着物で走る=エリプティカル運動!?の巻
星わにこ
2022/02/23 00:00
冬季オリンピックも終了。1日1日、日没の時間が遅くなり、春を感じるようになってきましたね。コロナ禍での体重増加に心から反省して一念発起、Apple Watchを購入して、日々の歩数カウントなどをしています。でも‥‥家で原稿書いていると数百歩の日もあったりして、ダメさを思い知らされております。やはり装備ではなく行動なのですよね(がく)。
そんな私ですが先日、着物で出かけた折に例によってギリギリ移動となってしまい「やばい!ギリギリ!」と思いながら、直線の道を着物で高速移動していたところ、Apple Watchに「ワークアウトをしていますね!エリプティカルを記録する」というボタンが出現!
時々早足で歩いていると「ウォーキングを記録するか」と言われることはあるのですが、「エリプティカルを記録するか」と問われたのは初めて。そして、「エリプティカル」とはそもそもなんぞや?
調べてみると、「楕円形」を意味するエリプティカルという単語ですが、ジムなどのトレーニングマシンでクロスカントリーのような動きをするもののようです。
冬季オリンピックの見過ぎ!?ではなく、着物で走るという、腰のあたりが帯で固定されていて左右に捻ることもなく、足も草履なので大きく持ち上げることもなく、高さの変動があまりない動きが「エリプティカル」に相当すると判断されたよう。
確かにクロスカントリーの動きは上半身も捻らないし、足の高さもあまり変わりません。なるほど~。そして、Apple Watchの検知機能にびっくりです。
着物で走る(走るというより高速移動と私は名付けているのですが(笑))動きは、普通にランニングするようにはできないので、レレレのおじさんのように上半身をほとんど動かさず足だけを動かしています。
時代劇などをみていてもお侍さんも刀のあたりに手を置き、上半身をほぼ動かさず走りますし、お女中さんも足だけしゃしゃしゃしゃ!と動かしていますよね。これが日本古来の走り方、ナンバ走りなのです。
2019年の映画『サムライマラソン』でも、主演の佐藤健さんはじめみなさんナンバ走りでしたね!
ちなみにここで普通に腕も動かして走ってしまうと、着物はぐずぐずに着崩れてしまうんです~。
帯で腰が固定されているのでそういう動きになるということなんですが、慣れると結構早く移動できるようになります(ならんでいいという話はさておき)おかげさまで、ぎりぎりですが時間には間に合いました。。。
もし着物で急がねばという必要に迫られた時は、お試しください!
普段の洋服のときでも上半身のブレが少ないナンバ走りは、けっこうおすすめですよ!(基本は余裕のある移動をなさってください‥‥(自省)
枕紐の代用を風呂敷でしてみたぞ!の巻
星わにこ
2022/02/16 00:00
暦の上では春になったとはいえ、まだまだ寒い日が続きますね。今回は久々のわにこのドジっ子シリーズです。
今までにやらかしたのはこんなかんじ。
・帯揚げをしないで出かけたよ!
→100均でカフェカーテンを買って帯揚げにしたよ
・足袋下ハイソックスだけで足袋を履かないで出かけたよ!
→肌色の足元もあんまりなので、お仕事先で足袋を買いましたw
・衿芯がない!
→クリアファイルで代用。出先ではチラシを折って使ったことも。
・出先での着替え、帯板を忘れたよ!
→デパートの紙袋を折って入れたよ
・旅行先に持っていった替えの足袋、履こうと思ったら右足が2つ!
→とりあえず前日のを履きましたごめんなさい
俳優の樹木希林さんが海外の映画祭への出席の時、帯締めを忘れていてホテルの電気ポットのコードを借りて使った、なんて有名なエピソードもありますよね。なんでもなんとかなるもんだ!
さて今回のドジっ子は、帯枕を忘れたよ!(どーん
まあ銀座結びとかにしてもよかったのですが、手持ちのものでなんとか、というわけでフェイスタオルを丸めて、それだけだと帯山がぺこん、と曲がってしまうのでたまたま持っていたA4サイズのチラシ数枚を4つに折って包んで枕に。さて枕紐は~というところで、着物を包んできた風呂敷(二四幅=90センチ四方)を斜めにして真ん中にタオルをおいて包んで使いました。
結果は、まあちょっと重いけどなんとかなりました。風呂敷はバイアスにするとちょっと伸びるし、代用としてはなかなか優れていましたが、布の量が多いから暑いかも。あと、タオルはやはり熱がこもりますし、紙も入っているから暑い時期は厳しいかも。寒い時期でよかった!(ポジティブ)
いつもこんな話をすると皆さまには呆れられてしまいますが、まあいろいろなものがなくっても、なんでもなんとかなるし、絶対それを使わなければならないということもない、という発想の転換もありということで。(その前に忘れるなというのはさておいて)
そんなことはめったにないと思いますが、笑っていただけるもしくはドジっ子仲間さんがいらしたらなにかの参考になると幸いです!
さてここから先はどうでもいい独り言です。
私をリアルでご存知の方は頷かれると思うんですが、うっかりが多い、時間に遅れがちといわゆるADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強いんですよね。なるべく気をつけてはいるのですが、もうこれほんと遺伝性質だそうなんで仕方ないらしいのです。自分でも「なんでー!?」って思うようなことも多々あり、大人になったらしっかりするのかなと思いながらもう超、超、超いい大人なんですが直りません。申し訳ないと思ったり考えたり対策したりするものの、一向に改善されずため息ばかり。このごろは加齢によるものわすれも加わって戦々恐々です。。
でも、それも自分の個性だからつきあっていくしかないのですよね~。逆にだからこそ新しいものが好きだったり、興味のあることに食らいついて突き詰めたり、ちょっと変わったことをしてみたり。みなさんにネタを提供できることも多いのではないかとこの頃はポジティブに考えています。
まあそんなわけで、またなにかやらかしたらご報告します!(やらかさなくていい‥‥まじで)怪我の功名みたいなことばっかりの人生ですが、みんな違ってみんないい、ということで、話が盛大にそれましたが(これもありがち)、こんな私ではございますが、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます(ぺこり)
足袋パンプスを着物にあわせてみた。の巻
星わにこ
2022/02/09 00:00
去年から足袋型のパンプスをあちこちでよく見かけるようになりましたね。以前はタビブーツといえばマルジェラ!でしたが、スニーカーでも指が割れているタイプが出たり、似た様な形がたくさん販売されています。
親指を独立させる足袋の形が、見直されているのでしょうか?
また、今週からはじまったプリキュアの新シリーズ「デリシャスパーティ プリキュア」の主人公の衣装(?)に和がモチーフに取り入れられていて、肌着がじゅばん風だったり、足袋ブーツを履いていたり。
最近、家の中でもむくみがとれる気がして足袋を履いているのですが、そのまま洋服で外出できないかな~と思い、ちょっと大きめの靴とかを履いてみるのですが、締め付けがでるのであまり具合がよくありません。やっぱり足袋には草履なのかな~と思っていましたが、ふと「これならいけるのでは?」と足袋型のフラットパンプスを買ってみました。
結果は。足袋の形とパンプスの形が合わなくてうまく履けませんでした~。もしかしたらうまくいくパンプスの形もあるのかもしれません。
でも、足袋ソックスにはぴったりです。私は外反母趾気味なので、親指がまっすぐ伸びる感覚がちょっとやみつきになりそう。
着物に合わせてみたら、ちょっと面白いコーデになりました。白いものを選んでみたのですが、白い足袋ソックスと合わせれば、靴感が薄いかも。普段着によし!
まあ今回、それだけの話なんですが、洋服で足袋が履けるいい靴ってないでしょうか? 草履を履くとミスマッチだし、下駄を履くと無頼派ぽくなってしまう。それは私が昭和な女だからでしょうか?
と思って探してみたら、お坊さんの足袋で履けるスリッポンというのを発見。
なるほど、お坊さんが履いているのをみたことある!が、男性用でした。もういっそ装束の浅沓(あさぐつ)、鳥皮沓(うひり)にする!? いずれも普段履きにはオーバースペックすぎますね(笑)。
やっぱり足袋はそれだけで履くことを前提にされた形だから草履、下駄がベストマッチ、むしろサンダルのようなもののほうがいいのかもしれません。結局あまりいい答えは見つからないのでしばらく彷徨いそうです。なにか素敵なアイディアがあったら教えてくださいませ。
それはそれとして、普段着物にスニーカーやブーツも可愛いですよね。あまり違和感がないので、足袋ソックスに足袋パンプスを楽しもうと思います。
早くおでかけが楽しめるようになりますよう‥‥祈るしかないのがもどかしいところです。皆様のご自愛お祈りいたしております。
梅の着物。着なくてもタンスから出してあげよ。の巻
星わにこ
2022/02/02 00:00
まだまだ続くコロナ禍、再びなかなか遊びにおでかけすることが難しくなってしまいましたが、お正月からこの季節に着たくなる着物があります。
それが梅の着物。
枝に白梅の花が咲き誇っている綾子の小紋なのですが、柄が大きいこともあって華やかで、普段着というよりおでかけに着たい綺麗目ワンピースのよう。白地の波の表のような、氷のようなこれも大きく華やかな地紋に、薄い卵色と黄緑のボカシ染めがこの季節の凛とした寒さによく合います。八掛が墨ぼかしというのもまた華やかなのに冬まっただなかのようでいて、ぼかしがおわると光のような白が見えるのが雪のようでもあり氷のようでもあり‥‥。とても気に入っています。
いただきものだったと思うのですが、友達もとてもよく似た小紋を持っていて、双子コーデになったことも。私も似たのを持ってる!と言われたこともあります。
この白地に白梅枝のモチーフを見て、老舗の呉服店の方が「これ昔はやりましたなあ」とおっしゃっていたので、昭和のある時期にとても流行した柄なのではないでしょうか。
小紋なのに、上品でほどよくドレッシーなよそ行き感がとてもよいのです。
地色が黒で同じような白梅枝モチーフの着物も持っていますが、こちらは八掛が黄緑ですこしおきゃんなかんじ。色でもずいぶん印象が変わりますね。
枝付きの写実的な柄は、その花の時期に楽しむとよいというので毎年この時期には着たいと思うのですが、去年に続いて今年もどうやらちょっとおしゃれをして出かけるシーンを失ってしまいそうなこのシーズンになってしまいました。
またかあ~なんてため息をつきかけましたが、思い立って箪笥から出してみました。やっぱり好きな着物を見るとテンションが上がりますね。広げて触って、半日くらいハンガーにかけて眺めてまた畳んで仕舞うだけでもとても気持ちがすっきりしました。
Googleフォトで、「着物」「1月」「2月」で検索して見返すと、この着物とあそこにもいった、ここにもいったなと思い出が浮かんできてとても楽しかったです。たとえ着なくても、こうやって愛でるだけでも幸せなんだなあ、なんて自分の着物愛も再確認しちゃいました。
子供の学校も休校が決まり、しばらくまた閉じこもる日々になってしまいそうですが、気持ちを切り替えて好きなものを見て過ごせたらと思います。
気がついたらもうあさっては立春。いつのまにか梅もたくさん咲いていて。何があっても、時はめぐって春は来る。自分の場所で、顔をあげていこ。って着物にパワーをもらったお話でした。
着なくても、着物に触ってみてください。きっと元気が出ますよ。