きものサローネin日本橋で自分のきものスタイルを探そう!の巻
星わにこ
2014/11/05 00:00
きもの好きの皆様ならもうチェック済みとは思いますが、今週末から来週にかけて、東京日本橋できもののビッグイベント「きものサローネin日本橋」が開催されます。今年で3回目のこのイベント、今回はなんと6日間! 週末、休日だけでなく、平日の20時まで行われているのでお仕事帰りにも気軽に寄れそうですね。
今、どんどん再開発が進んでいる日本橋は、老舗と最新ビルが立ち並んで伝統と先鋭が面白い具合にミックスされている街。着物でおでかけすると、楽しい街です。広い大通りでも、ちょっと路地裏でも、不思議と着物がしっくりいと馴染む街。それは、江戸の昔から商業の中心であり、東海道の始点であった日本橋という場所のパワーのせいかもしれません。
きものサローネはそんな日本橋の再開発を象徴する商業施設「COREDO室町」(前期)と「YUITO」(後期)で行われます。会場のあるビルには魅力的なお店もたくさん! COREO日本橋のB1には「日本橋案内所」があって、日本橋ならではのお土産も揃っています。
おっと、日本橋の話ばかりしてしまいましたが、肝心の「きものサローネ」は、「とにかく着物が好き!」で意欲的な活動をされている作家、メーカー、卸、小売、着付師、スタイリスト‥‥と、とにかく着物業界の人たちが一同に会するイベントです。
普段雑誌やネットで「これが気になる」なんて思っていたあの着物もあの帯も、あの小物も‥‥‥! 実際に手に取ってみられて、しかも作家さんやお店の方に直接お話が聞けるチャンス! これだけの規模で一般の人も見られる見本市はなかなかありません。
しかも、とても気軽に入れます! お買い物もしなくてもいいんです。(あ、欲しくなったら買ってもいいらしいです(笑))。私もとっても楽しみにしています。
出展ブースのほかにも、ステージがあってファッションショーがあったり、憧れの先生がたのトークショーがあったり! まさに、きもののお祭り、宝石箱やぁ~~~~!!(ヒコマロ)自分も毎日通いたいくらいです‥‥。
今年は、前期後期で3日間ずつ出展や展示が変わります。2会場に分かれて同時開催だった昨年より、それぞれじっくり見られるかも。
前期は華やかなステージショーが目玉。振袖スキーな私は「ミスインターナショナル振袖きものショー」が気になって気になって(笑)(ファッションショーは事前予約あり)。実はファッションショーなんて‥‥と思っていた私ですが、展示で動かない着物を見るのと違って、やっぱり人が着て、動く着物姿はいい! いろんな趣向が凝らされていて、とても刺激的です。着物のファッションショーは、今はもうほとんど行われていないのが実情。ぜひサローネで目撃して欲しいです。
後期はトークショーや東京の伝統工芸のワークショップがあります! ワークショップは、鼈甲や指物、刺繍等ちょっとドキドキするラインナップ。当日受付のようですので、絶対受けたい!と狙っているわにこです。
出展ブースには「銀座いち利」さんも参加。みたざき女将の笑顔に会えますよ。あと、個人的にはこのコラムを担当してくださっているいち利モールのイケメンスタッフ(まだお会いしてないので想像(妄想?)ですが、間違いナシ)Nさんもいらっしゃるということなので、今からドキドキです! 皆さんもチェックしてみてください(えええ)。
そしてエキシビジョンで「100人コーディネート」展示があります。着物に関わるいろ~~んな100人がまさに100通りのコーディネートを展示。なんとここに、私も参加させていただくことになりました! ただの着物好きだった私が、錚々たるメンバーの中に加えていただけるとは(汗)ドキドキです。マジ、バクバクです。自分の場合は、販売物があるわけではないので、「自分が着て一番ワクワクするコーデ」を展示する予定です。この日のために、他装を習いにいったり、キモトモと自主特訓をしたり、皆を巻き込んであーでもないこーでもないと準備しています! よろしかったら、見てやって下さいね!
(わにこも11日日中と13日夕方あたり出没している予定です(ワニ出没注意)。ワニ帯とかワニ半襟とかワニ帯留とかをしていると思いますので、見かけたら優しく声をかけてくだると喜びます(^^)石は投げないでください(;;))
もちろん、他の皆様のコーディネートも楽しみすぎて鼻血が出そうです(出すな)。お洒落としての着物を楽しむことに「こうでなければならない」ということはないはず。いろんな人の、いろんな好み、いろんなスタイルがあって当然。もしかすると「本当はこういうのが好きだった!」なんて開眼があるかもしれませんよ。
きものサローネに、自分のスタイルをみつけに足を運んでみませんか?
● きものサローネin日本橋
前期:11月8日(土)~10日(月)COREDO日本橋
後期:11月11日(火)~13日(木)YUITO
http://kimono-salone.com/
青空の色、海の色。ジャパンブルー・藍染め体験しました!の巻
星わにこ
2014/08/27 00:00
ずっと晴れていた東京も、しばらく雨模様が続いています。涼しくなって、体はほっとしていますが、豪雨のニュースが気になります。私も先週の帰省中はずっと雨。帰りは電車が土砂崩れで運休になり、予定が大幅にずれました。被害にあわれたり、避難など心配が続く皆様、心よりお見舞い申し上げます。
さてさて、今年の夏は念願の染め体験ができました。それは「生藍染め」です。収穫してから、30分以内に生の藍の葉をミキサーにかけた液に絹地を浸すと、それはそれは美しい、空の色に染まるのです。
それを知ったのは去年のことでしたが、機会を逃して挑戦することはできませんでした。藍の種をわけてもらったのですが、栽培に失敗し、染めるのに十分な量を収穫できず。キモトモが、藍の葉を冷凍してくれてそれを使ってみたのですが、染まるには染まったけれど、「白緑」とでも言うような、淡いグリーンでした。
それはそれで気に入ったのですが、やはり、空の色を切り取ったような、鮮やかな抜けるような、なんとも透き通った水色を染めてみたい!
今年は、二人のキモトモに種をわけてもらい、庭の一角で栽培。帯揚が1枚染まるくらいの量が収穫できました。また、キモトモが畑でたくさん収穫できたという藍を使って、皆で生藍染め体験も!
この夏から、友人と二人で共同の仕事場を借りて仕事をするようになったのですが、そこがもと小料理屋さんということで水場が充実しています。そこを使って、染めをやろう!と皆で集まりました。
とにかく、収穫してから時間が経つと色が濁ってしまうということで、スピード勝負。畑から土つきで運んで来た藍を、大人も子どももワイワイ言いながら葉っぱをちぎって洗ってミキサーにかけて‥‥。
出来上がった緑色の液に布を浸し、引き上げて空気に触れさせると、緑色がみるみるうちに水色に変化していきます。それを水でさっと洗って干せば染め上がり、
その水色が、生っぽいというか、レアというか、なんともいえない瑞々しく、鮮やかな空色なのです!!
用意した帯揚やシルクのスカーフに輪ゴムでしぼりの模様を入れたり、一部分だけ液につけてグラデーションにしたり。素敵な作品がいっぱいできました!
ず~っと欲しかった、空色の絽の帯揚が染められて大満足でした。
この生藍染めでは、絹や羊毛はよく染まるのですが、木綿は残念ながらあまり上手く染まりませんでした。呉汁(大豆の汁)につけたり、助剤を使ったりと研究の余地がありそうです。
あとは、「たたき染め」という、葉っぱを布で挟んで石などでたたき、葉の汁を布に移すというのもやりました。こちらは青ではなくて、綺麗な緑色の葉っぱそのままが布に染まって、これも綺麗でしたよ!
私は、葉っぱをワニの形に切って、たたき染めしてみました(^^)v 葉脈も、美しく写ります。
そして、今年はいわゆる「藍染め」を、小金井の麻生工房さんで体験させていただきました。タデ藍を発酵させて作った「藍瓶」に布を漬けて染めるものです。
こちらは生藍と違い、藍の葉を発酵させ、長い時間と手間をかけて建てられた染液なので、木綿もしっかりと染まります。
わたしは大きめの風呂敷を染めることに。ワンポイントでワニの形の「縫い絞り」とあとは染めない部分をビニールでくるんで絞って止める「帽子絞り」で水玉模様にチャレンジ。一緒にいったキモトモは「巻き絞り(軍隊絞り)」にチャレンジしていましたよ。
藍瓶の藍液の表面は、濃い紺に緑、紫や茶が混じった金属的な光沢があり、写真には映っていませんが、ふわふわと泡立った部分は「藍の花」と呼ばれているそう。
絞った布を藍液の中に漬け、ひきあげると最初は茶色っぽい色が、空気にふれると酸化して最初は濃い緑に変化し、それが段々と青くなっていきます。
水でさっと洗って脱水すると、馴染みのある「藍色」に。江戸時代から盛んになり、明治時代に来日した外国人が「ジャパンブルー」と呼んだ、この藍染めの色は、もしかしたら日本人が一番好きな色なのかもしれませんね。私も大好きです!!
絞りの部分をはずすと、白く残った部分が模様になります。ワニさん、なかなか可愛いでしょう?(自画自賛ですみません)
藍で染めた布は、アク抜きのため一晩水につけた後、70度くらいのお湯でさっと洗うと、お湯が少し黄色くなります。それが「アク」なんだそう。その後、晴れた日に万遍なく天日干しをすると、アクが抜けてより藍の色がクリアになるそうです。
ご指導くださった麻生先生、渡辺さんありがとうございました。
大好きな色の染めを体験できて、大満足の夏でした\(^O^)/
様々な染色の体験をすると、着物や帯を作られる職人さんたちのご苦労がよくわかり、持っている着物や布への愛着もアップする気がします。機会があったら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
わにこの女優体験記★「細雪」エキストラに出演しちゃいましたの巻
星わにこ
2014/07/02 00:00
このところの雷雨やヒョウで、関東各地被害が相次いでいますね。被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
本当に急な豪雨には参りますね。着物の日はドキドキ5割増。
着物だけでなく、パソコンもドキドキです。そう、先週雷で壊れたパソコン。修理代の見積もりも出て、火災保険も降りそうです、が‥‥修理を待っていたら仕事が終わらないので新しいパソコン、はい、買いました(><)。
月曜日に届いたiMacのセッティングが終わり、先週の雷ショックからやっと立ち直りかけの現在です(お財布は強烈に痛いですが(;;))
どうも故障の原因は、雷によるコンセントからの過電流が原因ではなく、LANからの過電流が原因のようです。雷が鳴ったら、パソコンに繋がっている線は全部抜いて下さいね! あとバックアップは普段から忘れずに。わにこが今回得た教訓でした。
さて、そんな雷のショックも冷めやらぬ6月27日。先日オーディションをうけた明治座「細雪」の通行人エキストラの出番がやってまいりました。しかも、この日は千秋楽! 今思い出しても緊張してきます(笑)
最初は自分でヘアもセットして着付けもしていこうと思っていたのですが、予習も兼ねて(?)観劇に行ったとき、エキストラの皆様があまりにビューティホーなヘアスタイルと着付けだったので「これは‥‥イカン!」と青くなり、明治座の近くの井上美容室さんに飛び込みました。
すると「ああ、細雪のエキストラの方ね、何人かいらしてるわよ」とのこと。何だ?皆考える事は一緒だ(笑)とホっとするわにこ。無事ヘアセットと着付けの予約を入れて、前日着物を持ち込み。あとは当日遅刻しないことだけ!
雷のせいでズレにズレた仕事をなんとか朝までに片付けて、当日軽い紬の単衣に半幅帯という姿で、人形町に向かったのでした。
舞台の開演は11時。エキストラの出演は13時前ぐらい。10時半に楽屋に入って準備するか、12時までに着付けを済ませるかして集合とのこと。
9時半に美容室に入り、ヘアセット。同じく早朝ヘアセットに入っている粋な方がお隣にいらして、お話を伺うとなんと日本橋葭町(よしちょう)の芸者さん! 「ここらへん(日本橋)はね、昔から割烹着でも頭をきちんと結ってる人が多かったわね。『週に2回は美容院で頭を結わせてくれること』っていうのがお嫁入りの条件だったっていうおばあちゃんもいたわよ」とのこと。昨年、日本橋生まれの大久保信子先生に取材をさせいていただいたときも「日本橋はとにかく髪をきちんとセットしている人が多かったわね」とおっしゃっていました。おしゃれはキチンと結った髪から。なんとなく、日本橋テイストの理解が深まったかも!?
髪をカーラーで巻いて昔懐かし昭和なオカマ型ドライヤーをかぶり(はじめて被ったかも!!!)、美容師さんに「昭和のはじめだから、耳も少し隠したセットにするね」と、カモジを入れてもらい、前髪が束髪の髷のようになった「花子とアン」の時代のような髪型に!!
通行人のため、華美な髪飾りや指輪などはNGとのことで、地味目の鼈甲のくしを挿してもらいました。後ろの毛流れも綺麗で、大満足です。
そして、着物を着せ付けてもらって完成! やはりプロにやっていただくとキレイです! 自分ではなかなかこんな風に綺麗にぐっと衣紋を抜く事ができません。美容室を覗いてくれたキモトモに写真を撮ってもらったり、美容室の方やちょうど通りかかったキモトモにあらいいわよ、なんて言っていただいたりして、すっかり気分が頭と同じようにモリモリに盛り上がって参りました!
少し怪しい天気とにらめっこしながら明治座に着くと、楽屋では一緒に出演するエキストラの役のお二人が身支度を終えられていました。当日はヘアメイクさんのチェックが入るのかと思っていましたが、本当にそのまま出番を迎えるようです。
「どこまで化粧したらいいんでしょうね?」なんて言いながら、準備をして出番を待ちます。この時間が一番緊張いたしました!
そしてスタッフの方に呼ばれ、回り舞台に乗り、ぐる??っと回って、客席の方に!! ライトが着くと、そこは明治座の舞台の上でした!!!
人形展の観客、というエキストラの私達はプロの俳優さんと女優さんお二人にサンドイッチしていただいて、舞台の右へ左へ、人形を見たりしながらうまく誘導していただいて動きます。途中、一度退場してまた戻り、太川陽介さんが川崎麻世さんを殴るのを見て、驚いて、退場。という流れでした。
エスコートしてくださるプロのお二人が、出番の前からいろいろ話しかけてくださって、緊張をほぐしてうまく誘導してくださったので、なんだか世間話をしているうちに終わってしまったような印象(笑)。舞台の上は、明るくて、キラキラしていて、客席も前の方はよく見えるんだな?なんて思いながら、きっと、ずっとニヤニヤしていたんじゃないでしょうか。
当日は、22人ものお友達が見に来てくれて、それも本当に心強くて、知らないところに放り出されたのではなく、皆がいるところに出て行くような気持ちだったので緊張もしなかったのかもしれません。
とにかく、本当にわくわくしていたら、出番が終わっていたというかんじです(笑)楽しかった!! 出演者の方も、スタッフの方もとても優しく声かけをしてくださって、気持ちよく過ごすことができました。
三女、四女役の水野真紀さん、大和悠河さんは近くで拝見できたのですが、本当にお綺麗で、キラッキラしてました。もうなんか、人種が違う感じです(笑)。
出番後は、舞台裏から、出演者の皆さんの楽屋のれんがかかった胡蝶蘭が並ぶ楽屋を通り、エキストラ楽屋に戻りました。そして、なんと今回出演協力ということで、パンフレットに名前を載せていただいているのですが、主な出演者の皆さん全員のサインが入ったパンフレットを記念にいただきました。自分の名前が「細雪」のパンフレットに載るなんて、感動!!
衣装のまま、一旦外に出て、二部の後の休憩の時間に見に来てくださったキモトモの皆と記念撮影(写真は、外歩き用の草履に履き替えています)。
皆の笑顔がとっても嬉しくて!! そのあと、また楽屋に戻らせていただいて、元の単衣に着替え。
出演者ノート、という旅の宿ノートのようなものが置いてありましたので、皆さんのコメントを読みつつ、お礼を書いて退出しました
そして外に出たら、滝のような雨が!!(@@)落ち着いて!!パソコンの電源は落としてコンセントから抜いて来たし!!(もはやトラウマです/涙)
無事観劇を終えた皆さんと合流し、しばらく明治座のラウンジで雨宿りをしたのち、打ち上げに繰り出したのでした。
大好きな舞台に、大好きな人たちの前で、大好きな着物で参加して。本当になんだかもう、こんなに幸せでいいかしら? というような夢叶いまくりの1日で。思い出しただけでもごはん3杯いけそうです(食べ過ぎ)。
衣装用の着物を決めるのにも、キモトモの皆に相談しまくって、妄想に妄想を重ね(笑)準備する段階から本当に楽しい、楽しい時間を過ごしました。この日のことは一生忘れないでしょう。こんな企画をたててくださった明治座さん、そして、このオーディションのことを教えて下さったいち利モールのコラム担当のKさん! がんばれよ?と言って下さった皆さん。オーディションを受けさせてくれた家族。本当に本当に、皆さまありがとうございました!!
いや?着物って、本当に楽しいですね!(水野晴男)
わにこ「細雪」オーディションに挑戦!の巻
星わにこ
2014/06/04 00:00
梅雨が来る前に夏がきてしまったような東京ですが、わたくし気温30度を越えた5月31日に袷で出かけました。
衣替えを待たなくても暑ければ単衣でいいのでは、と書いたばかりなのになんでかと申しますと、袷で出かけなくてはならぬ用事があったのでございます。
行き先は明治座。
『オーディションで選ばれた100名の方に、舞台「細雪」の一場面にエキストラとしてご出演いただく、“「細雪」の舞台に着物で出演しよう!”キャンペーン』に応募して、なんと千秋楽にエキストラ出演させていただけることになったためです。
http://www.meijiza.co.jp/info/2014_06/campaign/
通し稽古を見せていただき、自分も一度舞台にあがってみるということで、当日着る衣装で参加とのこと。衣装は袷(><)。着替え場所はないので、家から汗対策をし、衣紋をがっつり抜き(こうすると結構涼しい)、帯下保冷剤の術(http://ichirimall.ldblog.jp/archives/31587783.html)で、なんとか劇場にたどり着きました。いや?やっぱり5月末の袷は厳しいです!!
……思い起こせばこのキャンペーンの締切当日。いち利モールの担当さんにこのオーディションのことを教えていただき、な、な、なんですと?!と驚くわにこ。
「細雪」と言えば、上演があるたびにしつこく観に行っている大好きな舞台。
そのとき、すでに15時近く。明治座のオーディション説明ページを確認し、応募用紙をダウンロード。上半身、全身の写真が必要とのことで、キモ友(着物友達の)カメラマンに撮ってもらった写真を掘り起こし、コンビニにいってプリントアウト。
応募用紙に、細雪に対する暑苦しいまでの想いをみっちり書き込み、16時半には郵便局に行って投函。そんな勢いだけで出した書類でしたが、後日書類審査通過のお知らせをいただき、オーディションに行くことになりました。
ここで悩んだのが「古典柄の自分の着物で出演。それを着て参加」というミッションです。時は昭和13年秋。古典柄……。
キモトモの皆さんにお知恵拝借しつつ、自分の持ってるそんな時代っぽい着物を引っ張り出して、帯や羽織とコーディネート。通行人としてあーでもないこーでもないと悩んだ末に、こんなコーディネートになりました。秋といいつつ、細雪の「雪」を意識してみました(自己満足)。
着物:雪のようなロウケツのたたき染めに椿の小紋
帯 :いただきものの紅葉の刺繍帯
帯揚:紅葉のりんだし
半襟:雪輪に桜の刺繍半襟
羽織:雪輪に撫子の長羽織
草履:菊之好の和紙台にスエード鼻緒
かんざし:二葉苑の更紗玉
さて、肝心のオーディション。
「自分で着物を着て来る」というハードルのためか、年齢層はやや高め。キモノ姿の方が、大勢で控え室にいらっしゃる姿にドキドキ!! コーディネートで頭がいっぱいだった私は、オーディション会場についてはじめて「演技(というほどではないが)して人前に立つ」のだと改めて気付いてまたこれドキドキ!!
そして順番が回って来て、演出の水谷幹夫先生はじめ、あの憧れの舞台の製作の皆様の前で「人形を見ながら歩いてお気に入りの人形を見つけて、じっくりみて、一度前を向いてから、出て行く」という演技をする、というミッションが課せられました。そ、そんな!!
オーディションを受けにいらしている方たちは「明治座アカデミー」という俳優養成所で勉強されている方も多いようで、皆様素敵に歩いていかれます。
私はかなりロボっぽいというか、挙動不審状態に。右手と右足が同時に出ては‥‥いなかったと思いたいレベル(><)。
でも、一緒のグループだった素敵な方と、帰りの方向が一緒でお話させていただいたりして、楽しかったです。着物の話って、本当に盛り上がりますよね。
ドキドキのオーディションから待つこと10日間あまり‥‥。
なんと合格通知が届いたのです。
私・舞台に立つ!・・・・
いいの?いいのですか?? そして、説明会にいくと、合格者出演日一覧が張り出されており、なんと千秋楽(ごろんごろんごろん)。そんな大切な日に!ひい~~! 赤くなったり青くなったり大変です。
オーディション通過した人への説明会ではヘアメイクの方から「女優さんより、キレイにしてこないでくださいね(笑)」と言われましたが、まあそれは心配ないすね(笑)。
この日はメイクの注意や、コーディネートチェックなどが行われました。
そしてゲネプロ(最後の通し稽古)を観劇し、エキストラの出番を確認。何度も観劇していますが、通行人の方に注目したことはなかったので、あ、ここなのね、と再確認。
実際は、一人で歩くのではなくプロの俳優さんがきちんとエスコートしてくださることがわかり、ホッとしました。それにしても、出番まで1ヵ月ほど……緊張でどーにかなりそうです!
「細雪」は皆様ご存知の通り、谷崎潤一郎原作の名作舞台。
上演回数は1400回を越え、長く愛されている作品です。
大阪船場の老舗「蒔岡商店」の四姉妹の物語。大きなお屋敷で暮らし、春は京都の花見、夏の蛍狩り、秋は箕面の紅葉見物と優雅な生活を送っていますが、時代は遷り、店が倒産し戦争が始まり、そんな生活も翳りを見せ、姉妹達の生活も変わっていきます。
テーマ曲として使われているバッハのブランデンブルク協奏曲第5番が流れると、気持ちは一気に細雪の世界へ!!
長女から四女まで、それぞれの年代のそれぞれの女性の喜びだけではなく、悩みや苦しみや悲しみが、美しい四季の風景と美しい衣装に彩られて、観るものの心に飛び込んできます。わたくし、毎度ハンケチ必須で観劇しております。あと、男性陣も素敵なんですよ?。
キモノスキーとしても、冒頭の法事の四姉妹の年代に応じた桜色の色無地の着こなしから始まり、日本舞踊のおさらい会でのこいさんの黒引姿、お屋敷での虫干しシーンなどなど、うっとりの連続です。
私が一番好きなのは、長女の鶴子が次女の友人達が自分のうわさ話をしているところに入って行き、皆が帰ったところで長羽織の裾をパっと払ってソファに腰掛けるシーンです。そういうちょっとした仕草なども本当に美しく、かっこよく、目が離せません。着物を着たときの参考にもなりますよ。
未見の方もリピーターの方も、着物好きならぜひ御覧になっていただきたい舞台です。
3幕3時間半を越える上演時間ですが、30分2回の休憩がありますので、幕間にお弁当をいただいたり、時間に追われる日常生活を忘れて、ゆったりとした気持ちでお楽しみ下さい。
キモトモと四姉妹結成するのも楽しいですよっ(誰が何女になるかで喧嘩しないようにしてください(笑))。
もし千秋楽にいかれる方がいらっしゃいましたら、四女妙子の人形展で人形を観ているうちの一人が私ですので、転ばないかどうかちらっと見守ってやってくださいませ。
いち利モールさんの「細雪」観劇のおでかけイベントにも参加していますし、その他にも何度か観劇に行く予定でおります。もし明治座でわにこを見かけたらお声かけくださいねっ!(どんだけ好きやねん!)
オリジナルかんざし作りに挑戦の巻
星わにこ
2014/03/12 00:00
東日本大震災から丸3年。昨日3月11日は、日本中の人がいろんな想いを抱えて過ごされたと思います。
私は、クリエイター仲間と開催したチャリティアートマーケットに参加していました。
売り上げの半額を親を亡くした被災地の子どもの就学を支援している「みちのく未来基金」へ寄付するという目的で、女性クリエイターたちが自分の作品を販売したり、作品づくりのワークショップを開いたりしました。
会場のギャラリー&カフェに飾られた桜の前で、その場にいた参加者の皆と黙祷を捧げました。
簡単には治らない。長くかかる、傷が癒える時間。桜を見ると、あの春の気持ちを思い出します。
2011年の春から続けている活動ですが、通販だったり、時にはきものに関する催しだったり、そのときどきできることを、できる人がという形で続いています。
自分のできることをできるだけ、忘れないで長く続けて参加できればと思っています。
こういうイベントでは、作家さんと直接話ができるのも楽しみのひとつ。
今年は、好きなチャームやパーツでアクセサリーを作るオーダー販売があり、シルバークレイパーツや、ビーズ作品、つまみの布花や絹糸のタッセル(房)など、いろんな人が作ったパーツを好きなように組み合わせてアクセサリーを作ってもらえるというので、早速お願いしました。
房大好き!の私は、ビーズボールに房を組み合わせて、優しいさくらのぼんぼりのような飾りにし、かんざしパーツに取り付けてもらいました\(^O^)/
髪に挿すと、房が下がってとても可愛いんです(><)
かんざし以外にも、帯に挟めば素敵な帯飾りに。タッセルはとってもきものと相性がいいので、バッグにつけたりしても気分が上がります。
卒業式シーズン、袴や振袖のお嬢さんの髪飾りに、房をひとつプラスしてあげるだけで、ぐっと華やかさが増しますよ~~~~!!
また、かんざしの隣のショッキングピンクの房は、別の日に絹糸と天然石で作るタッセルのワークショップに参加して、作ったものです。好きな糸と石を選んで、タッセルを作って組み合わせました。女子っぽい房を作ろう!と思って作ったのに、何かが違う‥‥なんだろう???
このタッセルのいいところは、カニカンがついていて、いろんなパーツに付け替えしても使えるところ。気分でキーホルダーやイヤホンジャック、バッグチャームなどいろいろつけかえられるというのも楽しいです!!
それにしても、タッセルって自分でも作れるんですね~~~。大量生産してしまいそうな自分が怖いです(笑)。
いろんな組み合わせを考えて、オリジナルのかんざしや帯飾り作りにチャレンジしてみませんか?
自分で作れば、季節にあわせたものも、沢山楽しめそう! 使わなくなったイヤリングやピアス、ネックレスなどのパーツも再生できちゃうかも!! 夢が広がってこの春、ちょっとはまってしまいそうなわにこでした。
染物ってこうやって作るんだ★染のれん完成までの裏側を大公開!の巻
星わにこ
2014/02/26 00:00
2月は逃げるといいますが、もう月末!! ワタクシにとってこの月末はちょっと特別! なぜならこの月末のために去年から足掛け5ヵ月、ずっと準備していたものがあるからです。
それは「のれん」。新宿落合・中井で2014年2月28日~3月2日に開催される「染の小道」というイベントに出品するために、初めての染色作品づくりにチャレンジしたのです。
川に反物をかける「川のギャラリー」と中井の店舗にクリエイターが作成したのれんをかける「道のギャラリー」で、街全体が染め物のギャラリーに変身するこのイベント。
昨年までは、見にいっていただけでしたが、今年はご縁あって参加させていただけることに。商店を飾る99枚ののれんのうちの1枚を制作しました。
中井の紅型工房「おかめ工房」の山本加代子先生ご指導のもと、紅型に挑戦! 無謀にもデザイン・型紙作りから取り組んでみました。
もちろん(?)染めるのは「わに」!
作家とのれんをかけていただくお店のマッチングは、くじで決まります。デザインもお店の方と相談したりするためです。抽選会に出席し、クリーニング店の店先に飾っていただくことが決まりました。
ドキドキしながら「わにのれん」の提案をしてみると、OKをいただけました! 早速デザインを起こして、柿渋紙をデザインカッターで彫って型紙を作っていきます。
型紙彫りの作業はどきどきしながらはじめたのですが、上手かどうかはさておき、意外とワタクシ、仕事が早かった!! この、デザインカッターでさくさく切っていく作業‥‥どこかで‥‥あっ!! スクリーントーンだ!!
そう、今はパソコン上でやってしまう作業ですが、昔はマンガやイラストのグレー部分の表現は、スクリーントーンを切って原稿に貼っていたのですよね。昔とった杵柄が意外なところで役立ちました(笑)
(眉間の模様が千昌夫っぽいと評判(汗))
型紙が彫れたら次は「紗張り」。絹紗という、網目状の布を型紙に塗料で塗り固め、型紙の強度を増し、また何度も使えるようにします。
(濡らして、紗を貼る準備中!)
その型紙を使って、ぬかや餅粉などで作った「のり」を布に塗ります。
のりで防染していない部分に、呉汁(大豆の汁)で染めが定着しやすいよう地入れし、顔料を刷毛で刷り込んで(色挿し)いきます。
紅型の場合は、顔料を2度塗りして、さらに「隈取り」という紅型独特の手法で、濃い色でアクセントをつけて染めに立体感を出して行きます。
最後にみょうばんで色止めをして、水で糊を洗い流せばできあがり!!!
じゃじゃーん!
(ニャンだこれー!!(我が家の飼い猫、二代目いわしです)
乾いたら「湯のし」で布目を整えてもらい、縫製。足掛け5ヵ月、やっとわにのれんが完成しました!!(できあがりは、イベントでぜひ!)
はじめての制作、色むらはあるわ色は飛ぶわ、もうボロボロな出来上がりではあるのですが、勢いだけはある!(はず) 稚拙な作品ではございますが、他のすばらしいのれんを見るついでに、ぜひわにのれんも見て笑ってやっていただけると幸いです!
のれんなどのマップはこちら
http://www.somenokomichi.com/news/4010.html
わにのれんは地図32番の共洋クリーニングさん。あの、赤塚不二夫プロの近くです。不二夫プロにはもちろん、バカボンのパパののれんがかかっています! うなぎいぬの着ぐるみも出現するという噂です。
3月2日には、いち利モールさんのきものでおでかけイベント「染の小道をお散歩しよう♪」が開催されます。私もナビゲーターとしてお供しますよ。
たくさんののれんなどについてのインフォメーションは当日、冊子パンフレットも配布されます。わにこもイラストをちょっと描かせていただいています。ぜひ御覧下さい! また58番「おかめ工房」にはわにこの本も置いてありますので、よかったら見てくださいね(宣伝失礼)
イベント中はのれんや反物が飾られるだけでなく、作家さんたちもいろんな作品を販売していたり、限定のお得なランチが食べられるなど商店でもいろんな企画が目白押し。染め体験などもできますよ。
ぜひ着物で歩いて欲しいイベントです!
春のはじめの妙正寺川に、ぜひお散歩にきてくださいね\(^O^)/
染の小道 http://www.somenokomichi.com/
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ただ今 ほしわにこの個展『キモネコワニ展』をGallery&Cafe Warehouse Garden (http://i29352.wix.com/whgdn/)にて開催中です。
いち利モール「オトナの着物生活」で掲載されたイラストも展示しています♪
3月6日まで。2/27、3/1、3/6在廊しています。開催が被りますがこちらもよろしければ遊びにきてください(宣伝ばっかりすみません(´Д`))
http://www.facebook.com/hoshiwaniko
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いち利モールのイベント「染めの小道」で
二葉苑さんへ見学に行きます♪
二葉苑さんってどんなお着物や帯を作っているの?
という方はコチラをクリック
▼いち利モール 工房紹介ページ「二葉苑」
http://ichiri-mall.jp/koubou/list/koubou09.php
オトナが楽しむ振袖パーティーに行ってきましたの巻
星わにこ
2014/02/12 00:00
先週末の東京は、なんと45年振りという大雪でした。一日中雪が降り積もり、なんだかワクワクしてしまいました。積もり積もった雪の中、次の日「NPO川越きもの散歩」の新年会へ行ってきました。
いち利モールのイベントがご縁でお誘いをいただいたのです。
毎年、川越の氷川神社の結婚式場で開催されるという新年会。今年はコスプレ的に振袖や留袖などでも参加歓迎とのことで、キモトモと振袖で参戦する気マンマンで準備していたら、この雪!!
当初の予定では、着物で行って会館の更衣室で振袖に着替え、新年会が終わったら普通の着物で川越観光をしようと思っていたのですが、交通機関の不安もあり、諦めて洋服にレインブーツで会場に向かいました。本当は3人で行く予定だったのが、天候のため2人旅に。
お話を伺うと、皆さん着物にレインブーツでいらして、会場で草履に履き替えた方が多かったようです。正絹の晴れ着でも、裾をめくって帯のところでクリップや紐で留め、上から雨コートを着てレインブーツをはけば、雪の中の移動もOKですよね。足下の悪さにも負けず、集まった皆さんの晴れ着姿は圧巻でした!
美味しいお料理をいただきながら、川越きもの散歩さんの活動を伺ったり、同じテーブルの方とお話をしたり。いろんなイベントを通じてお会いした方と再会したり、はじめましての方とも話がはずみ。着物好きだとすぐに打ち解けられるんですよね。
あっと言う間の楽しい時間を過ごしました。そして、なんと漫画家の近藤ようこ先生と同じテーブルで、お話ができて感激でした! 近藤先生の着物本は何度も何度も頷きならが読んだものです。このお天気だから洗える着物にしたの、とおっしゃってましたが、深い緑の紬風の着物に、雲と龍の帯がこなれた着こなしでとてもお似合いでした。
また、参加の皆さんが壇上に立って、お召しになっている着物の説明をするコーナーがあり、これがすっごく楽しかった!! 立った姿で着物が見られるので、全体のコーデが一目でわかり、その着物や帯にまつわるお話も実に興味深い!
私達以外にも振袖の方あり、色留袖の方あり、埼玉ブランド繭の「いろどり」紬、訪問着、色無地、白大島や自作の帯、ハットにブーツのクールな着こなしなどエトセトラエトセトラ……。それぞれがお似合いになっていて、あれも素敵、これも素敵とうっとりでした。
さて私はというと、久々に振袖が着られる!と相当前からワクワクしまくり、まつげエクステまでしてこの日を楽しみにしていました(笑)。のれん染めを教えていただいている中井の「おかめ工房」の山本加代子先生に「今度、振袖を着るんです!!」とお話したところ、なんと「あら、じゃあ私の振袖を着ていきなさい」と、先生の紅型の作品を貸していただけることに。
白地に「籠に牡丹と柳と燕」の中振袖は、裾にフキが入って、とてもとても綺麗で、お借りしたはいいものの、自分に着こなせるのかとしばし煩悶(笑)悩みに悩んで、松皮菱に桐や菊、竹の模様が入った昔の重めの袋帯をあわせてみました。頭はセルフセットで、部分ウイッグをかぶせてでっかい花が咲いています!(頭の中にも咲いています!(笑))
(うくく‥‥‥着ている人ではなく、中振袖の素晴らしい紅型にご注目ください\(^O^)/)
他にも、着物の女王風振袖、ン十年ぶりの振袖ですとおっしゃるベリーショートにピンクのメッシュの方、大人色の振袖の方などなど、見ているだけでもワクワク!
雪のため、振袖を着るのをやめたとおっしゃっていた方もいらっしゃったので、本当だったらもっとたくさん振袖姿が見られたかもと思うとちょっぴり残念でした。振袖って、お袖が長いだけなのに、どうしてこんなに気分が上がるのでしょうか。本当に不思議です。もっと長いお袖が自由に着られたらいいのに! いやでもそうすると、ドキドキ感が減るかしら?(笑)
着物が大好きな人たちのとても楽しい新年会でした。また同時に川越きもの散歩さんの絹文化を守り伝えようとする活動と、その熱意と探究心に感動しました。
帰り際、氷川神社に参拝すると、ちょうど結婚式が行われていて、真っ白な羽織袴の花婿と純白の綿帽子の花嫁が、白い雪と凛とした空気の中、神前に佇む姿は、それはそれは心が洗われるような清冽な美しさでした。
何もしなければ、簡単に消えてしまうかもしれないこの「着物」という民族衣装。この美しい日本の文化を絶やすのはもったいない。それにはやはり、どんな形であれ着物を着て、楽しむ人が増えることが必要です。きまりや伝統も大切ですが、形を変えていかねば残るものも残らない。
全体の幅がなければ王道もない。
柔らかな頭で、着物を楽しむ人とその間口がもっと広がるといいなと思った一日でした。
だから私ももっと振袖を着ようかなっ(そこか?(笑))
NPO川越きもの散歩の皆様、ありがとうございました。
◆NPO川越きもの散歩
http://kawagoe-kimono.jimdo.com/
◆ただ今 ほしわにこの個展『キモネコワニ展』をGallery&Cafe Warehouse Garden (http://i29352.wix.com/whgdn/)にて開催中です。
いち利モール「オトナの着物生活」で掲載されたイラストも展示しています♪
3月6日まで。在廊日などはこちらでチェックしてください。
https://www.facebook.com/hoshiwaniko
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紅型のお着物素敵ですよね。
いち利モールは、栗山吉三郎の紅型小紋を取り扱っています♪
▼栗山吉三郎 京紅型小紋▼
http://ichiri-mall.jp/ap/icAA04/so4/iq54/page1.html
二葉苑で染のカレンダー作りに挑戦!の巻
星わにこ
2013/12/25 00:00
メリークリスマス! 皆様素敵なイブを過ごされましたでしょうか?
年末の連休&ビッグイベントも終了、いよいよ今年もカウントダウン。
しかし仕事も、年賀状も、大掃除も‥‥‥まだまだが~んばれ~~ワタシ♪です(´Д`)
来年の準備と言えば、お気に入りのカレンダーは用意されましたか?
わたしは毎年決まったカレンダーを使っているのですが、今年はそれに加えてお気に入りカレンダーをゲットすべく、先日、二葉苑さんの『「カレンダーを染めよう!第二弾」木版染めと型染め』という染色体験へ行ってきました。
あらかじめ半分にカレンダーが染められている布の余白に、好きな木版に顔料をスタンプのように布に押して模様をつけます。そこに、型紙をあてて刷毛で摺って染める「型染め」で色を挿していきます。
木版はインドの方から譲られた貴重なもの。手間がかかるので今ではほどんど行われていない技法だそうです。木版でつけたワク線の中に、何枚もの型紙を使って、色を分けて染めていきます。
空いたところに、自分のワニスタンプ
(インドの木版を、染色材料販売店で発見!ワニだからというだけで無目的に購入(爆)しておいたもの)を押してみました。
(基本持ち込みは不可ですが、受講人数が少なかったということもあり、特別に許可していただきました。ありがとうございました)
カレンダー部分の自分の記念日にも、色をつけてみたり。
木版も不揃いでガタガタだったりしますが、マイオリジナルということでご愛嬌。
一緒に体験していた方のセレクトと配置も素敵で、同じ木版を使っても全然違ったものが出来上がっていましたよ。
出来上がった布は、持ち帰って裏からアイロンをかけるとより顔料が定着するそう。
布の上下に、これまたオリジナルのインクジェットプリントのシルク生地(猫、鰐、という文字がプリントされています(^^))を縫い付けて、来年のわにこカレンダーができあがりました!
二葉苑の奥さんが「あら、ワニが上を向いて、幸運がいっぱいキャッチできそう!」と言ってくださいましたよ(^^)V お気に入りのカレンダー眺めつつ、よい年にしたいものです。
染色体験には何度か参加していますが、毎回いろんな染色体験ができるので楽しみにしています。
へたくそでも自分だけのオリジナルができるのが嬉しいし、また実際に染めてみることで、ズレもムラもなく長い反物を染めあげていく、職人さんの凄さが改めてわかる機会でもあります。
手をかけて作る着物の魅力がわかるのです。
そんな二葉苑がある新宿区の中井から落合のあたりは、昔から染色産業が盛んです。
毎年春に「染の小道」というイベントが開催されていて、街に沿って流れる川に色とりどりの反物がはためき、商店街には染色作家や学生の染めた暖簾が掛けられて、中井の街全体が染のギャラリーに変身します。
来年の「染の小道」には、わたしも「わにのれん」を制作して参加する予定です。
同じく中井の「おかめ工房」の山本先生にご指導いただいて、紅型の手法でわにを染めるべく、奮闘中です!!
2014年2月28日(金)~3月2日(日)の3日間、着物で染の小道散歩におでかけになりませんか?
2日(日)にはいち利モールさんのおでかけイベントも予定されていますよ!
わにこも参加予定ですのでご一緒しませんか?
来年のカレンダーに、マルをつけていただけたら嬉しいです\(^O^)/
今年の6月にはじめさせていただいたこのコラムも、皆様のお陰で半年なんとかやってまいりました。
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます!
来年もちょっとお役立ちな情報やわにこの笑える失敗などなど、着物周りの楽しい話題を毎週水曜日にお届けして参りたいと思いますので、来年もまた、よろしくお願い申し上げます。
ではでは、皆様どうぞよいお年をお迎え下さいませ。
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着物通販 いち利モール
今年もやります!初売りセール(1/1 0時より。サイト予告は12/26~)
http://ichiri-mall.jp/
◆二葉苑工房ページ
http://ichiri-mall.jp/koubou/list/koubou09.php
◆3月2日(日)着物でお出かけイベント「染の小道お散歩」募集開始は2014年1月8日予定です♪
<マイワニ木版> ‥‥‥ワニですよね、これ(自信がなくなってきたり(笑)