのが印象的。  帯(サッシュ、と言うんですね)を巻いて行くのですが、思ったより上手で。なんでもいいの~結んであれば~というおおざっぱな私の説明に対し、私の帯結びと同じようにしようとしてくれる姿勢にちょっと感動。「ムズカシイ」といいながら、頑張って結んでいました。  結べたら、衿のあわせに逆らわない方、ライトサイドにくるんと回して~!できあがり! 写真:渡部瑞穂(昭和な家)  とってもとっても可愛い浴衣女子の誕生です。自分で選んだだけあって、それぞれ全然違うのに、それぞれとても似合っていて。かわいー!かわいー!を連発してしまうおばちゃん(=私)に、とびっきりの笑顔を見せてくれました。  男の子達は甚平さんで。これはもう着方の説明不要ですよね。Tシャツに短パンでやってきた、アメリカ男子たちが、あっという間に和装男子に。これが、全然肌の色も髪の色も違っても、似合うんですね~。背が高くて、鴨居や照明におでこをぶつける事故は続出してましたが、昭和な家に馴染んでいました。  そんな和装姿で、スーパーボールすくいとや輪投げでプチ縁日体験で楽しんでもらった半日観光のお手伝いでした。そのあと、男子たちは、甚平姿のまま中野ブロードウェイに観光に出かけていきました(笑)。 「浴衣、甚平を着たことがある」という経験が、彼らのどこかに残って、いつかどこかで日本に限らずまた、何かに繋がったらいいなあなんて、思いました。  もうすぐ夏本番。浴衣は本当に気軽に着られるし、和装の第一歩に本当におすすめですよね。日本人、外国人関係なし。「着れたらなあ」って思っている人がいたら、ぜひトライしてほしいです。上級者さんは、もしまわりで「着てみたいな」なんて人がいたら、ぜひ一緒に着ておでかけして、「浴衣、着物タノシイ」体験のお手伝いをしてあげてほしいです。  着物って、それだけの魅力がある衣服だと、文化だと思うのです。最初は、キレイカワイイだけでいい。でもその先の、使い捨てじゃない、布を愛おしみ、受け継ぎ大切にする気持ちが、そのうち必ず伝わるはず。  それにしても、今回は「英語できたらいいなぁ~。。。ああ学生のときもっと勉強しておけば」とありがちな後悔をしてみたわにこでした。でも、必要だったら今から頑張ればいいですよね。時間は元に戻らない、今が一番若い時、なわけですから(><)  世界にはばたけ~キモノ~! 私もなんかついでにがんばれ~(笑)

顔うつりのいい傘とコートで雨の日のおでかけを楽しく♪ の巻

星わにこ
2015/06/10 00:00
東京も梅雨入りし、先日までの暑さがやわらいで「単衣でちょうどいいかも」という日が続いています。気温が下がったのはありがたいのですが、困るのはやはり雨。  雨が降るときものでのおでかけを止めたくなりますが、逆転の発想でお気に入りの雨具を揃えておくと、雨が降るとむしろ「やった!」という気分に(笑)。  張り切って着物を着る予定を入れると雨が降る「きもの雨女」のワタクシ、最初は着物をあきらめたりしていましたが、お気に入りの雨コートと雨草履、雨対策グッズを揃えてからは、どーんとこいという気分です。  暴風雨はさすがにおでかけ自体を躊躇しますが(笑)多少の雨なら、ワタシは紫陽花♪(妄想)くらいの気持ちで出かけます。  今年は、お気に入りの傘を発見! ぼかしが入って、取手に房がついているもの。着付教室の講師仲間の先生と一緒に見つけて、色違いを購入しました。  そのとき何色か広げてみて気がついたのですが、顔色がよく見える色と悪く見える色があること。確かに、傘をさすと上半身がすっぽりその色に包まれますから、影響は大きい。  あててみて一番顔うつりのよかった桃色のぼかしの傘を買いました。骨が多くて、大きいのもポイント。折りたたみの傘もよいのですが、着物のときは濡れないように大きさも大切です。  そして自分的にポイントが高かったのは、取手についている房! 雨の日でもお気に入りの傘があると思うと、うきうきおでかけできそうです。  先生は好きな色優先で、紫の傘の真ん中に黄色のぼかしが入っている月夜のような傘を。気に入った色を選ぶのも、なにより本人の気持ちがあがるので表情がよくなります。そういう選択肢もいいですね。  先日、午後から雨予報のときに、この傘を初めて使いました。雨に強い紬の着物でコーデを決めて、お気に入りの色の雨コートをバッグに入れて、足元は濡れても平気な雨草履か、合皮の草履。降ってきたら、さっとコートを羽織って、傘をさせばOK。  なんでしょうか、このどや顔(笑)。傘1本で、雨なのにとても気分のよい一日になりました。  そのほかに、雨の日にバッグに入っていると安心なのが、手拭。二枚入れておくと、首元の保護や雨を拭くのに重宝します。濡れるのが嫌な素材のバッグだったら、エコバッグをもっておいて、その中に入れてしまいます。  あまりに足元が濡れそうなときのために、着物のすそをめくって帯のところで留めるための腰紐かクリップ、替えの足袋もあると安心。  単衣の季節は、実は梅雨や台風など、雨とのにらめっこが続く季節でもあります。お気に入りの雨の日おでかけセットを作っておいて、雨の日のおでかけも楽しんでしまいましょう!

衣替えの季節 これで解決!単衣と半衿と帯の組み合わせの巻

星わにこ
2015/05/27 00:00
 着物の暦ではまだ袷の時期だなんて信じられない気温が続く今日このごろ。すっかり単衣で過ごしています。この時期は天気予報とにらめっこで、23度超えたら単衣。すなわち、もうすっかり単衣生活に入っています。  でも、この時期悩んでしまうのが、帯や小物との取り合わせ。早々に単衣にスライドしてしまったら、帯はいつから夏物でいいの? 半衿はなにをつけたらいいの? 襦袢は?  礼装の場合はなるべく本来の時期のとりあわせにあわせて、そうでない場合はもう6月に入ったら、小物は夏物でオッケーじゃん? と思っています。先取り上等。見ている側も「あら涼しげ」とは思っても、「早い」「寒々しい」などという感想は、真夏日には浮かばないのでは。  そんなわけで小物との取り合わせの目安を一覧にしてみました。ご参考になれば幸いです。  6月は単衣の他に、この時期しか着られない紗袷という贅沢な着物があります。本来は一年の中で6月末の10日間しか着られない、と言われたものですが、今は単衣と同じ扱いで6月と9月に着用します。  襦袢は、中旬くらいまでは単衣で以降は絽なのですが、下に着るものなのでかなりなフライングも平気なのではないでしょうか(笑)。  着物のコーディネートを考える時には、いつも季節と格の決まり事と、手持ちのものと着たいものとの間でうーんと唸ってばかり。でも、これを考えるのもキモノの愉しみの一つだと思うのです。  改まった場合でなければ、「絶対こうでなくてはならない」ということはありません。  たくさんキモトモができて、皆それぞれの着こなしを楽しんでいることを知りました。答えは一つではないと、いつも思います。  好ましいと思う着物姿も千差万別。よく「あなた間違ってるわよ!」と言う人がいますが、程度にもよりますが(笑)間違ってるというあなたが間違ってるんじゃ? と思ってしまいます。  正解不正解じゃなく、素敵かどうか、そんな基準のほうが、楽しく着られる気がします。  一方で、私はこれが着たいから着る! の一点張りも見苦しく感じるときがあります。緩やかに、でも自然と季節の決まりを意識した着こなしで「もうそんな季節なのね」と見る人に感じてもらうのも、着物の魅力かと思います。  せっかく着物を着るのですもの、自分も周りの人も快適な、着こなしがしたいですね。

いち利モールで「さわって選べる」で単衣のお誂え体験! の巻

星わにこ
2015/05/13 00:00
 台風、真夏日と「風薫る五月」ってなんのこと? という東京です。こういう時は本当に着るものが悩ましいですね。私は先週のわーと日本橋からすっかり単衣で過ごしていますが、真夏日と言われるとさらに夏着物に手が伸びそうになってしまいますね。  さて、わーと日本橋も無事閉幕し、トルソーの森の撤収にいってきました。一体一体脱がせて、シワに気をつけながら畳んで、シワを伸ばすために腰紐を五角形に畳み直し、お借りしたものを確認して梱包しなおすのは、実は着付よりも時間がかかったかも! という作業でした。  でも、大切なコーディネートを扱わせていただき、また送付されてきた梱包の箱にまた収めながら、梱包資材や畳み方から、着物に対する考え方や想いまでまたまた勉強させていただきました。  展示では着付け師の名前もクレジットされたので「着付てくれてありがとう!」とおっしゃっていただけたのも嬉しい体験でした。未熟ではありますが、これを励みにまた頑張ります!  そのわーとで、新しい単衣に袖を通しました。去年、セールのおりにいち利モールで購入し、仕立てておいたものです。時期を逸してご紹介しそこねていたのですが、「ネットで着物を仕立てるってどうなの?」と思っていらっしゃる方の参考となればと思い、いまさらですが書いてみます!  以前、ネットでポリの反物をフルレングスの道中着に仕立ててもらったり、持っている反物をお仕立てに出したりということはあるのですが、実は着物をネットで反物から購入し、お仕立てをお願いするのは今回が初めてでした。  まずは反物選び。今回は「普段にがんがん着られる単衣の紬が欲しい!」という希望のもと、20000円以内で該当商品をチェック! 木綿もいいなという気持ちもあり(すでに目的から外れている‥‥)、ず~っと目をつけていてセールになっていた久留米絣をポチッ。  そして本来の目的に戻り、お手頃価格の浜松民芸紬を2つポチポチッ! そして勢いでらくちん帆布バッグとか帯揚とかをポチポチポチ!! 備考欄に「さわって選べる希望」として、お願いしました。  そしてなんと次の日には発送のお知らせが。は、はやっ!! というわけでポチった翌々日にはもう家の鏡の前で反物3本を前に「どうしよう」と唸るわたし。「全部いただくわ!オホホホ!」と言えるマダムじゃないので、悩みに悩んでちょっと光沢もあり、カジュアルすぎない格子柄の黒い浜松民芸紬にこれ決定!   早速返送用の伝票を貼って、そのまま段ボールで選ばなかった反物を返送しました。その後、受領のお知らせと仕立てについてのメールが。  今回単衣希望ということで、寸法にプラスして手縫いかハイテク仕立てか、居敷宛の有無、バチ衿か広衿か、撥水加工の有無を聞かれました。  寸法は、細かく指定できるようになっていて、袖幅などは尺寸での指定になります(センチでもOK)。以前仕立てた着物の寸法表を引っ張り出してメモメモ。わからないところは身長とヒップと裄、体重(あうう)を書けば、大体割り出してもらえると思います。ここはサバを読んでもいいことはないので(笑)思い切って正直に申告しました。  今回は、手縫い、広衿、居敷宛&撥水加工なしでお願いしました。そして、仕立て代と返品した反物の差額を戻してもらって、お仕立てに入っていただきます。  そして‥‥待つ事1ヵ月ほど。発送のお知らせが~\(^O^)/  赤くて可愛いボックス型のダンボールの中に、ちょっと素敵なオリジナルたとう紙にくるまれて、やってきました~マイサイズ単衣!!  羽織ってみて大満足! あとは単衣の季節を待つばかり‥‥‥ということでやってきました単衣の季節!!   わくわくしながら取り出してしつけをとり、纏うと、軽い! オーダーなのでばっちりマイサイズ。とても着やすかったです。じゃーん! こちらが着用写真です(ちゃんと撮った写真がなかったので、ゆるキャラの玄武岩の玄さんと2ショットで失礼!)。  このシステムを利用して思ったのは、レスポンスがとてもいいこと(逆にこちらのお返事が遅れて迷惑をかけてしまったりしたのですが、お急ぎの方には有難いと思います)。送ってもらって返送して‥‥とか手間がかかるなあ~とちょっと思っていたのですが、そういうストレスをあまり感じませんでした。  そしてなにより、反物を手に取って実際にあててみるとネットで見ている時と印象が変わる~! 今回は、注文したときの優先順位的に浜松紬A=久留米絣、予備で浜松紬Bだったのですが、見てみたらダントツ浜松Bが気に入ってしまい、そちらを注文しました。ほんと、わかりませんね~。  これもいいけど、ちょっとこれもいいかも、というのがあったら、ぜひ「さわって選べる」を利用して実物を見てみてはいかがでしょうか。高額賞品だったらなおさらのこと。出来上がるまでの楽しみや、納得感、満足度が全然違うと思います。  悩むようだったら、返送期間内にお友達とかに一緒にみてもらってもいいかも。盛り上がること間違いなし!のさわって選べるパーティとか楽しそうですね。バーチャル試着室で狙いをさだめたら、次はじっくり反物を比べてみてくださいね!

和×Art わーと日本橋で着物の森に迷い込む の巻

星わにこ
2015/05/06 00:00
 いきなり初夏のようになり、単衣に手が伸びる今日このごろ。GWは皆様いかがお過ごしでしょうか?  5月2日からコレド室町で「わーと日本橋」というイベントが開催されています。もうおでかけになった方もいらっしゃるかもしれません。和×Artなので着物だけではないのですが、和が楽しく身近に感じられるイベントとなっています。竹のあかりのオブジェや空中茶室、宝塚をどりの衣装展示などの他に、「きものコーディネートの森」があります。  なんと200点近いコーディネートがトルソー展示で一気に見られる企画です! メーカーや小売店だけでなく、きものを愛するいろんな人たちが、イチオシコーデを出品しています。  今回わにこはコーディネートは出品していないのですが、このコーディネートのトルソー着付スタッフとしてお手伝いに入りました。  2日間に渡って、朝から晩まで黙々とトルソーに着付ける人々。トルソーへの着付は展示用の場合、帯結びもちょっと特殊で、なるべく痛めないように着装していきます。終わった時の達成感はすごかったですが、もう手首も指も頭も使いすぎて限界でした。なにもかもがパンパン(笑)。  出品者さんから着物と帯ほか着付小物までセットにして送っていただくのですが、「帯枕がありません!」「衿芯がありません!」などというトラブルは当然あり。  帯枕はプチプチで形を作って。衿芯はコピー用紙をナナメに折り畳んで長くし、見える場所だけでも固くする、などなどあるもので対応していきます。  帯揚の模様はココ出して!のような指定もあり四苦八苦。帯も、どこを見えるように出すか、など着付って本当に本当にセンスが問われる作業なんですね。体力だけでなく、なけなしの知恵と気力を振り絞って頑張りました。  そしてトルソーはいわゆる和装用のふかふか寸胴二本足なで肩の子ではなく、バリバリ洋装用でツルツルの子たち。ぷちぷちで簡単に補正して着付けるのですが、滑る! そしてスタイルがよすぎて泣かされる! そしてどんどんやらないと間にあわない!  このナイスバティ達との死闘が繰り広げられました(笑)  一緒に着付けているのは本当に「先生」がたばかりで、もうもう、それはそれは美しく、早く着せ付けていかれます!! 仮絵羽やモデル仕立て(反物を着物の形に仮縫いしてあるもの)をどんどん美しく着せ付けていかれます。仮絵羽のものなどは衿のところを特別なやり方で留めて行きます。鮮やかなお手並みに、感嘆の声しか出ませんでした。  振袖やお引きなども美しく着せつけられていき、本当はずっと見学していたいくらいなのですが、自分も微力ながらお手伝いせねばならないので、なかなかそんな余裕もなく。任せていただいたものに全力投球! でもう本当になにもかもを使い果たした二日間でした。  そして同時に、未熟さを激しく痛感(><) 担当させていただいた出展者の皆様に菓子折りをもって頭を下げに行きたい気分です。今回、着付した人の名前もわかるような展示になっているので、私の名前を見かけたら「これか‥‥」とご覧になってくださいませ。担当したコーディネートはどれも本当に素敵でした。 「これを見て欲しい」という気持ちで選ばれたコーディネートですから、見ている方にもそれが伝わってきます。コーディネート一式が詰め込まれた箱からはいろんな想いが飛び出して来て、それを伝えるお手伝いをさせていただいているんだという気持ちになりました。  そしてマネキンがズラリと並んだ姿は圧巻!! 展示は四季にわかれています。特に夏が充実しているので、これからのコーディネートの参考になります。  普段、着物を着ている人に会っても、よっぽど親しくないかぎり、上から下まで後ろから前からじろじろ見る訳にはいきませんが、トルソーちゃんなら大丈夫! 心ゆくまで眺められます(笑) 写真や、衣桁にかけてある状態よりも、ずっとずっとその着物「らしさ」がよくわかります。  そして動かないトルソーに簡易なプチプチ梱包材の補正だけで、美しく布を纏わせる。「着付」というお仕事の奥の深さ、専門性を目の当たりにしました。そのあたりも、ぜひご注目ください!  このゴールデンウィーク後半戦、日本橋へきものコーディネートの森に迷い込みにいってみませんか。一人でお気に入りハンティングにでかけても、友達とわいわいおしゃべりしながら見ても、きっと新しい発見があるはずですよ!  http://wa-art.net/

たかはしのインナーウエアでラクラク着物ライフ! の巻

星わにこ
2015/04/22 00:00
 今週のいち利モールのトップページをご覧になりましたでしょうか? どーん!と「たかはしきもの工房」の女将の写真が! いち利モールでたかはしきもの工房の和装肌着が購入できるようになったんですね。 「女性が開発した女性のための和装肌着です」というキャッチフレーズがついていますが、わたくし何を隠そうたかはしインナーの大ファン!  今回いち利モールで販売開始されたものも、ほとんど持っているくらい。どうしてそんなに‥‥なのかというと、本当に着る人が気持ちよく着られるものだから。一度使うと、手放せなくなるものが多いのです。  実際毎日着物を着てお仕事をされてる女将が、自分で試して試して厳選したものを製品化しているから。がんがんお洗濯しても、へたらない。デイリーユースに本当にありがたい、頼もしさがあります。 コラムのイケメン担当Nさんからぜひオススメポイントを語って!とのお許しが出ましたのでわにこ的たかはし商品レビューを少々暑苦しく語らせていただきます(えええ)。  まず私が着物を着る時必ずつけているのが「ローライズステテコ」。裾除けの代わりにしています。ローライズなのでトイレのときも困りません。揚柳生地は肌あたりがよくて、汗を吸ってくれるので暑い季節には必須。そして寒い季節には、たっぷりとした幅があるので、空気を含んで暖かいのです。  そして洋服のときもスカートをはいたことがない私にとって、下半身がスカスカしてちょっと抵抗がある‥‥という気持ちのハードルをぐっと下げてくれた救世主でもあります。  湯文字と裾除けという昔ながらの着用方法を否定するわけではなく、パンツをはいて育った私にとってはやっぱりズボン様のものがあることが、ラクなんですよね。このステテコにはインナーつきのものもあって、そちらはトイレにいったときワンアクションで済むので着崩れもしにくく、おキモノビギナーさんにはおすすめなんですよ。  そんなわけで着物や浴衣の初めてさんには、快適で気楽なステテコを熱く薦めてしまう私です。いろんなステテコがありますが、いろいろ試しても結局これが一番快適でほどよくドレッシーで、結局ここに戻って来てしまう、魔性のステテコです。  そして「プットオンキモノブラ」。これはホックがついていなくて、履いてつけるタイプの和装ブラ。脇に流れる憎たらしいお肉を寄せて上げて、自らのお肉でデコルテの部分の補正もできるニクイやつなんです!!  最初に買ってつけた時、上半身がすごくスッキリし、胸の脇がもったりしないので、3キロは確実に痩せて見えるのが大感動でした。その後、実はどーんと太ってしまった私‥‥ちょっと窮屈になってしまって、しばらく使っていなかったのですが、先日諦めてサイズアップし(泣)Lサイズを購入したところ、やはりスッキリしました!! そして窮屈さからも解放。ちゃんとサイズは合ったものを使いましょう(自分に言い聞かせる)。  細く……細く見えるってステキ!!(痩せろよというツッコミは、どうか勘弁してやってください‥‥本人が自分に一番ツッコみたい点でございます(><))  そして、たかはしの看板商品「満点スリップ」。これは汗をブロックして着物にダメージを与えないスグレモノ。それから女性ならちょっと心配なデリケートゾーンのトラブルにも強い味方なんです。ちょっと着物を着たら汚しちゃうかも‥‥なんていう日もこのスリップがあれば、晴れ着もどんとこい。  このお話をいち利モールのイベントにて女将から開発秘話で伺ったときには、すごーく感動したんです。お洒落をしたいけど、ちょっとおっくうになったり恥ずかしかったり、そんな女性の悩みを真っ正面からどーん!とガードしてくれる頼もしい味方なんですよ! 他の商品も、「和装」というワクにとらわれず、いろんなものを試して、取り入れている姿勢がスゴイです。  防水布は通気性がすごくいいわけではないので、蒸し暑い時期にはちょっとムレちゃうかな‥‥と最初敬遠していたんですが、揚柳タイプが出て暑い季節も快適になりました。  そしてスタンダード満点スリップはこれ実は、冬にすごく強い味方なんですね。冬でも暖房の強い場所にいくと、結構汗をかくんです。そんなときこのスリップをつけていると、汗は安心。そして外を歩く時も、しっかり厚みのあるスリップが暖かいのであります。寒い時期、汗はかかないわと言わないで、ぜひぜひお試しください!!  まだまだありますが、キリがないので最後にもうひとつだけオススメを。私がハードに使っているのが洗えるメッシュ帯枕「空芯才」。デラックスとノーマルを愛用しております。お茶などで袋帯を締める時にはデラックス。普段はノーマルと使い分けています。  とても柔らかいので、帯枕をしていて固くて疲れる感がありません。椅子にもたれてもラクなんですよ。そして蒸れない。あと、帯枕カバーに使われている「エアレット」というニット生地がなんともいえずいい働きをするんです。  ジワ~っと伸びて、背中に帯がフィットして、締めてもアタリがやわらかいのでストレスがないのです。前で結んだ結び目も、帯の中に深~く仕舞えちゃいます。オススメです!  なんだか回し者みたいにいろいろ書いてしまいましたが、実際に使っているイチユーザーとしての商品レビューでございます。  逆に購入したけど使っていないものもあり、太ってしまったこともあって、満点腰パッドはお蔵入りしています。今の私にはウエスト周りの補正だけで十分なので‥‥(泣)。でも、一発でウエスト~腰回り、ヒップの補正ができるので、他の方に着せ付けのときよく使わせてもらっています。  くの一麻子も補正なしでオッケーというだけあって麻ワタがしっかり入っているので私にはちょっとハードル高いです。フットボール選手みたいになっちゃうの(号泣)  ですが、夏でも胸を脇から寄せるように衿をあわせる事でブラなしで胸を抑えてキレイに着られるので、通気性バツグンで気軽な夏着物ライフにはもってこい。前のワタが入っている部分、片方だけにしてもう片方はサラシだったりすると、太っててもスッキリ着られないかしら~!なんて妄想したり(笑)  インナーは体型や、その人が目指す着物姿によって変ってきます。たかがインナー、されどインナー。どこのインナーが絶対、誰にでもフィットするというわけではありません。  私自身も、東にいいよといわれる補正下着があれば行って試し、西におすすめという快適グッズがあればどうだとしつこく話を聞き、日々是勉強の毎日であります。予算との兼ね合いもありますし、できる範囲にはなりますがでもこういうチャレンジは楽しいです。  最初に揃えた小物、お母様からもらったもの‥‥まだまだきっと使えます。私もずっと使っているものあります。でも今使っているものより、もしかしたらもっと使いやすいものがあり、キモノ生活がより快適になるかもしれません。ぜひ、いろんなインナーを試して、自分に合ったインナーを見つけてくださいね!