先週の日曜日、大相撲初場所を天皇皇后両陛下と愛子さまがご観戦になりましたね。ご一家での相撲観戦は6年ぶりとのことで、ご家族の仲のよいお姿や、相撲ファンの愛子さまがメモをとったり紋付袴の八角理事長に質問されたり、テレビで拝見しているこちらも嬉しくなってしまうような天覧試合でした。
皇后陛下の訪問着は上品な薄紫の地色で鬘帯の紋様でしょうか。帯の紋様ともリンクしていてパーフェクトコーディネートな上に、天皇陛下のネクタイとカラーリンクされていて、とても素敵でした。もっと!もっとじっくりお姿を見せて~となっていたのは私だけではないはず。
そして愛子さまは、学習院大学を卒業された時に袴にあわせてお召しになっていた桃花色の三つ紋の本振袖姿。袴で隠れていた全体を見ることができました。紗綾形の綾子地に友禅で美しい菊や桜、梅、竹など古典模様が描かれて、本当に華やかでしたね。
帯は四角と八角を組み合わせた豪華な蜀江文様の中心に菊があしらわれた
格調高い袋帯。ふくら雀に結ばれて、気品を感じる装いはさすがの一言です。
このふくら雀という結び方ですが、冬に寒さをしのぐために羽根に空気をふくませてふっくらしたフォルムになった「ふくら雀」がモチーフ。「福良」「福来」などとも書き、繁栄の象徴でもあります。
ひだの取り方や羽根の形が美しいシンメトリーな形で、綺麗に結ぶためには技術が問われます。国家試験の着付技能士1級の実技試験で指定されることでも知られています。目を皿のようにしてテレビやニュース画像を見ていた私ですが、形も、お太鼓部分とたれの柄合わせも完璧! さすがのお着付だわあ~とうっとり。
ふくら雀といえば、お母様の皇后雅子様が結納の時にお召しになった振袖でも帯はこの結び方でしたよね。この帯は、美智子上皇様がご婚約時代に香淳皇后から贈られて使われた丸帯だそうです。当時は気づかなかったのですが、近年その時の帯結びの画像を見て、このお太鼓とたれの柄合わせの見事さに目を奪われました。
豪華な七宝華紋のはっきりとした大きなお花の形がびしっと揃って一際美しく「うわぁ痺れる……」ってなりました。こんな着付ができるよう、精進していきたい……。
愛子さまのお話に戻りますが、昨年ラオスに訪問されたときの振袖にも菊の柄、帯も菱の中に菊紋が入っており、これまた天皇家を代表してのお姿が素晴らしかったですね。この時は、ふくら雀に似た「都鳥」という帯結びだったと、界隈で話題でした。形はほぼ一緒なのですが、都鳥のほうは右側の羽根が華やかなひだになっていて少し角度も違うようです。深いわ……。

その振袖の上から、ラオスの民族衣装の肩掛け「パービアン」をかけられる一幕もあったのですが、これがびっくりするほどベストマッチ。美しいシルクの織物同士、相性がいいのでしょうね。素敵でした……(語彙)
皇族の皆様方の着物の着こなしは、着物や帯の素晴らしさだけではなくコーディネートや所作も本当に目の保養で、毎回楽しみです。行事でのおでまし、もっと着物姿が見たいわ~! そして報道の方にはぜひ帯結びや紋様をじっくり見せていただきたいわ~!なんて思っている、着物好きの独り言でした。