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半幅帯をくるっと回せる裏技☆の巻

星わにこ
2020/07/22 00:00
いよいよ気温があがってきましたね。普段お太鼓派のわたしも、このシーズンになると浴衣や、普段着物に半幅帯をあわせるようになってきます。理由は、軽くて涼しいから。。。 帯枕をしないというのがこんなにラクで涼しいものかと毎年思います。冬は逆に背中もあったかいし、お太鼓のボリュームがないとなんだか物足りなく思った利するのですが、夏だけは別。もちろん、年中半幅帯派のキモトモもいます。 半幅帯の魅力は、軽くて涼しいというのの他にも、アレンジが豊富、前結びなので結びやすいなどなど、いろいろあると思います。でも、せっかく浴衣をきちんと着て、帯を前で結んでさあ回すぞ!となったとき、あれっ、なかなかうまく回らない‥‥えいっっと力任せに回したのはいいけどなんか襟元がぐずぐずになっちゃった(涙)なんていう経験はありませんか? 私はあります(涙)。 帯を回すときに持つ場所、方向は必ず右側へ、回すときにおなかをひっこめる、などなどいろいろコツはあると思いますが、回しづらいときの原因は、たいてい着物(浴衣)と帯の摩擦係数が大きいということです。 綿や麻などの素材の場合は表面がザラザラしていて滑りが悪いですよね。それが着ていても着崩れにくいといういい点に作用もするのですが、帯をまわすときにはひっかかりになってしまいます。帯も、博多などは滑りやすいですが、綿や麻などの素材は滑りにくい。 さらに、伊達締めにメッシュやゴムを使ったものを使っていたりするとさらに摩擦係数が上がって回しづらくなります。 じゃあツルツルの正絹の伊達締めや正絹の帯をしたらいいの?ということではなく、ツルツルする状態をつくってあげればよいのです。 よくある、前結び用の胴を一周ぐるりと巻く帯板を使うと簡単に回りますが、あれ、とっても暑いんですよね‥‥。 なのでおすすめの方法は、帯を巻く前に、一枚薄いツルツルの布を巻くというもの。スカーフなどがオススメです。ツルツルの布であるというのが重要です。知り合いにポリ袋を使うという勇者もいますが、まあ要はツルツルならよいということです。 この方法だと先にゴムつきの帯板をしておいても大丈夫。胴に一巻き、ツルツルの薄い布を巻いて(幅は帯より広くしてくださいね)、その上に帯を締めて、後ろに回します。そうすると、摩擦係数が減っていますので、つるり、と後ろに回ります。(このときもおなかはひっこめてくださいね!) 帯をビシっと締める派の人や、痩せていておなかをひっこめても引っ込みが小さい人、などなど回しづらい要因は様々ですが、物理的に摩擦係数を小さくするというのは有効です。 そして、結び目が後ろにまわったら、ツルツル布を下から引き出して、とってしまいます。なので、暑いということもありません。帯板はゴムつきのをしていても、あとから挟み込んでもいいし、してもしなくてもいいし自由です。 ツルツルの布を巻いたとき、落ちないようにするのに私は着付けピンチなどで留めたりしますが、ちょっとコツがいります。後から抜く便利な前結び用補助器具も売っていますので、そういったものを使うのもよいと思います。 いつも後ろに帯を回すときに、「あちゃー」(死語!?)となってしまう方、ぜひお試しください。

日本のレジ袋!?吾妻袋を作ってみたの巻

星わにこ
2020/07/15 00:00
 7月からレジ袋が有料になりましたね。うっかりしていて、おっと、とレジでお金を払うこともすでに何度か。数円ですが、ちりも積もれば山となる。エコバッグを持ちあるこう、という意識につながりますね。袋も買えば、大事に使おうという気持ちにもなるしいいことかなと思いますが、レジの方がいちいちお客さんに確認しなくちゃいけなくて大変だなあと思います。  でもこれも、だんだん慣れていくんでしょうね。サザエさんのように、買い物かごを持って買い物に行く昭和スタイルが復活するのかもしれません。ステイホームしかり、世の中の常識だと思っていたことが、変わってゆき。令和ってほんとに新しい時代なんだなあと思ったり。  さて、この際エコバッグを手作りしてみよう、なんて思ったのはいいのですが、トートバッグもね、紐のとことか意外と面倒で、お裁縫スキルの低い私にはあー面倒くさい~としか思えず。パーツも、結構いろいろ揃えないといけないし、紐も買ってきてつけるという手もあるけどそれもなあ‥‥というわけで、袋物とかパパっと作れる人マジ尊敬します。  でも、日本には吾妻袋という、1枚の布を2カ所を縫うだけで袋の形になるというすばらしい袋物があったではないですか! 反物をつかえば、切った端を縫えばいいので(気にならないなら縫わなくてもいい!)4カ所縫うだけです。  着物好きの方にはいまさらかもしれませんが、改めて。まず、長方形の布を用意します。長さは短辺の3倍程度の長さがあればオッケーです!  中表にして3つに折りたたみ、まず下の1辺を縫い、次に上の1辺を縫います。これで出来上がり。えー!  あとは、ひっくり返せばあら不思議。持ち手をしばれば袋物のできあがり。すごいですね。そういえば子供の保育園グッズとして作ったなあ(遠い目)。  日本の万能持ち運びアイテムとして風呂敷がありますが、風呂敷をレジや買い物台に広げて包むのってちょっと難しい場合もありますよね。その点、おなじようにペッタンコにたためてかさばらないこの吾妻袋は作りやすいし使いやすいです。意外と収納力もあるんですよ。  大きな布で作れば、肩にかけて使うこともできます。重いものを入れるときは布の強度も大切ですので、リメイクもののときは気をつけて。  もちろん、補強の三角布をつけたり、切り替えで作ったり、縫い目の処理をきちんとしたり、これも丁寧に作りたい方はいくらでも丁寧にできます! ズボラ仲間の方はちくちくと2カ所縫うだけでもできちゃいます。  縫う箇所をなるべく減らしたい私は、まずは100均のてぬぐいでチャレンジ。あっというまにできました! 短辺と3つに折った長辺が同じ長さじゃないと、ちょっとよじれてしまったりしますが、キニシナイ人はそれでもオッケー(えええ)。反物だと、端の処理も楽ですよね。  エコバッグはちょっと濡れてもいいよねなんて素材だといいかなと、もう着ない雨コートの袖でも作ってみました。ちょっと長辺の寸法が足りなくてヨレたけどキニシナイw  薄手の布なら折り畳んでの持ち歩きも楽。布を見ると、吾妻袋にできそう!とか考えちゃうようになりました(笑)。マスクにエコバッグに、今年はなんか手作りが要求されている年なのかもなあと思ったり(別に要求はされていない)。  着物にももちろんピッタリの吾妻袋、お気に入りの布で手作りされてみてはいかがでしょうか。

『きもの KIMONO』展いってまいりました!(前期編)☆の巻

星わにこ
2020/07/08 00:00
 全国的な大雨のニュースを見ながら、心配がつきません。被害が大きくならないよう、皆様どうぞご安全にと心よりお祈りしております。  そんな折、ちょっとのんきな記事で恐縮ですが‥‥。6月30日より、東京国立博物館で特別展「きもの KIMONO」が開催されています。鎌倉時代から現代に至る「きもの」の歴史がたどれる、いまだかつてない規模の着物展示とのことで、去年から楽しみにしていたものが、コロナのために開催が延期。チケットは時間予約制となり、入場人数をセーブしながらの観覧という形式に。講演などもなくなってしまいましたが、見られるだけでも!と先週日曜日にでかけました。  図録はすごく素敵だけど、A4版でおおよそ1.7キロ(爆)という超豪華版で、当日買うよりは通販で購入できればおすすめという話を聞き、注文しておいたのですが、当日までには届かず(^^;)予習なしでしたが、いざ会場へ!  やはりここは着物でしょうと思う気持ちと、雨も降りそうだしどうしようかなと面倒に思う気持ちとがせめぎあいつつ、えいやっと着物ででかけました。七夕も近いということで、星の帯をして七夕コーデのつもり。もちろんマスクは着用です。  久々に山手線に乗って上野に着くと、ちらほらと着物姿の方も。お手洗いで一緒になってお互いの着姿を褒め合ったり、すれ違うときに会釈をいただいたり。一緒にチケットをとってもらった友達とも合流して、会場に向かいます。  あがるわ!!! 気持ちが入場前からどんどん高まります!!  入り口で検温、何時から何時までの方はこちらから、と時間枠を案内されて入場すると、土日チケット売り切れというだけあってそこそこの人出なれど、人気展示のときの人ごみとは比べ物にならない見やすさ。並ばなくてもいいし、とてもスムーズでありがたいことです。  装束が小袖に変化したあたり、鎌倉時代から展示は始まります。そんな古いものが残っているものかという驚きと、色あせはあれども圧倒的な豪華さに釘付け。屏風や掛け軸などもおりまぜつつ、時代が下って、安土桃山、江戸、明治大正から現代へ‥‥と続くのですが、IKKOさんの「どんだけ~~~~~」という声が聞こえるくらいのもんのすごい物量!!! これだけのものをよくぞという質とレベルにめまいを起こしそうになりながら、進みます。特に元禄あたりの華やかな技巧を凝らした着物の数々に、目がチカチカ。意匠も技術もすごいとしか言葉が出ない。  途中であの「見返り美人図」が展示されており、予習もロクにしていかなかった私はびっくり。まさか本物が見られるなんて。本当に色鮮やかで精緻な筆で文様や簪の細部までが描き込まれ、まさに眼福。。。信長秀吉家康トリオの陣羽織なども展示されており、権力の象徴としての男性着物にも度肝を抜かれます。  第一会場だけでめまいをおこしそうになっていたのに、さらに第二会場のボリュームもがっつり。時代は江戸末期から現代へ。火事と喧嘩は江戸の華、といわれた火消し半纏は、鎮火すると裏返して着るということで、その裏の華やかなこと。雷神、髑髏、鯉に武将、粋を競ったたくさんの半纏の迫力ときたら。  そして振袖スキーの私としては、よだれしかでない大正・昭和時代のご令嬢の振袖と奥様の訪問着コーナー!! 池田重子展でみたことがあるわ?という着物や帯との再会もありうっとりうっとりうっとりうっとり。  正直ステイホームの時期には、また着物でおでかけとかできるのかしらというがっくり感が大きく、きもの熱が下がった?とか思っていたのですが、いやいや! やっぱりわだす着物が好きだっちゃ!!!と熱く再認識してしまいました。  銘仙や現代作家もののコーナーも充実していて、久保田一竹からYOSHIKIの進撃の巨人まで。これでどうだ、どうだこれでもかああああ!!という超大ボリューム!(語彙‥‥) 90分という時間制限はまったく足りない感です。大きくは前期後期に分かれるものの、こまめに展示替えがあるとのことで、許されるなら通いつめたい。。。  少なくとも、後期には必ず行くつもりにしています。チケットは期日の1週間前に販売開始となっています。後期展示がはじまるころには不忍池の蓮の花が身頃をむかえているのではないでしょうか。入場は9時半からのスタートなので、朝早くいって、朝しか見られないという蓮の花の美しい開花を楽しんでから入場というのもありですね!!   なかなかコロナなどで厳しい状況が続きますが、きものファンなら必見の展示ではないかと思います。もし状況が許すのであれば‥‥ともなかなかいいづらいのですが、お勧めしたいです!! 図録は通販でも買えますので、これだけでも! 大判で布製本、豪華です(なにしろ1.7キロです)! うっとりしながら上野を後にして家に帰るとちょうど図録が届いていました!!! 早速!と思ったのですが、久々に歩き回って、足が‥‥(どんだけ運動不足やねん)。図録を握りしめて早寝してしまったわたくしでした。。。(弱)。  今もうひうひいいながら、図録を繰ったりしておるわけですが。まずは前期のレポートからでした(ぺこり) 特別展「きもの KIMONO」 https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html

YouTube動画を見てダイエットと片付けしたよ☆の巻

星わにこ
2020/07/01 00:00
 なかなかコロナの不安が消えない日々が続きますね。少しづつ外にいく機会も増えていますが、まだまだ自衛が必要なのかなと思います。自粛明け、反動でどーんと買い物しちゃった!という方もいらっしゃるのでは。キモトモたちもあちこちで「やっちまった」とつぶやいていたり、私もいち利モールのセールで2年くらい悩んでた羽織「しゃなり」をポチってしまいましたっっ! 人生折り返し地点をすぎやりたいことはどんどんやる方針(できる範囲でw)です! また着用レポとかもしたいと思っております!   さてちょっと着物の話からズレますけれども、このステイホーム期間で自分が変わったなーと思った話をよかったら聞いてください。  おこもり生活で家で食べたいものを食べたいだけ作っていたら、如実に体重に反映されてしまった4月。5月にこれではイカン!と人生初のファスティングダイエットに挑戦してみました。3日間酵素ドリンクだけで過ごすというものでしたが、最初はムリじゃね??という頭痛&ふらふら期間があったものの、3日目にはもうずっと食べなくても大丈夫じゃない?という無敵感が生まれ、最終的に4日断食してしまいました。体重は2キロしか減らなかったのですが、その後復食期間にさらに落ちてトータル4キロ減って、今は普通に食べて1キロ戻って3キロ減を1ヶ月以上キープしています。まあ本当はまだまだ減らしたいところですが、断食はやっても3ヶ月に一度と言われ、体を慣らしつつ着実に減らしていきたいなと思っております。  出産後どんどん元に戻らなくなって、どんなことをしても痩せるということがなかったし、多少減ってもすぐ元に戻っていたのですが、今回は体重が戻らないのが嬉しい! 断食で変わったことが我慢しなくても、「水が美味しいので水を飲む」「間食は食べなくても平気」「白いご飯をたくさん食べなくても平気」ということです。これは大きなパラダイムシフトでした。  それまでは痩せたい、だけど食べたい、みたいな飢餓感が常にあって、朝起きたらお腹がすいた~~!!としっかり朝ご飯を食べ、家にいたら絶え間なく間食しつつお昼に夕ご飯に、と、思い返すとどんだけ食べてたの?ていうかそれだけ食べたら痩せられないよね?とやっとわかりました(^^;)当たり前だけど、できないから太っていったのですよね。  水も、飲むとよいと言われても味しないし、どうせならお茶かコーヒーか炭酸水で……とカフェインや刺激の強いものばかりを飲んでいましたが、今は水でオッケー。カフェインも取りすぎていたみたいで、断食でカフェインを抜いたらよく眠れるようになったので、カフェイン習慣も見直しました。  あと、食べなくても大丈夫!と実感できたのが一番大きかったかも。今まで、甘いものは脳の栄養、腹が減っては戦ができぬととにかく保管補充に気持ちが動いていたのが、蓄え(お腹の脂肪とか脂肪とかw)が十分にあるので、3日くらい食べなくても全然死なないぞ、と腑に落ちて、過食しなくなりました。そりゃあ時々、うわー美味しいやめられない止まらない、みたいなことはありますが(あるのね)、後で調整可能に。  やれるときにちょっとストレッチをする~とかエアロバイクを漕ぐ~くらいの運動しかしていませんが、短期決戦でいままで散々リバウンドしたり失敗しているので、10年かかって増えたものは短期では落とせない、無理はしない、ストレスのかからない範囲で、あまりぎちぎちにルールを決めないでと、ゆる~く取り組んでいます。これも大きな変化かも。  ここですごく精神的にヘルプになったのがYouTubeの動画です。いろんなダイエットに成功したよ~とかこういう考え方をするといけるよ~みたいなのをラジオみたいに流し見していました。ダイエットと片付けは人間の永遠のテーマ。本当にいっぱいあります。いろいろ見ていると、ピンとくる動画が誰にでもあるはず!  私が特にはまったのは勝間和代さんの一連の動画と、同年代の女性の朝のルーティン動画、買い置き食材の下ごしらえと収納動画、片付け動画(特に片付けトントンという清掃業者さんの動画)。今までそんなに見たことがなかったので、ほんとにいろいろあってびっくりしました。  人間って、一度言われても「へえ~」で終わるものが、何度何度も繰り返し同じことを違う角度で言われると、やっと納得して腑に落ちてできるようになることってあると思うんです。まさに動画は自分のキャッチしたい情報を探して短時間でたくさん触れることができる。若い人が動画で情報収集すると聞いて、いや文章の方がいいなあとずっと思っていたのですが、動画はとにかく情報量が多いので、イメージも湧きやすいしいいところがいっぱいありました(じゃないことも結構ありますが、そこは取捨選択で)。着付け動画なんかも、やっぱり参考になりますね。あとは、もうほんとうに玉石混交というか、様々なレベルの動画があるので、いろんな人の意見を聞く訓練にもなる気が。  考え方を耳から入れる、作業動画は見て真似する、あと衝撃動画を見て考え方が変わる、というのが面白かったです。特に片付け動画は、片付けができなくなってにっちもさっちもいかなくなった汚部屋が明るいスタッフさんたちによってガスガス片付けられて綺麗になっていくのが爽快でした(一部閲覧注意もあり)。依頼者さんの感想やコメントを読んでいると、片付けは救いなのだなと感じます。  ダイエットも片付けも、放置してるとえらいことになる、自己肯定感が下がってもうどうでもよくなる、身動きがとれなくなる、というところで共通しているように思いました。そもそもそこに陥るのは、すごくしんどいことがあったとか、疲れてなにもできない、とかいろいろ要因があると思うんですよね。私の場合も思い当たる節ありありです。そんなときは何をしても無理なときは無理。今回、ステイホームでとにかく体が休まったのも大きな福音だったのかもしれません。なんというか、人生にはタイミングというものがあるのですね。皆それぞれに、くるべきときがくるのだと思います。  思うように休めない方もたくさんいらっしゃると思いますが、どんな状況でも気持ちの切り替えって大事なんだなと思ったこの3ヶ月。まだまだ世の中の常識も変わっていくだろうし、不安ばかり抱えているよりは、ちょっとでもできたことがあったら自分を褒めて気持ち良く生きようと改めて思っているのでした。  というわけで、ご褒美に羽織を購入‥‥ってオチがそこ!?