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衿下(褄下)の寸法って結構大切!の巻

星わにこ
2024/08/28 00:00
衿下(褄下)とは、衿先から裾までの長さのこと。一般的に身丈の半分で仕立てられることが多いです。 現代ではおはしょりから2~3センチ見えているくらいが好まれているのではないでしょうか。腰紐で衿をしっかり押さえて、かつ衿先が平らに腰の後ろのほうに引かれていることで、着崩れしにくくなります。 ズバリ衿下が長く、すっきりしていると足が長く見えます! 昔と違って腰の位置が高い人も増えていますし、単純に身丈の半分という寸法でなく自分にあった寸法を探ってみるといいかもしれません。 一方長すぎると、衿がだら~んとおはしょり下に見える状態になりますので、なんだか足が短く見えてしまいます。それに加えて、上前が浮きやすかったりぴらぴらしやすかったりします。 昔の着物などを着ると結構この衿下が短いものが多いです。昔は短めが好まれたということも聞きます。あまり目につくところではありませんが、実は着付けのとき、裾合わせの肝になる部分でもあります。 初心者の頃はあまり気にも留めない部分かもしれませんが、この部分が腰紐に平らにきれいにかかっていて、腰に張り付くように後ろに向かって沿っていると、腰回りもすっきりします。 体型だけでなく、腰紐の位置など着付けの好みもありますので、自分のベストの位置を探ってみましょう。くれぐれも足が長く見えるなら‥‥と長くしすぎないように! ちょうどいい位置にあると、着付けが格段にしやすくなりますよ!

日本の夏!浴衣で盆踊りっていいなの巻

星わにこ
2024/08/21 00:00
あっというまに八月後半。まだまだ暑い夏とはいえ、暦の上ではもう秋、ピークは越したような気がしますね。 先週はコンサートと盆踊りの浴衣の着付けのお仕事をいただき、たくさん浴衣姿が見られて嬉しかったです。それぞれお似合いの浴衣で、暑さに負けずシャン!と微笑む皆さん、美しい~。やっぱり夏は浴衣ですね! 盆踊りは荻窪タウンセブン屋上だったのですが、2日間大盛況! 可愛い浴衣や甚平さんの子どもたちがいっぱいで、とっても可愛いかったです! ドラえもんやサザエさん、ちびまる子ちゃんなどで踊る子たち、見ているだけでおばちゃんの心は潤いました! 東京音頭や炭坑節などおなじみの盆踊りナンバーで踊る老若男女の皆様も浴衣率が高く、目の保養でした。 二日目の着付けが終わった後、友達と合流して盆踊りを見ながら屋台の生ビールや唐揚げなどを堪能。久しぶりの屋外ビール、めっちゃおいしかったです。お盆らしく、亡くなった人の話などして二人でしんみりしたり笑ったり。 実は私は盆踊りが大好き。故郷の岐阜は郡上の徹夜踊りが有名ですが、盆踊りが盛んです。荻窪も生の太鼓が入って、盛り上がっていました! 「踊ったことなぞない」という友達をひっぱって、盆踊りの輪に入って踊りました(笑)。 なんか盆踊りなんて古いとか時代遅れと思われているのかなと思いきや、最近は定番曲だけじゃなく、ヒット曲で踊ったり、盆ジョビということでボン・ジョヴィの「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」で盛り上がったり、愛され続けているんですよね。着物や浴衣と同じく、日本人の心に根付いているものなんでしょうか。 盆踊りの起源は諸説あるようですが、お盆の時期の先祖供養の行事のひとつとして行われてきました。この夏、やぐらの周りで走り回っている子どもたちも、きっと盆踊りの心を受け継いでいくのでしょう。ご先祖さまもきっとニコニコ空の上から見守っているのではないかしら、なんて思いながら。若い頃は何も思わなかったけど、盆踊りって御供養行事なんだなと改めて思った56歳の夏でした。

巻ける!天然竹ヒゴの簾(すだれ)の帯板の巻

星わにこ
2024/08/07 00:00
昨年の春の東京キモノショーで発売になったたかはしきもの工房の「べっぴん帯板『簾』」。竹ヒゴの帯板は、なんとくるくる巻けて筒状で持ち運べるのです。帯板を持ち運んだことがある方なら、あのかさばり具合になんとかならんかと思われたことがあるはず。その問題がするりと解決です! だいたい直径4センチくらいの筒になってしまうので、本当に持ち運びが楽だし収納も楽! べっぴん帯板は、通常タイプや浴衣用のメッシュのものなどが今まで出ていますが、どれも長めで体の脇までしっかり帯のシワをとってくれる優れもの。下線に入っている大きなカーブが、長い帯板なのに腰骨にあたらず、非常に快適なシリーズです。でも、なにしろ長いので、ちょっと持ち運びがな~と思っていたところ、この「簾」が登場したというわけです。すごい。 しかも、竹で出来ているので熱もこもらず非常に涼しい! 今までのどんな帯板より涼しく感じます。大事なことなので2回言いました。メッシュもいいんですが、やはり天然素材のせいか、全く熱を持たなくてノーストレスです。もわっと感がありません。入手以来2回目の夏を迎え、実感しています。 凹んだり折れたりしないの?とも言われますが、竹ヒゴがしっかりしているので大丈夫。でも帯が凹んだりはしませんが、ボールペンを帯に挟んだら、ペンの形に帯板が沿っていて笑いました。トランスフォーマー!! あと、簾が日本の美とでもいいましょうか、佇まいがとても綺麗なんです。ちょっと素敵なお値段ですが、着けるたびにちょっと雅な気分になれて、お気に入りです。前から見るともう帯板だけで出かけてもよくね?と思うくらいの美しさです。 「海苔巻き!?」と呟く方もいらっしゃいますが、ノンノン! 御簾をご想像くださいませ。ちょっと高貴な気分になれちゃいます(想像力!) 毎回上に帯を巻いて隠してしまうのがもったいないわ、と思いながら巻いてます。後ろがゴムでなければ出かけられるのに(笑) 機能面だけでなく、お気に入りのアイテムを身につけていると気分もあがりますよね。私的、久々の大ヒットアイテムのご紹介でした。