新着記事

アーカイブ

メールマガジン・会員登録はこちらから

ちょっとでも涼しく着る!夏の普段着物の十ヶ条の巻

星わにこ
2025/07/16 10:00
今年は早くから暑くなってしまい、少しでも気温が下がるとラッキーと思ってしまうくらいですが(でも充分に暑い)、それでも着物を着たい!というのはなんなのでしょうか。 無理して着なくてもいいのでは?と言われると、いやいや無理してませんよ!?という天邪鬼が出てきたり(笑)。暑い日に着る夏着物、謎の満足感がありますよね。やはり好きだから着る、ということでしょうか。 今回はそんな私が培った(?)夏のマジ涼しい着付ポイントプラスアルファ10ヶ条。目新しいこともないかもしれませんが、ちょっとおさらいしておきたいと思います。 1)着物を着るときはキンキンに冷やした部屋で 2)衣紋は抜きをちょいと大きく、衿元は、指1本入れて少し体から浮かせるとマジ涼しい 3)帯揚げしないとマジ涼しい 4)お太鼓より半幅や兵児帯マジ涼しい 5)ステテコはいたほうがマジ涼しい 6)角袖より筒袖がマジ涼しい 7)日傘必携 8)保冷剤を味方につけよう 9)暑い場所には居続けない 10)冷房対策も忘れずに 1から順にご説明しておきますと 1)着物を着るときはキンキンに冷やした部屋で 着物を着た段階ですでに汗だくにならないように、冷房の効いた部屋で着付を! 2)衣紋は抜きをちょいと大きく、衿元は、指1本入れて少し体から浮かせるとマジ涼しい 涼しさは、風の通り道があると段違い。衣紋が詰まると夏にハイネックを着ているようなもの。衿元が少し大きく空いて、さらに少し浮くだけで風が抜けます! 3)お太鼓より半幅マジ涼しい お太鼓は背中を大きく覆いますし、帯枕、帯揚げが暑い! 胸元の紐が2本なくなるし、半幅や兵児帯は軽くて楽ちんで涼しいです。 4)帯揚げしないとマジ涼しい お太鼓でも、普段着だったら帯枕にかけるカバーの色が白でなければ、帯揚げをしなくても気づかれない(経験談)帯揚げがないだけでかなり涼しくなるのでぜひお試しを。 5)ステテコはいたほうがマジ涼しい 汗は肌着に吸ってもらったほうが暑くない。特にステテコは足の間の汗を吸ってくれて快適です。 6)角袖より筒袖がマジ涼しい 角袖は、袖の部分が二重になるということですよね。それが筒袖だと、布の量が減って涼しいんです。 7)日傘と扇子必携 自分で日陰を作りましょう。着物に日傘は相性よしです。携帯扇風機もいいですがやはり着物のときは扇子がいいですよね。涼しげな風情も醸せます。 8)保冷剤を味方につけよう 物理的に冷やせ! 駅まで持つだけでもありがたい。小さな保冷剤を握ったり、胸元や帯下にはさんだり。 9)暑い場所には居続けない 一番大事なのは、暑い場所に長くいることはできるだけ避けること。長時間炎天下を歩いたり冷房をつけなかったりするのはNGです 10)冷房対策も忘れずに 体を冷やすことばかり考えているとやられるのが、夏の冷房! 移動の電車や出先で汗をかいたのが冷え冷えになってつらい(とくに首筋)ということもあります。夏用のショールや、アームカバーを持ち歩くと助かります! 最後に書きましたが、実は夏は冷房も油断大敵なのですよね。 12年前にこんなコラムを書いていました。 関連記事:冷房対策にアームカバーを!の巻 首筋にスカーフを巻くのがカッコ悪いみたいなことを書いてますが、今の私は、ちょっとでもひやっとしたらすかさずショールを巻いています! 格好よりも健康第一!と思うようになったのは、年齢を重ねたせいでしょうか(笑) 無理せず、楽しみたいですね。とはいえ夏着物を着るには1に気合い、2に気合い、3,4がなくて5に気合い、です(私の場合)。工夫をして、ちょっとでも楽に、ですが、それだけでは歯がたたないのが夏着物。 だけど、頑張って着る甲斐がある、それが夏の着物だと思います。今年の夏も、着物を楽しめますように!