もうすぐ2月22日。ニャンニャンニャン、というわけで猫の日ですね。我が家にも2匹の猫がおります。知り合いの和裁士さんのマンションのお庭でノラちゃんが5匹子猫を産んだのを、そのままでは保健所に連れて行かれてしまう‥‥というので保護。先代の猫を20歳で看取って半年の我が家にも、どうかとお声がかかりました。
家族会議ですぐに引き取りが決まり、そのまま迎えにいって残っていた2匹を引き取ってはや9年。時がすぎるのは早いものです。いつも、絵の中に勝手に登場させているのがこの2匹。
姉妹だけあって、本当に仲良し。いつもくっついています。いっちょかみ気質で要領のいい女子力の高い茶トラの「いわし」と、人見知りで慎重でどうもワンテンポずれがちなキジトラの「さわら」。毎日布団を占拠され、小さくなって寝ている私ですが、これも幸せというやつですよね。まだまだ長生きしてほしいと思っています。
先代の猫から数えると、猫様の下僕暦も30年近くなりますが、本当に猫様にお仕えできていることをありがたく思っております。着物好きには猫好きも多いとも言われますが、同志の方がいらしたら深く頷いていただけるかと‥‥。これからもイラストの中に出てくると思いますが、猫派でない方も生ぬるく見守っていただけると幸いです。
さて、そんな猫の日にむけて、帯の猫結びのご紹介です。猫耳結びともいわれるこの結び方は、「て」を耳に見立てるもの。
名古屋帯をお太鼓と同じように胴に巻いて、ひと結び(からげてクリップでもOK)。「て」を耳に見立てるように、ななめに折りあげてクリップで止め、仮紐で止めます。
その上に銀座結び用の帯枕か仮紐でお太鼓を被せて、銀座結びと同じようにお太鼓を作ればできあがりです。
お太鼓の上線を少し丸い形にするとより猫っぽくなります!
この、「て」で作る耳の形をいろいろ工夫すれば他の動物もできますね。
後ろ手で結ぶのは不可能なので、自分でやるときは前結びで結びます。半幅でもできますが、今回は名古屋帯での結び方のご紹介でした。銀座結びの変形になります。
回すときに耳が崩れがちなので気をつけて。何度か練習してみるとコツがつかめます。
結んでくれるか、後ろでちょっと形を整えてくれる誰かがいたらありがたい‥‥っていうやつですよね。
ほんとに猫の手も借りたいというところですが、ここで全く役に立たないのが猫様の愛おしいところです。最高。
皆様も素敵なニャンニャンニャンの日をお過ごしください。