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祝印刷博物館新館長就任!京極夏彦コーナーに着物で行こうの巻

星わにこ
2025/05/14 00:00
先週に続き、印刷博物館に着物で行った話です。前回は主に後ろ姿(帯)のお話でしたが、今回は前(裏表あるのっていう)。印刷博物館に行ったのは「黒い芸術」の展示を見に行ったのですが、もう一つ! それは4月、一部に激震が走った「京極夏彦先生が印刷博物館の新館長に就任!」というニュース。 「世の中には不思議なことなど何もないのだよ」という決め台詞で有名なあの京極堂、「百鬼夜行シリーズ」の作者であり、グラフィックデザイナーでもある京極先生が!と界隈が大歓喜です。 印刷博物館では就任記念として「京極夏彦の著作 館長就任記念展示」が 第Ⅰ期から 第Ⅲ期まで1年間にわたって展示されます。 1994年の『姑獲鳥の夏』以来、鈍器としても使えそうな分厚い単行本を夢中になって読み耽り、子供が生まれた時は礼二郎と名前をつけたいと言って止められた身としては、これは行かねばなるまいというわけで、こちらも楽しみに行ってまいりました。 京極先生は常に着物姿であることも知られていますよね。そして、常に指ぬき革手袋をしていることでも有名です。妖怪研究家とも知られ厨二心をロンギヌスの槍で刺してくる先生をリスペクトして、今後はずっと着物姿で訪館したいくらいです。 京極夏彦で画像検索すると、常に着物である先生のダンディーなお姿がたくさん見られます!! いや~ほんとに素敵なんですよねっ。若い頃も素敵ですし、最近の貫禄がついたご様子もまた素敵!! 記念展示は、先生の著作がずらりと並び、本を持ち上げるとその本の印刷のこだわりが書いてあります。「豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録」 (講談社)という分厚い本の背表紙が破れたら謝る豆腐小僧が印刷してある……なんて一生誰の目にも触れないかもしれないところにまでこだわり抜いた製作エピソードに度肝を抜かれます。書籍の魅力に取り憑かれそう~。 先生は基本羽織をお召しになっているので、私も昔いち利で買った黒の薄羽織「さらり」を。これは透けるけれども生地が厚めで落ち着きもあって、シワにもなりづらいのでめっちゃ重宝しています。再販しないかなぁ~。そしていつも羽織紐は紐を結ぶ派なんですが、先生がいつも有事にはぱあ~~っと散って攻撃してきそうな玉のものをされていることが多いので、ビーズの羽織紐にしてみました。 その下には黒の単衣と、自作の因み帯(前はフォントかるたバージョンです)。ゑびす足袋の革?足袋の黒と、これまた黒のワニ型押しエナメルの草履で持っている黒を総動員しました。 そしてこだわりはちょっとたっぷり目に見せた赤の帯揚げ。展示入り口の巨大な京極先生の写真の黒い着物と赤い首巻をイメージしてみました!  そして忘れてはならない‥‥‥指ぬき革手袋(なんちゃって)もこの日のために入手しました(どんだけ)。手袋をテーブルに置いておいたら、子供が「やべっ!京極夏彦じゃん!やべっ!」とはめようとして、「入らない!」と嘆いていました。レディースサイズだからねごめんね。礼二郎とは名付けられなかったけど、立派なオタクに育ってお母さんは嬉しいよ……笑。 そして先生の書斎に並ぶ本が壁に印刷されてあたかも憧れの場所に立っているかのような気持ちに。写真OKゾーンなので、友達に写真を撮ってもらいました! 私、嬉しそう(笑) 第Ⅲ期、第Ⅲ期も見に行かねば!  そして5月中に全国の紀伊国屋書店で京極夏彦新館長の著書(単著のみ)を購入すると、京極夏彦直筆メッセージをプリントしたレシートがもらえます。そしてそれを印刷博物館に持っていくと 企画展「黒の芸術」期間内、優待価格で入館できるキャンペーンもやっています。 また、来週5月20日のNHK Eテレ「あの人の本棚」(21:30~)では先生が登場! みつしり本が詰まった本棚で埋め尽くされた書斎が見られます。これも楽しみ! また百鬼夜行シリーズを最初から読み直し始めてしまいました。やっぱり面白い~~! 大好きな方もそうでない方も、印刷博物館へぜひ着物や浴衣でおでましください。楽しいですよ!